JPH0216827Y2 - - Google Patents

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JPH0216827Y2
JPH0216827Y2 JP1982196488U JP19648882U JPH0216827Y2 JP H0216827 Y2 JPH0216827 Y2 JP H0216827Y2 JP 1982196488 U JP1982196488 U JP 1982196488U JP 19648882 U JP19648882 U JP 19648882U JP H0216827 Y2 JPH0216827 Y2 JP H0216827Y2
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molten metal
cavity
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mold
pin
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関用コンロツドの溶湯鍜造金
型に関する。
内燃機関のエンジンを構成するピストン、コン
ロツド等の製造法として、一般に溶湯鍜造法が活
用されている。
溶湯鍜造法は、静水的高圧力下で溶湯を加圧凝
固させるものであるが、溶湯は加圧されているも
のの凝固は薄肉部等から始まり、凝固時厚肉部の
溶湯を引つ張るため、厚内部には引け巣、断層等
が発生し易い。
斯る引け巣等を除去するため、ピストン等にあ
つては厚肉部を一律に加圧する2次加圧プランジ
ヤーが設けられ、2次加圧プランジヤーにより更
に厚肉部を加圧する方法が用いられる。
しかし、コンロツドの如く鋳抜き孔を有するも
のにあつては、鋳抜き孔を囲繞する厚肉部を一律
に加圧する2次加圧プランジヤーは設け難く、そ
のため、大端部又は小端部の軸受孔形成用ピンを
2次加圧ピンとして使用する方法が提案される。
しかし斯る方法においては、軸受孔を完全に鋳
抜くことができず、軸孔の打抜き工程が必要とな
るばかりか、溶湯の歩溜りが悪くなるなどの不具
合を生ずる。
本考案は前記不具合を解消すべく案出されたも
のであつて、本考案の目的とする処は、内燃機関
用コンロツドの鋳抜き孔を囲繞する厚肉部、即ち
コンロツド大端部を2次加圧し、鋳抜き孔周辺の
引け巣等を排除し得る溶湯鍜造用金型を提供する
にある。
本考案は、前記目的を達成するため、コンロツ
ド大端部の鋳抜き部にオーバーフローキヤビテイ
を設け、該オーバーフローキヤビテイと製品キヤ
ビテイであるコンロツド大端部とを連通させ、オ
ーバーフローキヤビテイに加圧ピンを設けたこと
を特徴とする。
以下本考案の好適実施例を図面を参照しつつ詳
述する。
第1図は製品成形時の金型の要部断面図、第2
図は製品成形後、型開きした状態の下型の要部平
面図を示す。
1は上型、2は下型で、上型1と下型2は合せ
面3,4を係合して型締めされている。
前記下型2には、図示しないが、注湯口からの
溶湯を貯湯する貯湯空間部と、貯湯空間部に嵌装
される加圧プランジヤー等が設けられ、溶湯は加
圧プランジヤーの上動により、湯道5を通つて製
品キヤビテイ6へ充填され加圧されるよう形成さ
れている。
前記湯道5及びキヤビテイ6は、第1図に示す
ように上型1及び下型2の合せ面3,4を適宜欠
設して設けられている。
前記キヤビテイ6は、湯道5に続きコンロツド
の厚肉状の大端部を形成すべく大端部室11と、
大端部室11に続きロツド部を形成すべくロツド
部室12と、ロツド部室12外端に続き小端部を
形成すべく小端部室13とから構成され、大端部
室11には、クランクピン用孔が形成されるよう
上型1、下型2を夫々挿通して上鋳抜きピン14
の下部と下鋳抜きピン15の上部とを合致させて
臨ませてあり、同様に、小端部室13にはピスト
ンピン用孔が形成されるよう上鋳抜きピン16の
下部と下鋳抜きピン17の上部とを合致させて臨
ませてあり、前記湯道5は第2図に示すように、
コンロツドの長さ方向に一致させて形成されてい
る。
前記大端部室11に位置する上鋳抜きピン14
の下端面と、下鋳抜きピン15の上端面は適宜欠
設され、大端部室11の軸心18を含むとともに
ロツド部室12寄りに僅か延在するオーバーフロ
ーキヤビテイ21が形成され、上鋳抜きピン14
には、大端部室11の軸心18と軸心を合致させ
て加圧ピン22を嵌装しており、加圧ピン22は
オーバーフローキヤビテイ21内への突出動を自
在に形成されている。
前記オーバーフローキヤビテイ21のロツド部
室12寄り部位と、大端部室11のロツド部室1
2寄りの内周部位とは、小断面積状に形成された
ゲート23により連通され、前記オーバーフロー
キヤビテイ21は、第2図に示すようにロツド部
室12の長さ方向に開口されている。
尚、実施例においては、成形されるコンロツド
6′は大端部分割式であり、その取代を考慮して
小端部11′、クランクピン用孔は、コンロツド
6′の長さ方向に僅か延出して形成される。
本考案は前記のように構成するので、コンロツ
ドを成形する場合には、まず第1図に示す如く、
上型1と下型2を型締めし、大端部室11及び小
端部室13に先端部を合致させて夫々鋳抜きピン
14,15と16,17を臨ませ、オーバーフロ
ーキヤビテイ21上端に加圧ピン22の下端を臨
ませる。
次いで、図示しない貯湯空間部に注湯後、加圧
プランジヤーを上動させ、溶湯を湯道5を介して
キヤビテイ6へ供給する。
この場合、オーバーフローキヤビテイ21は、
ゲート23を介してロツド部室12寄りの大端部
室11内周部位に連通され、湯道5とは反対側に
開口されているので、溶湯の歩溜りが悪くなるこ
とはなく、溶湯は大端部室11からロツド部室1
2小端部室13へと円滑に流れ込み、キヤビテイ
6内へ充填され、次いでゲート23を介してオー
バーフローキヤビテイ21に充填され、オーバー
フローキヤビテイ21充填後、加圧ピン22を下
降してオーバーフローキヤビテイ21内を加圧す
る。
加圧ピン22の下降前においても、溶湯は前記
加圧プランジヤーにより加圧されているものの、
溶湯の凝固はキヤビテイ6の端部、即ち小端部室
13や、ロツド部室12の薄肉部分から始まり、
大端部室11の厚肉部分をロツド部室12方向へ
引つ張るが、これに対応しオーバーフローキヤビ
テイ21の溶湯が加圧ピン22により2次加圧さ
れ、ゲート23を介してロツド部室12側へ加圧
されているので、大端部室11の厚肉部分に生ず
る巣や断層は埋められ、従つて引け巣等のない機
械的性質の優れたコンロツドを得ることができ
る。
一定時間経過後型開きし、図示しないノツクア
ウトバーにより成形されたコンロツド6′を取り
出す。
コンロツド6′の大端部11′内側には、オーバ
ーフローキヤビテイ21へ充填された溶湯による
塊体21′が突出形成されるが、該塊体21′の大
端部11′との結合部23′はゲート23によつて
小断面積状に形成されているので、ハンマーで打
つこと等により簡易に取り除くことができる。
また、オーバーフローキヤビテイ21の容積
や、ゲート23の開口面積、開口位置、個数等
を、製品形状、凝固時間等を考慮して適宜設定す
ることは任意である。
以上の説明で明らかなように、本考案によれ
ば、鋳抜き孔を囲繞する厚肉部周辺の引け巣等を
除去し得、鋳抜き孔を有するものであつても溶湯
鍜造により機械的性質の優れた製品を成形でき、
構造も簡易で、オーバーフローキヤビテイにより
形成される塊体も外部へ突出せず、該塊体の除去
等のその後の製品の処理や取扱いが容易であると
共に、上下型も小型ですますことができる。又鋳
抜きピンにオーバーフローキヤビテイを設けてい
るため型の製作が容易であるとともに、成形後の
型の取外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は製品
成形時の金型の要部断面図、第2図は製品成形
後、型開きした状態の下型の要部平面図である。 尚、図面中、5は湯道、6は製品キヤビテイ、
14,15,16,17は鋳抜きピン、21はオ
ーバーフローキヤビテイ、22は加圧ピン、23
はゲートである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 静水的高圧力下で溶湯を加圧凝固させ内燃機関
    用コンロツドを成形する溶湯鍜造金型において、
    上型、下型間にコンロツドの大端部、ロツド部及
    び小端部からなるキヤビテイを形成し、給湯用の
    湯道を前記キヤビテイのコンロツド大端部で且つ
    ロツド部の反対側の頭部に形成し、前記大端部及
    び小端部には鋳抜きピンを設けるとともに、大端
    部鋳抜きピンには湯道と反対側のロツド部側にゲ
    ートを有するオーバーフローキヤビテイを設け、
    該オーバーフローキヤビテイに進退自在な加圧ピ
    ンを設けたことを特徴とする内燃機関用コンロツ
    ドの溶湯鍜造金型。
JP19648882U 1982-12-28 1982-12-28 溶湯鍛造用金型 Granted JPS59106661U (ja)

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JP19648882U JPS59106661U (ja) 1982-12-28 1982-12-28 溶湯鍛造用金型

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Publication Number Publication Date
JPS59106661U JPS59106661U (ja) 1984-07-18
JPH0216827Y2 true JPH0216827Y2 (ja) 1990-05-10

Family

ID=30421527

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JP19648882U Granted JPS59106661U (ja) 1982-12-28 1982-12-28 溶湯鍛造用金型

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3476814B1 (ja) * 2002-06-21 2003-12-10 宇部興産機械株式会社 半溶融金属成形用金型
JP4516369B2 (ja) * 2004-07-22 2010-08-04 本田技研工業株式会社 鋳造金型
JP4523483B2 (ja) * 2005-05-20 2010-08-11 株式会社木村工業 成型装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54151513A (en) * 1978-04-27 1979-11-28 Leibfried Dieter Low pressure dieecasting of metal* particularly of ne metal and apparatus therefor

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JPS59106661U (ja) 1984-07-18

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