JPH02167904A

JPH02167904A - 芝様部材及びそれを使用する人工芝構造体

Info

Publication number: JPH02167904A
Application number: JP32282588A
Authority: JP
Inventors: Keiji Sekiguchi; 啓司関口; Hiroshi Usuda; 博司臼田
Original assignee: Diatex Co Ltd
Current assignee: Diatex Co Ltd
Priority date: 1988-12-21
Filing date: 1988-12-21
Publication date: 1990-06-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ゴルフ場の人工芝や公園、歩道、遊戯場など
に好適な芝様部材、特にゴルフ場のティーグラウンドな
ど、強度を必要とする場所に好適に使用することのでき
る芝様部材に関する。

（従来の技術及びその解決すべき課題）従来より、人工
芝として、タフト機により編組生地表面に繊維ループを
突出させ、その裏面をゴムなどにより裏打ちした絨穂状
のものを、そのまま、又はそのループの先端をカットし
たものに砂を散布した人工芝が知られている。

しかしながら、従来の人工芝においては、繊維ループの
高さを大きくすることは機械の性質上難しく、せいぜい
４ｃｍが限度であり、また、生地部及び裏打ち部の厚さ
が薄いために、自然感に乏しく、しかもゴルフ場用の人
工芝とした場合には、クラブを打ち込む時に簡単に決り
とられるなど強度及び耐久性の面で劣っていた。

また、基盤目状にプラスチック製枠を設定し、その基盤
目中に画状の芝部材を嵌め込み、固定し、その上に砂を
散布することにより、人工芝構造体を形成する方法も知
られている。

しかしながら、プラスチック製枠であるために自然感及
び耐久性に乏しく、しかも製造コストが高いなど問題と
なっていた。

本発明者は、従来の人工芝の問題点に鑑み、自然感、強
度及び耐久性に優れるとともに、安価でしかも容易に人
工芝を提供できるようにするために、根元部と、配列さ
れた熱可塑性樹脂附脂からなる細条部材を有する細条部
とを有する芝様部材の前記根元部を、土砂とポリマーラ
テックスとの混合物から形成した土砂粘結体により固定
した人工芝構造体について特許出願を行った（特願昭６
３−．１９８５３１号）。

しかしながら、この人工芝構造体は従来の人工芝に比べ
て自然感や強度及び耐久性に浸れてはいるものの、この
人工芝構造体に使用される芝様部材は、単に、順次配列
された細条部材の一側部を布又はフィルムで固定し、若
しくは細条部材をその中心線で折り返し、その折り返し
部から所定の間隔を置いて縫製しただけなので、これを
使用する人工芝構造体において、アイアンなどのクラブ
で打ち込む場合に、細条部材が比較的容易に浮き上がっ
たり、抜けたりしてしまうなど強度及び耐久性の面で必
ずしも充分とは言えなかった。そのため、更に強度及び
耐久性の改良された人工芝構造体が強く要望されていた
。

従って、本発明は自然感があり、人工芝の製造に当たっ
て作業性に優れ、しかも人工芝の強度及び耐久性を更に
改良することのできる人工芝用構造体を提供することを
目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明者は上記目的を達成するため鋭意検討した結果、
以下の部材：芯材と、Ｕ字型に曲げられ、熱可塑性樹脂からなり、しかも前記
Ｕ字型内の底部に前記芯材が配置されている複数の順次
配列された細条部材と、その細条部材を少なくとも前記
芯材の両側面に固定する固定ライナーと、を含む芝様部材を使用することにより、上記目的が容易
に達成できることを見出し、本発明に至ったものである
。

（実施例）以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説
明する。

第１図及び第２図には本発明の芝様部材の一例が示され
ていて、Ｕ字型に曲げられかつ熱可塑性樹脂からなるｊ
頃次配列された複数の短冊状の細条部材２のＵ字型内底
部５には芯材４が配置され、細条部材２を芯材４の両側
面にストリップ状の固定ライナー３を介して釘、鋲又は
ビスなどの固定具６により固定されている。

細条部材２はポリプロピレンやポリアミドなどの熱可塑
性合成樹脂からなる延伸テープ状礒維、マルチフィラメ
ント状繊維又はモノフィラメント状繊維から形成しても
よい。

芯材の形状は特に限定されることはなく、断面が正方形
又は長方形などの矩形や円形など種々の形状のものが使
用できるが、好ましくは、断面が矩形である棒材である
。

芯材の幅寸法は、その両側から上方へ延びる細条部材の
先端部が互いに離隔するように決められる。細条部材の
先端部が相互に離隔することにより、細条部材間の空隙
に砂を容易にしかも確実に充填することができ、自然感
のある人工芝を形成することができる。

第３図及び第４図には、本発明の芝様部材の別の実施例
が示されていて、第１図における固定ライナー３の代わ
りに、Ｕ字型で弾性を有するシート１３を使用してＵ字
型の底部周辺において細条部材１２を芯材１４に固定し
たものである。

上記Ｕ字型シー）１３は、芝様部材１のＵ字型底部１５
の形状に合致させて、押し出し底形などの方法により形
成することができる。このような固定ライナー１３を使
用することにより、第１図における固定ライナー３を固
定する場合とは異なり、釘などの固定具を使用しないで
容易に芝様部材１を製造することができる。

第５図には、第１図で示される芝様部材１を使用して製
造した人工芝構造体２０の断面斜視図が示されている。

この人工芝構造体２０は、等間隔でしかもＵ字型の底部
を下にして複数配置された芝様部材１が、その根元部２
４において、ゴムやプラスチック、更には土砂とポリマ
ーラテックスとの混合物から形成された土砂粘結体など
の結合部材２２で固定されている。

なお、土砂粘結体を結合部材として使用する場合には、
人工芝構造体の強度を改善し、またその透水性を損なわ
ないように芝様部材は透水性基布などの補強材の上に配
列される。

芝様部材１を使用した人工芝構造体２０を製造する方法
としては、例えば、第６図に示されるように、まず芝様
部材１をＵ字型の底部を上向きにかつ所定の間隔で、し
かも細条部材２をスペーサー２６．２８により緊密に保
持しながら、例えば規格化された矩形の枠２７内に配置
し、上から結合部材２２を流し込み、固定することによ
り製造することができる。

なお、第６図において、スペーサー２６の上端に結合部
材２２の厚み以上の円柱状突出体を設けることにより、
人工芝構造体に透水孔を設けることができる。

結合部材２２に使用されるポリマーラテックスとしては
、一般に天然ゴムや合成ゴム、その誘導体が使用される
。例えば、前加硫又は後加硫天然ゴム（硫黄系、有機過
酸化物系など）、メタクリル酸メチルをグラフト重合し
た天然ゴム、解重合天然ゴムがあり、合成ゴム系として
は、スチレン−ブタジェンゴム（ＳＢＲ）、カルボキシ
ル化スチレン−ブタジェンゴム（Ｘ−３ＢＲ）　、クロ
ロプレン（ＣＲ）、アクリロニトリル−ブタジェンゴム
（ＮＢＲ）が挙げられる。また、弾性を有するアルリル
系ポリマーや、ポリウレタンゴム等モ使用することがで
きる。経済的観点から、天然ゴム系のゴムが好ましい。

また、これらのポリマーを組み合わせて使用してもよい
。

土砂としては、種々の土砂が使用でき、例えば海砂や、
山砂、川砂、砕砂等が挙げられる。使用目的や景観等の
観点から、どの砂を使用するかが決定されるが、例えば
ゴルフ場のティーグラウンドにおいては、通常、灰色の
色彩の出せる川砂や海砂が使用される。

土砂の粒子の大きさは特に制限されることはなく、一般
に０．３〜１．２　ｍｍの範囲内で採用される。

一般に粒径の小さいものほど、粒子間隙が狭くなり、そ
れだけゴムの入り込む量が少なくなり、土砂粘結体の硬
度は大きくなる。一方、粒径が大きくなると、粒子間に
入り込むゴムの量が多くなり弾性の大きいものが得られ
る。

ポリマーラテックスの濃度は一般に５〜７０重量％の範
囲で使用される。５重量％より濃度が小さい場合には、
取り扱いが容易となるが、土砂粘結体の強度が小さくな
るので好ましくない。一方、７０重量％より濃度が大き
くなると、土砂と混合した時に、直ちに皮膜を形成して
しまい、取り扱いにくくなる。

ポリマーラテックスと土砂との混合物に対するポリマー
固形分の割合（ポリマー含量）は、種々変化させること
ができるが、ゴム状弾性を有する土砂粘結体とするため
には、ポリマー含量を一般に４５〜６０重量％の範囲で
使用するのが好ましい。そして、ポリマー含量が大きく
なるに従って弾性は大きくなるが、透水性が小さくなり
、一方ポリマー含量が小さいほど弾性は小さくなるが、
透水性は大きくなる。

ポリマーラテックスと土砂との混合物を乾燥させて、弾
性の大きい土砂粘結体を形成する方法としては、例えば
工場内で所定の大きさの人工芝構造体を形成する場合に
は、例えば強制的に熱風を送ることにより行ったり、現
場においては自然乾燥が行われる。

なお、現場で地表を整地した後、そこに設定した型枠内
で、芝様部材ｌを一定の間隔で配置し、上から土砂をそ
の間隙に充填し、次にポリマーラテックスを散布し、乾
燥させることにより、人工芝構造体を形成することもで
きる。この場合、充填土砂中におけるポリマーラテック
スの透過性を良くするために、粒径の異なる二種以上の
土砂を使用してもよく、下層には粒径の大きいものを敷
き、その上には粒径の小さいものを配置することが好ま
しい。

本発明の人工芝構造体は、通常、ゴルフ場においては、
その上に砂を散布して、自然感を持たせた状態で使用に
供される。

第５図において、人工芝構造体２０における根元部２４
と細条部２５との割合は種々選択することができるが、
自然感のある人工芝構造体とするためには、通常細条部
２５の長さが根元部２４よりも長い方が好ましい。

第７図及び第８図には、第１図の芝様部材ｌを使用して
現場で人工芝構造体を製造するのに適した構造体を示す
ものであり、第５図の人工芝構造体２０を製造する場合
に、上記芝様部材１をそれと直行する方向に等間隔に配
置された連結部材３１の上に等間隔でしかも０字型の底
部を下にして配置し、各芝様部材１を連結部材３１に対
してその下側から設けられた固定具３２で固定した後、
各芝様部材ｌの間に連結部材２２を上から注入し、固化
し、更に固化連結部材２２の上に砂を配置することによ
り、人工芝構造体が製造される。

（発明の効果）本発明によれば、芝様部材の０字型に曲げられかつ複数
配列された細条部材がその該０字型の底部に配置された
芯材に対して固定ライナーにより固定されているので、
耐久性や打ち込みなどの衝撃に対する細条部材の強度が
改善される。また、芯材の両側から上方に延びたその先
端部が相互に離隔しているので、０字型の内部まで容易
にしかも確実に砂を充填することができ、自然感に優れ
た人工芝構造体を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は好ましい芝様部材の一例を示す図で
あり、第３図及び第４図は別の好ましい芝様部材の一例を示す
図であり、第５図は第１図の芝様部材を使用して製造した人工芝構
造体の断面斜視図を示す図であり、第６図は第５図の人
工芝構造体を製造する際に好適な方法を説明するための
断面図であり、第７図及び第８図は別の態様の人工芝構
造体を製造するのに適した構造体を示す図である。１．１１・・・・芝様部材２．１２・・・・細条部材３．１３・・・・固定ライナー４．１４・・・・芯材５．１５・・・・底部６・・・・固定具　　　２０・・・・人工芝構造体２２
・・・・結合部材　２４・・・・根元部２５・・・・細
条部　　２６．２８・・・・スペーサー２７・・・・枠
体　　　３１・・・・連結部材３２・・・・固定具１→芯材第１図第７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）芯材と、Ｕ字型に曲げられ、熱可塑性樹脂からなり、しかも前記
Ｕ字型内の底部に前記芯材が配置されている複数の順次
配列された細条部材と、前記細条部材を少なくとも前記
芯材の両側面に固定する固定ライナーと、を含むことを特徴とする芝様部材。
（２）前記芯材が正方形又は長方形の矩形断面を有する
請求項１記載の芝様部材。
（３）前記芯材の幅寸法が、その両側から上方へ延びた
細条部材の先端部が互いに離隔するように決められる請
求項１記載の芝様部材。
（４）前記芯材が棒部材であり、前記固定ライナーがプ
ラスチックシートであり、該固定ライナーが前記棒部材
と釘、鋲又はビスなどの固定具で固定されている請求項
１記載の芝様部材。
（５）固定ライナーがＵ字型である請求項１記載の芝様
部材。
（６）Ｕ字型底部を下にしてかつ所定の間隔で配列され
ている請求項１記載の芝様部材が、該芝様部材間の根元
部において結合部材により固定されていることを特徴と
する人工芝構造体。
（７）前記固定部材が、ゴム、プラスチック、又は土砂
とポリマーラテックスとの混合物から形成した土砂粘結
体である請求項６記載の人工芝構造体。
（８）請求項１記載の芝様部材を、そのＵ字型の底部を
下にしてかつ該芝様部材と直行する方向に等間隔で配列
した連結部材により所定の間隔で相互に固定されている
人工芝構造体用構造物。