JPH02240303A

JPH02240303A - 芝様構造体

Info

Publication number: JPH02240303A
Application number: JP6033189A
Authority: JP
Inventors: Keiji Sekiguchi; 啓司関口; Hiroshi Usuda; 博司臼田
Original assignee: Diatex Co Ltd
Current assignee: Diatex Co Ltd
Priority date: 1989-03-13
Filing date: 1989-03-13
Publication date: 1990-09-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、例えば、ゴルフ場のティーグラウンドや、公
園、歩道、遊戯場などへの使用に適した芝様構造体に関
する。

（従来の技術及びその解決すべき課題）従来より、人工
芝として、タフト機により編組生地表面に繊維ループを
突出させ、その裏面をゴムなどにより裏打ちした絨穂状
のものを、そのまま、又はそのループの先端をカットし
たものに砂を散布した人工芝が知られている。

しかしながら、このような従来の人工芝においては、繊
維ループの高さを大きくすることは機械の性質上難しく
、せいぜい４　ｃｍが限度であり、また、生地部及び裏
打ち部の厚さが小さいために、自然感に乏しく、しかも
ゴルフ場用の人工芝とした場合には、クラブを打ち込む
時に簡単に快りとられるなど強度が低く、更に耐久性に
も劣っていた。また、散布された砂も、風や雨により容
易に飛散し、これにより自然感の乏しい人工芝となるな
ど問題となっていた。

一方、最近、基盤目状にプラスチック製枠を設定し、そ
の基盤目中に画状の人工芝用部材を嵌め込み、固定し、
その上に砂を散布することにより人工芝を形成する方法
が知られている。

しかしながら、プラスチック製枠であるために自然感及
び耐久性に乏しく、しかも製造コストがかかるなど問題
となっていた。

本発明者らは、従来の人工芝の有する上記問題点に温み
、自然感、強度及び耐久性に優れるとともに、安価でし
かも容易に人工芝を提供できるようにするため、配列さ
れた熱可塑性合成樹脂からなる細条部材の列を複数有す
る芝様部材の根元部を、土砂粘結体により固定した人工
芝構造体について特許出願を行った（特願昭６１−１９
８５３１号）。

しかしながら、上記の発明により従来の人工芝構造体に
比べて優れた効果が得られるものの、土砂粘結体により
固定する芝様部材の設定を簡易に行うことが必ずしも容
易ではなく、人工芝構造体を製造する際の作業性に欠け
るなど問題となっていた。

従って、本発明は、自然感、強度及び耐久性を有する人
工芝構造体を簡易に製造できるようにするための好適な
人工芝用構造体を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、以下の構成を有する芝様部材を採用することによ
り上記目的が容易に達成できることを見出し、本発明に
到ったものである。

即ち、本発明は、（ａ）所定の間隔で複数設けられている溝を有する盤状
体と、Ｑ））前記盤状体にほぼ垂直で、前記溝に沿って配列さ
れている熱可塑性合成樹脂からなる複数の細条部材から
なる列と、を有し、前記列が、前記細条部材の一端部で前記溝に固
定されている芝様構造体、に関するものである。

（実施例）以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説
明する。

第１図には、本発明の部分的に組み立てられた芝様構造
体１の一態様が示されている。この芝様構造体１は、断
面が台形である複数の溝５が所定の間隔で設けられてい
る盤状体２を有し、その溝５に沿って、しかも盤状体２
にほぼ垂直となるように配列された複数の短冊状細条部
材４からなる列３が、同図において、その細条部材４の
下端部において、溝５の一側壁と、細条部材４との間に
断面が三角形のスペーサ９を押入することにより溝５内
で固定されている。

盤状体２としては、ある程度弾性を有する材料であれば
、種々のものが使用できる。例えば、プラスチックやゴ
ム、更には木材が使用できる。

列３は、第２図に示されるように、ＩＯ〜２０本程度の
細条部材４からなる東８を、糸６により簾状に固定する
ことにより形成されている。また、同図において列３の
上端部には、後に容真に解けるように解放糸７により東
８が固定されている。

細条部材４を構成する材料としては、ある程度腰のある
ものであれば、どんな熱可塑性合成樹脂でも使用するこ
とができる。例えば、本発明の細条部材としては、ポリ
プロピレンやポリアミド等の熱可塑性合成樹脂からなる
延伸テープ状繊維や、マルチフィラメント状繊維若しく
はモノフィラメント状繊維が使用される。繊度としては
、一般に１０〜２０本（４０，０００〜４５，０００デ
ニール）の集合体を撚ったものが使用される。

第３図には、第１図に示されている芝様構造体１を使用
して形成された人工芝構造体１０の構造が示されている
。この人工芝構造体１０を製造する場合には、芝様構造
体１の上に、先ず土砂とポリマーラテックスとからなる
土砂粘結体を列３の間に上から注入し、これを乾燥して
結合層１２を形成し、更にその結合層の上に砂を散布し
て、砂層１３を形成し、次いで解放糸７を取り除くこと
により、人工芝構造体１０が形成される。

解放糸７は、土砂粘結体や砂などを容易に充填できるよ
うにするとともに、充填した後にその解放糸７を除去す
ることにより、それまで固定されていた細条部材４の上
部が列３の両側にやや開き、自然感にある優れた人工芝
の景観が得られる。

土砂としては、種々の土砂があり、例えば海砂や、山砂
、川砂、砕砂等がある。使用目的や景観等の観点から、
どの砂を使用するかが決定されるが、例えばゴルフ場の
ティーグラウンドにおいては、通常、灰色の色彩の出せ
る川砂や山砂が使用される。

土砂の粒子の大きさは特に制限されることはなく、一般
に０．３〜１．２　ｍｍの範囲内で採用される。

一般に粒径の小さいものほど、粒子間隙が狭くなり、そ
れだけゴムの入り込む量が少なくなり、土結合層の硬度
は大きくなる。一方、粒径が大きくなると、粒子間に入
り込むゴムの量が多くなり弾性の大きいものが得られる
。

ポリマーラテックスとしては、一般に天然ゴムや合成ゴ
ム、その誘導体が使用される。例えば、前加硫又は後加
硫天然ゴム（硫黄系、有機過酸化物系など）、メタクリ
ル酸メチルをグラフト重合した天然ゴム、解重合天然ゴ
ムがあり、合成ゴム系としては、スチレン−ブタジェン
ゴム（ＳＢＲ，）、カルボキシル化スチレンーブタジェ
ンコ゛ム（Ｘ−３ＢＲ）　　クロロブレン（ＣＲ）、ア
クリロニトリル−ブタジェンゴム（ＮＢＲ）が挙げられ
る。

また、弾性を有するアルリル系ポリマーや、ポリウレタ
ンゴム等も使用することができる。経済的観点から、天
然ゴム系のゴムが好ましい。また、これらのポリマーを
組み合わせて使用してもよい。

ポリマーラテックスの濃度は一般に５〜７０重量％の範
囲で使用される。５重量％より濃度が小さい場合には、
取り扱いが容易となるが、土砂粘結体の強度が小さくな
るので好ましくない。一方、７０重量％より濃度が大き
くなると、土砂と混合した時に、直ちに皮膜を形成して
しまい、取り扱いにくくなる。

ポリマーラテックスと土砂との混合物に対するポリマー
固形分の割合（ポリマー含量）は、種々変化させること
ができるが、ゴム状弾性を有する結合層とするためには
、ポリマー含量を一役に４５〜６０重量％の範囲で使用
するのが好ましい。

そして、ポリマー含量が大きくなるに従って弾性は大き
くなるが、透水性が小さくなり、一方ボリマー含量が小
さいほど弾性は小さくなるが、透水性は大きくなる。

なお、土砂粘結体に、更にゴム砕片を配合することが好
ましい。これにより、長期使用においても結合層が柔軟
な状態で保持される。

第４図には、第１図の芝様構造体に使用される細条部材
の列の別の態様が示されている。この態様においては、
複数の細条部材１４がその中心部において折り返され、
その折り返し部において糸１６により固定されるととも
に、その解放端側で解放糸１７により解放可能に固定さ
れて、全体として簾状となっている。このような構成に
より、細条部材の列１３の製造を効率的に行うことがで
きる。

第５図には、第１図とは別の態様の芝様構造体２１が示
されていて、この態様においては、１０〜２０本はどの
細条部材２４の束を複数配列し、これらの束を、中心部
においては固定用の糸２６により、一方、列の両側部に
おいては解放糸２７により、まとめて簾状とし、その簾
状の列をその中心線で折り返して、Ｕ字型の列２３とし
、その折返し部の内側から、断面が長方形のスペーサ２
９を、断面が矩形の溝２５に向けて押入することにより
、列２３が盤状体２２に固定されて、芝様構造体２１が
形成されている。

第６図には、更に別の態様の芝様構造体３１が示されて
おり、この態様においては、スペーサを使用することな
しに、細条部材の列が盤状体の溝に固定されている。即
ち、この態様の盤状体３２には、断面が三角形状で、し
かも溝３５の開口部の幅が、そこに挿入される細条部材
３４の列３３の厚みよりも狭く形成されているので、細
条部材の列３３をその溝３５内に押入するだけで、列３
３を溝３５に容易に固定することができる。

第７図には、第６図の態様と同様にスペーサを使用しな
いで、容易に細条部材の列を盤状体の溝に固定すること
のできる別の盤状体４２が示されている。この態様では
、盤状体４２形成された溝４５の断面形状は円形で、溝
４５の開口部がやはり細条部材の列の厚みよりも狭く構
成されている。

（発明の効果）本発明の芝様構造体は、所定の間隔で複数の溝が形成さ
れている盤状体を有し、その溝に配列された細条部材の
列が挿入、固定されているので、その上に容易に土砂粘
結体や砂を充填することができるので、この芝様構造体
を使用することにより、極めて簡単に人工芝構造体を製
造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一態様である、部分的に組み立てら
れた芝様構造体の概略断面斜視図であり、第２図は、第
１図の芝様構造体に使用される細条部材の列の構造を示
す平面図であり、第３図は、第１図の芝様構造体を使用
して製造した人工芝構造体の断面斜視図であり、第４図
は、第２図に示されるものとは別の態様の細条部材の列
の構造を示す平面図であり、第５図は、第１図の芝様構
造体とは別の態様の芝様構造体の構造を示す概略断面斜
視図であり、第６図は、本発明の更に別の態様の芝様構
造体の構造を示す概略断面斜視図であり、そして、第７
図は、第６図に示される盤状体とは別の構造の盤状体の
構造を示す断面斜視図である。１．２１．３１・・・・芝様構造体２．２２．３２．４２・・・・盤状体３．２３．３３・・・・細条部材の列４．２４．３４・・・・細条部材５．２５．３５．４５・・・・溝９．２９・・・・スペーサ第２図第５図第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）（ａ）所定の間隔で複数設けられている溝を有す
る盤状体と、（ｂ）前記盤状体にほぼ垂直で、前記溝に沿って配列さ
れている熱可塑性合成樹脂からなる複数の細条部材から
なる列と、を有し、前記列が、前記細条部材の一端部で前記溝に固
定されている芝様構造体。
（２）前記固定が、前記列と、前記溝の一側壁との間に
スペーサを押入することにより行われる請求項１記載の
芝様構造体。
（３）前記列が、複数の細条部材の束を糸で簾状に固定
したものからなる請求項１記載の芝様構造体。
（４）前記束が、その中心部でＵ字型に折り返されたＵ
字型の束からなる請求項３記載の芝様構造体。
（５）前記列が、その中心部でＵ字型に折り返されたＵ
字型の列からなり、該列がその折返し部において前記溝
に挿入され、しかも前記固定が、該折返し部の内側にス
ペーサを該溝に対して押入することにより行われる請求
項１記載の芝様構造体。