JPH0788647B2 - 人工芝構造体及びその製造方法 - Google Patents

人工芝構造体及びその製造方法

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JPH0788647B2
JPH0788647B2 JP63198531A JP19853188A JPH0788647B2 JP H0788647 B2 JPH0788647 B2 JP H0788647B2 JP 63198531 A JP63198531 A JP 63198531A JP 19853188 A JP19853188 A JP 19853188A JP H0788647 B2 JPH0788647 B2 JP H0788647B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ゴルフ場、公園、歩道、遊戯場等、特にゴル
フ場のティーグラウンドに適した人工芝構造体及びその
製造方法に関する。
(従来の技術及びその解決すべき課題) 従来より、人工芝として、タフト機により編組生地表面
に繊維ループを突出させ、その裏面をゴムなどにより裏
打ちした絨毯状のものを、そのまま、又はそのループの
先端をカットしたものに砂を散布した人工芝が知られて
いる。
しかしながら、このような従来の人工芝においては、繊
維ループの高さを大きくすることは機械の性質上難し
く、せいぜい4cmが限度であり、また、生地部及び裏打
ち部の厚さが小さいために、自然感に乏しく、しかもゴ
ルフ場用の人工芝とした場合には、クラブを打ち込む時
に簡単に抉りとられるなど強度が低く、更に耐久性にも
劣っていた。また、散布された砂も、風や雨により容易
に飛散し、これにより自然感の乏しい人工芝となるなど
問題となっていた。
一方、最近、碁盤目状にプラスチック製枠を設定し、そ
の碁盤目中に苗状の芝部材を嵌め込み、固定し、その上
に砂を散布することにより、人工芝構造体を形成する方
法が知られている。
しかしながら、プラスチック製枠であるために自然感及
び耐久性に乏しく、しかも製造コストが高く、大型化が
難しいなど問題となっていた。
従って、本発明は自然感、強度及び耐久性に優れるとと
もに、安価で大型化の容易な人工芝構造体及びその製造
方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、以下の構成により上記の目的が容易に達成できる
ことを見出し、本発明に到ったものである。
即ち、本発明は、 I.芝様部材を含む人工芝構造体において、前記芝様部材
が、根元部と細条部とを含み、前記細条部が、配列され
た熱可塑性合成樹脂からなる細条部材を有し、かつ前記
芝様部材が、前記根元部全体が少なくとも覆われるよう
に、平均粒径が0.3〜1.6mmの土砂と天然ゴムラテックス
との混合物(天然ゴムの含量は5〜15重量%である)か
ら形成された土砂粘結体により固定された人工芝構造
体、及び II.上記I記載の人工芝構造体を製造する方法であっ
て、前記芝様部材を所定の間隔の配置し、前記芝様部材
間に、平均粒径が0.3〜1.6mmの土砂と、天然ゴムラテッ
クスとの混合物(天然ゴムの含量は5〜15重量%であ
る)を前記根元部全体が少なくとも覆われるように充填
し、次いで前記混合物を乾燥することにより、前記芝様
部材を前記土砂粘結体で固定する方法、に関する。
(実施例) 以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説
明する。
第1図には、工場内で製造される場合における人工芝構
造体1が示されていて、透水性織布8上で、土砂と天然
ゴムラテックスとの混合物を乾燥することにより形成さ
れた土砂粘結体6により所定の間隔で固定された芝様部
材2が設けられている。第2図には、この人工芝構造体
1に使用される芝様部材2の拡大図が示されていて、こ
の芝様部材2は透水性織布8上で土砂粘結体6により固
定される根元部5と、その根元部5に一体に設けられた
短冊状の細条部材4からなる細条部3とからなり、平面
で見て直線状となっている。細条部3は短冊状の細条部
材4が第2図において長手方向に長く配列されたものか
らなり、一方、根元部5は細条部3の側部に織布9を積
層し、その織布9の上から繊維7によって細条部材4と
織布9とが一体に縫製され、固定されて形成されてい
る。細条部材4を構成する材料としては、例えば、ポリ
プロピレンやポリアミド等の熱可塑性合成樹脂からなる
延伸テープ状繊維であるか、マルチフィラメント状繊維
若しくはモノフィラメント状繊維でよい。繊度として
は、一般に約200〜600デニールが採用される。必要によ
り、延伸テープ状繊維を例えば、10〜20本の集合体を撚
ったものを使用してもよい。延伸テープ状繊維の色は、
人工芝構造体の用途に応じて通常定まる。例えば、ゴル
フ場のティーグラウンドや家庭のベランダに使用するよ
うな人工芝の場合には緑色が通常使用される。細条部3
と根元部5との割合は、人工芝構造体として使用する用
途に応じて変動し、例えばディーグラウンドなど強度を
必要とする分野においては根元部5を厚くすることが好
ましく、例えばティーグラウンドにおいては、細条部3
と根元部5との厚みの比が約6対4から4対6が採用さ
れる。
第3図〜第8図は、第2図に示される芝様部材2とは別
の態様の芝様部材12、22、32、42、52及び62が示されて
いる。
即ち、第3図に示される芝様部材12は、細条部材14を同
時において長手方向に配列すると同時に、その高さ方向
の中央部で細条部材17により平織することにより細条部
材14を固定し根元部15及び細条部13を形成したものであ
る。
第4図に示される芝様部材22は、第3図に示すように細
条部材24を長手方向に配列した後、高さ方向の中央部で
細条部材を折り返し、その折返し部分から一定の間隔を
置いて縫製し、細条部材24を固定し、細条部23と根元部
25を形成したものである。
第5図に示される細条部材32は複数の可撓性フィルムを
積層させ、その中心線付近において折り返し、その折返
し部から所定の幅で、接着剤又は熱融着によりフィルム
を固定するとともに、折返し部と反対側の部分に切り込
みを入れることにより、細条部33と根元部35とを形成し
たものである。
第6図に示される芝様部材42は、同図において長手方向
に配列された細条部材44の高さ方向の中央部において、
鉄線や熱可塑性合成樹脂繊維などの繊維49を撚り込み、
細条部材44を固定し、細条部43と根元部45を形成したも
のである。
第7図には、芝様部材の別の態様が示されていて、この
芝様部材52はフィルム59の上から熱融着することにより
固定された細条部材54を平面で見て矩形に配列し、この
状態で固定したものである。
第8図には、更に別の態様の芝様部材が示されていて、
この芝様部材62は、第7図に示されているものと同様の
細条部材64を平面で見て円形となるように配置され、そ
の状態で固定されている。
このようにして形成された芝様部材2は、第1図に示さ
れるように、透水性織布8上に所定の間隔を置いて配列
され、その間隙にかつ少なくとも芝様部材2の根元部5
を覆うように、天然ゴムラテックスと平均粒径が0.3〜
1.6mmの土砂とからなる混合物が充填され、これを乾燥
することにより、根元部5が固定され、これにより、人
工芝構造体1が得られる。
天然ゴムラテックスには、天然ゴムラテックス自体の他
に、前加硫又は後加硫天然ゴムラテックスが含まれる。
土砂としては、種々の土砂があり、例えば海砂や、山
砂、川砂、砕砂等がある。使用目的や景観等の観点か
ら、どの砂を使用するかが決定されるが、例えばゴルフ
場のティーグラウンドにおいては、通常、灰色の色彩の
出せる川砂や海砂が使用される。
土砂の粒子の平均粒径は0.3〜1.6mmである。一般に粒径
の小さいものほど、粒子間隙が狭くなり、それだけゴム
の入り込む量が少なくなり、土砂粘結体の硬度は大きく
なる。一方、粒径が大きくなると、粒子間に入り込むゴ
ムの量が多くなり弾性の大きいものが得られる。
天然ゴムラテックスの濃度は一般に5〜70重量%の範囲
で使用される。5重量%より濃度が小さい場合には、取
り扱いが容易となるが、土砂粘結体の強度が小さくなる
ので好ましくない。一方、70重量%より濃度が大きくな
ると、土砂と混合した時に、直ちに皮膜を形成してしま
い、取り扱いにくくなる。天然ゴムラテックスの濃度
は、一般に45〜65重量%の範囲で使用するのが好まし
い。
天然ゴムラテックスと土砂との混合物に対する天然ゴム
の含量は5〜15重量%である。天然ゴムの含量が大きく
なるに従って弾性は大きくなるが、透水性が小さくな
り、一方ポリマー含量が小さいほど弾性は小さくなる
が、透水性は大きくなる。
天然ゴムラテックスと土砂との混合物を乾燥させて、弾
性の大きい土砂粘結体を形成する方法としては、例えば
工場内で所定の大きさの人工芝構造体を形成する場合に
は、例えば強制的に熱風を送ることにより行ったり、現
場においては自然乾燥が行われる。
なお、上記においては、芝様部材1を透水性織布8上に
配列する場合について説明したが、これは工場内におい
て規格化された大きさの人工芝構造体を形成する場合に
適している。但し、本発明において必須のものではな
い。現場で、このようなシートを使用することなく直接
地表に芝様部材1を配列して、これを固定してもよい。
更に、本発明の人工芝構造体は、ゴルフ場においては、
その上に砂を散布して、使用に供する。
(発明の効果) 本発明においては、土砂粘結体により芝様部材の根元部
が少なくとも覆われるように固定されているために、自
然感、強度及び耐久性に優れるとともに、安価でしかも
大型化や規格化が容易である。また、歩行感もよく、特
にティーグラウンドとして使用した場合に、ティーの突
き刺しが容易で、しかもティーを抜いた場合にも自然に
ティーの穴が塞がる。
本発明者は、以下に本発明の効果について試験をしたの
で、その試験例を示す。
試験例 先ず、長さ30cmのポリプロピレンから得られた延伸テー
プ状繊維(2000デニールのもの3本撚り、6000デニー
ル)を2列配列し、繊維の下端部から5cmまでを、同じ
幅の織布を両側から積層して延伸テープ状繊維を鋏み、
この織布の上から織布と延伸テープ状繊維とを一体に2
列縫製して固定し、織布側に形成された根元部と、その
上方の短冊状の延伸テープ状繊維からなる細条部とを形
成した。このようにし形成した芝様部材を、透水性織布
の上で、枠組みにより1.5cm間隔で30列配列した後、天
然ゴムラテックス(有機過酸化物前加硫天然ゴム使用、
天然ゴムの含量:50重量%)と土砂、川砂又は海砂)と
を混合した混合物を芝様部材間に充填し、その混合物が
ある程度流動性を有する間に木枠を除去し、次に強制的
に混合物を乾燥し、芝様部材を固定した。
このようにして形成した人工芝構造体についてティーの
突刺し強度を測定した。その結果を以下の表−1に示
す。
注1)突刺し強度の測定方法 カシオ精機製の棒型テンションゲージ(S−30)を使用
し、ゲージの先端にティーを設定し、このティーが人工
芝構造体の土砂粘結体中に突き刺さる時の強度を3回測
定し、その平均値を計算により算出した。
注2)強度の評価 A・・・充分使用可能 B・・・ある程度使用可能
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一態様である人工芝構造体の部分断面
斜視図であり、及び 第2図〜第8図は本発明の人工芝構造体に使用すること
のできる芝様部材の部分断面斜視図である。 1……人工芝構造体 2、12、32、42、52、62……芝様部材 3、13、23、33、43、53、53……細条部 4、14、24、34、44、54、64……細条部材 5、15、25、35、45、55、65……と根元部 6……土砂粘結体、8……透水性織布 9……織布、19……フィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芝様部材を含む人工芝構造体において、前
    記芝様部材が、根元部と細条部とを含み、前記細条部
    が、配列された熱可塑性合成樹脂からなる細条部材を有
    し、かつ前記芝様部材が、前記根元部全体が少なくとも
    覆われるように、平均粒径が0.3〜1.6mmの土砂と天然ゴ
    ムラテックスとの混合物(天然ゴムの含量は5〜15重量
    %である)から形成された土砂粘結体により固定された
    人工芝構造体。
  2. 【請求項2】前記芝様部材が、平面で見て直線に形成さ
    れている請求項1記載の人工芝構造体。
  3. 【請求項3】前記芝様部材が、平面で見て矩形に形成さ
    れている請求項1記載の人工芝構造体。
  4. 【請求項4】前記芝様部材が、平面で見て円形に形成さ
    れている請求項1記載の人工芝構造体。
  5. 【請求項5】請求項1記載の人工芝構造体を製造する方
    法であって、前記芝様部材を所定の間隔に配置し、前記
    芝様部材間に、平均粒径が0.3〜1.6mmの土砂と、天然ゴ
    ムラテックスとの混合物(天然ゴムの含量は5〜15重量
    %である)を前記根元部全体が少なくとも覆われるよう
    に充填し、次いで前記混合物を乾燥することにより、前
    記芝様部材を前記土砂粘結体で固定する方法。
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