JPH02167843A - 光ファイバ素線 - Google Patents

光ファイバ素線

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JPH02167843A
JPH02167843A JP63322539A JP32253988A JPH02167843A JP H02167843 A JPH02167843 A JP H02167843A JP 63322539 A JP63322539 A JP 63322539A JP 32253988 A JP32253988 A JP 32253988A JP H02167843 A JPH02167843 A JP H02167843A
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optical fiber
pyrolytic carbon
bare
bare fiber
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洋一 石黒
Masamoto Ooe
大江 将元
Kohei Kobayashi
宏平 小林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光ファイバ素線の製造方法に関する。
より詳細には、高強度にして、長期的に強度低下の少な
く、またはH2分子による吸収増のない光ファイバ素線
の製造方法に関する。
従来の技術 光通信においては、1 km以上の長さの光ファイバが
必要とされることがある。そのような長い光ファイバを
使用する場合、光ファイバの機械的強度が充分ではない
ことが問題となる。すなわち、例えば迅速通信システム
の光導波体のような特別な用途に光ファイバを使用する
場合には、光ファイバには200.000p、 s、 
i以上の機械的強度が要求される。しかしながら、市販
の長い光ファイバの抗張力は50.000〜80.00
0 p、 s、 iの範囲にある。
一方、理想的な条件のもとで線引きされた酸化シリコン
光ファイバ材料においては、100万p、 s、 iの
オーダーの抗張力が典型的に観測される。しかしながら
、長い光ファイバは、実際にはこのように大きな機械強
度を具備しない。その理由としては、線引き処理中およ
び処理後の、機械的摩擦または水蒸気のような雰囲気中
の汚染物質による化学的な浸食により、光ファイバの表
面にサブミクロンの大きさの傷が生じることが挙げられ
る。すなわち、表面に傷のない光ファイバは、100万
p、s、 iのオーダーの抗張力を具備するものである
上記の問題の対策として、従来光ファイバの線引き後に
光ファイバに有機材料被覆を施すことが行われている。
しかしながら、これらの有機材料被覆では水蒸気あるい
は水酸基イオンが光ファイバ内に拡散することを阻止で
きない。従って、有機材料を被覆した光ファイバでも、
使用中あるいは貯蔵中に水蒸気あるいは水酸基イオンに
より、表面に微小な傷を生じ、その強度は減少する。そ
れ放光ファイバには、表面に微小な傷が生じないように
保護するハーメチック被覆が必要である。
上記のハーメチック被覆をシリコンあるいは各種金属の
ような無機材料で形成する方法としては、化学的気相成
長(CVD)法が今日最も使用されている。CVD法に
おいては、被覆原料は原料ガスとして供給され、光ファ
イバ表面における表面反応で被覆を形成する。すなわち
、1種または複数の原料ガスを所定の温度で反応させて
被覆を形成するものである。
CVD法では、光ファイバに各種の被覆を形成すること
ができる。CVD法で形成できる被覆としては、例えば
窒化珪素、珪素、燐シリケートガラス(phospho
silicate glasses) 、珪工、酸化す
ず、酸窒化珪素、硼素および窒化硼素がある。さらに従
来からあるAIやSnのような多結晶被覆をファイバ上
に付けることも、同様にしてできる。また、CVD法に
よれば被覆はファイバを中心にして均一に形成されるた
め、非常に薄い被覆によってファイバを保護することが
できる。従って、マイクロベンドによる損失を避けるこ
とができる。
第3図にCVD法により光ファイバに被覆を施す、特公
昭60−25381号公報に開示されている装置を示す
。第3図に示した装置は、それぞれ小径の開口部26お
よび27で連結された第1隔離室22、反応室23およ
び第2隔離室24とで主に構成される。
第1隔離室22および第2隔離室24には小径となった
開口部25および28が形成されており、光ファイバ2
0は開口部25から入り、第1隔離室2z、反応室23
および第2隔離室24を経て開口部28から引き出され
る。反応室23を通過する間に、光ファイバ20の表面
には、化学反応で被覆が形成される。第1および第2の
隔離室22および24は反応室23を周囲の大気から隔
離するために設けられており、それぞれ不活性ガスの導
入口209.210から不活性ガスを導入し、それぞれ
の隔離室の内部の圧力は、開口部25.28から炉内に
周囲大気が流入しないように、大気圧よりも高い圧力に
設定されている。
流入口211から原料ガスが反応室23内へ導入され、
反応後のガスは流出口212から排出される。反応室2
3内の原料ガスは加熱コイル213により所定温度に維
持される。
前述のように反応室23内では、原料ガスが化学反応し
、光ファイバ20の表面上に所定の被覆が形成される。
この反応は光ファイバ20の表面上および/または気相
中で一様に進行した後、反応生成物が光ファイバ20上
に堆積する。また、マイクロ波もしくは高周波プラズマ
により、または光化学的な励起により反応室23内へエ
ネルギを供給することにより反応ガスの活性化を促進す
ることもある。
CVD法においては、反応速度および反応効率を向上さ
せるために、原料ガスを反応室に導入する前にガスを予
熱することも行われる。その際には、光ファイバを反応
ガスよりも高温にすることにより、反応室壁へ被覆が形
成されてしまうことを避けることができる。この場合、
母材からの光ファイバの引出部であるネックダウン点の
直後の、光ファイバがまだ充分に高温である間に、反応
室内に進入するようにすればよい。また、反応室内部の
光ファイバに赤外線またはレーザビームを照射する等の
方法により、光ファイバのみを加熱してもよい。第4図
に、このような光ファイバの加熱手段を有する、特公昭
61−32270号公報に記載されている反応装置の、
軸に垂直な断面図を示す。
第4図に示した装置は、容器33内に収納され、光ファ
イバ20の進行方向に実質的に平行に配置され、光ファ
イバ20を加熱するための放射線、特に赤外線を放射す
る2個の細長い形状の熱源31と各熱源31に組み合わ
された2個の断面形状が楕円形の反射鏡32とを備えて
いる。2個の細長い熱源31は、前記楕円の一方の焦点
上に配置され、且つ光ファイバ20が該楕円の他方の焦
点を通過するよう構成されている。熱源31が放射した
放射線は、直接あるいは反射鏡32で反射されて透明な
窓34に入射し、窓34を通って線引きされたファイバ
IOを照射する。容器33は複数の冷却水路35を備え
、この冷却水路35内を冷却媒体が循環して、反射鏡3
2の周辺の容器33を冷却する。
また、第5図に、特公昭38−10363に開示されて
いる溶融シリカにハーメチック被覆を形成する方法を図
示する。第5図に示す方法では、シリカファイバ母材1
は、シリカファイバ母材1を囲む加熱リング40から放
出されるガスバーナ酸素炎41により加熱溶融され、張
力が加えられて細径化される。加熱リング40直下には
、下端から炭素質ガスを導入し、矢印の向きに流すよう
構成されたシリンダ45が配置され、引き伸ばされたシ
リカファイバ外面上に炭素の薄い被覆を形成する。ハー
メチック被覆の材料として炭素が選択された理由として
は、成膜速度が他の材料に比して大きいこと、H2の透
過を防ぎ、強度劣化を防ぐ効果が大きいこと等が挙げら
れる。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来の方法は、ハーメチック被覆を形成す
る際の処理温度等に特に注意を払わなかった。そのため
被覆形成時の処理温度が光ファイバに適さず、光ファイ
バの初期強度が低下することがあった。また、従来の方
法で形成された被覆の性能は不充分で、H2の透過を完
全には防止できず、長期間に亘って、光ファイバの性能
を維持することができなった。
そこで本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解決
した、高性能な被覆を光ファイバの強度を劣化させるこ
となく施すことが可能な、光ファイバの素線の製造方法
を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明に従うと、光ファイバ母材を溶融・紡糸して得た
裸ファイバを炭化水素または炭化水素の誘導体が導入さ
れている所定の温度の反応炉内を通過させ、CVD法で
表面にパイロリチックカーボンを被覆して光ファイバ素
線を製造する方法において、前記反応炉内に入線する前
記裸ファイバの温度を700〜1400℃としてパイロ
リチックカーボンを被覆することを特徴とする光ファイ
バ素線の製造方法が提供される。また、本発明において
は、前記裸ファイバを下記の式: %式%(1) (ただし、Lは、光ファイバ母材のネックダウン部より
反応炉までの距離であり、 Rは、裸ファイバの直径であり、 ■は、裸ファイバの進む速さである。)を満足する条件
で、前記反応炉に到達させることも好ましい。
本発明の方法では、パイロリチックカーボン被覆の原料
ガスは、反応炉の上から下に向かって、すなわち、ファ
イバの進む方向に流すことが好ましい。さらに、本発明
の方法においては、前記反応炉を通過してパイロリチッ
クカーボンを被覆されたファイバを強制冷却した後、樹
脂を被覆することが好ましい。
作用 本発明の方法は、CVD法で、700〜1400℃の温
度の裸ファイバにパイロリチックカーボンを被覆すると
ころにその主要な特徴がある。また、本発明の方法は、
裸ファイバを前記式(1)を満足する条件で、前記反応
炉に到達させてもよい。すなわち、式(1)を満たす条
件で反応炉に到達した裸ファイバは、例外なく700〜
1400℃の温度になっている。線引直後の裸ファイバ
の温度を測定しながら光ファイバ素線の製造することは
困難であるため、上記の式(1)のパラメータを制御す
ることで裸ファイバが反応炉に到達する際の温度を制御
するものである。
本発明者等は、上記従来の問題を解決するために各種の
実験を行ったところ、 1、初期強度が低下したファイバの破断面を観察したと
ころ、SiCの結晶が見られた。
2.7初期強度が低下しなかったファイバの破断面を観
察したところ、SiCの結晶が見られなかった。
3、スライドガラス状の石英板上に1000℃でパイロ
リチックカーボンを成長させた。これをX線で観察した
ところ、SiCに対するスポットは無かった。試料を高
温で熱処理(処理時間10分間)したところ、1400
℃以上で熱処理したものにSiCに対応するスポットが
生じた。
4、H2テス) (H2100%室温中に1週間浸漬す
る;以下同条件〉を行なった結果、1.24μmにH2
分子の吸収ピークが表れなかったパイロリチックカーボ
ンコーテッドファイバの比抵抗は8 Xl0−’Ω・c
m以下であった。これらのファイバを熱処理したところ
、800℃以上の熱処理で比抵抗が低下した。これは、
パイロリチックカーボンコーティングが800℃以上で
行なわれたことを示している。
5゜H2テストを行なった結果、1.24μmにH2分
子の吸収でピークが現われたパイロリチックカーボンコ
ーテッドファイバの比抵抗は8X10−’Ω・0m以上
であり、700℃以下の熱処理でも比抵抗が低下した。
なる事実を得た。これらの事実から本発明の方法は導出
されたものである。
本発明の方法では、パイロリチックカーボンを被覆する
際の裸ファイバの温度は、700〜1400℃でなけれ
ばならない。裸ファイバの温度が1400℃を超える状
態でパイロリチックカーボンを被覆すると、3i02と
Cとが反応してできたSiC微粒子により、ファイバの
初期強度が著しく損なわれる。
また、裸ファイバの温度が700℃以下の状態で形成さ
れた被覆は、H原子が多量に残った有機物に近い被覆(
比抵抗が大きい)となるため、H2が透過してしまう。
特にH2分子の透過率を事実上0にするためには、70
0℃以上で形成された比抵抗が8 Xl0−’Ω・cm
以下の膜の被覆が有効である。
また、この時の反応炉の炉温は、原料ガスに応じて、例
えばCH,ならば900〜1000’l:5czH2f
;らば500〜600℃、CH4+CCl4ならば50
0〜600℃とすればよい。
前記の原料ガスは、反応炉の上から下に、すなわち、フ
ァイバの進む方向と同方向に流すことがより好ましい。
原料ガスをファイバの進む方向と同方向に流すことによ
り、光ファイバ素線の初期強度の低下をより効果的に防
止することが可能である。これは、ファイバの進む方向
と同方向に原料ガスを流すと、反応炉に導入された直後
のまだ充分に加熱されていない、且つ煤等の有害な生成
物を含まない原料ガスが、高温の裸ファイバに直接接し
て反応する。そのため、ファイバに有害な生成物による
表面の微小な傷が生じることなく被覆することができる
本発明の方法においては、上記のパロリチツクカーボン
を被覆した後のファイバに、樹脂を被覆することが好ま
しい。樹脂を被覆することにより、光ファイバ素線の取
り扱いはより容易になり、また、被覆の効果も向上する
ファイバに上記の樹脂を被覆するのに適した温度は、一
般に100℃以下であり、特に熱硬化性の樹脂を用いた
場合は、ファイバの温度が高いとダイス内で(封脂が硬
化する等の問題が生じる。本発明の方法では、RX v
/L >0.035 m7分を満たすため、ファイバの
線引速度がかなり速い。従って、パイロリチックカーボ
ンを被覆した直後の工程でファイバに樹脂を被覆する場
合、自然冷却でファイバを適温にするためには装置の高
さを相当高くしなければならない。従って、パイロリチ
ックカーボンを被覆したファイバを強制冷却して、装置
の全高が抑えることが好ましい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、
以下の開示は本発明の単なる実施例に過ぎず、本発明の
技術的範囲をなんら制限するものではない。
実施例 第1図に、本発明の方法を実現する装置の一例を示す。
第1図の装置は、公知の電気炉、高周波加熱炉等、N2
およびダストを発生しない熱源を備える線引炉15で光
ファイバ母材lを、溶融・紡糸し、裸ファイバ2とする
。裸ファイバ2の表面には、CVD法によりパイロリチ
ックカーボン被覆が反応炉16で形成される。パイロリ
チックカーボンを被覆された後のファイバの外径は、レ
ーザ装置17で測定され、所定の寸法となるよう線引速
度等が制御される。レーザ装置17を通過したファイバ
は、冷却装置18で冷却されて、ダイス19で樹脂を塗
布される。
反応炉16は、裸ファイバ2表面以外でおこる余分な反
応をできる限り抑えるため、赤外線集中加熱炉のような
、裸ファイバ2を集中的に加熱できるものが好ましい。
本実施例において、反応炉■6は、裸ファイバ2を集中
的に加熱する赤外線ランプ3の内側に石英ガラス製の冷
却用ジャケット4に囲まれた反応管5で主に構成されて
いる。冷却用ジャケット4と反応管5との間には、He
、N2等の冷却用ガスを流し、反応管5の温度上昇を防
いでいる。反応管5には、下部に枝管6および7、上部
に枝管8および9が設けられ、枝管6および9へはN2
等のシールガスを流す。反応管5内部へは、枝管7から
炭化水素またはその誘導体の原料ガスを供給し、反応後
のガスは枝管8から排出される。また、外気と反応管5
内の雰囲気とを効果的に隔てるため、反応管5内の3ケ
所にスリ7N0111および12が入っている。各スリ
ットは裸ファイバを通し易いように全て下向きにろうと
状となっている。
上記のような構成の反応炉16では、裸ファイバ2のみ
が集中的に加熱されるのと、反応管5の壁面は外側より
冷却されているので、反応管5の内flt11壁面では
原料ガスの分解反応はおきず、いつまでもくもることな
く、使い続けることができる。
反応炉の温度は、原料ガスが徐々には分解するが、煤を
発生しないような温度例えばアロセレンの時は500℃
〜600℃、メタンの場合は900℃〜1000℃とす
る。
上記の装置において、Lは光ファイバ母材のネックダウ
ン部13とスリット11との間の距離となる。
上記の装置では、この距雑りと裸ファイバ2の外径Rお
よび線引速度Vが上記の式(1)を満たすように各部を
調整する。
上記の装置を使用して、光ファイバ用母材を溶融・紡糸
し、裸ファイバ上にパイロリチックカーボンを被覆し、
さらにその上に樹脂を被覆して、光ファイバ素線を製造
した。RSLSvは、以下の表に示した容筒に調整し、
式(1)を満たす条件とそれ以外の条件とで光ファイバ
素線を製造し、得られた光ファイバ素線を比較した。反
応炉の温度は550℃とし、枝管6および9からはシー
ルガスとしてN2ガスを21/分づつ、枝管7からは原
料ガスC2H2を500CC/分づつ供給した。また、
枝管8からは、反応後のガスを242/分づつ定量で排
気した。裸ファイバの直径は125μmまたは150μ
m1バイロリチツクコーテイング膜厚は50〜1100
nとした。
第2図に、本発明の方法を実現する装置の別な例を示す
。第2図の装置は、第1図の装置と較べ、枝管7および
スリット11が省かれている以外の構成は全く等しいの
で説明を省略する。
第2図に示した装置を使用して、光ファイバ用母材を溶
融・紡糸し、裸ファイバ上にパイロリチックカーボンを
被覆し、さらにその上に樹脂を被覆して、光ファイバ素
線を製造した。反応炉の温度も第1図の装置と同様に5
50℃としたが、枝管9からはシールガスとしてN2ガ
スを21/分づつ、枝管8からは原料ガスC2H2を5
00CC/分づつ供給し、また、枝管6からは、反応後
のガスを21/分づつ定量で排気した。すなわち、反応
管5の上部から下部へ向かって、ファイバの進行方向と
同方向に原料ガスおよびシールガスを流した。
また、反応管5の冷却用ガスも反応管5の上部から下部
へ向かって流した。その池の条件は、第1図の装置を用
いて行った第5番目の実施例と等しく設定した。
また、本実施例では、いずれもパイロリチックカーボン
を被覆したファイバを冷却装置18で強制冷却してから
、ダイス19で樹脂を被覆した。冷却装置18は、長さ
30cm、内径1.5cmで中には毎分101のHeが
流され裸ファイバは70℃以下に冷却する。
強制冷却を行った場合は、反応炉16−ダイス19間が
1mの場合でも、樹脂がダイス19内で硬化することな
く、ファイバに塗布することができた。
カーボン膜をコーティングしたファイバの特性(比抵抗
、水素の透過率=Δα3.24、初期強度)は、RX 
V / Lで決定され、 RX V / L≦0.030m/分ではパイロリチッ
クカーボン膜がファイバ表面に形成されない。
0.030m/分< Rx v / L≦0.035 
m/分で形成されるパイロリチックカーボン膜は、比抵
抗が高く、水素が相当透過する。
0.035m/分<RXV/L≦0.075 m/分で
形成されるパイロリチックカーボン膜は、水素がほとん
ど透過せず、ファイバの初期強度もほとんど低下しない
0.080m/分≦Rxv/Lでパイロリチックカーボ
ン膜を形成した場合はファイバの初期強度が大巾に低下
する。
という結果が得られた。
さらに、原料ガスをファイバの進行方向と同方向に流す
と、比抵抗が増加し、初期強度も向上することがわかっ
た。
これらの結果、本発明の方法が水素によるロスの増加が
なく、初期強度が高く、疲労劣化が少ない光ファイバ素
線をIM造するのに有効であることが3正明された。
発明の効果 以上詳述のように、本発明の方法に従えば、裸ファイバ
に水素の透過率の極めて小さいパイロリチックカーボン
膜をファイバの強度を低下させることなく被覆すること
ができる。
従って、本発明の方法で製造される光ファイバ素線は、
長期にわたり、水素によるロスの増加がなく、また初期
強度が高く、疲労劣化が少ない。
そのため、水、水素が高濃度な雰囲気、応力下での使用
、例えば海底ケーブルに使用するのに適する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ本発明の方法を実施す
るための装置の一例の縦断面図であり、第3〜5図は、
それぞれ従来の方法を実施する装置の概略図である。 〔主な参照記号〕 1・・先ファイバ母材、 2・・裸ファイバ、 3・・赤外線ランプ、 4・・冷却用ジャケット、 5・・反応管、 6.7.8.9・・枝管、 10.11.12・・スリット、 15・・線引炉 16・・反応炉、 17・・レーザ装置、 18・・冷却装置、 19・・ダイス、 ■・・ファイバの速さ(線速)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)光ファイバ母材を溶融・紡糸して得た裸ファイバ
    を炭化水素または炭化水素の誘導体が導入されている所
    定の温度の反応炉内を通過させ、CVD法で表面にパイ
    ロリチックカーボンを被覆して光ファイバ素線を製造す
    る方法において、前記反応炉内に入線する前記裸ファイ
    バの温度を700〜1400℃としてパイロリチックカ
    ーボンを被覆することを特徴とする光ファイバ素線の製
    造方法。 (2)前記裸ファイバを下記の式: 0.035m/分<R×v/L≦0.075m/分(た
    だし、Lは、光ファイバ母材のネックダウン部より反応
    炉までの距離であり、 Rは、裸ファイバの直径であり、 vは、裸ファイバの進む速さである。) を満足する条件で、前記反応炉に到達させることを特徴
    とする光ファイバ素線の製造方法。 (3)前記反応炉に前記パイロリチックカーボン被覆の
    原料ガスを、該原料ガスが前記ファイバの進む方向と同
    方向に流れるように、供給することを特徴とする請求項
    (1)または(2)に記載の光ファイバ素線の製造方法
    。 (4)前記反応炉を通過してパイロリチックカーボンを
    被覆されたファイバを強制冷却した後、樹脂を被覆する
    ことを特徴とする請求項(1)〜(3)のいずれか1項
    に記載の光ファイバ素線の製造方法。
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JPH02302343A (ja) * 1989-05-15 1990-12-14 Furukawa Electric Co Ltd:The ハーメチック被覆光ファイバの製造方法

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JPH02160644A (ja) * 1988-12-13 1990-06-20 Fujikura Ltd 光ファイバの製造方法

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JP2734586B2 (ja) 1998-03-30

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