JPH02167332A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPH02167332A
JPH02167332A JP17777189A JP17777189A JPH02167332A JP H02167332 A JPH02167332 A JP H02167332A JP 17777189 A JP17777189 A JP 17777189A JP 17777189 A JP17777189 A JP 17777189A JP H02167332 A JPH02167332 A JP H02167332A
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JP
Japan
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epoxy resin
resin composition
anhydride
curing
component
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JP17777189A
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English (en)
Inventor
Ichiji Yamashita
山下 一司
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエポキシ樹脂組成物に係り、貯蔵安定性に優れ
、且つ加熱によって速やかに硬化し、硬化後の電気的特
性1機械的特性、化学的特性および熱的特性に優れた樹
脂硬化物が得られ、特に含浸、注型などの用途に適する
作業性および経済性に優れたエポキシ樹脂組成物に関す
るものである。
〔従来の技術〕
エポキシ樹脂は、その優れた電気的特性9機械的特性、
化学的特性および熱的特性から広く含浸。
注型、成形、積層板用などとして、塗料、土木建築、接
着剤、′t1気・電子材料および複合材料など多岐にわ
たって用いられている。
特に、硬化剤としてポリカルボン酸無水物を用いると、
前述した諸特性に対して優れた硬化物が得られる。反面
、このエポキシ樹脂組成物は、硬化に際して比較的高温
、長時間を要する欠点がある0 従って、通常、ポリカルボン酸無水物系の硬化剤を用い
る場合には、硬化促進剤として第3級アミン類に代表さ
れるア□ン類またはそれらの塩。
金属キレート化合物などを少量添加して硬化性を改笹す
ることが広く行われている。
また、請求項第(3)項においては、従来、電気機器あ
るいは部品の絶縁層を形成するにあたってはエポキシ樹
脂、酸無水物硬化剤及び無機質充てん剤を混合し、この
エポキシ樹脂組成物を用いて含浸、注型、成型などが広
く行なわれている。
この際、機械的特性や耐湿特性の向上を計る目的で、一
般には無機質充てん剤の表面をあらかじめカップリング
剤で表面処理するか、あるいは樹脂混線時にカップリン
グ剤を同時に混合する事が多い。
さらに請求項第(4)項においては、従来から、電機機
器あるいは成子部品の絶縁層を形成するにあたってはエ
ポキシ樹脂、硬化剤及び無機質充てん剤から成るエポキ
シ樹脂組成物を用いて、含浸。
注型、成形などが広く行なわれている。
ここで、上述したエポキシ樹脂組成物においては特に機
械的特性や耐湿特性を向上させる目的で、無機光てん剤
の表面をカップリング剤で処理するか、あるいは樹脂混
練時に同時にカップリング剤を混練する事が多い。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、請求項第(1)項および第(2)項にお
いては、硬化促進剤として第3級アミンを用いた場合に
は、貯蔵安定性がかなり低下することは避けられない。
そこで、かような欠点を解消するために三弗化ホーg 
(B Fs ) 、アミン踏体などに代表される塩を硬
化促進剤として用いた場合、硬化剤が酸無水物系である
と、十分な貯蔵安定性および加熱硬化性が得られない。
また、便化物は高温下での電気的1機械的特性が劣る欠
点がある。
また、近年には、潜在性硬化促進剤として金属キレート
化合物を添加配合することも試みられているが、通常、
これら金属キレート化合物の硬化反応には200℃を越
える高温を要し、また、添加配合量が2〜3%程度と比
較的多量であり、樹脂への溶解あるいは分散性が悪く、
且つ、比較的高価であるという不都合がある。
このように、従来から用いられている酸無水物を硬化剤
としたエポキシ樹脂組成物およびその硬化促進剤には種
々の問題点があった。
また、請求項第(3)項においては、カップリング剤の
種類、濃度処理方法等をあらかじめ十分に吟味しないと
、期待したほどの安定した効果が得られないのが現状で
ある。
また時にはエポキシ樹脂の硬化反応に悪影響を及ぼし、
作業性、硬化性あるいは硬化後の諸特性の低下をまねく
事もある。
さらに請求項第(4)項においては、カップリング剤の
使用にあたってはカップリング剤の種類、濃度、処理方
法等をあらかじめ十分に吟味しないと。
期待したほどの十分な効果が得られない事が多い。
特に、エポキシ樹脂、硬化剤、無機質充てん剤等とカッ
プリング剤とを同時に混練してエポキシ樹脂組成物を得
る、いわゆるインテグラルブレンド法による処理方法で
は、目標の機械的特性、耐湿特性を得るのが困難であっ
た。
本発明は上述した点に鑑みて創案されたもので、その目
的とするところは、貯蔵安定性と加熱硬化性が両立し、
かつ硬化後の諸特性に優れたエポキシ樹脂組成物を得る
事にある。
〔課題を解決するための手段〕
以下、その目的を達成するための手段を請求項別に下記
す。
(1)  請求項第(1)項、第(2)項において金属
アルコキシド、3級アルカノールアミンおよび亜リン酸
を反応させて得られる反応生成物を硬化促進剤としてエ
ポキシ樹脂およびポリカルボン酸無水物と共に含有せし
めるものである。
また、金属アルコキシド、3級アルカノールアミンおよ
び亜リン酸を反応させて得られる反応生成物を、エポキ
シ樹脂100重量部に対し0.05〜5重量部含有せし
めるものである。
(2)請求項第(3)項において エポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、無機質光てん剤を含む
エポキシ樹脂組成物に於て、チタンアルコキシドと三級
アルカノールアミン及び必要に応じて水あるいはポリオ
ール類との反応生成物を表面に沈着処理せしめた無機質
光てん剤を使用するものである。
(3)請求項第(4)項において エポキシ樹脂、硬化剤、無機質光てん剤及びカップリン
グ剤を混練してエポキシ樹脂組成物を製造するに際し、
前記無機質光てん剤の表面をあらかじめ水性シリカゾル
で被覆処理を行ない、それを充てん剤として使用するも
のである。
以下、その作用を請求虫別に説明する。
〔作 用〕
(1)請求項第(1)項、第(2)項についてその作用
を説明する前に、本発明に係る各成分の概要を下記す。
ここで、以降、エポキシ樹脂を(4)成分、ポリカルボ
ン酸無水物を(ロ)成分、金属アルコキシド、3級アル
カノールおよび亜リン酸を反応させて得られる反応生成
物を(q成分という。
(A)成分は、1分子中に2個以上のエポキシ基を含有
するエポキシ樹脂であれば特に制限されるものではなく
、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ダイマー酸グリンジルエステ
ル型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂。
含複素環エポキシ樹脂、エポキシ化ブタジェンなどのポ
リマー型エポキシ樹脂、ポリグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂、ジグリンジルエポキシ樹脂、臭素化エポキシ
樹脂などの通常用いられるエポキシ樹脂が使用される。
なお、この一部に反応性希釈剤等として用いる1分子中
に1個のエポキシ基を含む化合物が含まれていても良い
次に、(B)成分としては、例えば、無水フタル酸。
無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリ、
1・酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチル化へキザヒ
ドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチル
化テトラヒドロ無水フタル酸。
無水ナシ、り酸、無水メチルナジック酸、無水ドデシニ
ルコハク酸、無水フロレンディ、りe、、無水ベンゾフ
ェノンテトラカルボキシル酸など特別の制限なしに用い
ることができる。
かかる酸無水物の添加量は、その使用目的や硬化特性、
硬化剤の種類により適宜決定され、制限はないが通常の
添加量に準じてエポキシ基1当量に対して酸無水物0.
4〜1.2当量、好ましくは0.6〜1.0当盆が添加
される。
更に、本発明における(q成分について説明する。
ここで用いられる金属アルコキシドにおいて、金属アル
コキシドを形成する金属としては、アルミニウム、チタ
ン、ジルコニウムなどが適当であり、具体的にはアルミ
ニウムトリインプロポキシド、チタンテトライソプロポ
キシド。チタンテトラエトキシド、チタンテトラブトキ
シド、ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコニ
ウムテトラブトキシドなどの中から1種あるいは2種以
上の混合物として用いることができる。
また、使用されるアルカノールアミンの種類としては、
トリエタノールアミン、トリイソプロパツールアミン、
メチルジェタノールアミン、エチルジェタノールアミン
、N、N’−ジメチルエタノールアミンなどの中から1
種あるいは2種以上の混合物として用いられる。
こレラ金属アルコキシドと3級アルカノールアミン及び
亜リン酸との反応の際のそれぞれの混合比は、3級アル
カノールアミンの水酸基当量と亜リン酸の酸当量の和が
金属アルコキシドのアルコキシ基の1当量に対し0.8
〜1.2当」まとなり、かつ3級アルカノールアミン1
モルに対し加えられる亜リン酸が0.05〜0.5モル
、好ましくは0.1〜0.3モルとなるように決定され
る。
これらの反応は3者を同時に混合し、加熱、減圧しなが
ら発生するアルコールを留去する方法によっても反応が
進行するが、より好ましくは、均−な反応を実現するた
めに亜リン酸をインプロパツール、あるいはブタノール
等の溶媒に加熱溶解させ、その溶液に金属アルコキシド
及び3級アルカノールアミンを加え良く攪拌した後に、
加熱。
減圧しながら発生するアルコールを留去する事が望まし
い。
こうして得られた反応生成物は一般に固体であり、十分
に乾燥させた後ボールミル、ジェットミルなどの通常知
られている粉砕機によって乾式で微粉化するか、あるい
はロールミル、ビーズミル。
ホモジナイザー、ボールミル等によってエポキシ樹脂組
成物をなす一成分と共に湿式法による微粉化を行なった
後、エポキシ樹脂組成物の(A) 成分及び(Bll外
分共に混合分散され、目的とするエポキシ樹脂組成物を
得る。
この際、(q成分の添加量は(8)成分であるエポキシ
樹脂100重量部に対し0.05〜5重量部となるよう
に添加するのが本発明の効果を最大限に発揮する点で望
ましい。
(2)請求項第(3)項において まず、本発明の構成は、チタンアルコキシドと三級アル
カノールアミン及び必要に応じて水あるいはポリオール
類との反応生成物を無機質充てん剤の表面に沈着処理せ
しめたものを、エポキシ樹脂及び酸無水物硬化剤と混線
してエポキシ樹脂組成物とする事にある。
ここで、本発明に用いられるチタンアルコキシドとは一
般式 Ti(OR)4  R:アルキル基、アリル基で表わさ
れる化合物であり、テトライソプロポキシチタン、テト
ラ−n−ブトキシチタン、テトラキス−2−エチルヘキ
ソキシチタンなどがその代表として挙げられる。また、
三級アルカノールアミンの種類としては、トリエタノー
ルアミン。
トリイソプロパツールアミン、メチルジェタノールアミ
ン、エチルジェタノールアミン、 N 、 N −ジメ
チルエタノールアミンなどがその代表として挙げられる
。さらに、必要に応じて用いられる水又はポリオール類
には、水、エチレングリコール。
プロピレングリコール、ジエチレングリコール。
ポリエチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
これら化合物の反応は一般に以下に述べる様な方法で反
応させる。
チタンアルコキシドのアルコキシ基1当量あたり3級ア
ルカノールアミンの水酸基当量が0.3〜1.2当景と
なる様な範囲で両者を混合する。混合に際しては両者が
液状である場合には、そのまま混合してもよいが、原料
に固体状の化合物が含まれる場合イソプロパツール、ブ
タノール等のアルコール系溶媒を使用して溶解混合する
またこの際反応させる3級アルカノールアミンの水酸基
当量が1.0以下の場合には、必要に応じて水あるいは
ポリオール類を水酸基当量が0.7当量以下の範囲で適
宜添加しても良い。
これらの混合物を攪拌しながら徐々に加熱し、発生する
アルコールを留去して反応生成物を得る。
次に、この反応生成物を使用する無機質充てん剤の表面
に沈着させる。
ここで使用される無機質充てん剤としては、−般にエポ
キシ樹脂組成物中に添加される種類のものであれば特に
制限はなく、結晶シリカ、溶融シリカ、アルミナ、酸化
マグネシウム、酸化チタン。
炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、ガラス短
繊維、水和アルミナ、チタン酸カリウム繊維、炭化ケイ
素などの中から一種あるいは数種を混合して用いる。
これら無機質充てん剤に対して前記反応生成物を沈着さ
せるにあたっては、この反応生成物がエポキシ樹脂の硬
化促進剤としての機能も持っている為に、使用されるエ
ポキシ樹脂100重祉部に対して0.05〜5重量部と
なるように無機質充てん剤の表面に沈着させる必要があ
る。一般に0.05重量部以下では期待する機械的強度
や耐湿特性が得られず、また反応促進効果に乏しい為、
硬化不良を起こし易い。また、5重量部を越えると反応
性が高くなりすぎ、作業性や発熱の心配が生ずる。
従って、前記した範囲内の重量部となるよう反応生成物
の量を選定し、その後反応生成物1部に対して50〜1
00重量部の有機溶剤で溶解する0ここで好ましい溶剤
としてはクロロホルム、イソプロパツール、ブタノール
等から選択される。
その溶液に規定量の無機質充てん剤を混合し、よく攪拌
した後に加熱減圧下で溶剤を留去、乾燥させるか、スプ
レードライヤー装置等によって噴霧乾燥させ、沈着処理
済の無機質充てん剤をうる。
なお、沈着にあたっては前記の方法によらなくとも、例
えば無機質充てん剤をヘンシュルミキサ−等に仕込み、
攪拌下、そこに反応生成物の濃厚溶液を徐々に滴下して
充てん剤表面が均一に濡れるまで混合後、加熱、減圧乾
燥し、溶剤を除去する方法で沈着しても良い。
以上の様にして調整した沈着処理済の無機質充てん剤を
、エポキシ樹脂及び酸無水物硬化剤と共にボールミル、
ロールミル、らいかい器等の混合器によって混練し、目
的のエポキシ樹脂組成物を得る。
ここで、エポキシ樹脂としてはビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノー
ルノポラ、り型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂
肪族系エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂等特に制限な
く使用できる。
また、酸無水物硬化剤としては無水フタル酸。
無水マレイン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチル化
へキサヒドロ無水フタル酸、テトロヒドロ無水フタル酸
、メチル化テトラヒドロ無水フタル酸、無水ナジック酸
、無水メチルナシ、り酸、無水トリメリ、ト酸、無水ピ
ロメリット酸、無水クロレンディ、り酸、無水ドデシニ
ルコハク酸、無水ベンゾフェノンテトラカルポン酸など
が挙げられるが、一般には作業性の点から液状酸無水物
硬化剤を用いる事が多い。
また、本発明のエポキシ樹脂組成物は前述のごとき各組
成物に加えて、更に種々の目的、用途に応じて硬化促進
剤、カップリング剤2反応性希釈剤、溶剤、可塑剤、顔
料、染料などが適宜添加可能である。
こうして得られた本発明のエポキシ樹脂組成物は、従来
に比べてその硬化物の機械的特性、耐湿特性の向上を安
定して計る事が可能であり、電気機器あるいは部品の含
浸、注型、成型用としての用途に好適に用いる事ができ
る。
(3)請求項第(4)項において、 まず本発明の構成は、使用される無機質充てん剤の表面
をあらかじめ水性シリカゾルで被覆処理を行なう事にあ
る。
更に詳しくは使用される無機質重てん剤100重量部に
対し、水性シリカゾル中の8i02の重量が0.01〜
101i量部、好ましくは0,05〜5″i址部となる
ように調整して被覆する。
5i02が前記範囲より低いと、機械的特性、耐湿特性
の改善効果が得られず、逆に高いと無機質充てん剤の表
面への均一な被覆が困難で、エポキシ樹脂組成物の作業
性などその他の特性を低下させる原因となりつる。被覆
に際しては市販の水性シリカゾルを原液のまま、あるい
は必要に応じて水、アルコール類などの溶媒で希釈して
用いる。
次に、調整したシリカゾル溶液に無機質充てん剤を混合
し、十分に攪拌した後スプレードライヤー法によって1
506C〜300℃で噴霧乾燥させ、被覆処理を行なう
。この際、安定した分岐状態を保つために陰イオン界面
活性剤、あるいは非イオン系界面活性剤を少量添加して
も良い。
以上が一般的な被覆処理方法であるが、その他に無機質
充てん剤をヘンシェルミキサーなどの混合器に仕込み、
攪拌しながら水性シリカゾル溶液を徐々に滴下し、加温
あるいは減圧によって溶媒を乾燥除去させる方法でも良
い。この際の乾燥温度は150〜300℃が望ましい。
なお、本発明に用いられる無機質充てん剤としては一般
にエポキシ樹脂組成物中に添加される種類のものであれ
ば特に制限はなく、結晶シリカ。
溶融シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化チタン
、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、ガラス
短繊維、水利アルミナ、チタン酸カリウム繊維、炭化ケ
イ素などの中から一種あるいは数種を混合して用いる。
また、水性シリカゾルとしてはカタロイドーS(触媒化
成工業社製)、スノーテックス(8産化学工業社製)な
どがその代表と挙げられる。
こうして得られた被覆処理済の無機質充てん剤は、通常
の方法に従ってさらにカップリング剤で表面処理を行な
い、エポキシ樹脂及び硬化剤と混練するか、あるいはエ
ポキシ樹脂と硬化剤と被覆処理を行なった無機質充てん
剤及びカップリング剤を同時に混練して目的とするエポ
キシ樹脂組成物を得る。
ここで使用されるエポキシ樹脂は、通常用いられるエポ
キシ樹脂であれば特に制限はなく、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェ
ノールノボラ、り型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂
、脂肪族系エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂等が挙げ
られる。
また、硬化剤としては脂肪族アミン類、芳香族アミン類
、変性アミン、カルボン酸無水物類等通常エポキシ樹脂
を硬化しつる化合物であれば特に制限なく使用できる。
カップリング剤としては、シラン系カップリング剤、チ
タネート系カップリング剤がその代表として挙げられる
。さらに1本発明のエポキシ樹脂組成物は前述のごとき
各組成物に加えて種々の目的用途に応じ、硬化促進剤2
反応性希釈剤、溶剤。
可塑剤、顔料、染料などが適宜添加可能である。
こうして得られた本発明のエポキシ樹脂組成物は、従来
に比べて、その硬化物の機械的特性及び耐湿特性が優れ
ている。
以下、本発明のエポキシ樹脂組成物の実施例を請求項別
に詳述する。
(1)  H#請求項第1)項、第(2)項において〔
製造例〕 (q成分の製造例として、攪拌機を取付けた反応器に亜
すン敵16.4yを投入し、さらにブタノール100m
1を加えて約80℃で加熱俗解させた。そして、チタン
テトラブトキシドモノマー340.F 及びトリエタノ
ールアミン149.2Fを混合し、80°Cに保ちなか
ら除徐に減圧し、発生するブタノールを留去し、更に温
度を120℃に上昇させて減圧状態を保つとブタノール
の留出が停止し、白色固体の反応生成物が得られた。さ
らにこの反応生成物を乳鉢で粉砕したのち、十分に真空
乾燥を行い白色粉末を得る。
この白色粉末とエポキシ当量的190のビスフェノール
A型エポキシ樹脂を重量比で1:1となるように混合し
、さらにロールミルにかけてペースト状の硬化促進剤を
得た。
〔実 施 例〕
エポキシ樹脂としてエポキシ当量的190のビスフェノ
ールA型エポキシMt、lIW Zoo 1Jik部、
ポリカルボン酸無水物としてメチルテトラヒドロ無水7
タル/’7180 il(置部の混合物に製造例で製造
した硬化促進剤2重量部を加えエポキシ樹脂組成物を得
た。
このエポキシ樹脂組成物の1506Cにおけるゲル化時
間は約12分であった。またこの組成物200yを25
℃恒温槽中に保管し、組成・物の粘度が初期粘度の2倍
を越えるまでの日数を測定したところ、30日以上と良
好な貯蔵安定性を示した。
さらにこのエポキシ樹脂組成物を150℃、16時間で
硬化させて得た硬化物の熱変形温度(HDT)は121
℃であり、25℃での体積抵抗率及び誘電正接はそれぞ
れ9X1016Ω−cm + 0.25%で、曲げ強度
は14.5 kp / mm2でありた。
〔比 較 例〕
硬化促進剤としてベンジルジメチルアミン0.2重量部
を用いた以外は実施例と同様にしたエポキシ樹脂組成物
について実施例と同様な試験で行なった・ この組成物の150“Cにおけるゲル化時間は約10分
であったが、この組成物の貯蔵安定性は3日となり、実
施例の関口以上に比べ極めて劣っていた。
さらにこの組成物を実施例と同様に硬化させた硬化物ハ
、Hf)T123°C125°Cでの体積抵抗率及び誘
電正接はそれぞれ9 X 10”Ω−cm 、 Q、 
3%で、曲げ強度は14.3 kP / mm2であっ
た。
(2)請求項第(3)項において 〔実 施 例〕 表−1に示すような配合でチタンアルコキシド。
3級アルカノールアミン及びポリオールを混合し反応さ
せ、加熱、減圧によって発生するアルコールを留去して
3株類の反応生成物A、B、Oを得た。
得られた反応生成物A2Fをクロロホルム400m1に
溶解した後、それに平均粒径5μmの溶融シリカ(ヒユ
ーズレ、クスY−60龍森社製)400Pを添加して良
く混合し、スプレードライヤー法によって噴霧乾燥し、
溶融シリカ表面への沈着処理を行ない、無機質光てん剤
Aを得た。
また同様の操作を反応生成物B、Oについても行ない、
無機質光てん剤B及びCを得た。
これらの無機質光てん剤A−0を用い、表−2に示す配
合に従ってエポキシ樹脂及び酸無水物硬化剤と共にらい
かい器で混練し、エポキシ樹脂組成物を得た@ これらのエポキシ樹脂組成物及び比較例の組成物を注型
硬化させ、その試験片についてJ Is 02105に
準じて熱変形温度1曲げ強度の試験を行なった。
また、耐湿特性を調べる為、曲げ強度試験片を100℃
、24時間煮沸した試料についても曲げ強度を測定し、
その低下の程度を調べた。これらの試験の測定結果を表
−2に示す。
表−1 反応生成物の組成化 *HN2200 *KBM403 表−2 :メチルテトラヒトロフタル酸無水蝋日m’al;11
七製)ニジランカップリング剤(信越化学社製→(3)
  ill求項第(4)項において〔実 施 例〕 無機質光てん剤として平均粒径5μmの溶融シリカヒー
−ズレ、クスY−60(@森社製)400重量部を、水
性シリカゾル、スノーテックス20(日量化学工業社製
)10重量部を純水にて100倍に希釈した溶液中に投
入し、ラボミキサーにてよく攪拌した後、この溶液を入
口温度200℃、出口温度170℃に制御されたスプレ
ードライヤーによって噴鐸乾燥を行ない、シリカゾルで
被覆された溶融シリカを得た・ 得られた被覆処理溶融シリカ及び比較例として無処理の
溶融シリカを表−3に示すエポキシ樹脂。
硬化剤及びシランカップリング剤と共にらいかい器で混
練して得られたエポキシ樹脂組成物を、注型硬化させ、
その試験片についてJ Is 02105に準拠して、
熱変形温度1曲げ強度、引張り強度の試験を行なった。
また、耐湿特性を調べる為、曲げ強度測定用試験片を1
00℃24時間煮沸した試料についても曲げ強度を測定
し、その低下の程度を調べた。これらの試験結果が表3
に示されている。
表−3 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、エポキシ樹脂組成
物は貯蔵安定性に優れ、かつ加熱硬化性及び硬化後の緒
特性に優れた樹脂硬化物が得られる。従って、特に電気
機器の含浸、注型などの用途に極めて有効な効果を特徴
する

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属アルコキシド、3級アルカノールアミンおよ
    び亜リン酸を反応させて得られる反応生成物を硬化促進
    剤としてエポキシ樹脂およびポリカルボン酸無水物と共
    に含有せしめることを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  2. (2)前記金属アルコキシド、3級アルカノールアミン
    および亜リン酸を反応させて得られる反応生成物を、エ
    ポキシ樹脂100重量部に対し0.05〜5重量部含有
    せしめることを特徴とする請求項第(1)項記載のエポ
    キシ樹脂組成物。
  3. (3)エポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、無機質充てん剤
    を含むエポキシ樹脂組成物に於て、チタンアルコキシド
    と三級アルカノールアミン及び必要に応じて水あるいは
    ポリオール類との反応生成物を表面に沈着処理せしめた
    無機質充てん剤を使用することを特徴とするエポキシ樹
    脂組成物。
  4. (4)エポキシ樹脂、硬化剤、無機質充てん剤及びカッ
    プリング剤を混練してエポキシ樹脂組成物を製造するに
    際し、前記無機質充てん剤の表面をあらかじめ水性シリ
    カゾルで被覆処理を行ない、それを充てん剤として使用
    することを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
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