JPH02167097A - 抗トロンビン結合性物質モノクローナル抗体、これを産生するハイブリドーマ並びに該モノクローナル抗体を利用するトロンビン結合性物質の精製法及び測定法 - Google Patents

抗トロンビン結合性物質モノクローナル抗体、これを産生するハイブリドーマ並びに該モノクローナル抗体を利用するトロンビン結合性物質の精製法及び測定法

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JPH02167097A
JPH02167097A JP24471189A JP24471189A JPH02167097A JP H02167097 A JPH02167097 A JP H02167097A JP 24471189 A JP24471189 A JP 24471189A JP 24471189 A JP24471189 A JP 24471189A JP H02167097 A JPH02167097 A JP H02167097A
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thrombin
antigen
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antibody
antibody reaction
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JP24471189A
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Nobuo Aoki
青木 延雄
Takao Nagoya
名古屋 隆生
Shigeru Kimura
茂 木村
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Kowa Co Ltd
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Kowa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ヒト由来のトロンビン結合性物質に特異的に
結合するモノクローナル抗体及びその利用に関する。
(従来の技術) 細胞融合技術は、ケーラーとミルスタインの報告(Na
ture、  495〜497頁、 1975年)以来
急速に発展した。すなわち、哺乳動物の胛細胞と骨髄腫
細胞とを融合させた雑種細胞()\イブリドーマ)は、
用いた胛細胞の性質に応じて種々の抗体を生産すること
が知られている。そしてこのノ\イブリドーマの性質を
利用し、これをクローニングすることにより種々の蛋白
質、ホルモン等の生体物質に対するモノクローナル抗体
を産生ずる融合細胞を作製すること、並びにモノクロー
ナル抗体を生産する試みがなされている(B、Dale
Servier et al、 C11nical C
hemistry、 Vol、27゜Nα11,197
9〜1806. 1981)  。
一方、本出願人は先にトロンビンと結合してプロティン
Cの活性化を特異的に増強するトロンビン結合性物質(
以下、TMと称する)をヒトの胎盤から分離、精製する
ことに成功した(特開昭60199819)。このTM
+ま下記の性質を有し、医薬として有用な物質である。
■ 分子遣;還元状態でaa、 ooo±10.000
非還元状態で71.000±10.000■ 等電点:
pH4,2±0.5 ■ 親和性;トロンビンに対して強い親和性を有する。
■ 活性:(a)トロンビンと結合してプロティンCを
活性化する。
以下余白 (b)血液の凝固時間を延長する。
■ 安定性、  pl+2〜10で安定。
変性剤(ドデシル硫酸ナトリウ ム、尿素)及びペプシン処理に対 して安定。
更に、ヒト由来のTMについてはその後、以下の論文、
特許公報等に報告されている。
胎盛由来のもの; J、Biol、(:hem、25912246−122
5H19Q4)Thrombosis rlesear
ch 37 :153−364 (1985)EPIB
2929八 肺由来のもの;冑OQ710050 血漿、尿由来のもの: J、ClIn、Invest、7fi   21711
〜21[1H1985)血管内皮細胞、肺癌細胞由来の
もの; J、0Io1.Chem、26015432−154:
HH19(15)(発明が解決しようとする問題点) しかし、胎盛中のTklは微量であり、また、通常使用
される各種クロマトグラフィーでは、TMとの特異的結
合が充分ではなく、高純度のTLIを取得することは困
難であり、加えて工程が長く回収率も満足のいくもので
はなかった。
従って、高純度のTMを簡便に高収率で取得する特異的
精製法の開発が望まれている。
また、TMの作用メカニズムの解明、血中濃度の測定等
の手段としてTMの高感度検出法の開発も望まれている
すでに1.マルヤマら(J、 [1lo1. Chem
、 260154:12〜15438 (1985) 
)はヒト胎盤由来のTMを用いて抗TMモノクローナル
抗体を作成し、このものの血管内皮細胞及び肺癌細胞由
来のTMがトロンビンと結合してプロティンCを活性化
することを阻害するか否かを検討している。しかしなが
ら、この報文の検討では、このモノクローナル抗体がT
Mのトロンビンとの結合部位を開織するという性質を有
することのみしか証明しておらず、このモノクローナル
抗体のその他の生物学的性質及び物理化学的性質につい
ては何も示していない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、更に有用な抗TMモノクローナル抗体を
得るため、鋭意研究を重ねた結果、常法に従ってTMで
免疫した動物の抗体産生細胞と骨髄肝細胞とを融合して
得たハイブリドーマの産生するモノクローナル抗体につ
いて、それらの有する特性、すなわち、TMのトロンビ
ンとの結合部位を認識するか、TMのカルシウムイオン
による構造変化を認識するか、TMの酵素処理による分
子量変化を認識するかを検定し、選択すれば特異な性質
を有する新しいモノクローナル抗体が得られることを見
出した。更にこのモノクローナル抗体を利用することに
より、TMの高純度精製及び免疫学的測定がで鮒ること
を見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、TMに対して特異的なモノクローナ
ル抗体、該モノクローナル抗体を産生するバイブリドー
マ、該モノクローナル抗体を免疫吸着剤として使用する
TMの精製法及び該モノクローナル抗体の標識体を使用
する免疫学的測定法を提供するものである。
TMに対して特異的なモノクローナル抗体を産生ずるハ
イブリドーマは、例えば次の如くして別に骨髄肝細胞を
調製し、(3)これらの細胞を融合させ、(4)得られ
たハイブリドーマを選択的に増殖させ、(5)このハイ
ブリドーマから抗体産生ハイブリドーマを検索し、(6
)抗体産生ハイブリドーマの培養液を用い、培養液中の
モノクローナル抗体が07Mのトロンビンとの結合性部
位を認識するか、07Mのカルシウムイオンによる構造
変化を認識するか、07Mの酵素処理による分子量変化
を認識するかを検討し、(7)目的とするモノクローナ
ル抗体を産生ずるバイプリドーマをクローニングするこ
とにより得られる。
次に上記各工程について説明する。
(1)抗体産生細胞の調製 抗体産生細胞の調製は、常法に準じて行えばよく、抗原
であるTMで動物を免疫し、その動物の抗体産生細胞を
取得すればよい、このとぎ用いる動物としては、マウス
、ラット、ウサギ、モルモット、ヒツジなどが例示され
、保取する抗体産生細胞としては、1キ臓、リンパ節、
末梢血液等から分離した細胞などが挙げられる。免疫方
法としては、TMを例えばフロイントのコンブリートア
ジエバントに乳濁させて、例えばマウスを用いる場合に
は、これを皮下又はI]I腔内に投与し、1〜5週間の
間隔で1〜20ケ月投与を続けて免疫を完成させる方法
の採用が好ましい。
(2)骨髄■1細胞の調製 細胞融合に使用する骨*I]ffi細胞には特に限定は
なく、多くの咄乳動物の細胞株を利用できるが、抗体産
生細胞の調製に用いた動物と同種の動物の細11株を使
用するのが好ましい。用いる細胞株は、細胞融合の後に
、未融合の骨fil!i制細胞が選択培地で生存できず
、ハイブリドーマだけが増殖で診るようにすることによ
って、未融合細111と融合細胞とを分けることを考慮
して、特定の薬剤抵抗性を有するものが好ましい0例え
ば8−アザグアニン抵抗性の細胞は、11^丁培地中で
生育できない性質を有するため、好んで用いられる。具
体的には、マウス骨髄腫細胞株P3−Ag8−γ、1’
3−X83−Ag3、P3−X63−Ag11−111
. NSl−Ag4/l、xa3−^ga−a、s、3
,5p210−^gt4、Mpctt−4s、aTGl
、7、FO1S19415XXO,BU、1等が用いら
れる。
(3)細胞融合 細胞融合は、通常MEM培地、IIPM11640培地
、IMDM培地等の培地中で抗体産生細胞と骨髄腫細胞
を10=1〜1:1の混合比で混合することにより行わ
れる。このとき融合促進剤として、平均分子i 1,0
00〜6,000のポリエチレングリコールを使用する
ことが好ましい、ポリエチレングリコールの使用濃度は
通常30〜50%である。
(4)ハイブリドーマの選択的増殖 細胞融合を終えた細胞は、例えばウシ胎仔血清を含有す
るIMDM培地などで適当に希釈し、遠心分離する。沈
漬を遷択培地(例えば、II A T培地)に浮遊させ
、96ウエルのマイクロプレートに分注し、培養を行l
/X)Xイブリドーマのみを生育させる。
(5)抗体産生バイプリドーマの検索 抗体産生バイプリドーマの検索は、常法に従りて行えば
よい0例えば、ノλイブリドーマの増殖した培養液を採
取し、TMと反応させたのち、酵素、ケイ光物質、発光
物質などでラベルした第2抗体との反応により検索でき
る。
(6)■ TVのトロンビンとの結合部位のB Lff
l :前記(5)で得られる抗原抗体反応物とトロンビ
ンとの反応性を検討すればよく、後記の実験1.に従い
TMがトロンビンが結合してプロティンCの活性化を阻
害するか否かによって判定できる。すなわち、活性化を
阻害する場合はモノクローナル抗体がTMのトロンビン
結合性部位を認識していることを示し、阻害しない場合
は認識していないことを示す。
■ TMのカルシウムイオンによる構造変化の認識; 後記実験2.に従い、培養液(カルシウムイオンが存在
している)にED丁^を加えて、前記(5)の反応性を
検討すればよい、すなわち、抗原抗体反応を行う場合に
は構造変化を認識していないことを、反応を行わないと
きは認識していることを示す。
■ TMの酵素処理による分子量変化の認識:後記実験
3.に従い、TMを蛋白分解酵素で処理したのち、前記
(5)の反応性を検討すればよい、すなわち、抗原抗体
反応を行う場合には分子量変化を認識していないことを
、反応を行わないときは認識していることを示す。
(7)クローニング 抗体産生バイプリドーマを含むことを確認した培養ウェ
ル中の細胞を限界希釈法などによりクローニングを行い
、モノクローナル抗体産生ハイプリドーマを得る。
以上の)桑作によってTMに特異的な本発明のモノクロ
ーナル抗体産生ハイプリドーマを得ることができる。
本発明者は、後記実施例に記載の方法でTV−1154
,TM−1159、TM−1160、TM−1185,
1M−1173、TM−1191と名付けたハイプリド
ーマを得た。これらのハイブリドーマはそれぞれTMに
特異的なモノクローナル抗体を産生ずる新規な細胞であ
るので、これらの細胞について工業技術院微生物工業技
術研究所に寄託すべく手続を行ったが、621衣寄文第
1!40号として拒否された。
叙上の如くして得られたバイプリドーマからTMに特異
的なモノクローナル抗体を得るには、次の如くすれば良
い、すなわち、抗体産生バイプリドーマを適当な培地中
で培養し、その培養上清を採取することにより本発明の
モノクローナル抗体を得ることができる。また、モノク
ローナル抗体を大量に製造するのには、用いた骨髄腫細
胞の由来動物と同種の動物にプリスタン(2,6,10
,14−テトラメチルペンタデカン)などの鉱物油をI
Il腔内に投与したのち、抗体産生ハイプリドーマを接
種してインビボで抗体産生バイプリドーマを大量に増殖
させる方法が用いられる。この方法によれば、接種した
動物の血清及び腹水中に高濃度のモノクローナル抗体が
生ずる。モノクローナル抗体の分1llII絹製は、通
常の血清からの抗体の精製に使用されている方法に従っ
て実施できる。
以上のようにしてTMに特異的なモノクローナル抗体が
得られるが、該モノクローナル抗体の性質は、使用する
ハイブリドーマの種類により若干異なる。これは、同一
のTMであっても抗体産生細胞が認識し得る部位が異な
るためと解される。
以下に本発明者が前記ハイブリドーマから調製したモノ
クローナル抗体TM−^54,7トA59、TM−A6
0、TM−^65、TM−^73、及びTM−^91の
有する性質を示す、なお、分子量は5DS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法により、等電点は等電点電気泳
動法(Lにト等電点電気泳動装置)により、免疫グロブ
リンサブクラスはオフタロm=の二m免疫拡11に法(
ウサギポリクローナル抗体(マイルズ社製)使用)によ
り測定した。
TM−^54 (a)分子、lfi ; 175,000± 5,00
0(b) 13Gサブクラス? IgG。
(c)等電点、 pl+7.2−7゜7(d)トロンビ
ン結合性物質のトロンビンとの結合部位を認識する。
(e)  トロンビン結合性物質のカルシウムイオンに
よる4+ll造変化を認識する。
(f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
認識しない。
TMは(:a”イオンと結合する事が知られているが、
TM−^54はCa”イオンによるTMの構造の変化を
認識するので、この抗体を用いることにより、例えば先
天性遺伝子病、その他の病態によりCa2゛イオンとの
結合部位が傷害を受けた様なTMを正常なTMと区別す
る事ができる。
TM−八59 (a)分子量; 190,000± 5,000(b)
 Igcサブクラス; IgGt(C)等11点; p
l+7.1−7.[Hd)  l−ロンビン結合性物質
のトロンビンとの結合部位を認識しない。
(e)  l−ロンビン結合性物質のカルシウムイオン
による構造変化を認KnD L/ない。
(f)  l−ロンビン結合性物質の酵素による分子量
変化を認識しない。
TMのCa2°イオン結合による変化に全く影響を受け
ず、かつエラスターゼ等の酵素処理TMにも反応するこ
とから、例えば遺伝子病等により、TMとしての活性を
持たないもの、あるいは、血中プロテアーゼ活性が異常
に先進し、TMが分解を受けたものについても本抗体に
より認識する1jIがで仕る。
TM−八60 (a)分子量: 180,000±a 、 oo。
(b) IgGサブクラス; IgG。
(C)等電点: pH7.9−9,2 (dH〜ロンビン結合性物質のトロンビンとの結合部位
を認識しない。
(e)トロンビン結合性物質のカルシウムイオンによる
構造変化を認識しない。
(f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
認識する。
本抗体は、酵素処理により、低分子化したTMとは反応
しないことから、例えば、内皮細胞の損傷を供う疾患で
あるDIG、肺がん等の患者に存在し、正常人には存在
しない高分子TMのみを検出1−ることができる。
TM−八65 (a)分子Fx ; 190,000±5.000(b
) 1gGサブクラス; IgGt(C)等1′&点;
 pH17.0−7.5(d)トロンビン結合性物質の
トロンビンとの結合部位を認識しない。
(e)トロンビン結合性物質のカルシウムイオンによる
41′4造変化を認識しない。
(fH−ロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
認識しない。
この抗体は、TM−A59とほぼ同じように用いること
ができる。
TM−八73 (a)分子量、 200,000±5,000(b) 
IgGサブクラス; fgG。
(C)等電点、 9117.0−7.5(d)トロンビ
ン結合性物質のトロンビンとの結合部位を認識する。
(e)  l−ロンビン結合性物質のカルシウムイオン
による4114造変化を認識する。
(f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
認識しない。
この抗体は、τM−八5へとほぼ同様に用いることでと
る。
TM−八91 (a)分子量、 195,000±5,000(b) 
[gGサブクラス、IgG。
(c)等電点、 pl+7.0−7.4(d)  l−
ロンビン結合性物質のトロンビンとの結合部位を認識し
ない。
(e)  トロンビン結合性物質のカルシウムイオンに
よる4R造変化を認識する。
(f)  トロンビン結合性物質の酵素による分子量変
化を認識しない。
本抗体は、TMのCa2+イオンとの結合による変化を
認識するので、例えば遺伝子疾患、又は酵素等により、
Ca”と結合する部位が失われたTMを正常なものと区
別する事ができる。
本発明モノクローナル抗体を免疫吸着剤として利用する
ことによって、TMを精製する方法は、例えば本発明モ
ノクローナル抗体をデキストランゲル、アガロースゲル
、ポリビニルゲル等の不溶性担体に結合させ、該モノク
ローナル抗体結合担体を免疫吸着剤として用い、カラム
クロマトグラフィーに付すことにより実施される。不溶
性担体とモノクローナル抗体との結合は、ブロムシアン
法やエポキシ、アミノ、カルボキシル、もしくはホルミ
ル基等を介して結合させることができる。
このモノクローナル抗体結合不溶性担体からなるカラム
に粗TMを添加し、カラムに吸着したTMを溶出させる
ことにより高純度のTMが得られる。
本発明モノクローナル抗体の標識体を利用するTMの免
疫測定法は、例えば本発明モノクローナル抗体を酵素、
各種のアイソトープ、蛍光物質等の標識剤で標識し、こ
れにTMを含む試料を加え、TMと標識体との免疫反応
生成物の標識量を測定することによって実り伍される。
また一般的な方法としてELISA法を用いることもで
きる。
(発明の効果) 本発明のハイブリドーマは、 TMに対して特異的なモ
ノクローナル抗体を産生ずる。そしてこのモノクローナ
ル抗体は前記のヒト胎盤由来のTMのほか、ヒト尿由来
のTM、ヒト血漿由来のTM、ヒト肺由来のTM等とも
特異的に結合するので、これを用いれば、各1mTMの
分ll!!精製工程を短縮でと、極めて高純度のTMを
高回収率で得ることができる。さらに、モノクローナル
抗体と結合させた不溶性担体は、洗浄すれば再使用可能
であり、精製工程の短縮だけでなく経済的であることか
ら工業的に極めて有用である。
また、本発明の抗TMモノクローナル抗体は、血液の凝
固線溶系の異常疾患の治療におけるTMの免疫定量に使
用できる。
(実施例) 次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 抗TMモノクローナル抗体産生バイプリドーマの製造: (1)免疫牌細胞の調製 ヒトの胎盤より抽出、精製したTM (分子量71.0
00) 20 /、t gをフロイント・コンプリート
・アジュバントに乳濁化させ、雄性の[IAL[l/c
系マクスの皮下内に投与した。以後2〜4週間の間隔で
1oケ月間20〜100μgのTMを腹腔内に投与し、
最後に100μgを静脈内に投与した。
3日後にマウスから牌臓を取り出し、 l5cove s Modified Dulbecc
o s Medium(IMDM)中で牌臓細胞をほぐ
し、100メツシユの網を通過した単細胞を得、これに
低張液(155mM塩化アンモニウム)を加えて赤血球
を溶血したのちIMDMで細胞を3回洗浄した。
(2)骨髄l1ffi細胞の調製 マウス骨gIlffiIIl胞(P3−Ag8−γ)の
細胞をrMDMにウシ胎仔血清(FC:S)を10%加
えた培地中で培養した。3日間隔の継代培養を行い、融
合の前日に新鮮な培地に交換して生存率が90%以上の
細胞をIMDMで3回洗浄した。
(3)細胞融合 (1)及び(2)で調製された両細胞数を計測し、牌細
胞と骨髄腫細胞を3=1の割合に混合して遠心した。上
清を捨て、細胞洗清を充分解きほぐしたのち、50%ポ
リエチレングリコール1500をin+Q滴下して融合
を行った、室温で30秒間放置したのち、IMDIil
l[Illを1分間かけて滴下し、次いで10m1Lを
5分間かけてン高下しながら紐やかにン毘合した。!終
り0n+Qにして、1,000rpmで8分間遠心した
(4)ハイブリドーマの選択的増殖 上記の沈渣を10%FC5添加IMDMに浮遊させ、再
度遠心し、上清液を捨てたのち、11^T含有10%F
l;S添加IMOIllニKm胞’1−3X10’7m
at浮遊させて96穴マイクロプレートに100μλず
つ分注した。3〜4日ごとに培地を50μ文追加し、こ
の培地の選択によりバイプリドーマのみを増殖させた。
(5)抗体産生バイプリドーマの検索 バイプリドーマがJ曽rJ直した穴の培養ン皮を1呆取
し、酵素免疫法によりTMに対する抗体を産生じている
穴を検索した。すなわち、96穴マイクロプレートにT
Mを0.5μg/lo。
μIl/wel1分注し、4℃で18時間静置して扱者
させた0次いで検体である培養液を100 μII /
we11分注し、25℃で2時間反応させた。0.05
%ツイーン(丁ween)20を含むリン酸緩衝食塩水
(P[1S−Twaen)で3回洗浄後、西洋ワサビ−
パーオキシダーゼ標識ヤギ抗マウスIgGを100 u
 It /Well加え、2時間後PBS−Tween
で3回洗浄した。これに、過酸化水素0.001%及び
オルトフェニレンジアミン0.4mg/ mJlを含有
するQ、1Mクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝液(+H
14.1))を加え、25℃で30分間反応させた後、
4.5M硫H5゜μj2/+vellを加え、波長49
2nmの吸光度を測定した。
(6)目的モノクローナル抗体産生バイプリドーマの選
択 発色した穴の培養液を用い、以下の実験1.2及び3を
行った。
実験! プロティンCの活性化能阻害作用: ヒトー胎盤由来のTMを0.1M塩化ナトリウム及び0
61%ルブロールを含有する0、02M )−リス−塩
r!fc11i ju液(pH7.6) ニ溶解(20
0μm17mA)t、、その10μλ及びハイプリドー
マの培養液10μmとを合し、37℃で1時間インキュ
ベートした。
上記の反応液にヒト−プロティンCの 0.15M塩化ナトリウム及び5n+M塩化カルシウム
を含有する0、02M )−リス−塩* i!I ?l
jl溶液(pl+7.5)  30μ℃及びウシ−トロ
ンビンの上記JJI ?i? ン’ei を容ン& (
5U/m))50 t、tAヲカoえ、37℃で30分
間インキュベートしたのち、ヒト−アンチトロンビンI
11の0.15M塩化ナトリウムを含有する0、05M
 トリス−塩酸緩’+Mi液溶液(2U/IIIjZH
ooμ℃を加えて37℃で10分間インキュベートし、
次いで上と同じ151 i1?液に溶解(0,2mM)
  シたMC八へ′M、2o。
μmを加えて37℃で1o分間インキュベートした。こ
れに20%酢111!6ooμlを加え、生じた八MG
の’tQ度をヱ光光度計で測定した。
対照として市販正常マウス1gGを用い、その測定値と
の差のあるものは阻害作用のあるもの(すなわトロンビ
ンとの結合部位を認識)とした。
実験2 Ca’ゝイオンの影響: 96穴平底マイクロプレートにヒトー胎盛由来のTM(
1000倍希釈)をコーティングし、ハイブリドーマの
培養液を10 mM EDT八を含有するPus−Tw
aenと1=1に混合したものfOQμ℃を加え、25
℃で2時間インキュベートした。
これをP[1S−Twaenで洗浄したのち、111P
−で標識した羊−抗マウスIgGのPDS−Tween
溶液を加え、25℃で2時間インキュベートした。これ
をPBS−Tweenで洗浄したのち、基質1容ンIR
(オルトフェニレンジアミン0.4mg/ mu及び0
.01%過酸化水素の0.1Mクエン酸綴1ii(lL
 p115.0)ヲ100 u 11加え、25℃テ3
0分間インキュベートした。これに4.5M硫酸50μ
mを加え反応を停止させたのち、492nmにおける吸
光度を測定した。この値と前記実施例H5)で求めた値
とに差があるものはカルシウムイオンの影響を受けるも
の(すなわち、カルシウムイオンによる41r1造変化
認識)とした。
実験3 酵素処理したTMとの反応: ヒト胎盤由来のTMのトリス塩酸緩衝食塩水(以下rT
[ls、とする)溶液(1mg/nJl! H0μjl
とトリプシン(シグマ社製TypeXIn)のrns溶
液(tooμH/mu)又はエラスターゼ(ブタ由来;
シグマ社製)の丁ns<B液(2mg/mj2 ) 1
0 μm1とを37℃で30分間反応した。これをレム
リーン去により505−PAGE(アクリルアミトン4
1度:10%)を行い、次いでウェスタンブロッティン
グを行なった。
ニトロセルロース膜とハイブリドーマの培養液を0.0
5%Tween 20を含むトリスill衝食塩水(p
H7.6,以下r T[lS−Tween J とする
、)で10倍希釈した溶液とを25℃で3時間反応させ
た。これをTBS−Tweenで洗浄したのち、HII
Pで標識した羊−抗マウスIgGのTBS−Tween
溶液を加え、25℃で3時間反応させた。これをTBS
−Tweenで洗浄したのち、30+ngの4−りDO
−1−ナフトールを含むメタノール10m1!及び30
%過酸化水素30μlのTBS 50−溶液中で発色さ
せた。発色したものは酵素処理したTMと反応したく分
子量変化を認識しない)ものとした。
以上の実験結果により、下記の6種のハイブリドーマを
選択した。
7M−H54 実験l:阻害作用あり。
実験2:影響を受ける。
実験3:反応する。
TM−H59実験l二阻害作用なし。
(FORM HP−1697)   実験2:影響を受
けない実験3:反応する。
TM−H60実験1:阻害作用なし。
(FBRM BP−1698)   実験2:影響を受
けない実験3:反応しない。
TM−1165実験l:阻害作用なし。
実験2:影響を受けない 実験3:反応する。
T M −H73実験1:阻害作用あり。
(FIERM 0P−1699)   実験2:影響を
受ける。
実験3二反応する。
TM−1191実験1:阻害作用なし。
(FBRM BP−1700)   実験2:影響を受
ける。
実験3:反応する。
(7)モノクローナル抗体産生細胞のクローニング: 正常マウスの腹腔にIMDMを注射して採取した1復腔
細胞をフィーダー細胞として使用した。この腹腔細胞を
10%FC8添加IMDMに浮遊させ(IXIO’個/
mlり 、96穴マイクロプレートに50μβずつ分注
した。翌日、抗体産生ハイブリドーマを5個/dに調製
し、各式に100μlずつ分注した。3日ごとに培地を
追加又は交換して、細胞が増殖した穴から順に培養上清
を採取し、上記と同一の方法で抗体の産生を確認した。
陽性の穴は再度クローニングして抗TMモノクローナル
抗体産生ハイブリドーマを得た。
実施例2 抗TMモノクローナル抗体の製造ニ ア週齢以上のBALB/c系マウスにブリスタン0.5
−を腹腔的投与し、約1週間後、上記で得たハイブリド
ーマ1×101′個/マウスを腹腔内に接種した。約1
0日後、マウスの腹水を採取し、3.00Orpmで1
0分間遠心し、上清を分取した。
この上清液4.8mlに等量の3M塩化す) IJウム
を含有する1、5Mグリシン緩衝液(pH8,9>を加
え、この緩衝液で平衡化したプロティンAセファロース
CL−485mi!のカラムに付し、この緩衝液で充分
洗浄したのち、0.1M!Jン酸緩衝液(pH4,0)
で溶出した。溶出液はIM)IJスス−酸緩衝液(p)
H8、0) 1 mI!を入れた試験官内に3rnlず
つ分取した。
A280を測定して蛋白分画を集め、これを水に対して
透析したのち凍結乾煙して抗TMモノクローナル抗体を
得た。
ハイブリドーマとしてTM−1154を用いた場合は、
TM−A54が30 mg、 TM−1159を用いた
場合は、TM−A59が60 mg、 TM−[160
を用いた場合はTM−へ60が30mg。
TM−H65を用いた場合はTM−A65が30 mg
、 TM−1173を用いた場合はTM−八73が18
 mg、 TM−891を用いた場合はTM−へ91が
6 mg得られた。これらの抗TMモノクローナル抗体
は前記の性質を示した。
実施例3 免疫吸着クロマトグラフィーによるTMの精製:(1)
抗体カラムの製造 ブロムシアン活性化セファロース4B3gtr1mM塩
酸及び0.1M塩化ナトリウムを含有する0、1M炭酸
ナトリウム媛衡液(pH8.3)で順次洗浄したのち、
この緩衝液の8rnl溶液とした。これに実施例2で得
られるモノクローナル抗体TM−A59を2Qmg加え
、室温で2時間振盪して、グラスフィルターで脱水した
。更に、1Mトリス−塩酸緩衝液(pH8,0) 40
 rnlを加えて2時間振盪したのちグラスフィルター
で脱水後、0.1M酢酸緩衝液CpH4,0) 40 
ffLl!を加え、グラスフィルターで脱水した。得ら
れた抗体結合セファロースを0.5M塩化ナトリウムを
含有する0、1M塩酸緩衝液(pH18,3)及び0.
5M塩化す) IJウムを含有する0、1M酢酸緩衝液
(pH4,0)で交互に3回洗浄し、1M塩化ナトリウ
ム及び0.05%ルブロールを含有する0、02M )
 !jス塩酸緩衝液(TBSルブロール; pH7.6
)で平衡化して抗体カラムNα59を得た。
同様にTM−A60及びTM−八65を用いて抗体カラ
ムNo、 60及び抗体カラムN1165を製造した。
(2)抗体カラムによるTMの精製 上記で製造した抗体カラムに、ヒト−胎盤より抽出した
TMIOμgを含むTBSルブロール500μ!をかけ
、平衡化に用いたTBSルブロール緩衝液4rrd2で
洗浄した。これを1M塩化ナトリウム、0.1%ルブロ
ール及び2Mチオシアン酸カリウムを含有する0、02
M )リス−塩酸緩衝液(pH17.6) 4 mj!
で溶出した。
抗体カラムNα59.N1160及びNα65を用いた
ときのTMの回収量を実施例4に記載の方法で測定した
結果は表1に示すとおりである。
表1 実施例4 抗TMモノクローナル抗体を用いるTMの測定:S、ヨ
シタケらの方法[J、 Oiochem、92 141
3〜1424 (1982) )に準じて西洋わさびペ
ルオキシダーゼ(HIIIP)を抗TMモノクローナル
抗体に結合させた。このIRP標識抗TMモノクローナ
ル抗体を用いて、以下の如< f!LISA法によりT
Mの測定を行った。
0、05M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9,6)にコー
ティング用モノクローナル抗体を40μg/−溶解し、
これを96穴平底マイクロプレートに100μβずつ注
入し、25℃で2時間コーティングした。0.05%T
ween20を含むトリス−塩酸緩衝食塩水で洗浄後、
試料を5mM塩化カルシウムを含むTBS−Twean
に溶解して100μlずっ加え、25℃で18時間反応
させた。TBS−Tweenで洗浄後、HRP標+J&
モノクローナル抗体を5mM塩化カルシウムを含むTB
S−Tweenで希釈して100μlずっ加え、25℃
で4時間反応させた。T[]S−Tweenで洗浄後、
基質溶液(オルトフェニレンジアミン0.4mg / 
m!及び0.01%過酸化水素の0.1Mクエン酸リン
酸緩衝液、p115.0)を100μ!添加し、25℃
で60分間反応させた。4.5M硫酸50μlを加えて
反応を停止させた後、492nmにおける吸光度を測定
した。
コーティング用モノクローナル抗体としてTM−^59
を用い、標識用モノクローナル抗体としてTλ(−A7
3を用いた場合の検量線を第1図に、コーティング用モ
ノクローナル抗体としてTM−八60を用い、標識用モ
ノクローナル抗体としてTM−A73を用いた場合の検
量線を第2図に、コーティング用モノクローナル抗体と
してTM−八59を用い、標識用モノクローナル抗体と
してTM−八91を用いた場合の検量線を第3図に、コ
ーティング用モノクローナル抗体としてTM−A2Bを
用い、!LTh用モノクローナル抗体としてTM−八6
0を用いた場合の検量線を第4図に示した。これらは何
れも極めて感度が高く、しかも良好な直線性を示してお
り、0.8〜50ng/mlの範囲のTMを検出できる
ことがわかる。
血管内血液凝固症候群(DIC)患者血清及び正常人血
清を用いて上記方法によって血清中のTM[lを測定し
たところ、上記の何れの測定系を用いても、DIC患者
の血清中に、正常人の血清中の約1.5倍のTMがS忍
められた◎
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図及び第4図は、実施例4の7M
測定法におけるTMa度と吸光度(492nm)との関
係を示す図面である。 第1図;コーティング用モノクローナル抗体としてTM
−A2Bを使用、標識用モノクローナル抗体としてTM
−A73を使用。 第2図;コーティング用モノクローナル抗体としてTM
−へ60を使用、標識用モノクローナル抗体としてTM
−A73を使用。 第3図;コーティング用モノクローナル抗体としてTM
−八59を使用、標識用モノクローナル抗体としてTM
−A91を使用。 第4図;コーティング用モノクローナル抗体としてTM
−A2Bを使用、標識用モノクローナル抗体としてTM
−八〇〇を使用。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)TM−A54、TM−A59、TM−A65、T
    M−A73及びTM−A91と名付けられた群から選択
    され、トロンビンと結合してプロテインCの活性化を特
    異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質に特異
    的に結合するモノクローナル抗体。
  2. (2)TM−A54と名付けられ、次の性質を有してい
    る特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。 (a)分子量;175,000±5,000 (b)IgGサブクラス;IgG_1 (c)等電点;pH7.2−7.7 (d)トロンビン結合性物質のトロンビンとの結合部位
    を認識する。 (e)トロンビン結合性物質のカルシウムイオンによる
    構造変化を認識する。 (f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
    認識しない。
  3. (3)TM−A59と名付けられ、次の性質を有してい
    る特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。 (a)分子量;190,000±5,000 (b)IgGサブクラス;IgG_1 (c)等電点;pH7.1−7.6 (d)トロンビン結合性物質のトロンビンとの結合部位
    を認識しない。 (e)トロンビン結合性物質のカルシウムイオンによる
    構造変化を認識しない。 (f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
    認識しない。
  4. (4)TM−A65と名付けられ、次の性質を有してい
    る特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。 (a)分子量;190,000±5,000 (b)IgGサブクラス;IgG_1 (c)等電点;pH7.0−7.5 (d)トロンビン結合性物質のトロンビンとの結合部位
    を認識しない。 (e)トロンビン結合性物質のカルシウムイオンによる
    構造変化を認識しない。 (f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
    認識しない。
  5. (5)TM−A73と名付けられ、次の性質を有してい
    る特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。 (a)分子量;200,000±5,000 (b)IgGサブクラス;IgG_1 (c)等電点;pH7.0−7.5 (d)トロンビン結合性物質のトロンビンとの結合部位
    を認識する。 (e)トロンビン結合性物質のカルシウムイオンによる
    構造変化を認識する。 (f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
    認識しない。
  6. (6)TM−A91と名付けられ、次の性質を有してい
    る特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。 (a)分子量;195,000±5,000 (b)IgGサブクラス;IgG_1 (c)等電点;pH7.0−7.4 (d)トロンビン結合性物質のトロンビンとの結合部位
    を認識しない。 (e)トロンビン結合性物質のカルシウムイオンによる
    構造変化を認識する。 (f)トロンビン結合性物質の酵素による分子量変化を
    認識しない。
  7. (7)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を特
    異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免疫
    した動物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合し、得
    られるハイブリドーマを選択的に増殖させ、その培養液
    をトロンビン結合性物質と反応させ、抗原抗体反応を示
    す抗体を産生するハイブリドーマを選択し、次いで上記
    抗原抗体反応物とトロンビンとの反応、EDTAの存在
    下における上記抗原抗体反応及び予め蛋白分解酵素で処
    理したトロンビン結合性物質との抗原抗体反応を行い、
    その反応性によりハイブリドーマを選別したのち、選択
    されるハイブリドーマが産生するものである特許請求の
    範囲第1項記載のモノクローナル抗体。
  8. (8)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を特
    異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免疫
    した動物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合し、得
    られるハイブリドーマを選択的に増殖させ、その培養液
    をトロンビン結合性物質と反応させ、抗原抗体反応を示
    す抗体を産生するハイブリドーマを選択し、次いで上記
    抗原抗体反応物とトロンビンとの反応、EDTAの存在
    下における上記抗原抗体反応及び予め蛋白分解酵素で処
    理したトロンビン結合性物質との抗原抗体反応を行い、
    トロンビンと結合せず、EDTAの存在下で反応せず、
    酵素処理したトロンビン結合性物質と反応する物質を産
    生するものとして選択されるハイブリドーマが産生する
    ものである特許請求の範囲第1項、第2項もしくは第7
    項記載のモノクローナル抗体。
  9. (9)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を特
    異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免疫
    した動物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合し、得
    られるハイブリドーマを選択的に増殖させ、その培養液
    をトロンビン結合性物質と反応させ、抗原抗体反応を示
    す抗体を産生するハイブリドーマを選択し、次いで上記
    抗原抗体反応物とトロンビンとの反応、EDTAの存在
    下における上記抗原抗体反応及び予め蛋白分解酵素で処
    理したトロンビン結合性物質との抗原抗体反応を行い、
    トロンビンと結合し、EDTAの存在下で反応し、酵素
    処理したトロンビン結合性物質と反応する物質を産生す
    るものとして選択されるハイブリドーマが産生する特許
    請求の範囲第1項、第3項もしくは第7項記載のモノク
    ローナル抗体。
  10. (10)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を
    特異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免
    疫した動物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合し、
    得られるハイブリドーマを選択的に増殖させ、その培養
    液をトロンビン結合性物質と反応させ、抗原抗体反応を
    示す抗体を産生するハイブリドーマを選択し、次いで上
    記抗原抗体反応物とトロンビンとの反応、EDTAの存
    在下における上記抗原抗体反応及び予め蛋白分解酵素で
    処理したトロンビン結合性物質との抗原抗体反応を行い
    、トロンビンと結合し、EDTAの存在下で反応し、酵
    素処理したトロンビン結合性物質と反応する物質を産生
    するものとして選択されるハイブリドーマが産生するも
    のである特許請求の範囲第1項、第4項もしくは第7項
    記載のモノクローナル抗体。
  11. (11)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を
    特異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免
    疫した動物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合し、
    得られるハイブリドーマを選択的に増殖させ、その培養
    液をトロンビン結合性物質と反応させ、抗原抗体反応を
    示す抗体を産生するハイブリドーマを選択し、次いで上
    記抗原抗体反応物とトロンビンとの反応、EDTAの存
    在下における上記抗原抗体反応及び予め蛋白分解酵素で
    処理したトロンビン結合性物質との抗原抗体反応を行い
    、トロンビンと結合せず、EDTAの存在下で反応せず
    、酵素処理したトロンビン結合性物質と反応する物質を
    産生するものとして選択されるハイブリドーマが産生す
    るものである特許請求の範囲第1項、第5項もしくは第
    7項記載のモノクローナル抗体。
  12. (12)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を
    特異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免
    疫した動物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合し、
    得られるハイブリドーマを選択的に増殖させ、その培養
    液をトロンビン結合性物質と反応させ、抗原抗体反応を
    示す抗体を産生するハイブリドーマを選択し、次いで上
    記抗原抗体反応物とトロンビンとの反応、EDTAの存
    在下における上記抗原抗体反応及び予め蛋白分解酵素で
    処理したトロンビン結合性物質との抗原抗体反応を行い
    、トロンビンと結合し、EDTAの存在下に反応せず、
    酵素処理したトロンビン結合性物質と反応する物質を産
    生するものとして選択されるハイブリドーマが産生する
    特許請求の範囲第1項、第6項もしくは第7項記載のモ
    ノクローナル抗体。
  13. (13)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を
    増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免疫した動
    物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合することによ
    り得られる、トロンビン結合性物質に特異的に結合する
    モノクローナル抗体を産生する、TM−H54、TM−
    H59、TM−H65、TM−H73、及びTM−H9
    1と名付けられた群から選択されるハイブリドーマ。
  14. (14)トロンビンと結合してプロテインCの活性化を
    特異的に増強するヒト由来のトロンビン結合性物質で免
    疫した動物の抗体産生細胞と、骨髄腫細胞とを融合し、
    得られるハイブリドーマを選択的に増殖させ、その培養
    液をトロンビン結合性物質と反応させ、抗原抗体反応を
    示す抗体を産生するハイブリドーマを選択し、次いで上
    記抗原抗体反応物とトロンビンとの反応、EDTAの存
    在下における上記抗原抗体反応及び予め蛋白分解酵素で
    処理したトロンビン結合性物質との抗原抗体反応を行い
    、その反応性によりハイブリドーマを選別したのち、選
    択されるものである特許請求の範囲第13項記載のハイ
    ブリドーマ。
  15. (15)TM−H54と名付けられ、トロンビンと結合
    してプロテインCの活性化を特異的に増強するヒト由来
    のトロンビン結合性物質で免疫した動物の抗体産生細胞
    と、骨髄腫細胞とを融合し、得られるハイブリドーマを
    選択的に増殖させ、その培養液をトロンビン結合性物質
    と反応させ、抗原抗体反応を示す抗体を産生するハイブ
    リドーマを選択し、次いで上記抗原抗体反応物とトロン
    ビンとの反応、EDTAの存在下における上記抗原抗体
    反応及び予め蛋白分解酵素で処理したトロンビン結合性
    物質との抗原抗体反応を行い、トロンビンと結合せず、
    EDTAの存在下で反応せず、酵素処理したトロンビン
    結合性物質と反応する物質を産生するものとして選択さ
    れるものである特許請求の範囲第13項もしくは第14
    項記載のハイブリドーマ。
  16. (16)TM−H59と名付けられ、トロンビンと結合
    してプロテインCの活性化を特異的に増強するヒト由来
    のトロンビン結合性物質で免疫した動物の抗体産生細胞
    と、骨髄腫細胞とを融合し、得られるハイブリドーマを
    選択的に増殖させ、その培養液をトロンビン結合性物質
    と反応させ、抗原抗体反応を示す抗体を産生するハイブ
    リドーマを選択し、次いで上記抗原抗体反応物とトロン
    ビンとの反応、EDTAの存在下における上記抗原抗体
    反応及び予め蛋白分解酵素で処理したトロンビン結合性
    物質との抗原抗体反応を行い、トロンビンと結合し、E
    DTAの存在下で反応し、酵素処理したトロンビン結合
    性物質と反応する物質を産生するものとして選択される
    ものである特許請求の範囲第13項もしくは第14項記
    載のハイブリドーマ。
  17. (17)TM−H65と名付けられ、トロンビンと結合
    してプロテインCの活性化を特異的に増強するヒト由来
    のトロンビン結合性物質で免疫した動物の抗体産生細胞
    と、骨髄腫細胞とを融合し、得られるハイブリドーマを
    選択的に増殖させ、その培養液をトロンビン結合性物質
    と反応させ、抗原抗体反応を示す抗体を産生するハイブ
    リドーマを選択し、次いで上記抗原抗体反応物とトロン
    ビンとの反応、EDTAの存在下における上記抗原抗体
    反応及び予め蛋白分解酵素で処理したトロンビン結合性
    物質との抗原抗体反応を行い、トロンビンと結合し、E
    DTAの存在下で反応し、酵素処理したトロンビン結合
    性物質と反応する物質を産生するものとして選択される
    ものである特許請求の範囲第13項もしくは第14項記
    載のハイブリドーマ。
  18. (18)TM−H73と名付けられ、トロンビンと結合
    してプロテインCの活性化を特異的に増強するヒト由来
    のトロンビン結合性物質で免疫した動物の抗体産生細胞
    と、骨髄腫細胞とを融合し、得られるハイブリドーマを
    選択的に増殖させ、その培養液をトロンビン結合性物質
    と反応させ、抗原抗体反応を示す抗体を産生するハイブ
    リドーマを選択し、次いで上記抗原抗体反応物とトロン
    ビンとの反応、EDTAの存在下における上記抗原抗体
    反応及び予め蛋白分解酵素で処理したトロンビン結合性
    物質との抗原抗体反応を行い、トロンビンと結合せず、
    EDTAの存在下で反応せず、酵素処理したトロンビン
    結合性物質と反応する物質を産生するものとして選択さ
    れるものである特許請求の範囲第13項もしくは第14
    項記載のハイブリドーマ。
  19. (19)TM−H91と名付けられ、トロンビンと結合
    してプロテインCの活性化を特異的に増強するヒト由来
    のトロンビン結合性物質で免疫した動物の抗体産生細胞
    と、骨髄腫細胞とを融合し、得られるハイブリドーマを
    選択的に増殖させ、その培養液をトロンビン結合性物質
    と反応させ、抗原抗体反応を示す抗体を産生するハイブ
    リドーマを選択し、次いで上記抗原抗体反応物とトロン
    ビンとの反応、EDTAの存在下における上記抗原抗体
    反応及び予め蛋白分解酵素で処理したトロンビン結合性
    物質との抗原抗体反応を行い、トロンビンと結合し、E
    DTAの存在下で反応せず、酵素処理したトロンビン結
    合性物質と反応する物質を産生するものとして選択され
    るものである特許請求の範囲第13項もしくは第14項
    記載のハイブリドーマ。
  20. (20)免疫吸着カラムクロマトグラフィーによるトロ
    ンビン結合性物質の精製に当り、TM−A54、TM−
    A59、TM−A65、TM−A73及びTM−A91
    と名付けられた群から選択され、トロンビンと結合して
    プロテインCの活性化を特異的に増強するヒト由来のト
    ロンビン結合性物質に特異的に結合するモノクローナル
    抗体を用いることを特徴とするトロンビン結合性物質の
    精製法。
  21. (21)トロンビン結合性物質の測定に当り、TM−A
    54、TM−A59、TM−A65、TM−A73及び
    TM−A91と名付けられた群から選択され、トロンビ
    ンと結合してプロテインCの活性化を特異的に増強する
    ヒト由来のトロンビン結合性物質に特異的に結合するモ
    ノクローナル抗体を用いることを特徴とするトロンビン
    結合性物質の測定法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014206393A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 積水メディカル株式会社 Mmp−3の測定方法

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JP2014206393A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 積水メディカル株式会社 Mmp−3の測定方法

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