JPH02166681A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ディスク装置に関し、特に磁気ディスクが
、ハブ部材のハブ面上に支承された状態で当該ハブ部材
とクランプ部材とにより挟持、固定される構造の磁気デ
ィスク装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、磁気ディスク装置としては、第３図乃至第５図に
示すようなものが知られている。

図中、ｌはハウジングを示し、該ハウジング１は、有底
で直方体状のハウジング本体２と、該ハウジング本体２
の上面側を施蓋するカバー（図示せず）とから構成され
、内部が密封構造となっている。

３は前記ハウジング本体２内に設けられたハブ部材で、
該ハブ部材３は当該ハブ部材３の内側に設けられたイン
ハブロータ型スピンドルモータ（図示せず）により回転
駆動されるものである。

前記ハブ部材３は上面（先端面）が閉塞された有底状の
円筒部４と、該円筒部４の下端（基端）側から径方向外
方へ水平に環状に突設してその上面が該円筒部４の軸心
０．−０．と直交する水平面状のハブ面５Ａとなったフ
ランジ部５とから構成されている。そして、前記円筒部
４の上面には中央に位置する軸嵌著大６と該軸嵌著大６
を囲むように３個のねじ穴７，７．・・・が形成され、
該軸嵌著大６に前記インハブロータ型スピンドルモータ
の回転軸８先端が固着されることにより、当該スピンド
ルモータにより回転駆動されるものである。なお、９は
前記ハウジングｌの底部に設けられたモータ取付板ＩＡ
に立設された前記スピンドルモータの支持軸で、該支持
軸９内に前記回転軸８が回転自在に支持されている。

１０．１１，１２．１３は前記ハブ部材３の円筒部４外
周に挿嵌された４枚の磁気ディスクで、第１の磁気ディ
スク１０はフランジ部５のハブ面５Ａ上に支持され、該
第１の磁気ディスク１０の上側には第１乃至第３のスペ
ーサ１４，１５゜１６と第２乃至第４の磁気ディスク１
１，１２゜１３とが交互に該円筒部４外周に挿嵌されて
設けられている。ここで、前記各スペーサ１４〜１６は
環状に構成され、その外径Ｒ１は前記ハブ部材３のフラ
ンジ部５の外径Ｒ１と路間−の寸法に形成されている。

１７は前記ハブ部材３の上面４Ａに締着されたクランプ
部材で、該クランプ部材１７は、中央に位置する軸穴１
８Ａと該軸穴１８Ａを囲む３個のねじ挿通穴１８Ｂが形
成された円板部１８と、該円板部１８外周側から下方へ
突設された環状の押圧部１９とから皿状に形成され、し
かも、該クランプ部材１７の押圧部１９の外径Ｒ３は前
記各スペーサ１４〜１６並びに前記ハブ部材３のフラン
ジ部５の外径Ｒ３と路間−に形成されている。そして、
前記クランプ部材１７は、ねじ２０を前記ねじ挿通穴１
８Ｂからハブ部材３のねじ穴７に螺着することにより、
当該ハブ部材３上面に固着されるもので、これにより、
該クランプ部材１７の押圧部１９が当該ねじ２０の締付
力によって第４の磁気ディスク１３上面を押圧すると共
に、第１乃至第４の磁気ディスク１０〜１３と第１乃至
第３のスペーサ１４〜１６は前記ハブ部材３の円筒部４
外周に挿嵌された状態で、当該ハブ部材３のフランジ部
５とクランプ部材１７との間で挟持。

固定されるものである。

２１はスイング式アームで、該スイング式アーム２１は
ハウジング１の底板ＩＢに突設されたピボット軸２２に
水平方向へ揺動自在に支持されている。前記スイング式
アーム２１は、その基端側に設けられたボイスコイルモ
ータ２３により前記磁気ディスク１０〜１３の上側面お
よび下側面に沿ってその径方向に駆動されるようになっ
ていると共に、該スイング式アーム２１の先端側には各
磁気ディスク１０〜１３の上、下面に情報の記録、再生
を行なう合計８個の磁気ヘッド２４が取り付けられてい
る。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前述した従来技術においては以下の問題
点がある。

即ち、ハブ部材３のフランジ部５は比較的薄いために、
クランプ部材１７の締付は時にその締付力により該フラ
ンジ部５が、第５図に示す如（、下方へ撓み変形しやす
い。この場合、フランジ部５のハブ面５Ａは円筒部４の
軸心０．−０．と高精度に直交する水平面状の面状態が
ならずに、同図に示す如く、外周側へ向けて下がり傾斜
面となる。

かかる現象が生じた場合において、ハブ部材３の円筒部
４に各磁気ディスク１０〜１３及び各スペーサ１４〜１
６を順次挿嵌すると、第１の磁気ディスク１０はその内
周側でハブ面５Ａに支持されるにすぎず、該ハブ面５Ａ
の外周側と該磁気ディスク１０との間には隙間Ｓが生じ
る。そして、この状態で、クランプ部材１７を締め付け
ると、その締付力は第１のスペーサ１４により第１の磁
気ディスク１０に面圧として伝達されるが、前述の如く
、該第１の磁気ディスク１０と前記ハブ面５Ａとの間に
は隙間Ｓが生じているから、当該面圧は該第１の磁気デ
ィスク１０には下方への曲げモーメントＭとして作用す
る。従って、かかる状態が長時間持続した場合には第１
の磁気ディスク１０は、前記曲げモーメントＭにより、
−点鎖線で示す如（、前記ハブ面５Ａに馴染んで下方へ
曲がり変形する。

このように、第１の磁気ディスク１０が曲がり変形した
場合には、該第１の磁気ディスク１０に対面する磁気ヘ
ッド２４の浮上量が変化して該磁気ディスク１０表面に
良好に対面できず、該磁気ヘッド２４が正確なトラック
位置に移動できなくなったりして、情報の記録、再生を
正確に行なうことができなくなるという問題点がある。

また、磁気ヘッド２４の浮上量が変化すると、該磁気ヘ
ッド２４が磁気ディスク１０表面に接触して磁気ヘッド
２４自身の破損（ヘッドクラッシュ）あるいは磁気ディ
スク１０表面の記録゛エリアの破損を起こし、寿命を大
幅に縮めて、磁気ディスク装置に対する信頼性が低下す
るという問題点がある。

このために、かかる問題点を解決するために、フランジ
部５を厚くすることによりハブ面５Ａの変形を防止する
ことが考えられるが、これでは、装置全体が大型になる
という問題点がある。

さらに、前述のハブ面５Ａが変形する現象は、第６図に
示す如くハブ部材３の成形時における加工誤差に起因し
ても生じる。

本発明は前述した従来技術の問題点に鑑みてなされたも
ので、フランジ部ハブ面の面状態に左右されることな（
磁気ディスクに高精度に情報の書込み、読出しを行なえ
るようにした磁気ディスク装置を提供することを目的と
するものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記課題を解決するために、本発明が採用する磁気ディ
スク装置の構成は、筒部と該筒部の基端側に形成された
フランジ部とからなる回転自在なハブ部材と、該ハブ部
材を形成するフランジ部のハブ面上に位置して前記筒部
に挿嵌された−のスペーサと、該−のスペーサ上に位置
して前記筒部に他のスペーサと交互に挿嵌された複数枚
の磁気ディスクと、前記ハブ部材の筒部先端に固着され
、前記フランジ部との間で前記−のスペーサと他のスペ
ーサを介して磁気ディスクを挟持するクランプ部材とを
有し、かつ前記−のスペーサの外径を前記フランジ部の
外径より小さくしたことにある。

〔作用〕

各磁気ディスクを−のスペーサと他のスペーサを介して
ハブ部材の筒部に挿嵌した状態で、該ハブ部材のハブ面
とクランプ部材との間で、挟持して固定する。ここで、
前記ハブ面上に設けられている前記−のスペーサは、そ
の外径が前記ハブ部材のフランジ部外径より小さく形成
されているから、前記クランプ部材による締付力は当該
スペーサの内周側に作用するのみで外周側には作用しな
いため、大きな曲げモーメントが発生せず、従って、該
スペーサは曲がり変形せずにその平面状態が維持される
。か（して、前記−のスペーサ上に位置する磁気ディス
クの平面度が保証される。

〔実施例］ 以下、本発明の実施例を第１図及び第２図に基づいて説
明する。なお、従来技術と同一構成要素には同一符合を
付してその説明を省略するものとする。

３１はハブ部材３の円筒部４外周に挿嵌されてフランジ
部５のハブ面５Ａ上に位置する−のスペーサとしての第
１のスペーサで、該スペーサ３１は環状に形成されると
共に、該スペーサ３１の外径Ｒ２は該フランジ部５の外
径Ｒ１より小径で、その肉圧は後述する他のスペーサ３
２〜３４より若干薄肉でかつ各磁気ディスク１０〜１４
より正肉に形成されている。

３２．３３．３４は従来技術の各スペーサ１４．１５．
１６に代わる他のスペーサとしての第２乃至第４のスペ
ーサをし、該各スペーサ３２〜３４は環状に形成されて
いる点は従来技術のものと同様であるが、その外径Ｒ２
が前記第１のスペーサ３１の外径Ｒ２と同径に形成され
ることにより、ハブ部材３のフランジ部５の外径Ｒ１よ
り小径に形成されている点で異なる。

３５は従来技術のクランプ部材１７に代わる本実施例の
クランプ部材を示し、該クランプ部材３５は、中央の軸
穴３６Ａと３個のねじ挿通穴３６Ｂが形成された円板部
３６と、該円板部３６外周側から下方へ突設された環状
の押圧部３７とから皿状に形成されている点は従来技術
のものと同様であるが、該押圧部３７の外径Ｒ２が前記
第１乃至第４のスペーサ３１〜３４の外径Ｒ２と同等に
形成されることにより、前記ハブ部材３のフランジ部５
の外径Ｒ１より小径に形成されている点で異なる。

ここで、本実施例の磁気ディスク装置を組み立てるには
、先ず、インハブロータ型スピンドルモータの回転軸８
にハブ部材３を取り付ける。

次に、磁気ディスク装置として組み立てるには、ハブ部
材３の円筒部４に上方から第１のスペーサ３１．第１の
磁気ディスク１０．第２のスペーサ３２．第２の磁気デ
ィスク１１．第３のスペーサ３３．第３の磁気ディスク
１２．第４のスペーサ３４．第４の磁気ディスク１３の
順に順次挿嵌する。そして、前記ハブ部材３の上面にク
ランプ部材３５を各ねじ２０により取り付けると共に、
該各ねじ２０を締め付けることにより、前記各磁気ディ
スク１０〜１３及び各スペーサ３１〜３４をクランプ部
材３５とハブ部材３のフランジ部５との間で挟持する如
くして固定する。

本実施例の磁気ディスク装置はこのように構成され、次
にその動作について説明する。

インハブロータ型スピンドルモータが回転すると、ハブ
部材３が回転駆動され、磁気ディスク１０〜１３が回転
することにより、各磁気ディスク１０〜１３に対面する
各磁気ヘッドにより、情報の書込み、読出しが行なわれ
る点は従来技術と。

同様である。

而して、従来と同様に、第２図に示す如く、クランプ部
材３５の締付は時、または、ハブ部材３の成形時におけ
る加工誤差等により、該ハブ部材３のハブ面５Ａがその
円筒部４の軸心０．−０゜と直交する水平面とならずに
、外周側へ向けて下がり傾斜面となったとする。

しかし、本実施例においては、第１のスペーサ３１はフ
ランジ部５の外径Ｒ１より小さく形成されているから、
前記クランプ部材３５による締付力が作用しても大きな
曲げモーメントが発生せず、従って、該スペーサ３１は
経年的に使用しても曲がり変形せず、平面状態が維持さ
れる。

かくして、このように平面度が維持される第１のスペー
サ３１上に設けられる第１の磁気ディスク１０はその平
面度が保証されるために、磁気ヘッドによる情報の書込
み、読出しが良好に行なわれる。

また、第２乃至第４のスペーサ３２，３３゜３４の外径
Ｒ２も前記フランジ部５の外径Ｒ＋より小さく形成され
ているから、前記クランプ部材３５の締付力が作用して
も磁気ディスク１０〜１３には大きな曲げモーメントが
作用せず、平坦な面状態が維持されるから、この観点か
らも磁気ヘッドによる情報の書込み、読出しが正確に行
なわれる。

なお、本実施例では、磁気ディスク駆動モータとして従
来技術同様にインハブロータ型スピンドルモータを用い
たが、インハブロータ型に限らず、アウタロータ型のス
ピンドルモータを用いてもよい。

また、磁気ヘッドを移動させるヘッド移動機構としてス
イング式アームを用いたが、リニアスライド式のヘッド
移動機構でもよい。

さらに、本実施例では、磁気ディスクを４枚設けたが、
１枚、２枚、３枚或いは５枚以上であっても、前記実施
例と同様の作用効果を奏することができる。

［発明の効果］ 以上説明した如く、本発明によれば、ハブ部材のフラン
ジ部に当接する第１のスペーサの外径を該フランジ部の
外径より小さく形成したから、ハブ部材のハブ面の面状
態の如何に拘らず、磁気ディスクの平面度を保証するこ
とができ、磁気ディスクへの情報の記録、再生不良、磁
気ヘッドおよび磁気ディスクの破損を確実に防止して、
長期間にわたって磁気ディスク装置の寿命を大幅に延ば
すことができ、さらに本装置に対する信頼性が向上する
。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の実施例を示し、第１図は
ハブ部材に固定された磁気ディスクを示す縦断面図、第
２図は動作を説明する第１図の一部拡大図、第３図乃至
第６図は従来技術を示し、第３図は磁気ディスク装置の
カバーを取り外した状態を示す平面図、第４図は第３図
中のＴＶ　−ＩＶ矢視方向から見た縦断面図、第５図は
従来技術の問題点を示すため、クランプ部材の締付力に
よりハブ部材のフランジ部が変形した状態を示す第４図
の一部拡大図、第６図は従来技術の問題点を示すため、
ハブ部材の成形時における加工誤差により該ハブ部材の
フランジ部が変形した状態を示す第４図の一部拡大図で
ある。 ３・・・ハブ部材、４・・・円筒部、５・・・フランジ
部、５Ａ・・・ハブ面、１０〜１３・・・磁気ディスク
、３１・・・第１のスペーサ（−のスペーサ）、３２゜
３３．３４・・・第２．第３．第４のスペーサ（他のス
ペーサ）、３５・・・クランプ部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筒部と該筒部の基端側に形成されたフランジ部とからな
   る回転自在なハブ部材と、該ハブ部材を形成するフラン
   ジ部のハブ面上に位置して前記筒部に挿嵌された一のス
   ペーサと、該一のスペーサ上に位置して前記筒部に他の
   スペーサと交互に挿嵌された複数枚の磁気ディスクと、
   前記ハブ部材の筒部先端に固着され、前記フランジ部と
   の間で前記一のスペーサと他のスペーサを介して磁気デ
   ィスクを挟持するクランプ部材とを有し、かつ前記一の
   スペーサの外径を前記フランジ部の外径より小さく形成
   してなる磁気ディスク装置。