JPH02166148A - アクリル系樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産呈上旦創月分Ｍ 本発明はアクリル系樹脂組成物に関し、詳しくは、カレ
ンダー加工することができるポリメタクリル酸メチル系
樹脂組成物に関する。

災来夏技街 アクリル系樹脂フィルムは、耐候性にすぐれると共に、
紫外線吸収性能を有するので、従来、塩化ビニル樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ＡＢＳ樹脂等の樹脂成形品に貼
り合わせて、耐候性を付与するために用いられている。

かかるアクリル系樹脂フィルムは、従来、Ｔダイ法、イ
ンフレーション法、キャスティング法等によって製造さ
れており、カレンダー加工によるフィルム製造は、従来
、粘着性が高いことから困難視されていた。

しかし、キャスティング法は、重合体溶液を平板上にキ
ャストし、溶剤を蒸発させるか、又は単量体を平板上で
重合させてフィルムとするものであるので、製造費用が
高（、また、溶剤蒸発による環境汚染のおそれもある。

他方、Ｔダイ法やインフレーション法は、共に押出によ
るフィルム成形であるため、ロッド切換に手間を要し、
小ロッド品多品種生産には適さない。

これに対して、カレンダー法は、用いる装置が簡単であ
るので、小ロッド品多品種生産に好適である。しかし、
カレンダー法では、重合体を開放ロール間で混練した後
、圧延したフィルムをロールから引き取るので、ロール
との間の粘着力がある一定の範囲にあることが必須であ
る。即ち、混練性にすぐれるには、重合体が高い粘着力
を有することを要し、他方、ロールからの引取りのため
には、粘着力は小さいことが要求される。この点におい
て、従来、アクリル系樹脂は、ロールとの間の粘着性が
高すぎるた、めに、カレンダー加工によるフィルム製造
が困難とされていたのである。

発皿皇邂迭ルｌ泣（工Ａ理星 本発明者らは、アクリル系樹脂フィルムのカレンダー法
による製造における上記した問題を解決するために鋭意
研究した結果、アクリル系樹脂として、ポリメチルメタ
クリル酸メチルを主成分とするメタクリル酸エステル−
アクリル系ゴム共重合体を用いると共に、これに対して
所定量の超高分子量メタクリル酸アルキル−アクリル酸
エステル共重合体と滑剤とを含有させることによって、
カレンダー加工し得るアクリル系樹脂組成物を得ること
ができることを見出して、本発明に至ったものである。

課■炎股犬ｔゑｋゑ■手段 本発明によるカレンダー加工用アクリル系樹脂組成物は
、ポリメタクリル酸メチルを主成分とするメタクリル酸
エステル−アクリルゴム共重合体（以下、アクリル樹脂
共重合体という、）１００重量部について、分子１８０
〜３００万である超高分子量メタクリル酸アルキル−ア
クリル酸エステル共重合体（以下、加工助剤という。）
１〜２０重景部重量滑剤０．１〜３重量部を含有するこ
とを特徴とする。

本発明において、加工助剤として用いるポリメタクリル
酸メチルを主成分とするメタクリル酸エステル−アクリ
ルゴム共重合体としては、三菱レーヨン■より市販され
ている「ハイベット」を好ましく用いることができる。

通常、かかる加工助剤は、温度２３０°Ｃ５荷重３．８
　ｋｇの条件下のメルトインデックスカ月、２０〜２．
　ｌ　Ｏの範囲にある。

前記アクリル樹脂共重合体は、単独では、粘着性が高く
、滑性が低いために、カレンダー加工ができない。しか
しながら、本発明に従って、このアクリル樹脂共重合体
に前記加工助剤と滑剤とをそれぞれ所定の範囲で配合す
ることによって、アクリル樹脂共重合体にカレンダー加
工性を与えることができる。

上記加工助剤としては、ポリ塩化ビニル樹脂用加工助剤
として知られており、三菱レーヨン■より「メタブレン
（登録商標）Ｐ−５３０４として市販されている分子量
８０〜３００万のものを好適に用いることができる。こ
の加工助剤は、ポリメタクリル酸メチルを主成分とする
。

本発明によれば、このような超高分子量加工助剤を用い
ることによって、前記アクリル樹脂共重合体のバンバリ
ーによる混練に際して、溶融ゲル化を促進すると共に、
溶融時にゴム弾性を与え、かくして、カレンダー加工を
可能とする。上記以外の加工助剤は、得られるフィルム
を白濁させることが多いので、本発明においては用いる
に適さない。

このような超高分子加工助剤は、本発明においては、前
記したアクリル樹脂共重合体１００重量部について、１
〜２０重量部の範囲で配合される。

２０重量部を越えて過多に配合するときは、得られるフ
ィルムが平滑性に劣る。

また、滑剤としては、例えば、金属石ケン、ステアリン
酸等のような脂肪酸、脂肪酸エステル、高級アルコール
、パラフィンワックス等のような炭化水素、天然ワック
ス等を用いることができる。

かかる滑剤は、前記アクリル樹脂共重合体１００重量部
について、０．１〜３重量部の範囲で用いられる。３重
量部を越えて過多に配合するときは、カレンダー加工に
おいてバンクの状態が悪くなる、即ち、混練物が均一に
回転せず、その温度が不均一となるので、良好な混練物
を得ることができない。

本発明による樹脂組成物をカレンダー加工するに際して
は、ロール温度は、１７５〜１．９５°Ｃの範囲が好適
である。その他は、通常のカレンダー加工によって、透
明性、６平滑性にすぐれるフィルムを得ることができる
。

光匪ｑ募果 以上のように、本発明によるアクリル系樹脂組成物は、
従来、困難視されていたカレンダー加工によって、その
樹脂特性を損なうことなく、透明で平滑なフィルムに成
形することができる。かかるフィルムは、例えば、耐候
性を要求される屋外建材やマーキングシート等に好適に
用いることができる。

裏庭炎 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。

第１表に示す配合にてアクリル系樹脂組成物を調製し、
カレンダー加工にて厚み０．１　ｍのシートを製造した
。カレンダー加工における樹脂組成物の滑性、バンクの
状態、シートの面状態及びバンバリー混練性を訓べた。

結果を第１表に示す。

上記カレンダー加工性の評価は、次のようにして行なっ
た。

滑性 軸位置を水平に保持した同径の温度１８０°Ｃの一対の
回転するロール間に樹脂組成物を供給し、ロールの回転
速度とほぼ同じ速度でシートを取り出すときのシートが
ロールから離れる位置にて評価した。シートがロールの
軸位置と同じ水平面よりも下方で離れるときを良好とし
、上方で離れるときを不良とした。

バンク状態 バンクが均一な状態で回転しているときを良好とし、そ
うでないときを不良とした。

シートの面状態 ロールから取り出したシートの表面を目視にて観察し、
平滑であるときを良好とし、そうでないときを不良とし
た。

バンバリー混練性 バンバリーミキサ−にて混練したときに、混練できたと
きを良好、混練できないか、又は混練に５分以上を必要
としたときを不良とした。

手続補正書（自発） １、事件の表示 昭和６３年特許願第３２３１３５号 ２、発明の名称 アクリル系樹脂組成物 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　神戸市兵庫区明和通３丁目２番１５号名　称　
（５０６）バンド−化学株式会社４、代理人 住　所　大阪市西区新町１丁目８番１号特許出願人　バ
ンド−化学株式会社 代理人　弁理士　　牧　野　逸　部 ５、補正により増加する請求項の数　なし６、補正命令
の日付　昭和　　年　　月　　日７、補正の対象　明細
書発明の詳細な説明の欄補正の内容 （１）明細書第４頁９行の「加工助荊として用いる」を
削除する。

（２）明細書第４頁１９行の「前記」を削除する。

以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリメタクリル酸メチルを主成分とするメタクリ
   ル酸エステル−アクリルゴム共重合体１００重量部につ
   いて、分子量８０〜３００万である超高分子量メタクリ
   ル酸アルキル−アクリル酸エステル共重合体１〜２０重
   量部及び滑剤０．１〜３重量部を含有することを特徴と
   するカレンダー加工用アクリル系樹脂組成物。