JP2601484B2 - 2種のポリマー成分よりなる相容性のポリマー混合物 - Google Patents

2種のポリマー成分よりなる相容性のポリマー混合物

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はモノマーとしてシクロヘキシル(メタ)アク
リレートを含有するポリマー成分及びモノマーとしてα
−メチルスチロールを含有するポリマー成分よりなる相
容性のポリマー混合物(ポリマーブレンド)に関する。
従来の技術 通例は異なつた種類のポリマーは相互に非相容性であ
ると認められており、すなわち異なつた種類のポリマー
は、一般には1成分の僅少割合まで、成分の完全な混合
可能性によつて特徴付けられる均質相を生成したい。
この規則の特定の例外について、特にこの現象の理論
的解釈に係わる当業者は次第に強い関心を示した。
ポリマーの完全な相容性の混合物は全ての混合割合で
完全な溶解性(混合可能性)を示す。屡々混合可能性の
証明のために、ガラス転移温度Tg又はいわゆる“光学的
方法”(ポリマー混合物の均質溶液から注型成形された
薄膜の透明性)が引合に出された〔ブランドルプーイン
マーグト(Brandrup−Immergut)、ポリマー・ハンドブ
ツク(Polymer Handbook)、第2版、III−211−213参
照〕。
相互に異なつたポリマーの混合可能性についてのもう
1つの試験として、下部臨界溶解温度〔ロウアー・クリ
テイカル・ソルーシヨン・テンペラチヤー(Lower Crit
ical Solution Temperature=LCST〕の出現が引合いに
出される(西ドイツ国特許公開(DE−A)第3436476.5
号明細書及び西ドイツ国特許公開(DE−A)第3436477.
3号明細書参照)。
LCSTの出現は、そこまで透明、均質なポリマー混合物
が加熱の際に相に分離しかつ視覚的に不透明にまで濁る
という現象に基づく。この挙動は、文献に依れば最初の
ポリマー混合物が唯一の、平衡で存在する均質相から名
つていたということについての明白な証明である。現存
の混合可能性の例は、例えば弗化ポリビニリデンとポリ
メチルメタクリレート(PMMA)又はポリエチルメタクリ
レートとの系である(米国特許(US−PS)第3253060号
明細書、米国特許(US−PS)第3458391号明細書、米国
特許(US−PS)第3459843号明細書)。“ポリマー・ブ
レンズ(Polymer Blends)”及びその可能な用途に関す
るより新しい結果は、ロベソン(L.M.Robeson)によ
り、ポリマー・エンジニアリング・アンド・サイエンス
(Polym.Engineering & Science)24巻(8)587〜597
頁(1984年)に報告されている。
α−メチルスチロール及び無水マレイン酸よりなる、
並びにα−メチルスチロール及びアクリルニトリルより
なるコポリマーは、一定の条件下でポリメチルメタクリ
レートと相容性である。相容性はアクリルニトリルと酢
酸ビニル及びα−メチルスチロールとのコポリマーより
なる一定の二成分及び三成分系においても見出される
〔バジル(C.Vasile)等著、CA90:39511a〕。α−メチ
ルスチロール及びアクリルニトリルよりなるコポリマー
の相容性はポリエチルメタクリレートとでも得られる。
これに反してポリ−n−プロピルメタクリレート、ポリ
−イソプロピルメタクリレート及びポリシクロヘキシル
メタクリレートは、α−メチルスチロール及びアクリル
ニトリルよりなるコポリマーとも非相容性である〔ゴー
(S.H.Goh)等著、ポリマーエンジニアリング・アンド
・サイエンス、第22巻、34頁(1982年)参照〕。
従つて、α−メチルスチロール及び無水マレイン酸よ
りなるコポリマー及びα−メチルスチロール及びアクリ
ルニトリルよりなるコポリマーは、スチロール及び無水
マレイン酸よりなるコポリマー及びスチロール及びアク
リルニトリルよりなるコポリマーと同様に挙動する。ス
チロール及び非常に極性のモノマー(例えばアクリルニ
トリル、無水マレイン酸)よりなるコポリマーは一定の
条件下(例えばコポリマー組成)でPMMAと相容性である
が、このことはポリスチロール自体については当はまら
ない。
すなわちシヤウ(M.T.Shaw)及びソマニ(R.H.Soman
i)に依れば、PMMAについてほんの3.4ppm(分子量16000
0を有するPMMA)もしくは7.5ppm(分子量75000を有する
PMMA)とポリスチロールとの混合可能性が記載されてい
る〔Adv.Chem.Ser.1984年、206(Polymer Blends Compo
s.Multiphase Syst.、33〜42)、CA101:73417e〕。
他のポリメタクリレート及びポリアクリレートはポリ
スチロールと混合して透明なプラスチツクになるのはほ
とんど不可能である。このことは例えばポリエチルアク
リレート、ポリブチルアクリレート、ポリイソブチルメ
タクリレート、ポリヘキシルメタクリレートについてあ
てはまる〔同様にソマニ及びシヤウ著、マクロモレキユ
ールス(Macromolecules)14巻1549〜1554頁(1981年)
参照〕。
ポリ−α−メチルスチロール及びポリ(メタ)アクリ
レートよりなる混合物も同様に挙動する。すなわちクル
セ(W.A.Kruse)等に依れば〔Makromol.Chem.177巻、11
49〜1160頁(1976年)〕、ポリメチルメタクリレート
は、ポリ−α−メチルスチロールと分子分散的には混合
不可能である。
特別な実験では、ポリ−α−メチルスチロールはポリ
メチルメタクリレート及びポリエチルメタクリレートと
室温で相容性を示すことを示している。しかしながら約
130℃に加熱する際には混合分離が起る。すなわちこの
ポリマー混合物はLCST−挙動(LCST=ロウアー・クリテ
イカル・ソリユーシヨン、テンペラチヤー(Lower Crit
ical Solution Temperature)を示す。ポリブチルメタ
クリレートとも一定の、僅かな相容性が見出される。こ
の際実験された混合物例におけるLCSTは約80℃である。
従つて、ポリマー混合物:α−メチルスチロール及びア
クリルニトリルよりなるコポリマー/ポリメタクリレー
トにおいて記載されたように、エステル基の鎖長が増す
と減少する相容性が示唆される〔ゴー(S.H.Goh)等
著、ポリマー・エンジニアリング・アンド・サイエン
ス、22巻、34頁(1982年)参照〕。
発明が解決しようとする問題点 ポリマーの機械的混合物(ポリブレンド)はプラスチ
ツク工業の一定の場合及び一定の範囲で特性に従つて改
善されたプラスチツク製品をもたらした(キルク−オス
マー(Kirk−Othmer)、3版、18巻、443〜478頁、ウイ
リー(J.Wiley)1982年参照)。そのような“ポリブレ
ンド”の物理的特性は、通例、結局個々のポリマーの特
性に対する改善を意味しうる妥協(Kompromiss)であ
る。その際、多相ポリマー混合物は相容性混合物よりも
遥かに大きな商業的重要性を得た(キルク−オスマー
著、前記引用文、449頁参照)。従つて多相ポリマー混
合物及び相容性ポリマー混合物はそれらの物理的並びに
それらの使用技術的に重要な、特にその光学的特性(透
明性、澄明性等)に関して厳密に区別しなければならな
い。前記の如く、屡々不足の相容性は、改善される総特
性スペクトルを得るための目的で狭い限界を設定する。
これはポリスチロール及びポリアルキル(メタ)アクリ
レートの両ポリマー群にもあてはまると思われた〔クル
セ(W.A.Kruse)等著、マクロモレキユラーレ・ヒエミ
ー(Makromol.Chem.)177巻、1145頁(1976年)並びに
ソマニ(Somani)及びシヤウ(Shaw)著、マクロモレキ
ユールス、14巻、1549〜54頁(1981年)参照〕。ところ
で意外にも、ポリ−α−メチルスチロール及びポリシク
ロヘキシルメタクリレート又はポリシクロヘキシルアク
リレートよりなる混合物が相互に相容性であることが判
明した。この際ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレー
トとポリ−α−メチルスチロールとの間の相容性は極め
て良好であるので、澄明なポリマー混合物を解離(混合
分離)することなしに、その分解点にまで加熱すること
ができる。
問題点を解決するための手段 従つて本発明は、2種の異なつたポリマー成分: A) 少なくとも20重量%がα−メチルスチロールから
構成されているポリ−α−メチルスチロール(=ポリマ
ー1)1〜99.9重量%及び B) 少なくとも2重量%がI式: 〔式中R1は水素原子又はメチル基を表わす〕のモノマー
から構成されているポリマー(=ポリマーP2)99〜0.1
重量%から成る相容性ポリマー混合物PMに関する。
殊にポリマー成分A)+B)の和は、混合物PM中の総
ポリマーの100%になる。しかし場合により、添加量に
おいてPMと相容性である他のポリマーPWを添加すること
もできる。
本発明によれば、A)及びB)から形成される混合物
の相容性は極めて良好であるので、200℃及びそれ以上
の温度では解離は起こらない。
特にポリマー成分A)としてポリ−α−メチルスチロ
ール及びポリマー成分B)としてポリシクロヘキシルア
クリレート及び/又はポリシクロヘキシルメタクリレー
トよりなるポリマー混合物(=ポリマー混合物PM1)が
挙げられる。このポリマー混合物PM1の優れた相容性
は、混合割合並びに混合成分に関して広汎な変域を可能
にする。すなわち一方ではポリマー成分B)を適当なモ
ノマーとの共重合により広汎に変えることができる。他
方、ポリマー成分A)を一定の範囲で、適当なモノマー
との共重合により、相容性を失なうことなく変えること
もできる。
成分B)の適当なコモノマーはアクリル−もしくはメ
タクリル酸エステル、一般に炭素原子1〜12個を有する
非脂環式アルコール、特にアルカノールのそれである。
その他の環中に炭素原子4、5、7、8、9、10、11又
は12個を有する、置換されていてよい環状アルコールの
アクリル−及びメタクリル酸エステル並びに置換された
シクロヘキサノールのアクリル−及びメタクリル酸エス
テルであり、この際、置換基とは殊に炭素原子1〜3個
を有するアルキル基である。
更にシクロヘキシル(メタ)アクリレートと共重合可
能な他のモノマーがコモノマーとして重要である。すな
わち例えば一般に50重量%以下の割合及び有利に20重量
%以下の割合の場合により置換されたスチロールであ
る。特にポリマーB)のコモノマーとして、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレートとは異なつた(メタ)アクリ
ル酸のエステル、特に式II: 〔式中R2はメチル基、エチル基、プロピル基及びn−ブ
チル基を表わす〕のそれ、すなわちメチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート及
びn−ブチルメタクリレートが挙げられる。ポリマーP2
におけるこのモノマーの割合は有利な実施態様において
は少なくとも40重量%である。
更に、ポリマーP2におけるシクロヘキシルメタクリレ
ート及び/又はシクロヘキシルアクリレートの割合は少
なくとも5重量%になることが有利である。ポリマーP2
において少なくとも10重量%の含量が特に有利であるか
又は20〜80重量%の含量が全て特別に有利である。更
に、ポリマーP1中にα−メチルスチロール少なくとも20
重量%及び式IIのモノマー少なくとも40重量%を含有す
るようなポリマー混合物が有利である。
ポリマーP1として、式III: 〔式中R3は置換されていてよい芳香族基、殊フエニル基
又は基: を表わし、この際R4は炭素原子1〜18個を有する脂肪族
又は芳香族炭化水素基を表わす〕のモノマー少なくとも
1重量%、通例2〜40重量%又はより良好には3〜20重
量%を含有するコポリマーを含有するようにポリマー混
合物PMが有利である。
特に、ポリマーP1として少なくとも20重量%がα−メ
チルスチロールから及び少なくとも20重量%が付加的
に、α−メチルスチロールとは異なつた他の、場合によ
り置換されたスチロールから構成されているようなポリ
マー混合物PMが挙げられる。この際、スチロールとして
はなかんずくスチロール自体、p−及びm−アルキルス
チロールが挙げられ、この際アルキルは、殊に炭素原子
1〜3個を有するアルキル基である。同様にα−メチル
スチロールはアクリル酸及びメタクリル酸のエステルに
より部分的に代えられる。式IIのメタクリル酸エステル
が40〜80重量%に相応する場合には、メタクリル酸エス
テルの有利な量は10〜80重量%である。更に僅少量のα
−メチルスチロールを他のビニル化合物、特にビニルエ
ステルにより代えることができる。この場合、ポリマー
成分Aにおけるα−メチルスチロール含量は少なくとも
20重量%、有利には少なくとも30重量%、特に有利に少
なくとも40重量%及び全く特別に有利に少なくとも55重
量%になるように注意すべきである。
ポリマー成分Aは他の疎水性ビニル化合物で極めて広
汎に変性され得るので、極めて極性のモノマー、例えば
アクリルニトリル、無水マレイン酸、マレイン酸イミ
ド、p−(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピ
ル)スチロール又はアリルアルコールの割合は非常に限
られている。この極性モノマーの割合はポリスチロール
−成分A)の10重量%以下、より良好には5重量%以下
でなければならない。この極性モノマーを0.1重量%よ
りも少なく含有するようなポリマーA)が特に有利であ
る。
この際、変化は全ての規定においてそのつどの使用範
囲の必要性に左右される。すなわち例えば純粋なポリ−
α−メチルスチロールの屈折率を変えるために高い重量
割合で使用されねばならないポリマーBのシクロヘキシ
ルアクリレート及び/又はシクロヘキシルメタクリレー
ト含量は高く、一般に、20重量%より大きいか又はポリ
マーAと例えば室温では相容性であるが、高めた温度で
は再び相解離(すなわち非相容性)を示すポリマーBの
シクロヘキシル(メタ)アクリレート含量よりも明らか
に有利に明らかに30重量%よりも大きい。
通例ポリマーAとポリマーBとの相容性は、ポリマー
Aがシクロヘキシル(メタ)アクリレート及び/又はポ
リマーBが同様にα−メチルスチロールを含有する場合
でもなお与えられる。しかしながら、この場合にはポリ
マーAのα−メチルスチロール含量はポリマーBのα−
メチルスチロール含量よりも明らかに高い。通例α−メ
チルスチロール含量の差(ポリマーA中のα−メチルス
チロール重量%−ポリマーB中のα−メチルスチロール
重量%)は10重量%よりも大きく、有利に20重量%より
も大きく、特に有利に30重量%よりも大きくかつ全く特
に有利に50重量%よりも大きい。同様にポリマーBのシ
クロヘキシル(メタ)アクリレート含量は、ポリマーA
のシクロヘキシル(メタ)アクリレート含量よりも明ら
かに高い。すなわちポリマーAは通例、シクロヘキシル
(メタ)アクリレートを2重量%よりも少なく、有利に
<0.1重量%よりも少なく含有する。ポリマーAもシク
ロヘキシル(メタ)アクリレートを含有する場合には、
商(ポリマーB中のシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト含量/ポリマーA中のシクロヘキシル(メタ)アクリ
レート含量)は>2、有利に>5及び全く特に有利に>
10であることがあてはまる。更にポリマーP2中の式Iの
モノマーの含量及びポリマーP1中のα−メチルスチロー
ルの含量は、特に、ポリマー1中及びポリマー2中の残
余モノマー成分が化学的に充分に一致する場合に、僅少
であり得ることがあてはまる。
相容性混合物としての本発明によるポリマー混合物PM
の特徴付けは一般に知られた基準により行なわれる(キ
ルク−オスマー著、前記引用文、18巻、457〜460頁参
照)。
A) 光学的方法を適用する際には、本発明によるポリ
マー混合物PMにおいて、両ポリマー成分A)及びB)の
それらの間にある特有の屈折率を観察する。
B) ポリマー混合物PMは特有のガラス転移温度Tg(ポ
リマー成分のそれらの間にある)を有する ポリマーA)及びB)の製造 ポリマーA)及びB)の製造は、重合の公知規則及び
公知方法により行なうことができる。A)型のポリマー
は、例えば、ホウベン−ウエイル著、メトーデン・デア
・オルガニツシエン・ヒエミー第4版、XIV/1巻、ゲオ
ルグ・テイーメー出版(1961年)により製造することが
できる。これは適当な形で市販で得ることもできる。こ
の際殊にラジカル重合法、しかし同様にイオン重合法を
使用することができる。本発明により使用されるポリマ
ーA)の分子量Mは通例3000以上、有利に5000〜100000
0の範囲、特に有利に20000〜500000の範囲にある(光分
散により測定)。
それに拘らず、分子量は非相容性のポリマー混合物PM
中の成分としての適正を絶対的には影響しないらしいこ
とが強調される。これはA)型及びB)型のホモ−並び
にコポリマーにもあてはまる。ポリマーP1及びポリマー
P2の良好な相容性にとつてはポリマーのタクチシテイが
確実に重要である。通例、特にアイソタクチツク三つ組
元素(例えばラジカル重合により得られるような)の僅
少分を有するポリマーP2は、特別なイオン重合により生
成されるような、高いアイソタクチツク分を有するポリ
マーに比べて有利である。
ホモ−もしくはコポリマーB)の製造は、公知方法に
より行なわれる。原則的に陰イオン重合又は原子団転移
重合(ウエブスター(O.W.Webster)等著、ジヤーナル
・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサエテイー(J.
Am.Chem.Soc.)105巻、5706頁(1983年)参照)による
製造が可能であるが、有利な製造形態はラジカル重合で
ある。ポリマーBの分子量Mは、通例3000以上、一般に
10000〜1000000、殊に20000〜300000である。B)でコ
モノマーとして使用すべきモノマー成分の選択の際に
は、得られるポリマーのガラス転移温度Tgが総系PMの工
業的使用可能性を限定的に影響しないことに注意しなけ
ればならない。
ポリマー混合物PMよりなる成形体の製造のためには、
この使用のためにポリマー混合物PMがガラス転移温度Tg
>90℃を有することが有利であるので、ポリマーP1及び
P2の少なくとも1方がガラス転移温度Tg>90℃を有しな
ければならない。この制限はポリマー混合物PMよりなる
射出成形、圧縮成形もしくは押出成形された物体の製造
に有利にあてはまる。ビカー軟化温度>115℃、特に有
利に>125℃及び全く特に有利に>135℃を有する、ポリ
マー混合物から製造された成形体が有利である。従つ
て、(未公開の)西ドイツ国特許出願第P3612773.6号明
細書により入手される成形材料も特に有利である。この
場合シクロヘキシルアクリレートを多く含むポリマーの
使用は、特に高熱形状安定性材料の改善された光学系を
生じる(実施例8及び9参照)。特に良好な加工性に関
しては、このポリマー混合物PMが通例TD−値>260℃又
は有利に>280℃であることを特徴とする良好な熱安定
性を有することが必要である。この際、TD−値とは、ポ
リマー試料が真空中5℃/分の加熱速度で2%重量−損
失を被るような温度とみなす。しかし他の適用範囲、例
えばラツカー、エラストマー又は可逆性熱互変ガラス化
(加熱の際に混濁点を有するポリマー混合物)、同様に
西ドイツ国特許公開(DE−A)第3436477.3号明細書に
よる適用のためには、ガラス転移温度Tg<40℃又は有利
に<20℃を有するポリマー成分P2を有するポリマー混合
物PMが有利である。しかしながらこのポリ−α−メチル
スチロールを含有するポリマー混合物の有利な使用範囲
は高い熱形状安定性を有するプラスチツクの範囲に見ら
れる。
混合物PMの製造 相容性混合物MPは種々の方法により製造することがで
き、例えば押出機等中で溶融状態の成分A)及びB)を
強力に機械的に混合することによつて得られるか又はこ
れらを共通の溶剤からいわゆる“ソリユーシヨン・キヤ
スト・ポリブレンド(solution cast polyblends)”と
して製造することができる(キルク−オスマー(Kirk−
Othmer)著、“エンサイクロペデイア・オブ・ケミカル
・テクノロジイ(Encyclopedea of Chemical Technolog
y)”第3版、18巻、443〜478頁、ウイリー(J.Wile
y)、1982年参照)。ポリマーAを他のポリマーBのモ
ノマー混合物中に溶かし、引続きポリマーBをポリマー
P1の存在で生成させるように行なうこともできる。当然
逆にポリマーAをポリマーBの存在で生成させることも
できる。同様にポリマー混合物を共通の沈殿剤から生成
させることもできる。混合法は無制限である。相容性混
合物PMは場合により更にその他の慣用の添加剤、例えば
可塑剤、滑剤、安定剤を、それらが成分の混合可能性も
しくは混合物の単相特性を害しない限り、含有すること
ができる。一般に混合物PMにおけるその割合は20重量%
以下、有利に3重量%以下である。その際殊に次の様に
行なうことができる: 通例先ず成分A)及びB)の混合物を生成させ、その
際、有利に例えば粒状ポリマー又は顆粒の形の固体か
ら、徐々に作動する混合装置、例えばドラム−、レーン
車(Rhnrad)、二重失−鋤刃混合機の使用下で出発
する。徐々に作動する混合装置は、相界を保持すること
なしに、機械的混合をひきおこす〔ウルマンス・エンサ
イクロペデイエ・デア・テヒニツシエン・ヒエミー(Ul
lmann′s Encyklopadie der Techniskhen Chemie)4
版、2巻、282〜311頁、ヒエミー出版(Verlag Chemi
e)参照〕。
引続き熱可塑性仕上げを、加熱可能な混合装置の使用
下で溶融状態での均質混合によりそれに適した温度、例
えば150℃〜約300℃で捏和機又は殊に押出機、例えば単
軸又は多軸スクリユー押出機又は場合により振動スクリ
ユー及びナイフを備えた押出機中で行なう(例えばブス
コ(BUSSCO)−捏和機中で)。この方法により等粒顆粒
(例えばホツトペレツト、立方形、丸粒)を製造するこ
とができる。この際顆粒の粒度は、2〜5mmの範囲にあ
る。ポリマー混合物PMを得るためのもう1つの簡単な方
法は、ポリマー成分A)を含有するポリマー分散液及び
ポリマー成分Bを含有するポリマー分散液の十分な混合
である。この分散液混合物を一緒に凝集させ、一緒に噴
霧乾燥し又は一緒に押出機で押出すことができる。
そのつどのポリマー分散液の製造は自体公知である
(ホウベン−ウイル著、前記引用文参照)。
混合物MPの有利な作用 本発明による相容性ポリマー混合物PMは、相応する工
業的使用可能性を示唆する次の利点を有し、この際“ポ
リ−α−メチルスチロール”もしくは“ポリシクロヘキ
シル(メタ)アクリレート”は、そのつどポリマーA)
もしくはB)に属する可能性に関して代理的に呈示す
る。
1) 先ず、ポリマー混合物は(他のポリ(メタ)アク
リレート及びポリ−α−メチルスチロールよりなる混合
に相違して)相容性である。すなわち本発明によるポリ
マー混合物は、非相容性ポリ−α−メチルスチロール/
ポリ(メタ)アクリレート−混合物に相違して非着色状
態ではガラス様透明である(これは光散乱を示さず、す
なわち通例曇り度は<10%である)。しかし本発明によ
り、室温でのみ相容性である混合物も温度上昇では解離
を示す(LCST−挙動)。
2) ポリ−α−メチルスチロール及びポリシクロヘキ
シル(メタ)アクリレートよりなる混合物は、ポリ−α
−メチルスチロール及びポリシクロヘキシルアクリレー
トもしくはα−メタクリレート自体のように僅少の水吸
収を示す。
3) ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレートとの混
合によりポリ−α−メチルスチロールの複屈折を減少す
ることができる。
4) ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレートとの混
合によりポリ−α−メチルスチロールの屈折率を減少す
ることもできる。
例えばポリ−α−メチルスチロールをポリシクロヘキ
シル(メタ)アクリレートとの混合により、ポリ−α−
メチルスチロール/ポリシクロヘキシル(メタ)アクリ
レート混合物の屈折率を挿入されたゴム相の屈折率の適
応させるように、屈折率において変えることができる。
この方法で透明な、衝撃強いプラスチツクを得ることが
できる。ポリマーP1のポリマーP2に対する混合割合は通
例両ポリマーの極めて良好な相容性に依りかなり自由に
選択することができる。
例えば屈折率の一致のためにポリマーP1又はポリマー
P2において比較的に多量を使用するが、これは他の適用
には必要ない。通例ポリマー混合物はポリマーP1 1〜
99.9重量%及びポリマーP2 99〜0.1重量%から成り;
ポリマーP1 10〜99重量%及び相応してポリマーP2 90
〜1重量%を含有するポリマー混合物PMが有利であり、
特にポリマーP1 40〜95重量%及びポリマーP2 60〜5
重量%を含有する混合物PMが有利であり、結局ポリマー
P1 60〜90重量%及びポリマーP2 40〜10重量%及びポ
リマーP2 40〜10重量%の混合割合が全く特に有利であ
る。
5) 約40〜99重量%有利に70〜95重量%がポリマー混
合物PMから及び60〜1重量%、有利に30〜5重量%がP1
及びP2とは化学的に区別可能なもう1つのポリマーP3か
ら成るポリマー混合物も重要であり、この場合ポリマー
P3はポリマーP1、P2と及び混合物PMと非相容性である。
この場合、通例、ポリマー混合物PMの組成を、ポリマー
P3の屈折率が混合物PMの屈折率と一致するようにすなわ
ち通例室温で、 |nD25pM-nD25p3|<0.01 があてはまるように選択する。
通例、PMと非相容性のポリマーP3は、Tg<20℃を有
し、ポリマー混合物PMの成分の少なくとも1つ、すなわ
ちP1又はP2と少なくとも部分的に共有結合をしている。
更にポリマーP3は架橋結合していて良い。ポリマーP3が
ポリブタジエン又はポリイソプレンである場合が全く特
に有利である。
PM40〜99重量%及びP3 1〜60重量%から構成される
ポリマー混合物は、特にP3がTg<20℃を有する場合に、
純粋なPMに比較して改善された衝撃強さを特徴とする。
6)ポリ−α−メチルスチロールをポリシクロヘキシル
(メタ)アクリレートで被覆することによつて光学的階
調繊維(Optischen Gradient−enfaser)の製造が可能
である。
この場合次のデータが得られる: 核:ポリ−α−メチルスチロール屈折率 nD=1.61 被覆:ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレートnD=1.
51 通例被覆として(ポリシクロヘキシルメタクリレート
の高い脆弱性のためだけで)シクロヘキシル(メタ)ア
クリレートを含有するコモノマー(例えばMMAと)が使
用され、それによつて被覆の屈折率はなおより低くな
る。
経過:連続的 この種の繊維は例えば光誘導ケーブルとして使用する
ことができる。
7) ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレートよりな
る、特に(重合導入された)UV−吸収剤と共にポリシク
ロヘキシル(メタ)アクリレートよりなる薄い被覆を有
するポリ−α−メチルスチロールよりなる目的物が得ら
れる。被覆されないポリスチロールと反対にこのような
目的物は露候作用に対して安定である。廃物は良好な相
容性に依り再び導入することができるので、不均一に被
覆されたプラスチツク廃物の再利用のさもなくば増大さ
れる問題はなくなる。通例、ポリ−α−メチルスチロー
ルよりなるもしくはポリマー混合物PMよりなる目的物は
射出、圧縮、押出、ローラーがけ又は流し込みにより製
造される。ポリマーP2よりなる被覆は、通例ラツカー塗
布により又は同時押出により塗布される。この場合特に
良好な露候安定性と結びついた高い熱形状安定性を必要
とする目的物、例えば投光散乱板が考えられる。
8)ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレートよりなる
被覆を有するポリ−α−メチルスチロールよりなるプレ
ートを製造することができる。このような構造を有する
プレートは未処理のポリ−α−メチルスチロールプレー
トに比べて約2%程改善された光透過性を有する。通
例、ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレートよりなる
被覆を有するプレートは、より良好な引掻き強度及び変
化された耐蝕性を示す。
9) 加工技術的利点は、ポリ−α−メチルスチロール
>90重量%及びポリシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト<10重量%よりなる混合物PMの使用の際に得られる。
この場合には、ポリ(メチル)−アクリレートは熱的に
屡々不安定なポリ−α−メチルスチロールに対する加工
助剤の機能を受けもつ。
10) ポリマーP及びポリマーP2は比較的類似してい
て、この際、勿論、ポリマーP2はシクロヘキシルアクリ
レート一定の割合、例えば2〜10重量%を含有し、かつ
ポリマーP1は明らかに最低2重量%のシクロヘキシルア
クリレート小割合を有することを特徴とするポリマー混
合物PMも特に重要である。このようなポリマー混合物は
例えばα−メチルスチロール、メチルメタクリレート及
びシクロヘキシルアクリレートを含有するモノマー混合
物の回分重合により簡単に製造することができる。この
際、種々の共重合パラメーターに基づき最終重合の際に
シクロヘキシルアクリレートを多く含有するモノマー混
合物含有量が増えるが、これはメチルアクリレートを多
く含有するポリマーの場合のようにα−メチルスチロー
ルの多いポリマーP1との非相容性にならず、相容性の澄
明な製品になる(実施例参照)。
11) 更にポリ−α−メチルスチロールと、ポリマーP2
との又は有利にモノマー/開始剤−混合物を含有するシ
クロヘキシルアクリレートとの接着を実施することがで
きる。この場合、アクリレートの高い重合速度を良好な
ポリ−α−メチルスチロール相容性と組合せることがで
きる。
実施例 次の実施例につき本発明を説明し、かつ特に相容性ポ
リマー混合物PMにより改善された露候安定性、より良好
な光学系及びより良好な加工安定性を有する製品をいか
に得るかを示す。
ビカー軟化温度の測定はDIN53460により行なう。
還元粘度(ηspec/c)の測定は、DIN1342、DIN51562
及びDIN7745に依る。
光透過性の測定は(他の記載のない限り)DIN5036に
より行なうことができる。
混濁(曇り度)は%(ASTM D1003)で挙げる。
例1 ポリ−α−メチルスチロール(=ポリマーP1)及びポ
リシクロヘキシルメタクリレート(=ポリマーP2)より
なる相容性ポリマー混合物PM。
有機性溶液から相容性ポリマー薄膜の製造。
ポリ−α−メチルスチロール(M.W.50000、供給元:
アルドリツチ−ヒエミー(Aldrich−Chemie GmbH)社、
D−7924スタインハイム(Steinheim))をトルオール
中に溶かし、20重量%にする。
同様に、ポリシクロヘキシルメタクリレート(ηspec
/c=29ml/g)から、トルオール中の20%の溶液を製造す
る。溶液を第1表に挙げた混合物割合で混合する。この
混合物から薄膜を注型成形し、真空中で乾燥し、引続き
視覚的に評価する。
全混合物は、澄明な無色の薄膜を生成する(第1表も
参照)。
例2 ポリ−α−メチルスチロール(=ポリマーP1)及びポリ
シクロヘキシルメタクリレート(=ポリマーP2)よりな
る相容性ポリマー混合物PM ポリ−α−メチルスチロール(例1に依る)をポリシ
クロヘキシルメタクリレート(ηspec/c=23ml/g)と例
1に依り混合する。結果:98/〜2/98の全混合物PMは完全
に相容性である。
例3 高めた温度における相容性の試験 例1〜4で得る相容性ポリマー混合物(20/80、50/5
0、80/20)の選出試料を加熱台上で加熱する。結果:ポ
リマー混合物はポリ−α−メチルスチロールの分解温度
まで相容性である。解離は認められない。
例4〜6 ポリ−α−メチルスチロールと式IIのモノマーから構成
されるポリマーとの部分的相容性 例4 ポリメチルメタクリレートを例1に記載したようにト
ルオール中に溶かし、ポリ−α−メチルスチロール(M.
W.50000)の20%の溶液と1/1の割合で混合する。澄明な
ポリマー薄膜を得る。約120℃に薄膜を加熱する際に解
離がおこる。
例5 ポリメチルメタクリレートを例4におけるようにポリ
−α−メチルスチロールと混合する。澄明なポリマー薄
膜が得られ、これは約120℃に加熱の際に白色になる。
例6 ポリメチルメタクリレートを例4におけるようにポリ
−α−メチルスチロールと混合する。澄明なポリマー薄
膜が得られ、これは約100℃に加熱の際に白色になる。
例7 ポリ−α−メチルスチロール(M.W.50000)をメチル
メタクリレート60重量%及びシクロヘキシルメタクリレ
ート40重量%よりなるコポリマーと1/1の割合で混合す
る。澄明なポリマー薄膜が得られ、これは分解点まで加
熱した際に解離を示さない。
例8 良好な透明性を有する高熱形状安定性の成形材料の製
造。極めて種々の共重合パラメーターを有するモノマー
の使用による相容性ポリマー混合物の現場製造、特に重
合の初期相におけるα−メチルスチロールを多く含有す
るポリマー(=ポリマー1)及び重合の最終相における
シクロヘキシルアクリレートを多く含有するポリマー
(=ポリマー2)の製造。
実験的実施 4入り平面すり合せ反応器中に保護気体(アルゴン)
下で次のものを前もつて装入する: 蒸留水 2000 g テトラデカン−及びヘシサデカンスルホン酸よりなる混
合物のナトリウム塩 5 g FeSO4 0.004g これに次のものを乳化させる: メチルメタクリレート 1188g α−メチルスチロール 540g シクロヘキシルアクリレート 72g 2−エチルヘキシルチオグリコレート 11g。
ペルオキソ二硫酸カリウム0.45g及び重亜硫酸ナトリ
ウム0.18gを用いて反応を開始し、80℃で重合する。開
始剤添加は必要に応じてくり返す。同様にして分散液の
安定化のために他の乳化剤を添加することができる。反
応時間:80℃で約10時間、次いで徐々に室温に冷却。
ポリマー固体を凍結凝固及び次いで吸引濾過及び蒸留
水での洗浄により得る。
成形材料を得て、それからガラス様に澄明なプレート
を射出成形する。
ビカー軟化温度:136℃ 曇り度:1.8% 熱安定性:TD=295℃ 例9(比較例) 例8におけるように行なうが、他の材料組成を選ぶ: メチルメタクリレート 1188g α−メチルスチロール 540g メチルアクリレート 72g 2−エチルヘキシルチオグリコレート 11g 例8における方法と同様にして混濁した成形材料(曇
り度>12%)を得、これは例8に依るポリマー混合物の
ビカー軟化温度に関しても明らかに劣る。
例10(参考例) 例8による澄明な高熱形状安定性の成形材料から3mm
厚のプレートを押出成形する。このプレート上に、メチ
ルメタクリレート60%、シクロヘキシルメタクリレート
35%、メチルアクリレート5%の組成で、UV−吸収剤と
して2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフエノン0.
05%の添加下のコポリマー(=ポリマー2)よりなる10
μm厚の層をラツカー塗布する。
澄明なプレートが得られ、これはラツカー塗布されな
いプレートに比べて約1%より高い光透過性を示す。プ
レートは改善された風化安定性を示す。
例11 廃物の再加入 例8に依る成形材料に被覆されたプレート断片の粉砕
プレート廃物を20重量%まで混ぜる。この混合物を3mm
厚の澄明なプレートに押出成形する。このプレートを例
10に記載したようにラツカー塗布する。そうして得るプ
レートの特性は例10に依り得るプレートのそれに相応す
る。
結論 実施例は、ポリ−α−メチルスチロールとポリシクロ
ヘキシル(メタ)アクリレートとの極めて良好な相容性
を証明する。良好な相容性は、純粋なポリ−α−メチル
スチロール及び純粋なポリシクロヘキシル(メタ)アク
リレートよりなる相容性混合物を製造するばかりでな
く、変性されたポリ−α−メチルスチロール及びほんの
僅かにシクロヘキシル(メタ)アクリレートで変性され
ている他のポリマー(特にポリ(メタ)アクリレート)
よりなる相容性混合物を製造することを可能にする。こ
のことは純粋なポリシクロヘキシル(メタ)アクリレー
トが良好な機械特性を示さないだけになおさら重要であ
る。経費の理由からだけでも、ポリマーP2のシクロヘキ
シル(メタ)アクリレート含量をできるだけ僅かに保
つ。このことは最も重要な本発明による適用範囲がすな
わちポリ−α−メチルスチロールもしくはポリ−α−メ
チルスチロールコポリマーの、例えばポリマーP2でのラ
ツカー塗布による表面保護であることからだけでも判明
する。丁度この場合、ポリマーP2の最少量、例えばポリ
マーP1に対して0.5重量%が十分であり、従つて再加入
の場合にはポリマーP1のほんの極めて僅少量を加入しな
ければならない。
通例ポリマーP1として純粋でないポリ−α−メチルス
チロールも使用される。それというのもこれは一般に他
のモノマーとの共重合なしでは熱安定性ではないからで
ある。
すなわちポリマーP2によるポリマーP1の露候保護のほ
かに殊にポリマーP2の使用はポリマーP1用の加工助剤と
して重要である。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種のポリマー成分: A) 少なくとも20重量%がα−メチルスチロールのモ
    ノマーから構成されており、α−メチルスチロール以外
    のコモノマーとしてスチロールを20重量%以上の割合で
    包含しないポリマーP1 1〜99.9重量% B) 少なくとも2重量%がI式: [式中R1は水素原子又はメチル基である]のモノマーか
    ら構成されているポリマーP2 99〜0.1重量% よりなる相容性のポリマー混合物。
  2. 【請求項2】ポリマーP2は少なくとも2重量%が式Iの
    モノマーから、かつ少なくとも40重量%が式II: [式中R2はメチル基、エチル基、プロピル基及びn−ブ
    チル基である]のモノマーから構成されている、特許請
    求の範囲第1項記載の相容性のポリマー混合物。
  3. 【請求項3】ポリマーP2は少なくとも5重量%が式Iの
    モノマーから構成されている、特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項に記載の相容性のポリマー混合物。
  4. 【請求項4】ポリマーP2は少なくとも10重量%が式Iの
    モノマーから構成されている、特許請求の範囲第1項か
    ら第3項までのいずれか1項に記載の相容性のポリマー
    混合物。
  5. 【請求項5】ポリマーP1は少なくとも20重量%がα−メ
    チルスチロールから及び少なくとも40重量%が式IIのモ
    ノマーから構成されている、特許請求の範囲第1項から
    第4項までのいずれか1項に記載の相容性のポリマー混
    合物。
  6. 【請求項6】ポリマーP1は少なくとも20重量%がα−メ
    チルスチロールから及び少なくとも20重量%がα−メチ
    ルスチロールとは区別しうる他のスチロール又はスチロ
    ール誘導体から構成されている、特許請求の範囲第1項
    から第4項までのいずれか1項に記載の相容性のポリマ
    ー混合物。
  7. 【請求項7】ポリマー混合物から製造される成形体はビ
    カー軟化温度>115℃を有する、特許請求の範囲第1項
    から第6項までのいずれか1項に記載の相容性のポリマ
    ー混合物。
  8. 【請求項8】ポリマー混合物から製造される成形体はビ
    カー軟化温度>125℃を有する、特許請求の範囲第1項
    から第7項までのいずれか1項に記載の相容性のポリマ
    ー混合物。
  9. 【請求項9】ポリマー混合物は良好な熱安定性を有し、
    TD−値は>260℃である、特許請求の範囲第1項から第
    8項までのいずれか1項に記載の相容性のポリマー混合
    物。
  10. 【請求項10】ポリマー混合物は非着色状態で曇り度<
    10%(ASTM D1003に依る)を有する、特許請求の範囲
    第1項から第9項までのいずれか1項に記載の相容性の
    ポリマー混合物。
  11. 【請求項11】混合物のポリマーの少なくとも1種は分
    子量>5000を有する、特許請求の範囲第1項から第10項
    までのいずれか1項に記載の相容性のポリマー混合物。
  12. 【請求項12】2種のポリマー成分: A) 少なくとも20重量%がα−メチルスチロールのモ
    ノマーから構成されており、α−メチルスチロール以外
    のコモノマーとしてスチロールを20重量%以上の割合で
    包含しないポリマーP1 1〜99.9重量% B) 少なくとも2重量%が [式中R1は水素原子又はメチル基である]のモノマーか
    ら構成されているポリマーP2 99〜0.1重量% よりなる相容性のポリマー混合物 40〜99重量% 及びP1、P2及びその混合物と非相容性であり、ガラス転
    移温度<20℃を有するポリマーP3 60〜1重量% よりなるポリマー混合物。
  13. 【請求項13】ポリマーP3はポリブリジエン又はポリイ
    ソプレンである、特許請求の範囲第12項記載のポリマー
    混合物。
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