JPH02165971A - 通電熱転写プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、熱転写プリンタ、特に通電熱転写方式により
階調記録を行う通電熱転写プリンタに関する。

［従来の技術］ 従来の通電熱転写方式によるプリンタとしては特開昭６
０−７８７７２　ｒ印写装置」が有り、その概要を以下
に説明する。

第５図に通電熱転写用のインクフィルム１の断面構造を
示す。インク層２１は加熱により軟化、溶融あるいは昇
華（以下活性化）するインクから構成されている。ベー
ス層２２は耐熱性の高い樹脂フィルムである。抵抗Ｎ２
３はカーボン微粉末を樹脂に分散させた導電層である。

第６図に記録ヘッドの記録部を示す。記録ヘッド１は複
数本の記録電極１１と基板１２で構成されている。記録
電極１１の材質としては機械的、電気的強度を考慮して
タングステン、クロムあるいはこれらの合金が用いられ
、基板１２としてはセラミック、ガラス等が用いられて
いる。第７図は通電熱転写プリンタの概略の構成を示し
ている。インクフィルム２と記録紙３は記録ヘッド１と
プラテン４の間に挟圧され、矢印Ａ方向へ所定の速度で
搬送されながら転写が行われている。５．６はガイドロ
ーラ、２４は未使用のインクフィルムロール、２５は使
用後巻き取られた使用清みのインクフィルムロールであ
る。第８図は記録ヘッド１とインクフィルム２の接触状
態を示すもので、記録ヘッド１とプラテン４及びインク
フィルム２の接触角Ｐは基板１２の先端と記録電極１１
のなす角度Ｑ（ヘッド先端角）より小さい角度にするこ
とによって、記録電極１１と抵抗Ｊｌｉ２３との間には
良好な電気的接触が図られている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の技術においては、次の課題があっ
た。

記録ヘッド１は、第８図に示すように、先端のエツジに
てインクフィルム２の抵抗層２３と接触しているが、前
述のように抵抗層２３にはカーボンの微粒子が含有され
ているため、第９図のように記録ヘッド１の接触部はプ
ラテン４との接触角Ｐで消耗してしまい、接触圧が低下
するため、記録電極１１と抵抗Ｍ２３の電気的な接触性
が損なわれ記録効率が低下し、記録濃度、特に中・低階
調において著しく濃度が低下してしまうばかりか、転写
圧も低下し、ドツト再現性も劣下する。

また、抵抗層２３の表面には微少な凹凸があるために、
記録電極１１の先端部が完全に抵抗層２３と接触するこ
とは困難であり、非接触部あるいは不安定な接触部にお
いては、記録電極１１と抵抗層２３の間で放電が発生し
記録電極１１の先端付近が第１０図のように放電破壊し
、前述の摩耗による消耗と同様に濃度低下、ドツト再現
性劣下の要因となっていた。また、この放電破壊は、接
触圧の低下により助長される傾向にあった。

そこで本発明は、記録濃度、ドツト再現性といった画質
の劣下を防止し、耐久信頼性の高い通電熱転写プリンタ
を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明はかかる課題を解決するもので、少なくとも熱に
より活性化するインクを塗布して成るインク層と通電に
より発熱する抵抗層を有するインクフィルムと、基板上
に並列する複数の記録電極を備えた記録ヘッドを用い、
記録電極を抵抗層に接触させ、抵抗層に通電し、発熱さ
せ、インクを活性化させて、記録紙にインクを転写する
通電熱転写プリンタにおいて、記録電極と抵抗層の接触
部ｌ；油＠供枯丈る給油手Ｐ９．＠級ｔす九ことを特徴
とする。

［実施例］ 本発明による１実施例を以下に説明する。

第１図は未発明による通電熱転写プリンタの概略を示す
図面である。１は記録ヘッドであり、従来技術と同様に
第６図の構造をしている。２はインクフィルムであり、
従来技術と同様に第６図の構造をしている。、３は記録
紙、４はプラテンである。７は含浸材であり、１００ｃ
ｐｓ以下の粘度の油Ｏを含浸している。含浸材７はホル
ダ８に保持されており、所定の周期でホルダごと交換で
きるようになっている。９は給油ローラで含浸材７及び
インクフィルム２の抵抗層２３と接触する位置にあり、
回転自在に支持されている。記録動作は従来と同様で、
インクフィルム２と記録紙３は、記録ヘッド１とプラテ
ン４の間に挟圧され、矢印Ａ方向へ搬送されながら転写
記録が行われる。この時、給油ローラ９は矢印Ｂ方向に
回転し、油０は抵抗層表面に塗布され、インクフィルム
２と共ｔ；欠Ｆ：ｐＡ方向へ移動し、記録ヘッドユとイ
ンクフィルム２の接触部に供給される。注油ローラ９は
一般の丸棒でも充分に機能を溝足するが、表面状態がコ
ーティング等に使用されるグラビアロールやワイヤバー
に類似させると好ましい。第２図は注油状態における、
記録電極１１の様子を示すモデル図である。油０は記録
電極１１と抵抗Ｊ’ｉ２３の間にごく薄く充填されてい
るが、電流は油膜の厚み方向に流れ、膜厚は非常に薄く
、記録電極１１直下の抵抗値は抵抗層２３の抵抗値に比
較して著しく小さくなっているため抵抗層２３の通電、
発熱に際し画質を変化させるような影響はない。

インクフィルム２、記録紙３、プラテン４の弾性変形に
より基板１２も抵抗層２３と接触し、基板１２と抵抗Ｊ
ｉｉ２３の間にも油０が充填され隣接する記録電極同士
が油０により電気的につながっているが、油０の体積抵
抗率は非常に大きく画質に影響するような電流は流れな
い。

また、第２図に示されたように、油０は抵抗層２３表面
の微少な凹凸に対しても追従して記録電極１１の直下に
充填されるため、記録電極１１と抵抗［２３の接触性は
比較的均一で安定してνＡる。

本発明による通電熱転写プリンタを試作し、以下の条件
で試験した。

記録ヘッド　記録電極数　　　４８０本記録電極ピッチ
　１７０μｍ 記録電極幅　　　８０μｍ 記録電極高さ　　３μｍ 記録電極材質　　クロム 基板材質　　　　パイレックスガ ラス インク　　　インク層厚　２〜３μｍ フィルム　ベース層　　ＰＥＴ　　６μｍ抵抗層厚　　
２．５〜３μｍ 電極間抵抗値０．　７〜１６０にΩ ４５度 ２００　ｇ７ｃｍ 約２０　＋ａａ／５ｅｃ １７０μｍ ４５度 ３５度 転写濃度がフル濃度 となるエネルギー 以上の試作機を使用し、注油の有無による記録ヘッドの
消耗、画質の変化を比較した。第３図は記録ヘッドの先
端の摩耗部（接触角Ｐとなった部分）の幅の変化を示す
グラフ、第４図は中間濃度（フル濃度の２分の１の記録
エネルギーにおける転写濃度）での濃度変化を示すグラ
フである。第３図、第４図において、横軸は記録長さあ
るいは記録時間である。破線は注油の無い従来の場合の
変化を示しており、実線は本発明による場合の変化を示
している。本試験においては、油として「日石コンデン
サーオイルＳＪ　　（体積抵抗率　５．６Ｘ１プラテン
硬度 ヘッド圧 記録速度 記録ピッチ ヘッド先端角Ｑ 接触角Ｐ 記録エネルギー ０ＩＳΩ・ｃｍ）を使用し、油切れが発生しないように
、随時含浸材を交換した。

第３図に示されたように、記録ヘッド１と抵抗層２３の
接触部に供給された油Ｏは潤滑油として働き、摩耗は大
幅に減少した。

第４図において破線で示された従来の場合は、ａ部とｂ
部にて大きな濃度低下が発生しているが、ａ部の濃度低
下は主に記録電極１１の放電破壊に起因し、ｂ部の濃度
低下は記録ヘッド１の先端の摩耗が許容レベル以上にな
ってしまったことに起因している。また、ｂ部付近では
ドツト再現性も著しく劣下していた。本発明により油Ｏ
を供給した場合には、実線で示されたように放電破壊に
よる初期的な濃度低下は極めて小さく、前述したように
摩耗も少ないため、大きな濃度低下を示す０部までの記
録長さは大幅に増加した。また、０部に至るまでの間、
ドツト再現性の劣下は殆ど認められなかった。

［発明の効果１ 以上述べたように、本発明によれば、通電熱転写プリン
タにおいて以下の効果がある。

記録ヘッドと抵抗層の接触部に油を常時安定して供給で
きるので、記録ヘッドの先端の消耗が減少し、接触圧の
低下が抑制され、良好な電気的接触を長期に及び維持で
きるため、記録濃度、ドツト再現性といった耐久信頼性
が向上する。

また、記録電極と抵抗層の間に非常に薄く充填された油
が、接触状態を安定させ放電を抑制するため、記録電極
の放電破壊は抑制され、耐久（Ｎ照性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による通電熱転写プリンタの概略の構造
を示す区部、第２図は本発明による熱転写プリンタの注
油状態の様子を示すモデル図である。第３図、第４図は
本発明と従来技術を比較した実験の結果を示すグラフで
、第３図は摩耗の様子を示した図、第４図は濃度変化の
様子を示した図。第５図は通電熱転写用のインクフィル
ムの断面構造図、第６図は記録ヘッドの記録部を示す図
、第７図は従来の通電熱転写プリンタの概略の構造を示
す図、第８図は従来の記録ヘッドとインクフィルムの接
触状態を示す図、第９図は従来の記録ヘッドの消耗の様
子を示す図、第１０図は従来の記録電極の放電破壊の様
子を示す図である。 Ｏ・・・油 １・・・記録ヘッド ２・・・インクフィルム ３・・・記録紙 ４・・・プラテン ５．６・・・ガイドローラ ７・・・含浸材 ８・・・ホルダ ９・・・給油ローラ ■・・・記録電極 ２・・・基板 １・・・インク層 ２・・・ベース層 ３・・・抵抗層 １１よフ 第３図 セ詠長さ 第４図 ７市！錬△−２）″ ２インクフノルム ７含シＹヰオ ａホルダ ９給潰０−ラ 第２図 第５図 第６図 第７図 第８図 ７官己今氷へ５ ４γラテン 第１０図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも熱により活性化するインクを塗布して成るイ
   ンク層と通電により発熱する抵抗層を有するインクフィ
   ルムと、基板上に並列する複数の記録電極を備えた記録
   ヘッドを用い、前記記録電極を前記抵抗層に接触させ、
   前記抵抗層に通電し、発熱させ、前記インクを活性化さ
   せて、記録紙に前記インクを転写する通電熱転写プリン
   タにおいて、前記記録電極と前記抵抗層の接触部に油を
   供給する給油手段を設けたことを特徴とする通電熱転写
   プリンタ。