JPH0216482Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、自動車用灯具のコードクランプ構
造に関するものである。

（従来の技術） 自動車用灯具の中で、その背面側から引き出さ
れたコードを灯具の要部に設けたコードクランプ
部でクランプし、車体への取付時にコードが邪魔
にならないようにしたものがある。

第２図に示す灯具はその一例であつて、灯具ａ
の背面側から引き出されたコードｂがコードクラ
ンプ部ｃでクランプされたものである。ところ
が、コードｂの引出部とクランプ部との間に、灯
具ａを車体に取付けるための張出片ｄが位置して
いると、この張出片にコードｂが接触したり重な
つたりして、灯具ａの取付作業がしにくくなる欠
点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は、上記した従来技術の問題点を解決
するためになされ、灯具の背面側におけるコード
引出部とコードクランプ部の間に、車体取付用の
張出片が位置している場合に、この張出片にコー
ドが妄りに接触するのを防止して灯具の取付時に
邪魔にならないようにした自動車用灯具のコード
クランプ構造を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） このような問題点を解決するための手段とし
て、この考案は、灯具の背面側に車体取付用の張
出片が形成され、灯具から引き出されたコードが
前記張出片の近辺を通過して前記灯具の要部に設
けられたコードクランプ部にクランプされた自動
車用灯具において、前記張出片にもコードクラン
プ部を設けて前記コードをクランプしたことを要
旨とするものである。

（実施例） 以下、図示の実施例によりこの考案を具体的に
説明する。１は灯具であり、その背面側から通電
用のコード２が引き出され、側部に設けられたコ
ードクランプ部３にクランプされている。４は前
記灯具１の背面側に形成された車体取付用の張出
片であり、前記コード２の引出口１ａと前記コー
ドクランプ３との間に位置し、この張出片の近辺
を前記コード２が通過するようになつている。

前記張出片４は、その先端部の下縁には一対の
Ｌ字形の受片４ａを、上縁には押片４ｂをそれぞ
れ突設することによりコードクランプ部５を形成
し、前記コード２をクランプできるようにしてあ
る。この場合、前記受片４ａか押片４ｂのいずれ
か一方、または両方ともある程度の弾性を付与し
ておけば、コード２の押し込み作業を容易に行な
うことができる。

このようにして、前記張出片４の先端部に形成
したコードクランプ部５で前記コード２をクラン
プすれば、コードが上下にブレたり曲つたりして
張出片４に妄りに接触することはなく、この結
果、灯具１を車体に取付ける際にコード２が邪魔
にならず、取付作業がしやすくなる。

（考案の効果） 以上説明したように、この考案によれば、灯具
の背面側に形成された車体取付用の張出片の先端
部にコードクランプ部を設け、この張出片の近辺
を通過するコードの部分をクランプするようにし
たので、コードのふらつきを未然に防止して灯具
の取付作業能率を著しく向上させることができ、
またコードの引つ張りすぎやコードの引出口に無
理な加重が掛るのを防ぐことから、コードを保護
し、灯具への通電を確保できる等のすぐれた効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す要部の斜
視図、第２図は、従来例の説明図である。 １……灯具、１ａ……引出口、２……コード、
３……コードクランプ部、４……張出片、４ａ…
…受片、４ｂ……押片、５……コードクランプ
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 灯具の背面側に車体取付用の張出片が形成さ
   れ、灯具から引き出されたコードが前記張出片の
   近辺を通過して前記灯具の要部に設けられたコー
   ドクランプ部にクランプされた自動車用灯具にお
   いて、前記張出片にもコードクランプ部を設けて
   前記コードをクランプしたことを特徴とする自動
   車用灯具のコードクランプ構造。