JPH0216381A - スクロール型流体装置 - Google Patents

スクロール型流体装置

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JPH0216381A
JPH0216381A JP16422688A JP16422688A JPH0216381A JP H0216381 A JPH0216381 A JP H0216381A JP 16422688 A JP16422688 A JP 16422688A JP 16422688 A JP16422688 A JP 16422688A JP H0216381 A JPH0216381 A JP H0216381A
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JP
Japan
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scroll
pressure
thrust
revolving scroll
oil
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Application number
JP16422688A
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English (en)
Inventor
Satoru Fujimoto
悟 藤本
Yoshitaka Shibamoto
祥孝 芝本
Takeshi Hiwada
武史 檜皮
Kenichi Saito
健一 斉藤
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/24Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves
    • F04C28/26Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves using bypass channels
    • F04C28/265Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves using bypass channels being obtained by displacing a lateral sealing face
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid
    • F04C27/006Elements specially adapted for sealing of the lateral faces of intermeshing-engagement type pumps, e.g. gear pumps

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スクロール型流体装置に関し、特に、公転ス
クロールのスラスト支持構造に係るものである。
(従来の技術) 一般に、例えば、冷凍機における圧縮機にはスクロール
型流体装置が用いられており、このスクロール型流体装
置は、特開昭60−73081号公報に開示されている
ように、密閉ケーシング内に固定フレームが設けられて
上部室と下部室とに区画され、該上部室に固定スクロー
ルと公転スクロールとが、下部室にモータがそれぞれ収
納されて構成されている。そして、上記両スクロールは
それぞれ鏡板の前面にラップがインボリュート曲線状に
立設されて成り、両鏡板を対面させると共に、両ラップ
を噛合させ、該両ラップの側面が多点接触して該接触間
に密閉室が形成されている。
更に、上記公転スクロールは鏡板の背面に固定フレーム
を貫通するモータのクランク軸が連接されて支持され、
該公転スクロールの支持中心がクランク軸心より偏心し
て設けられ、該クランク軸の回転により公転スクロール
が固定クロールに対して自転することなく公転し、密閉
室が例えば収縮するように成っている。
従って、密閉ケースの下部室に流入した冷媒ガスは固定
フレームの貫通孔を通り、公転スクロールの側方から両
ラップ間の密閉室に導入され、公転スクロールの公転で
圧縮された後、固定スクロールの中央部からケース外に
吐出されている。
このスクロール型流体装置において、両スクロール間の
密閉室は冷媒ガスを圧縮するので高圧となり、公転スク
ロールに下向きのスラスト力が作用することになる。そ
こで、上記公転スクロールの背面と固定フレームとの間
に背圧室を形成し、密閉室の高圧冷媒ガスの一部を背圧
室に導き、公転スクロールを上方に押圧してスラスト力
を軽減するようにしている。そして、この背圧室は、固
定フレームの上面に2つの周回溝を刳設し、該周回溝に
チップシールを嵌入させると共に、該チップシールを公
転スクロールの鏡板背面に圧接して形成されていた。
(発明が解決しようとする課題) 上述したスクロール型流体装置において、公転スクロー
ルのスラスト力は背圧室の圧力と該背圧室の外側に設け
られた軸受リングとによって受けるようにしているが、
上記背圧室を形成するチップシール及び軸受リングは公
転スクロールの鏡板に直接接触させて設けられていた。
これでは、上記チップシール及び軸受リングと鏡板との
間に流体潤滑等の機能が何ら施されていないため、大き
な摩擦損失が生じることになり、駆動効率が悪いとう問
題があった。
また、上記公転スクロールは高速回転すると、該公転ス
クロールの重心がスラスト力の支持点(背圧室の上面)
より上方に位置するため、転覆モーメントが生じること
になり、振動等が生じるという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもので、公転スク
ロールの鏡板背面に油圧を作用させると共に、静圧スラ
スト軸受を設けることにより、公転スクロールのスラス
ト力を軽減すると共に、摩擦損失を低減し、且つ高速回
転時における公転スクロールの転覆を防止することを目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、請求項(1)及び(2)に
係る発明が講じた手段は、第1図及び第2図に示すよう
に、 先ず、夫々鏡板(11)、  (12)の前面にインボ
リュート曲線状のラップ(1B)、  (14)が立設
されて成る固定スクロール(7)と公転スクロール(8
)とが各ラップ(13)、  (14)を噛合して高圧
ドーム(2)内に並設収納されると共に、該公転スクロ
ール(8)が固定スクロール(7)の中心より偏心して
支持され、上記公転スクロール(8)を固定スクロール
(7)に対して自転することなく公転させるようにした
スクロ−ル型流体装置を前提としている。
そして、上記公転スクロール(8)の鏡板(12)と該
鏡板(12)の背面側に設けられた固定フレーム(15
)との間にはスラスト軸受部材(41)が介設されてい
る。更に、該スラスト軸受部材(41)を介して上記公
転スクロール(8)の鏡板(12)と固定フレーム(1
5)との間には、高圧油が供給される高圧室(42)と
、該高圧油(42)に絞り通路(41a)を介して連通
ずると共に上記公転スクロール(8)の鏡板(12)に
対面した複数個の静圧ポケット(43)。
(43)、・・・とが形成されている。加えて、上記ス
ラスト軸受部材(41)の上面には公転スクロール(8
)のスラスト軸受面(45)が形成されると共に、外部
が低圧部(44)に形成され、上記スラスト軸受面(4
5)と公転スクロール(8)の鏡板(12)との間にス
ラスト油膜が形成された構成としている。
また、上記スラスト軸受部材(41)はドーナツ盤状に
形成され、高圧室(42)は固定フレーム(15)の上
面に凹溝状に刳設されて上記スラスト軸受部材(41)
により閉鎖されると共に、ドーム(2)内の高圧流体に
より圧縮された高圧油が供給されている。更に、上記静
圧ポケット(4B)、  (43)、・・・は周回方向
に複数個形成されて夫々絞り通路(41a)   (4
1a)  ・・・を介して上記高圧室(42)に連通さ
れた構成としている。
(作用) 上記構成により、請求項(1)及び(2に係る発明では
、公転スクロール(8)は固定スクロール(7)に対し
て自転することなく公転しており、例えば、冷媒ガスを
圧縮してドーム(2)内に吐出している。
そして、上記ドーム(2)内で高圧冷媒ガス圧力によっ
て圧縮された高圧油が高圧室(42)に導入され、該高
圧室(42)の高圧油は絞り通路(41a)を通り、減
圧されて各静圧ポケット(43)、  (43)、・・
・に流入する。該各静圧ポット(43)、  (43)
、・・・の圧力は公転スクロール(8)のスラスト力に
対して高圧室(42)の圧力とのバランスによって定ま
り、上記公転スクロール(8)のスラスト力を受は止め
ている。
更に、上記静圧ポケット(43)、  (43)、・・
・の減圧された圧力油はスラスト軸受面(45)と鏡板
(12)との間隙を通って低圧部(44)に流出し、該
間隙にスラスト油膜を形成しており、該スラスト油膜の
厚さは静圧ポケット(43)。
(43)、・・・の圧力が一定値になるように上記公転
スクロール(8)を昇降させて所定値に保持されること
になる。これにより公転スクロール(8)をスラスト方
向に支持している。
(発明の効果) 従って、請求項(1)及び(′2Jに係るスクロール型
流体装置によれば、各静圧ポケット(43)、  (4
3)、・・・に所定圧の圧力油を供給して公転スクロー
ル(8)のスラスト力を受は止めると共に、上記静圧ポ
ケット(43)、  (4B)、・・・からの流出油に
よりスラスト軸受面(45)にスラスト油膜を形成する
ようにしたために、上記公転スクロール(8)に作用す
るスラスト力を確実に軽減することができるので、該公
転スクロール(8)をスラスト方向に確実に支持するこ
とができる。更に、上記各静圧ポケット(43)、  
(43)、・・・の油圧によって公転スクロール(8)
が上下移動し、スラスト油膜厚さを十分な所定値に確保
するので、摩擦損失を著しく低減させることができ、駆
動効率の向上を図ることができる。
また、複数の静圧ポケット(43)、  (4B)。
・・・を形成しているので、各静圧ポケット(43)(
43)、・・・の圧力変化により公転スクロール(8)
の傾斜、つまり転覆モーメントを軽減することができる
ことから、公転スクロール(8)の振動等を確実に防止
することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第3図に示すように、(1)はスクロール型流体装置で
あって、冷凍機における圧縮機に用いられ、冷媒ガスを
高圧に圧縮して吐出している。
該スクロール型流体装置(1)は、密閉ドーム(2)内
にスクロール機構(3)と駆動機構(4)とが収納され
て構成され、該ドーム(2)の側部には吸入管(5)と
吐出管(6)とが連設されている。そして、上記スクロ
ール機構(3)は固定スクロール(7)と回転体である
公転スクロール(8)とより成り、また、上記駆動機構
(4)は電動機(9)とクランク軸(10)とより構成
されている。
上記固定スクロール(7)及び公転スクロール(8)は
鏡板(11)、  (12)の前面にラップ(13)、
  (14)がインボリュート曲線状に立設されて成り
、両スクロール(7)、  (8)は鏡板(11)、(
12)の前面を対面させて上下に並設され、両ラップ(
13)、  (14)が噛合されている。そして、上記
固定スクロール(7)は鏡板(11)の外周縁にフラン
ジ(11a)が連設され、該フランジ(11a)にてド
ーム(2)に固定されている。また、上記公転スクロー
ル(8)の鏡板(12)の背面中央部にはスクロール軸
(12a)が突設される一方、上記ドーム(2)には公
転スクロール(8)及びクランク軸(10)を支持する
固定フレーム(15)が公転スクロール(8)の下方に
取付けられ、該固定フレーム(15)に上記クランク軸
(10)が上下に嵌挿されて該クランク軸(10)が支
持されている。該クランク軸(10)は、上記固定フレ
ム(15)を貫通するクランク主軸(10a)の上端に
凹状のスクロール軸受孔(10b)を有するボス(10
c)が連設されていると共に、給油路(10d)が穿設
され、且つ上記ボス(10c)の側面にバランサ(10
e)が突設されて構成されている。そして、該クランク
主軸(10a)に電動機(9)が取付けられる一方、上
記スクロール軸受孔(10b)はその軸受中心(01)
かクランク主軸(10a)の軸心(02)より偏心して
設けられ、該スクロール軸受孔(10b)に前記公転ス
クロール(8)のスクロール軸(12a)が嵌合されて
いる。更に、上記公転スクロール(8)には、図示しな
いが、自転阻止手段が設けられており、該公転スクロー
ル(8)は自転運動を防止しつつスクロール軸受孔(1
0b)の偏心により固定スクロール(7)に対して公転
し、このスクロール軸受孔(10b)の中心(01)(
スクロール軸(12a)の中心)が公転スクロール(8
)の可動支点、クランク主軸(10a)の軸心(02)
が公転中心となっている。
上記固定スクロール(7)と公転スクロール(8)は両
ラップ(13)、  (14)が側面にて多点接触する
ように設けられると共に、各ラップ(13)、  (1
4)の端面が他方の鏡板(12)。
(11)に接し、上記接触(18)間に密閉室(19)
が形成されている。また、上記固定スクロール(7)に
おけるフランジ(11a)の内周部には吸入路(20)
が、鏡板(11)の中央部には吐出口(21)が夫々形
成されており、該吸入路(20)に上記吸入管(5)が
フランジ(11a)を貫通して開口され、該吸入路(2
0)を介して低圧冷媒ガスが密閉室(19)に供給され
るように成っている。
また、上記固定フレーム(15)は、クランク軸(10
)を支持する略筒状の支持筒(151)の上端外周部に
フランジ(152)が連続形成されて成り、該フランジ
(152)の外周面にてドーム(2)に固定されると共
に、上面が固定スクロール(7)のフランジ(11a)
下面に密接されている。そして、上記固定スクロール(
7)及び固定フレーム(15)の両フランジ(11a)
 。
(152)の外周部には上下に貫通する冷媒ガスの流通
路(llb)、  (15a)が穿設され、上記固定ス
クロール(7)の吐出口(21)より吐出された高圧冷
媒ガスが上記流通路(llb)。
(15a)を通り、上記ドーム(2)内に充満して該ド
ーム(2)が高圧ドームに構成されると共に、吐出管(
6)よりドーム(2)外に吐出されるように成っている
また、上記支持筒(151)にはクランク軸(10)の
クランク主軸(10a)及びボス(10c)が軸受メタ
ル(31)、  (32)を介して軸孔(15b)に嵌
合支持されると共に、上記バランサ(1,Oe )が収
納されるバランサ室(15C)が形成される一方、該バ
ランサ室(15c)の上方におけるフランジ(152)
の内周部には段差部(15d )が形成され、該段差部
(15d)には上記公転スクロール(8)をスラスト方
向に支持するスラスト軸受部材(41)が支持部材(1
53)を介して設けられて該公転スクロール(8)の鏡
板(12)が収納されている。
更に、上記ドーム(2)内の底部には油溜め(33)が
形成されており、該油溜め(33)の潤滑油には上該ク
ランク軸(10)の下端部に連設された差圧ポンプ(3
4)が浸漬されている。
そして、該差圧ポンプ(34)によって高圧の潤滑油が
上記給油路(10d)を通って軸受メタル(31)、 
 (32)及びスクロール軸受孔(10b)に供給され
るように構成されている。
次に、本発明の特徴とする公転スクロール(8)のスラ
スト軸受構造について説明する。
上記固定フレーム(15)の支持部材(15B)及びス
ラスト軸受部材(41)は、第1図及び第2図に示すよ
うに、ドーナツ盤状に形成され、上記段差部(15d)
に支持部材(153)が、該支持部+4’(153)上
にスラスト軸受部材(41)が順に載置固定され、該ス
ラスト軸受部材(41)の上面に公転スクロール(8)
の鏡板(12)が載置されている。そして、上記支持部
材(153)の上面に高圧室(41)が、スラスト軸受
部材(41)の上面に静圧ポケット(42)が夫々形成
される一方、上記スラスト軸受部材(41)の外周側に
は公転スクロール(8)の鏡板(12)と固定フレーム
(15)のフランジ(152)とで低圧室(154)が
区画されている。該低圧室(154)は上記固定スクロ
ール(7)に形成された吸入路(20)に連通されて低
圧冷媒ガスが導入され、低圧状態に保持される一方、上
記スラスト軸受部材(41)の内周側に区画されたバラ
ンサ室(15c)はフランジ(152)に穿設された連
通路(15e)を介して上記低圧室(154)に連通さ
れ、低圧状態に保持されていて、上記スラスト軸受部材
(41)の外部が低圧室(154)とバランサ室(15
c)とにより低圧部(44)に構成されている。
また、上記高圧室(42)は支持部材(153)の上面
に凹溝て周回状に形成され、上面がスラスト軸受部材(
41)で閉塞されており、上記固定フレーム(15)に
形成された補給路(15f)を介して軸孔(15b)に
連通されていて、該高圧室(42)は軸孔に供給される
高圧潤滑油が流入するように構成されている。更に、上
記静圧ポケット(43)はスラスト軸受部材(41)の
上面に円形凹部で形成され、周回方向に複数個並設され
ている。そして、該静圧ポケット(43)。
(43)、・・・の底面からスラスト軸受部材(41)
の底面に亘って絞り通路(41a)が穿設され、上記背
圧ポケット(43)には絞り通路(41a)で減圧され
た減圧潤滑油が流入するように構成されている。
上記スラスト軸受部材(41)の上面は公転スクロール
(8)の鏡板(12)背面に接する焼結メタルのスラス
ト軸受面(45)に形成され、該スラスト軸受面(45
)と鏡板(12)背面との間には静圧ポケット(43)
から低圧部(44)に流出する潤滑油によりスラスト油
膜が形成されるようになっている。
ここで、上記公転スクロール(8)のスラスト軸受構造
の基本的原理について説明する。
第4図に示すように、高圧室(42)の高圧潤滑油は絞
り通路(41a)を通って静圧ポケット(43)に流入
し、スラスト軸受面(45)と鏡板(12)背面との間
でスラスト油膜を形成して低圧部(44)に流出する。
そして、上記高圧室(42)の高圧潤滑油の圧力(P 
a)はドーム(2)内の高圧吐出冷媒ガス圧力で、低圧
室(44)の圧力(P b)は低圧吸入冷媒ガス圧力で
夫々定まる一方、静圧ポケット(4B)の潤滑油圧力(
Pc)は公転スクロール(8)の下方向のスラスト力に
対して高圧室(42)と静圧ポケット(43)との圧力
(Pa)、  (Pc)のバランスによって定まり、該
静圧ポケット(43)の圧力(P c)によって公転ス
クロール(8)をスラスト方向に支持している。
そこで、上記側絞り通路(41a)の断面積を(Sac
)とし、スラスト軸受面(45)の円周長さ(L)ff
llllとし、スラスト油膜の厚さ(h)m111とで
定まる静圧ポケット(43)と低圧部(44)との連通
断面積を(Sbc)とすると、高圧室(42)より静圧
ポケット室(43)に流出する潤滑油の流量(Qac)
は、上記各室(42)。
(43)の圧力(Pa)、  (p()より次式で表わ
される。
Q a c cc S a c−!   −・・■一方
、上記静圧ポケッ)(43)より低圧部(44)に流出
する潤滑油の流量(QbC)は、スラスト油膜厚さ(h
)で変化し、上記各室(4B)、  (44)の圧力(
Pc)、  (Pb)より次式で表わされる。
Qbccch3 ・L・ (Pc−Pb)  −■この
各流量(Qac)、  (Qbc)を所定の圧縮機に基
づいて算出すると、例えば、第5図に示すように、静圧
ポケッ1−(43)への流入流量(Qac)はスラスト
油膜厚さ(h)に関係なく一定となる一方、低圧部(4
4)への流出流量(QbC)はスラスト油膜厚さ(h)
の関数となって変化する。そして、該両流ft(Qac
)(QbC)はその交点(A)でバランスし、上記スラ
スト油膜厚さ(h)が、例えば、20μmとなる。
また、上記公転スクロール(8)とスラスト軸受部材(
41)との間の摩擦損失はスラスト油膜における流体(
潤滑油)を剪断する際の抵抗であり、その単位面積当り
の剪断力は(τ)は、次式%式% : Uニスラスト油膜内の流速 2ニスラスト油膜厚さ方向の距離 U:滑り速度 hニスラスト油膜厚さ この0式よりスラスト油膜厚さ(h)を大きくすると摩
擦損失が小さくなることが明らかであるので、上述の如
く3つの圧力室(42)、  (43)(44)を形成
してスラスト油膜厚(h)を大きく確保するようにして
いる。
次に、上記スクロール型流体装置(1)の作用について
説明する。
先ず、低圧の冷媒ガスは吸入管(5)より固定スクロー
ル(7)内に吸入路(20)に導入した後、各ラップ(
13)、(14)間の密閉室(19)に導入する。そし
て、公転スクロール(8)はクランク軸(10)の回転
により偏心して回転し、固定スクロール(7)に対して
自転することなく公転し、上記密閉室(19)が両ラッ
プ(13)、(14)で順次形成されて収縮する。この
密閉室(1つ)の収縮により上記冷媒ガスは圧縮され、
高圧冷媒ガスとなって固定スクロール(7)の吐出口(
21)よりドーム(2)内に吐出される。その後、上記
高圧冷媒ガスは固定スクロール(7)及び固定フレーム
(15)の流通路(11b)、  (15a)を通りド
ーム(2)の下部に亘り、吐出管(6)を介してドーム
(2)外に導出されることになる。
この圧縮動作中において、高圧冷媒ガスは油溜め(33
)の潤滑油に作用して該潤滑油は高圧油となっており、
差圧ポンプ(34)より給油路(10d)を通って軸受
メタル(31)、  (32)及びスクロール軸受孔(
10b)に供給されている。そして、この高圧の潤滑油
は固定フレーム(15)の軸孔(15b)より補給路(
15f)を通って高圧室(42)に導入し、該高圧室(
42)が高圧力(pa)、例えば、高圧吐出冷媒ガス圧
力で定まる20kg/Cm2に保持されている。
次いで、上記高圧室(42)の高圧潤滑油は絞り通路(
41a)を通り、減圧されて静圧ポケット(4B)、 
 (43)、・・・に流入する一方、低圧部(44)は
吸入路(20)に導通しているので、低圧冷媒ガスが導
入して低圧力(Pb)、例えば、6kg/cm2に保持
されている。そして、上記公転スクロール(8)には密
閉室(19)の冷媒ガス圧力により下方向のスラスト力
が作用しており、このスラスト力に対して高圧室(42
)と静圧ポケット(43)、  (43)、・・・との
圧力(Pa)、  (Pc)がバランスして該静圧ポケ
ット(43)の圧力(Pc)が、例えば、8 k g 
/ cm2に保持され、該圧力(Pc)により上記スラ
スト力を受は止め、上記公転スクロール(8)をスラス
ト方向に支持している。
更に、上記静圧ポケット(43)、  (43)・・・
の潤滑油はスラスト軸受面(45)と公転スクロール(
8)の鏡板(12)背面との間隙より低圧部(44)に
流出して該間隙にスラスト油膜を形成している。そして
、該スラスト油膜の厚さ(h)が小さいと、上記静圧ポ
ケット(43)の圧力(Pc)が上昇して公転スクロー
ル(8)を押し上げてスラスト油膜厚さ(h)を大きく
する一方、該スラスト油膜の厚さ(h)が大きいと、上
記静圧ポケット(43)の圧力(Pc)が低下して公転
スクロール(8)が沈み、スラスト油膜厚さ(h)を小
さくし、静圧ポケット(43)の圧力(Pc)を自動調
整すると共に、所定のスラスト油膜厚さ(h)を常に確
保することになる。
また、上記公転スクロール(8)に転覆モーメントが作
用して傾斜すると、鏡板(12)の降下した側の静圧ポ
ケット(43)の圧力が上昇し、鏡板(12)の浮上し
た側の静圧ポケット(43)の圧力が低下して、上記転
覆モーメントを軽減し、公転スクロール(8)の傾斜を
自動的に修正することになる。
従って、各静圧ポケット(43)、  (43)。
・・・に所定圧の圧油を供給して公転スクロール(8)
のスラスト力を受は止めると共に、上記静圧ポケット(
43)、  (43)、・・・からの流出油によりスラ
スト軸受面(45)にスラスト油膜を形成するようにし
たために、上記公転スクロール(8)に作用するスラス
ト力を確実に軽減することができるので、該公転スクロ
ール(8)をスラスト方向に確実に支持することができ
る。更に、上記各静圧ポケット(4B)、  (43)
、・・・の油圧によって公転スクロール(8)が上下移
動し、スラスト油膜厚さを十分な所定値に確保されるの
で、摩擦損失を著しく低減させることができ、駆動効率
の向上を図ることができる。
また、複数の静圧ポケット(43)、  (43)。
・・・を形成しているので、各静圧ポケット(43)。
(43)、・・・の圧力変化により公転スクロール(8
)の傾斜、つまり転覆モーメントを軽減することができ
ることから、公転スクロール(8)の振動等を確実に防
止することができる。
尚、本実施例はスクロール型流体装置(1)を圧縮機と
して用いたが、膨張機に適用してもよい。
また、静圧ポケット(43)は円形に限られず、矩形な
どであってもよい。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示しており、第1図は公転ス
クロールの軸受部を示す拡大断面図、第2図は同要部の
分解断面斜視図、第3図はスクロール型流体装置の断面
図である。第4図はスラスト油膜厚さを示す原理図、第
5図はスラスト油膜厚さに対する油量変化を示す特性図
である。 (1)・・・スクロール型流体装置、(2)・・・ドー
ム、(3)・・・スクロール機構、(4)・・・駆動機
構、(7)・・・固定スクロール、(8)・・・公転ス
クロール、(10)・・・クランク軸、(11)、  
(12)・・・鏡板、(13)、  (14)・・・ラ
ップ、(15)・・・固定フレーム、(15c)・・・
バランサ室、(15f)・・・補給路、(41)・・・
スラスト軸受部材、(41a)・・・絞り通路、(42
)・・・高圧室、(43)・・・静圧ポケット、(44
)・・・低圧部、(45)・・・スラスト軸受面、(1
53)・・・支持部材、(154)・・・低圧室。 特 許 出 願 人 ダイキン工業株式会社代  理 
 人  弁理士 前 1) 弘−J(L: r−コ・ ほか2名 第4 図 第2 図 51)月5a層さ h(Alm) 第5 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)夫々鏡板(11)、(12)の前面にインボリュ
    ート曲線状のラップ(13)、(14)が立設されて成
    る固定スクロール(7)と公転スクロール(8)とが各
    ラップ(13)、(14)を噛合して高圧ドーム(2)
    内に並設収納されると共に、該公転スクロール(8)が
    固定スクロール(7)の中心より偏心して支持され、上
    記公転スクロール(8)を固定スクロール(7)に対し
    て自転することなく公転させるようにしたスクロール型
    流体装置において、 上記公転スクロール(8)の鏡板(12)と該鏡板(1
    2)の背面側に設けられた固定フレーム(15)との間
    にスラスト軸受部材(41)が介設され、該スラスト軸
    受部材(41)を介して上記公転スクロール(8)の鏡
    板(12)と固定フレーム(15)との間には、高圧油
    が供給される高圧室(42)と、該高圧油(42)に絞
    り通路(41a)を介して連通すると共に上記公転スク
    ロール(8)の鏡板(12)に対面した複数個の静圧ポ
    ケット(43)、(43)、・・・とが形成される一方
    、上記スラスト軸受部材(41)の上面に公転スクロー
    ル(8)のスラスト軸受面(45)が形成されると共に
    、外部が低圧部(44)に形成され、上記スラスト軸受
    面(4)と公転スクロール(8)の鏡板(12)との間
    にスラスト油膜が形成されていることを特徴とするスク
    ロール型流体装置。
  2. (2)スラスト軸受部材(41)はドーナツ盤状に形成
    され、高圧室(42)は固定フレーム(15)の上面に
    凹溝状に刳設されて上記スラスト軸受部材(41)によ
    り閉鎖されると共に、ドーム(2)内の高圧流体により
    圧縮された高圧油が供給される一方、静圧ポケット(4
    3)、(43)、・・・は周回方向に複数個形成されて
    夫々絞り通路(41a)、(41a)、・・・を介して
    上記高圧室(42)に連通されていることを特徴とする
    請求項(1)記載のスクロール型流体装置。
JP16422688A 1988-07-01 1988-07-01 スクロール型流体装置 Pending JPH0216381A (ja)

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