JPH0216211B2 - - Google Patents

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JPH0216211B2
JPH0216211B2 JP12861182A JP12861182A JPH0216211B2 JP H0216211 B2 JPH0216211 B2 JP H0216211B2 JP 12861182 A JP12861182 A JP 12861182A JP 12861182 A JP12861182 A JP 12861182A JP H0216211 B2 JPH0216211 B2 JP H0216211B2
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JP
Japan
Prior art keywords
metal
foam
polyolefin
copper
weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP12861182A
Other languages
English (en)
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JPS5919148A (ja
Inventor
Masao Horiguchi
Toshio Koreeda
Akio Nojiri
Masayuki Kondo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP12861182A priority Critical patent/JPS5919148A/ja
Publication of JPS5919148A publication Critical patent/JPS5919148A/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、例えば、冷暖房配管に用いられる断
熱金属管、屋根材として用いられるポリオレフイ
ン発泡体と金属板との複合板などの如きポリオレ
フイン発泡体と金属との複合体に関し、その複合
体の金属の変色及び腐食を防止することを目的と
するものである。 従来、熱分解型発泡剤を用いてポリオレフイン
発泡体を製造する場合、その熱分解型発泡剤とし
ては、ガス発生量、分解温度、価格、取扱い易す
さなどの工業的観点からほとんどの場合、アゾジ
カルボンアミドが使用されている。 しかしながら、アゾジカルボンアミド(以下、
ADCAと称す)によつて発泡したポリオレフイ
ン発泡体と金属とを複合した複合体は、使用中に
水分が共存するとその金属が著しく腐食するとい
う欠点があつた。 例えば、ポリオレフインとADCAとの混合物
を押出機で銅パイプ上に押出発泡被覆してなる発
泡ポリオレフインによる断熱銅管は、冷暖房配管
などとして使用した場合、空気中の水分が結露す
るなどして水分が共存すると銅パイプの表面に緑
黒色状の腐食物(主として水酸化銅)が生成して
いた。 かかる腐食は押出発泡被覆の場合に限らず、ポ
リオレフインにADCAと架橋剤とをブレンドし、
これをシート状に成形した後、ADCAの分解温
度以上に加熱して架橋発泡して得たポリオレフイ
ン架橋発泡体シートを適当な幅の帯状物に裁断
し、これを銅パイプの外周に密着縦添えして被覆
しポリオレフイン発泡による断熱銅管としたもの
についても、水分が共存すると上記場合と同様に
銅パイプの表面が腐食した。 かかる腐食は、断熱銅管の使用環境が著しく悪
い場合には、助長されて、ついには銅パイプに孔
があくこともあつた。 以上の原因はACDAが分解するときに発生す
るアンモニアが発泡体に残存したり、また
ADCAの残渣中のアンモニア分が発泡体に残存
しており、これが水分の存在下で銅パイプを腐食
させるものと考られている。ポリオレフイン発泡
体は、独立気泡性の発泡体であるため、気泡内に
アンモニア分が長期に残存するのでADCAで発
泡したポリオレフイン発泡体と金属との複合体を
水分の関与する環境下で使用するとその金属の腐
食が著しく進行するものである。 本発明は、水分の存在下で使用しても金属の腐
食を助長しないポリオレフイン発泡体と金属との
複合体を提供せんとするものである。すなわち、
本発明は、アゾジカルボンアミドとジニトロソペ
ンタメチレンテトラミンとの混合発泡剤により発
泡されてなるポリオレフイン発泡体と金属とが複
合されていることを特徴とするポリオレフイン発
泡体と金属との複合体である。 ADCAとジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン(以下DPTと称す)との混合発泡剤を用いて
得られたポリオレフイン発泡体にはアンモニア分
が残存しないため、これと金属とを複合した複合
体は水分の存在下で使用されても金属の腐食が促
進されることがない。 ADCAにDPTを併用することによりアンモニ
ア分が発生しなくなる理由は明確ではないが、熱
分解時にADCAから発生するアンモニアガス及
び分解残渣中のアンモニアイオンと、DPTから
発生するフオルムアルデヒドとが反応して腐食性
のアンモニア分がなくなるからであると推定され
る。 本発明において、ADCAとDPTとの配合割合
は、ADCA98〜52重量%に対してDPT2〜48重量
%の範囲が適当であり、好ましくはADCA95〜
65%とDPT5〜35%である。DPTが2%以下で
は、得られた発泡体と金属との複合体の金属の防
食効果が十分でなく、また48%以上では発泡体の
製造時にフオルムアルデヒドの発生が認められ、
作業環境を悪くする傾向があるからである。 本発明で用いるポリオレフイン発泡体を構成す
るポリオレフインとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポ
リブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体など又
はそれらの混合物である。また上記ポリオレフイ
ンに改質材としてエチレン−プロピレンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、塩素
化ポリエチレン等を添加してもよい。また発泡時
のポリオレフインの劣化を防止するために酸化防
止剤を添加することが好ましい。その他、必要に
応じて、架橋剤、架橋助剤、難燃剤、紫外線吸収
剤、銅害防止剤、着色剤などの添加剤を加えるこ
ともできる。 本発明による複合体を構成する金属には、銅、
銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、
鉄合金などがある。 本発明によるポリオレフイン発泡体と金属との
複合体の製造方法は特に限定されるものではな
く、例えばポリオレフイン発泡断熱金属管を製造
するにも押出法と発泡シートの縦添え法とがあ
る。押出法では、ADCAとDPTとを含む発泡性
ポリオレフイン組成物を、クロスヘツドダイを取
付けた押出機に供給し、金属パイプをクロスヘツ
ドダイに連続的に供給しながら、その周囲に上記
組成物を押出発泡して被覆することにより、ポリ
オレフイン発泡断熱金属管を製造することができ
る。 一方、発泡シートの縦添え法では、ADCAと
DPTとの混合発泡剤及び架橋剤を含む発砲性ポ
リオレフイン組成物又は上記混合発泡剤を含む発
泡性組成物を押出機などで発泡剤も架橋剤も分解
しない温度で押出してシート状の未発泡シートと
し、次に前者の架橋剤を含む未発泡シートについ
ては、そのまま架橋剤及び発泡剤の分解温度以上
に加熱して発泡シートとする。他方後者の架橋剤
を含まない未発泡シートについては、これに電子
線照射などして架橋した後、発泡剤の分解温度以
上に加熱して発泡シートとする。次に、かかる発
泡シートを帯状に裁断し、金属管の周囲に縦添え
しながら合せ目を熱融着することにより、ポリオ
レフイン発泡断熱金属管を製造することができ
る。 又、金属板、あるいは金属箔と発泡シートとの
複合体を製造するには、前記縦添え法で用いたと
同様のポリオレフイン架橋発泡シートと金属板又
は金属箔とを熱融着などにより積層一体化するこ
とにより容易に得られる。 いずれにしろ、本発明の複合体を得る方法とし
ては、従来から行なわれている、ポリオレフイン
発泡体と金属との複合方法が用いられ、ポリオレ
フイン発泡体を得るにも従来法が用いられる。 次に本発明をポリオレフイン発泡断熱金属管を
例にして実施例で説明する。 実施例 1 メルトインデツクス(M.I)0.5、比重0.91のポ
リプロピレン100重量部、混合発泡剤(ADCAと
DPTの混合比80:20重量%)2.5重量部及び酸化
防止剤0.5重量部をタンブラーでドライブレンド
した。先端にクロスヘツドダイを取付した65mmφ
押出機に上記ドライブレンド物を供給し、一方銅
管(外径12.7mm)をクロスヘツドダイに連続的に
供給しつつ、その周囲に樹脂173℃で上記ドライ
ブレンド物の溶融物を押出発泡させた。このと
き、クロスヘツドダイ内部を減圧し、銅管と押出
被覆発泡層とを充分密着させ本発明による断熱銅
管を得た。この断熱銅管の被覆発泡層の発泡体
は、発泡倍率が5倍で均一微細な独立気泡の発泡
体であつた。 次に、この断熱銅管の被覆発泡層を取り除き銅
管が変色していないことを確認した。 また、変色・腐食試験を図に示す方法で行つ
た。図に示す如く、上記で得た断熱銅管1を、こ
の外径の200倍の半径で彎曲し、両端分の被覆発
泡層2を剥ぎ取り銅管3を露出した。そして片端
に図の如く露出した銅管3と被覆発泡層2の1部
をプラスチツク製袋4で包被しシーリングバンド
6で水密にしめ付け、その中に水道水5を注入、
常温静置状態で1ケ月経過後全被覆発泡層を剥ぎ
取り、銅管外面の変色状態について観察した。そ
の結果を表に示した。 実施例 2 M.I1.0、比重0.92の高圧法ポリエチレン100重
量部、混合発泡剤(ADCAとDPTの混合比が
80:20重量%)15重量部、架橋剤1.0重量部及び
酸化防止剤0.5重量部を115℃のミキシングロール
で混練し、これをシート状に成形した後210℃の
熱風炉中で発泡させ、発泡倍率28倍で均一微細な
独立気泡の発泡シートを得た。 次にこの発泡シートを幅40mmの帯状に裁断し、
これを外径12.7mmの銅管上に縦添えしつつ、その
合せ目を完全に熱融着することにより本発明によ
る断熱銅管を得た。この断熱銅管について実施例
1で行つたと全く同じ腐食試験を行つた。その結
果を表に示した。 比較例 実施例2で用いた混合物発泡剤の代りに
ADCA15重量部を用いたほかは実施例2と全く
同様にして断熱銅管を得、これについて全く同様
の腐食試験を行つた。その結果を表に示した。
【表】 なお表中、発泡体の分析については、発泡体中
に含まれるアンモニア分(NH4)を窒素(N)
量%で示し、アルカリ性の程度をPHで示した。 以上の如く本発明は、水分の存在下にあつても
金属の変色、腐食を起さない、ポリオレフイン発
泡体と金属との複合体を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明実施例において採用した、断熱銅管
の変色・腐食試験法を説明するための説明図であ
る。 1……断熱銅管、2……被覆発泡層、3……銅
管、4……プラスチツク製袋、5……水道水、6
……シーリングバンド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アゾジカルボンアミドとジニトロソペンタメ
    チレンテトラミンとの混合発泡剤により発泡され
    てなるポリオレフイン発泡体と金属とが複合され
    ていることを特徴とするポリオレフイン発泡体と
    金属との複合体。 2 上記金属が銅、銅合金、アルミニウム、アル
    ミニウム合金、鉄及び鉄合金のいずれかであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリ
    オレフイン発泡体と金属との複合体。 3 上記混合発泡剤の混合比がアゾジカルボンア
    ミド98〜52重量%とジニトロソペンタメチレンテ
    トラミン2〜48重量%であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のポリオレフイン発泡体
    と金属との複合体。
JP12861182A 1982-07-23 1982-07-23 ポリオレフイン発泡体と金属との複合体 Granted JPS5919148A (ja)

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JP12861182A JPS5919148A (ja) 1982-07-23 1982-07-23 ポリオレフイン発泡体と金属との複合体

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JPS5919148A JPS5919148A (ja) 1984-01-31
JPH0216211B2 true JPH0216211B2 (ja) 1990-04-16

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JPS61130361A (ja) * 1984-11-30 1986-06-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd 難燃性樹脂組成物

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