JPH02162105A - ２輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐摩耗性と直進安定性を損なうことなくサイ
ドウオール部の剛性を高め、車体の振動を抑えかつコー
ナリング特性を高めうる２輪車用ラジアルタイヤに関す
る。

〔従来の技術〕

二輪車、特にツーリング用大型二輪車にあっては、耐摩
耗性を具えかつ直進安定性を高めるため、ラジアル構造
のタイヤが多用される。又乗心地を高めるため、タイヤ
の偏平率を大としかつリムは巾の狭いものが用いられる
。

従って従来、前記目的に対応するタイヤにあっては、第
２図に示すごと（、カーカスａを２枚のカーカスプライ
ｂ、ｂによって形成するとともに、２枚のカーカスプラ
イｂＳｂを重ね合わせビードコアＣの周りを同方向又は
内外に巻返すとともに、その巻返し端は、ビード部ｄの
比較的低い位置で途切れていた。又サイドウオール部の
横剛性を向上させる従来技術として、例えば特開昭６０
−２５８０５号、６０−２２９３０５号等があるが、こ
れらのものではビード部内側におけるカーカスプライ巻
上げ端部付近の補強が不十分で、ビード部の内部損傷が
発生しやすい等の問題が残されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記のごとくタイヤを形成した場合にはサイドウオール
部が背高な形状であることと相俟って、サイドウオール
部の剛性が不足し、コーナリング走行時の操縦が不安定
となる他、車体に振動が発生し乗心地を低下させるのみ
ならず、サイドウオール部か大きく変形するため、ブレ
ーカ端末、カーカスの端末、ビードエーペックス上端近
傍で損傷が発生し、タイヤが破壊し寿命を短くするとい
う問題がある。

しかし、前記問題点を解決するため、サイドウオール部
の厚みを増すなど単純な手法で剛性を高めた場合には、
直進安定性などタイヤの主要な特性が失われることとな
る。

本発明は、カーカス、ビードエーペックスの構成を規制
しかつサイドウオール部及びビード部を補強タイヤで補
強することにより、耐摩耗性と直進安定性を損なうこと
なく、コーナリング性を高めかつ振動の発生を防止しう
る２輪車用ラジアルタイヤの提供を目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明の２輪車用ラジアル
タイヤにあっては、トレンド部、サイドウオール部を通
りかつビード部に至る内のカーカスプライと、外のカー
カスプライとを有するカーカスを具え、前記内のカーカ
スプライはビードコアを包んでタイヤ軸方向内側から外
側に向かって巻返す巻返し部を有しかつ外のカーカスプ
ライは前記ビードコアを包む前記内のカーカスプライの
下方をタイヤ軸方向外側から内側に折曲る折曲り部を具
えるとともに、前記外のカーカスプライの半径方向外側
かつ前記トレッド部内方にベルトを設ける一方、ビード
部に前記内のカーカスプライの本体部と前記巻返し部と
の間をこえ、しかも前記巻返し部及び前記内、外のカー
カスプライの本体部の間に挟まれて半径方向外向きに前
記ベルトの両端部半径方向内方までのびる先細かつ硬質
ゴムからなるビードエーペックスを配し、しかもビード
コアの接線に対して３０度以上かつ７０度以下で傾くコ
ードを有しビードコアの下方から内のカーカスプライの
本体部とビードエーペックスとの間にのびる内片および
前記巻返し部とビードエーペックスの間にのびる外片を
有する内の補強層又は外のカーカスプライの前記折曲り
部からタイヤ内面のインナライナと内のカーカスプライ
の本体部との間にのびる内片および外のカーカスプライ
の本体部とサイドウオールゴムとの間にのびる外片を有
する外の補強層を配している。又、カーカス及び内又は
外の補強層は、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、ア
ラミド等の繊維のすだれ織りタイヤファプリツタよりな
るともに、ビードエーペックスはその硬度がＪＩＳＡ硬
度で６５度〜９５度とするのが好ましい。

〔作用〕

前記構成を具えることにより、タイヤは、基本寸法を変
化させることなくと一ド部、サイドウオール部を均等に
補強でき、サイドウオール部の縦、横の剛性を高め、耐
摩耗性と直進安定性とを損なうことなくコーナリング性
を高めかつ車体の振動を防止し、サイドウオールの大き
な変形に起因するタイヤの破壊を防ぐことができる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

図において本発明の２輪車用ラジアルタイヤ１は、ビー
ドコア２が通る両側のビード部３．３と該ビード部３か
らタイヤ半径方向外向きにのびるサイドウオール部４と
、その上端を継ぐトレッド部５とを有し、又トレッド部
５、サイドウオール部４を通りビード部３に至る内のカ
ーカスブライフと外のカーカスプライ９とからなるカー
カス６を具えるとともにビード部３に前記ビードコア２
から立上るビードエーペックス１０を立上げている。又
トレッド部５内方には、カーカス６のタイヤ半径方向外
側に位置してベルト１１が設けられる。

本実施例ではタイヤを標準規格のリムに組付けた場合の
ビード部底面３ａからの最大高さである断面高さＨとサ
イドウオール最大巾Ｗとの比即ち偏平率を０．７〜０．
８５の範囲に設定している。

カーカス６は、前記したごと（タイヤ内腔側に内のカー
カスブライフが、又核内のカーカスブライフの外側に外
のカーカスプライ９が配される。

内のカーカスブライフ及び外のカーカスプライ９は、ナ
イロン、ホリエステル、レーヨン、アラミドの単一組成
又はその複合組成の組織からなるコードをタイヤ赤道Ｃ
に対して７０度〜９０度の範囲で傾けて並設してなり、
本実施例では内のカーカスプライ７と外のカーカスプラ
イ９のコードの傾きを逆にしたいわゆるラジアル配列体
をなす。

前記内のカーカスプライ７は、トレッド部５、サイドウ
オール部４を通る本体部７ａに接続してビードコア２を
包んでタイヤ軸方向内側から外側に向かって巻返す巻返
し部７ｂを有する。又巻返し部先端高さｈｌは、トレン
ド部５の両端部をなすトレッド端Ｐの前記ビード部底面
３ａからの高さであるトレッド端高さｈの０．４倍以上
かつ０．６５倍以下に設定される。

又外のカーカスプライ９は、トレンド部５、サイドウオ
ール部４を通る本体部９ａに接続しかつビードコア２を
包む前記内のカーカスブライフの下方をタイヤ軸方向外
側から内側に折曲る折曲り部９ｂを設ける。

ベルト１１は本実施例では、２Ｊ！ｉのベルトプライｌ
ｌａ、ｌｌｂからなり各プライｌｌａ、１１ｂは金属又
はポリエステル等の芳香族ポリアミド有機繊維コードを
タイヤ赤道Ｃに対して０度〜３０度の範囲で傾斜させ配
列している。

ビードエーペックス１０は、断面縦長の三角形状の硬質
ゴムからなり、本実施例ではゴム硬度がＪＩＳＡ硬度で
６５度〜９５度の比較的硬質のものが用いられる。前記
ビードエーペックス１０は、ビードコア２の半径方向外
端から立上るとともに、前記内のカーカスブライフの巻
返し部）ｂをこえしかも巻返し部７ｂの上方で内、外の
カーカスブライフ、９０本体部７ａ、９ａの間に挟まれ
て半径方向外向きにベル）１１の両端部内方までのびる
先細状をなす。

このようにビードエーペックス１０はサイドウオール部
４の略全域に亘って介在しているため、前記サイドウオ
ール部４の剛性を顕著に高めうる。

さらに本実施例では、内のカーカスブライフとビードエ
ーペックス１０との間に設ける前記内の補強層１２は、
ナイロン、ポリエステル、レーヨン、アラミドの単一組
成又はその複合組成の繊維のタイヤフアブリックからな
りかつビードコア２の接線に対して３０度以上かつ７０
度以下で傾くコードの配列体を１００％モジュラスが５
０ｋｇｆ／−のトッピングゴムを包被したシート状をな
し、又内の補強フィシ１２は、ビードコア２の下方から
内のカーカスプライ７の本体部７ａとビードエーペック
ス１０との間にのびる内片１５及び内のカーカスプライ
７の巻返し部７ａとビードエーペックス１０の間にのび
る外片１６とからなる。

前記内片１５は、その先端のと−ド部底面３ａからの高
さｈ２を前記トレッド端高さｈに対して０．３倍以上か
つ０．６倍以下に設定する一方、外片１６はその先端の
ビード部底面３ａからの高さｈ３をトレッド端高さｈに
対して０．４倍以上かつ０゜７倍以下に設定する。

又本実施例では、カーカス６の外向き面に沿う外の補強
層１３は前記内の補強７１１２と同様に形成されたシー
ト体であり、外のカーカスプライ９の前記折曲り部９ａ
からタイヤ内面のインナライナ２１と内のカーカスブラ
イフの本体部７ａとの間にのびる内片１７および外のカ
ーカスプライ９の本体部９ａとサイドウオールゴム２２
との間にのびる外片１９とを有する。

なお内の補強層と外の補強層１３とは何れか一方を設け
てもよく、又同時に設けることができる。

又外の補強層１３の更に外側に従来のキャンバスチェフ
ァを用いることもできる。

又カーカスは内のカーカスプライ又は外のカーカスプラ
イの何れか一方、又は双方を複数枚重ね合わせて形成す
ることもでき、本発明は種々な態様のものに変形できる
。

〔発明の効果〕

畝上のごとく本発明の２輪車用ラジアルタイヤは、カー
カス、ビードコアの構成を規制し、しかもと−ド部、サ
イドウオール部に補強層を設けているため、サイドウオ
ール部、ビード部を均等に補強でき、サイドウオール部
の補強によって縦、横の剛性を高めるとともにビード部
が補強されることによって横バネ定数を増加させうる。

このようにサイドウオール部、ビード部をともに補強し
ろる結果、耐摩耗性、直進安定性を損なうことなくコー
ナリング性を高め、かつ車体の振動を防止し、サイドウ
オール部の大きな変形に起因するタイヤの破壊を防ぐこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は従来
の技術を示す断面図である。 ２・−ビードコア、　３・−ビード部、４・−サイドウ
オール部、　　５・・−トレッド部、６・−・カーカス
、　　　　７ａ・−・本体部、ｂ−＠返し部、　　９−
・外のカーカスプライ、ａ・−・本体部、　　９ｂ・−
折曲り部、０・・・ビードエーペックス、　　１１−・
ベルト、２・・−・内の補強層、　　　１３・・外の補
強層、５・−・内片、　　１６−・−・・外片、　　１
７−・内片、９・−外片、　　２１−・インナライナ、
２・−サイドウオールゴム 第２２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　トレッド部、サイドウォール部を通りかつビード部
   に至る内のカーカスプライと、外のカーカスプライとを
   有するカーカスを具え、前記内のカーカスプライはビー
   ドコアを包んでタイヤ軸方向内側から外側に向かって巻
   返す巻返し部を有しかつ外のカーカスプライは前記ビー
   ドコアを包む前記内のカーカスプライの下方をタイヤ軸
   方向外側から内側に折曲る折曲り部を具えるとともに、
   前記外のカーカスプライの半径方向外側かつ前記トレッ
   ド部内方にベルトを設ける一方、ビード部に前記内のカ
   ーカスプライの本体部と前記巻返し部との間をこえ、し
   かも前記巻返し部及び前記内、外のカーカスプライの本
   体部の間に挟まれて半径方向外向きに前記ベルトの両端
   部の半径方向内方までのびる先細かつ硬質ゴムからなる
   ビードエーペックスを配し、しかもひビードコアの接線
   に対して３０度以上かつ７０度以下で傾くコードを有し
   ビードコアの下方から内のカーカスプライの本体部とビ
   ードエーペックスとの間にのびる内片および前記巻返し
   部とビードエーペックスの間にのびる外片を有するタイ
   ヤフアブリックよりなる内の補強層又は外のカーカスプ
   ライの前記折曲り部からタイヤ内面のインナライナと内
   のカーカスプライの本体部との間にのびる内片および外
   のカーカスプライの本体部とサイドウォールゴムとの間
   にのびる外片を有するタイヤフアブリックよりなる外の
   補強層を配してなる２輪車用ラジアルタイヤ。 ２　カーカス及び内又は外の補強層は、ナイロン、ポリ
   エステル、レーヨン、アラミド等の繊維のすだれ織りタ
   イヤフアブリックからなるとともにビードエーペックス
   はその硬度がＪＩＳＡ硬度で６５度〜９５度であること
   を特徴とする請求項１記載の２輪車用ラジアルタイヤ。 ３　前記補強層は内又は外の補強層を単独で用いること
   を特徴とする請求項１又は２記載の２輪車用ラジアルタ
   イヤ。