JPH02160962A - 嵩高性不織布及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ギャザリンクによるクレープを有する嵩高性
不織布及びその製造力法に関する。

〔従来の技術〕

ギャザリングによるクレープを有する嵩高性不織布は従
来公知である。特開昭６１−２１５７５４号は、不織布
繊維と潜在熱収縮弾性化繊維を部分接合した後に加熱す
ることで、ギャザリングを発現させる方法を開示する。

また、特開昭６２−３：１８８９号は、弾性ウェブを伸
長下に、他の不織布ウェブと接合した後リラックスして
ギャザリングを発現させる方法を開示する。

〔発明か解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記従来技術のいずれの方法にあっても
、２枚のウェブな接合するため、当然の如く目付か高く
なり、また、接合部が剛性を上げるのでドレープ性が低
下するという問題があった。

本発明の目的は、接合部かなくドレープ性にすぐれた嵩
高性不織布を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本発明の嵩高性不織布は、伸
縮性繊維を主体とする第１繊維区域と第２繊維区域とが
巾方向に交互に並列して縦方向に連続するよう再配列さ
れた流体交絡不織布から成る。この不織布は、前記第１
繊維区域が構成する伸長回復性ラインの収縮状態により
巾方向に延びる多数のクレープか形成されている。

前記不織布の好ましい実施態様では、前記伸縮性繊維か
高スパイラル捲縮繊維、エラストマー繊維の少なくとも
いずれかである。

さらに、前記目的を達成するため、本発明の前記不織布
の製造力法は、熱収縮により伸縮性の発現か可能な成分
繊維を主体とする第１成分繊維群と、第１成分繊維群よ
りも熱収縮性の低い第２成分繊維群を重ね合わせた積層
体を支持体上に導入する。前記積層体を横切る方向に所
定間隔で列設されたオリフィスから積層体に向けて高圧
水流を噴射することにより、第１成分繊維群を主体とす
る第１ｍ維区域と、第２成分繊維群を主体とする第２繊
維区域とか巾方向に交互に並列して縦方向に連続するよ
う再配列及び交絡させる。次いでこの積層体を熱処理し
て前記成分繊維を収縮させると共に伸縮性を発現させる
。

前記製造力法の好ましい実施態様では、前記第１成分繊
維群か第２成分繊維群よりも５％以上高い熱収縮性を有
し、前記成分繊維が加熱により高スパイラル捲縮を発現
する複合繊維、熱収縮により弾性を発現する高延伸エラ
ストマー繊維の少なくともいずれかてあり、前記第１１
ａ維区域が、オリフィスからの高圧流体が積層体を打撃
して生じた噴流跡の部分から構成される。

〔実施態様〕

第１図及び第２図は、本発明による嵩高性不織布の実施
態様を示す。

この不織布は、伸縮性繊維を主体とする第１繊維区域１
１と、第２繊維区域１２が巾方向に交互に並列して縦方
向に連続しており、巾方向に延びる多数のクレープ１３
か全域にわたって形成されている。

第１繊維区域１１においては、収縮状態にある伸縮性繊
維が高密度に存在すると共に、互いにあるいは他の繊維
と流体交絡されており、この区域が形成する伸長回復性
ラインｌｌａにより不織布がギャザリングされている。

このため、巾方向に延びる多数のクレープ１３が不織布
の全域にわたって形成されている。

したがって、この不織布は、従来の流体交絡不織布と同
様に横方向（ＣＤ）の伸縮性を有するたけてなく、少な
くともギャザリンク効果による縦方向（ＭＤ）への伸縮
性を有する。第２繊維区域１２に伸縮性繊維か存在する
場合には、このＭＤへの伸縮性は更に向上される。

図示の例では、第１繊維区域ｌｌが縦方向に延びる直線
状として示されているか、サインカーブ状等でもよく、
不織布を縦方向にギャザリングする伸長回復性ラインｌ
ｌａが形成されればよい。

第１繊維区域１１の主体をなす伸縮性繊維としては、高
延伸エラストマー繊維や高スパイラル捲縮繊維等が用い
られるか、嵩高性やドレープ性の面から後者の使用か好
ましい。

高延伸エラストマー繊維としては、例えば、スチレン−
ブタジェンのコポリマー１スチレン−ブタジェン−スチ
レンのコポリマー、ポリウレタンからなる繊維等が挙げ
られる。高スパイラル捲縮′繊維としては、例えば、ポ
リエステル複合繊維、ポリプロピレン複合繊維、ナイロ
ン複合繊維、ナイロン−ポリプロピレン複合繊維、ポリ
プロピレン−ポリエチレン複合繊維、ポリプロピレン−
ポリエステル複合繊維、ポリエステル−ポリエチレン複
合繊維等が挙げられる。

不織布中に含まれる他の繊維としては、例えば、レーヨ
ン系繊維、ポリエステル系繊維、ナイロン系繊維、ポリ
アクリル系繊維、ポリオレフィン系ｔａｍなどの種々の
ｍ維か使用され得る。

本発明の嵩高性不織布を製造するには、例えば、本出願
人による特開昭５８−１３２１５４号開示の方法を応用
することかできる。

第３図に示すように、熱収縮により伸縮性の発現可能な
エラストマーｍ維や潜在捲縮性繊維等のｍ維を主体とす
る第１成分繊維群ｌと、熱収縮性が第１成分繊維群１よ
りも５％以上低い第２成分繊維群２を積層する。この積
層体４を支持体５上に導入し、この積層体４を横着る方
向に所定ピッチで配置されたオリフィスから高圧水流６
を噴射して積層体を処理する。上層に位置する第１又は
第２成分繊維群が高圧水流の作用下、第２又は第１成分
繊維群の厚み方向に移動、混入して、一方の成分繊維群
か高密度で交絡し、主として一方の成分繊維群からなる
噴流路部分が巾方向にオリフィスピッチにほぼ対応した
間隔で形成され、他方の成分繊維群が高密度て存在し、
主として他方の成分繊維群からなる交絡区域が噴流路部
分の間に形成される。こうして形成された不織布を次に
熱風炉等の加熱装置に導入して収縮させると、第１成分
繊維群を主体とする区域が他の区域より収縮度が高いた
め、不織布がギャザリングされて多数の前記クレープ１
３が形成される。ギャザリング後は、第１成分繊維群が
熱収縮後の伸縮性を発現するため、前記伸長回復性ライ
ンｌｌａを形成することとなる。

前記第１及び第２成分繊維群の形態としては、高圧水流
の作用下に繊維が移動し得るものてあれば、カードによ
り形成された繊維ウェブ、抄紙された繊維シートでよい
が、それぞれ目付か５０ｇ／ｍ２以下、好ましくは２５
ｇ／ｍ２以下のパラレルウェブの形態が好ましい。

噴流路部分は、交絡区域よりも繊維の交絡度が高く、し
たかって、第１Ｊｓ：、分繊維群を上層とした積層体の
上方から高圧水流を噴射したものでは、噴流路部分に第
１成分繊維群が高密度で交絡するため、加熱後の熱収縮
によるギャザリンク効果か大きくなる。

この方法によれば、オリフィス走査軌跡に応じて、伸長
回復性ラインの連続ライン形状が決定される。

熱収縮により伸縮性発現が可能な繊維としては、高延伸
エラストマー繊維等の熱収縮弾性化繊維を使用すること
もてきるが、加熱により高スパイラル捲縮を発現する複
合繊維の使用か柔軟性の面から好ましい。複合形態は、
特に限定されず、芯鞘型やサイトハイサイド型が用いら
れる。

複合繊維な捲縮化するために行う熱処理温度としては、
成分繊維が溶融状態となり繊維どうしが融着されると、
不織布が安定化され、捲縮繊維絡みによる伸縮性か損わ
れると同時に、ドレープ性も低下するので好ましくなく
、溶融温度以下であることが好ましい。

以上では、第１成分繊維群と第２成分繊維群との２層を
重ね合せて製造する例について述べたが、本発明ては、
必要に応じて、３層以上とすることもてき、この場合に
は、第１成分繊維を第２成分繊維でサンドイッチし、あ
るいは第１成分繊維と第２成分繊維とを交互に積層して
交絡処理する。なお、本発明の嵩高性不織布は、例えば
、おしぼり、ワイプス、傷当て、包帯、クツション、カ
バー材等の嵩を必要とする使い捨て布材に利用するのに
好適である。

（実施例１〕 １．５ｄＸ　４５ｍ／ｍのレーヨン繊維からなる目付１
６ｇ　７ｍ　２のセミランダムウェブ上に、１．５ｄｘ
　４５ｍ／ｍのポリプロピレン繊維からなる目付８ｇ／
＋＋＋２のパラレルウェブを重ねた積層体を支持体上に
導入し、この積層体上から口径０．１３ｍ／ｍのオリフ
ィスを３ｍ／ｍピッチて設けたノズルから噴射圧３５ｋ
ｇ／ｃｍ！の柱状流を噴射した。引き続いて、口径０．
０９ｍ／ｍのオリフィスを０．５■／ｌピツチで列設し
たノズルから噴射圧３５ｋｇ／ｃｍ２の柱状流を噴射し
た後、１５０°Ｃの熱風炉中て１５分間処理し、熱収縮
によるギャザリンク発現によりＭＤか１５％程度収縮し
た非伸縮性の嵩高性不織布を得た。

（実施例２） １．５ｄｘ　４５＋ｌ／ｍのポリエステル繊維からなる
目付１０ｇ／１１２のパラレルウェブ上に、２ｄｘ　５
１＋ｓ／ｍの高延伸ポリエステルｍｉからなる目付２０
ｇ／ｍ２のパラレルウェブを重ねた積層体を支持体上に
導入し、この積層体上にｉｎ／＋＊ピッチで口径０．１
３ｍ／ｍのオリフィスを列設したノズルから噴射圧３５
ｋｇ／ｃｍ２の柱状流を噴射した。引き続き、口径０．
０９■／ｍのオリフィスを０．５ｍ／ｍピッチて列設し
たノズルから噴射圧３０ｋｇ／ｃｍ２の柱状流を噴射し
た後、１４０°Ｃの熱風炉中て１５分間処理し、高延伸
ポリエステル繊維の収縮によるギャザリング発現により
ＭＤか５％収縮した非伸縮性の嵩高性不織布を得た。

〔実施例３〕 ｔ、ｓｄｘ　４５ｍ／ｍのレーヨン繊維からなる目付２
０ｇ　／　■２のパラレルウェブ上に、２ｄｘ　５１ｍ
／■のポリプロピレン複合繊維からなる目付１０ｇ／１
１２のパラレルウェブを重ねた積層体を支持体上に導入
し、この積層体上に３ｍ／ｍピッチで、口径０．１３ｍ
／ｍのオリフィスを列設したノズルから噴射圧３５ｋｇ
／ｃｍ２の柱状流を噴射した。引き続き、１ｍ／ｍピッ
チで、口径０．０９ｍ／■のオリフィスを列設したノズ
ルから噴射圧３５ｋｇ／ｃｍ２の柱状流を噴射した後、
１４０℃の熱風炉中で１５分間処理し、ポリプロピレン
複合繊維のクリンプ発現によるギャザリングによりＭＤ
が４０％収縮した伸縮性の嵩高性不織布を得た。

〔実施例４〕 ２ｄｘ　５ｍ／ｍのポリプロピレン複合繊維からなる目
付１５ｇ／ｓ２のセミランダムウェブ上に、１ｄＸ　３
８ｍ／ｓのレーヨン繊維からなる目付１５ｇ／ｍ”のセ
ミランダムウェブを重ねた積層体を支持体上に導入し、
この積層体上に３■／ｌピツチで、口径０．１３ｍ１０
＋のオリフィスを列設したノズルから噴射圧３５ｋｇ／
ｃ＋ａ”の柱状流を噴射した。引き続き、０．５ｍ／ｍ
ピッチて、口径０．０９ｓ／ｓのオリフィスを列設した
ノズルから噴射圧３５ｋｇ／ｃｍ２の柱状流を噴射した
後、　１４０°Ｃの熱風炉中て１５分間処理し、ポリプ
ロピレン複合繊維のクリンプ発現によるギャザリンクに
よりＭＤが３５％、ＣＤか５％収縮した伸縮性の嵩高性
不織布を得た。

（発明の効果〕 本発明による嵩高性不織布によれば、横方向に延びる多
数のクレープを有し嵩高性に富むと共に、接合部かなく
ドレープ及び伸縮性にすぐれている。

また、本発明による嵩高性不織布によれば、そうした不
織布を容易かつ安価に製造することかできるうえ、比較
的低目付の不織布でも製造することかてきると共に、二
次製品としての種々の用途に応じた製造か可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の嵩高性不織布の部分外観概略図、第
２図は、同上の断面図、第３図は、製造工程の一部の断
面図である。 ｌ：第１成分繊維、　　　　２：第２成分繊維、４：積
層体、　　　　　　５：支持体

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）伸縮性繊維を主体とする第１繊維区域と第２繊維
   区域とが巾方向に交互に並列して縦方向に連続するよう
   再配列された流体交絡不織布から成り、前記第１繊維区
   域が構成する伸長回復性ラインの収縮状態により巾方向
   に延びる多数のクレープが形成されていることを特徴と
   する嵩高性不織布。
2. （２）前記伸縮性繊維が高スパイラル捲縮繊維である請
   求項１記載の嵩高性不織布。
3. （３）前記伸縮性繊維がエラストマー繊維である請求項
   １記載の嵩高性不織布。
4. （４）熱収縮により伸縮性の発現が可能な成分繊維を主
   体とする第１成分繊維群と、第１成分繊維群よりも熱収
   縮性の低い第２成分繊維群を重ね合わせた積層体を支持
   体上に導入し、該積層体を横切る方向に所定間隔で列設
   されたオリフィスから積層体に向けて高圧水流を噴射す
   ることにより、第１成分繊維群を主体とする第１繊維区
   域と、第２成分繊維群を主体とする第２繊維区域とが巾
   方向に交互に並列して縦方向に連続するよう再配列及び
   交絡させ、次いで熱処理して前記成分繊維を収縮させる
   と共に伸縮性を発現させることを特徴とする嵩高性不織
   布の製造方法。
5. （５）前記第１成分繊維群が第２成分繊維群よりも５％
   以上高い熱収縮性を有する請求項４記載の製造方法。
6. （６）前記成分繊維が加熱により高スパイラル捲縮を発
   現する複合繊維である請求項５記載の製造力法。
7. （７）前記成分繊維が熱収縮により弾性を発現する高延
   伸エラストマー繊維である請求項５記載の製造方法。
8. （８）前記第１繊維区域が、オリフィスからの高圧流体
   が積層体を打撃して生じた噴流跡の部分から構成される
   請求項４記載の製造方法。