JPH0216082B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は三相一括形主母線を適用した二重母
線方式のガス絶縁開閉装置に関する。

第１図は１しや断器二重母線方式によるガス絶
縁開閉装置の主回路単線結線図である。図におい
て、１は主母線容器１ａ内に主母線導体１ｂ，１
ｃ，１ｄが収納された甲主母線、２は主母線容器
２ａ内に主母線導体２ｂ，２ｃ，２ｄが収納され
た乙主母線、３〜６は接続母線、７，８は一端が
それぞれ甲主母線１の各相に接続母線３，４を介
して接続された第１及び第２の断路器、９，１０
は一端がそれぞれ乙主母線２の各相に接続母線
５，６を介して接続された第３及び第４の断路
器、１１は第１及び第３の断路器７，９の各地端
間を接続した第１の分岐母線、１２は第２及び第
４の断路器９，１０の各他端間を接続した第２の
分岐母線、１３，１４はそれぞれ一端が第１及び
第２の分岐母線１１，１２と接続された第３及び
第４の分岐母線、１５，１６はそれぞれ一端が第
３及び第４の分岐母線１３，１４の他端と接続さ
れた第１及び第２のしや断器、１７，１８は一端
がそれぞれ第１及び第２のしや断器１５，１６の
他端と接続された第１及び第２の引出し母線、１
９，２０はそれぞれ第１及び第２の引出し母線１
７，１８の他端と接続された第１及び第２の外部
引出し端子である。

第１図の主回路単線結線図の従来の配置を示し
たのが第２図〜第６図である。図において、甲主
母線１と乙主母線２とは平行に配置されている。
そして、甲主母線１の上部に各接続母線３，４を
介して第１及び第２の断路器７，８が配置され、
乙主母線２の上部に各接続母線５，６を介して第
３及び第４の断路器９，１０が配置されている。
第１及び第２の分岐母線１１，１２はそれぞれ各
断路器７〜１０の他端間に配置されている。さら
に、各しや断器１５，１６は断路器７〜１０の他
端側とほぼ同じ高さに配置されている。各母線１
〜６，１１〜１４，１７，１８、各断路器７〜１
０、各しや断器１５，１６は第６図に示すよう
に、絶縁ガスが封入された各容器内に導体、断路
器、しや断部などが収納されている。

上記構成のように、断路器が甲および乙主母線
の上部に配置されているので、物理的に高い位置
になる。特に電力系統の超高圧系統が充実される
時代になり、ガス絶縁開閉装置が高電圧化される
傾向にあり、それにつれて主母線の容器の直径も
大きなものが要求されるようになつたので、断路
器が配置される高さも必然的に高くなつてきた。
その結果、保守点検が困難になるとともに過大な
労力が要求されるという欠点があつた。また、し
や断器は断路器との接続を容易にするために、断
路器とほぼ同じ高さに配置される。このため、し
や断器用の強固な架台が必要となるとともに、保
守点検も困難であるという欠点があつた。

この発明は上記欠点を解消するためになされた
もので、主母線の下に間隔をあけて断路器を配置
し、両断路器間に配置され上記主母線を支持した
分岐母線を介して両断路器の断路部を主母線の各
母線導体と接続することによつて、断路器及びし
や断器の保守点検が容易なガス絶縁開閉装置を提
供する。

以下、図について説明する。第７図〜第１４図
において、２１は甲主母線１の下側に延在方向に
適当な間隔をあけて各相毎に配置され甲主母線１
を支持した第１の分岐母線で、縦方向に配置され
下部に口出部２１ａが設けられた分岐母線容器２
１ｂと逆Ｔ字形の分岐導体２１ｃとによつて構成
され、分岐母線容器２１ｂの上端が甲主母線１の
口出部１ｅと固着されている。第１及び第２の断
路器７，８は甲主母線１の下側に甲主母線１の延
在方向に間隔をあけて第１の分岐母線２１をはさ
むように配置されている。そして、第１及び第２
の断路器７，８は、断路器容器７ａ，８ａの下部
に設けられた口出部７ｂ，８ｂが口出部２１ａと
固着され、断路器７ｃ，８ｃが分岐導体２１ｃを
介して母線導体１ｂ，１ｃ，１ｄの各相と接続さ
れている。各相の第３及び第４の断路器９，１０
は第１及び第２の断路器８，９と同様に構成さ
れ、第１の分岐母線２１と同様に構成された第２
の分岐母線２２を介して乙主母線２と電気的に接
続されている。

このように、分岐母線２１，２２を設けること
によつて各断路器７，８，９，１０を各主母線
１，２の下部に配置すれば、各断路器７，８，
９，１０を地面近くに配置することができる。ま
た、各断路器７，８，９，１０の位置が低くなれ
ば各しや断器１５，１６に対する接続位置も低く
なるので、各しや断器１５，１６の位置も低くで
きる。各断路器７，８，９，１０及び各しや断器
１５，１６の位置を低くすることによつて、保守
点検用の架台も不要となり、経済的であり保守点
検の省力化に役立つ。

また、各分岐母線２１，２２で各主母線１，２
を支持しているので、各主母線１，２を支持する
架台を設ける必要がない。

また、万が一事故などのため、各断路器７，
８，９，１０を取り外して修理する必要がある場
合、各断路器７，８，９，１０自身で各主母線
１，２を支持しないので、各主母線１，２をその
ままにして各断路器７，８，９，１０を容易に取
り外すことができる。

なお、各断路器７，８，９，１０が地面から浮
き上つて配置されたものについて説明したが、各
断路器７，８，９，１０を地面に当接して各断路
器７，８，９，１０を用いて各主母線１，２支持
の補助的役目を果す構造も可能である。

以上のようにこの発明によれば、甲主母線およ
び乙主母線をそれぞれ第１及び第２の分岐母線で
支持することによつて、第１〜第４の断路器を両
主母線より下側に配置したので、各断路器の取り
外しが容易に行え、また、各断路器及びしや断器
の保守点検が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図はガス絶縁開閉装置の主回路の単線結線
図、第２図は従来のガス絶縁開閉装置の平面図、
第３図は従来のガス絶縁開閉装置の正面図、第４
図は第２図の−線における断面図、第５図は
従来の引出ユニツト１相分の正面図、第６図は従
来の引出ユニツト１相分の断面図、第７図はこの
発明の一実施例の平面図、第８図はこの発明の一
実施例の正面図、第９図は第８図の−線にお
ける断面図、第１０図は第７図の−線におけ
る断面図、第１１図は第７図のXI−XI線における
断面図、第１２図は第７図のXII−XII線における断
面図、第１３図は第１０図の−線におけ
る断面図、第１４図は第１の分岐母線の断面図で
ある。 図中、１は甲主母線、２は乙主母線、７は第１
の断路器、８は第２の断路器、９は第４の断路
器、１５は第１のしや断器、１６は第２のしや断
器、２１は第１の分岐母線、２２は第２の分枝母
線である。なお各図中、同一符号は同一又は相当
部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 主母線容器内に３相の各主母線導体を収納し
   て絶縁ガスを封入した甲及び乙主母線を平行に配
   置し、断路器容器内に断路部を収納し絶縁ガスを
   封入した第１〜第４の断路器のうち上記第１及び
   第２の断路器の一端をそれぞれ上記甲主母線と接
   続し、上記第３及び上記第４の断路器の一端をそ
   れぞれ上記乙主母線と接続し、しや断器容器内に
   しや断部を収納した第１及び第２のしや断器のう
   ち上記第１のしや断器の一端と上記甲及び乙主母
   線のそれぞれ同相に接続された上記第１及び第３
   の断路器の他端とを接続し、上記第２のしや断器
   の一端と上記甲主母線及び上記乙主母線のそれぞ
   れ同相に接続された上記第２及び第４の断路器の
   他端をそれぞれ接続したものにおいて、甲主母線
   が延在した方向の上記甲主母線の下部に所定の間
   隔をあけて第１及び第２の断路器を配置し、上記
   第１及び第２の断路器間に配置した第１の分岐母
   線で上記甲主母線を支持し、上記第１の分岐母線
   を介して上記甲主母線の母線導体と上記第１及び
   第２の断路器の断路部とを接続し、乙主母線が延
   在した方向の上記乙主母線の下部に所定の間隔を
   あけて第３及び第４の断路器を配置し、上記第３
   及び第４の断路器間に配置した第２の分岐分線で
   上記乙主母線を支持し、上記第２の分岐母線を介
   して上記乙主母線の母線導体と上記第３及び第４
   の断路器の断路部とを接続したことを特徴とする
   ガス絶縁開閉装置。