JPH02160779A - ホトクロミック化合物 - Google Patents

ホトクロミック化合物

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JPH02160779A
JPH02160779A JP31467388A JP31467388A JPH02160779A JP H02160779 A JPH02160779 A JP H02160779A JP 31467388 A JP31467388 A JP 31467388A JP 31467388 A JP31467388 A JP 31467388A JP H02160779 A JPH02160779 A JP H02160779A
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JP
Japan
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formula
compound
phenyl
methyl
fulgide
Prior art date
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Pending
Application number
JP31467388A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Suzuki
久夫 鈴木
Akira Kaneko
明 金子
Mitsuo Ishizuka
石塚 美津雄
Akihiko Tomota
昭彦 友田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、光記録、光記憶、複写媒体などに用いられ
ろ新規なホトクロミック化合物に関する。
[従来の技術] 従来からホトクロミック化合物として広く知られている
もののひとつに、無水コハク酸あるいはその誘導体の二
つのメチレン炭素に、それぞれアルキリデン基が結合し
ているフルギド化合物がある。(特開昭62−2426
77号等)ごれらのフルギド系ホトクロミック化合物は
、これに一定波長の光を照射すると構造変化し、さらに
これに特定波長の光を照射すると、元の構造に戻る性質
を有している。そこで、このような性質を利用して、光
読み取りや光書き込みが可能となり、各種光記録、光記
憶、複写媒体などとして使用することができる。
ところで、このような光記録媒体として使用する(こあ
たり、ホトクロミック化合物には以下のような性質が要
求される。
■繰り返し耐久性が良好であること。(記録、消去の繰
り返し) ■暗所熱的安定性が良好であること。(発消色状態の保
r′F、) ■長波長感受性が良好であること。(半導体レーザとの
適合性) ■記録の読み出しを非破壊的に行うことができること。
(非破壊的読み出し) [発明が解決しようとする課題] ところが、従来のフルギド化合物にあっては、いずれも
上記■ないし■の条件全てを満足することはできず、特
に条件■の繰り返し安定性が良好なものはこれまでに知
られていない。
また従来の化合物にあっては、光の照射による構造変化
の速度が遅く、その結果としてホトクロミズムの応答速
度が遅く、記録媒体等として実用に適さないという不都
合もあった。
この発明は、繰り返し耐久性が良好でかつ応答速度が速
いホトクロミック化合物を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] この発明では、上記一般式(1)ないしくIII)で表
されるフルギド化合物のRに炭素数5〜31のアルキル
基を導入することにより、Rに炭素数1のアルキル基を
導入した従来のフルギド化合物に比較して発消色繰り返
し安定性を向上させた。
すなわち、この発明のホトクロミック化合物は、次の一
般式(r)、(■)および(I[I)で表されるもので
ある。
し1″′+3 (式中、Rは炭素数5〜31のアルキル基、Xは酸素原
子または硫黄原子を表す。) (式中、Rは炭素数5〜31のアルキル基を表す。)(
式中、Rは炭素数5〜31のアルキル基を表す。)この
発明の請求項1ないし請求項3記載のホトクロミック化
合物は、いずれも第1図に示した合成スキームのように
ペンタジオン誘導体やインドール誘導体から合成され、
それぞれオキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、ピラ
ゾール誘導体、インドール誘導体とされた後に、コノ−
り酸ジエステルとのストップ縮合により合成することが
できる。
こうして得られた上記一般式(1)、(II)または(
II[)で示されるこの発明のフルギド系化合物は、そ
の構造中にRで示されるように、炭素数5ないし31の
長鎖アルキル基が導入されたことにより、従来のものに
比べ発消色繰り返し耐久性および応答速度の良好なもの
となる。
またこれらフルギド系化合物は、いずれらホトクロミッ
ク性を示し、紫外線を照射すると無色の開環体から有色
の閉環体へと変化し、さらに閉環体に可視光を照射する
と再び無色の開環体に戻る。
次の式はこの発明の請求項1記載の化合物のホトクロミ
ズムを説明する式である。この化合物(I)に可視光を
照射すると、閉環して(ビ)となる。
なお、ここにはこの発明の請求項1記載の化合物(1)
のホトクロミズムのみを示したが、この発明の請求項2
記載の化合物(II)および請求項3記載の化合物(I
n)についても、化合物(1)と全く同様なホトクロミ
ズムを示す。
(以下、余白) (1)                 (1’)(
);だし式中のRは、一般式(I)の置換基と同一であ
る。) このような性質を有することから、これら化合物は、半
導体レーザを利用しての光読み取りや光書き込みなどを
行うことができ、光記録、光記憶材料、複写材料、印刷
用感光体、光学フィルター、デイスプレー材料などとし
て好適に使用することができろ。
[実施例] (実施例) °(E)−α−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリルオクタデシリデン)(イソプロピリデン)コハ
ク酸無水物の合成 (請求項1記載のフルギド化合物で一般式(1)におい
てXが酸素原子であり、Rが炭素数17のCl7835
の場合) ■中間原料2−フェニルー5−メチル−4−ステアロイ
ルオキサゾール(B−1)の合成ナトリウムアミド39
.Ogをジエチルエーテル150−に溶解し、これに常
温で撹拌しながらアセトン58.0gとジエチルエーテ
ル100mρとの混合溶液を加えた後、ステアリン酸エ
チル156gをジエチルエーテル150mσに溶解した
溶液を加えた。これを2時間還流の後、水を加えて6N
の塩酸で中和した。反応物をジエチルエーテルで抽出し
、溶媒留去後、酢酸銅−水和物44gを水350mf!
に溶解した溶液およびメタノールを加えて反応物を銅錯
体として析出させた。ついでlO%硫酸500m(!を
加えて錯塩を分解したのち、ジエチルエーテルで抽出し
、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後
にn−ヘキサン−メタノールで再結晶してステアロイル
アセトン16g(融点55〜56℃)を得た。
次に、このステアロイルアセトン16gを氷酢酸20O
mC中に溶解し、亜硝酸ナトIJ、ウム8.6g。
水12m12を加えて常温で2時間撹拌した。反応物を
ジエチルエーテルで抽出し、溶媒留去後トルエンより再
結晶してヒドロキシイミノステアロイルアセトン4.2
g(融点79〜83℃)を得た。
ついで、このヒドロキシイミノステアロイルアセトン9
.4gとベンズアルデヒド2.8gを氷酢酸100ff
l中に溶解し、常温で塩化水素ガスを3時間通気飽和さ
せた。さらにジエチルエーテルを加えて反応物を析出さ
せアセトンより再結晶して塩酸塩中間体8.0gを得た
。次にこれを氷酢酸50raQに溶解し、40〜45℃
に保ちながら亜鉛末8゜0gを加えて撹拌した。これに
水を加えて反応物を析出させ、クロロホルム抽出し、溶
媒を留去して中間原料の2−フェニル−5−メチル−4
−ステアロイルオキサゾール(B−1)4.9gを得た
(融点52〜53℃) ■フルギド化合物の合成 カリウム−t−ブトキシド1.229をt−ブタノール
15xQに加熱溶解させ、2−フェニル−5−メチル−
4−ステアロイルオキサゾール4.35gとイソプロピ
リデンコハク酸ジエチル(A)2.65gを約30分で
滴下し、3時間加熱還流することにより半エステル6.
4gを得た。
次にこの半エステルを5%水酸化カリウム−エタノール
溶液100mC中に溶解し、13.5時間加熱還流した
。塩酸酸性により析出した反応物を酢酸エチルで抽出し
、溶媒を留去して2塩基酸4゜9gを得た。この2塩基
酸に無水酢酸50m&を加えて80℃で1時間加熱し、
4.3gの脱水物を得た。カラムクロマトグラフィー(
展開溶媒クロロホルム)により、この発明の請求項1記
載のフルギド化合物のうちXが酸素原子であるしのであ
る(E)−α−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリルオク°タデシリデン)(イソプロピリデン)コ
ハク酸無水物50mgと、2体470mgとを得た。
実施例の中間原料およびこの発明の請求項1記載のフル
ギド化合物のNMRスペクトルによる同定結果を第1表
に示した。
第  1  表 第 1 表(つづき) (た)二し、溶媒CDCQs−内部標準TMS)(比較
例) (E)−α−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
シリルエチリデン)(イソプロピリデン)コハク酸無水
物(B)の合成 (上記一般式(1)においてXが酸素原子で、Rが炭素
数1のCH,の場合) ■中間原料2−フェニルー5−メチル−4−アセチルオ
キサゾールの合成 ステアロイルアセトンの替わりにアセチルアセトンを用
いた以外は実施例の■と全く同様の操作により中間原料
の2−フェニル−5−メチル−4−アセチルオキサゾー
ルを合成した。
■フルギド化合物(B)の合成 2−フェニル−5−メチル−4−ステアロイルオキサゾ
ール(B−1)の替わりに2−フェニル−5−メチル−
4−アセチルオキサゾールを用いた以外は実施例の■と
全く同様の操作によりフルギド化合物(B)を合成した
(試験例1) 実施例で得られたフルギド化合物をトルエンに溶解して
j度I X 10−’+ol/ (lの溶液を調整した
この溶液に250Wの超高圧水銀ランプ(ウシオ電機製
)を光源として、ガラスフィルター(東芝硝子社製、U
V−35+UV−D36Q)を用いて、波長365nm
の紫外光を照射したところ、いずれの溶液も着色し、波
長465nmに極大吸収を育する閉環体に変化した。こ
の閉環体の吸収スペクトルを第2図に実線で示した。
次に、300Wキヤノンランプ(ウシオ電機製)を光源
とし、ガラスフィルター(東芝硝子社製、L−39)を
用いて、390nm以上の可視光を照射したところ、溶
液の色が消え、347 nn+に極大吸収を有する元の
開環体に戻った。この開環体の吸収スペクトルを第2図
中に点線で示した。
第2図より、実施例のフルギド化合物は良好なホトクロ
ミズムを示すことが確認できた。
(試験例2) 実施例および比較例の各フルギド化合物の1×10−’
mol/ (lのトルエン溶液を調整して、試験例1と
全く同様の方法で波長365nmの紫外光を照射し、照
射開始より5秒ごとに各溶液の吸光度を測定した。吸光
度が飽和した後は照射光を波長390nm以上の可視光
に替えて、可視光照射開始よ05秒ごとの各溶液の吸光
度を測定して、各フルギド化合物のホトクロミズムの応
答速度(秒)を測定した。この結果を第3図に示した。
なお、ここでいうホトクロミズムの応答速度(秒)とは
、光の照射開始時を基準とした閉環体の最大吸収波長で
の吸光度Iが(+/2)■となるまでの照射時間である
第3図より実施例のフルギド化合物の吸光度は紫外光照
射開始より3秒間で閉環体の最大吸収波長での吸光度の
半分となった。比較例のフルギド化合物が5秒間であっ
たのに対してホトクロミズムの着色応答速度が格段に向
上したことが確認できた。
(試験例3) 実施例および比較例のフルギド化合物0.2gとポリメ
チルメタクリレートCP M M A X和光純薬製゛
)0.89とをシクロへキサノン9峠に溶解させ1、:
tLヲ60mmX 60a+a+の角ガラス基板上にス
ピンコーティング法にてコーティングして、厚さ1゜0
μmのコーティングフィルムを作成した。これらに試験
例と同様にして波長365nmの紫外光と波長390n
m以上の可視光とをそれぞれ交互に繰り返し照射し、そ
の際の吸収スペクトルの変化を測定することにより、繰
り返し耐久性を調べた。
初回の紫外光照射による着色吸光度をA。とじ、繰り返
し照射後の紫外光による着色吸光度Aとした場合のA 
/ A Oの値を測定した。このA / A oの変化
を第4図に示した。さらにA/Aoの値が0.5となる
半減期をそれぞれのフィルムについて測定して、繰り返
し特性を比較した。この結果を第2表に示した。
第2表 第4図および第2表より、実施例のフルギド化合物はホ
トクロミズムに対して良好な繰り返し耐久性を示すこと
が確認できた。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の請求項!記載のホトク
ロミック化合物は、フルギド系ホトクロミック化合物の
フラン環、チオフェン環あるいはピロール環の代わりに
、オキサゾール環またはチアゾール環を配すると共に、
置換基として炭素数5〜31のアルキル基を配したもの
であり、この発明の請求項2記載のホトクロミック化合
物はピラゾール環を配すると共に、置換基として炭素数
5〜31のアルキル基を配したものであり、この発明の
請求項3記載のホトクロミック化合物はインドール環を
配すると共に、置換基として炭素数5〜31のアルキル
基を配したものであるので、いずれも繰り返し耐久性と
応答速度とが良好となったものである。従って書き込み
や消去を繰り返し行った場合でも、その鮮やかな発色状
態を保存することができる利点が得られると共に、応答
速度が速いので各種表示素子や記録材料として好適に用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のホトクロミック化合物の合成方法
の一例を示す合成スキームであり、第2図は、実施例の
ホトクロミック、化合物の開環体および閉環体の吸収ス
ペクトルの変化を示すグラフであり、 第3図は、実施例および比較例の各ホトクロミック化合
物の応答速度を示したグラフであり、第4図は、実施例
および比較例の各ホトクロミック化合物のそれぞれの発
消色の繰り返し耐久性を示したグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で表されるホトクロミック化
    合物 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) (式中、Rは炭素数5〜31のアルキル基、Xは酸素原
    子または硫黄原子を表す。)
  2. (2)下記一般式(II)で表されるホトクロミック化合
    物 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(II) (式中、Rは炭素数5〜31のアルキル基を表す。)(
    3)下記一般式(III)で表されるホトクロミック化合
    物 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(III
    ) (式中、Rは炭素数5〜31のアルキル基を表す。)
JP31467388A 1988-12-13 1988-12-13 ホトクロミック化合物 Pending JPH02160779A (ja)

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