JPH02159802A - 受信アンテナの姿勢制御方法および装置 - Google Patents

受信アンテナの姿勢制御方法および装置

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JPH02159802A
JPH02159802A JP31454188A JP31454188A JPH02159802A JP H02159802 A JPH02159802 A JP H02159802A JP 31454188 A JP31454188 A JP 31454188A JP 31454188 A JP31454188 A JP 31454188A JP H02159802 A JPH02159802 A JP H02159802A
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azimuth
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植松 正博
Ryuichi Hiratsuka
平塚 隆一
Kazuo Kato
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SYST UNIE-KUSU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、対局または電波源に対して相対的に移動する
系内におけるアンテナの姿勢制御に関し、例えば、自動
車等の移動体上で衛星放送受信する場合の受信用アンテ
ナの制御に関する。
(従来技術〕 衛星通信が実現してから、固定建造物はもとより、自動
車等の移動体においても衛星からの電波を受信しようと
する動向が見られるが、放送衛星(対局または電波源)
からの微弱な電波を受信するためには高利得のアンテナ
、すなわち、指向性が鋭いアンテナを使度するため、ア
ンテナの姿勢制御が必要になる。
アンテナの姿勢制御は、初期設定時のアンテナ姿勢を維
持するいわゆるパッシブ制御と、電波の到来方向を逐次
検出して放送衛星を追尾するいわゆるアクティブ制御と
に大別される。
前者は、特公昭61−28244公報に開示された衛星
通信用アンテナ装置に見られるように、フライホイール
の旋動安定性を利用したアンテナ姿勢の維持制御が一般
的であろう。この場合、高い受信安定度を得るためには
、大きなイナーシャを有する大重量のフライホイールが
必要となる。
これに対し、後者は、電波の到来方向の相対的な変化に
応じてアンテナ姿勢を変更するので、受信安定度が電気
的な制御系に求められる。つまり、上記とは逆に1機械
系のイナーシャを小さくしてレスポンスを速くすること
が要求されるので、自動車等の小型の移動体に搭載する
装置にとっては有利である。
また、このアクティブ制御には、1つのアンテナの姿勢
を連続的に変化して電波の到来方向を検出する連続ロー
ビング方式と、複数のアンテナを用いて各アンテナの受
信状態の差違から電波の到来方向を検出する同時ロービ
ング方式があるが、自動車等の小型の移動体上で衛星方
送を受信するのであれば、連続的なアンテナ姿勢の変化
に起因する機械的な振動やフェージング等がない、後者
に優位性があるといえよう。
さらに、この同時ロービング方式は、各アンテナにおい
て受信した信号の振幅成分を利用するものと位相成分を
利用するものに分けられる。前者は、各アンテナの指向
方向をわずかにずらし、各受信信号のレベルの比較によ
り電波の到来方向を検出する方法であるが、各アンテナ
の設置精度やその特性、信号処理回路の電気的特性の影
響を受けやすい。この点、後者は各アンテナの物理的な
関係(配置の間隔)が主たるパラメータとなり、より安
定した制御が得られやすい。
例えば、2つのアンテナにおいて受信した信号の位相成
分を検出する場合を考えてみる。これにおいて、一方の
受信信号と他方の受信信号を乗じ、あるいは一方の受信
信号に90°移和した他方の受信信号を乗することによ
り、その直流分に、−方の受信信号に対する他方の受信
信号の遅れ位相(遅れ位相が負であれば進み位相となり
、両者は同義と扱う二以下位相角)が余弦関数の値、あ
るいは正弦関数の値として得られる。上記位相角は1.
2つのアンテナに到来する電波の行程差、すなわち、電
波の到来方向とアンテナの指向方向との偏角によりもた
らされるので、これらの値はその偏角を反映しているこ
とになる。つまり、これらの値の一方に基づいてアンテ
ナの姿勢制御を行なえば良いことになる。
(発明が解決しようとする課題〕 ところで、位相成分を振幅成分から独立に抽出すること
は困難である。したがって、アンテナの指向性が高い程
、アンテナの偏角がもたらす振幅成分の変動が問題とな
り、余弦関数あるいは正弦関数の値として抽出した位相
角による姿勢制御の精度が低下する。
また、上述した到来電波の行程差はアンテナの偏角の三
角関数となるため、抽出した位相角の値はベッセル関数
で与えられる値となる。この値は、アンテナの現実の偏
角に対して遥かに短い交番周期を有するため、誤った姿
勢で制御が安定してしまう、いわゆるポインティングエ
ラーを生ずる虞れがある。
本発明は、対局または電波源に対して相対的に移動する
系内において、ポインティングエラーがなく、安定性と
信頼性が高いアンテナの姿勢制御を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために1本発明においては、対局ま
たは電波源に対して相対的に移動する系内で、通信アン
テナを該電波源に指向する場合に、互いに離隔され、か
つ、それぞれの放射ビームが平行に保たれた姿勢変更自
在の第1アンテナおよび第2アンテナを用い。
該第1アンテナの受信信号に対する該第2アンテナの受
信信号の遅れ位相を示す位相角を、第1V数の値、およ
び、該第1関数と直交する第2関数の値として抽出し、 該第1関数の値と該第2関数の値の比より求めた前記位
相角に対応する位相角情報を、該第1関数の値の符号と
該第2関数の値の符号の組合せ、あるいはそれらのいず
れか一方の符号が示す該位相角の属する象限の変化より
求めた、前記第1アンテナおよび第2アンテナの基準姿
勢がもたらす基準位相角に対する該位相角の回転を示す
回転情報により補正し、 該補正した位相角情報に基づいて前記通信アンテナの姿
勢を制御する、ものとする。
〔作用〕
これにおいては、外乱等が等しく作用する第1関数の値
と第2関数の値の比より位相角情報を求めているので外
乱等の影響がなくなり、正確な位相情報が得られる。ま
た、それをさらに象限の変化の観察に基づく回転情報に
より補正しているので、ポインティングエラーがなく、
安定性と信頼性に優れたアンテナの姿勢制御が得られる
なお、上に述べた構成を拡張し、3以上のアンテナの直
交配置により制御方向の自由度を高くシ。
あるいは上記の第1および第2アンテナと通信用アンテ
ナとを共用することは本発明が当然に予想するところで
ある。
本発明の他の目的および特徴は、以下の図面を参照した
実施例説明より明らかになろう。
〔実施例) 第1a図に、本発明を一例で実施する自動車搭載衛星放
送受信システムの構成を示した。このシステムは、車載
バッテリBtt、を電源として、4枚の平面アンテナ1
1,12,13および14の受信信号の位相差により電
波の到来方向(放送衛星の存在する方向)と各平面アン
テナの指向方向(主ビームが向く方向)との偏角を検出
して放送衛星を追尾する移動受信用のシステムであり、
受信した衛星放送を自動車内に備わるテレビジョンセッ
ト6に出力する。
4枚の平面アンテナ11,12.13および14は、す
べて同特性であり、一体でアジマス方向および/または
エレベーション方向に姿勢変更される。ここで、システ
ムの外観平面を示した第2a図および外観側面を示した
第2b図を参照されたい。
ここに示したように各平面アンテナ11,12゜13お
よび14は上面が平面のアンテナブラケット15上に設
置されており(各アンテナの主ビームは長四角円柱の稜
を構成する)、外観上は4分割の矩形を形成している(
以下これらの平面アンテナ11,12.13および14
を総称してアンテナユニット1という)。
アンテナブラケット15は軸151により回転台■6に
回転自在に支持されており、エレベーショモータMeに
より軸151回りに正逆転される。つまり、エレベーシ
ョンモータMeが正転付勢されるとアンテナユニット1
のエレベーション回動面内(自動車のルーフに固着され
るベース17に垂直な面内)の指向方向がCW力方向第
2b図に示した状態で定義した方向:つまり仰角が増加
する方向)に更新され、逆転付勢されるとそれがCCW
方向(同じく第2b図に示される状態で定義した方向:
つまり仰角が減少する方向)に更新される。この更新速
度は0〜1100de/sの範囲で連続的に可変である
が、その回動範囲は606 (ベース17を基準にする
と5〜65″の範囲)に制限されており、各限界はリミ
ットスイッチLuまたはLflにより検出される。
回転台16は、複数組のアンギュラベアリングを介して
、ベース17に固着されたシャフト171に回転自在に
結合されている。このシャフト171には、サンギア1
72が一体成形されており、そこには回転台16に枢着
されたプラネタリギア(図示せず)が噛合っている。こ
のプラネタリギアはアジマスモータMaにより正逆転さ
れる。つまり、アジマスモータMaが正転付勢されると
アンテナユニット1のアジマス回動面内(ベース17に
平行な面内)の指向方向がCW力方向第2a図に示す状
態で定義した方向二つまり自動車が右旋回する方向)に
更新され、逆転付勢されるとCCW方向(同じく第2a
図に示す状態で定義した方向:つまり自動車が左旋回す
る方向)に更新される。
この更新速度は、0〜1100deへの範囲で連続的に
可変であり1回動範囲の制限はない。
なお、アンテナブラケット15の背面には、次に説明す
るBSコンバータ群2.チューナ群3゜信号処理回路4
およびエレベーションジャイロGeが、回転台16上に
は制御回路5.定電圧電源72.アジマスモータドライ
バDRVa、エレベーションモータドライバDRVeお
よびアジマスジャイロGaがそれぞれMUされており、
シャフト171にはこれらの電気要素とテレビジョンユ
ニット6等との接続を行なうためのスリップリングユニ
ットSLPおよび非接触型の結合トランスTrnが備わ
っている。また1以上説明した各要素はレードームRD
Mにより覆われ、ベース17上には冷却ファン(第1a
図に示したモータMにより駆動される)が取付けられる
再度第1a図を参照されたい。
平面アンテナ11,12,13および14の給電点は、
それぞれBSコンバータ21.22゜23および24の
入力端子に接続されている。各BSコンバータには第2
局部発振器LOより共通の第1局部発振器号が与えられ
ており、それぞれにおいて、対応する平面アンテナが受
信した約12GHzの高周波信号を約1.3GHzの第
1中間周波信号に変換している。
BSコンバータ21,22,23および24の出力端子
は、それぞれチューナ31,32.33および34の入
力端子に接続されている。各チューナには第2局部発振
器となる電圧制御発振器vCOより共通の第2局部発振
器号が与えられており、それぞれにおいて、対応するB
Sコンバータが出力した第1中間周波信号を約403M
flzの第2中間周波信号に変換している。なお、電圧
制御発振器vCoの制御電圧は、テレビジョンセット6
のチャネルセレクタ64より与えられる。
各チューナ31,32,33および34の出力端子は、
信号処理回路4の4つの入力端子にそれぞれ接続されて
いる。この信号処理回路の詳細を第1b図を参照して説
明する。
これに示したように、信号処理回路4は、5つのスプリ
ッタ411,412,413,414および411’、
 4つのアッテネータ421,422,423および4
24.3つのコンバイナ431,432および44.な
らびに、アジマス位相差検出回路45およびエレベーシ
ョン位相差検出回路46でなる。
スプリッタ411,412,413,414および41
1′はすべて同特性であり、入力信号を2分配する。つ
まり。
スプリッタ411および411′により端子aに入力す
るチューナ31の出力信号を3分配し、スプリッタ41
2により端子すに入力するチューナ32の出力信号を2
分配し、スプリッタ413により端子Cに入力するチュ
ーナ33の出力信号を2分配し、スプリッタ414によ
り端子dに入力するチューナ34の出力信号を2分配す
る(ただし、スプリッタ414の一方の兜力端子は終端
されている)。
各アッテネータ421,422,423および424は
、分配された各信号のレベル調整を行ない、コンバイナ
431.432および44は、アッテネータにより調整
された各信号、すなわち、チューナ31,32゜33お
よび34の出力信号を合成する。合成した信号は、結合
トランスTrnを介してテレビジョンセット6の受信ユ
ニット61に与えられる。受信ユニット61では、この
信号を復調して映像および音声をCRTデイスプレィ6
2およびスピーカ63r、63Qを介して出力する。
アジマス位相差検出回路45は、チューナ31および3
2の出力信号よりアジマス回動面内での電波の到来方向
とアンテナ指向方向とのずれ角(アジマス偏角)を反映
するアジマス誤差信号を生成し、エレベーション位相差
検出回路46は、チューナ31および33の出力信号よ
りエレベーション回動面内での電波の到来方向とアンテ
ナ指向方向とのずれ角(エレベーション偏角)を反映す
るエレベーション誤差信号を生成する。これらの回路の
詳細は、第1c図および第1d図に示したとおりである
が、その説明に進む前に、アジマス偏角およびエレベー
ション偏角の検出原理について説明する。
アンテナブラケット15上に配された各平面アンテナ1
1,12,13および14の間隔は、放送衛星から地表
面までの距離に比べれば問題外に小さいが、受信する電
波の波長に比べれば決して小さくはない。つまり、各平
面アンテナ11゜12.13および14が受信する電波
の信号強度は常時等しくなるが、その位相は必ずしも等
しくはない。
ここで第3a図を参照されたい。この図は、アジマス回
動面内で離隔されている1組の平面アンテナ、すなわち
、平面アンテナ11と12、あるいは平面アンテナ13
と14を、軸Paz回りに回転する間隔Laで配置され
たアンテナAntiおよびAnt2によりシンボライズ
したものであり、破線は各アンテナの指向方向を、1点
鎖線は放送衛星からの電波(放送衛星から地表面までの
距離に比べて間隔Laが問題外に小さいので実質的に平
行波と見做せる)を、2点鎖線はその電波面を示してい
る。
いま、アジマス偏角が8(電波の到来方向を基準として
CCW方向を正とする)であったとする。
この場合、アンテナAntiに到達する電波はアンテナ
Ant2に到達する電波よりQaだけ余分な行程を進む
ために位相が遅れる。つまり、アンテナAntiの受信
信号をsinωtと表わせば、アンテナAnt2の受信
信号は、 sinω(を十 Qa/c) =sin(ωt+2π・La−、sinθ/λ)   
−・・−(1)と表わされる。
ただし、ωは電波の角速度、Cは伝搬速度、λは波長で
ある。
ここで、位相角2π・La−5ine/λをθと置いて
アンテナAntiの受信信号とアンテナAnt2の受信
信号とを乗すると。
sin (+) tosin(ωt+θ)= (cos
θ−cos(2ωを十〇))/2  ・・・・・(2)
なる信号が得られ、また、アンテナAntiの受信信号
と90°移和したアンテナAr+t2の受信信号とを乗
すると、 一5in (+)七・cos(ωL十 〇)= (si
nθ−5in(2ωt+θ))/2  ・・・・・(3
)なる信号が得られる。したがって、これらの信号の直
流分を抽出することにより、アンテナAntiの受信信
号とアンテナAnt2の受信信号との位相差を余弦およ
び正弦で示したアジマス誤差信号cosθおよびsin
θが求まり、アジマス偏角eを知ることができる。
このアジマス偏角eと同様にしてエレベーショ、ン偏角
Φ(電波の到来方向を基準としてCCW方向を正とする
)を知ることができる。第3b図を参照されたい。この
図は、エレベーション回動面内で離隔されている1組の
平面アンテナ、すなわち、平面アンテナ11と13、あ
るいは平面アンテナ12と14を、軸Pa1回りに回転
する間隔Leで配置されたアンテナAnt3およびAn
t4によりシンボライズしたものであり、これにおいて
、Ant3の受信信号をsinωLと表わせば、アンテ
ナAnt4の受信信号の位相の進み(位相角)φは、2
π・Le−sinΦ/λとなる。そこで、上記同様に、
アンテナAnt3の受信信号にアンテナAnt、4の受
信信号をそのまま、あるいは90″移相して乗じ、5i
n(11t、0Sin((11し+φ)= (cosφ
−cos(2ωt+φ))/2  ・・・・・(4)−
sinωt0cos(ωt+φ) = (sinφ−5in(2ωし+φ)) /2   
・・−・(5)なる信号を得て、各直流分を抽出するこ
とにより、アンテナAnt3の受信信号とアンテナAn
t4の受信信号との位相差を余弦および正弦で示したエ
レベーション誤差信号cosφおよびsinφが求まる
ただし、上記のように、各アンテナの位相差θおよびφ
が幾何学的に連続な関数、すなわち。
2π・La−8inθ/λおよび2π・Le−sinΦ
/λとして検出し得るアンテナの角度範囲は、用いるア
ンテナの指向特性のうちメインローブ内に限られる。
このように、アジマス誤差信号とエレベーション誤差信
号とは全く同じ手順で求まるので第1C図および第1d
図に示したように、アジマス位相差検出回路45とエレ
ベーション位相差検出回路46とは同構成になっている
簡単な動作説明を付加すると、アジマス位相差検出回路
45においては、平面アンテナ11の受信信号(端子a
′の入力=チューナ31の出力)をスプリッタ451で
2分配し、平面アンテナ12の受信信号(端子b′の入
力=チューナ32の出力)を90°スプリツタ452に
より一方はそのまま、他方は90’移相して分配し、そ
れぞれをミキサ453または454で乗じた後、ローフ
ィルタ455または456により交流分を除去して余弦
および正弦関数の値で表わした(以下、9余弦表現″、
あるいは゛正弦表現″という)アジマス誤差信号cos
θおよびsinθを抽出している。
また、エレベーション位相差検出回路46においては、
平面アンテナ11の受信信号(端子a”の入力=チュー
ナ31の出力)をスプリッタ461で2分配し、平面ア
ンテナ13の受信信号(端子C′の入力=チューナ33
の出力)を90″スプリツタ462で一方はそのまま、
他方は906移相して分配し、それぞれをミキサ463
または464で乗じた後、ローフィルタ465または4
66により交流分を除去して余弦および正弦表現のエレ
ベーション誤差信号cosφおよびsinφを抽出して
いる。
これらの余弦および正弦樹現のアジマス誤差信号cos
θおよびsinθならびに余弦および正弦表現のエレベ
ーション誤差信号cosφおよびsinφは、制御回路
5に与えられる。
ところで上記の説明においては、到来電波をsinωし
という形に単純化して示したが、実際には信号強度成分
等を含んでいる。これが常に一定であれば上記の単純化
したモデルと同様にこの強度成分に対する考慮の必要は
なく、アジマス偏角eを知るためには余弦および正弦表
現のアジマス誤差信号cos Oおよびsinθのいず
れか一方の検出で足り、エレベーション偏角Φを知るた
めには余弦および正弦表現のエレベーション誤差信号c
osφおよびsinφのいずれか一方の検出で足る。し
かし、放送衛星から受信点までの距離変化がもたらす信
号強度の変化は無視できるも、電波の到来方向に対する
アンテナ指向方向のずれによるアンテナゲインの低下や
、受信環境の変化等がもたらす信号強度の変化は無視で
きるものではなく、アジマス誤差信号およびエレベーシ
ョン誤差信号の大きさに強く影響する。ただし、この影
響も同時に抽出される余弦表現のアジマス誤差信号co
sθと正弦表現のアジマス誤差信号sinθとの間、あ
るいは、余弦表現のエレベーション誤差信号cosφと
正弦表現のエレベーション誤差信号sinφとの間では
等しく作用するので、本実施例においては1、余弦表現
のアジマス誤差信号cosθと正型表現のアジマス誤差
信号sin 8との比、すなわちtanθおよび、余弦
表現のエレベーション誤差信号cosφと正弦表現のエ
レベーション誤差信号sinφとの比、すなわちtan
φを用いてその影響を除している(以下この意味からこ
れらtanθ、 tanφを絶対誤差という)。
例えば第4a図は、アジマス方向の位相角θを横軸とし
て余弦および正弦表現のアジマス誤差信号eO8θおよ
びsinθをそれぞれ示したグラフであり、第4b図は
両誤差信号の2乗平均を求めて振幅成分を抽出し1位相
角θとの関係を示したグラフ(アジマス回動面内におけ
る指向特性曲線となる)である、これらのグラフを参照
してわかるように、振幅成分は位相角θにより大きく変
動しているが、その変動は位相角θを等しくする各アジ
マス誤差信号cosθおよびsinθに等しく作用して
いるのでこれらのとの比tanθの振幅成分はt411
1となり、第4C図に示したように不偏的な正接曲線が
得られる。
つまり、この絶対アジマス誤差tanθよりアジマス位
相角θが正しく与えられるのであるが、ここで注意しな
ければならないことは、前述したように、この位相角θ
は、平面アンテナ11の受信信号と平面アンテナ12の
受信信号との位相差、すなわち(2π・La−5ine
/λ) を示すものであり、実際のアジマス偏角eとは
第4b図下端に示した関係にあるということである。よ
り具体的な説明のために第5a図に、余弦および正弦表
現のアジマス誤差信号cosθおよびginθを用いて
、(x、y) = (sinθ、 j cosθ)なる
座標により示したアジマス誤差信号のりサージュ図を示
したが、これに示されるように、基準、すなわち、位相
の回転を明らかにしない限り、1組のアジマス誤差信号
cosθおよびsinθから1つの位相角θを特定する
ことはできない。
そこで本実施例においては、1組のアジマス誤差信号c
osθ、 sinθが最大の振幅成分を与えるとき、位
相の回転の基準を設定し、位相角θを特定している。ま
た、このようにして求めた位相角θを、第4d図に示す
ように、(1000・・・・0)2を基準(位相角0°
)にして1象限を2″′分割とする16ビツトの数値デ
ータ(オフセットデータ)で表わし、CW力方向回転を
正としてそれを増減している。したがって、このオフセ
ットデータは。
第5b図に示すように、LSB〜第nビットで象限内の
位相角(角度データ)を、第n +1. n +2ビツ
トで象限(象限データ)を、第n+3〜n+4ビツトで
位相の回転数(回転データ)を、第n+8ビツトで位相
の回転方向(極性データ)を示すものとなる。
さて制御回路5は、上記のようにして信号処理回路4よ
り与えられた余弦および正弦表現のアジマス誤差信号c
osθおよびsinθ、ならびに余弦および正弦表現の
エレベーション誤差信号cosφおよびsinφより各
n+8ビツトのアジマスオフセットデータ (D a 
)およびエレベーションオフセットデータ(De)を求
めると、前者をアジマスモータドライバDRVaに後者
をエレベーションモータドライバD RV eにそれぞ
れ転送する。各モータドライバでは、 (1000・・
・・0)2を基準にする各オフセットデータの偏差に比
例した速度でアジマスモータMaあるいはエレベーショ
ンモータMeを正逆転付勢する。
一方、今までの説明よりすでに明らかであろうが、自動
車がトンネル等に差掛かり、アンテナユニット1が遮蔽
されて充分な受信信号が得られないときには各誤差信号
に基づいて各オフセットデータを求めることは叶わない
、そのような場合、本実施例の制御回路5では1回転台
16上に備わるアジマスジャイロGaおよびアンテナブ
ラケット15の背面に備わるエレベーションジャイロG
eが検出する偏角信号(リセット後のジャイロの相対的
偏角に対応する電気信号)に基づいて各オフセットデー
タを作成し、受信状態が回復したときの受信再開の迅速
化を図っている。
以下、制御回路5のより詳細な動作について、第6a図
〜第6C図に示したフローチャートを参照して説明する
テレビジョンセット6の電源スィッチ65が投−入され
、昇圧回路71からスリップリングを介して定電圧電源
72にAClooVが供給されると。
定電圧電源72は適宜必要な電圧を各部に供給する。こ
れにより本システムは立上り、制御回路5は構成各部を
初期化する(ステップ1)、この後、各部のウオームア
ツプ等に要する時間を待機してから(ステップ2)、エ
レベーションモータドライバD RV eに適当なエレ
ベーションオフセットデータDaを与えてリミットスイ
ッチLQ  (LLセンサ)がエレベーション回動の下
限を検出するまでエレベーションモータMeの逆転付勢
を指示する(ステップ3,4)。これが終了すると、タ
イマTをクリア&スタート(ステップ5)して電波の到
来方向の探索を開始する。
この探索は、受信信号強度に対応する各アジマス誤差信
号cosθおよびsinθの自乗平均より求まる振幅デ
ータを根拠として行なう。つまり、信号処理回路4から
与えられる余弦および正弦表現のアジマス誤差信号co
sθおよびsinθを読み取って(ステップ6)その自
乗平均(アジマス振幅データRan)を求め(ステップ
7)、その値と閾値THasとを比較する(ステップ8
:第4b図参照)。
このとき、アジマス振幅データRanが閾値THas以
下であれば、アジマスモータドライバDRVaに適当な
アジマスオフセットデータDaを与えてアジマスモータ
Maの正転付勢を指示しくステップ10)、アジマス回
動面内の指向方向を更新する(ステップ1に更新完了待
ち)。
このように、アジマス回動面内の指向方向を逐次更新し
ながらアジマス振幅データRanと閾値THasとの比
較を繰り返すと、約Tr時間でアンテナユニット1はア
ジマス回動面内を一周する。
そこで、タイマTの値がTr待時間超えたときには(ス
テップ9)、リミットスイッチLu (LLセンサ)が
エレベーション回動の上限を検出していないことを条件
に(ステップ12)エレベーションモータドライバD 
RV aに適当なエレベーションオフセットデータDe
を与えてエレベーションモータMeの正転付勢を指示し
くステップ13)。
エレベーション回動面内の指向方向を更新してから(ス
テップ14:更新完了待ち)、再度ステップ5以下を繰
り返す。つまり、これにおいては、螺線状に指向方向を
更新するヘリカルスキャニングを行なっている。
リミットスイッチLu(LLセンサ)によりエレベーシ
ョン回動の上限が検出されるまでの間にアジマス振幅デ
ータRanが閾値THasを超えなければ、相当時間を
待機(ステップ15)した後。
再び上記のヘリカルスキャニングを開始するが、それが
閾値THasを超えたときにはヘリカルスキャニング中
止(ステップ8)してピーク検出を開始する。
このピーク検出も振幅データを根拠として行なうが上記
の探索に比べてより細かい制御となっている。以下、説
明を続ける。
まず、アジマストグルカウンタT Caおよびエレベー
ショントグルカウンタTCeをクリアし、アジマス過去
振幅データRapおよびエレベーション過去振幅データ
Repをクリアすると(ステップ2o)、アジマスモー
タドライバDRVaに適当なアジマスオフセットデータ
Daを与えてアジマスモータMaの正転付勢を指示しく
ステップ21)。
それまでのアジマス振幅データRanをアジマス過去振
幅データRapとして退避する(ステップ22)。
これによりアジマス回動面内の指向方向が微小更新され
るまで待ち(ステップ23)、更新後の各アジマス誤差
信号cosθおよびsinθを読み取って(ステップ2
4)そのときのアジマス振゛幅データRanを求め(ス
テップ26)、更新前のアジマス過去振幅データRap
と比較する(ステップ27)。
このとき、アンテナ1の指向方向が電波の到来方向に近
付いたのであれば、アジマス振幅データRanがアジマ
ス過去振幅データRapより大きくなり、逆に、離れた
のであればアジマス振幅データRanがアジマス過去振
幅データRapより小さくなる(第4b図参照)。前者
の場合にはそのままの更新方向で指向方向の微小更新お
よびアジマス振幅データの増減の検討を繰り返せば良い
が、後者の場合には更新方向の逆転が必要となる。この
更新方向の判定にトグルカウンタTCaのLSBを′用
いている。つまり、アジマス過去振幅データRaρがア
ジマス振幅データRanより大きくなるとトグルカウン
タTeaを1インクリメントしくステップ28)、トグ
ルカウンタTCaのLSBが0”のときには正方向の、
dl 1 ′gのときには逆方向の指向方向の微小更新
を行なう(ステップ29゜30 or 29,21)− このように、アジマス過去振幅データRapがアジマス
振幅データRanより大きくなる毎にトグルカウンタT
eaを1インクリメントしているので、トグルカウンタ
TCθの値が3以上であればアジマス回動面内で電波の
到来方向を少なくとも2回通過していることになり、ア
ジマス回動面に関しては電波の到来方向とアンテナ1の
指向方向がほぼ一致した状態にある。そこで、アジマス
回動面に関するピーク検出についてはこれで終了し、同
様にしてエレベーション回動面に関するピーク検出を行
なう。このエレベーション回動面に関するピーク検出に
ついてはアジマスとエレベーションの読換え以外は上記
と全く同じ説明となるため省略する。
アジマスおよびエレベーション回動面に関するピーク検
出を終了すると、アンテナ1の指向方向が電波の到来方
向にほぼ一致するので、アジマスジャイロGaおよびエ
レベーションジャイロGeをリセットしくステップ41
)、アジマス位相角およびエレベーション位相角の象限
を判定する(ステップ42〜45)。ここでは、各アジ
マス誤差信号cosθおよびsinθの符号が。
(+、 +)であれば第1象限を示す(1000000
0) 2を、(−、+)であれば第2象限を示す(01
111111) 2を、(−、−)であれば第3象限を
示す(02111110)2を、(+、−)であれば第
4象限を示す(10000001) 2をAsレジスタ
に格納し、各エレベーション誤差信号cosφおよびs
inφの符号が、 (+、 十)であれば第1象限を示す(1000000
0) 2を、(+、+)であれば第2象限を示す(01
111111)2を、(−一)であれば第3象限を示す
(01111110)2を、(+、−)であれば第4象
限を示す(10000001) 2をAsレジスタに格
納する。
次に、余弦表現のアジマス誤差信号cosθと正弦表現
のアジマス誤差信号sinθとの比、すなわち絶対アジ
マス誤差tanθの値に対応する位相角を示す角度デー
タ(90°を2%分割した値)、および余弦表現のエレ
ベーション誤差信号cosφと正弦表現のエレベーショ
ン誤差信号sinφの比、すなわち絶対ニレベージコン
誤差tanφの値に対応する位相角を示す角度データを
ROMテーブルから読み取り(ステップ50)、それぞ
れBaレジスタあるいはBeレジスタに格納する(ステ
ップ51)6 さらに、Asレジスタの値をアジマスオフセットデータ
DaのMSB〜第n+1ビット(Da(n+8)〜Da
(n+1))に、Baレジスタの値を第nピットルL 
S B (Da(n)〜Da(0))に、Asレジスタ
の値をエレベーションオフセットデータDeのMSB〜
第n+1ビット(De(n+8)〜De(n+1))に
Beレジスタの値を第nピットルL S B (De(
n)〜De(0))に、それぞれ格納すると(ステップ
51)、アジマスオフセットデータDa、をアジマスモ
ータドライバDRVaに与えてアジマスモータMaの付
勢を指示し、エレベーションオフセットデータDeをエ
レベーションモータドライバDRVeに与えてエレベー
ションモータMeの付勢を指示する(ステップ52)。
これによりアンテナユニット1が駆動されるので、姿勢
変化後の各アジマス誤差信号cosθおよびsinθな
らびに各エレベーション誤差信号cosφおよびsin
φを読み取って(ステップ53)、そのときのアジマス
振幅データRanおよびエレベーション振幅データRe
nを求める(ステップ54)。
このとき、アジマス振幅データRanが閾値THagを
超えていれば読み取った各誤差信号は信頼に足るものと
判定しくステップ55)、さらにアジマス振幅データR
anが閾値T Har (T Har>T Hag)を
超えていればアジマス回動面内の指向方向と電波の到来
方向の一致度は高いものと判定してアジマスジャイロG
aをリセットしくステップ56゜57)、エレベーショ
ン振幅データRenが閾値THerを超えていればニレ
パー232回動面内の指向方向と電波の到来方向の一致
度は高いものと判定してエレベーションジャイロGeを
リセットする(ステップ58.59)。
続いて、ステップ53において読み取った各アジマス誤
差信号cosθおよびsinθの符号から前述と同様に
して姿勢変化後のアジマス位相角の象限を求め、それと
アジマスオフセットデータDaの第n +1. n +
2ビツト(Da(n+1)、Da(n+2))に格納し
ている姿勢変化前のアジマス位相角の象限とを比較して
アジマス位相角の象限渡りを判定する(ステップ60)
。このとき、cwf向の象限渡りありと判定すればAa
レジスタ(アジマスオフセットデータDaの上位8ビツ
トのデータを格納している)の値を1インクリメントし
くステップ61)、CCV方向の象限渡りありと判定し
た場合にはそれを1デクリメントする(ステップ62)
これと同様にエレベーション位相角の象限渡りを判定し
くステップ64)、Aeレジスタ(エレベーションオフ
セットデータDeの上位8ビツトのデータを格納してい
る)の値を更新するとステップ50に戻り、上記を繰り
返す。
ところで、すでに述べたように本実施例においては、ア
ジマス回動面内の指向方向と電波の到来方向の一致度が
高いと判定したときにはアジマスジャイロGaを、エレ
ベーション回動面内の指向方向と電波の到来方向の一致
度が高いと判定したときにはニレベージコンジャイロG
eを、それぞれリセットしている(ステップ56〜59
)。したがって、アジマスジャイロGaが出力するアジ
マスジャイロデータgθは、最も近い過去においてアジ
マス回動面内でのアンテナユニットlの指向方向と電波
の到来方向の一致度が高いとの判定があった指向方向を
基準とするアジマス回動面内のアンテナユニット1の指
向方向の偏角(前述のアジマス偏角と基準が異なるため
この語を用いている:エレベーションに関して同じ)を
、エレベーションジャイロGeが出力するエレベーショ
ンジャイロデータgφは、最も近い過去においてエレベ
ーション回動面内でのアンテナユニット1の指向方向と
電波の到来方向の一致度が高いとの判定があった指向方
向を基準とするエレベーション回動面内のアンテナユニ
ット1の指向方向の偏角を、それぞれ示すことになる。
そこで、自動車がトンネル内やビル蔭等を走行すること
によりアンテナユニット1が遮蔽されて充分な受信信号
が得られなくなった場合(アジマス振幅データRanが
閾値THag以下に低下した場合ニステップ55)には
、アジマスジャイロデータgθおよびエレベーションジ
ャイロデータgφを読み取り(ステップ66)、それら
に基づいてアジマスオフセットデータDaおよびエレベ
ーションオフセットデータDeを求め(ステップ67)
、それぞれアジマスモータドライバD RV aあるい
はエレベーションモータドライバD RV eに与えて
アジマスモータMaあるいはエレベーションモータMe
の付勢を指示している(ステップ68)。
この後、受信環境が好転し、アンテナユニット1から充
分な受信信号が得られるようになると(アジマス振幅デ
ータRanが閾値THagを超えるニスアップ55)、
各ジャイロ信号に基づく制御を終了して各誤差信号に基
づく制御を再開する。
以上で本実施例装置の動作説明を終るが、ここでその特
徴を簡単に列挙しておく。
(1)一体で姿勢変更される4枚の平面アンテナから得
られる各受信信号の遅れ位相を示す位相角より電波の到
来方向に対するアンテナの指向方向のずれ、すなわちア
ンテナ偏角を検出しているので、トラッキングに起因す
るフェージング等の発生がない。
(2)アンテナ偏角がもたらす受信信号間の遅れ位相を
示す位相角を余弦関数および正弦関数の値として検出し
、比を求めて振幅成分を相殺しているので、アンテナ偏
角や受信環境等に起因する振幅変動に影響されない安定
したトラッキングが得られる。
(3)上記余弦関数および正弦関数の値として検出した
位相角の自乗平均により求めた受信信号の強度成分に基
づいてヘリカルスキャニングを行ない。
さらにピーク検出を行なって電波の到来方向を探′索し
ているので、アンテナの初期設定に対する信頼性が高い
(4)アンテナ偏角がもたらす受信信号の遅れ位相を示
す位相角を2つの直交関数の値として検出し、各値の符
号から位相角の象限を求め、回転を含めた絶対的な位相
角(電波の到来方向とアンテナの指向方向が一致してい
るときの位相角を基準にする)を用いているのでポイン
ティングエラーのない、正確なトラッキングが可能にな
る。
(5)アンテナの遮蔽等により充分な受信信号が得られ
なくなった場合にはジャイロデータによりアンテナ偏角
(厳密には、正しいトラッキングが行なわれていたとき
のアンテナの指向方向を基準とする偏角)を求めて姿勢
制御を行なっているので受信環境回復時のトラッキング
再開が迅速に行なわれる。
(6)位相角による姿勢制御を行なっている間において
、電波の到来方向とアンテナの指向方向との一致度が高
いと判定する毎にジャイロをリセットしているので、ジ
ャイロのドリフトの影響を受けに<<、慣性モーメント
の小さい小型軽量のジャイロを用いることができる。
なお、上記実施例においては全可動範囲のヘリカルスキ
ャニングを行なっているが、受信地域入力によりスキャ
ン範囲を限定し、あるいは、手動調整によるセツティン
グに替え、もしくは併用しても良い。
また、上記実施例においてはジャイロリセットのための
閾値が固定であるが、例えばヘリカルスキャニングおよ
びピーク検出によるアンテナの初期設定を完了したとき
の受信信号の強度成分に基づいてこれらの閾値を設定し
ても良い。加えて、受信信号の強度成分に因ることなく
、誤差信号に基づく制御を行なう毎に(つまりステップ
56および58をなくシ)、各ジャイロをリセットする
変形も考えられるが、受信環境の劣下の前には電波の周
り込み等があり、受信信号の強度成分の低下があること
を考慮すれば上記実施例による方が合理的といえよう。
さらに、上記実施例においては、アンテナユニット1の
各平面アンテナが受信アンテナを兼ねているが、これら
を機能的に分離しても良い、つまり、上述した電波の到
来方向に追随する機能を担うパイロットアンテナ装置と
、衛星放送を受信する受信アンテナ装置に分離し、パイ
ロットアンテナ装置の姿勢データにより受信アンテナ装
置の姿勢を制御する。この場合、パイロットアンテナ装
置の各アンテナに要求されるゲインが小さくて済むので
その装置が軽量小型化し、応答性を高くすることができ
る。
【発明の効果〕
以上説明したとおり1本発明においては、対局または電
波源に対して相対的に移動する系内で1通信アンテナを
該電波源に指向する場合に、互いに離隔され、かつ、そ
れぞれの放射ビームが平行に保たれた姿勢変更自在の第
1アンテナおよび第2アンテナを用い、 該第1アンテナの受信信号に対する該第2アンテナの受
信信号の遅れ位相を示す位相角を、第1関数の値、およ
び、該第1関数と直交す3る第2関数の値として抽出し
、 該第1関数の値と該第2関数の値の比より求めた前記位
相角に対応する位相角情報を、該第1関数の値の符号と
該第2関数の値の符号の組合せ、あるいはそれらのいず
れか一方の符号が示す該位相角の属する象限の変化より
求めた、前記第1アンテナおよび第2アンテナの基準姿
勢がもたらす基準位相角に対する該位相角の回転を示す
回転情報により補正し。
該補正した位相角情報に基づいて前記通信アンテナの姿
勢を制御している。
つまり、外乱等が等しく作用する第1関数の値と第2関
数の値の比より位相角情報を求めているので外乱等の影
響がなくなり、正確な位相情報が得られる。また、それ
をさらに象限の変化の観察に基づく回転情報により補正
しているので、ボインティングエラーがなく、安定性と
信頼性に優れたアンテナの姿勢制御が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1a図は本発明を一例で実施する自動車搭載′衛星放
送受信システムの構成を示すブロック図。 第1b図はその一部を詳細に示すブロック図、第1c図
および第1d図はさらにその一部を詳細に示すブロック
図である。 第2a図は実施例のシステムの機構部の外観手回 面図であり、第2b図はその外観側W宅ある6第3a図
および第3b図は実施例のシステムにおけるアンテナ偏
角の検出を説明するための説明図である。 第4a図はアジマス誤差信号を示すグラフ、第4b図は
その自乗平均を示すグラフ、第4c図はその比を示すグ
ラフである。 第4d図はオフセットデータの連続性を説明するための
グラフである。 第5a図は位相角の回転を説明するための説明図である
。 第5b図はオフセットデータの構成を示す模式第6a図
、第6b図および第6C図は第1a図に示した制御回路
5の動作例を示すフローチャートである。 l:アンテナユニット 11〜14:平面アンテナ(第1.第2アンテナ)15
:アンテナブラケット 16:回転台      17:ベース15〜17:(
支持手段) 2:BSコンバータ群 3:チューナ群 4:信号処理回路(位相角抽出手段) 5:制御回路(位相角情報検出手段。 回転情報検出手段1位相角情報補正手段)6:テレビジ
ョンセット 7:電源装置 Ma、Me :モータ(駆動装置) 叶Va、DRVe :モータドライバ(付勢制御手段)
Ga、Ge:ジャイロ Trn :結合トランス SLP ニスリップリングユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)対局または電波源に対して相対的に移動する系内
    で、通信アンテナを該電波源に指向する場合に、 互いに離隔され、かつ、それぞれの放射ビームが平行に
    保たれた姿勢変更自在の第1アンテナおよび第2アンテ
    ナを用い、 該第1アンテナの受信信号に対する該第2アンテナの受
    信信号の遅れ位相を示す位相角を、第1関数の値、およ
    び、該第1関数と直交する第2関数の値として抽出し、 該第1関数の値と該第2関数の値の比より求めた前記位
    相角に対応する位相角情報を、該第1関数の値の符号と
    該第2関数の値の符号の組合せ、あるいはそれらのいず
    れか一方の符号が示す該位相角の属する象限の変化より
    求めた、前記第1アンテナおよび第2アンテナの基準姿
    勢がもたらす基準位相角に対する該位相角の回転を示す
    回転情報により補正し、 該補正した位相角情報に基づいて前記通信アンテナの姿
    勢を制御する、 アンテナの姿勢制御方法。
  2. (2)前記通信アンテナと、前記第1および第2アンテ
    ナとを共用する、前記特許請求の範囲第(1)項記載の
    アンテナの姿勢制御方法。
  3. (3)第1アンテナおよび第2アンテナ; 対局または電波源に対して相対的に移動する系内で、前
    記第1アンテナおよび前記第2アンテナを、互いに離隔
    し、かつ、それぞれの放射ビームを平行に保持して支持
    する、姿勢変更自在の支持手段; 前記支持手段を駆動する駆動手段; 前記駆動手段を付勢して前記支持手段の基準姿勢を設定
    する基準姿勢設定手段; 前記第1アンテナの受信信号に対する前記第2アンテナ
    の受信信号の遅れ位相を示す位相角を第1関数の値とし
    て表わした第1位相角信号、および、該第1関数と直交
    する第2関数の値として表わした第2位相角信号、を検
    出する位相角抽出手段; 前記第1位相角信号と前記第2位相角信号の比より前記
    位相角に対応する位相角情報を検出する位相角情報検出
    手段; 前記第1位相角信号の符号および前記第2位相角信号の
    符号の組合せ、あるいはそれらのいずれか一方の符号よ
    り前記位相角の属する象限を検出し、該象限の変化より
    、前記支持手段の基準姿勢がもたらす位相角を基準にし
    た前記位相角の回転を示す回転情報を検出する回転情報
    検出手段;前記回転情報により、前記位相角情報を補正
    して補正位相角情報を生成する位相角情報補正手段;お
    よび、 前記補正位相角情報に基づいて前記駆動手段を付勢する
    付勢制御手段; を備えるアンテナの姿勢制御装置。
  4. (4)前記基準姿勢設定手段は、前記駆動手段を付勢し
    て、前記第1アンテナの受信信号および前記第2アンテ
    ナの受信信号が最大となる前記支持手段の姿勢を探索し
    、前記支持手段の基準姿勢を設定する、前記特許請求の
    範囲第(3)項記載のアンテナの姿勢制御装置。
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JP2641544B2 (ja) 1997-08-13

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