JPH02158668A - タイヤトレッド用カーボンブラック - Google Patents

タイヤトレッド用カーボンブラック

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JPH02158668A
JPH02158668A JP63313304A JP31330488A JPH02158668A JP H02158668 A JPH02158668 A JP H02158668A JP 63313304 A JP63313304 A JP 63313304A JP 31330488 A JP31330488 A JP 31330488A JP H02158668 A JPH02158668 A JP H02158668A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤトレッド用として有用な高度の耐摩耗
性を与えるカーボンブラックに関し、とくに良路、悪路
に拘わりなく常に低位の摩耗水準を示す新規特性のカー
ボンブランクに関する。
〔従来の技術〕
近時、各種車両の高性能化に伴って、ダンプトラックや
オフロード車でも山間路や砕石現場などの極悪路ばかり
でなく、−船道路等の良路を走行する機会が増えている
。また、レジャーの多様化により一般車両でも整備の整
った高速道路に限らず山間地帯の苛酷な道路を走行する
ようになってきている。
このような情況から、タイヤトレッド部材に使用される
カーボンブラックに対しても、良路から悪路に至る多様
な路面情況において高度な耐摩耗性を付与することがで
きる性状特性が要求されている。
一般に高度な耐摩耗性が要求されるゴム用途には、SA
F (N−110) 、I SAF (N−220)な
ど粒子径が小さく、比表面積の大きなカーボンブラック
が使用されるが、この種のカーボンブランクはストラフ
チャーの発達が阻害され、特に24M4DBP吸油量の
低下を余儀なくされるために悪路での十分な耐摩耗性が
得られず、また発熱性も大幅に上昇する。他方、ストラ
フチャーを増加させると、発熱性は僅かな後退にとどま
りながら補強性、耐摩耗性の向上は認められるものの、
この場合には着色力の大幅な低下を伴うため、良路にお
ける十分な耐摩耗性が得られなくなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、発熱性の上昇を伴わずに良路から悪路まで
のあらゆる路面状況において高度の耐摩耗性が付与しえ
るカーボンブランクが開発できれば、現状の要求に対し
て適切に対応することができる。ところが、この要求を
満すためには高着色力と高圧縮DBP吸油量という二律
背反する特性を両立させる必要がある。
出願人は、先にゴムに対し均質分散性と高耐摩耗性を同
時に付与することができる特性の大型タイヤトレッド用
カーボンブランクを提供(特願昭63−195850号
)したが、本発明はこの先行発明をヘースとして、更に
性能解明ならびに耐摩耗性レヘルの向上化を図ることに
より、上記要求性能を満足するカーボンブラックの開発
に成功したものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明により提供されるタイヤトレッド用カ
ーボンブラックは、CTABが120〜160rrf/
 g 、 24M 4が100〜145+d/100g
、、T i ntが100〜150%の範囲にあり、か
つ下記(1)式で定義されるMaO値が下記(2)式の
関係を満す特性を備えることを構成上の特徴とする。
Ma≧ 1.7−0.005 (CTAB)  −・・
−(2)但し、CTABはCTAB比表面積(ポ/g)
、24M4は24M4DBP吸油量(Jd/100g)
 、T inLは比着色力(%)、NASAは窒素吸着
比表面Jl (rrf/g) 、 D S Lは遠心沈
降法による凝集体ストークス相当径分布における最大頻
度のストークス相当径(n−)を指すものとする。
上記したカーボンブラックの各特性は、以下の測定方法
による値が用いられる。
(1)  CT A B ASTM D3765−80“5tandard Te
5t Method for Ca−rbon  Bl
ack−CTAB  (CETYLTRIMETHYL
  AMMONIUM  BROMI(1[1) 5u
rface Area”による。
(2)  24M4 ASTM  D3493−85a  ”5tandar
d  Te5t  Method  for  Car
bon Black−Dibutyl Phthala
te Absorption Nunber of C
ompressed Sample″による。
(3)Tint JIS K6221−82“ゴム用カーボンブラックの
試験方法” 6.1.3項を用い、対比試料をIRB”
3によるや (4)N、SA ASTM  03037−86  ”5tandard
  Te5t  Method  for  Carb
on Black−5urface Area by 
Nitrogen Adsorpti−on” MeL
hod Bによる。
(5)[5st 乾燥カーボンブラック試料を少量の界面活性剤を含む2
0%エタノール水溶液と混合してカーボンブラック濃度
50ag/fの分散液を作成し、これを超音波で十分に
分散させて試料とする。ディスク・セントリフユージ装
置(英国Joyes Loeb1社製)を8000rp
mの回転速度に設定し、スピン液(2%グリセリン水溶
液)を1oaf加えたのち、Idのバッファー液(エタ
ノール水溶液)を注入する。次いで試料液を0.5dを
注射器で加えて遠心沈降を開始し、同時に記録計を作動
させて光学的に凝集対ストークス相当径の分布曲線を作
成する。得られた分布曲線における最大頻度のストーク
ス相当径をp s t (rv)とする。この測定方法
によるASTM0−245tandard Refe−
rence Black C−3N234の05tは8
0n請となる。
本発明で特定したCTAB 120−160ポ/g。
24M 4 10(1−145d/100gXT i 
n t  100〜150%の特性範囲は、配合ゴムに
好適な耐摩耗性ならびに発熱性能を付与するための要件
となるもので、これら各特性が上記範囲を1廻る場合に
は目的とする高度の耐摩耗性を得ることができず、他方
、CTABおよびTintが上記範囲を越えると発熱性
能の大幅な後退を生じ、24M4DBPが145d/1
0Qgを上層ると配合ゴムの硬度増、分散加工性の低下
などにより耐摩耗性能の減退を招く。
一般に、CTABを大きくすると配合ゴムの耐摩耗性を
向上させるために有効に作用するが、同時に加工性能の
低下が著しくなる。また、一方で24M4の低下とNt
 SAの増大を引き起す結果、CTABの増大に伴って
本発明で定義したMa値は低減化する。
本発明で定義したMa値は、足止表面積あたりの24M
4およびT i n tが高位にあることを示す特性指
標で、本発明によるカーボンブラックのMa値は従来品
種に比べCTABに対する水準として相対的に高位に位
置する点に特徴がある。
すなわち、カーボンブラックの特性としてCTABが1
20〜160M/g、24M4が100−145d/l
oog、 T i n Lが100〜150%の範囲に
あり、かつM a 4iiが1.7−0.005  (
CTAB)以上の要件を満足する場合に発熱性の後退を
伴わずに良路、悪路において共通ずる高耐摩耗性の付与
が可能となる。
上記の特性要件を具備する本発明のカーボンブラックは
、通常のオイルファーネス方式による反応炉を用い生成
反応温度、反応時間、燃焼ガス流速などの諸条件を適宜
設定することにより製造することができる。
(作 用) 良路における耐摩耗性の付与はCTABを増大させてT
intの上昇と1)stの低下をもたらすことによって
可能であるが、反面、発熱性能の後退と24M4の低下
を惹起して悪路走行時におけるタイヤトレッドの耐摩耗
性を損ねる。
したがって、粒子径の微細化と比表面積の増加のみでは
タイヤトレッドゴムに対し、良路、悪路共に良好な耐摩
耗性を付与することは困難である。
例えば、CTABを増加させていくとNよSAの大幅増
加と24M4の低下を生じ、一方、24M4を増加させ
ていくとTintの低下と[)stの増大を伴う、この
ようなことから、M a (1iはCTABの増大によ
って相対的に低下する関係にあり、従来のカーボンブラ
ックは総じてMa値が1.7−0゜005  (CTA
B)を1廻る91域に属している。
本発明のカーボンブラックは、同一の比表面積水準にお
いて高位のTintと24M4を兼備しており、この特
性要件が上述したCTAB、24M4、Tintおよび
Ma値の機能と併せて良路および悪路の異なる耐摩耗シ
ビアリテイーにおいて発熱性能を後退せずに常に高度な
耐摩耗性を付与するために有効に作用する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明する。
実施例1〜6、比較例1〜5 (1)カーボンブラックの製造 炉頭部に接線方向空気供給口2ケを有し、炉軸方向に挿
着された燃焼バーナーおよび原料油噴射ノズルを有する
燃焼室(直径550謳、長さ600mm)を設置し、該
燃焼室と同軸的に連結する狭径反応室(第1反応室:直
径220■、長さ15(1m、第2反応室:直径140
m、長さ600m、第3反応室:直径220鵬、長さ1
50鵬、第4反応室:直径150鋪、長さ500InI
l)およびこれに引続く広径反応室(直径100鵬)と
から構成されたオイルファーネス炉を用い発生条件を変
えてカーボンブランクを製造した。
原料油としては、比重(15/4°C) 1.073 
、粘度(エングラ−40/20°C)2.10、トルエ
ン不溶分0.03%、相関係数(BMCI) 140 
、初FJI沸点103℃の芳香族炭化水素油を、また燃
料油には比重(15/4°C) 0.903 、粘度(
CS T50’C) 16.1、残炭分5.4%、硫黄
分1.8%、引火点96℃の炭化水素油を用いた。
表■に発生条件、表Hに得られた本発明カーボンブラン
クの特性をそれぞれ実施例阻と対比して示した。なお、
表Hの比較例1〜5は本発明の特性要件を外れる品種の
カーボンブラックを示したものである。
(2)  ゴム配合 次に、これらのカーボンブラック試料を表■に示す配合
比により天然ゴムに配合した。
表 ■ 表■の配合物を145’Cの温度で加硫処理して得られ
たゴム組成物につき各種ゴム特性を測定し、結果を実施
例および比較例阻と対応させて表■に示した。
なお、ゴム特性の測定方法および測定条件は下記によっ
た。
(1)  Pj耗険 ランポーン摩耗試験機(機械式スリップ機構)を用い、
次の条件で測定した。
試験片:W−さLow、外径44m エメリーホイール: GCタイプ、粒度180、硬度H 添加カーボンランダム粉: 粒度“80、添加量的9g/分 エメリーホイール面と試験片との相対 スリップ率;24%、60% 試験片回転数: 535rpm 試験荷重1kg (2)  ムーニー粘度 JISに6100  r未加硫ゴム物理試験方法」によ
つた。
(3)その他 JISに6301−75 r加硫ゴム物理試験方法」に
よつた。
(3)評価 表■の結果から、適用したカーボンブラックのCTAB
が同一レベルに位置する場合、実施例によるゴム組成物
は比較例に比べ同等の発熱性能を維持しながら良路およ
び悪路でのLA24%、LA60%摩耗量がいずれも改
善されていることが判明する。特に実施例においては良
路での耐摩耗性をt貝なうことなく悪路での耐摩耗性向
上化が認められており、良路、悪路に対する耐摩耗性能
のバランスが明らかに改善されている。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明に係るカーボンブラックによれば
、トレッド用配合ゴムに対し良路から悪路に至るあらゆ
る環境の走行条件において、高摩耗性を付与することが
できるから各種車両のタイヤトレッド用として要求性能
を十分に満足しうる有用性がある。
特許出願人  東海カーボン株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、CTABが120〜160m^2/g、24M4が
    100〜145ml/100g、Tintが100〜1
    50%の範囲にあり、かつ下記(1)式で定義されるM
    aの値が下記(2)式の関係を満す特性のタイヤトレッ
    ド用カーボンブラック。 Ma=0.792×〔24M4DBP〕^2/〔N_2
    SA〕^2×〔Tint〕/〔@D@st〕・・・(1
    )Ma≧1.7−0.005〔CTAB〕・・・・(2
    )但し、CTABはCTAB比表面積(m^2/g)、
    24M4は24M4DBP吸油量(ml/100g)、
    Tintは比着色力(%)、N_2SAは窒素吸着比表
    面積(m^2/g)、@D@stは遠心沈降法による凝
    集体ストークス相当径分布における最大頻度のストーク
    ス相当径(nm)を指すものとする。
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