JPH0215810Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、口紅等の詰替品、その他の商品を収容
して市販する包装用チユーブに係る。

本案の目的は、収容物を具合よく収容でき、且
つ、密閉封入でき、また、開封が容易で、強靭
で、簡潔で、安価で、使い捨てに都合よい包装用
チユーブを提供することにある。

以下、本案を図示の実施例により詳細に説明す
る。

図示のものは、破断帯付き透明合成樹脂シート
１により上部に破断帯１２を位置させて筒体２を
形成し、該筒体の下端に合成樹脂から成る底部材
３を嵌着固定し、該底部材の内面から透明合成樹
脂から成るアミユレツト４を起立させ、筒体２の
上端を溶着封止するようにしている。

破断帯付き透明合成樹脂シート１は、第４図に
示すように、シート主部１１の一縁部にこれと異
なる材質の破断帯１２を介入接続させて、フイル
ムよりも十分に厚い方形のシートに一体成形し、
また、破断帯１２は、一端をリング状に突出させ
て、これをつまみ片１２１とする。材質として
は、例えば、一方をポリエチレン、他方をポリプ
ロピレンとする。なお、この材質は、一例であつ
て、他の各種のものでもよく、破断帯１２だけを
適宜に着色すると見分けができ易いので好都合で
ある。

斯様に形成されたシート１は、シート主部１１
と破断帯１２との間で一連であるが、材質が異な
る関係から相互間の結合力が弱く、従つて、破断
帯１２の端を持つて強く引くと、双方の境界部１
２ａ，１２ａで破断を生じる。

而して、上記シート１を、その破断帯１２を上
辺にして左右から筒状にまるめ、つまみ片１２１
を外に突出させて左右両縁部を重ね、該重合部を
縦一直線に溶着接合１３して、透明な筒体２を形
成する。

底部材３は、底壁３１の中央部に有底筒３２を
設け、底壁３１の周縁部に周壁３３を垂設して、
該周壁３３を上記筒体２の下端へ嵌着固定してい
る。なお、該嵌着に溶着手段を講じてもよい。

アミユレツト４は、透明な上下２体４１，４２
の嵌合から成り、上記有底筒３２へ着脱自在に嵌
合し、起立させており、内部に詰替用口紅Ａを収
容している。

アミユレツト収容後の筒体２は、上端を横一直
線に且つ比較的幅広く溶着封止１５し、該溶着封
止部１５において中央に吊り下げ用の透孔１６を
穿設している。

如上の構成であり、その詰替用口紅Ａの市販に
供するわけであるが、店頭では、上端の透孔１６
を以てハンガーに吊して販売する。

また、需要者は、その口紅Ａを透明な筒体２及
びアミユレツト４を通して透視でき、色を確認で
き、且つ、任意に選択できる。そして、その口紅
Ａを取り出すときは、つまみ片１２１をつまんで
引き廻せば、破断帯１２が離脱されて開封開口で
き、そこで、アミユレツト４を引き抜き、該アミ
ユレツトから口紅Ａを取り出せばよい。

本案によれば、底部材３に有底筒３２があるの
で、これへ収容物を嵌合起立させることにより収
容物を安定に具合よく収容でき、筒体２が透明で
あるから、収容物を透視確認でき、筒体２の上端
を溶着封止するので、収容物を密閉封入でき、筒
体２に破断帯１２があるから、該破断帯を引き廻
して極めて容易に開封開口でき、透明合成樹脂シ
ート１により筒体２を形成し、これの下端に底部
材３を装着しているので、強靭であり、且つ、簡
潔で、安価であり、使い捨てに好都合である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、截断正面図、第３図は、底面図、第４図
は、使用部材の斜視図である。 １……透明合成樹脂シート、２……筒体、３…
…底部材、４……アミユレツト、Ａ……口紅。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート主部１１に破断帯１２を一体に介入接続
   させて成る透明合成樹脂シート１により透明な筒
   体２を形成し、該筒体２の下端に底部材３を固定
   し、該底部材には底壁３１に収容物を着脱自在に
   嵌合内装する有底筒３２を設け、収容物の内装後
   に筒体２上端を溶着封止するよう構成したことを
   特徴とする包装用チユーブ。