JPH02154972A - 扉の開閉装置 - Google Patents

扉の開閉装置

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JPH02154972A
JPH02154972A JP63307118A JP30711888A JPH02154972A JP H02154972 A JPH02154972 A JP H02154972A JP 63307118 A JP63307118 A JP 63307118A JP 30711888 A JP30711888 A JP 30711888A JP H02154972 A JPH02154972 A JP H02154972A
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latch plate
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乾 嘉雄
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政雄 宮本
Masayoshi Aisaka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は、主として冷蔵庫の扉の開閉装置に係り、詳し
くは、扉を左右任意の側から開閉操作することができる
装置に関する。
〈従来技術〉 一般に、冷蔵庫の扉は、左右一方の側からのみ開閉操作
が可能となっており、製造時点で、いわゆる右開き、も
しくは左開きのいずれかに決められていた。
そのため、ユーザーは、購入時点で使用場所を考慮して
、右開きもしくは左開きのいずれかのものを選択しなけ
ればならない。また、購入後、台所の模様変え等で冷蔵
庫の置き場所を変更すると、扉が壁に当たつて開閉しに
にくなったり、あるいは置き場所が限定される等の不都
合がある。また、多人数で使゛用する場合は、そのうち
の利き腕が異なる人にとっては、開閉がしづらくなる、
という不便もある。
このような不都合を解消するために、従来より、左右任
意の側から開閉操作が可能な扉の開閉装置、いわゆる両
開き装置が多数提案されている。
第77図および第78図は従来の両開き装置の代表的な
ものを示している。
第77図の装置は、扉l。の上下両部の左右位置にそれ
ぞれヒンジピン2゜、・・・を上下突出自在に設けると
ともに、扉1゜の上下部に対応する本体3゜の一部に、
前記ヒンジピン2゜の軸受凹部4゜を設け、扉l。に設
けた操作ハンドル5゜の回動操作により、左右一方のヒ
ンジピン2゜が対応する軸受凹部4゜から抜は出して、
扉10の開放が可能になるようにしたものである。
また、第78図の装置は、本体6゜と扉7゜との間に中
央部分が開放された中間枠体8゜を設け、中間枠体8゜
の左右−側辺を本体6゜に枢着し、中間枠体8oの他側
辺を扉7゜に枢着したものである。
しかしながら、第77図の装置の場合、右開きと左開き
とを切り換えるための可動の操作ハンドル5゜が必要で
、構造が複雑となるばかりか、本体3oの内部に幼児が
閉じ込められた場合、内側から扉l。を開くことができ
ないため、閉じ込め事故が起こる危険性がある。また、
扉10の内部に操作ハンドル5゜とヒンジピン2.との
連動機構を組み込むため、扉の断熱性能が低下する、と
いう問題もある。
また、第78図の装置では、パツキンが本体6゜と中間
枠体8゜との間、および中間枠体8゜と扉7゜との0間
に必要となって、パツキンが二重になり、扉部分全体の
厚みが厚くなったり、断熱性能が悪くなったりする欠点
がある。
〈発明の目的〉 本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって
、可動の操作ハンドルを必要とせず、ハンドルを回すと
いった操作なしに、扉を左右任意の側から開閉すること
ができ、しかも構造が簡単で高い断熱性能が得られる扉
の開閉装置を提供することを目的とする。
〈発明の構成〉 本発明は、上記の目的を達成するために、扉もしくはこ
の扉が取り付けられる本体のいずれか一方の左右両端部
にヒンジピンを突設するとと、もに、他方に、前記ヒン
ジピンが扉の開放側から係脱自在に係合しうる係合溝を
有する固定板を設け、前記固定板の左右両部にはそれぞ
れ、外径側に開いたラッチ溝によりヒンジピンに係脱自
在に係合して該ヒンジピンを前記係合溝内に拘束するラ
ッチ板を回転自在に取り付けるとともに、これらラッチ
板がヒンジピンを拘束する位置および拘束解除する位置
の両位置に位置するように付勢するスプリングを設け、
これら両ラッチ板間には、一方のラッチ板の拘束解除方
向の回転に連係して他方のラッチ板の回転を陥止する連
結部材を設けた。
あるいは、扉もしくはこの扉が取り付けられる本体のい
ずれか一方の左右両端部にヒンジピンを突設するととも
に、他方に、前記ヒンジピンが扉の開放側から係脱自在
に係合しうる係合溝を有する固定板を設け、前記固定板
の左右両部にはそれぞれ、外径側に開いたラッチ溝によ
りヒンジピンに係脱自在に係合して該ヒンジピンを前記
係合溝内に拘束するラッチ板を回転自在に取り付け、こ
れら両ラッチ板間には、一方のラッチ板の拘束解除方向
の回転に連係して他方のラッチ板の回転を阻止する連結
部材を設け、 前記連結部材を、左右各ラッチ板の近傍で固定板にそれ
ぞれ枢着された一対の■形リンクと、これら!形リンク
の一端部どうしを結合する連結リンクとで構成し、各I
形リンクに、ラッチ板の回転を規制するためのロックピ
ンを突設する一方、各ラッチ板には、前記ロックピンが
係合するスライド案内部とストッパー部とが屈曲状に形
成されたロック溝を設けた。
〈実施例〉 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
■ 第1実施例 第1図ないし第5図は請求項1に対応した第1実施例に
係り、第1図は扉の閉止状態における平面図、第2図は
開放状態における平面図、第3図は正面図、第4図は分
解斜視図、第5図はこの扉の開閉装置を備えた冷蔵庫の
外観斜視図である。
これらの図に示すように、この実施例の扉の開閉装置は
、扉lの左右両部に突設された左右一対のヒンジピン2
 a、 2 bと、nlの上下部に対向するよう本体3
(第5図に図示)に設けられた固定板4と、固定板4の
左右位置に回転自在に取り付けられた左右一対のラッチ
板5 a、 5 bと、一対のラッチ板5 a、 5 
b間に設けられた連結部材6とを備えている。
固定板4は、その左右両部にそれぞれ係合溝7a、7b
が形成されている。これらの係合WII7a、7bは、
扉1の開放側(第1図および第2図においてF側)に開
口しており、対応する側のヒンジピン2 a、 2 b
が扉Iの開放側から嵌入して係合しうるようになってい
る。
ラッチ板5 a、 5 bは、固定板4の係合溝7 a
、 7 bに係合したヒンジピン2 a、 2 bを該
係合溝7 a、 7 bの奥部に拘束するもので、ヒン
ジピン2 a、 2 bが係脱しうるよう外径側に開い
たラッチ溝8 a、 8 bを有する。このラッチ板5
 a、 5 bは、係合溝7a。
7bの内側位置で回転軸9 a、 9 bにより固定F
i、4に回転自在に枢着されており、第1図に示すよう
に、ラッチ溝8 a、 8 bが左右外方を向いた角度
位置においては、ラッチ溝8 a、 8 bが係合溝7
 a、 7 bと交差してその交差部内にヒンジピン2
 a、 2 bを拘束し、その角度位置から一定角度だ
け拘束解除方向(図の右側のラッチ板5aであれば時計
方向、左側のラッチ板5bでは反時計方向)に回転する
ことにより、ラッチ溝8 a、 8 bの開口が係合I
fII7a、7bの開口と合致して、ヒンジピン2 a
、 2 bの係合溝7a。
7bからの抜は出しを許容する。
スプリングl Oa 、l Obは、ラッチ板5a、5
bと固定板4との間に設けたもので、ラッチ板5a 、
5bがヒンジピン2a 、2bを拘束する位置および拘
束解除する位置の角位置に位置するよう付勢するもので
ある。
このスプリングl Oa 、10bの一端は、ラッチ板
5a 、5bのラッチ溝8a 、8bと反対側の端部に
突設した取付ビンI la 、1 lbに回転自在に枢
着され、また、他端は、固定板4に突設された取付ピン
l 2a 、12bに回転自在に枢着されている。取付
ビン12a 、l 2bは、ラッチ板5a 、5bがヒ
ンジピン2a 、2bを拘束する位置および拘束解除す
る位置との間を回転する際に、取付ビンl Ia 、l
 lbと回転軸9a 、9bとで成す角度範囲のほぼ中
間となる位置に設ける。
スプリングI Oa 、l Obは、その両端が常に広
がろうとする方向に力がかかるようになっており、この
スプリングl Oa 、I Obは、扉1の閉止時にお
いて、扉1を本体3に密着させる機能も有するものであ
る。
連結部材6は、一方のラッチFi、5a(5b)の拘束
解除方向の回転に連係して他方のラッチ板5b(5a)
の回転を阻止するもので、一対のリンク6a。
6bと、これらリンク6a 、6bの一端部同士を結合
する連結リンク6cとで構成されている。リンク6a 
、6bは、左右各ラッチ板の近傍で固定板4にそれぞれ
枢111+13a、13bにより揺動自在に枢着されて
いる。各リンク6a 、6bには、それぞれロック溝1
4a、14bが形成されており、このロック溝14a、
+4bにはラッチ板5a 、5bに突設されたロックピ
ン15a 、I 5bが係合している。ロック溝+4a
、+4bは、はぼrLJ字形に屈曲した形状で、リンク
6a 、6bの枢軸13a、13bから遠ざかる方向に
延長したスライド案内部14a +、l 4b 1と、
リンク6a 、6bの枢軸13a 、13bを中心とし
た円弧にルって設けたストッパー部14at、14bt
とからなる。
第5図において符号16は扉1の取手である。
次に上記構成の動作を説明する。
第1図に示すように、各ラッチ板5 a、 5 bのラ
ッチ溝8 a、 8 bが左右外方を向いている状態で
は、ラッチ溝8 a、 8 bか係合溝7a、7bと交
差しており、その交差部内にヒンジピン2 a、 2 
bが拘束され、その結果、扉1は閉止状態に保持される
ここで、扉Iを右から開く場合、扉Iの右側の取手16
を引く。すると、右側のヒンジピン2aが係合溝7aか
ら抜は出す方向に引かれることになり、これに伴い、右
側のラッチ板5aに時計方向、すなわち拘束解除方向の
回転力が作用する。
このとき、ラッチ板5aに設けたロックピン15a。
は、ロック溝I4aの角部に位置しており、スライド案
内部14a+をスライド移動しうる。ロックピン15a
がスライド案内部14a1に沿ってスライドすることで
、ラッチ板5aは、第2図に示すように、時計方向に回
転する。ラッチ板5aが一定角度回転すると、ラッチ溝
8aの開口が係合溝7aの閉口と合致する。これによっ
て、右側のヒンジピン2aの係合)il 7 aからの
抜は出しが可能となる。
一方、右側のラッチ板5aのロックピン15aが、該ラ
ッチ板5aの回転に伴ってロック溝14aのスライド案
内部14a+をスライド移動することで、リンク6aは
、時計方向に揺動し、連結リンク6Cを介して他の(左
側の)リンク6bを同方向に揺動させる。左のラッチ板
5bの側では、リンク6bに設けたロック溝14bのス
トッパー部14b、にロックピン15bが嵌まり込む。
これで、ラッチ板5bはいずれの方向にも回転できなく
なる。
ラッチ板5bの回転が阻止されることで、左側のヒンジ
ピン2bの拘束状態が維持される。
このように、左側のヒンジピン2bが係合溝7bの奥部
に拘束され、右側のヒンジピン2aが保合溝7aから抜
は出し可能となるので、扉lは、左側のヒンジピン2b
を回動中心として開放されることになる。
このラッチ板5aの回転に際して、スプリング10aは
、−旦押し縮められ、扉■の開放操作は、これに抗しな
がら行うことになるが、ラッチ板5aの回転角度の半分
を過ぎた時点から、スプリング10aは再び広がること
になるので、ラッチ板5aの拘束解除方向の回転を付勢
し、完全に拘束解除位置まで回転した後もこの位置を維
持するように付勢される。
上記のように開放された扉Iを閉める場合は、扉lの右
側部を閉止方向に押せばよい。この扉lの閉止動に伴い
、右側のヒンジピン2aは、対応する係合溝7aに嵌ま
り込むが、これと同時に、ラッチ板5aのラッチ溝8a
に受は入れられ、ラッチ板5aに反時計方向の回転力を
付与する。このとき、ロックピン15aがロック溝14
aのスライド案内部14a、の先端にあって、ラッチ板
5aは反時計方向の回転が可能の状態にあるから、ヒン
ジピン2aからの回転力付与により反時計方向に回転し
て第1図の状態に復帰し、再びヒンジピン2aを係合溝
7aの奥部に拘束することになる。
また、ラッチ板5aの反時計方向の回転に伴い、ロック
ピン15aがロック溝14 aの屈曲角部に戻るから、
連結部材6ら、第1図の中立位置に復帰する。
また、この際スプリングIOaは、−旦押し縮められる
が、回転角度の半分を過ぎた時点からスプリングlOa
は再び広がることになり、ラッチ板5aの拘煉方向の回
転を付勢し、完全に拘束位置まで回転した後もこの位置
を維持するように付勢される。
スプリングlOa、10bは、扉1の閉止時において、
その付勢力によって扉1を本体3に圧着させる機能を有
しているので、この第1実施例では、扉のパツキンを従
来例と異なる構成としている。
すなわち、従来の扉のパツキン36では、第6図の水平
断面図に示されるように、扉1と本体3との密着不良に
よる冷気漏れを防ぐために、本体3前面のフランジ35
に当たるパツキン36の部分には、マグネット37を入
れてその吸着力によって冷気シールを行っている。しか
しながら、このように扉のパツキン36にマグネット3
7を入れるものにあっては、マグネット37が熱伝導率
が高いために、該マグネット37を介して熱が侵入する
ことになり、断熱性に劣るという難点がある。
そこで、この第!実施例においては、スプリング10a
 、10bによって扉1が本体3に圧着されるので、第
7図に示されるように、扉lのパツキン38にはマグネ
ット37を入れないようにしている。この第1実施例で
は、従来マグネット37が入れられていた空間を複数の
区画に分けて内部の空気によって断熱するようにしてお
り、また、本体3に当たる部分をやや凸状として、扉l
を閉止したときに、この部分が潰れて冷気シールを行う
ようにしている。このように、パツキン38にマグネッ
ト37を入れる必要がないので、断熱性が向」二する。
扉lを左側から開閉する場合は、上記とは左右逆の動作
により扉Iの開放、閉止が行われるので、その動作説明
は省略する。
なお、扉1の左右山部を同時に開放方向に引くと、左右
両側のヒンジピン2 a、 2 b、ラッチ板5a。
5b、ロックピン15a、+5bおよびロック溝14a
、14bを介して、リンク6a、6bに時計方向の揺動
力と反時計方向の揺動力とが作用することになり、この
左右のリンク6a 、6bは連結リンク6cにより結合
されているため、これら連結部材6はいずれの方向にも
揺動しない。そのため、各ラッチ板5 a、 5 bの
回転が阻止され、その結果、hヒンジピン2 a、 2
 bは係合溝7a、7bから抜は出さなくなり、扉1は
閉止状態に維持される。
扉Iを取り外したいときは、扉1の左右一方を開放した
後、開放した側のラッチ板5a(5b)をドライバのよ
うな棒体で拘束解除方向とは逆方向に回転させればよい
。開放した側のラッチ板5a(5b)が同方向に回転す
ることで、他方のラッチ板5b(5a)の回転阻止状態
が解除され、他方のヒンジピン2b(2a)の係合溝7
b(7a)からの抜は出しが可能になる。
ところで、扉lの閉止時にラッチ板5a 、5bが完全
に拘束位置にないと、すなわち、連結部材6が中立位置
に位置していないと、50ツクピン!5a 、15bが
ローtり溝14a、14bのストッパー部14at、1
4b!からスライド案内部14a+。
14b、に円滑に移動していけないため、左右の開閉方
向の切換えが円滑に行えなくなる虞れがあるが、スプリ
ングI Oa 、10bによりラッチ板5a 、5bが
拘束位置を維持するように付勢されるため、連結部材6
が常に中立位置に保たれ、左右の開閉方向の切換えを円
滑に行うことができる。
また、1fplを一方から開いているとき、開放した側
のラッチ板5a(5b)がnlの開閉時の反動などで不
用意に拘束方向に回転すると、他方のラッチ板5b(5
a)の回転阻止状態が解除され、扉lが外れてしまう虞
れがあるが、スプリング10a 、10bによりラッチ
板5a 、5bが拘束解除位置を維持するように付勢さ
れているために、扉lが外れてしまうのを防止すること
ができる。
第8図は、上述の実施例の右側のリンク6aのロックp
 I 4 aの拡大図である。上述のように、各リンク
6a 、6bでは、それぞれロック溝14a、14bは
、はぼrLJ字状に形成されており、このロック溝14
a、14bのスライド案内部14a+、14b+とスト
ッパー部14a 2.f 4b tとの間は、はぼ直角
に屈曲している。
上述のように、左右いずれの方向からも扉lを円滑に開
放できるためにには、nlの閉止時にラッチ板5a 、
5bのa−tクピンI 5a 、l 5bが、a−)り
114a、14bの屈曲角部に位置している必要がある
。しかしながら、gtあるいは本体3の組み立て精度が
悪いような場合には、扉Iの上下において捩れた位置関
係になることがあり、かかる場合には、扉lの上下のど
ちらかにおいては、ロックピン15aが第8図の仮想線
で示されるように、ロック溝+4aの屈曲角部に位置せ
ず、いわゆる、半開きの状態となり、反対側から開放し
ようとしてもロックピン15aがスライド案内部14a
+の側壁に当接してしまい、ストッパー部14atに円
滑に移動できないために、扉!を円滑に開放できない場
合がある。
そこで、この第1実施例の変形例として、第9図に示さ
れるように、リンク6aのロック114aのスライド案
内部14a1とストッパー部14a、との屈曲部の内側
部分14a、を曲線状に形成してもよい。このようにす
ることにより、ロックピン15aが第9図の仮想線で示
されるように、ロックWll l 4 aの屈曲角部に
位置せず、いわゆる、半開きの状態となっても、反対側
から開放しようとすると、ロックピン15aが曲線状の
部分14a、に案内されてストッパー部14a*に円滑
に移動していくことになり、扉!を円滑に開放できるこ
とになる。なお、第9図において、右側のリンク6aに
ついてのみ示したけれども左側のリンク6bも同様であ
る。
第1O図は、第1実施例の左側のスプリングlObの固
定板4またはラッチ板5bへの取り付は部を示しており
、右側のスプリング10aも同様である。この実施例で
は、スプリング10a、10bの端部を円弧状に折曲し
てこの円弧状部分を固定板4またはラッチ板5a 、5
bの取付ピン11a 、1 lb 、12a 、12b
に嵌め込むようにしている。
このようにして取り付けられたスプリングIOa、IO
bが、取付ピン11a 、1 lb 、I 2a 、1
2bから容易に外れることがないようにするために、ス
プリングl Oa 、10bが嵌め込まれた取付ピンI
 Ia 、I lb 、I 2a 、12bの端部にE
リングを嵌め込むことが考えられるが、Eリングは、ス
ラスト方向の荷重に対してあまり強くないために、扉の
開閉操作を繰り返しているうちに、Eリングが外れてし
まう虞れがある。そこで、取付ピンI la 、1 l
b 、12a 、12bを頭付の取付ピンとし、スプリ
ング10a 、10bを頭付の取付ピンに嵌め込んだ後
に、固定板4またはラッチ板5a 、5bの取付穴に挿
入して裏面からかしめることが考えられるが、スプリン
グ10a、1obを嵌め込んだ頭付の取付ピンをラッチ
板5a5bおよび固定板4の両者にかしめる作業は容易
でない。
そこで、この第1実施例の変形例として、第11図に示
されるように、スプリングl Oa 、10bの端部を
、該スプリング10a 、t obの付勢方向側(外側
)に開いた略半円弧状(Ω形状)として、頭付の取付ピ
ン11a 、1 lb 、12a 、f2bをラッチ板
5a 、5bおよび固定板4に予めかしめておき、この
頭付の取付ピンl la 、1 lb 、l 2a 、
l 2bに、スプリング10a 、10bを、該スプリ
ング10a 、10bの開いた部分から嵌め込むように
してもよい。このようにスプリング10a、10bは、
その付勢方向側に開いているので、スプリング10a、
lObが容易に外れることがなくなるとともに、取り付
は作業も容易となる。なお、スプリングloa、lOb
の端部の形状としては、第12図に示されるように「2
」の字状にしてもよい。
このスプリングIOa、IObは、扉1の開閉に際して
、ラッチ板5a 、5bが回転する度にその取付部が回
転し、また、スプリングlOa、10bには、常にに広
がろうとする力が働き、さらに、円弧状のスプリングl
 Oa 、I Obと取付ピン11a 、1 lb 、
12a 、12bとは点接触であるために、集中荷重に
よって摩耗しやすく、スプリング10a、lObの取付
部が折損する虞れかある。
そこで、第1実施例のさらに変形例として、第13図の
平面図および第14図の正面図に示されるように、スプ
リング10a 、10bの端部をブッシング39に巻き
付け、このブッシング39を介して取付ピンI la 
、l lb 、12a 、12bに取り付けるようにし
てもよい。この円筒状のブッシング39の外径は、スプ
リングIOa、lObの端部の円弧状の内径よりもやや
大きく選ぶことにより、スプリング10a、lObがブ
ッシング39を締め付けてスプリングlOa、lObが
固定される。このようにすることにより、取付ピンII
a 、I lb 、12a 、! 2bとの接触面積が
太きくなって摩耗しにくくなるととともに、スプリング
10a 、l Ob自体は摩耗しないので、スプリング
10a 、l Obが折損することがない。
また、スプリングlOa、lObのブッシング39への
巻き付は回数を、2回以上とすることにより、スプリン
グ10a、jobをより安定に取り付けるようにしても
よい。この例では、取付ピン11a 、l lb 、l
 2a 、12bは頭付の取付ピンとしている。なお、
第13図および第14図では、左側のスプリング10b
のみを図示しているが、右側のスプリング10aら同様
である。
第15図は、上記第1実施例のロックピン15a 、1
5bの取り付は部の拡大断面図である。この第15図に
おいて、40は抜は止め用の止め輪、41はワッシャで
ある。扉の開閉時においては、ロックピンI 5a 、
15bがリンク6a 、6bのロック溝14a、14b
中を摺動するので、ロックピン15a 、l 5bが摩
耗し、a−)クビン15a 、15bが折損する虞れが
ある。そこで、第1実施例の変形例として、第16図に
示されろように、ロックピンl 5a 、15bに回転
自在な円筒状のスリーブ42を遊嵌してもよい。これに
よって、扉の開閉時において、スリーブ42が回転する
ために、ロックピン15a 、l 5bの摩耗が防止さ
れる。
なお、ロックピン15a、15bを第17図に示される
ように、頭付の取付ピンとしてもよく、第18図のよう
にビスを用いてもよい。この場合には、止め輪40およ
びワッシャ41を省略できることになる。
なお、上記の例では、リンク6a 、6bを、固定板4
の前面側に枢着し、連結リンク6Cを固定板4の背面側
に設けたが、これと逆にリンク6a。
6bを固定板4の背面側に枢着し、連結リンク6Cを固
定板4の前面側に設けるようにしてもよい。
この場合、ロック溝14a、14bのスライド案内部[
4a、、14b、はストッパー部14at、14b、の
端部から枢軸13a 、13bに近付く方向に延長した
形状である。
連結リンク6Cをどちらの側に設けるかは、扉lのデザ
イン(itの上面手前側に取手16を設ける場合等)あ
るいは取り付は部分の構造等により、連結リンク6Cが
邪魔にならないよう適した方を選べばよい。
■ 第2実施例 第19図ないし第21図は第2実施例に係り、第19図
は、扉の閉止状態における平面図、第20図は開放状態
における平面図、第21図は分解斜視図である。
この第2実施例は、前記した第1実施例の変形例であっ
て、第1実施例に対応する部分には、同一の参照符を付
している。
この実施例の装置が、第1実施例の装置と異なる点は、
ロック溝14a、14bをラッチ板5a。
5b側に設け、ロックピン15a 、l 5bをリンク
6a 、6b側に突設したことである。
この実施例のロック溝14a、14bは、第1実施例と
同様に、スライド案内部14a、、14b1とストッパ
ー部14at、14btとからなり、はぼ「<」の字形
に屈曲した形状である。そして、ストッパー部14at
、14b、は、リンク6a、6bの枢軸13a、13b
を中心とした円弧状であり、スライド案内部14a +
、I 4a rは、萌紀ストッパーII 4a 、、1
4b 、の端部からラッチ板5a 、5bの回転軸9a
 、9bに近付き、リンク6a、6bの枢軸13a、1
3bから遠ざかるように斜めに延長した形状である。
上記構成の動作は、第1実施例と同様であるので、説明
は省略する。
第22図は、この第2実施例のロック溝14aの拡大図
であり、このロック溝14aは、スライド案内部14a
+とストッパー部14anとの間が屈曲しているが、こ
の第2実施例の変形例として、第23図に示されるよう
に、ロック溝14aのスライド案内部14a1とストッ
パー部14atとの屈曲部の内側部分14asを曲線状
にしてもよい。
このようにすることにより、ロックピン15aが第23
図の仮想線で示されるように、ロック溝!4aの屈曲角
部に位置せず、いわゆる、半開きの状態となっても、反
対側から開放しようとすると、ロックピン15aが曲線
状の部分14a5に案内されてストッパー部14a*に
円滑に移動していくことになり、扉Iを円滑に開放でき
ることになる。第23図においては、右側のロック溝1
4aについてのみ示したけれども左側のロック溝14b
も同様である。
なお、この第2実施例では、ロック溝14a。
14bのスライド案内部14a +、14b +を、ス
トッパー部14al、14b*の端部からラッチ板5a
 、5bの回転軸9a 、9bに近付き、リンク6a 
、6bの枢軸13a 、13bから遠ざかるように斜め
に延長した形状としたが、逆にスライド案内部14a 
+、I 4b +を、ストッパー部14at、14b、
の外径側の端部からラッチ板5a 、5bの回転軸9a
 、9bから遠ざかり、リンク6a 、6bの枢軸13
a 、l 3bに近付くように斜めに延長した形状とし
てもよい。この場合、リンク6a、6bの回転方向は本
実施例の逆になる。
また、この第2実施例では、リンク6a 、6bを固定
板4の前面側に枢着し、連結リンク6Cを固定板4の背
面側に設けたが、これと逆にリンク6a 、6bを固定
板4の背面側に枢着し、連結リンク6cを固定板4の前
面側に設けるようにしてもよい。
■ 第3実施例 第24図ないし第26図は第3実施例に係り、第24図
は扉の閉止状態における平面図、第25図は開放状態に
おける平面図、第26図は分解斜視図である。
この第3実施例は、前記した第1実施例の変形例であっ
て、第1実施例と対応する部分には同一の符号を付して
いる。
この実施例が第1実施例と異なる点は、リンク6a 、
6bが略り字形に形成されていることで、口+7り溝1
4a、14bが枢軸13a 、I 3bをはさんで連結
リンク6Cとの連結部と反対側の端部に形成されている
ことである。また、これに対応してラッチ板5a 、5
bのロックピンI 5a 、15bは固定板4の前面側
に突設されている。
この実施例のロック溝14a 、14bのストッパー部
14a t、14b tは、リンク6a 、6bの枢軸
13a、13bを中心とした円弧状であり、スライド案
内部+4a、、14b、は、前記ストッパー部14al
、14btの端部から枢軸13a 、13bに近付く方
向に延長した形状である。
上記構成の動作は、第1実施例と同様であるので、説明
は省略する。
なお、本実施例では、リンク6a 、6bを固定板4の
前面側に枢着し、連結リンク6Cを固定板4の背面側に
設けたが、これと逆にリンク6a。
6bを固定板4の背面側に枢着し、連結リンク6Cを固
定板4の前面側に設けるようにしてもよい。
この場合、ロック溝14a、14bのスライド案内部1
4a 1,14b rは、ストッパー部14at。
t4h、の端部からリンク6a 、6bの枢軸13a。
13bから遠ざかる方向に延長した形状となり、リンク
6a 、6bの回転方向は本実施例の逆になる。
■ 第4実施例 第27図ないし第29図は第4実施例に係り、第27図
は扉の閉止状態における平面図、第28図は開放状態に
おける平面図、第29図は分解斜視図である。
この第4実施例は、前記した第3実施例の変形例であっ
て、第3実施例に対応する部分には、同一の参照符を付
す。
この実施例が第3実施例と異なる点は、リンク6a 、
Gbを固定板4の背面側で固定板4に枢着し、また、ロ
ック溝14a、14bをラッチ板5a 、5b側に設け
、ロックピン15a 、15bをリンク6a 、6b側
に突設したことである。
この実施例のロック#14a、14bのストッパー部1
4−a t、l 4b tは、リンク6a 、6bの枢
軸13a、13bを中心とした円弧状であり、スライド
案内部14a 、、l 4b 、は、前記ストッパー部
14a 、、l 4b 、の端部からラッチ板5a、5
bの回転軸9a 、9bおよびリンク6a 、6bの枢
軸13a、!3bに近付く方向に斜めに延長した形状で
ある。
上記構成の動作は、第3実施例と同様であるので、説明
は省略する。
なお、第3実施例と同様、連結リンク6cを固定板4の
背面側または前面側に設けるか、あるいは、ロック溝1
4a、14bのスライド案内部14a +、I 4b 
、を、ストッパー部14affi、14brの端部から
ラッチ板5a 、5bの回転軸9a 、9bに近付くま
たは遠ざかる方向に延長するかは任意に選び得るが、扉
lのデザインあるいは取付部の構造などの条件と併せて
、扉lの左右から同時に開閉しようとした時に連結リン
ク6cに引っ張り方向の力がかかるような組み合わせを
選ぶのが連結リンク6Cの変形を防止する点から望まし
い。
■ 第5実施例 第30図ないし第32図は第5実施例に係り、第30図
は扉の閉止状態における平面図、第31図は開放状態に
おける平面図、第32図は分解斜視図である。
この実施例の扉の開閉装置が、nlの左右両部に突設さ
れた左右一対のヒンジピン2a 、2bと、係合溝7a
 、7bを有する固定板4と、ラッチ溝8a 、8bを
有する左右一対のラッチ板5’a、5bと、これらラッ
チ板5a 、5bがヒンジピン2a。
2bを拘束する位置および拘束を解除する位置の両位置
に位置するように付勢するスプリングlOa 、I O
bとを備えている点は、第1実施例の装置と同様である
。第1実施例と同一の部分には9、同一の参照符を付し
て詳細な説明は省略する。
本実施例の装置が、第1実施例の装置と異なる点は、一
方のラッチ板5a(5b)の拘束解除方向の回転に連係
して他方のラッチ板5 b(5a)の回転を阻止する連
結部材17が、1本のレバーで構成されており、両ラッ
チ板5 a、 5 bの左右中間位置で支軸18により
固定板4に揺動自在に枢着されている。この連結部材I
7の両端部にはそれぞれロック溝19a、19bが形成
されており、このロック溝19a、19bには、ラッチ
板5 a、 5 bに突設されたロックピン20a、2
0bが係合している。ロック溝+9a、19bは、はぼ
L字形に屈曲した形状で、連結部材I7の支軸18から
遠ざかる方向に延長したスライド案内部19a+、19
blと、支軸18を中心とした円弧に沿って設けたスト
ッパー部+9at、19btとからなる。
上記の構成において、扉lを右から開くと、第30図に
示すように、右側のヒンジピン2aか係合溝7aから抜
は出す方向に引かれることになり、これに伴い、右側の
ラッチ板5aに時計方向、すなわち拘束解除方向の回転
力が作用する。このとき、ラッチ板5aに設けたロック
ピン20a、は、ロック溝19aの角部に位置しており
、スライド案内部19a+をスライド移動しうる。ロッ
クピン20aがスライド案内部19a+に沿ってスライ
ドすることで、連結部材17を時計方向に揺動させる。
この連結部材!7の揺動により、他方の、すなわち、左
のラッチ板5bの側では、連結部材17の端部がラッチ
板5bから遠ざかる方向に移動することになり、該端部
のロック溝19bのストッパー部19b、にロックピン
20bか嵌まり込む。
これで、ラッチ板5bはいずれの方向にも回転できなく
なる。ラッチ板5bの回転が阻止されることで、左側の
ヒンジピン2bの拘束状態が維持される。
扉!を左側から開放する場合は、上記とは左右逆の動作
により扉の開放が行われる。
なお、本実施例の場合も、連結部材17を固定板4の前
面側に設けてもよいが、この場合、ロック溝19a 、
19bのストッパー部19at、19btは支軸1gを
中心とした円弧状となり、スライド案内部! 9a t
、19b 、はストッパー部l9at、+9btの背面
側の端部から支軸18に近付く方向に延長した形状とな
る。また、ロックピン20a、20bはラッチ板5a 
、5bの前面側に設けることになる。
■第6実施例 第33図ないし第35図は第6実施例に係り、第33図
は扉の閉止状態における平面図、第34図は開放状態に
おける平面図、第35図は分解斜視図である。
この実施例の扉の開閉装置が、扉lの左右両部に突設さ
れた左右一対のヒンジピン2a 、2bと、係合117
a 、7bを有する固定板4と、ラッチ溝8a 、8b
を有する左右一対のラッチ板5a 、5bと、これらラ
ッチ板5a 、5bがヒンジピン2a。
2bを拘束する位置および拘束を解除する位置の両位置
に位置するように付勢するスプリング10a、10bと
を備えている点は、第1実施例の装置と同様である。第
1実施例と同一の部分には、同一の参照符を付して詳細
な説明は省略する。
本実施例の装置が、第!実施例の装置と異なる点は、一
方のラッチ板5a(5b)の拘束解除方向の回転に連係
して他方のラッチ板5b(5a)の回転を阻止する連結
部材21が、−本のレバーで構成されており、その両端
部にはそれぞれロックピン22a、22bが突設されて
いる。このロックピン22a、22bは、固定板4に設
けたスライド1l123a 、23bに係合しており、
このスライド溝23a、23b中をロックピン22a、
22bがスライドすることにより、連結部材2里は左右
に揺動するようになっている。このスライド溝23a、
23bは、はぼ「<」の字状に屈曲した形状で、左右お
のおの逆のスライド溝23b、23aから遠ざかる方向
に延長したスライド案内部23a +、23b 、と、
ラッチ板5a 、5bの回転軸9a 、9bから遠ざか
る方向に斜めに延長したストッパー部23a t、23
b tとからなる。また、各ラッチ板5a 、5bには
、前記ストッパー部23a、、23b、と対応した位置
にロック溝24a。
24bが設けられており、連結部材21のロックピン2
2a、22bの他端部が係合している。
上記の構成において、扉1を右から開くと、第33図に
示すように、右側のヒンジピン2aが係合溝7aから抜
は出す方向に引かれることになり、これに伴い、右側の
ラッチ板5aに時計方向、すなわち拘束解除方向の回転
力が作用する。このとき、連結部材2目こ設けたロック
ピン22aは、ロック溝24aの内側の端部およびスラ
イド溝23aの角部に位置しており、ロック溝24aに
より右方向の力が働くために、スライド溝23aのスラ
イド案内部23a、をスライドし、連結部材21を右方
向に揺動させる。この連結部材21の揺動により、他方
の、すなわち、左のラッチ板5bの側では、連結部材2
1の端部に突設したロックピン22bがラッチ板5bか
ら遠ざかる方向に移動することになり、ロック溝24b
の外径側の端部およびスライド溝23bのストッパー部
23b、にロックピン22bが嵌まり込む。これで、ラ
ッチ板5bはいずれの方向にも回転できなくなる。ラッ
チ板5bの回転が阻止されることで、左側のヒンジピン
2bの拘束状態が維持される。
91を左側から開放する場合は、上記とは左右逆の動作
により扉の開放が行われる。
なお、本実施例の場合も、連結部材21を固定板4の前
面側に設けてもよい。この場合、スライド溝23a、2
3bのスライド案内部23a+、23b、は、左右おの
おの逆のスライド1l123a、23bに近付く方向に
延長した形状で、ストッパー部23a t、23b t
はスライド案内部23at、23b、の外側の端部から
ラッチ板5a 、5bの回転軸9a 、9bから遠ざか
る方向に斜めに延長した形状となる。また、ラッチ板5
a 、5bのロック溝24a、24bは、前面側で前記
ストッパー部23a t、23b tと対応した位置に
設ける。
■第7実施例 第36図ないし第38図は第7実施例に係り、第36図
は扉の閉止状態における平面図、第37図は開放状態に
おける平面図、第38図は分解斜視図である。
この実施例の扉の開閉装置が、扉lの左右両部に突設さ
れた左右一対のヒンジピン2a 、2bと、係合溝7a
 、7bを有する固定板4と、ラッチ溝8a 、8bを
有する左右一対のラッチ板5a 、5bと、これらラッ
チ板5a 、5bがヒンジピン2a。
2bを拘束する位置および拘束を解除する位置の両位置
に位−置するように付勢するスプリング10a、10b
とを備えている点は、第1実施例の装置と同様である。
第1実施例と同一の部分には、同一の参照符を付して詳
細な説明は省略する。
本実施例の装置が、第1実施例の装置と異なる点は、一
方のラッチ板5a(5b)の拘束解除方向の回転に連係
して他方のラッチ板5b(5a)の回転を阻止する連結
部材25が、2本一対の連結レバー25a、25bで構
成されていることである。
2本の連結レバー25a、25bのうち、図においてラ
ッチ板5 a、 5 bの上位に位置する一方の連結レ
バー25aは、その左端部が左側のラッチ板5bの周部
に枢着され、右端部にはロックピン26aが突没されて
いる。該ロックピン26aは、固定板4に形成されたス
ライド案内溝27aに嵌入し、該スライド案内溝27a
によりラッチ板5aの半径方向に案内されるようになっ
ている。また、このスライド案内溝27aに対応して、
ラッチ板5aには、外径側に開いたロック溝28aが形
成されている。このロックFIII28aは、ラッチ板
5aがヒンジピン2aの拘束角度位置にあるときには、
スライド案内fil 27 aと合致するようになって
いる。
他方の、すなわち図においてラッチ板5 a、 5 b
の下位に位置する連結レバー25bは、前記した連結レ
バー25aと左右逆の構造で、右端部が右側のラッチ板
5aの周部に枢着され、左端部jこはロックピン26b
か突設されている。固定板4の左側部には、ロックピン
26bを案内するスライド案内溝27bが形成されてい
る。また、左側のラッチ板5bには、外径側に開いたロ
ック溝28bが形成されている。
上記の構成Iこおいて、昨夏の閉止した状態では、第3
6図に示すように、各連結レバー25a、25bのロー
1クピン26a、26bは、ロック溝28a、28bか
ら外れており、各ラッチ板5 a、 5 bは回転が可
能である。
ここで、扉!を右から開くと、第37図に示すように、
右側のヒンジピン2aが係合溝7aから抜は出す方向に
引かれ、右側のラッチ板5aが時計方向、すなわち拘束
解除方向に回転する。このラッチ板5aの回転に伴い、
下位の連結レバー25bが右側に引かれて、該連結レバ
ー25bの左端部に突設されたロックピン26bが、左
側のラッチ板5bのロック溝28bに嵌まり込む。これ
によって、左側のラッチ板5bの回転が阻止される。こ
の場合、上位の連結レバー25aは、そのロックピン2
6aがロック溝28aから外れた位置にあるから、右側
のラッチ板5aの回転にかかわらず変位せず、元の状態
を維持する。
扉Iを左側から開放する場合は、上記とは左右逆の動作
により扉の開放が行われる。
なお、本実施例の場合、連結レバー25a、25bをラ
ッチ板5a 、5bに背面側で枢着したが、これを前面
側で枢着してもよい。この場合、固定板4のスライド案
内部27a、27bおよびラッチ板5a 、5bのロー
iり溝28a、28bを固定板4の中央寄りに配置すれ
ばよい。
■第8実施例 第39図ないし第43図は第8実施例に係り、第39図
は扉の閉止状態における平面図、第40図は開放状態に
おける平面図、第41図は分解斜視図、第42図は正面
図、第43図は冷蔵庫の外観斜視図である。
この第8実施例は、前記した第1実施例の変形例であっ
て、第1実施例と対応する部分には、同一の参照符を付
す。
この実施例は、本体3側にヒンジピン2a、2hを設け
、扉夏側に固定板4等を設けたものであり、その他の構
成および動作は、第1実施例と同様であるので説明は省
略する。
ヒンジピン2a 、2bは、通常、丸棒材を、所定の長
さでその軸線方向に直角に切断し、その形状のまま本体
3に取付けられているヒンジ板45a、45bに圧入等
によって固定されている。したがって、第43図に示さ
れるように、扉lを開放したときに、ヒンジピン2a 
、2bの切断面が露出することになり、使用者が誤って
ヒンジピン2a 、2bにぶつかった場合など危険であ
る。
そこで、この第8実施例の変形例として、第44図に示
されるように、ヒンジピン2a 、2bの先端部分を半
球面状に形成してもよい。あるいは、第45図に示され
るように、本体3側にやや屈曲させた形状にしてもよい
。これによって、扉lを開放1.ノ、−状態における安
全性が向上する。
■第9実施例 第46図ないし第49図は第9実施例に係り、第46図
は扉の閉止状態における平面図、第47図はjm放状態
jこおける平面図、第48図は分解斜挽回、第49図は
正面図である。
この第9実施例は、前記した第8実施例の変形例であっ
て、第8実施例と対応する部分には、同一の参照符を付
す。
左右のヒンジピン2a 、2bは、それぞれ個別のヒン
ジ板45a、45bによって第8実施例のように、本体
3側に取り付けられているが、このように左右個別に取
り付ける構造では、ヒンジピン2a 、2b間の距離を
所定の寸法公差(例えば、±0.2g++s)以内に設
置するのは、非常に手間がかかるものである。そこで、
この第9実施例では、左右のヒンジピン2a 、2bが
取り付けられるヒンジ板46を板金プレス加工などで一
体物に構成している。
このように左右のヒンジピン2a 、2bが取り付けら
れるヒンジ板46を一体物とすることにより、第49図
に示されるように、ヒンジピン2a。
2b間の距Mlを所定の寸法に容易に設定することが可
能となる。
その他の構成および動作は、第8実施例と同様であるの
で、説明は省略する。
[相]第1O実施例 第50図ないし第53図は第1O実施例に係り、第50
図は扉の閉止状態における平面図、第51図は開放状態
における平面図、第52図は分解斜視図、第53図は正
面図である。
この第1O実奥例は、前記した第8実施例の変形例であ
って、第8実施例と対応する部分には、同一の参照符を
付す。
通常、ヒンジピン2a 、2bと固定板4とは金属製で
あり、nlの開閉時においては、ヒンジピン2a 、2
bと固定板4の係合117a、7bの奥部とが衝突し、
その際に騒音を生じることになる。
この衝突による騒音を低減するために、ヒンジピン2a
 、2bおよび固定板4の両者を樹脂製にするか、ある
いは、一方を樹脂製とすることが考えられるが、ヒンジ
ピン2a 、2bを樹脂製とすることは、扉荷重を支え
るには、強度が不足する虞れがあり、また、固定板4を
樹脂製とすることは、成型時の収縮のために、寸法精度
がでにくく、左右のヒンジピン2a 、2bと係合溝7
a 、7bのピッチが合わず、扉の開閉が円滑にできな
い虞れがある。
そこで、この第10実施例では、ヒンジピン2a 、2
bおよび固定板4は、金属製とするとともに、固定板4
の係合溝7a 、7bの部分に、第54図に示されるよ
うに、樹脂製の緩衝部材47を付設している。この緩衝
部材47としては、ポリアミド樹脂やポリアセタール樹
脂などの耐摩耗性に優れた樹脂を用いるのが望ましい。
また、この緩衝部材47は、別に成形を行ったものを固
定板4の係合溝7a 、7bに嵌め込んでもよいし、あ
るいは、固定板4の係合1117a、7bに樹脂をアウ
トサートして形成してもよい。
このように、ヒンジピン2a 、2bおよび固定板4を
金属製とし、固定板4の係合溝7a 、7bに緩衝部材
47を設けることにより、強度や寸法精度を犠牲にする
ことなく、扉の開閉時における騒音を低減することが可
能となる。
その他の構成および動作は、第8実施例と同様であるの
で、説明は省略する。
■第1+実施例 第55図ないし第58図は第11実施例に係り、第55
図は扉の閉止状態における平面図、第56図は開放状態
における平面図、第57図は分解斜視図、第58図は正
面図である。
この第1!実施例は、前記した第8実施例の変形例であ
って、第8実施例と対応する部分には、同一の参照符を
付す。
ヒンジピン2a 、2bとラッチ板5a 、5bをとも
に金属製にすると、扉lの開閉時においては、ヒンジピ
ン2a 、2bとラッチ板5a 、5bのラッチ溝8a
 、8bとが衝突し、その際に騒音を生じることになり
、また、ヒンジピン2a 、2bおよびラッチ板5a 
、5bが摩耗して金属粉を発生することになる。この衝
突による騒音を低減するとともに、ヒンジピン2a 、
2bおよびラッチ板5a、5bの摩耗を防ぐために、こ
の第11実施例では、ヒンジピン2a 、2bは金属製
とするとともに、ラッチ板5a 、5bのラッチ1R8
a、8bK分を樹脂製としている。
すなわち、この第11実施例では、ラッチ板5a 、5
bの回転軸9a 、9b部からロックピン!5a 、1
5bの突設部さらにスプリング10a、10bの枢着部
にかけては金属板で形成し、回転軸部9a 、9bから
ラッチ溝8a、8bにかけては樹脂48で形成している
。この実施例では、樹脂48の中に金属板を挿入する、
いわゆる、インサート成形によって形成される。このよ
うにすることによって、ロックピン15a 、15bの
突設部の強度か確保できるとともに、また、ラッチ板5
a。
5bの位置付勢用のスプリング10a 、10bの力に
よってスプリング10a 、l Obの枢着部がたわん
でしまうのを防止することができる。このラッチ1l1
8a、8b部分に用いる樹脂48としては、例えば、ポ
リアセタール樹脂などの強度が高く、耐摩耗性に優れた
樹脂が望ましい。
このようにラッチ溝8a 、8bの部分を樹脂製とする
ことにより、扉の開閉時における騒音を低減することが
可能となり、さらに、ヒンジピン2a、2bとラッチ板
5a 、5bとの摩耗によって、金属粉が発生すること
もない。
なお、ロックピン15a 、15bの突設部およびスプ
リング10a 、10bの枢着部にあまり強度を必要と
しない場合には、ラッチ板5a 、5b全体を樹脂製と
してもよい。
その他の構成および動作は、第8実施例と同様であるの
で、説明は省略する。
■第12実施例 第59図ないし第62図は第12実施例に係り、第59
図は扉の閉止状態における平面図、第60図は開放装態
における平面図、第61図は分解斜視図、第62図は正
面図である。
この第12実施例は、府記した第8実施例の変形例であ
って、第8実施例と対応する部分には、同一の参照符を
付す。
本発明の扉の開閉装置では、上述のように、固定板4の
係合溝7a 、7bとラッチ板5a 、5bのラッチ溝
8a 、8bとによってヒンジピン2a、2bを係止す
るために、扉1を開放した状態においては、扉lの自重
等によって開放側とは反対側の固定板4の係合溝7a 
、7bに、該係合溝7a、7bを押し広げようとする力
が働くことになる。また、扉lを開放した時に、扉lが
本体3に当たらないようにするために、左右のヒンジピ
ン2a。
2bの位置は、出来るだけ左右の両端部に近い位置に設
けなければならず、固定板4の各係合溝7a、7bと左
右の端部との寸法が小さくなり、この部分に応力が集中
することにより、扉lに大きな荷重をかけたりすると、
係合17a、7bが変形して溝が広がってしまい、ヒン
ジピン2a、2bがラッチ板5a 、5bのラッチ溝8
a 、8bから外れてしまったり、あるいは、扉1の開
閉操作が円滑に行えない場合があるなどの難点がある。
そこで、この第12実施例においては、固定板4の係合
溝7a 、7bの周部および固定板4の左右の外周部を
折曲させており、この折曲部49によって、断面係数が
大きくなって強度が向上し、扉1の開放時に、扉Iに荷
重がかかっても固定板4の係合溝7a 、7bおよび固
定板4の端部か容易に変形することがない。
この固定板4の折曲部49は、例えば、次のようにして
形成される。すなわち、第63図に示されるように、係
合溝7a 、7bの周部および固定板4の外周部に相当
する部分を一度プレス成形して階段状にした後、溝部分
および外縁部を打ち抜くことにより、溝部が変形するこ
とな(、また、寸法精度のよい折曲部49が形成される
その他の構成および動作は、第8実施例と同様であるの
で、説明は省略する。
■ 第13実施例 第64図ないし第67図は請求項2に対応した第13実
施例に係り、第64図は扉の閉止状態における平面図、
第65゛図は開放状態における平面図、第66図は正面
図、第67図は分解斜視図である。
これらの図に示4”ように、この実施例の扉の開閉装置
は、扉lの左右両部に突設された左右一対のヒンジピン
2 a、 2 bと、扉1の上下部に対向するよう本体
3に設けられた固定板4と、固定板4の左右位置に回転
自在に取り付けられた左右一対のラッチ板5 a、 5
 bと、一対のラッチ板5 a、 5 b間に設けられ
た連結部材6とを備えている。
固定板4は、その左右両部にそれぞれ係合溝7a、7b
が形成されてい4.これらの係合溝7 a、 7 bは
、扉Iの開放側(第64図および第65図において下側
)に開口しており、対応する側のヒンジピン2a、2b
hf扉lの開放側から嵌入して係合しうるようになって
いる。
ラッチ板5a、5bは、固定板4の係合溝7a、7bに
係合したヒンジピン2 a、 2 bを該係合溝7 a
、 7 bの奥部に拘束するもので、ヒンジピン2 a
、 2 bが係脱しうるよう外径側に開いたラッチ溝8
a、8bを有する。このラッチ板5 a、 5 bは、
係合溝7a。
7bの内側位置で回転軸9 a、 9 bにより固定板
4に回転自在に枢着されており、第64図に示すように
、ラッチ溝8 a、 8 bが左右外方を向いた角度位
置においては、ラッチ溝8 a、 8 bが係合溝7 
a、 7 bと交差してその交差部内にヒンジピン2a
、2bを拘束し、その角度位置から一定角度だけ拘束解
除方向(図の右側のラッチ板5aであれば時計方向、左
側のラッチ板5bでは反時計方向)に回転することによ
り、ラッチ溝8 a、 8 bの開口が係合1117a
7bの開口と合致して、ヒンジピン2 a、 2 bの
係合WII7a、7bからの抜は出しを許容する。
連結部材6は、一方のラッチ板5a(5b)の拘束解除
方向の回転に連係して他方のラッチ板5b(5a)の回
転を阻止するもので、一対の■形リンク6a、6bと、
これら■形リンク6a 、6bの一端部どうしを結合す
る連結リンク6Cとで構成されている。
■形リンク6a 、6bは、左右各ラッチ板5a。
5bの近傍で固定板4にそれぞれ枢軸13a、13bに
より揺動自在に枢着されている。各!形リンクl 3a
 、l 3bには、a−)クビン50a、50bが突設
されている。一方、各ラッチ板5 a、 5 bには、
前記ロックピン50a、50bが係合するロック溝51
a、51bが形成されている。ロック溝51a 、5 
lbは、はぼ「<」字形に屈曲した形状で、ラッチ板5
 a、 5 bの回転軸9 a、 9 bに近付くよう
■形リンク6a 、6bの枢軸13a 、l 3bに向
けて斜めに延長したスライド案内部51a+、51b+
と、■形リンク6a 、6bの枢軸13a 、13bを
中心とした円弧に沿って設けたストッパー部51ag、
51b tとからなる。
次に上記構成の動作を説明する。
第64図に示すように、各ラッチ板5 a、 5 bの
ラッチ溝8 a、 8 bが左右外方を向いている状態
では、ラッチ溝8 a、 8 bが係合17a、7bと
交差しており、その交差部内にヒンジピン2a、2bが
拘束され、その結果、扉1は閉止状態に保持される。
ここで、扉!を右から開く場合、第1実施例と同様に扉
lの右側の取手I6を引く。すると、右側のヒンジピン
2aが係合溝7aから抜は出す方向に引かれることにな
り、これに伴い、右側のラッチ板5aに時計方向、すな
わち拘束解除方向の回転力が作用する。このとき、I形
リンクに設けたロックピン50aは、ロック1p151
aの角部に位置しており、スライド案内部51atをス
ライド移動しうる。ロックピン50aがスライド案内部
5Ia+に沿ってスライドすることで、ラッチ板5aは
、第65図に示すように、時計方向に回転する。
ラッチ板5aが一定角度回転すると、ラッチ溝8aの開
口が係合fll 7 aの開口と合致する。これによっ
て、右側のヒンジピン2aの係合溝7aからの抜は出し
が可能となる。一方、ラッチ板5aの回転に伴い、ロッ
ク溝51aがロックピン50aに対して時計方向に変位
するから、ロックピン50aは、ロック溝51aのスラ
イド案内部5!a1に沿って相対的にスライドすること
になり、ラッチ板5aの内径側に引かれる。これで、I
形リンク6aは時計方向に揺動し、連結リンク6Cを介
して他の(左側の)I杉リンク6bを同方向に揺動させ
る。左のラッチ板5bの側では、■形リンク6bに設け
たロックピン50bが、ロック溝51bのストッパー部
51b、に嵌まり込む。これで、ラッチ板5bはいずれ
の方向にも回転できなくなる。ラッチ板5bの回転が阻
止されることで、左側のヒンジピン2bの拘束状態が維
持される。
このように、左側のヒンジピン2bが係合溝7bの奥部
に拘束され、右側のヒンジピン2a力イ係合溝7aから
抜は出し可能となるので、扉lは、左側のヒンジピン2
bを回動中心として開放されることになる。
上記のように開放された扉lを閉める場合は、扉lの右
側部を閉止方向に押せばよい。この扉lの閉止動に伴い
、右側のヒンジピン2aは、対応する係合溝7aに嵌ま
り込むが、これと同時に、ラッチ板5aのラッチ溝8g
に受は入れられ、ラッチ板5aに反時計方向の回転力を
付与する。このとき、ロックピン50aがロック溝51
aのスライド案内部51a+の先端にあって、ラッチ板
5aは反時計方向の回転が可能の状態にあるから、ヒン
ジピン2aからの回転力付与により反時計方向に回転し
て第64図の状態に復帰し、再びヒンジピン2aを係合
溝7aの奥部に拘束することになる。
また、ラッチ板5aの反時計方向の回転に伴い、ロック
ピン50aがロック溝51aの屈曲角部に戻るから、連
結部材6も、第64図の中立位置に復帰する。
扉1を左側から開閉する場合は、上記とは左右逆の動作
により扉!の開放、閉止が行われるので、その動作説明
は省略する。
なお、扉!の左右両部を同時に開放方向に引くと、左右
両側のヒンジピン2 a、 2 b、ラッチ板5a。
5b、ロック溝51a、51bおよびロックピン50a
、50bを介して、■形リンク6a 、6bに時計方向
の揺動力と反時計方向の揺動力とが作用することになり
、連結部材6はいずれの方向にら揺動じない。そのため
、各ラッチ板5 a、 5 bの回転が阻止され、その
結果、各ヒンジピン2 a、 2 bは係合溝7 a、
 7 bから抜は出さなくなり、扉lは閉止状態に維持
される。
扉1を取り外したいときは、扉lの左右一方を開放した
後、開放した側のラッチ板5a(5b)をドライバのよ
うな棒体で拘束解除方向とは逆方向に回転させればよい
。開放した側のラッチ板5a(5b)が同方向に回転す
ることで、他方のラッチ板5b(5a)の回転阻止状態
が解除され、他方のヒンジピン2b(2a)の係合11
17b(7a)からの抜は出しが可能になる。
なお、■形リンク6a 、6bを略り字形に形成し、L
字形の角部で固定板4に枢着し、連結リンク6cとの連
結部とは反対側の端部にロックピン50a、50bを突
設するとともに、ラッチ板5a−,5bのO−1りm5
1a、51bを前面側に設けることが考えられる。しか
しながら、この場合、連結部材6は、ラッチ板5a 、
5bの回転による揺動に際して、ロックピン50a、5
0bを突設した側の端部がtFf後方向に移動するため
に、開閉装置の前後方向の厚みが増えてしまうという欠
点が生じる。■形リンク6a 、6bの場合、揺動方向
は固定板4の長手方向内であるため、このような欠点は
生じない。
第14 施1 第68図ないし第70図は第14実施例に係り、第68
図は、扉の閉止状態における平面図、第69図は開放状
態における平面図、第70図は分解斜視図である。
この第14実施例は、前記した第13実施例の変形例で
あって、第13実施例と対応する部分には同一の符号を
付している。
この実施例は、扉lの左右両部に突設されたヒンジピン
2 a、 2 bと、係合溝7a、7bを存する固定板
4と、ラッチ1118g、8bをHする左右一対のラッ
チ板5 a、 5 bと、一方のラッチ板5a(5b)
の拘束解除方向の回転に連係して他方のラッチ板5b(
5a)の回転を阻止する連結部材6とを備え、かつ連結
部材6が、一対の■形リンク6a、6bと、これら■形
リンク6 a、 6 bの一端部どうしを結合する連結
リンク6Cとで構成されている点は、第13実施例と同
じである。
この実施例が第13実施例と異なる点は、I形リンク6
 a、 6 bを、背面側で固定板4に枢着し、固定板
4の前面側に連結リンク6cを設け、この連結リンク6
Cにより両I形リンク6 a、 6 bを互いに結合し
たことである。
また、この実施例の各ラッチ板5 a、 5 bには、
第13実施例と同様に、スライド案内部51a。
51b、とストッパー部51at、51b2とからなる
ロック溝51a、51bが形成されているが、このロッ
ク溝51a、51bは、はぼ「<」字形に屈曲した形状
である。そして、ストッパー部51at、5th、は、
■形リンク6 a、 6 bの枢軸13a、13bを中
心とした円弧形状であり、スライド案内部51a+、5
1blは、前記ストッパー部5 fat、5 th。
の一端からラッチ板5 a、 5 bの回転軸9 a、
 9 bに近付き、■形リンク6a 、6bの枢軸13
a、13bから遠ざかるよう斜めに延長した形状である
上記構成の動作は、第13実施例と同様であるので、説
明は省略する。
■ 第15実施例 第71図ないし第73図は第15実施例に係り、第71
図は扉の閉止状態における平面図、第72図は開放状態
における平面図、第73図は分解斜視図である。
この第15実施例は、前記した第13実施例の変形例で
あって、第13実施例と対応する部分には同一の符号を
付している。
この実施例は、扉1の左右両部に突設されたヒンジピン
2 a、 2 bと、係合溝7a、7bを有する固定板
4と、ラッチ1l18a、8bを有する左右一対のラッ
チ板5a、5bと、一方のラッチ板5a(5b)の拘束
解除方向の回転に連係して他方のラッチ板5b(5a)
の回転を阻止する連結部材6とを備え、かつ連結部材6
が、一対の■形リンク6 a、 6 bと、これらr形
リンク6 a、 6 bの一端部どうしを結合する連結
リンク6cとで構成されている点は、第13実施例と同
じである。
この実施例が第13実施例と異なる点は、■形リンク6
a 、6bを、固定板4のラッチ板5a、5bの回転軸
9a 、9bより外側(左右端部寄り)で、前記固定板
4に枢着したことである。
また、この実施例の各ラッチ板5 a、 5 bには、
第13実施例と同様に、スライド案内部51a+。
51b、とストッパー部51ay、51 btとからな
る【1ツク溝51a、51bが形成されているが、この
ロック溝51a、51bは、はぼ「<」字形に屈曲した
形状であり、係合溝7a 、7bと回転軸9a、9bと
の間に設けられている。そして、ストッパー部51at
、51btは、!形リンク6a 、6bの枢軸13a 
、13bを中心とした円弧形状であり、スライド案内部
51 a+、5 l b+は、前記ストッパー部51a
2,51btの一端からラッチ板5 a、 5 bの回
転軸9 a、 9 bに近付き、I形リンク6a 、6
bの枢軸13a 、l 3bから遠ざかるよう斜めに延
長した形状である。
上記構成の動作は、第13実施例と同様であるが、ラッ
チ板5a 、5bが回転したときの■形リンク6a 、
6bおよび連結リンク6cの揺動力向は、第13実施例
とは逆になる。
[相] 第16実施例 第74図ないし第76図は第16実施例に係り、第74
図は扉の閉止状態における平面図、第75図は開放状態
における平面図、第76図は分解斜視図である。
この第16実施例は、前記した第15実施例の変形例で
あって、第15実施例と対応する部分には同一の符号を
付している。
この実施例は、扉!の左右両部に突設されたヒンジピン
2 a、 2 bと、係合N7a、7bを有する固定板
4と、ラッチ溝8 a、 8 bを有する左右一対のラ
ッチ板5 a、 5 bと、一方のラッチ板5a(5h
)の拘束解除方向の回転に連係して他方のラッチ板5b
(5a)の回転を阻止する連結部材6とを備え、かつ連
結部材6が、一対の■形リンク6a 、6bと、これら
■形リンク6a 、6bの一端部どうしを結合する連結
リンク6cとで構成されている点は、第15実施例と同
じである。
この実施例が第i5実施例と異なる点は、I形リンク6
a 、6bを、背面側で固定板4に枢着し、固定板4の
′前面側に連結リンク6cを設け、この連結リンク6C
により両I形リンク6a 、6bを互いに結合したこと
である。
また、この実施例の各ラッチ板5 a、 5 bには、
第15実施例と同様に、スライド案内部51a、。
51b1とストッパー部51az、51btとからなる
ロック溝51a、51bが形成されているが、このロッ
ク溝51a、51bは、はぼ「<」字形に屈曲した形状
である。そして、ストッパー部51at、5lb、は、
I形リンク6a 、6bの枢軸1’Ja、13bを中心
とした円弧形状であり、スライド案内部51a+、5 
!Lは、前記ストッパー部51at、51b、の一端か
らラッチ板5 a、 5 bの回転軸9 a、 9 b
および■形リンク6a 、6bの枢軸13a 、13b
に近付くよう斜めに延長した形状である。
上記構成の動作は、第15実施例と同様であるので、説
明は省略する。
■ その他の実施例 上記の第13〜第16の各実施例では、扉1にヒンジピ
ン2 a、 2 bを設け、本体3に固定板4を設けた
が、これとは逆に、本体3にヒンジピン2a、2bを設
け、扉lに固定板4を設けてもよい。
また、固定板4は、必ずしも一枚の板体で構成する必要
はなく、左部と右部とに分割してもよいし、また、ラッ
チ板5 a、 5 bや連結部材6,15゜+9を上下
から挟む2枚の板体により構成してもよい。
また、上記の各実施例では、ロック溝51のスライド案
内部51a +、5 lb 1をラッチ板5a、5bの
回転軸9a 、9bに近付く方向に斜めに延長した形状
としたが、逆に回転軸9a 、9bから遠ざかる方向に
斜めに延長した形状としてもよい。
この場合、■形リンク6a 、6b 、連結リンク6C
の揺動方向は、上記の場合と逆?こなる。これら上記の
各実施例のうち、連結リンク6cを固定板4の背面側に
設けるか、あるいは、ロック溝5!a、51bを回転軸
9a 、9bより固定板4の中央寄りに設けるか、さら
には、ロック溝5 fa 、51bのスライド案内部5
1a +、5 lb +を回転軸9a 、9bに近付く
方向にまたは遠ざかる方向に斜めに延長するかは任意に
選び得るが、扉1のデザイン(例えば、扉上面の手前側
に凹部を設けて取手とする時など、連結リンクを背面側
に設けて取手を避けるなど)あるいは、固定板4の取付
部の構造等の条件と併せて、等の左右から同時に開閉し
ようとした時に、連結リンク6cに引っ張り方向の力が
かかるような組み合わせを選ぶのが、連結リンク6cの
変形を防止する点から望ましい。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明によれば、扉の左右任意の側を引
くだけで、扉が開放されるので、扉の開閉に際してハン
ドルを回動するといった操作を行う必要がなく、扉の取
手の取り付は位置等のデザインを自由に決定することが
できる。
また、冷蔵庫等の内部から扉を開放することができるの
で、閉じ込め事故が発生するおそれがない。
さらに、本発明の装置は、扉の上下縫部もしくはこれに
対応する本体部分に組み込むことができ、扉の内部には
何等の機構も設ける必要がないので、扉の内部構造は従
来のままでよく、断熱性能が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の扉の閉止状態における平面図、第
2図は第1実施例の開放状態における平面図、第3図は
第1実施例の正面図、第4図は第1実施例の分解斜視図
、第5図はこの扉の開閉装置を備えた冷蔵庫の外観斜視
図、第6図は従来例の水平断面図、第7図は第1実施例
の扉のパツキンの断面図、第8図は第1実施例のロック
溝の拡大図、第9図は変形例のロック溝の拡大図、第1
O図は第1実施例のスプリング部分の拡大図、第11図
ないし第13図は変形例のスプリング部分の拡大図、第
14図は第13図の正面図、第15図は第1実施例のロ
ックピン付近の断面図、第16図ないし第18図は変形
例のロックピン付近の断面図、第19図は第2実施例の
閉止状態の平面図、第20図は第2実施例の開放状態の
平面図、第21図は第2実施例の分解斜視図、第22図
は第2実施例のロック溝の拡大図、第23図は第2実施
例の変形例のロック溝の拡大図、第24図は第3実施例
の閉止状態の平面図、第25図は第3実施例の開放状態
の平面図、第26図は第3実施例の分解斜視図、第27
図は第4実施例の閉止状態の平面図、第28図は第4実
施例の開放状態の平面図、第29図は第4実施例の分解
斜視図、第30図は第5実施例の閉止状態の平面図、第
31図は第5実施例の開放状態の平面図、第32図は第
5実施例の分解斜視図、第33図は第6実施例の閉止状
態の平面図、第34図は第6実施例の開放状態の平面図
、第35図は第6実施例の分解斜視図、第36図は第7
実施例の閉止状態の平面図、第37図は第7実施例の開
放状態の平面図、第38図は第7実施例の分解斜視図、
第39図は第8実施例の閉止状態の平面図、第40図は
第8状態の開放状態の平面図、第41図は第8実施例の
分解斜視図、第42図は第8実施例の正面図、第43図
は第8実施例の外観斜視図、第44図および第45図は
変形例のヒンジピンの斜視図、第46図は第9実施例の
閉止状態の平面図、第47図は第9実施例の開放状態の
平面図、第48図は第9実施例の分解斜視図、第49図
は第9実施例の正面図、第50図は第1O実施例の閉止
状態の平面図、第51図は第10実施例の開放状態の平
面図、第52図は第1O実施例の分解斜視図、第53図
は第10実施例の正面図、第54図は第10実施例の係
合溝の断面図、第55図は第ti実施例の閉止状態の平
面図、第56図は第11実施例の開放状態の平面図、第
57図は第11実施例の分解斜視図、第58図は第11
実施例の正面図、第59図は第12実施例の閉止状態の
平面図、第60図は第12実施例の開放状態の平面図、
第61図は第12実施例の分解斜視図、第62図は第1
2実施例の正面図、第63図は第12実施例の折曲部の
形成手順を示す図、第64図は第13実施例の閉止状態
の平面図、第65図は第13実施例の開放状態の平面図
、第66図は第13実施例の正面図、第67図は第13
実施例の分解斜視図、第68図は第14実施例の閉止状
態の平面図、第69図は第14実施例の開放状態の平面
図、第70図は第14実施例の分解斜視図、第71図は
第15実施例の閉止状態の平面図、第72図は第15実
施例の開放状態の平′面図、第73図は第15実施例の
分解斜視図、第74図は第16実施例の閉止状態の平面
図、第75図は第16実施例の開放状態の平面図、第7
6図は第16実施例の分解斜視図、第77図は従来例の
断面図、第78図は従来例の斜視図である。 l・・・扉、2a、2b・・・ヒンジピン、3・・・本
体、4・・・固定板、5 a、 5 b−ラッチ板、6
.17,21.25・・・連結部材、7 a、 7 b
・・・係合溝、8 a、 8 b・・・ラッチ溝、l 
Oa 、10b−スプリング、15a 、15b  、
20a  、20b  、22a  、22b  、2
6a、、26b  。 50a 、50b−ロックピン、I 4a 、14b 
、t9a、19b、24a、24b、28a、28b、
51a、51b・・・ロック溝。 第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)扉もしくはこの扉が取り付けられる本体のいずれ
    か一方の左右両端部にヒンジピンを突設するとともに、
    他方に、前記ヒンジピンが扉の開放側から係脱自在に係
    合しうる係合溝を有する固定板を設け、前記固定板の左
    右両部にはそれぞれ、外径側に開いたラッチ溝によりヒ
    ンジピンに係脱自在に係合して該ヒンジピンを前記係合
    溝内に拘束するラッチ板を回転自在に取り付けるととも
    に、これらラッチ板がヒンジピンを拘束する位置および
    拘束解除する位置の両位置に位置するように付勢するス
    プリングを設け、これら両ラッチ板間には、一方のラッ
    チ板の拘束解除方向の回転に連係して他方のラッチ板の
    回転を阻止する連結部材を設けたことを特徴とする扉の
    開閉装置。
  2. (2)扉もしくはこの扉が取り付けられる本体のいずれ
    か一方の左右両端部にヒンジピンを突設するとともに、
    他方に、前記ヒンジピンが扉の開放側から係脱自在に係
    合しうる係合溝を有する固定板を設け、前記固定板の左
    右両部にはそれぞれ、外径側に開いたラッチ溝によりヒ
    ンジピンに係脱自在に係合して該ヒンジピンを前記係合
    溝内に拘束するラッチ板を回転自在に取り付け、これら
    両ラッチ板間には、一方のラッチ板の拘束解除方向の回
    転に連係して他方のラッチ板の回転を阻止する連結部材
    を設け、 前記連結部材を、左右各ラッチ板の近傍で固定板にそれ
    ぞれ枢着された一対のI形リンクと、これらI形リンク
    の一端部どうしを結合する連結リンクとで構成し、各I
    形リンクに、ラッチ板の回転を規制するためのロックピ
    ンを突設する一方、各ラッチ板には、前記ロックピンが
    係合するスライド案内部とストッパー部とが屈曲状に形
    成されたロック溝を設けたことを特徴とする扉の開閉装
    置。
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