JPH02151682A

JPH02151682A - エアゾル用組成物

Info

Publication number: JPH02151682A
Application number: JP30580088A
Authority: JP
Inventors: Takatoshi Sato; 隆俊佐藤; Hidetoshi Hagiwara; 萩原　秀壽
Original assignee: ORIENTAL SANGYO KK
Current assignee: ORIENTAL SANGYO KK
Priority date: 1988-12-02
Filing date: 1988-12-02
Publication date: 1990-06-11
Anticipated expiration: 2010-06-07
Also published as: JPH0753863B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は潤滑性粉体を含むエアゾル用組成物に係わるも
のでなり、より詳しくは、押出し搬用金型又は鋳造用鋳
型等の金型、中でもアルミ押出し搬用金型に潤滑又は離
型の目的で用いるのに好適な潤滑性粉体を含むエアゾル
用組成物に係わるものである。

（従来の技術）例えば鋳造、鍛造、ロールプレス、アルミ押出し又はダ
イヤモンド焼結等において、用いる金型と被処理物の間
に離型性又は潤滑性を付与する必要がある場合には該金
型及び／又は被処理物の表面に、離型性或いは潤滑性を
有する黒鉛、窒化硼素、雲母、二硫化モリブデン等の潤
滑性粉体を離型剤又は潤滑剤として付着せしめることが
行われており、これらの潤滑性粉体を最も簡便に塗布し
、且つ均一に付着せしめ得る方法としては、主としてフ
ロンからなる分散媒及び噴射剤とともにスプレー缶に封
入してエアゾルとして噴霧する方法が採用されている。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、環境破壊への懸念からフロンの生産が規制され
つつある現在、フロンにかわる分散媒及び噴射剤を用い
てなるエアゾル用組成物が種々研究されているが、潤滑
性粉体の分散媒への分散性、噴霧時の噴射性、噴霧によ
り形成される塗膜の乾燥の速さ及び該塗膜の均質性、潤
滑性粉体の塗布面への接着性並びに保存安定性等の点で
潤滑性粉体噴霧用のエアゾル用組成物として満足な性能
を示すものは未だ得られていない。

本発明者等は、上記の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、特定の組成を有するエアゾル用組成物が優れた性
能を示すことを見出し本発明に到達した。

即ち１本発明の目的は、潤滑性粉体の分散媒への分散性
及び噴霧時の噴射性等潤滑性粉体の噴霧に要求される性
能をバランスよく満足するエアゾル用組成物を提供する
ことにある。

（問題点を解決する為の手段）しかして、かかる本発明の目的は、分散媒、潤滑性粉体
、噴射剤及び添加剤を含むエアゾル用組成物において、
該分散媒としてイソプロピルアルコール及び１，１．１
−トリクロロエタンを含み、該噴射剤としてジメチルエ
ーテル及び／又はＬＰＧを含み、且つ該添加剤として陰
イオン界面活性剤を含むことを特徴とするエアゾル用組
成物により容易に達成される。

（作　用）以下、本発明の詳細な説明する。

本発明に用いる潤滑性粉体としては、例えば黒鉛、窒化
硼素、雲母、二硫化モリブデン及びタルク等の粉体の単
独又は組合せが挙げられる。これらの粉体の粒径は基本
的には噴霧に供し得る限り、広い範囲から選択して良い
が、噴射性、塗布面への接着性及び塗膜の均質性等を考
慮した場合、粒径の細かいものを用いるのが好ましく、
具体的には最大径粒径１５μｍ以下、即ちその粒子の実
質的全量が粒径１５μｌ以下、より好ましくは８μｍ以
下である粉体を用いるとよい。又、細かい粉体を用いれ
ば、金属等の被膜処理物の表面を荒らすこともない。

上記の潤滑性粉体の含有量は、本発明のエアゾル用組成
物全体の中から常温常圧でガス状である噴射剤を除いた
原液（以下、単に「原液」という、）に対して２〜２０
ｗｔ％より好ましくは３〜１０ｗｔ％とすれば、−回の
噴霧で充分な量の潤滑性粉体をムラなく塗布することが
でき、好ましい。

本発明のエアゾル用組成物は分散媒としてイソプロピル
アルコール及び１，１．ｉ−トリクロロエタンを両方含
むことをひとつの特徴としており、このうちイソプロピ
ルアルコールは潤滑性粉体をよく分散させ得る点で、１
．１．１−トリクロロエタンは塗膜の乾燥性の点で優れ
ており、イソプロピルアルコールは原液中に６〜３２−
ｔ％、好ましくは８〜２５ｗｔ％、トリクロロエタンは
４８〜９６ｗｔ％、好ましくは５５〜９５ｗｔ％程度含
有せしめるとよい。又、これら２種の分散媒の好ましい
効果を撰わない限り、他の分散媒を含有せしめることも
さしつかえなく、分散媒全体の原液中に占める含有率は
７０〜９８−ｔ％、より好ましくは８０〜９６−ｔ％と
するのが好ましい。

エアゾル用組成物の場合、コロイド粒子の極性、非極性
及び分散媒の極性・非極性にかかわらずコロイド状態を
安定的に保持することが望ましく、この観点から広範囲
に亘り添加剤を検討した結果本発明のエアゾル用組成物
の成分としては陰イオン界面活性剤がコロイド状態を安
定的に保持せしめる効果が大きいことが判明した。陰イ
オン界面活性剤と言ってもその種類は無数にあると言っ
てもよいが本発明ではスルホン酸型、燐酸エステル型、
カルボン酸等が好適でありアルキルスルホン酸ソーダ、
アルキルフェノール燐酸エステル、アルキル燐酸エステ
ル、ロジン酸石鹸等が例示出来、それぞれ有効である。

そして原液中への添加量は粉体、溶媒等の種類にも依る
が０．３〜？ｗｔ％、より望ましくは０．５〜４詩【％
添加が好ましい。

上記の通りにして得られる原液は、噴射剤とともにスプ
レー缶に封入して噴霧用に供するが、噴射剤は原液中の
分散媒と相溶性があり、噴霧力が強く且つコロイド粒子
を凝集させないことが要求される。

本発明のエアゾル用組成物の場合、ジメチルエーテル、
ＬＰＧ又はこれらの混合物を用いると上記の要求をよく
満足させることができる。

又、噴射剤の使用量は、原液の組成に応じて多少変更す
る必要があるが、重量比で原液１００に対して３５〜２
２０、好ましくは４５〜１４０程度が適当である。

以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが本発
明はその要旨を超えない限り、下記実施例により限定さ
れるものではない。

尚、以下、単に「部」とあるのはいずれも「重量部」を
意味するものとする。

（実施例）最大粒径８μｍの超微粉砕黒鉛粉体７部を、イソプロピ
ルアルコール１４部と１．１．１−ト１７クロロエタン
７５部を混合してなる分散媒８９部に加え、更にアクリ
ル樹脂（互応化学工業社製［プラスサイズＣＢ−２Ｊ）
３部及びアルキルフェノール型燐酸エステル（東邦化学
工業社製ｒＧａｆａｃ　ＲＥ−６１０Ｊ　）　　１部を
加えて撹拌して黒鉛粉体をよく分散させ原液を得た。

該原液１００部をジメチルエーテル７０部とともにスプ
レー缶に封入し、エアゾル用組成物とした。

このエアゾル用組成物の緒特性を表２に示す。

尚、該特性の評価法は次の通りである。

・分散性エアゾル用組成物をスプレー缶からガラス板に噴霧し、
形成された塗膜中の潤滑性粉体の凝集物の有無及びその
多少を観察した。

・噴射性エアゾル用組成物をスプレー缶からガラス板に噴霧し、
噴霧の勢い及び噴射口のつまりの有無を観察した。

・乾燥性エアゾル用組成物をスプレー缶からガラス板に噴霧し、
形成される塗膜が乾燥するのに要する時間を測定した。

０塗膜の均質性エアゾル用組成物をスプレー缶からガラス板に噴霧し、
形成される塗膜の塗りムラを観察したほか、ステンレス
製の平板と角棒からなるつぶゲージを用いた均質性の評
価も行った。

・塗膜の接着性エアゾル用組成物をスプレー缶からガラス板に噴霧し、
乾燥させた後、形成される塗膜を手ではがして接着の強
さの程度を確かめた。

・保存安定性エアゾル用組成物をスプレー缶に封入したまま常温又は
４５℃のそれぞれの温度において１ケ月、３ケ月又は６
ケ月保存した後上記の分散性及び噴射性の試験結果並び
に缶の腐食の有無等から保存安定性を総合的に評価した
。

（比較例１及び２）用いる原料及びその量を表１に示す通りに変えたほかは
前記実施例と全く同様にしてエアゾル用組成物を製造し
、その特性を前記実施例と全く同様にして評価した結果
を表２に示す。

（比較例３）最大粒径約ｌＯμｍの黒鉛粉体、フロン１１３及びフロ
ン１２を含有する市販のエアゾル用組成物を前記実施例
と全く同様にして評価した結果を表２に示す。

表１＊最大粒径約ＩＯμｍの黒鉛粉末表２同等以上であって、多大な工業的利益を提供するもので
ある。

Claims

【特許請求の範囲】

分散媒、潤滑性粉体、噴射剤及び添加剤を含むエアゾル
用組成物において、該分散媒としてイソプロピルアルコ
ール及び１，１，１−トリクロロエタンを含み、噴射剤
としてジメチルエーテル及び／又はＬＰＧを含み、且つ
該添加剤として陰イオン界面活性剤を含むことを特徴と
するエアゾル用組成物。