JPH02150262A - 容器の回転を利用した氷晶含有飲料の製造方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はＷ４酒、果実酒、リキュール等のアルコール
性飲料あるいはジュース、薬草水抽出液等の水溶性溶液
等の飲料において水分を氷晶とじて凍結させた氷晶含有
飲料の製造方法及び装置であって、８慝の回転を利用し
て氷晶含有飲料を製造するための製造方法及び装置に関
する。

（従来技術） 従来、この種の氷晶含有飲料としては、清酒の分野にお
いて、しぼりたての生の酒の新鮮な香りと味を保って消
費者に提供するため清酒の水分を凍らせたｒ凍結酒ｊと
称されるものが飲用に供されており、このようなｒ凍結
酒Ｊは通常、消費者に提供するためのビン等の容器に清
酒を詰めた後、静置状態で凍結されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら上記の方法で清酒を凍結させた場合、氷晶
は容器の壁面から容器の中心に向けて成長するため、針
状あるいは薄片状の氷晶が層をなした状態となり、この
ためｒ凍結酒Ｊを容器から取出そうとする場合にはＦ＆
動性が悪くなり、解けるのを待たねばならない問題点を
有していた。また、上記のように氷晶は針状あるいは薄
片状となっていることから、半氷解状態で飲用に供した
場合にはザラザラした舌ざわりとなって食感が良くなく
、また、たとえ氷晶の大きさを０．１ｍ以下のように細
かくしたとしても、今度は食感が潰らかとなり過ぎ、か
つ日中での氷晶の氷解が早くなって、はど良い食感が得
られない問題点を有していた。

従って本発明は流動性が良く、しかも食感に優れた氷晶
含有飲料の￥！Ｊ造方法及び製造装置であって、容器の
回転を利用した氷晶含有飲料の！！造方法及び製造装置
の促供を目的とする。

（課題を解決Ｊ−るための手段） 本発明の請求項１による容器の回転を利用した氷晶含有
飲料の製造方法は飲料を適用１」人した筒状の容器を当
該飲料の氷点より約１〜２０℃低い温度の空気雰囲気下
で長子方向の軸を中心として回転させつつ冷却して構成
される。

また請求項２による容器の回転を利用した氷晶含有飲料
の製造装置は請求項１に記載の方法を実施するための装
置であり、飲料を封入した筒状の容器を横置き状態で保
持する保持ＶＲ置と、この保持装置を回転側ｅするモー
タとを有して構成される。

（作用） 本発明の請求項１に記載の容器の回転を利用した氷晶含
有飲料の製造方法では飲料を封入した筒状の容器を回転
を加えつつ冷却するものであるため、容器の内壁に沿っ
て形成された小さな氷晶が回転により内壁から脱落し、
飲料中に浮遊する１゜内壁に沿って形成された氷晶はこ
のようにして次々に脱落して飲料中に浮遊し、飲料全体
の回転を伴って、大きな氷晶に小さな氷晶が結合吸収さ
れて氷晶は次第に球状をなしてより大きくなる。

また、本発明の請求項２に記載の装置ではモータを駆動
することにより筒状の容器を横置き状態で保持する保持
装置が回転されるので容器内の飲料に回転運動を与える
ことができる。。

（実施例） 次にこの発明の一実施例を氷晶含有飲料のうち特に氷晶
含有アルコール性飲料の製造方法及び製造装置を例にと
り添附の図面を参照して説明する。

まず第１実施例による氷晶含有アルコール性飲料の製造
方法及び製造装置の第１実施例を第１図及び第２図を参
照して説明する。

第１図及び第２図に示した製造装置において、１は機枠
でその上部には一対のローラ２．３の軸部２ａ、３ａが
ぞれぞれ軸受４．４を介し−Ｃ水平面内においてＨいに
平行に支持されている。機枠１の下部にはモータ５が設
置されており、このモータ５の出力軸５ａにはプーリ６
が固定されている。また上記ローラ２．３の一方のロー
ラ２の軸部２ａの端部にはプーリ７が固定されており、
プーリ６とプーリ７との間にはベルト８が掛けられてい
る。

９は円筒状ガラス製の容器で、側面が上記ローラ２，３
の双方に接触状態で横置き状に載せられている。この容
器９は市場に出される一般的なアルコール性飲料用の販
売容器であり、１００１〜１０．０００＋ｅｌの内容積
のものが利用される。

上記製造装置においてモータ５を駆動するとベルト８を
介してローラ２が回転駆動され、該ローラ２と容器９の
側面との＃！擦により容器９が回転し、さらに容器９の
側面とローラ３との摩擦によりローラ３が追従回転する
。

次に上記のような製造装置による氷晶の製造方法を順次
説明する。

まず、容器９に清酒等のアルコール性飲料を第１図に示
すように容器９の内容積の９０％以下、少なくとも４０
％入れ、蓋をした状態でローラ２゜３上に載置する。

次に装置をアルコール性飲料の氷点より１〜２０℃低い
温度の空気雰囲気下、例えば冷蔵庫内等にｄき、モータ
５を駆動して容１５ｉ９を回転させる。

すると、まず容器９の内壁に沿って小さな氷晶が形成さ
れるが、これらの氷晶は回転により内壁から脱落し、ア
ルコール性飲料中に浮遊する。内壁に沿って形成された
氷晶はこのようにして次々に脱落してアルコール性飲料
中に浮遊し、ローラ２．３によるアルコール性飲料全体
の回転を伴って、大きな氷晶に小さな氷晶が結合吸収さ
れて氷晶は次第に球状をなしてより大きくなる。

回転を約３時間継続すると第３図に概略を示したような
約０．０５　、〜ｌ、Ｑ、１１１１好ましくは約０．１
ｍｌ〜０．５ｍｌの直径りを有する氷晶１１〜１１を含
ｌυだアルコール性飲料が得られる。第３図中、１２は
アルコール及び未氷化の水、さらにはアルコール及び水
に溶解したこれら以外の飲料成分を含む液状部分であり
、氷晶１１・〜１１は液状部分１２内に？１遊状態とな
っている。

このような氷晶１１〜１１は球形をなしているため液状
成分中での動きの自由度が大きくなり、良好な流動性が
得られる。従ってビン等の容器に入れた状態から外部に
取出す場合、アル」−ル性飲料は容器の口から円滑に外
部に流出できる。また氷晶１１〜１１は球状をなしてい
ることから飲用に供した場合に舌ざわりが滑らかとなる
。さらには球形は同一容積の立体中表面積が最小限であ
るため、氷解速度が遅く、かつ一定した形状であるため
直径の設定により氷解速度の制御が容易となり、特に本
実施例のように氷晶１１〜１１の直径りを０．０５順〜
ＣＯ順、好ましくは０．１顛〜０．５Ｍに設定したこと
により飲用に供した場合に日中で速くも遅くも解は過ぎ
ず１極めて良好な食感が得られる。

ここで、容器９内のアルコール性飲料の量を容器９の容
積の９０％以下、少なくとも４０％とした理由は、９０
％よりも多くした場合にはアルコール性飲料の容器９内
での回転が悪くなり、製造に時間がかかるからであり、
また４０％よりも少なくした場合には製造量が少なくな
るからである。

さらに、アルコール性飲料の氷点より１〜２０゜℃低い
温度の空気雰囲気下で冷却したことにより、ブラインな
どの冷媒中で急冷した場合に生ずる氷晶の容器９の壁面
への固着や、容器９の冷媒による汚れを防止できる。

次に上記第１実施例の変形例による装置を第２実施例と
して以下第４図を参照して説明する１、なお、同図中第
１実施例と同様な部材には同−筒号を付してその説明を
省略する。

第４図は上記第１実施例の第１図に対応する図で、機枠
１３は固定面上に置かれる支持枠１３ａと、この支持枠
１３ａの一端側に取付けられた軸受１４，１４（図は一
方のみを示す）により両側を回転可能に支持された上記
ローラ２，３に対し直角方向の支軸１５を有する傾動枠
１３ｂとを有している。傾動枠１３ｂはこの構成により
支持枠１３ａに対し一端側を中心として傾動可能となっ
ており、この傾動枠１３ｂに上記第１実施例の機枠１と
同様なローラ２．３やモータ５等の部材が取付けられて
いる。一方支持枠１３ａの他端側にはモータ５とは別個
のモータ１６が取付けられており、このモータ１６の出
力軸１６ａには円形のカム板１７が偏心状に取付けられ
ている。また上記カム板１７に相対する傾動枠１３ｂの
一部の枠部１８の下面にはカム板１７の外周面に当接す
るカム受は部材１９が取付けられている。

従って第２実施例の装置ではモータ１６を駆動するとカ
ム板１７の偏心運動により傾動枠１３ｂの他端側が上下
運動を行ない、結果として容器９に上下方向の振動が与
えられる。このためアルコール性飲料の撹拌力が強まっ
て氷晶の成長がさらに促進される。

本第２実施例の装置による氷晶の製造条件は上記第１実
施例と同様であり、１記第１実施例の装置よりも短時間
で所望の大きさの氷晶を得ることができる。。

なお上記実施例において容器９を横置き状態で保持する
ための保持装置としてローラ２，３を利用したが、これ
等に代えて例えば容器９を前後両側から挟む装置を設け
、これによる保持状態で回転させるように構成してもよ
い。

さらに以上の実施例は氷晶含有アルコール性飲料に開運
して説明したがジュース、薬草水抽出液等の水溶性溶液
等の氷晶含有飲料も同様な方法及び装置が利用できる。

（効果） 本発明の容器の回転を利用した氷晶含有飲料の製造方法
及び装置はそのまま飲用するに適したガラス容器等の容
器を利用して、簡単な装置により、良好な流動性と食感
を有する氷晶含有飲料を料飲店や家庭で好みのものを好
みの量に応じて好きなだけ作ることができる利点を有す
る。、また、冷Ｗの雰囲気が空気であるためブライン等
の冷媒による容器の汚染の心配がなく、取扱いが容易と
なる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すもので、第１図は氷晶含有ア
ルコール性飲料を製造するための第１実施例による製造
装置の正面図、第２図は第１図の左側面図、第３図は球
状の氷晶を含む飲料の一部の概略拡大図、第４図は第２
実施例による製造装置の第１図と同様な正面図である９
゜ ２．３・・・ローラ ５・・・モータ １１〜１１・・・氷晶

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）飲料を適量封入した筒状の容器を当該飲料の氷点
   より約１〜２０℃低い温度の空気雰囲気下で長手方向の
   軸を中心として回転させつつ冷却することを特徴とする
   容器の回転を利用した氷晶含有飲料の製造方法。
2. （２）飲料を封入した筒状の容器を横置き状態で保持す
   る保持装置と、この保持装置を回転駆動するモータとを
   有することを特徴とする請求項１に記載の容器の回転を
   利用した氷晶含有飲料の製造方法を実施するための製造
   装置。