JP2740131B2 - 氷の製造方法 - Google Patents

氷の製造方法

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JP2740131B2
JP2740131B2 JP6272757A JP27275794A JP2740131B2 JP 2740131 B2 JP2740131 B2 JP 2740131B2 JP 6272757 A JP6272757 A JP 6272757A JP 27275794 A JP27275794 A JP 27275794A JP 2740131 B2 JP2740131 B2 JP 2740131B2
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宗平 鳥居
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トリー食品工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、甘味料や着色料等が溶
解された氷の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】こうした氷の製造方法としては、アイス
キャンデーに代表される氷菓や、アイスクリームに混合
されている粒状の氷がある。アイスキャンデーは、水に
シロップや色素を加え、これを例えば直径2cm、長さ1
2cm程度の容器に入れて外部冷却によって凍結させたも
のである。また、粒状の着色氷は色素を加えて着色した
水を液化窒素に滴下して瞬時に凍結させたものであり、
いずれも色むらはない。 【0003】しかし、後者の氷は、硬いが、その製法の
特殊性から、せいぜい5mm角程度の大きさが限度であ
る。一方、前者の製氷方法に従って、着色した水を製氷
缶に入れ、−10℃程度のブラインによって外部冷却し
て着色氷塊をつくると、徐々に氷結晶が成長するので、
氷結過程で色素が偏析してしまう。つまり、この方法で
は、極端に色素が薄い部分と、逆に色素が濃い部分とが
できてしまう。このことから判るように、色素や甘味料
や果汁(以下これらを色素等と総称する)という添加成
分が均一に分散し、しかも、ある程度大きな氷の製法は
見出されていないのが現状である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の事情
に鑑みてなされたもので、色素等がほぼ均一に分散し、
しかも、ある程度の大きさを有する氷の製造方法を提供
することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る氷の製造
方法は、色素や甘味料等を溶解して均一に着味または着
色された水を、この水の供給口から、−5〜−20℃に
冷却されている製氷体の表面に直接に供給して、製氷体
の表面を流下させ、この流下の途中において、前記水の
少なくとも一部を凍結させて、前記製氷体の表面に氷層
を形成し、つづいて、前記氷層の表面に前記水を流下さ
せて、前記水の少なくとも一部を前記氷層の表面におい
て凍結させ、これによって、厚みのある氷を製造する構
成とされている。 【0006】 【作用】水は、−5〜−20℃に冷却されている製氷体
の表面に供給されると、薄膜となって底部に向って流下
する。この流下の過程で、水は、製氷体によって冷却さ
れて膜状に氷結する。続いて製氷体に供給される水は、
膜状の着味または着色氷層の表面において同様に流下し
て、膜状氷層を形成する。このように、着味または着色
氷は、次第に積層され、厚みが増加する。本発明の方法
では、このように、薄い、着味または着色氷層の積層に
よって氷を形成するので、内部まで均一に着味または着
色され、氷の有する特有の光沢と透明性があり、硬い、
比較的に大きな氷を得ることができる。さらに、本発明
の方法では、水を、製氷体の表面に直接に供給してお
り、水の供給口と製氷体との間に一切の介在物を配置し
ていないので、介在物の表面において水が凍結して水の
流れを阻害する等の不都合を防止することができる。 【0007】 【実施例】第1図は、本発明の方法を実施する装置の一
例を示すもので、図中符号1は、−5〜−20℃のブラ
イン2によって外部冷却されている製氷体としての製氷
缶である。この製氷缶1のほぼ中央上部には、着色水貯
槽3より、缶内壁面上部に着色水を噴霧する噴霧器(供
給口)4が設けられている。また、製氷缶1の内部に、
液化窒素または液化空気(以下これらを総称して冷媒と
いう)5aを滴下する冷媒供給管5が設けられている。
さらに、氷結せず製氷缶1の底部にたまる着色水を、ポ
ンプ6を介して吸引し、これを着色水貯槽3に回収する
吸引管7が設けられている。 【0008】この装置を用いて着色氷塊をつくるには、
まず着色水を製造して、着色水貯槽3に充填する。ここ
で、着色水の製造のために使用する色素の種類には、制
限がなく、例えば、氷彫刻などに用いられる着色氷塊を
つくる場合には、水によく溶解すれば色彩の美しさによ
って選択され、食用に供する場合には、食用着色剤の
外、コーヒー、ウーロン茶、せん茶等が用いられる。ま
た、クラッシュしてシャーベット等をつくることを目的
とする場合には、さらに甘味料が添加される。 【0009】調製された着色水は、着色水貯槽3に充填
され、絶対に氷結しない範囲で低温に保持される。この
温度が高いと冷媒の使用量が増加して経済上不利とな
る。 【0010】充填冷却された着色水は噴霧器4によって
外側から−5〜−20℃に冷却されている製氷缶1の内
壁上部に噴霧され薄膜となって底部に向って流下する
が、その過程で膜状に氷結する。この際、外側ブライン
温度が、−5℃を越えると底部まで流下する間に氷結せ
ず、−20℃より低いと、不必要に冷却することになり
経済性を失う。 【0011】上記内壁上部より底部に流下する間に氷結
することは極めて重要で、続いて噴霧供給される着色水
は、膜状の着色氷層の表面において同様に流下して、膜
状氷層を形成する。このように、着色氷層は積層され、
中心に向って厚みが増加する。次第に積層体の厚みが増
加すると、ブライン2による冷却作用が低下してくる
が、本例の方法では、冷媒5aを製氷缶1内に滴下して
いるため、これによっても冷却され、着色氷層の形成は
継続される。 【0012】この場合、冷媒の量が多過ぎると噴霧され
た着色水はただちに氷結され、空気をまき込み、柔らか
い着色氷が形成される。また、冷媒の量が少ないと、着
色水が徐々に冷却され、結晶成長するので、色素の偏析
が発生し、色むらが生ずるおそれがある。すなわち、着
色水の供給量と冷媒の供給量を調整することも極めて重
要である。 【0013】さらに、製氷缶1の底部に氷結しない着色
水が残ると、これが氷結する際、色素が偏析して色むら
が生ずるので、ポンプ6に接続された吸引管7によって
連続的に吸引し、これを着色水貯槽3に戻し、製氷缶1
中に着色水が残存しないようにする。 【0014】このように、着色水を流下させる途中で凍
結させる方法によってつくられた着色氷塊は、薄い着色
氷層の積層によって形成されるので、内部まで均一に着
色され、氷の有する特有の光沢と透明性があり、硬い、
比較的に大きな着色氷を得ることができる。 【0015】(実施例1) 第1図の装置を用いて、着色氷塊を製造した。先ず、内
容積300リットルの、攪拌機を備えた着色水貯槽3に
水を200リットルはり込み、青色の色素(ハワイアン
ブルー)を50ミリリットル加えて攪拌しながら冷却
し、2℃に保持した。 【0016】また、縦30cm、横60cm、深さ120cm
の製氷缶1を−10℃のブライン2中に漬け、浮き上が
らないように固定した。 【0017】次いで、冷媒供給管5より液化窒素5aを
1リットル/分の速度で滴下しつつ、噴霧器4より、着
色水を0.5リットル/分の速度で、製氷缶1の内壁上
部に噴霧した。噴霧された着色水は、製氷缶1の内壁面
をつたわって流下し底部に到達するまでに殆どが氷結す
るが、一部は凍らずに底部にたまる。これを吸引管7に
よって連続的に吸引し着色水貯槽3に戻した。この際、
着色氷が積層されてゆくのに伴い、吸引管7を徐々に引
上げることが必要である。このようにして、着色水を噴
霧開始してから25時間後に製氷缶1の内部は全面結氷
した。 【0018】得られた氷塊は、重量135kgで全体が均
一の青色に着色しており、氷特有の光沢と透明感があ
り、かつ硬い氷であった。 【0019】この着色水をアイスキャンデーと比較する
と次の様な差異が認められる。上記着色氷塊およびアイ
スキャンデーより、1cm立方の試験片AおよびBを切り
出し、−5℃に保持した。これら着色氷塊試験片Aおよ
びアイスキャンデー試験片Bを、1mの高さよりコンク
リート床面に落下させたところ、試験片Aはなんら欠損
することなく、試験片は、粉々に砕けた。また、試験片
A,Bを新聞紙上に載置し、氷を通して字を見たとこ
ろ、試験片Aは氷を通して明瞭に字が読めるのに対し、
試験片Bでは、全く字が読み取れなかった。 【0020】なお、上記の実施例では、水に色素を添加
して得られる着色水を例にしているが、いわゆる甘味料
や果汁を添加した水においても、同様の利点が得られる
ことは明らかである。 【0021】 【発明の効果】請求項1に係る氷の製造方法は、色素ま
たは甘味料等を溶解して均一に着味または着色された水
を、この水の供給口から、−5〜−20℃に冷却されて
いる製氷体の表面に直接に供給して、製氷体の表面を流
下させ、この流下の途中において、前記水の少なくとも
一部を凍結させて、前記製氷体の表面に氷層を形成し、
つづいて、前記氷層の表面に前記水を流下させて、前記
水の少なくとも一部を前記氷層の表面において凍結さ
せ、これによって、厚みのある氷を製造する構成とされ
ているので、内部まで均一に着味または着色され、氷の
有する特有の光沢と透明性があり、硬い、比較的に大き
な氷を得ることができるという効果がある。また、さら
に、本発明の方法では、水を、製氷体の表面に直接に供
給しており、水の供給口と製氷体との間に一切の介在物
を配置していないので、介在物の表面において水が凍結
して水の流れを阻害する等の不都合を防止することがで
きるという効果もある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の方法を実施する装置の一例を示す図
である。 【符号の説明】 1 製氷缶(製氷体) 4 噴霧器(供給口)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.色素や甘味料等を溶解して均一に着味または着色さ
    れた水を、この水の供給口から、−5〜−20℃に冷却
    されている製氷体の表面に直接に供給して、前記製氷体
    の表面を流下させ、この流下の途中において、前記水の
    少なくとも一部を凍結させて、前記製氷体の表面に氷層
    を形成し、つづいて、前記氷層の表面に前記水を流下さ
    せて、前記水の少なくとも一部を前記氷層の表面におい
    て凍結させ、これによって、厚みのある氷を製造するこ
    とを特徴とする氷の製造方法。
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JP5155282B2 (ja) * 2009-11-05 2013-03-06 株式会社興和 過冷却水生成装置
JP6124579B2 (ja) * 2012-12-18 2017-05-10 株式会社ニチレイフーズ 製氷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3034310A (en) 1959-08-13 1962-05-15 Charles B Lowe Heat pump type ice-making machine

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