JPH02148625A - 遮水ケーブルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、遮水ケーブルの製造方法に係り、特に、鉛シ
ースの押出被覆時に外部半導電層の固有熱抵抗を上昇さ
せることのない遮水ケーブルの製造方法に関する。

（発明の技術的背景とその問題点） 一般に、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル（
以下「ＣＶケーブル」という。）は、電気的特性は良好
であるが、ケーブル絶縁体への水分の浸入により、水ト
リーが発生し、ケーブルの野命に悪影響を与える難点が
ある。このため、水分の浸入を抑制するものとして、疎
水ケーブルが使用されている。

従来、遮水ケーブルとしては、第３図に示すように、ケ
ーブルコア１上に、鉛テープ２の内側に半導電層３を、
外側に接着層４を設けて成る遮水テープ５を、半導電層
３側をケーブルコア１側に向けて縦添えし、この上にシ
ース６を設けて成るものが知られている。

ところで、このような構成の遮水テープ５のラップ部７
は、シース６の押出被覆時に熱融着され、シース６の押
出被覆時の熱によって遮水テープ５とシース６間の全周
が融着されている。従って、かかる構成の遮水ケーブル
においては、遮水チー１５のラップ部７の密着性が不十
分な場合、遮水グープルの遮水性能が低下する難点があ
った。

一方、かかる構成の遮水ケーブルにおいては、遮水テー
プ５と外部半導電層８との間に、銅テープの巻回もしく
は多数本の導線を横巻きすることにより形成される遮蔽
層９が設けられてＪ３す、このため、遮水ケーブル全体
としては、ケーブルの曲げ特性等の機械的特性が悪く、
また鉛ラミネートテープ５を使用しているため、ケーブ
ルの製造コストが割高となる難点があった。

このため、完全に防水できると共に１械的特性も向上し
、更にはケーブルの製造コストをに］安にできる遮水ケ
ーブルが提案されている。

この遮水ケーブルは、第４図に示すように、ケーブルコ
ア１を構成する外部半導電層８の直上に０、５ｒＲｎ　
〜Ｏ，ａｍＩｎの厚さを有する鉛シース１３を押出被覆
して成るもので構成されている。

ところで、かかる構成の遮水ケーブルを製造するに際し
ては、外部半４電層８上に鉛シース１３を直接押出被覆
すると、押出被覆時の熱（約２９０℃）で外部半導電層
８の固有熱抵抗が上昇し、ケーブルの誘電正接が大きく
なる難点があった。

（発明の目的） 本光明は、このような点に着目してなされたもので、完
全に防水できると共に機械的特性も向上し、更には安価
に製造し得るケーブルであって、かつこのケーブルの外
部半導電層の固有熱抵抗を上昇させない遮水ケーブルの
製造方法を提供せんとＪるものである。

（光明の概要） 本発明の遮水ケーブルの製造方法は、ケーブルコアを構
成する外部半導電層の外周に耐熱性の半導電材料を塗布
した後、この外側に鉛シースを押出被覆することを′ｖ
ｆ徴としている。

（発明の実施例） 以下、本発明を一実施例の図面に基づいて説明する。第
４図と同一部分に同一番号を付した第２において、ケー
ブルコア１は、導体１０と、この外周に必要により内部
半導電層１１を介して設けられた架橋ポリエチレン等の
絶縁体１２と、この外周に設けられた外部半導電層８と
から成り、この外部半導電層８の直上には、第１図にも
示すように、耐熱性の半導電材料１５を塗布した後、直
接、被鉛機１６によって、０．５市〜０．８闇の厚さを
有する、いわゆる薄肉の鉛シース１３を押出被覆する。

ここで、鉛シース１３の下限の厚さを０．５．、にした
のは、これより鉛シース１３の厚さが薄いと、事故時に
鉛シース１３に流れる地Ｎｌｉ電流をこれで保障できな
いからである。例えば、６．６ｋＶトリプレツクス型Ｃ
Ｖケーブル（ＣＶＴ　）　３２５　ｎｄのケーブルの場
合、地＃８電流継続時間を１秒とすると、約１１００ｋ
Ａの電流が流れる。このように、６゜６ｋＶの代表的な
ケーブルのサイズで１１００ｋＡ１秒の電流値がとれる
厚さが０．５ｍｒｎである。また鉛シース１３の上限の
厚さを０．８ｍ、としたのは、これよりその厚さが厚く
なると、鉛シース１３を押出被覆する際に生ずる熱がケ
ーブルコア１に悪影響を与えるためである。

一方、本発明において使用する樹脂は、ポリボロシロキ
サン樹脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシフスチレン樹
脂、ポリシラザン樹脂、ポリチタノカルボシラン樹脂か
ら選ばれた１種または２種以上である。これらの右目ケ
イ素樹脂は、主鎖がｓｒ、ｓ等の金属元素、および０等
がらなり、側憤にメチル基、フェニル基等の有機基が結
合したもので、いずれも公知のものを使用することがで
きる。

また、本発明に使用される４電性充填剤としては、Ｔ　
ｉ　Ｃ５ＷＣ，Ｓ　ｉ　Ｃ，ＭＯＣ，Ｃｒ　３　Ｃ２Ｗ
ａ＞ＴｉＢ２、ＺｒＢ２、ＴａＢｚ等のホウ化物ＴａＮ
、ＴｉＮ、ＮｂＮ等の窒化物、ＭＯＳ　ｉ　２、Ｚｒ５
ｉｚ、ＴｉＳｉ２等のケイ化物、Ａｃ＋、Ｎｉ、３ｎ、
Ｐｔ、ｐｄ、ＲＵ等の金属、カーポンプフック、グラフ
ァイト等があげられる。これらは単独で使用してもよく
、また混合して使用してもよい。また、これらの導電性
充填剤は、粉末、フレーク状、４［、ウィスカ等の各種
形状が使用できる。

この導電性充填剤の配合は、ポリボロシロキサン樹脂、
ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリシ
ラザン樹脂、ポリチタノカルボシラン樹脂の合計量１０
０重量部当り３０〜３００重吊部、更に好ましくは５０
〜２５０重吊部の範囲である。３０重炉部未満では導電
性の効果が無＜３００中量部を越えると得られる塗税が
もろくなる。

本発明の耐熱性の半′２４電材料を用いて半導電材料の
塗布層を形成するには例えば次のような方法がある。

すなわち、上記の有機ケイ素樹脂と導電性充填剤を所定
の比率で、トルエン、キシレン、Ｎ−メチルピロリドン
、ジメチルホルムアミド等の有機剤に分散させ、得られ
た塗料をケーブルの外部半導電層８の外周へ塗布し、鉛
シース１３の押出被覆時の熱で加熱する。

なお、外部半４電層８に対する耐熱性の半導電材料１５
の塗布は、次のようにしてなされる。すなわち、第１図
および第２図に示すように、それ自身の内周部側に円周
方向に添って多数個の透孔（図示せず）を形成した環状
バイブ１７をケーブルコア１を囲繞する如く配設してお
き、この状態で、この環状バイブ１７の透孔から耐熱性
の半導電材料１５を放射状に放出して走行するケーブル
コア１の外部半導電層８の外表面に均等に塗布する。

図中、１４は鉛シース１３上に押出被覆され軟質ビニル
等の防食層、１８は被鉛ｆ１１６のダイブロック、１９
は被鉛ｎ　１６のスクリューウハウジングを小している
。

本光明においては、外部半導電層の外表面に耐熱性の半
４雷材料が塗布されているので、鉛シースをケーブルコ
アー上に直接押出被覆してもケーブルの外部半′２４電
層の固有熱抵抗を上昇させることなく製造できる。

（発明の効果） 以上のように本発明においては、完全に防水できると共
に機械的特性も向上し、更には安価なケーブルを外部半
導電層の特性劣化を生ずることなく製造することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る遮水ケーブルの製造状況を示す説
明図、第２図は、第１図のＡ−Ａ線に添う断面図、第３
図および第４図は、従来の遮水ケーブルの横断面図であ
る。 １・・・・・・・・・・・・・・・ケーブルコア２・・
・・・・・・・・・・・・・鉛テープ３・・・・・・・
・・・・・・・・半導電層４・・・・・・・・・・・・
・・・接着層５・・・・・・・・・・・・・・・鉛ラミ
ネートテープ６・・・・・・・・・・・・・・・シース
７・・・・・・・・・・・・・・・ラップ部８・・・・
・・・・・・・・・・・外部半導電層９・・・・・・・
・・・・・・・・遮蔽層１３・・・・・・・・・・・・
鉛シース１４・・・・・・・・・・・・防食層 １５・・・・・・・・・・・・耐熱性の半導電材料１６
・・・・・・・・・・・・被鉛機 １７・・・・・・・・・・・・環状パイプ第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ケーブルコアを構成する外部半導電層の外周に耐熱性の
   半導電材料を塗布した後、この外側に鉛シースを押出被
   覆すること特徴とする遮水ケーブルの製造方法。