JPH033935Y2 - - Google Patents

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JPH033935Y2
JPH033935Y2 JP1983157729U JP15772983U JPH033935Y2 JP H033935 Y2 JPH033935 Y2 JP H033935Y2 JP 1983157729 U JP1983157729 U JP 1983157729U JP 15772983 U JP15772983 U JP 15772983U JP H033935 Y2 JPH033935 Y2 JP H033935Y2
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JP
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water
layer
conductor
cable
absorbing polymer
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JP1983157729U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ゴム又はプラスチツクの絶縁層を有
する電力ケーブルとくに撚線にて構成された導体
を有する走水防止形電力ケーブルの改良に関する
ものである。
〔従来の構成とその問題点〕
従来、この種のゴム又はプラスチツクの絶縁層
を有する絶縁電力ケーブルとしては第1図にその
断面図にて示されるごときものが一般に知られて
いる。第1図において、1はケーブルコアで、複
数本の素線111を撚線構成した導体11上に内
部半導電性層12を介してゴム又はプラスチツク
を押出被覆した絶縁層13の外周に外部半導電性
層14を順次設けてなる。2は該ケーブルコア1
の外部半導電性層14上に設けた金属遮蔽層、3
は上記金属遮蔽層2上に設けた抑えテープ巻層
で、4は該抑えテープ巻層3上に金属薄テープを
縦添して設けた金属遮蔽水層であり、5は該金属
遮水層4の外周に押出被覆したゴム又はプラスチ
ツクの保護シース層である。
ところが、上記構成のゴム又はプラスチツク絶
縁電力ケーブルにおいて、導体11を構成する複
数本の素線111は各々断面が円形のものが用い
られ撚線構成されることから、上記複数本の素線
111の間に間隙部Pが生じる。しかも、該間隙
部Pがケーブルの長手方向に連続しているので、
例えばケーブルの接続部分等より導体11の素線
111の間の間隙部Pに水分が浸入した場合に、
浸入する水分は上記の間隙部Pをケーブルの長手
方向に走水することになる。従つて、ケーブルの
損傷区間を長くし、修理を要するケーブル長さが
増大する。更に時間の経過とともにケーブルの径
方向にも拡散進行し導体11上のそれぞれの層1
2,13,14へと浸入して遂には電気的障害
(例えば絶縁不良等)を引き起す難点があつた。
〔考案の目的及び構成〕
本考案は上述の点に鑑みなされたものであり、
電力ケーブルの接続部分等より、導体内部の間隙
部に水分が浸入したとしても水分の浸入域の拡大
を最小限に防止し得るように改良された走水防止
形電力ケーブルを提案するものであり、その要旨
とするところは、導体を構成する複数本の素線の
一部又は全部に押出し又は塗布によつて被覆した
吸水性ポリマー層を設けたことを特徴とするもの
である。
〔実施例の説明〕
以下、本考案の走水防止形電力ケーブルを図面
に示す一実施例によつて詳細に説明する。
第2図は本考案の一実施例を示す走水防止形電
力ケーブルの概略説明断面図である。
第2図において、Aは本考案の一実施例の走水
防止形電力ケーブルを表わす。6は該電力ケーブ
ルAのケーブルコアであり、該ケーブルコア6は
断面円形の銅、アルミニユーム等の良導電性金属
素線666を複数本撚線に構成した導体66と、
該導体66と該導体66上に半導電性ゴム又はプ
ラスチツクを押出し又は半導電性テープを巻回し
形成した内部半導電性層67と、該内部半導電性
層67上にゴム又はプラスチツクを押出被覆した
絶縁層68と、該絶縁層68上に上記内部半導電
性層67と同様に押出し又はテープ巻で形成した
外部半導電性層69を順次設けている。しかし
て、上記導体66を構成する複数本の素線666
の一部に(図では中心層と第2層の間の第1層の
素線の全長にわたつて)吸水性ポリマー層666
aが押出し又は塗布によつて被覆される。上記素
線666上に設けられる吸水性ポリマー層666
aの具体例は後述する。7は上記したケーブルコ
ア6の外部半導電性層69上に設けられる銅、ア
ルミニユーム等の良導電性金属の線又はテープで
形成された金属遮蔽層で(図示の実施例では複数
本の線を並接して巻付けて構成されている。)あ
る。8は上記金属遮蔽層7の外周に巻回した抑え
テープ巻層であり、9は該抑えテープ巻層8上に
金属例えば銅、アルミニユーム、鉛等の金属薄テ
ープあるいは、該金属薄テープにプラスチツク層
を設けた複合テープ等を縦添えして設けた金属遮
水層、10は該遮水層9の外周に押出被覆したゴ
ム又はプラスチツクの保護シース層である。
次に上述の素線666上に押出し又は塗布によ
つて被覆される吸水性ポリマー層666aを構成
する吸水性ポリマーとしては、例えば、次に述べ
るごとき、水膨潤性ポリマーと、ベースとなる樹
脂及び、これに必要に応じて添加される導電性材
料の混和物が用いられる。即ち、水膨潤性ポリマ
ーとしては公知のカルボキシメチルセルロース.
ナトリウムまたはカルシウム塩、ポリアクリルア
ミド、テンプン−アクリルアミド、ポリビニルア
ルコール、デンプン−アクリル酸ナトリウム、デ
ンプンアクリロニトリル、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリビニルアルコール−アクリル酸ナトリ
ウーム、ポリアクリルアミド−アクリル酸ナトリ
ウム、などが例示でき、これらの一種又は二種以
上を用いることができる。次に導電性材料とし
て、公知のケツチエンブラツク、フアネスブラツ
ク、アセチレンブラツク、グラフアイト等を例示
でき、これらの一種又は二種以上を用いることが
できる。更にベースとなる樹脂としては、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体などが用いられる。そして上述した
吸水性ポリマーを上記素線666上に押出被覆す
る場合には、例えば上記のベースとなる樹脂100
重量部に対し、ケツチエンブラツク10〜30重量部
(又はアセチレンブラツク30〜100重量部)及び水
膨潤性ポリマー30〜100重量部の混合組成物を用
いることができる。他方吸水性ポリマーを上記素
線666上に塗布するときはベースとなる樹脂
100重量部に対してケツチエンブラツク10〜50重
量部(又はアセチレンブラツク30〜150重量部)
および水膨潤性ポリマー30〜200重量部の混合組
成物をトルエン、キシレン等の溶剤中に溶解分散
させた塗料を上記素線666上に塗布乾燥する。
なお、導体66を構成する素線666に対し、
上述のように押出し又は塗布によつて吸水性ポリ
マー層666aを被覆する場合、第2図のように
第一層の素線666のみに施してもよいし、全素
線666に対し施してもよい。いずれにしても素
線666間に生じる間隙部P′に浸水した水が該吸
水性ポリマー層666aに接触したとき該吸水性
ポリマー層666aが膨潤して上記間隙部P′を充
填するように、各素線666への吸水性ポリマー
の付着量が選定される。従つて場合によつては各
素線666への吸水性ポリマー層666aは第2
図のようにある素線の全周囲に設けるだけでな
く、要すれば一部周囲に設るものであつてもよ
い。また導体66の最外層を構成する素線666
(内部半導電性層67に接触する)に対し施す吸
水性ポリマー層666aは、上述のごとく半導電
性材料を混入する必要があるが、第2図に図示さ
れるような場合(最外層の素線666に吸水性ポ
リマー層666aを設けない場合)には、導電性
材料を必ずしも必要としない。更に、上述のよう
に導体66を構成する各素線666への吸水性ポ
リマー層666aはケーブルの長手方向全長にわ
たつて施しても或は所定間隔毎に施してもよい。
次に本考案の走水防止形ケーブルAの実施例を
より詳細に説明する。即ち第1図で説明した改良
前の従来ケーブルと第2図に示す本考案の走水防
止形ケーブルAとを、それぞれ1m準備し、この
上記それぞれのケーブルを垂直に立てて上端よ
り、ケーブルの導体に水を注入した。この結果第
1図に示す改良前のケーブルは注入后15〜17秒后
に下端より水がでてきたが、本考案のケーブルA
は約30c.c.の水を注入することができたが、それ以
上導体内に注入することができなかつた。10分経
過后解体し導体内の送水状態を観察したところケ
ーブル上端より約10cmのところの導体の間隙部分
で吸水性ポリマーがゼリー状態となつておりそれ
以遠への走水がみられなかつた。
〔考案の効果〕
以上説明した通り本考案の走水防止形ケーブル
Aによれば導体66を構成する複数本の素線66
6の一部又は全部に押出し又は塗布によつて形成
される吸水性ポリマー層666aを設けたことに
よつて例えばケーブルAの接続部分より導体66
内部に水分が浸入しても吸水性ポリマー層666
aと接触することによつて素速く膨潤しゼリー状
態となつてその体積を増大し導体66を構成する
複数本の素線666の間の間隙部P′を充填し浸入
する水分がそれ以遠へ走水するのを最小限に防止
し得る。従つて、ケーブルの長手方向に走水する
こともなく又径方向への拡散も防止し得る。しか
も本考案の走水防止形電力ケーブルは、前述のよ
うに吸水性ポリマーを吸水層666aとして素線
666の一部又は全部に押出し又は塗布によつて
被覆した構成としているので、例えば、吸水性ポ
リマーを紐状体として、素線と共に撚合わせて構
成するものに較べて、導体66を構成する導体素
線666の撚合せに際しては、吸水層を有するも
のも、有さないものもすべて同じ機械的強度(導
体そのものの機械強度に依る)のものとして取扱
つて撚合せうる。従つて撚線時、素線供給装置な
どに特別なものを必要とせず簡単に製造しうると
共に導体66を構成する導体素線666の本数が
多くなつても芯振れもなく、製造時のスピードア
ツプが計れる等の効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の走水防止形電力ケーブルを示す
断面図、第2図は本考案走水防止形電力ケーブル
の一実施例を示す概略説明断面図である。 Aは本考案の走水防止形電力ケーブルを表わ
す。6はケーブルコア、66は導体、666は素
線、666aは吸水性ポリマー層、67は内部半
導電性層、68は絶縁層、69は外部半導電性
層、7は金属遮蔽層、8は抑えテープ巻層、9は
金属遮水層、10は保護シース層、P′は間隙部を
それぞれ示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導体を構成する複数本の素線の一部又は全部に
    押出し又は塗布によつて被覆した吸水性ポリマー
    層を設けたことを特徴とする走水防止形電力ケー
    ブル。
JP15772983U 1983-10-11 1983-10-11 走水防止形電力ケ−ブル Granted JPS6064519U (ja)

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JP15772983U JPS6064519U (ja) 1983-10-11 1983-10-11 走水防止形電力ケ−ブル

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JP15772983U JPS6064519U (ja) 1983-10-11 1983-10-11 走水防止形電力ケ−ブル

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JPS6064519U JPS6064519U (ja) 1985-05-08
JPH033935Y2 true JPH033935Y2 (ja) 1991-01-31

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4413951Y1 (ja) * 1966-01-31 1969-06-12

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