JPH02145558A - 芳香族ウレタンの製造方法 - Google Patents

芳香族ウレタンの製造方法

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JPH02145558A
JPH02145558A JP29835288A JP29835288A JPH02145558A JP H02145558 A JPH02145558 A JP H02145558A JP 29835288 A JP29835288 A JP 29835288A JP 29835288 A JP29835288 A JP 29835288A JP H02145558 A JPH02145558 A JP H02145558A
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水口 雅嗣
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祥子 山本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、N、N’−ジ置換ウレアから芳香族ウレタ
ンを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
芳香族ウレタンの製造方法については、次に挙げるよう
に、従来から数多くの方法が提案されている。
第一の方法は、金属単体または金属化合物の触媒を用い
、窒素含有芳香族化合物と一酸化炭素とを、水酸基含有
有機化合物の存在下に反応させるものである。この方法
としては、出発原料である窒素含有芳香族化合物に芳香
族ニトロ化合物を用いるもの(例えば、特公昭43−2
3939、特開昭51−98240、特開昭54−22
339)が知られている。また、芳香族アミノ化合物を
用いるもの(例えば、特開昭55−120551 、特
開昭55−124750 、特開昭59−172451
 )も知られている。
上記第一の方法において、触媒は固体または反応液に溶
解した状態で使用される。固体触媒を用いる場合にも、
その一部は反応液中に溶出する。
従って、第一の方法では反応後に触媒を生成系から分離
しなければならず、このため繁雑な操作と多大な費用を
必要とする欠点がある。
第二の方法は、N、N−ジ置換ウレアを酸化的にウレタ
ン化する方法である(例えば、特開昭55−12055
2 、特開昭58−164565 )。この第二の方法
は、N、N’−ジ置換ウレアから二倍当量の芳香族ウレ
タンを生成できる利点を有する反面、次のような欠点を
有している。
特開昭55−120552の方法は、酸化剤および触媒
の存在下にN、14°−ジアリールウレアをウレタン化
するものである。主触媒としては、第■族貴金属または
その化合物を用いる。また、助触媒として塩化銅、塩化
鉄、オキシ塩化鉄、塩化バナジウム、オキシ塩化バナジ
ウム等のルイス酸を用いる。これら助触媒に用いる塩化
物は、反応系に溶解させておく必要がある。ところが、
溶解した塩化物は反応容器や配管等の金属材料に対する
腐蝕性が高い。従って、この方法では高価な耐蝕性金属
材料を使用しなければならない欠点がある。また、溶解
した塩化物を生成物から分離し回収するために、複雑な
操作および多大な費用を要する欠点がある。
特開昭58−1(14565の方法は、酸化剤および触
媒の存在下で尿素化合物をウレタン化するものである。
この方法では、主触媒として白金族金属および白金族元
素を含む化合物を用いるため、触媒費用が著しく高価に
なる欠点がある。触媒寿命に関する検討はなされていな
いが、この反応では触媒が短時間に失活するおそれがあ
る。従って、触媒活性を維持するために触媒の回収およ
び再生、或いは触媒の補給に多大な費用を要すると考え
られる。また、助触媒としてハロゲンを含む化合物およ
び塩基性物質を用いており、このため生成系には芳香族
ウレタン以外に多種類の化合物が存在する。従って、こ
れら多種類の触媒を生成系から分離、回収するために、
既述した特開昭55−120552の方法と同様、繁雑
な操作と多大な費用を要する欠点がある。
上記の欠点に加え、第二の方法では副生成物が生じ、N
、N’−ジ置換ウレアから芳香族ウレタンへの選択率が
高くない。即ち、この選択率は特開昭55−12055
2の方法で80〜97%、特開昭58−184585の
方法では70〜100%である。その結果、これら副生
成物をも生成系から分離しなければならない問題がある
更に、N、N’−ジ置換ウレアから芳香族ウレタンを生
成する反応は、実際には可逆反応である。従って、N、
N’−ジ置換ウレア及び水酸基含有有機化合物から芳香
族ウレタン及び芳香族アミンを生成する正反応だけでな
く、生成した芳香族ウレタン及び芳香族アミンからN、
N−ジ置換ウレア及び水酸基含有有機化合物が生成する
逆反応も同時に進行する。周知のように、可逆反応にお
ける正反応と逆反応との間の平衡は、触媒の有無および
触媒種には無関係である。従って、上記第二の方法の何
れにおいても、生成系にN、N−ジ置換ウレア、水酸基
含有有機化合物、芳香族ウレタン及び芳香族アミンが存
在するのは自明である。その結果、第二の方法において
は触媒類および副生成物に加えて、N、N’−ジ置換ウ
レア及び水酸基含有有機化合物および芳香族アミンをも
分離しなければならない。
以上述べたように、芳香族ウレタンを製造するだめの従
来の方法は、何れも非常に繁雑な操作と多大な費用を要
するものである。
〔2発明が解決しようとする課題〕 上記事情に鑑み、本発明は、水酸基含有有機化合物の存
在下に、N、N’−ジ置換ウレアから芳香族ウレタンを
生成し、且つ、該芳香族ウレタンを効率的かつ効果的に
精製できる方法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するために、本発明では、触媒を使用し
ないで芳香族ウレタンを合成することを基本方針とした
。この方針に沿って鋭意研究した結果、次の方法により
所期の目的を達成できることが見出された。
即ち、本発明による芳香族ウレタンの製造方法は、触媒
を使用せずに芳香族ウレタンを合成し、生成した芳香族
ウレタンを精製する芳香族ウレタンの製造方法であって
、 (a) N、N’−ジ置換ウレアおよび水酸基含有有機
化合物から芳香族ウレタンを合成する工程と、(b)生
成系を蒸溜することにより、生成系に存在する前記水酸
基含有有機化合物および副精製物である芳香族アミンを
溜出させ、除去する工程と、 (c)前記(b)工程で得られた蒸溜残液から目的とす
る芳香族ウレタンを溶媒抽出することにより、前記蒸溜
残液に含まれるN、N−ジ置換ウレアを分離除去する工
程と、 (d)前記溶媒抽出により得られた抽出層から、芳香族
ウレタンを分離精製する工程とを具備したことを特徴と
するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で採用されている合成反応は、N、N’−ジ置換
ウレアおよび水酸基含有有機化合物から芳香族ウレタン
および芳香族アミンを生成する反応である。出発原料に
用いられるN、N’−ジ置換ウレアは、脂肪族基、脂環
式基または芳香族基から選択される有機基で置換された
ウレアである。置換基は同一のもの又は異なるものの何
れでもよいが、少なくとも一方の置換基は芳香族基であ
る。好ましいN、N’−ジ置換ウレアは、N、No−ジ
アリールウレアである。特に、例えばN、N”−ジアリ
ールウレアノように芳香族環上でアミノ置換されたもの
、又はその混合物が好ましい。
本発明における水酸基含有有機化合物としては、一価も
しくは多価のアルコール類、又は一価もしくは多価のフ
ェノール類が挙げられる。このうち、一価のアルコール
類もしくはフェノール類、又はこれらの混合物が好まし
い。一価アルコール類の具体例としては、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブ
チルアルコール及びt−ブチルアルコールが挙げられる
価フェノール類の具体例としては、フェノールの外、ク
ロロフェノール、更にはメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基等のアルキル置換基を有するフ
ェノール及びその異性体が挙げられる。アルコール類は
フェノール類よりも好ましく、特に好ましいのはメタノ
ール及びエタノールである。
既述のように、N、N’−ジ置換ウレアおよび水酸基含
有有機化合物から芳香族ウレタンを生成する反応は可逆
反応である。本発明では、この正反応と逆反応との平衡
を、反応系の水酸基含有有機化合物の量で制御する。I
II、N’−ジ置換ウレア1モルに対する水酸基含有有
機化合物の反応当量は1モルであるが、正反応を促進さ
せるためには、大過剰の水酸基含有有機化合物を用いる
必要がある。
本発明ではN、N’−ジ置換ウレア1モルに対し、1〜
100モルの水酸基含有有機化合物を用いる。所要量の
目安は、生成系における芳香族ウレタン(X)とN、N
’−ジ置換ウレア(Y)とのモル比(X/Y)が20以
上、好ましくは20〜50となる量である。
上記のウレタン合成反応は、次の条件下に行なわれる。
即ち、反応温度は100〜300℃、好ましくは120
〜200℃である。反応圧力はf〜2(10ate s
好ましくは1〜50 ata+である。反応時間は反応
湯度および反応圧力等の条件によって異なり、またN、
N’−ジ置換ウレアおよび水酸基含有有機化合物の種類
によっても異なるが、通常は数分〜数時間である。
既述したように、本発明のウレタン合成反応の生成系に
は、目的とする芳容族ウレタンの外、N、N’−ジ置換
ウレア、水酸基含有有機化合物および芳香族アミンが不
純物として存在する。本発明では次の方法を用いること
により、目的とする芳香族ウレタンをこれら不純物から
分離する。
上記三種類の不純物のうち、水酸基含有有機化合物およ
び芳香族アミンについては、連続式または回分式の蒸溜
により除去する。その際、低沸点成分を先行させること
により順次不純物の除去を行なう。また、蒸溜の理論段
数、還流比および塔内圧力は、蒸溜の際に塔底液(回分
式の場合には釜残液)中に残留される芳香族ウレタンが
分解せず、且つN、N’−ジ置換ウレアが析出しない限
り、任意に設定できる。なお、芳香族ウレタンは分解し
易いので、塔内圧力は7fiOmm)1g以下にするの
が好ましい。また、蒸溜により除去された水酸基含有有
機化合物および芳香族アミンをどのように扱うかは任意
である。しかし、水酸基含有有機化合物については反応
系に循環させて再使用するのが好ましい。
上記蒸溜により不純物を除去した後、生成系に存在する
不純物はN、N’−ジ置換ウレアである。仮にそれ以外
の不純物が存在するとすれば、極く微量の副生成物のみ
である。この残存不純物から目的とする芳香族ウレタン
を分離するために、本発明では溶媒抽出を用いる。即ち
、生成系に溶媒を添加することにより、目的物である芳
香族ウレタンを選択的に抽出する。使用する溶剤は、芳
香族ウレタンを選択的に抽出し得るもののなかから任意
に選択すればよく、複数の溶媒を混合して用いてもよい
。特に好ましいのは有機溶媒で、その具体例としてはn
−へキサン、シクロヘキサン、ベンゼン及びトルエンが
挙げられる。
上記の溶媒抽出において、抽出温度は0〜150℃、好
ましくは15〜100℃である。抽出圧力は自生圧力と
する。抽出時間は抽出温度および抽出圧力によって異な
り、またN、N”−ジ置換ウレアおよび芳香族ウレタン
の種類によっても異なるが、通常は数分〜数時間である
。抽出は、連続式または回分式により行なわれる。溶剤
抽出により得られた抽出相は、使用した溶媒および抽出
された芳香族ウレタンの混合液である。一方、抽出残相
はN、N−ジ置換ウレア、場合によってはこれと極く微
量の副生成物との混合物であり、液体または固体である
次に、上記抽出相から芳香族ウレタンを回収し、精製す
る。そのための方法としては、蒸溜、再結晶および/ま
たは晶析を用いる。その選定および操作条件については
、溶媒の物性および芳香族ウレタンの物性(気液平衡、
固液平衡および熱的安定性等)に基づいて任意に設定で
きる。例えば、芳香族ウレタンの熱的安置性が低い場合
には、冷却晶析が用いられる。また、溶媒と芳香族ウレ
タンの系において、芳香族ウレタンの溶解度変化が顕著
な系でも冷却晶析が用いられる。蒸溜、再結晶および晶
析は、連続式または回分式により実施される。
本発明において、抽出残相をどのように扱うかは任意で
ある。しかし、抽出残相は出発原料であるN、N’−ジ
置換ウレアであり、仮にそれ以外の物質が存在したとし
ても極微量の副生成物のみである。従って、抽出残相は
反応系に循環し、再使用するのが好ましい。
一方、抽出層から芳香族ウレタンを回収精製した後の液
についても、その処理は任意であるが、抽出剤として循
環使用するのが好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。これら実施例は単なる
例示であり、本発明はこれら具体的条件によって制限さ
れるものではない。
実施例1 く芳香族ウレタンの合成反応〉 下記の出発原料を、下記の条件で反応させた。
原料 ・N、N−ジフェニル尿素:20g エタノール: 50all 条件 ・反応温度:170℃ ・反応時間;180分 ・圧力  二自威圧 ・反応器 :内容積200−の攪拌式オートクレーブ 反応の結果、N、N’−ジフェニル尿素(以下、DPU
と記す)の反応率は97.5%で、目的物であるN−フ
ェニルカルバミン酸エチルエステル(以下、EPCと記
す)の収率は97.5%であった。従って、反応におけ
るEPCの選択率は100%である。
く蒸溜による不純物除去1〉 上記で得られた反応生成物1gを、下記の条件で蒸溜し
た。
・原料組成(モル%): エタノール 79.1モル% アニリン  l063モル% E P CIOJモル% D P U     0.3モル% ・仕込み量=1g ・蒸溜形式;回分式 ・理論段数:10 ・還流比 :5 ・塔項圧カニ50mm)Ig 80モル%溜出後、溜出液および釜残液の組成を調べた
ところ、結果は次の通りであった。
成分    溜出液    釜残液 エタノール 98.9モル%  0 モル%アニリン 
  1.1モル%  47,0モル26EPCOモル%
  51,5モル% DPU    Oモル%  1.5モル%く蒸溜による
不純物除去2〉 上記で得られた釜残留液を、下記の条件で蒸溜した。
・仕込み量: 200− ・蒸溜形式二回分式 ・理論段数:lO ・還流比= 5 ・塔項圧カニ5+n+sHg 48モル%溜出後、溜出液および釜残液の組成を調べた
ところ、結果は次の通りであった。
成分    溜出液    釜残液 アニリン  97.9モル%  θ モル%E P C
2,1モル%  97.1モル%DPU    Oモル
%  2,9モル%〈溶媒抽出によるDPUの除去〉 蒸溜による不純物除去2で得られた釜残留液50g中に
n−へキサン120 gを添加し、60℃に加熱した後
、その温度を維持したまま遠心濾過機で固液分離を行な
った。回収された濾液および固相の量、濾液および固相
の組成は次の通りであった。
濾液    固相 ・回収量(g)   168.8 g    1.4s
r・組成 n−へキサン  71.1モル% 5.0モル%E P
 C28,8モル%  2.1モル%D P U   
   0.1モル% 92.9モル%< EPCの精製
〉 上記で得られた濾液100 gを60℃から25℃まで
冷却し、25℃の温度を維持したまま遠心濾過機で固液
分離を行なった。回収された濾液および固相の量、濾液
および固相の組成は次の通りであった。
濾液    固相 ・回収量(g )   74.3g    25.7g
・組成 n−へキサン  96.7モル% 0 モル%E P 
C34モル% 99.6モル%DPU      Oモ
ル% 0.4モル%実施例2 実施例1のく溶媒抽出によるDPUの除去〉で得られた
濾液を、下記の条件で蒸溜した。
・仕込みjl: 50m ・蒸溜形式二回分式 ・理論段数=lO ・還流比 =5 ・塔項圧カニ5mmHg 72モル%溜出後、溜出液および釜残液の組成を調べた
ところ、結果は次の通りであった。
成分    溜出液    釜残液 n−へキサン 98.9モル%   0 モル%E P
 C1,2モル%  99.6モル%DPU    O
モル%  0.4モル%実施例3 く芳香族ウレタンの合成反応〉 下記の出発原料を、下記の条件で反応させた。
原料 ・N、N’−ジフェニル尿素=5g メタノール: 50@I 条件 φ反応温度:140℃ ・反応時間=120分 ・圧力  二自成圧 反応器 :内容積200−の攪拌式オートクレーブ 反応の結果、N、N’−ジフェニル尿素(以下、DPU
と記す)の反応率は95.3%で、目的物であるN−フ
ェニルカルバミン酸メチルエステル(以下、MPCと記
す)の収率は95,0%であった。従って、反応におけ
るMPCの選択率は99.7%である。
く蒸溜による不純物除去1〉 上記で得られた反応生成物11を、下記の条件で蒸溜し
た。
・原料組成(モル96): メタノール 93.5モル% アニリン   3.2モル% E P C3,2モル26 D P U     0.1モル% ・仕込み量:1g ・蒸溜形式:回分式 ・理論段数:lO ・還流比 :5 ・塔項圧カニ 5h+*l1g 94モル%溜出後、溜出液および釜残液の組成を調べた
ところ、結果は次の通りであった。
成分    溜出液    釜残液 メタノール 99.5モル96 0 モル%アニリン 
  0.5モル%  45,0モル%MPCOモル% 
 53,3モル% DPU     Oモル%   1.7モル%〈蒸溜に
よる不純物除去2〉 上記で得られた釜残留液を、下記の条件で蒸溜した。
・仕込み量=50− ・蒸溜形式二回分式 ・理論段数:10 ・還流比= 5 ・塔項圧カニ5mm11g 46モル%溜出後、溜出液および釜残液の組成を調べた
ところ、結果は次の通りであった。
成分    溜出液    釜残液 アニリン  97.8モル%  θ モル%M P C
2,2モル%   96.9モル%DPU    Oモ
ル%  3.1モル%〈溶媒抽出によるDPUの除去〉 蒸溜による不純物除去2で得られた釜残留液25g中に
n−へキサンBogを添加し、60℃に加熱した後、そ
の温度を維持したまま遠心濾過機で固液分離を行なった
。回収された濾液および固相の量、濾液および同相の組
成は次の通りであった。
濾液    固相 ・回収量(g )   84.1ir     O,9
g・組成 ローへキサン  71.2モル%  0.6モル%M 
p C28,7モル%  0.2モル%D P U  
    0.1モル% 99.2モル26<MPCの精
製〉 上記で得られた濾液50gを60℃から15℃まで冷却
し、15℃の温度を維持したまま遠心濾過機で固液分離
を行なった。回収された濾液および固相の量、濾液およ
び固相の組成は次の通りであった。
濾液    固相 0回収量(g )   37.2g    12.8g
・組成 n−へキサン  95.7モル%  0 モル%MPC
4,3モル% 99.4モル% DPU     Oモル% 0.8モル%〔発明の効果
〕 以上詳述したように、本発明では触媒を用いないため、
生成系から触媒を分離し且つ回収するする複雑な操作や
そのための多額の費用は全く不要であり、また塩化物触
媒等による金属材料の腐蝕も全く発生しない。加えて、
本発明ではN、N’−ジ置換ウレア目的とする芳香族ウ
レタンへの選択率が高く、副生成物が殆どない。従って
、生成系から水酸基含有有機化合物、芳香族アミンおよ
びN、N’−ジ置換ウレアを除去するのみで芳香族ウレ
タンの生成が可能である。
出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)触媒を使用せずに芳香族ウレタンを合成し、生成
    した芳香族ウレタンを精製する芳香族ウレタンの製造方
    法であって、 (a)N,N’−ジ置換ウレアおよび水酸基含有有機化
    合物から芳香族ウレタンを合成する工程と、(b)生成
    系を蒸溜することにより、生成系に存在する前記水酸基
    含有有機化合物および副精製物である芳香族アミンを溜
    出させ、除去する工程と、 (c)前記(b)工程で得られた蒸溜残液から目的とす
    る芳香族ウレタンを溶媒抽出することにより、前記蒸溜
    残液に含まれるN,N’−ジ置換ウレアを分離除去する
    工程と、 (d)前記溶媒抽出により得られた抽出層から、芳香族
    ウレタンを分離精製する工程と を具備したことを特徴とする方法。
  2. (2)前記芳香族ウレタンを合成する反応を、100〜
    300℃の温度、1〜200atmの圧力で行なう請求
    項1に記載の方法。
  3. (3)前記芳香族ウレタンを分離生成する工程を、蒸溜
    、再結晶および/または晶析を用いる請求項1または2
    に記載の方法。
  4. (4)前記N,N’−ジ置換ウレアがN,N’−ジアリ
    ール尿素である請求項1〜3の何れか1項に記載の方法
  5. (5)前記水酸基含有有機化合物が一価もしくは多価の
    アルコール類、または一価もしくは多価のフェノール類
    である請求項1〜4の何れか1項に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106146353A (zh) * 2015-04-22 2016-11-23 中国科学院过程工程研究所 一种苯氨基甲酸甲酯的制备方法

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CN106146353A (zh) * 2015-04-22 2016-11-23 中国科学院过程工程研究所 一种苯氨基甲酸甲酯的制备方法

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