JPH02145418A - シリカ粉末およびその製造法 - Google Patents

シリカ粉末およびその製造法

Info

Publication number
JPH02145418A
JPH02145418A JP29841288A JP29841288A JPH02145418A JP H02145418 A JPH02145418 A JP H02145418A JP 29841288 A JP29841288 A JP 29841288A JP 29841288 A JP29841288 A JP 29841288A JP H02145418 A JPH02145418 A JP H02145418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
sol
particles
silica sol
silica powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29841288A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Funakoshi
肇 船越
Kazuaki Yamamoto
和明 山本
Eiji Shioda
塩田 英司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP29841288A priority Critical patent/JPH02145418A/ja
Publication of JPH02145418A publication Critical patent/JPH02145418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なシリカ粉末及びその製造法に関する。
本発明によるシリカ粉末は、従来のホワイトカーボンの
ようなシリカ粉末と同様に、例えばゴムやポリマーのフ
ィラー等に用いることができる。また、アルカリ性水溶
液に分散させることによって、これまでシリカゾルが用
いられている工業分野、例えば、繊維処理剤、紙の表面
処理剤、ワックスの滑り止め、研石剤等に使用すること
が可能である。
[従来の技術] 粒子径4〜1100nのシリカ微粒子を水等の分散媒に
分散させたものは、一般にシリカゾルあるいはコロイダ
ルシリカといわれ、工業的に多くの用途がある。このシ
リカゾルは、通常20〜30重量%のシリカを含み、シ
リカ粒子の表面はシラノール基で覆われている。シラノ
ール基は化学的に活性が高く、例えば粒子同志が接触し
た場合、シロキサン結合が生じ、一般にゲル化と称する
粒子の結合を形成する。このようなゲル化を防ぐために
シリカゾルは、アルカリ金属水酸化物やアンモニア等で
安定化されている。ところが、シリカゾルは乾燥あるい
は凍結することによってもゲル化して、再び元のゾルに
戻らないので取扱に注意する必要があった。近年、輸送
、貯蔵コストの点や用途面等からの要請に応じて高濃度
のシリカゾルも開発されているが、この濃度が高すぎる
と粘度が大きすぎて取扱いに<<、またゲル化しやすく
もなるので、市販されているシリカゾルの最高濃度は約
50重量%である。
シリカゲルやホワイトカーボンからシリカゾルを得るこ
ともできる。しかし、これらは粒子径数十nm以下のシ
リカ−次粒子がたがいにシロキサン結合によって結合し
たものからなり、このようなシリカ粉末から、シリカゾ
ルを得るには、解膠剤を加え、オートクレーブ等を用い
て高温、高圧下で数時間加熱する必要がある。
また、シリカゲルの表面に1価および2価のアルコール
等を結合させたものが日本化学会誌第12巻(1972
年)第2237頁および日本化学会誌 第12巻(19
72年)第2244頁に開示されているが、これらも当
然アルカリ水溶液に分散し、シリカゾルを形成するとい
った機能は持たない。
さらに、特開昭57−196717号公報では、粒子径
5〜30nmのシリカ粒子の表面にアルコールを化学的
に結合させることにより、有機溶媒に均質に分散させう
るシリカ粉末を得る方法が開示されている。それに具体
的に示されているアルコールはすべて1価アルコールで
あり、これらのアルコールが結合したシリカ表面は疎水
性となり、有機溶媒に分散可能であるが、水となじまず
、アルカリ性水溶液に再分散せず、したがってシリカゾ
ルとすることはできない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、輸送や貯蔵にあたっては80%以上と
いう高いシリカ濃度とすることができ、かつ、アルカリ
性水溶液に添加するだけで容易にシリカ−次粒子からな
るシリカゾルとすることのできるシリカ粉末およびその
製造法を提供することにある。
[課題を解決するための手段および作用]本発明のシリ
カ粉末は、多価アルコールが表面に1nm2当り1.0
個以上結合しており、かつ、シロキサン結合を作ること
なく凝集したシリカ−次粒子からなるものである。また
、この粉末は、シリカゾルを酸性にした後、多価アルコ
ールを加え、該シリカゾル中のシリカ粒子の表面に1n
m2当り該アルコールが1.0個以上結合するまで16
0〜250℃に加熱し、ついで液相成分を除去すること
により容易に製造することができる。
すなわち、本発明のシリカ粉末は、シリカ−次粒子どう
しが表面に結合した多価アルコール(シリカとの脱水縮
合にあずからなかったOHをもつアルコール残基)を介
して接触しており、その間の凝集力によって凝集して形
成されたミクロ粒子からなるものである。このように−
次粒子相互がシロキサン結合で結合することなく上記の
凝集力でのみ凝集しており、かつアルコ−ル残基が親水
性を有しているので、アルカリ性水溶液に加えた場合、
容易に分散し、室温でしかも1時間以内の短時間で、シ
リカ粉末を形成していたシリカ−次粒子が分散したシリ
カゾルを形成するという機能を有する。
もっとも、結合している多価アルコールの量が小さすぎ
るとシリカ−炭粒子間のシロキサン結合を完全に防ぐこ
とはできない。シリカ−炭粒子間のシロキサン結合を防
ぐために必要なシリカ粒子表面に結合しているアルコー
ルの数について検討したところ、シリカ表面積1nm2
当り1個以上、好ましくは、1.5個以上結合していれ
ばよいことが判明した。また、シリカ粒子表面に結合で
きるアルコールの最大数は、アルコール分子の大きさに
より異なるが、本発明に用いたアルコールの場合3〜5
 個/ n m 2が最大数である。
シリカ粒子表面に結合したアルコールは、日本化学会誌
 第12巻(1972年)第2237頁および日本化学
会誌 第12巻(1972年)第2244頁に述べられ
ている方法に従って確認することができる。すなわち、
熱重量分析により、結合しているアルコールの脱離ある
いは分解にともなう重量減少が発熱とともに生じること
により確認することができ、その重量の減少量によって
アルコールの量を求めることができる。また、KBr錠
剤法を用いて測定した赤外スペクトルにおいて1300
〜1500および2800〜3000cm””に新しい
吸収が現れることによっても確認することができる。
本発明に用いるシリカ−次粒子の大きさは、特に限定は
されないが、あまりシリカ粒子が小さいと、−次粒子ど
うしの凝集力が強くなり、互いに該粒子間にシロキサン
結合を作っていなくても、シリカ粉末を形成していたシ
リカ−次粒子が分散したシリカゾルをアルカリ水溶液中
で形成するという機能が発現されにくくなるため、−次
粒子の粒子径は4nm以上であことが好ましい。しかし
、この径があまり大きすぎると、シリカ粉末をアルカリ
性水溶液に分散させても、時間をおくと沈降してしまう
ので好ましくない。従って、本発明におけるシリカ−次
粒子の大きさは、4〜1100nが好ましい。
本発明によるシリカ粉末は、以上に示したもののほか、
たとえば、下記の特徴および機能を持つ。
φ嵩密度 0.5〜1.2g/am’ (JIS  K6220  による) ・吸油量 <100  ml/100g(JIS  K
6220 1.:よる)・強熱域!5〜20重量% (400℃ 2時間加熱後の値) 次に、本発明のシリカ粉末のアルカリ性水溶液への分散
について説明する。 本発明においてアルカリ性水溶液
は、具体的にpHが10以上のものであれば特に限定さ
れず、例えば水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水
酸化物溶液、炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸
塩溶液、アンモニアの水溶液、アミンの水溶液等をあげ
ることができる。
本発明のシリカ粉末を、例えば、0.2N水酸化ナトリ
ウム水溶液100cm3に20g加え、室温で攪拌する
と、1時間以内で液全体がコロイド溶液となり、この溶
液を保留粒子径1〜5μmの濾紙を用いて濾過すると、
濾紙上に2g以下しか残らない。さらに、この方法で得
られたコロイド溶液を十分に希釈すれば、個々のシリカ
−次粒子が分散した状態を透過形電子顕微鏡によって観
察することができる。
また、シリカ粉末の分散性は、分散後のコロイド溶液の
色によって評価することができる。
例えば、−次粒子径が10nm以下の場合は、透明なコ
ロイド溶液が得られ、lO〜20nmの場合は、透明性
青白色のコロイド溶液が、20nm以上の場合は、青白
色〜白色のコロイド溶液が得られる。
次に本発明のシリカ粉末の製造法について説明する。
本発明に用いるシリカ粒子は、シリカゾルを原料とする
ことが最も好ましい。シリカゾルは、従来より知られて
いる公知の方法、例えばケイ酸ソーダをH型イオン交換
体で脱アルカリし、得られたケイ酸溶液の一部をとり、
これにアルカリを加え、加熱しながら残りのケイ酸溶液
を加え粒子成長させる方法や;ケイ酸ソーダを酸で中和
し、生成したゲルを水洗し、解膠剤を加えてオートクレ
ーブで解膠する方法等で作ることが可能である。もちろ
ん市販コロイダルシリカを用いることも可能であり、更
に分散媒が水でなくメタノールやエタノール等のオルガ
ノゾルを用いてもかまわない。本発明に用いるシリカゾ
ルの濃度は、特に限定されないが、濃度が低いと生産性
が低く、また、濃度が高いと取扱時にゲル化を起こしや
すく好ましくない。シリカ濃度として、5〜50重塁%
が望ましい。
シリカゾルは、通常安定化剤としてNaOHのようなア
ルカリ金属水酸化物やアンモニアを含んでいてアルカリ
性を示す。本発明においては、加熱時にゲル化がおこる
のを避けるために、このようなシリカゾルを酸性にする
必要があり、好ましくはpH6以下に、とくに1.5〜
5にするのがよい。酸性にするには、シリカゾルからH
型のイオン交換体を用いて陽イオンを取り除く方法や、
シリカゾルに酸を加える方法などいずれをも採用するこ
とができる。酸を加える場合に用いる酸は、どのような
ものであってもよく、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸や酢酸
等の有機酸を用いることができる。また、この場合小量
の塩が副生ずるが本発明を遂行するのに差し仕えはなく
、最終的に得られたシリカ粉末を水洗すれば取り除くこ
とができる。
このようにして得られた酸性ゾルに、多価アルコールを
加える。多価アルコールは、特に限定はされず、例えば
、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメ
チレングリコール、グリセリン、ブタンジオール、ベン
タンジオール等を用いることができる。この多価アルコ
ールの添加量は、ゾル中に含まれるシリカ重量の1〜2
0倍量の範囲から選べばよい。酸性ゾルに加える多価ア
ルコールの量が少なすぎると、引続き行われる加熱工程
において液温が上がりに<<、シリカ粒子表面に十分な
数の多価アルコールが結合する前にシリカ粒子同志でシ
ロキサン結合を形成してしまうおそれがある。また、ア
ルコールの量が多すぎると、最終的に液相成分を蒸発さ
せてシリカ粉末を得る工程において多くのエネルギーを
必要とするので好ましくない。
次に、このようにして得られた酸性シリカゾルと多価ア
ルコールの混合液を通常の蒸発器にいれ加熱する。加熱
温度は、加えたアルコールの種類によっても異なるが1
60〜250℃が好ましい。160℃未満で加熱した場
合、シリカ粒子表面に所定の量のアルコールを結合する
のに長時間を要し実用的でない。逆に250℃を越える
温度で加熱した場合、生成したシリカ粒子表面に結合し
たアルコールが分解する可能性があるので好ましくない
酸性シリカゾルと多価アルコールの混合液をたとえば蒸
発器中で加熱する。100℃前後の低温で沸騰が始まる
が、やがて水等の低沸点成分が先に蒸発し、混合液に含
まれる多価アルコール濃度が上昇し、それとともに液温
か上昇する。液温が160℃にいたってエステル化反応
が活発になると考えられる。このとき160℃以上に保
つ時間が長いほど、また、加熱温度が高いほどシリカ粒
子表面に結合するアルコールの量は増えるが、本発明に
必要な量のアルコールを結合させるためには、上記した
加熱温度で1時間以上加熱を行えばよい。
次にエステル化反応が終わった混合液から液相成分を取
り除く。液相成分を取り除くためには、加熱をこのまま
続けてもよいし、また、沸点が高く蒸発しにくいアルコ
ール、例えばグリセリン等を用いた場合、ロータリーエ
バポレーターなどの減圧乾燥装置等を用いて減圧下で乾
燥してもよい。液相成分を取り除く操作を、蒸発器の加
熱を続けることにより行う場合は、工ステル化反応工程
と液相成分除去工程を明確に区別することは困難である
が、本発明においては、液温が160℃を越え、液相成
分が蒸発することによりシリカ粉末が現れ始めるまでの
時間が1時間以上あればよい。
このようにして本発明におけるシリカ粉末を得ることが
できる。得られたシリカ粉末はそのまま用いてもよく、
また、必要に応じて例えばボールミル等で粉砕して用い
てもよい。
[発明の効果] 以上説明したとおり、本発明のシリカ粉末は、そのまま
ゴムやポリマーのフィラーに用いることができ、またア
ルカリ性水溶液に添加するだけで常温でシリカゾルとす
ることができるので、取扱の容易な貯蔵安定性に優れ輸
送コストの小さいシリカゾル源として用いうる。そして
、本発明の製造法によれば、そのようなシリカ粉末を容
易に製造することができる。
[実施例] 次に本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例1 市販シリカゾル(ロ産化学工業(株)製スノーテックス
80粒子径7〜9nm、シリカ濃度30重量%、pH9
,95)からイオン交換樹脂を用いてすトリウムを取り
除き、酸性のシリカゾル(pH3,4)をえた。得られ
た酸性シリカゾル300FdをIRのガラス製蒸発器に
いれ、これにエチレングリコール600dを加え、オイ
ルバス(油温度 210℃)で加熱した。
加熱開始的15分後沸騰が始まり、水の蒸発にともない
液温か上昇し、約2時間抜液温は、160℃を越えた。
このまま更に加熱を続はエステル化反応および脱溶媒を
行い6時間後シリカ粉末を得た。
得られたシリカ粉末をボールミルで0.5時間粉砕して
、嵩密度 0.78g/cm’  ;吸油量 45rI
dl/100g;強熱減量 11重量%の粉末をえた。
得られたシリカ粉末20gを、0.2N水酸化ナトリウ
ム水溶液100cm’に加え、室温で攪拌したところ、
約20分後、液全体が透明なコロイド溶液となり、この
溶液を保留粒子径5μmの濾紙を用いて濾過したところ
、濾紙上に0.68gが残った。さらに、この方法で得
られたコロイド溶液を十分に希釈し、透過形電子顕微鏡
で観察したところ、個々の粒子が分散した状態にあった
このときのシリカ粒子の表面に結合したエチレングリコ
ールの瓜は、シリカ表面1nm2当り2.3個であり、
赤外吸収スペクトルにおいて、表面に結合したエチレン
グリコールによる吸収が1450.2880.2950
cm−’付近に現れた。
また、このシリカ粉末を400℃、2時間焼成すること
により表面に結合したエチレングリコールを取り除いた
ものは、アルカリ性溶液に分散するという機能は持って
いなかった。
実施例2 実施例1と同様の操作によって得た酸性のシリカゾル3
00−を11のガラス製蒸発器にいれ、これにプロピレ
ングリコール600dを加え、オイルバス(油温度 2
00℃)で加熱した。加熱開始約5時間後、シリカ粉末
を得た。
得られたシリカ粉末の粉体物性は、嵩密度0.72g/
cm3 ;吸油量 49mj!/100g;強熱減量 
14重量%であった。
シリカ粉末のアルカリ性水溶液への分散性を前述した方
法で調べたところ、約50分後液全体が透明なコロイド
溶液となり、濾過されずに濾紙上に残った重量は1.3
2gであった。また、分散後のコロイド溶液を透過形電
子顕微鏡で観察したところ個々の粒子が分散した状態を
観察することができた。
シリカ粒子の表面に結合したプロピレングリコールの瓜
は、シリカ表面1nm2当り3.0個であり、赤外吸収
スペクトルにおいて、表面に結合したプロピレングリコ
ールによる吸収が1380.1460.2880,29
40.2980cm−’付近に現れた。
実施例3 実施例1と同様の操作により得た酸性のシリカゾル30
011dlを11のガラス製蒸発器にいれ、これにグリ
セリン600dを加え、オイルバス(油温度 200℃
)で加熱した。加熱開始約5時間後沸騰が始まり、水の
蒸発にともない液温が上昇し、約2時間抜液温は、16
0℃を越えた。このまま更に加熱を2時間続はエステル
化反応を行った。次にエステル化反応が終わった液をロ
ータリーエバポレーターに移し、減圧下150℃で加熱
することにより液相成分を取り除きシリカ粉末を得た。
得られたシリカ粉末の粉体物性は、嵩密度0.72g/
cm’ ;吸油量 38d/100g;強熱減量 16
重量%であった。
得られたシリカ粉末のアルカリ性水溶液への分散性を前
述した方法で調べたところ、約15分後液全体が透明な
コロイド溶液となり、濾過されずに、濾紙上に残った重
量は0.37gであった。また、分散後のコロイド溶液
を透過形電子顕微鏡で観察したところ個々の粒子が分散
した状態を観察することができた。
このときのシリカ粒子の表面に結合したグリセリンの量
は、シリカ表面1nm2当り2.0個であり、赤外吸収
スペクトルにおいて、表面に結合したエチレングリコー
ルによる吸収が1410.1460,2890.295
0cm−’付近に現れた。
実施例4 市販シリカオルガノゾル(日照化学工業(株)製メタノ
ールシリカゾル。粒子径10〜20nm1シリカ濃度3
0重量%)300IR1を11のガラス製蒸発器にいれ
、これにエチレングリコール450dを加え、オイルバ
ス(油温度210℃)で加熱した。加熱を開始して4時
間後シリカ粉末を得た。
得られたシリカ粉末の粉体物性は、嵩密度0.82g/
cm’  ;吸油ffi  43d/100g;強熱減
量 9.4重量96であった。
また、得られたシリカ粉末を前述した方法でアルカリ性
水溶液への分散性を調べたところ、約15分後液全体が
透明性青白色のコロイド溶液となり、濾過されずに、濾
紙上に残ったiIf量は0.52gであった。
このときのシリカ粒子の表面に結合したエチレングリコ
ールの量は、シリカ表面1nm2当り1.8個であった
実施例5 市販シリカゾル(スノーテックスS)にINの塩酸を加
え、酸性のシリカゾル(pH2,6)を得た。得られた
酸性シリカゾルに実施例1と同様の操作を行い、6時間
後シリカ粉末を得た。
得られたシリカ粉末をボールミルで0.5時間粉砕し、
水洗して副生じた塩化ナトリウムを取り除いた。水洗後
、100℃の熱風式乾燥器を用い乾燥させ、再度ボール
ミルで0.5時間粉砕し前述の方法により粉体物性を調
べた結果、嵩密度 0.62g/cm3 ;吸油量 5
3−/ 100 g ;強熱減量 14重量%であった
シリカ粉末を前述した方法でアルカリ性水溶液への分散
性を調べたところ、約20分後液全体が透明なコロイド
溶液となり、濾過されずに、濾紙上に残った重量は0.
82gであった。
このときのシリカ粒子の表面に結合したエチレングリコ
ールの量は、シリカ表面1nm2当り2.1個であった
比較例1 実施例1と同様の操作により得た酸性のシリカゾル30
0mjにエチレングリコール50dを加え、ロータリー
エバポレーターを用いて減圧下120℃で溶媒を取り除
きシリカ粉末を得た。
得られたシリカ粉末のアルカリ性水溶液への分散性を前
述した方法で調べたところ、1時間後たっても液は懸濁
状態で、加えたシリカのほとんどは濾紙上に濾過されず
に残った。
このときのシリカ粒子の表面に結合したエチレングリコ
ールの量は、シリカ表面1nm2当り0.4個であった
比較例2 市販シリカゾル(スノーテックス5)300−を11の
ガラス製蒸発器にいれ、これにエチレングリコール60
0rdを加え、オイルバス(油温度 210℃)で加熱
した。加熱開始的15分後沸騰が始まり、水の蒸発にと
もない液温が上昇したが、約2時間後、液温か155℃
を越えたあたりで急速に増粘しゲル化した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多価アルコールが表面に1nm^2当り1.0個
    以上結合しており、かつ、シロキサン結合を作ることな
    く凝集したシリカ一次粒子からなる、シリカ粉末。
  2. (2)シリカゾルを酸性にした後、多価アルコールを加
    え、該シリカゾル中のシリカ粒子の表面に1nm^2当
    り該アルコールが1.0個以上結合するまで160〜2
    50℃に加熱し、ついで液相成分を除去することを特徴
    とする、シリカ粉末の製造法。
JP29841288A 1988-11-28 1988-11-28 シリカ粉末およびその製造法 Pending JPH02145418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29841288A JPH02145418A (ja) 1988-11-28 1988-11-28 シリカ粉末およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29841288A JPH02145418A (ja) 1988-11-28 1988-11-28 シリカ粉末およびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02145418A true JPH02145418A (ja) 1990-06-04

Family

ID=17859372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29841288A Pending JPH02145418A (ja) 1988-11-28 1988-11-28 シリカ粉末およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02145418A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012320A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Catalysts & Chem Ind Co Ltd シリカ系無機化合物オルガノゾル
CN112645340A (zh) * 2021-01-15 2021-04-13 宁波璞行半导体材料有限公司 一种使用硅溶胶制备合成二氧化硅粉末的制造方法
US20240084108A1 (en) * 2021-01-25 2024-03-14 Fuji Silysia Chemical Ltd. Silica composite, resin composition, and resin film or resin sheet

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012320A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Catalysts & Chem Ind Co Ltd シリカ系無機化合物オルガノゾル
CN112645340A (zh) * 2021-01-15 2021-04-13 宁波璞行半导体材料有限公司 一种使用硅溶胶制备合成二氧化硅粉末的制造方法
US20240084108A1 (en) * 2021-01-25 2024-03-14 Fuji Silysia Chemical Ltd. Silica composite, resin composition, and resin film or resin sheet
EP4282822A4 (en) * 2021-01-25 2024-05-22 Fuji Silysia Chemical Ltd. SILICA COMPOSITE, RESIN COMPOSITION AND RESIN FILM OR RESIN SHEET

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1118584B1 (en) Dispersion of silica particle agglomerates and process for producing the same
JP4145956B2 (ja) 炭素質化合物を含有するゲル組成物
JP3712410B2 (ja) 疎水性ケイ酸エアロゲル
TWI713729B (zh) 中空二氧化矽粒子及其製造方法
JP2000500113A (ja) 中空シリカ粒子の製造方法
JP4107395B2 (ja) 無機エーロゲルの未臨界製法
JP2001089128A (ja) 球状シリカ粒子の製造方法
JP3584485B2 (ja) シリカゾルの製造方法
JPWO2019017486A1 (ja) 膜蒸留用多孔質膜、膜モジュール及び膜蒸留装置
JP5673957B2 (ja) 多孔質2次凝集シリカゾル及びその製造方法
JP2001354408A (ja) シリカ微粒子分散液及びその製造方法
JPH0435402B2 (ja)
JPH01230421A (ja) 多孔質球状シリカ微粒子
CN1608032A (zh) 无机氧化物
JPH0220563B2 (ja)
JPH02145418A (ja) シリカ粉末およびその製造法
JP3758391B2 (ja) 高純度シリカ水性ゾル及びその製造方法
JP3973305B2 (ja) 高吸油量シリカゲルおよびその製造方法
JP4936720B2 (ja) 異方形状アルミナ水和物ゾルおよびその製造方法
JPH06279589A (ja) 球状シリコーン微粒子の製造方法
JP2000226453A (ja) 中空粒子およびその製造方法
JP3568234B2 (ja) シリカ修飾アルミナゾルおよびその製造方法
JP3894518B2 (ja) 鱗片状の低結晶性シリカとその製造方法
JP4160350B2 (ja) シリカ、及びシリカの製造方法
JP2002145614A (ja) 酸化チタンゾル組成物