JPH02143009A - 廃液処理装置 - Google Patents

廃液処理装置

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JPH02143009A
JPH02143009A JP63297370A JP29737088A JPH02143009A JP H02143009 A JPH02143009 A JP H02143009A JP 63297370 A JP63297370 A JP 63297370A JP 29737088 A JP29737088 A JP 29737088A JP H02143009 A JPH02143009 A JP H02143009A
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catalyst
liquid container
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Masayasu Sekido
関戸 正康
Akira Yoda
章 依田
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HAKUKIN WARMERS CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、触媒を用いた廃液処理装置に関するもので
ある。
ここで廃液とは、常温で揮発し難い揮発性液体であって
、不揮発性物質を含むものをいう。例えば、トナー等の
不揮発性物質を含みかつイソパラフィン等の常温で揮発
し難い揮発性液体を溶媒とする、電子写真用の余剰現像
液が挙げられるが、他には、湿式複写機の現像液、マイ
クロフィルム現像液、自動車用洗浄液、クリーニング用
洗浄液、電子写真製版用の現像液、マグネトグラフィー
用現像液等、同様の成分を持つ種々の液体の使用後に生
じる廃液も含まれる。
〔従来の技術〕
従来より、画像を記録する方法としては、一般的なハロ
ゲン化銀を用いる方法の他に、マグネトグラフィーによ
る方法や電子写真による方法が知られている。
マグネトグラフィーによる方法は、まず磁性体記録層を
塗布したドラム上にiff気潜像を形成し、次いで、こ
の磁気潜像に炭化水素を主成分とする現像液を塗布する
ことにより、現像液中に分散された粉末の磁性体を含む
樹脂トナーで現像して顕像化させ、画像を記録した後に
転写紙面へ転写して複写物を得るものである。
また、電子写真による方法は、まず電子写真フィルムを
帯電させると共に画像光を照射して露光させ、電子写真
フィルムに静電荷潜像を形成し、次に、この電子写真フ
ィルムに帯電したトナー粒子を含む炭化水素を主成分と
する現像液を塗布して前記静電荷潜像を顕像化し、さら
に電子写真フィルムを乾燥させてから前記画像を定着さ
せるものである。
このように、前記のいずれの、方法も現像時にトナー粒
子を含む現像液を用いており、ドラムまたは電子写真フ
ィルムに塗布した際に余剰現像液が生じる。従って、こ
の余剰現像液を何らかの方法で処理することが必要であ
る。
そこで、このような廃液を処理する方法として、廃液中
に繊維束等から成る芯の下端を浸し、この芯を介して毛
細管現象を利用して廃液中の揮発性成分を芯の上端まで
移動させ、芯の上方に設けた触媒によって燃焼(酸化)
させる方法が提案された。しかし、この方法では、トナ
ー等の不揮発性物質を含む廃液では、不揮発性¥!IJ
質がタール状になって芯の表面に付着して揮発性成分の
上昇を妨げるため、短時間で燃焼が不十分になったり全
く燃焼しなくなったりする難点があり、連続して廃液を
燃焼させることは困難であった。
そこで、このような難点を解消すべく、本発明者は、第
8図及び第9図に示すような装置を案出し、特許出願し
た。この装置は、次のような構成を有するものである。
第8図及び第9図において、(1)は廃液処理装置で、
処理する廃液を収容する廃液容器(2)の外側に、上下
端を開口した筒体(3)を一体的に取り付け、廃液容器
(2)の上方に廃液処理用の空間(4)を形成している
。筒体(3)の上部には、蓋(5)が周方向に回動可能
に被せられ、前記空間(4)の上端を塞いでいる。廃液
容器(2)、筒体(3)及び盈(5)は、空間(4)内
で発生した熱がこれらを通じて廃液容器(2)内の廃液
に効率良く伝達するように、熱伝導性の良い金属板で造
られ、かつ互いに密接されている。
廃液容器(2)の下方には、廃液容器(2)内に収容し
た廃液を加熱するための加熱装置(6)が設けである。
前記のような現像液は、安全性確保のため、−Sに沸点
が常温(15”C)よりかなり高い(150〜200 
”C程度)液体を使用しており、室温程度の温度では非
常に揮発し難いため、廃液中の揮発化液体を揮発させて
蒸気の状態で燃焼させようとすると、廃液を加熱して温
度を上げることが必要となるからである。
廃液容器(2)の内部には、外形が略円柱形で、内部を
ハニカム形状とした案内部材(7)が設けである。この
案内部材(7)は、上下方向に延びる断面正六角形の多
数の室(8)を形成するように、屈曲した案内壁(9)
を有している。この案内壁(9)により、廃液容器(2
)の内部は、上下両端部を開口した多数の室(8)に分
割されている。案内部材(7)は、厚さ0.1〜Q、 
 2mm程度の金属薄板を多数屈曲・接合したものであ
る。
この案内部材(7)は、その外側端及び下端面を、廃液
容器(2)の内側面及び内底面に各々接するように嵌挿
され、廃液容器(2)には接合されていない。従って、
廃液容器(2)の内側面と案内壁(9)の外側端との間
及び廃液容器(2)の内底面と案内壁(9)の下端との
間には、非常に小さな隙間が生じており、各室(8)は
これらの隙間を通じて互いに連通している。廃液容器(
2)に供給された廃液は、これらの隙間を通って徐々に
移動して、各室(8)内に入ることができる。また、案
内部材(7)の高さは、その上端が廃液容器(2)の上
端よりも低くなるように設定されている。
前記廃液容器(2)の外側面には、下端付近に廃液を供
給するための供給管(10)が接続しである。
供給管(10)は、前記筒体(3)の下端部に設けた切
欠部(11)を介して筒体(3)の外部まで延びている
前記筒体(3)の内部には、略中央付近に触媒部(12
)が設けである。触媒部(12)は、外周端を筒体(3
)の内面に固着された、中央部に矩形の窓(13a)を
持つ第一の円形支持板(13)と、この第一の支持板(
13)の上方に近接して移動可能に設けられた、矩形の
窓(14a)を持つ第二の円形支持板(14)と、前記
両支持板(13) (14)によって挟持された板状の
廃液処理用の触媒(15)とから構成されている。
この触媒(15)は、四本の締付ネジ(工6)によって
締付・固定されており、その表面は、前記両支持板(1
3) (14)の窓(13a) (14a)を介して両
支持板(]3) (14)の間より上下に露出している
。触媒(15)には、ガラス繊維あるいはセラミック等
よりなる不燃性物質を担体として板状に形成した、白金
触媒を使用している。
前記筒体(3)の上部には、周方向に一定間隔をおいて
複数の空気(酸素)取り入れ用の孔(17)が設けであ
る。
前記M(5)には、その底部の下面に、前記触媒(15
)に点火するための電気式ヒータから成る点火装置(1
8)が取り付けてある。この点火装置(18)は、本体
部から下方に延びる一対の腕(19)の下端に設けたフ
ィラメント(20)が、前記触媒(15)の表面に接す
るように配置されている。点火装置(18)用の電源に
通じるリード線(21)は、M(5)に設けた孔(22
)を通って外部に引き出されている。また、底部の中心
には、排気用の大きな孔(23)が設けられている。
前記蓋(5)の側面部には、周方向に一定間隔をおいて
空気(酸素)取り入れ用の複数の孔(24)が設けであ
る。これらの孔(24)は、前記筒体(3)の孔(17
)と同数あり、M(5)を被せたときに互いに重なり合
うように配置されている。
なお、(25)は前記加熱装置(6)のフィラメント、
(26)はリード線である。
この廃液処理袋!(1)を使用する場合は、まず、処理
する廃液を供給管(10)から廃液容器(2)に供給す
る。廃液は、案内部材(7)の案内壁(9)により形成
された複数の室(8)に分割して収容される。
次に、加熱装置(6)に通電して廃液を加熱すると、廃
液の温度が上昇して多量の蒸気が発生するようになる。
この蒸気は、案内壁(9)に沿って上昇するので、触媒
部(12)の下方の空間(4a)内の蒸気密度が高くな
ると共に、一部の蒸気は触媒(15)の表面に接触する
そこで、点火装置(18)に通電すると、触媒(15)
に引火する。触媒(15)には、多量の酸素が活性化さ
れた状態で吸着されているので、加熱により、廃液の蒸
気はこの酸素と結合して酸化・発熱するのである。
こうして、触媒(15)において生じた熱は、一方では
輻射ないし対流により、他方では筒体(3)及び廃液容
器(2)を介して伝導により、廃液容器(2)内の廃液
に伝達され、廃液を加熱するので、燃焼が開始した後は
、廃液は自動的に加熱されることになる。このため、触
媒(15)に引火すると、加熱装置(6)はOFFにす
る。
以上のように、前記廃液処理装置(1)は、前述した現
像液等の廃液を連続して処理することができると共に、
触媒に引火後は廃液の加熱が不要となる等の利点を有す
るものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし前記の廃液処理装置(1)は、加熱装置(6)ま
たは廃液蒸気の燃焼熱によって廃液容器(2)内の廃液
を加熱することにより、自然揮発によって廃液蒸気を発
生させているので、触媒(15)への廃液蒸気の供給量
が周囲温度に応じて変化する特性を持つ。このため、周
囲温度が常温よりかなり高いときは、廃液蒸気の供給量
が多すぎて廃液蒸気の燃焼が不十分になり、悪臭を放つ
未燃焼ガスが多量に発生する難点がある。前記廃液処理
装置(1)は、燃焼をほとんど閉鎖された空間(4)内
で行い、燃焼に要する酸素を空気取り入れ用の孔(1?
) (24)を介して供給する構成であるため、このよ
うな事態が発生しやすいものと考えられる。
また、前記廃液処理装置(1)では、廃液容器(2)の
形状が縦長であり、廃液の量の変動に伴い廃液面が上下
に大きく変動する。
さらに、触媒(15)が廃液容器(2)の上端よりかな
り離れて配置しであるため、触媒(15)において住じ
る熱は、主として、廃液容器(2)及び筒体(3)を介
して伝導によって間接的に廃液容器(2)内の廃液に伝
達され、空間(4)内で輻射及び対流によって直接的に
伝達される割合は小さい。周囲温度の変動により、空間
(4)内で燃焼によって生じる熱の外部への放散量が大
きく変動することから、廃液への熱の伝達量は周囲温度
の増減に応じてかなり増減すると考えられる。
そこで、前記廃液処理装置(1)は、周囲温度の変動の
みならず、廃液の量によっても廃液の加熱量が大きく変
動する特性を持ち、従って、周囲温度がかなり低いとき
に廃液容器(2)内の廃液の量が少なくなると、廃液へ
の熱量の伝達量が極端に減少する結果になり、廃液の加
熱が不十分になって燃焼が停止してしまう場合がある。
この発明は、以上のような従来装置の難点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、周囲温
度が高くなっても未燃焼ガスが発生し難いと共に、周囲
温度が低いときに廃液の燃焼が停止する恐れがなく、さ
らに周囲温度の高低や廃液容器内の廃液量の多少にかか
わらず、常に安定した廃液蒸気の燃焼(酸化)状態を維
持できる、前記種類の廃液処理装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するだめの手段〕
前記目的を達成するため、この発明では、次のような技
術的手段を講じている。
すなわち、上端を開口しかつ底浅く形成された、処理す
る廃液を収容する廃液容器(52)と、前記廃液容器(
52)内に設けられた、上下方向に延びかつ少なくとも
上端を開口した複数の室(54)を形成する案内壁(5
5)であって、前記各室(54)は、前記廃液容器(5
2)内に供給された廃液が各室(54)に徐々に供給さ
れるように互いに連通しているものと、 前記廃液量i (52)内で前記案内壁(55)の上方
に形成された空間(56)と、 前記廃液容器(52)の上端を塞ぐ、孔(58)を有す
る蓋(57)と、 少なくとも一部を前記蓋(57)の孔(58)から前記
空間(56)に露出して前記M (57)に設けられた
、廃液の蒸気を酸化させる触媒(59)と、前記触媒(
59)に点火するための点火手段と、前記廃液容器(5
2)内の廃液を加熱し、前記点火手段によって前記触媒
(59)に点火した後は加熱を停止する加熱手段とを備
えていることを特徴とするものである。
前記触媒(59)は、板状の不燃性物質を担体として構
成し、窓(61)を有する押さえ部材(60)によって
前記蓋(57)に取り外し可能に取り付けるのが好まし
い。
〔作用〕
以上のように構成すると、蓋(57)に取り付けられた
触媒(59)は、上面が廃液容器(52)の外部に露出
しているため、触媒(59)による廃液の燃焼時に必要
な酸素は、廃ン夜容器(52)の周囲から容易かつ充分
に供給されることができ、従って、周囲温度が常温より
かなり高く廃液蒸気の量がかなり多いときであっても、
不完全燃焼する恐れがなくなる。
また、触媒(59)は、底浅く形成された廃液量2g(
52)の上端に取り付けてあるため、触媒(59)と廃
液容器(52)内に収容された廃液面との距:柑が小さ
い。このため、触媒(59)で発生する熱は大部分が輻
射によって効率良(廃液に伝達されることができると共
に、廃液容器(52)内の廃液の世が最大であるときと
最小であるときの液面の変動が小さくなり、廃液の量が
非常に少なくなっても、廃液に加わる熱量が極端に少な
くなる恐れはない。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照しながら、この発明の詳細な説明
する。
第1図〜第4図は、この発明に係る廃液処理装置の第1
実施例を示したもので、廃液処理装置(51)は、処理
する廃液を収容する廃液容器(52)が、上端を開口し
た底浅の(偏平な)円筒形とされている。
廃液容器(52)の内部には、外形が略円柱形で、内部
をハニカム形状とした案内部材(53)が設けである。
この案内部材(53)は、第3図及び第4図に見るよう
に、上下方向に延びる断面正六角形の多数の室(54)
を形成するように、屈曲した案内壁(55)を存してい
る。この案内壁(55)により、廃液容J5(52)の
内部は、上下両端部を開口した多数の室(54)に分割
されている。従って、廃液容器(52)内に供給された
廃液は、各室(54)内に分割して収容され、廃液の蒸
気は、前記各室(54)を通って別個に案内部材(53
)の上端まで移動することになる。
案内壁(55)の高さは、廃液容器(2)の上端よりも
少し低くなるように設定してあり、従って案内部材(5
3)の上方には空間(56)が形成されている。
各室(54)から発生した廃液の蒸気は、いったんこの
空間(56)内に集まってから後述の触媒に接触するよ
うになっている。
案内部材(53)は、その外側端及び下端面を、廃液容
器(52)の内側面及び内底面に各々接するように嵌挿
され、廃液容M (52)には接合されていない。
従って、廃液容器(52)の内側面と案内壁(55)の
外側端との間及び廃液容器(52)の内底面と案内壁(
55)の下端との間には、非常に小さな隙間が生じてお
り、各室(54)はこれらの隙間を通じて互いに連通し
ている。廃液容器(52)に供給された廃液は、これら
の隙間を通って徐々に移動して各室(54)内に入るこ
とができる。
案内壁(55)は、この実施例では、厚さ0.1〜Q、
2mm程度のアルミニウム合金板から構成してあり、案
内部材(53)は、多数のアルミニウム合金板を屈曲・
接合して造られている。
廃液容器(52)の上端には、蓋(57)が取り外し可
能に取り付けてあり、廃液容器(52)の上端開口部を
塞いでいる#蓋(57)は平坦な板状であり、その中央
部に矩形の孔(58)が設けである。
1((57)の上面中央部には、板状に形成した触媒(
59)が設けである。この触媒(59)は、板状の押さ
え部材(60)によってM (57)の上面に押圧して
保持されており、その上面は、押さえ部材(60)に設
けた前記蓋(57)の矩形孔(58)と同じ矩形の窓(
61)から露出している。触媒(59)の下面は、前記
m (57)の矩形孔(58)から空間(56)に露出
している。押さえ部材(60)は、四本のネジ(62)
によって1 (57)に固定されているので、押さえ部
材(60)を取り外せば、触媒(59)の交換を容易に
行うことができる。
前記触媒(59)は、従来より懐炉で用いられている触
媒、例えば白金、バナジウム、ロジウム等の白金族の金
属触媒を用いて形成することができる。
この実施例では、ガラス繊維あるいはセラミック等より
なる不燃性物質を担体として板状に形成した、白金触媒
を使用している。
m (57)の上面には、さらに、前記触媒(59)に
点火するための点火装置 (63)が設けである。この
点火装Tt (63)は、この実施例では電気ヒータと
されており、本体部(64)を支柱(65)によって回
動可能としてM (57)に取り付け、本体部(64)
の−面から触媒(59)の近傍まで延びる一対の可撓性
の腕(66)の先端にフィラメント(図示せず)を設け
ていると共に、他面にはリードm (67)が接続され
ている。
この点火装置(63)は、触媒(59)の取り付は及び
交換のときには、腕(66)を上方に撓ませながら支柱
(65)を軸として水平面内で本体部(64)を回動し
て、触媒(59)から引き離し、取付ないし交換が終了
すると、再び反対方向に回動してフィラメントを触媒(
59)に近接させることができるようになっている。
前記廃液容器(52)の下方には、廃液容器(52)内
の廃液を加熱するための加熱装置(68)が設けてあり
、この加熱装置(68)の上面凹部に廃液容器(52)
の下端を嵌入して設置するようになっている。加熱装置
(68)は、この実施例では電気ヒータとされており、
リード線(69)を介してフィラメント(70)に通電
して加熱するようになっている。
さらに、前記廃液容器(52)の側面には、下端付近に
廃液を供給するための供給管(71)が接続されている
次に、以上の構成とした廃液処理装置(51)の使用状
態を、電子写真装置の余剰現像液を処理する場合を例に
とって説明する。この現像液は、電気絶縁性が高く沸点
が約150〜200’Cの範囲のイソパラフィン(C+
。H0〜Cl2H26)を溶媒とし、その中に直径0゜
3μm程度のカーボンブラック及び定着ポリマーの微小
粒子からなるトナーを分散ポリマーと共に混合したもの
である。これらの不揮発成分は、全液体に対しておよそ
0゜1重量%含まれているものが代表的なもので、種類
によっては0302〜0.5重量%含まれている。
まず、処理する現像液を、供給管(71)を通って廃液
容器(52)に供給する。前述のように、案内部材(5
3)は、廃液容器(52)の内部全体を複数の室(54
)に分割しているので、廃液容器(52)の開口部(5
2a)に達した現像液は、当該開口部(52a)に面し
た室(54)には直ちに供給されるが、案内壁(55ン
によって妨げられて他の室(54)にはすぐには供給さ
れない。他の室(54)には、案内壁(55)の外端と
廃液容器(52)の内側面及び内底面の間に生じている
隙間を通って非常に遅い速度で供給される。
現像液の供給量は、案内壁(55)の上端を越えない世
にすることが必要である。供給量が多すぎて触媒(59
)の下面が現像液に接すると、触媒(59)による現像
液の酸化(燃焼)ができなくなり、また、そこまで多く
なくても、現像液の表面が案内壁(55)の上端を越え
ると、案内壁(55)によって現像液を各室(54)に
分割した意味がなくなるからである。
案内壁(55)を設けたことにより、新たに供給された
現像液が廃液容器(52)内の現像液をかき混ぜて、対
流により現像液の温度分布を乱す恐れをな(すことがで
きるという利点がある。現像液の温度分布が乱れると、
現像液中の揮発成分の揮発状態も乱れて、蒸気の燃焼状
態が一定に保たれないため、これは非常に大きな利点で
ある。
次に、現像液を揮発しやすくするため、加熱装置(68
)に1ffi電して廃液容器(52)内の現像液を加熱
する。このときの加熱温度は、廃液の種類によって異な
るが、一般に約50 ”C程度である。加熱によって温
度が上昇すると、現像液の蒸気が多量に発生するように
なり、各室(54)内にある現像液から発生した蒸気は
、案内壁(55)に沿って上昇して触媒(59)の下方
の空間(5G)に到達する。こうして、空間(56)内
の蒸気密度が高くなると共に、−部の蒸気は触媒(59
)の表面に接触する。
この状態で、点火装置(63)に通電してフィラメント
を加熱すると、触媒(59)に引火する。触媒(59)
には、多量の酸素が活性化された状態で吸着されている
ので、加熱により、現像液の蒸気はこの酸素と結合して
酸化・発熱するのである。
触媒(59)は、上面が押さえ部材(60)の窓(61
)より外部に露出しているので、酸化(燃焼)に必要な
酸素は、周囲の空気から容易かつ充分に供給されること
ができ、また、燃焼によって生じた気体(主として二酸
化炭素と水蒸気)は、ただちに外部に放散されることが
できる。一方、酸化によって発生した熱も、外部に輻射
熱として放散されやすくなっている。輻射による放熱の
量は、高温側物体の温度でほぼ決まるので、対流や伝導
によって熱が放散される場合に比べて外気温の影響を受
は難い。
廃液容器(52)には、上下方向に延びる案内壁(55
)が設けであるので、触媒(59)で発生した熱は効率
良(廃液容器(52)内の廃液に伝達されることができ
、以後は、廃液はこの熱によって自動的に加熱される。
従って、この時点で加熱装置(68)の電源はOFFに
される。また、廃液容器(52)に収容された廃液の液
面と触媒(59)との距離が、かなり小さく設定されて
いるので、熱の伝達は大部分輻射によって行われ、廃液
の加熱状態が周囲温度の影響を受は難くなっている。
このようにして、すべての現像液が処理されると、廃液
容器(52)中にはトナー等の不揮発性物質が残る。こ
の不揮発性物質は、ある程度の量がたまったときにM 
(57)を取り外して廃棄すればよい。
なお、前記実施例では、案内部材(53)の案内壁(5
5)をハニカム形状に形成して各室(54)をすべて独
立させているが、各室(54)は必ずしもすべて独立し
ている必要はなく、例えば図示した案内部材(53)の
いくつかの隣接する室(54)を、案内壁(55)にf
しをあける等によって互いに連通させてもよい。
また、各室(54)は、上端が開口していれば、下端は
必ずしも開口している必要はないが、各室(54)への
廃液の移動が速やかに行われるように、下端が開口して
いるのが好ましい。
さらに、室(54)の断面形状は、六角形に限られない
ことは勿論であり、例えば多数の円形バイブを結合・一
体化して構成することにより、断面円形の室として簡単
に実施することもできる。この場合、室の目詰まりを防
止するため、円形バイブの直径は1mm以上にするのが
好ましい。
前述した案内部材(53)の役割を考えれば、廃液の蒸
気の発生状態が、新たに廃液容器(52)内に供給され
た廃液によって乱されないように、また、廃液の蒸気の
酸化により空間(56)で発生した熱がムダなく廃液容
器(52)内の廃液に伝達されるように、案内壁(55
)によって廃液容器(52)内部が多数の室(54)に
分割されていれば充分である。熱伝導を一層良くするた
め、案内部材(53)は熱伝導性のよい金属薄板によっ
て構成するのが好ましい。
第5図は、この発明の第2実施例を示したものである。
この第2実施例は、押さえ部材(60)と点火装置(6
3)のみが前記第1実施例と異なっている。第1実施例
では、押さえ部材(60)は平坦な板状であったが、第
2実施例では、窓(61)の周縁の内周部分(60a)
が外周部分(60b)より上方に屈曲しており、内周部
分(60a)と、ii (57)の間に触媒(59)を
押圧しながら収容している。このため、触媒(59)と
1(57)の間に隙間が生じたり、触媒(59)を強く
押圧し過ぎる恐れがないという利点がある。
また、点火装置(63)は、固定部材(72)により二
本の腕(66)を押圧・保持することによって、押さえ
部材(60)の内周部分(60a)に固定しである。二
本の腕(66)の先端には、フィラメント(73)が取
り付けてあり、リード線(67)は、二本の腕(66)
の基端に接続しである。このため、押さえ部材(60)
の着脱と共に点火装置(63)も着脱することができる
第6図及び第7図に示されたのは、この発明の第3実施
例である。この第3実施例は、第2実施例と同じ点火装
置(63)をM (57)の上面に直接固定し、触媒(
59)をII (57)の下面に取り付けたものである
。押さえ部材(60)は第2実施例と同じものであるが
、蓋(57)の下面から触媒(59)を押圧・保持して
いるので、触媒(59)は廃液容器(52)の内部に配
置され、外部には窓(61)からその表面が見えるだけ
である。このように、触媒(59)は−、蓋(57)の
内外両面に設けることが可能である。
この発明の効果を確認するため、下記の仕様で、この発
明の廃液処理装置(51)と従来の廃液処理装置(1)
を実際に製作し、周囲温度を変えて燃焼状態の比軸実験
を行った。
(この発明の装置) 全体形状が第1図に示すような形状で、廃液容23(5
2)を直径80mm、高さ35mmの円筒形とし、廃液
容器(52)の上端にM (57)を取り付けると共に
、M(5nの中央部に設けた触媒(59)の上下の露出
面(M (57)の孔(58)及び押さえ部材(60)
の窓(61))を、−辺の長さ35mmの正方形にして
いる。
(従来の装置) 全体形状が第8図に示すような形状であり、廃液容器(
2)を直径64mmの円筒形とし、その外側に円筒形の
筒体(3)を取り付けて、廃液容器の底面から高さ69
mmに位置に触媒(I5)を設けている。触媒(15)
の材質及び形状、支持板(13) (14)の窓(L3
a) (14a)の大きさ及び形状は、この発明の装置
(51)と同じである。
(実験方法及び結果) ■周囲点度を15°Cに保ち、廃液容器(2) (52
)内に前記電子写真用の現像液を100cc収容して燃
焼させた。
この発明の装置1(51,)では、廃液はすべて燃焼し
たのに対し、従来装置(1)では25ccの廃液が残存
していた。
■周囲温度を30°Cとし、燃焼後のJJト気ガス中に
含まれる未燃焼ガスの4度を測定すると、この発明の装
置(51)では30ppmであったのに対し、従来装置
(1)では50ppmであった。
この結果より、この発明の装置(51)は、周囲温度が
変化しても、従来装置(1)よりも安定した燃焼が行わ
れることが判明した。
〔発明の効果〕
以上に述べたところから明らかなように、この発明は次
のような優れた効果を有するものである。
■触媒(59)と廃液容器(52)内に収容された廃液
面との距離が小さく、触媒(59)で発止する熱は大部
分が輻射によって効率良く廃液に伝達されるので、廃液
への熱の伝達量は周g温度によってほとんど変動しない
。しかも、廃液容器(52)内の廃液の表面は、燃焼に
よって廃液の量が減少しても大きく低下しないため、廃
液への熱の伝達量の変動幅は小さい。
従、って、廃液容器(52)の周囲の温度のみならず廃
液の量によっても加熱量が変動し難く、常に触媒(59
)の安定した燃jA(酸化)状態を維持することができ
る。
■触媒(59)の上面が廃液容器(52)の外部に露出
しており、廃液の燃焼時に必要な酸素は、廃液容器(5
2)の周囲から容易かつ充分に供給されるため、周囲温
度が常温よりかなり高いときであっても不完全燃焼し難
く、廃液の燃焼によって悪臭が生じる恐れが少ない。
さらに、高温部である触媒(59)を露出させているこ
との効果として、外部へ放出される全熱量の中で輻射放
熱の占める割合が増加するため、外気温の影響を受は難
くなる点がある。
■周囲温度が低いときに廃液容器(52)内の廃液の量
が非常に少なくなっても、廃液の加熱が充分に行われる
ため、廃液蒸気の不足に起因して触媒(59)における
燃焼が停止する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、この発明に係る廃液処理装置の第1
実施例を示したもので、第1図は廃液処理装置の正面断
面説明図、第2図は蓋を取り付けた廃液容器を、点火装
置と加熱装置を除いて示す斜視図、第3図は蓋を取り外
した状態の廃液容器の平面図、第4図は案内部材の一部
拡大斜視図である。 第5図は、この発明に係る廃液処理装置の第2実施例を
示す全体斜視図である。 第6図及び第7図は、この発明に係る廃液処理装置の第
3実施例を示し、第6図はその全体斜視図、第7図は内
側から見た蓋の斜視図である。 第8図及び第9図は、従来の廃液処理装置の一例を示し
たもので、第8図は半断面正面図、第9図は分解斜視図
である。 (71)・・・供給管

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、不揮発性物質を含みかつ常温で揮発し難い揮発性の
    廃液を処理する装置であって、 上端を開口しかつ底浅く形成された、処理 する廃液を収容する廃液容器と、 前記廃液容器内に設けられた、上下方向に 延びかつ少なくとも上端を開口した複数の室を形成する
    案内壁であって、前記各室は、前記廃液容器内に供給さ
    れた廃液が各室に徐々に供給されるように互いに連通し
    ているものと、 前記廃液容器内で前記案内壁の上方に形成 された空間と、 前記廃液容器の上端を塞ぐ、孔を有する蓋 と、 少なくとも一部を前記蓋の孔から前記空間 に露出して前記蓋に設けられた、廃液の蒸気を酸化させ
    る触媒と、 前記触媒に点火するための点火手段と、 前記廃液容器内の廃液を加熱し、前記点火 手段によって前記触媒に点火した後は加熱を停止する加
    熱手段と を備えていることを特徴とする廃液処理装置。 2、前記触媒が、板状の不燃性物質を担体として構成さ
    れ、さらに窓を有する押さえ部材によって前記蓋に取り
    外し可能に取り付けてある請求項1に記載の廃液処理装
    置。
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