JPH02126988A - 廃液処理装置 - Google Patents
廃液処理装置Info
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- JPH02126988A JPH02126988A JP63279149A JP27914988A JPH02126988A JP H02126988 A JPH02126988 A JP H02126988A JP 63279149 A JP63279149 A JP 63279149A JP 27914988 A JP27914988 A JP 27914988A JP H02126988 A JPH02126988 A JP H02126988A
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Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、触媒を用いた廃液処理装置に関するもので
ある。
ある。
ここで廃液とは、常温で揮発し難い揮発性液体であって
、不揮発性物質を含むものをいう。例えば、トナー等の
不揮発性物質を含みかつイソパラフィン等の常温で揮発
し難い揮発性液体を溶媒とする、電子写真用の余剰現像
液が挙げられるが、他には、湿式複写機の現像液、マイ
クロフィルム現像液、自動車用洗浄液、クリーニング用
洗浄液、電子写真製版用の現像液、マグネトグラフィー
用現像液等、同様の成分を持つ種々の液体の使用後に生
じる廃液も含まれる。
、不揮発性物質を含むものをいう。例えば、トナー等の
不揮発性物質を含みかつイソパラフィン等の常温で揮発
し難い揮発性液体を溶媒とする、電子写真用の余剰現像
液が挙げられるが、他には、湿式複写機の現像液、マイ
クロフィルム現像液、自動車用洗浄液、クリーニング用
洗浄液、電子写真製版用の現像液、マグネトグラフィー
用現像液等、同様の成分を持つ種々の液体の使用後に生
じる廃液も含まれる。
従来より、画像を記録する方法としては、−船釣なハロ
ゲン化銀を用いる方法の他に、マグネトグラフィーによ
る方法や電子写真による方法が知られている。
ゲン化銀を用いる方法の他に、マグネトグラフィーによ
る方法や電子写真による方法が知られている。
マグネトグラフィーによる方法は、まず磁性体記録層を
塗布したドラム上に磁気潜像を形成し、次いで、この磁
気潜像に炭化水素を主成分とする現像液を塗布すること
により、現像液中に分散された粉末の磁性体を含む樹脂
トナーで現像して顕像化させ、画像を記録した後に転写
紙面へ転写して複写物を得るものである。
塗布したドラム上に磁気潜像を形成し、次いで、この磁
気潜像に炭化水素を主成分とする現像液を塗布すること
により、現像液中に分散された粉末の磁性体を含む樹脂
トナーで現像して顕像化させ、画像を記録した後に転写
紙面へ転写して複写物を得るものである。
また、電子写真による方法は、まず電子写真フィルムを
帯電させると共に画像光を照射して露光させ、電子写真
フィルムに静電荷潜像を形成し、次に、この電子写真フ
ィルムに帯電したトナー粒子を含む炭化水素を主成分と
する現像液を塗布して前記静電荷潜像を顕像化し、さら
に電子写真フィルムを乾燥させてから前記画像を定着さ
せるものである。
帯電させると共に画像光を照射して露光させ、電子写真
フィルムに静電荷潜像を形成し、次に、この電子写真フ
ィルムに帯電したトナー粒子を含む炭化水素を主成分と
する現像液を塗布して前記静電荷潜像を顕像化し、さら
に電子写真フィルムを乾燥させてから前記画像を定着さ
せるものである。
このように、前記のいずれの方法も現像時にトナー粒子
を含む現像液を用いており、ドラムまたは電子写真フィ
ルムに塗布した際に余剰現像液が生じる。従って、この
余剰現像液を何らかの方法で処理することが必要である
。
を含む現像液を用いており、ドラムまたは電子写真フィ
ルムに塗布した際に余剰現像液が生じる。従って、この
余剰現像液を何らかの方法で処理することが必要である
。
ここで、余剰現像液をリターン管路を介して現像液タン
クに回収し、複数回利用するように構成すれば、直ちに
処理をすることは不要となるが、こうすると装置の構成
が複雑化する難点がある。
クに回収し、複数回利用するように構成すれば、直ちに
処理をすることは不要となるが、こうすると装置の構成
が複雑化する難点がある。
また複数回利用したとしても、いずれは疲労した現像液
を廃液として処理することが避けられない。
を廃液として処理することが避けられない。
そこで、このような廃液を処理する方法として、廃液中
に繊維束等から成る芯の下端を浸し、この芯を介して毛
細管現象を利用して廃液中の揮発性液体を芯の上端まで
移動させ、芯の上方に設けた触媒によって燃焼(酸化)
させる方法が提案されている。前記廃液は炭化水素を主
成分とするので、この方法によれば、廃液の大部分を二
酸化炭素と水に変えることができ、また燃焼時に炎が出
ないため、安全性や装置設計の面からも非常に好ましい
。
に繊維束等から成る芯の下端を浸し、この芯を介して毛
細管現象を利用して廃液中の揮発性液体を芯の上端まで
移動させ、芯の上方に設けた触媒によって燃焼(酸化)
させる方法が提案されている。前記廃液は炭化水素を主
成分とするので、この方法によれば、廃液の大部分を二
酸化炭素と水に変えることができ、また燃焼時に炎が出
ないため、安全性や装置設計の面からも非常に好ましい
。
しかし、前記の芯を用いる方法によると、前記のような
トナー等の不揮発性物質を含む廃液では、不揮発性物質
がタール状になって芯の表面に付着して揮発性液体の上
昇を妨げるため、短時間で燃焼が不十分になったり全く
燃焼しなくなったりすることが判明している。従って、
この方法では廃液を連続して燃焼させることは困難であ
る。
トナー等の不揮発性物質を含む廃液では、不揮発性物質
がタール状になって芯の表面に付着して揮発性液体の上
昇を妨げるため、短時間で燃焼が不十分になったり全く
燃焼しなくなったりすることが判明している。従って、
この方法では廃液を連続して燃焼させることは困難であ
る。
また前記のような現像液は、安全性確保のため、一般に
沸点が常温(15°C)よりかなり高いく150〜20
0”C程度)液体を使用しているので、室温程度の温度
では非常に揮発し難い。従って、廃液中の揮発主液体を
揮発させて蒸気の状態で燃焼させようとすると、廃液を
加熱して温度を上げることが必要となる。
沸点が常温(15°C)よりかなり高いく150〜20
0”C程度)液体を使用しているので、室温程度の温度
では非常に揮発し難い。従って、廃液中の揮発主液体を
揮発させて蒸気の状態で燃焼させようとすると、廃液を
加熱して温度を上げることが必要となる。
しかし、燃焼中ずっと加熱し続けるとすれば、装置のラ
ンニングコストが非常に大きくなるだけでなく、生じた
熱の放散を考慮して装置自体が異常に高い温度にならな
いように対策を講じなければならないため、装置の製造
コストが上昇する不都合がある。
ンニングコストが非常に大きくなるだけでなく、生じた
熱の放散を考慮して装置自体が異常に高い温度にならな
いように対策を講じなければならないため、装置の製造
コストが上昇する不都合がある。
さらに、廃液の燃焼を容器内で行う場合、−回で処理で
きる廃液の量はその容器の容量で決まるため、−回の処
理量を増加すべく容器を大きくすると、容器の熱容量及
び容器からの放熱量が増加するため、廃液蒸気への着火
が困難になると共に燃焼性能が低下する難点がある。
きる廃液の量はその容器の容量で決まるため、−回の処
理量を増加すべく容器を大きくすると、容器の熱容量及
び容器からの放熱量が増加するため、廃液蒸気への着火
が困難になると共に燃焼性能が低下する難点がある。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、前述した各種現像液等
のように、不揮発性物質を含みかつ常温では揮発し難い
揮発性液体から成る廃液を、連続して処理することがで
きると共に、−回の着火により処理できる廃液の量が大
である廃液処理装置を提供することである。
あり、その目的とするところは、前述した各種現像液等
のように、不揮発性物質を含みかつ常温では揮発し難い
揮発性液体から成る廃液を、連続して処理することがで
きると共に、−回の着火により処理できる廃液の量が大
である廃液処理装置を提供することである。
この発明の他の目的は、廃液の処理中に継続して廃液を
加熱する必要がないと共に、電子写真装置等の装置本体
内に容易に収容できる程度にコンパクトな廃液処理装置
を提供することである。
加熱する必要がないと共に、電子写真装置等の装置本体
内に容易に収容できる程度にコンパクトな廃液処理装置
を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、廃液の処理中に新たに廃
液が供給された場合でも、廃液の処理に悪影響が生じな
い廃液処理装置を提供することである。
液が供給された場合でも、廃液の処理に悪影響が生じな
い廃液処理装置を提供することである。
前記目的を達成するため、この発明では、次のような技
術的手段を講じている。
術的手段を講じている。
すなわち、上端を開口した処理する廃液を収容する廃液
容器(2)と、 前記廃液容器(2)内に設けられた、上下方向に延びか
つ少なくとも上端を開口した複数の室(8)を形成する
案内壁(9)と、 前記廃液容器(2)に一体的に取り付けられて、前記廃
液容器(2)の上方に空間(4)を形成する筒体(3)
と、 前記空間(4)内に設けられた廃液の蒸気を酸化させる
触媒(15)と、 前記触媒(15)の近傍において前記廃液の蒸気に点火
するための点火手段と、 前記廃液容器(2)内の廃液を加熱して蒸気を発生させ
、かつ前記点火手段によって発生した蒸気に点火した後
は加熱を停止する加熱手段と、前記廃液容器(2)に供
給する廃液を貯留する貯留容器(27)と、 前記貯留容器(27)と前記廃液容器(2)とを接続す
る接続管(10)とを備え、 前記各室(8)は、前記廃液容器(2)内に供給された
廃液が各室(8)に徐々に供給されるように、互いに連
通していることを特徴とするものである。
容器(2)と、 前記廃液容器(2)内に設けられた、上下方向に延びか
つ少なくとも上端を開口した複数の室(8)を形成する
案内壁(9)と、 前記廃液容器(2)に一体的に取り付けられて、前記廃
液容器(2)の上方に空間(4)を形成する筒体(3)
と、 前記空間(4)内に設けられた廃液の蒸気を酸化させる
触媒(15)と、 前記触媒(15)の近傍において前記廃液の蒸気に点火
するための点火手段と、 前記廃液容器(2)内の廃液を加熱して蒸気を発生させ
、かつ前記点火手段によって発生した蒸気に点火した後
は加熱を停止する加熱手段と、前記廃液容器(2)に供
給する廃液を貯留する貯留容器(27)と、 前記貯留容器(27)と前記廃液容器(2)とを接続す
る接続管(10)とを備え、 前記各室(8)は、前記廃液容器(2)内に供給された
廃液が各室(8)に徐々に供給されるように、互いに連
通していることを特徴とするものである。
前記接続管(10)には、廃液容器(2)内の廃液のレ
ベルを安定化するための廃液レベル安定化手段を設ける
ことができる。この手段としては、接続管(10)の途
中を上方に湾曲あるいは折曲する等して、貯留容器(2
7)との接続部よりも高い位置にある湾曲部(10a)
を設けるのが、最も簡単で好ましい。
ベルを安定化するための廃液レベル安定化手段を設ける
ことができる。この手段としては、接続管(10)の途
中を上方に湾曲あるいは折曲する等して、貯留容器(2
7)との接続部よりも高い位置にある湾曲部(10a)
を設けるのが、最も簡単で好ましい。
また、前記触媒(15)は、板状の不燃性物質を担体と
して構成するのが好ましい。またこの触媒(15)は、
筒体(3)の内壁に固定した支持板(13)等の支持部
材によって支持すると共に、触媒(15)と当該支持部
材によって前記空間(8)が上下の二つの空間に分割さ
れるように構成することができる。
して構成するのが好ましい。またこの触媒(15)は、
筒体(3)の内壁に固定した支持板(13)等の支持部
材によって支持すると共に、触媒(15)と当該支持部
材によって前記空間(8)が上下の二つの空間に分割さ
れるように構成することができる。
さらに、前記筒体(3)に被せられて前記空間(4)の
上部を塞ぐM(5)を設け、当該蓋(5)と前記筒体(
3)には、互いに重なり合う位置に空気取り入れ用の孔
(17) (24)をそれぞれ設け、M(5)を筒体(
3)に対して相対的に移動すると、前記孔(17) (
24)の重なり度合いが変化するように構成することも
可能である。
上部を塞ぐM(5)を設け、当該蓋(5)と前記筒体(
3)には、互いに重なり合う位置に空気取り入れ用の孔
(17) (24)をそれぞれ設け、M(5)を筒体(
3)に対して相対的に移動すると、前記孔(17) (
24)の重なり度合いが変化するように構成することも
可能である。
以上のように構成すると、廃液容器(2)の内部は、案
内壁(9)により廃液の供給可能として複数の室(8)
に分割されているため、廃液容器(2)に供給された廃
液は各室(8)に分割して収容される。
内壁(9)により廃液の供給可能として複数の室(8)
に分割されているため、廃液容器(2)に供給された廃
液は各室(8)に分割して収容される。
この案内壁(9)は、大きな表面積を有しており、トナ
ー等の不揮発性物質はこの表面に均一に付着するので、
不揮発性物質に起因して室(8)が塞がれて廃液の蒸気
の上昇が妨げられる恐れはない。
ー等の不揮発性物質はこの表面に均一に付着するので、
不揮発性物質に起因して室(8)が塞がれて廃液の蒸気
の上昇が妨げられる恐れはない。
また、空間(4)は、廃液容器(2)及び筒体(3)に
よって限定されているので、空間(4)内で発生した熱
は外部へ逃げ難く、しかもこの熱は、案内壁(9)によ
って案内されながら廃液容器(2)内の廃液に効率良く
伝達される。このため、加熱手段による廃液の加熱を停
止しても廃液の加熱が継続され、しかも加熱量も充分な
ので、廃液容器(2)の底部に残りやすい高沸点成分も
揮発しやすくなる。
よって限定されているので、空間(4)内で発生した熱
は外部へ逃げ難く、しかもこの熱は、案内壁(9)によ
って案内されながら廃液容器(2)内の廃液に効率良く
伝達される。このため、加熱手段による廃液の加熱を停
止しても廃液の加熱が継続され、しかも加熱量も充分な
ので、廃液容器(2)の底部に残りやすい高沸点成分も
揮発しやすくなる。
処理する廃液は、貯留容器(27)にいったん貯留され
、接続管(10)を介して廃液容器(2)に供給される
ので、廃液容器(2)自体の容量を大きくしなくても、
−回の着火により連続して処理できる廃液の量を増やす
ことができる。
、接続管(10)を介して廃液容器(2)に供給される
ので、廃液容器(2)自体の容量を大きくしなくても、
−回の着火により連続して処理できる廃液の量を増やす
ことができる。
以下、添付図面を参照しながら、この発明の詳細な説明
する。
する。
第1図〜第3図は、この発明に係る廃液処理装置の第一
実施例を示している。この実施例の廃液処理装置(1)
は、全体がほぼ円柱形に形成されており、処理する廃液
を収容する上端を開口した廃液容器(2)の外側に、上
下端を開口した筒体(3)が取り外し可能として嵌挿さ
れている。この筒体(3)は、廃液容器(2)の側面に
密接してこの側面全体を覆っていると共に、廃液容器(
2)の上方に廃液処理用の空間(4)を形成している。
実施例を示している。この実施例の廃液処理装置(1)
は、全体がほぼ円柱形に形成されており、処理する廃液
を収容する上端を開口した廃液容器(2)の外側に、上
下端を開口した筒体(3)が取り外し可能として嵌挿さ
れている。この筒体(3)は、廃液容器(2)の側面に
密接してこの側面全体を覆っていると共に、廃液容器(
2)の上方に廃液処理用の空間(4)を形成している。
これは、空間(4)内で発生した熱が放射ないし対流に
よって外部へ放散する量を減少させると共に、この熱が
筒体(3)を介して廃液容器(2)内へ伝導されるのを
容易にするためである。この役割を考慮して、廃液容器
(2)及び筒体(3)は、熱伝導性の良い金属板で造ら
れている。この実施例では、廃液容器(2)の容積はお
よそ150ccに設定されている。
よって外部へ放散する量を減少させると共に、この熱が
筒体(3)を介して廃液容器(2)内へ伝導されるのを
容易にするためである。この役割を考慮して、廃液容器
(2)及び筒体(3)は、熱伝導性の良い金属板で造ら
れている。この実施例では、廃液容器(2)の容積はお
よそ150ccに設定されている。
筒体(3)の上部には、蓋(5)が周方向に回動可能に
被せられ、前記空間(4)の上端を塞いでいる。
被せられ、前記空間(4)の上端を塞いでいる。
廃液容器(2)の下方には、廃液容器(2)内に収容し
た廃液を加熱するための加熱装置(6)が設けてあり、
この加熱装置(6)の凹部に廃液容器(2)の下端を嵌
入して設置するようになっている。
た廃液を加熱するための加熱装置(6)が設けてあり、
この加熱装置(6)の凹部に廃液容器(2)の下端を嵌
入して設置するようになっている。
廃液容器(2)の内部には、外形が略円柱形で、内部を
ハニカム形状とした案内部材(7)が設けてある。この
案内部材(7)は、第2図及び第3図に最も明瞭に示す
とおり、上下方向に延びる断面正六角形の多数の室(8
)を形成するように、屈曲した案内壁(9)を有してい
る。この案内壁(9)により、廃液容器(2)の内部は
、上下両端部を開口した多数の室(8)に分割されてい
ることになる。従って廃液は、廃液容器(2)内におい
て各室(8)に分割して収容され、廃液の蒸気は、前記
各室(8)を通って別個に案内部材(7)の上端まで移
動する。
ハニカム形状とした案内部材(7)が設けてある。この
案内部材(7)は、第2図及び第3図に最も明瞭に示す
とおり、上下方向に延びる断面正六角形の多数の室(8
)を形成するように、屈曲した案内壁(9)を有してい
る。この案内壁(9)により、廃液容器(2)の内部は
、上下両端部を開口した多数の室(8)に分割されてい
ることになる。従って廃液は、廃液容器(2)内におい
て各室(8)に分割して収容され、廃液の蒸気は、前記
各室(8)を通って別個に案内部材(7)の上端まで移
動する。
この実施例では、案内壁(9)を厚さ0.1〜0゜2m
m程度のアルミニウム合金板から構成してあり、案内部
材(7)は多数のアルミニウム合金板を屈曲して接合す
ることにより造られている。各室(8)の対向する案内
壁(9)間の距離は、およそ4〜5mm程度としである
。この距離は、余りに小さいと廃液中の不揮発性物質が
詰まりやすいので、少なくとも1mm程度以上に設定す
る。しかし、種々の条件を考慮すると、この実施例の程
度にするのが好ましい。
m程度のアルミニウム合金板から構成してあり、案内部
材(7)は多数のアルミニウム合金板を屈曲して接合す
ることにより造られている。各室(8)の対向する案内
壁(9)間の距離は、およそ4〜5mm程度としである
。この距離は、余りに小さいと廃液中の不揮発性物質が
詰まりやすいので、少なくとも1mm程度以上に設定す
る。しかし、種々の条件を考慮すると、この実施例の程
度にするのが好ましい。
案内部材(7)は、その外側端及び下端面を、廃液容器
(2)の内側面及び内底面に各々接するように嵌挿され
、廃液容器(2)には接合されていない。
(2)の内側面及び内底面に各々接するように嵌挿され
、廃液容器(2)には接合されていない。
従って、廃液容器(2)の内側面と案内壁(9)の外側
端との間及び廃液容器(2)の内底面と案内壁(9)の
下端との間には、非常に小さな隙間が生じており、各室
(8)はこれらの隙間を通じて互いに連通している。廃
液容器(2)に供給された廃液は、これらの隙間を通っ
て徐々に移動して、各室(8)内に入ることができる。
端との間及び廃液容器(2)の内底面と案内壁(9)の
下端との間には、非常に小さな隙間が生じており、各室
(8)はこれらの隙間を通じて互いに連通している。廃
液容器(2)に供給された廃液は、これらの隙間を通っ
て徐々に移動して、各室(8)内に入ることができる。
また、案内部材(7)の高さは、その上端が廃液容器(
2)の上端よりも低くなるように設定されている。
2)の上端よりも低くなるように設定されている。
前記廃液容器(2)の外側面には、下端付近に、廃液容
器(2)と後述の処理する廃液を貯留しておく貯留容器
とを接続する接続管(10)が接続しである。接続管(
10)は、前記筒体(3)の下端部に設けた切欠部(1
1)を介して筒体(3)の外部まで延びている。この構
成により、筒体(3)を廃液容器(2)に嵌挿すると、
切欠部(11)が接続管(10)に係止するため、特に
係止手段を設けなくても、筒体(3)が廃液容器(2)
に対して相対的に回転移動しないという利点が得られる
。
器(2)と後述の処理する廃液を貯留しておく貯留容器
とを接続する接続管(10)が接続しである。接続管(
10)は、前記筒体(3)の下端部に設けた切欠部(1
1)を介して筒体(3)の外部まで延びている。この構
成により、筒体(3)を廃液容器(2)に嵌挿すると、
切欠部(11)が接続管(10)に係止するため、特に
係止手段を設けなくても、筒体(3)が廃液容器(2)
に対して相対的に回転移動しないという利点が得られる
。
前記筒体(3)の内部には、略中央付近に触媒部(12
)が設けてある。触媒部(12)は、この実施例では、
外周端を筒体(3)の内面に固着された、中央部に矩形
の窓(13a)を持つ第一の円形支持板(13)と、こ
の第一の支持板(13)の上方に近接して移動可能に設
けられた、矩形の窓(14a)を持つ第二の円形支持板
(14)と、前記両支持板(13) (14)によって
挟持された板状の廃液処理用の触媒(15)とから構成
されている。この触媒(15)は、四本の締付ネジ(1
6)によって締付・固定されており、その表面は、前記
両支持板(13) (14)の窓(13a) (14a
)を介して両支持板(13) (14)の間より上下に
露出している。この触媒(15)は、筒体(3)の上方
より第一の支持板(13)上に載せられ、その上に前記
第二の支持vi(14)を載せて締付ネジ(16)を締
め付けることにより固定されている。
)が設けてある。触媒部(12)は、この実施例では、
外周端を筒体(3)の内面に固着された、中央部に矩形
の窓(13a)を持つ第一の円形支持板(13)と、こ
の第一の支持板(13)の上方に近接して移動可能に設
けられた、矩形の窓(14a)を持つ第二の円形支持板
(14)と、前記両支持板(13) (14)によって
挟持された板状の廃液処理用の触媒(15)とから構成
されている。この触媒(15)は、四本の締付ネジ(1
6)によって締付・固定されており、その表面は、前記
両支持板(13) (14)の窓(13a) (14a
)を介して両支持板(13) (14)の間より上下に
露出している。この触媒(15)は、筒体(3)の上方
より第一の支持板(13)上に載せられ、その上に前記
第二の支持vi(14)を載せて締付ネジ(16)を締
め付けることにより固定されている。
前記触媒(15)は、従来より懐炉で用いられている触
媒、例えば白金等の白金族の金属触媒を用いて形成する
ことができる。この実施例では、ガラス繊維あるいはセ
ラミック等よりなる不燃性物質を担体として板状に形成
した、白金触媒を使用している。
媒、例えば白金等の白金族の金属触媒を用いて形成する
ことができる。この実施例では、ガラス繊維あるいはセ
ラミック等よりなる不燃性物質を担体として板状に形成
した、白金触媒を使用している。
触媒(15)と案内部材(7)の上端面との間には、第
1図に見るように少し距離が設けられている。
1図に見るように少し距離が設けられている。
この距離は、処理する廃液の種類あるいは使用する触媒
(15)の種類、大きさ等に応じて決定する。
(15)の種類、大きさ等に応じて決定する。
前記筒体(3)の上部には、周方向に一定間隔をおいて
複数の空気(酸素)取り入れ用の孔(17)が設けてあ
る。
複数の空気(酸素)取り入れ用の孔(17)が設けてあ
る。
前記蓋(5)は、有底の円筒形であり、その底部の下面
には、前記触媒(15)の表面において廃液の蒸気に点
火するための点火装置(18)が取り付けである。この
点火装置(18)は、この実施例では電気代ヒータから
構成されており、本体部から下方に延びる一対の腕(1
9)の下端に設けたフィラメント(20)が、前記触媒
(15)の表面に接するように配置されている。点火装
置(18)用の電源に通じるリード線(21)は、蓋(
5)に設けた孔(22)を通って外部に引き出されてい
る。また、底部の中心には、排気用の大きな孔(23)
が設けられている。
には、前記触媒(15)の表面において廃液の蒸気に点
火するための点火装置(18)が取り付けである。この
点火装置(18)は、この実施例では電気代ヒータから
構成されており、本体部から下方に延びる一対の腕(1
9)の下端に設けたフィラメント(20)が、前記触媒
(15)の表面に接するように配置されている。点火装
置(18)用の電源に通じるリード線(21)は、蓋(
5)に設けた孔(22)を通って外部に引き出されてい
る。また、底部の中心には、排気用の大きな孔(23)
が設けられている。
前記M(5)の側面部には、周方向に一定間隔をおいて
空気(酸素)取り入れ用の複数の孔(24)が設けてあ
る。これらの孔(24)は、前記筒体(3)の孔(17
)と同数あり、M(5)を被せたときに互いに重なり合
うように配置されている。従って、蓋(5)を筒体(3
)に対して中心軸の周りに少し回転すると、各孔(24
) (17)の重なり度合いが変わるため、空間(4)
に供給する空気(酸素)の量を調節することが可能であ
る。
空気(酸素)取り入れ用の複数の孔(24)が設けてあ
る。これらの孔(24)は、前記筒体(3)の孔(17
)と同数あり、M(5)を被せたときに互いに重なり合
うように配置されている。従って、蓋(5)を筒体(3
)に対して中心軸の周りに少し回転すると、各孔(24
) (17)の重なり度合いが変わるため、空間(4)
に供給する空気(酸素)の量を調節することが可能であ
る。
なお、(25)は前記加熱装置(6)
(26)はリード線である。
前記接続管(lO)の一端は、前記廃液容器とは別に設
けた貯留容器(27)に接続されている。この貯留容器
(27)は、処理する廃液を前記廃液容器(2)に供給
する前にいったん貯留しておき、処理中に接続管(10
)を介して徐々に廃液容器(2)に供給すのフィラメン
ト、 る役目をするものである。廃液容器(2)は、処理中に
加熱されておよそ100〜150”C程度の高温になり
、この熱が接続管(10)自体を伝導して、あるいは接
続管(10)内を通って廃液が対流して貯留容器(27
)に逃げると好ましくないので、接続管(10)には、
例えばステンレスパイプのように熱伝導率の低い材質で
、かつ内径が1mm〜3mm程度の細いパイプを長めに
して用いるのが好ましい。
けた貯留容器(27)に接続されている。この貯留容器
(27)は、処理する廃液を前記廃液容器(2)に供給
する前にいったん貯留しておき、処理中に接続管(10
)を介して徐々に廃液容器(2)に供給すのフィラメン
ト、 る役目をするものである。廃液容器(2)は、処理中に
加熱されておよそ100〜150”C程度の高温になり
、この熱が接続管(10)自体を伝導して、あるいは接
続管(10)内を通って廃液が対流して貯留容器(27
)に逃げると好ましくないので、接続管(10)には、
例えばステンレスパイプのように熱伝導率の低い材質で
、かつ内径が1mm〜3mm程度の細いパイプを長めに
して用いるのが好ましい。
なお、貯留容器(27)の役割からすれば、その容量は
、廃液容器(2)よりもかなり大きくするのが好ましい
ため、この実施例では、廃液容器(2)の容量の2倍の
約300ccとしている。
、廃液容器(2)よりもかなり大きくするのが好ましい
ため、この実施例では、廃液容器(2)の容量の2倍の
約300ccとしている。
貯留容器(27)の上面にはM (28)が被せてあり
、その蓋(28)を貫通して貯留容器(27)に廃液を
供給するための供給管(29)が設けてある。また、貯
留容器(27)の側壁には、貯留容器(27)に供給さ
れた廃液量が多すぎるときに廃液を排出するオーバーフ
ロー用の管(30)が取り付けである。この管(3o)
により、貯留容器(27)に貯留される廃液の量が一定
以上にならないとともに、貯留容器(27)の上面の開
口から廃液があふれ出る恐れをなくすることができる。
、その蓋(28)を貫通して貯留容器(27)に廃液を
供給するための供給管(29)が設けてある。また、貯
留容器(27)の側壁には、貯留容器(27)に供給さ
れた廃液量が多すぎるときに廃液を排出するオーバーフ
ロー用の管(30)が取り付けである。この管(3o)
により、貯留容器(27)に貯留される廃液の量が一定
以上にならないとともに、貯留容器(27)の上面の開
口から廃液があふれ出る恐れをなくすることができる。
オーバーフロー用の管(30)からあふれ出た廃液は、
補助容器(31)に収容される。
補助容器(31)に収容される。
なお、前記オーバーフロー用の管(30)の取付位置は
、貯留容器(27)内の廃液の表面が案内部材(7)の
上端面を越えることがないように、案内部材(7)の上
端面の高さよりも低く設定しである。
、貯留容器(27)内の廃液の表面が案内部材(7)の
上端面を越えることがないように、案内部材(7)の上
端面の高さよりも低く設定しである。
供給量が多すぎて触媒(15)の下面が現像液に接する
と、触媒(15)による現像液の酸化(燃焼)ができな
くなり、また、そこまで多(なくても、現像液の表面が
案内壁(9)の上端を越えると、案内壁(9)によって
現像液を各室(8)に分割した意味がなくなるためであ
る。
と、触媒(15)による現像液の酸化(燃焼)ができな
くなり、また、そこまで多(なくても、現像液の表面が
案内壁(9)の上端を越えると、案内壁(9)によって
現像液を各室(8)に分割した意味がなくなるためであ
る。
次に、塁上の構成とした廃液処理装置(1)の使用状態
を、電子写真装置の余剰現像液を処理する場合を例にと
って説明する。この現像液は、電気絶縁性が高く沸点が
約150〜200°Cの範囲のイソパラフィン(C+o
Hzz=CtzHzi)を?容器とし、その中に直径0
.3μm程度のカーボンブラック及び定着ポリマーの微
小粒子からなるトナーを分散ポリマーと共に混合したも
のである。これらの不揮発成分は、全液体に対しておよ
そ0゜1重泄%含まれているものが代表的なもので、種
類によっては0.02〜0.5重量%含まれている。
を、電子写真装置の余剰現像液を処理する場合を例にと
って説明する。この現像液は、電気絶縁性が高く沸点が
約150〜200°Cの範囲のイソパラフィン(C+o
Hzz=CtzHzi)を?容器とし、その中に直径0
.3μm程度のカーボンブラック及び定着ポリマーの微
小粒子からなるトナーを分散ポリマーと共に混合したも
のである。これらの不揮発成分は、全液体に対しておよ
そ0゜1重泄%含まれているものが代表的なもので、種
類によっては0.02〜0.5重量%含まれている。
まず、処理する現像液を、供給管(29)を通って貯留
容器(27)に供給すると、現像液は接続管(10)を
通って廃液容器(2)に到達する。前述のように、案内
部材(7)は、廃液容器(2)の内部全体を複数の室(
8)に分割しているので、廃液容器(2)の開口部(2
a)に達した現像液は、当該開口部(2a)に面した室
(8)には直ちに供給されるが、案内壁(9)によって
妨げらで他の室(8)にはすぐには供給されない。他の
室(8)には、案内壁(9)の外端と廃液容器(2)の
内側面及び内底面の間に生じている隙間を通って非常に
遅い速度で供給される。
容器(27)に供給すると、現像液は接続管(10)を
通って廃液容器(2)に到達する。前述のように、案内
部材(7)は、廃液容器(2)の内部全体を複数の室(
8)に分割しているので、廃液容器(2)の開口部(2
a)に達した現像液は、当該開口部(2a)に面した室
(8)には直ちに供給されるが、案内壁(9)によって
妨げらで他の室(8)にはすぐには供給されない。他の
室(8)には、案内壁(9)の外端と廃液容器(2)の
内側面及び内底面の間に生じている隙間を通って非常に
遅い速度で供給される。
このように構成したことにより、新たに供給された現像
液が廃液容器(2)内の現像液をかき混ぜて、対流によ
り現像液の温度分布を乱す恐れをなくすことができると
いう利点がある。現像液の温度分布が乱れると、現像液
中の揮発成分の揮発状態も乱れて、蒸気の燃焼状態が一
定に保たれないため、これは非常に大きな利点である。
液が廃液容器(2)内の現像液をかき混ぜて、対流によ
り現像液の温度分布を乱す恐れをなくすことができると
いう利点がある。現像液の温度分布が乱れると、現像液
中の揮発成分の揮発状態も乱れて、蒸気の燃焼状態が一
定に保たれないため、これは非常に大きな利点である。
また逆に、廃液容器(2)内の現像液も貯留容器(27
)に逆流し難いという利点も生じる。
)に逆流し難いという利点も生じる。
次に、現像液を揮発しやすくするため、加熱装置(6)
に通電して廃液容器(2)内の現像液を加熱する。この
ときの加熱温度は、廃液の種類によって異なるが、一般
に約50”C程度である。加熱によって温度が上昇する
と、現像液の蒸気が多量に発生するようになり、各室(
8)内にある現像液から発生した蒸気は、案内壁(9)
に沿って上昇して触媒部(12)の下方の空間(4a)
に到達する。こうして、空間(4a)内の蒸気密度が高
くなると共に、一部の蒸気は触媒(15)の表面に接触
する。
に通電して廃液容器(2)内の現像液を加熱する。この
ときの加熱温度は、廃液の種類によって異なるが、一般
に約50”C程度である。加熱によって温度が上昇する
と、現像液の蒸気が多量に発生するようになり、各室(
8)内にある現像液から発生した蒸気は、案内壁(9)
に沿って上昇して触媒部(12)の下方の空間(4a)
に到達する。こうして、空間(4a)内の蒸気密度が高
くなると共に、一部の蒸気は触媒(15)の表面に接触
する。
この状態で、点火装置(18)に通電してフィラメント
(20)を加熱すると、触媒(15)に引火する。触媒
(15)には、多量の酸素が活性化された状態で吸着さ
れているので、加熱により、現像液の蒸気はこの酸素と
結合して酸化・発熱するのである。
(20)を加熱すると、触媒(15)に引火する。触媒
(15)には、多量の酸素が活性化された状態で吸着さ
れているので、加熱により、現像液の蒸気はこの酸素と
結合して酸化・発熱するのである。
酸化(燃焼)に必要な酸素は、空気取り入れ用の孔(1
7)及び孔(23)より空間(4)内に供給され、また
、燃焼によって生じた気体(主として二酸化炭素と水蒸
気)は、排気用の孔(23)を通って空間(4)外に排
出される。燃焼によって空間(4a)内の蒸気が減少す
ると、空間(4a)内の蒸気圧が減少するので、廃液の
蒸気は自動的に室(8)より供給される。
7)及び孔(23)より空間(4)内に供給され、また
、燃焼によって生じた気体(主として二酸化炭素と水蒸
気)は、排気用の孔(23)を通って空間(4)外に排
出される。燃焼によって空間(4a)内の蒸気が減少す
ると、空間(4a)内の蒸気圧が減少するので、廃液の
蒸気は自動的に室(8)より供給される。
前記触媒(15)は、廃液の蒸気の酸化反応を容易にす
る作用をするのみであり、それ自体は酸化により何ら変
化しないので、交換することなしに長期間使用すること
ができる。
る作用をするのみであり、それ自体は酸化により何ら変
化しないので、交換することなしに長期間使用すること
ができる。
なお、前記のようにして触媒(15)に引火すると、加
熱装置(6)の電源はOFFにされる。
熱装置(6)の電源はOFFにされる。
このようにしてすべての現像液が処理されると、廃液容
器(2)中にはトナー等の不揮発性物質が残る。この不
揮発性物質は、ある程度の量がたまったときに筒体(3
)を廃液容器(2)から抜き取り、さらに廃液容器(2
)から案内部材(7)を取り出して廃棄すればよい。
器(2)中にはトナー等の不揮発性物質が残る。この不
揮発性物質は、ある程度の量がたまったときに筒体(3
)を廃液容器(2)から抜き取り、さらに廃液容器(2
)から案内部材(7)を取り出して廃棄すればよい。
なお、前記実施例では、案内部材(7)の案内壁(9)
をハニカム形状に形成して各室(8)をすべて独立させ
ているが、各室(8)は必ずしもすべて独立している必
要はなく、例えば図示した案内部材(8)のいくつかの
隣接する室(8)を、案内壁(9)に孔をあける等によ
って互いに連通させてもよい。
をハニカム形状に形成して各室(8)をすべて独立させ
ているが、各室(8)は必ずしもすべて独立している必
要はなく、例えば図示した案内部材(8)のいくつかの
隣接する室(8)を、案内壁(9)に孔をあける等によ
って互いに連通させてもよい。
また、各室(8)は、上端が開口していれば、下端は必
ずしも開口している必要はないが、各室(8)への廃液
の移動が速やかに行われるように、下端が開口している
のが好ましい。
ずしも開口している必要はないが、各室(8)への廃液
の移動が速やかに行われるように、下端が開口している
のが好ましい。
さらに、案内壁(9)の断面形状は、六角形に限られな
いことは勿論であり、例えば第4図に示すように、多数
の円形パイプを結合・一体化して構成することにより、
断面円形の室(8)として簡単に実施することもできる
。この場合、室(8)の目詰まりを防止するため、円形
パイプの直径は1mm以上にするのが好ましい。
いことは勿論であり、例えば第4図に示すように、多数
の円形パイプを結合・一体化して構成することにより、
断面円形の室(8)として簡単に実施することもできる
。この場合、室(8)の目詰まりを防止するため、円形
パイプの直径は1mm以上にするのが好ましい。
前述した案内部材(7)の役割を考えれば、廃液の蒸気
の発生状態が、新たに廃液容器(2)内に供給された廃
液によって乱されないように、また、廃液の蒸気の酸化
により空間(4)で発生した熱がムダなく廃液容器(2
)内の廃液に伝達されるように、案内壁(9)によって
廃液容器(2)内部が多数の室(8)に分割されていれ
ば充分である。熱伝導を一層良くするため、案内部材(
7)は熱伝導性のよい金属薄板によって構成するのが好
ましい。
の発生状態が、新たに廃液容器(2)内に供給された廃
液によって乱されないように、また、廃液の蒸気の酸化
により空間(4)で発生した熱がムダなく廃液容器(2
)内の廃液に伝達されるように、案内壁(9)によって
廃液容器(2)内部が多数の室(8)に分割されていれ
ば充分である。熱伝導を一層良くするため、案内部材(
7)は熱伝導性のよい金属薄板によって構成するのが好
ましい。
第5図は、この発明の第二実施例を示している。
この第二実施例では、前記接続管(10)が第一実施例
のように直線状ではなく、途中に略円弧状に上方に湾曲
してなる湾曲部(10a)を有している。この湾曲部(
10a)は、その出口及び入口(廃液容器(2)及び貯
留容器(27)との接続部)の位置よりも高い位置にあ
り、廃液容器(2)に供給された廃液のレベルを安定化
する役目をするものである。接続管(10)以外の他の
部分の構成は、第一実施例と同じである。
のように直線状ではなく、途中に略円弧状に上方に湾曲
してなる湾曲部(10a)を有している。この湾曲部(
10a)は、その出口及び入口(廃液容器(2)及び貯
留容器(27)との接続部)の位置よりも高い位置にあ
り、廃液容器(2)に供給された廃液のレベルを安定化
する役目をするものである。接続管(10)以外の他の
部分の構成は、第一実施例と同じである。
第二実施例では、貯留容器(27)に貯留された廃液の
表面が湾曲部(10a)の高さよりも高い位置に達しな
いと、廃液は湾曲部(10a)を越えて廃液容器(2)
に移動できないため、廃液容器(2)に供給され始める
ときの貯留容器(27)内の廃液のレベルは、常に一定
になる。このため、廃液容器(2)内の廃液のレベルを
一定として廃液の蒸気に着火することが可能となり、従
って廃液のレベルが低い(廃液量が少ない)状態で廃液
の蒸気に着火した場合に生じやすい着火の不安定さを解
消することができるという効果がある。
表面が湾曲部(10a)の高さよりも高い位置に達しな
いと、廃液は湾曲部(10a)を越えて廃液容器(2)
に移動できないため、廃液容器(2)に供給され始める
ときの貯留容器(27)内の廃液のレベルは、常に一定
になる。このため、廃液容器(2)内の廃液のレベルを
一定として廃液の蒸気に着火することが可能となり、従
って廃液のレベルが低い(廃液量が少ない)状態で廃液
の蒸気に着火した場合に生じやすい着火の不安定さを解
消することができるという効果がある。
なお、廃液の貯留容器(27)への供給の制御を自動的
に行う場合には、例えば前記筒体(3)に温度センサを
取り付けておき、筒体(3)の温度が一定値以上になる
と貯留容器(27)への廃液の供給を開始するように制
御することができる。
に行う場合には、例えば前記筒体(3)に温度センサを
取り付けておき、筒体(3)の温度が一定値以上になる
と貯留容器(27)への廃液の供給を開始するように制
御することができる。
以上に述べたところから明らかなように、この発明は次
のような優れた効果を有するものである。
のような優れた効果を有するものである。
■触媒(15)による酸化は、筒体(3)によって限定
された空間(4)内で行われ、しかも廃液容器(2)内
に上下方向に延びる案内壁(9)を設けているので、廃
液の蒸気の酸化によって生じた熱が効率良く廃液容器(
2)内の廃液に伝達され、蒸気の発生が容易に行われる
。また、廃液中の不揮発成分は、廃液中に浸された大き
な表面積を有する案内壁(9)に均一に付着する。従っ
て、前述した各種現像液等のように不揮発性成分を含む
常温では揮発し難い廃液であっても、目詰まりを起こさ
ずに連続して処理することができる。
された空間(4)内で行われ、しかも廃液容器(2)内
に上下方向に延びる案内壁(9)を設けているので、廃
液の蒸気の酸化によって生じた熱が効率良く廃液容器(
2)内の廃液に伝達され、蒸気の発生が容易に行われる
。また、廃液中の不揮発成分は、廃液中に浸された大き
な表面積を有する案内壁(9)に均一に付着する。従っ
て、前述した各種現像液等のように不揮発性成分を含む
常温では揮発し難い廃液であっても、目詰まりを起こさ
ずに連続して処理することができる。
■廃液容器(2)に接続管(10)を介して貯留容器(
27)を接続し、貯留容器(27)にいったん貯めた廃
液を廃液容器(2)に徐々に供給するので、廃液容器(
2)自体を大きくして容量を増やすことなく、−回の着
火により多量の廃液を処理することができる。また、廃
液容器(2)を大きくしな(でよいため、点火前の廃液
の加熱時間を短縮することができる。
27)を接続し、貯留容器(27)にいったん貯めた廃
液を廃液容器(2)に徐々に供給するので、廃液容器(
2)自体を大きくして容量を増やすことなく、−回の着
火により多量の廃液を処理することができる。また、廃
液容器(2)を大きくしな(でよいため、点火前の廃液
の加熱時間を短縮することができる。
■前述のように、触媒(15)で発生した熱が極めて効
率良く廃液に伝達されるため、処理の開始時に点火装置
(18)で廃液の蒸気に点火すれば、それ以後は酸化に
より発生する熱によって廃液を自動的に加熱することが
できる。このため、廃液の処理中にStU*して廃液の
加熱をする必要がないと共に、従来燃焼しても残りやす
かった廃液中の高沸点成分をも燃焼することが可能であ
る。
率良く廃液に伝達されるため、処理の開始時に点火装置
(18)で廃液の蒸気に点火すれば、それ以後は酸化に
より発生する熱によって廃液を自動的に加熱することが
できる。このため、廃液の処理中にStU*して廃液の
加熱をする必要がないと共に、従来燃焼しても残りやす
かった廃液中の高沸点成分をも燃焼することが可能であ
る。
■この発明の廃液処理装置は、主として廃液容器(2)
、筒体(3)、加熱装置(6)及び貯留容器(27)に
よって構成され、非常に簡単な構成なので、コンパクト
に製造して電子写真装置等の装置本体内に容易に収容す
ることができる。
、筒体(3)、加熱装置(6)及び貯留容器(27)に
よって構成され、非常に簡単な構成なので、コンパクト
に製造して電子写真装置等の装置本体内に容易に収容す
ることができる。
■廃液容器(2)内に上下方向に延びる案内壁(9)を
設けて、廃液を複数の室(8)に分割して収容し、しか
も各室(8)は、廃液が徐々に供給されるように互いに
連通されているため、廃液の処理中に貯留容器(27)
から新たに廃液が供給されても、新たな廃液が直ちに各
室(8)に供給される恐れがない。このため、廃液の処
理中に新たに廃液が供給されても、廃液容器(2)内の
廃液の温度がほとんど変動せず、廃液の処理に悪影響は
生じない。
設けて、廃液を複数の室(8)に分割して収容し、しか
も各室(8)は、廃液が徐々に供給されるように互いに
連通されているため、廃液の処理中に貯留容器(27)
から新たに廃液が供給されても、新たな廃液が直ちに各
室(8)に供給される恐れがない。このため、廃液の処
理中に新たに廃液が供給されても、廃液容器(2)内の
廃液の温度がほとんど変動せず、廃液の処理に悪影響は
生じない。
■接続管(10)の途中に、廃液容器(2)及び貯留容
器(27)との接続部よりも高い位置にある部分を設け
て、廃液容器(2)内の廃液のレベルを安定化するよう
に構成すると、廃液容器(2)内の廃液のレベルを一定
として廃液の蒸気に着火することが可能となり、着火後
の燃焼を安定化することができるという効果が生じる。
器(27)との接続部よりも高い位置にある部分を設け
て、廃液容器(2)内の廃液のレベルを安定化するよう
に構成すると、廃液容器(2)内の廃液のレベルを一定
として廃液の蒸気に着火することが可能となり、着火後
の燃焼を安定化することができるという効果が生じる。
第1図は、この発明に係る廃液処理装置の一実施例を示
す半断面正面説明図、第2図は、同実施例の構成を加熱
装置と貯留容器を除いて示す分解斜視図、第3図は、同
実施例に用いた案内部材の一部拡大斜視図、第4図は、
案内部材の他の実施例を一部を省略して示す平面説明図
である。 第5図は、この発明に係る廃液処理装置の他の実施例を
示す半断面正面説明図である。 (1)・・・廃液処理装置 (2a)・・・開口部 (4) (4a)・・・空間 (6)・・・加熱装置 (8)・・・室 (lO)・・・接続管 (13)・・・第一の支持板 (2)・・・廃液容器 (3ン・・・筒体 (5)・・・蓋 (7)・・・案内部材 (9)・・・案内壁 (12)・・・触媒部 (14)・・・第二の支持板 (13a) (14a) ・”窓 (15)・・・
触媒(16)・・・締付ネジ (17) (24)・・・空気取り入れ用孔(18)・
・・点火装置 (23)・・・排気用孔(27)
・・・貯留容器 (28)・・・供給管(30)
・・・オーバーフロー用管
す半断面正面説明図、第2図は、同実施例の構成を加熱
装置と貯留容器を除いて示す分解斜視図、第3図は、同
実施例に用いた案内部材の一部拡大斜視図、第4図は、
案内部材の他の実施例を一部を省略して示す平面説明図
である。 第5図は、この発明に係る廃液処理装置の他の実施例を
示す半断面正面説明図である。 (1)・・・廃液処理装置 (2a)・・・開口部 (4) (4a)・・・空間 (6)・・・加熱装置 (8)・・・室 (lO)・・・接続管 (13)・・・第一の支持板 (2)・・・廃液容器 (3ン・・・筒体 (5)・・・蓋 (7)・・・案内部材 (9)・・・案内壁 (12)・・・触媒部 (14)・・・第二の支持板 (13a) (14a) ・”窓 (15)・・・
触媒(16)・・・締付ネジ (17) (24)・・・空気取り入れ用孔(18)・
・・点火装置 (23)・・・排気用孔(27)
・・・貯留容器 (28)・・・供給管(30)
・・・オーバーフロー用管
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、不揮発性物質を含みかつ常温で揮発し難い揮発性の
廃液を処理する装置であって、 上端を開口した、処理する廃液を収容する 廃液容器と、 前記廃液容器内に設けられた、上下方向に 延びかつ少なくとも上端を開口した複数の室を形成する
案内壁と、 前記廃液容器に一体的に取り付けられて、 前記廃液容器の上方に空間を形成する筒体と、前記空間
内に設けられた廃液の蒸気を酸化 させる触媒と、 前記触媒の近傍において前記廃液の蒸気に 点火するための点火手段と、 前記廃液容器内の廃液を加熱して蒸気を発 生させ、かつ前記点火手段によって発生した蒸気に点火
した後は加熱を停止する加熱手段と、 前記廃液容器に供給する廃液を貯留する貯 留容器と、 前記貯留容器と前記廃液容器とを接続する 接続管とを備え、 前記各室は、前記廃液容器内に供給された 廃液が各室に徐々に供給されるように、互いに連通して
いることを特徴とする廃液処理装置。 2、前記接続管に、廃液容器内の廃液のレベルを安定化
する手段が設けてある請求項1に記載の廃液処理装置。 3、前記廃液レベル安定化手段が、前記接続管の途中に
設けた、貯留容器との接続部よりも高い位置にある湾曲
部である請求項2に記載の廃液処理装置。 4、前記触媒が、板状の不燃性物質を担体として構成さ
れている請求項1ないし3のいずれかに記載の廃液処理
装置。 5、前記触媒が、前記筒体の内壁に固定した支持部材に
よって支持され、前記触媒及び支持部材によって前記空
間が上下の二つの空間に分割されている請求項4に記載
の廃液処理装置。 6、前記筒体に被せられて前記空間の上部を塞ぐ蓋を有
しており、当該蓋と前記筒体は、互いに重なり合う位置
に空気取り入れ用の孔をそれぞれ有しており、蓋を筒体
に対して相対的に移動すると前記孔の重なり度合いが変
化するように構成されている請求項1ないし5のいずれ
かに記載の廃液処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63279149A JPH02126988A (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 廃液処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63279149A JPH02126988A (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 廃液処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02126988A true JPH02126988A (ja) | 1990-05-15 |
Family
ID=17607129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63279149A Pending JPH02126988A (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 廃液処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02126988A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012514176A (ja) * | 2008-12-26 | 2012-06-21 | ヴァッカ・インコーポレイテッド | ジェットキャビティ触媒加熱装置 |
-
1988
- 1988-11-02 JP JP63279149A patent/JPH02126988A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012514176A (ja) * | 2008-12-26 | 2012-06-21 | ヴァッカ・インコーポレイテッド | ジェットキャビティ触媒加熱装置 |
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