JPH02126987A - 廃液処理装置 - Google Patents

廃液処理装置

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JPH02126987A
JPH02126987A JP63279148A JP27914888A JPH02126987A JP H02126987 A JPH02126987 A JP H02126987A JP 63279148 A JP63279148 A JP 63279148A JP 27914888 A JP27914888 A JP 27914888A JP H02126987 A JPH02126987 A JP H02126987A
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waste liquid
catalyst
liquid container
vapor
heat dissipation
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Masayasu Sekido
関戸 正康
Akira Yoda
章 依田
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HAKUKIN WARMERS CO Ltd
Fujifilm Holdings Corp
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HAKUKIN WARMERS CO Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、触媒を用いた廃液処理装置に関するもので
ある。
ここで廃液とは、常温で揮発し難い揮発性液体であって
、不揮発性物質を含むものをいう。例えば、トナー等の
不揮発性物質を含みかつイソパラフィン等の常温で揮発
し難い揮発性液体を溶媒とする、電子写真用の余剰現像
液が挙げられるが、他には、湿式複写機の現像液、マイ
クロフィルム現像液、自動車用洗浄液、クリーニング用
洗浄液、電子写真製版用の現像液、マグネトグラフィー
用現像液等、同様の成分を持つ種々の液体の使用後に生
じる廃液も含まれる。
〔従来の技術〕
従来より、画像を記録する方法としては、−船釣なハロ
ゲン化銀を用いる方法の他に、マグネトグラフィーによ
る方法や電子写真による方法が知られている。
マグネトグラフィーによる方法は、まず磁性体記録居を
塗布したドラム上に磁気潜像を形成し、次いで、この磁
気潜像に炭化水素を主成分とする現像液を塗布すること
により、現像液中に分散された粉末の磁性体を含む樹脂
トナーで現像して顕像化させ、画像を記録した後に転写
紙面へ転写して複写物を得るものである。
また、電子写真による方法は、まず電子写真フィルムを
帯電させると共に画像光を照射して露光させ、電子写真
フィルムに静電荷潜像を形成し、次に、この電子写真フ
ィルムに帯電したトナー粒子を含む炭化水素を主成分と
する現像液を塗布して前記静電荷潜像を顕像化し、さら
に電子写真フィルムを乾燥させてから前記画像を定着さ
せるものである。
このように、前記のいずれの方法も現像時にトナー粒子
を含む現像液を用いており、ドラムまたは電子写真フィ
ルムに塗布した際に余剰現像液が生じる。従って、この
余剰現像液を何らかの方法で処理することが必要である
ここで、余剰現像液をリターン管路を介して現像液タン
クに回収し、複数回利用するように構成すれば、直ちに
処理をすることは不要となるが、こうすると装置の構成
が複雑化する難点がある。
また複数回利用したとしても、いずれは疲労した現像液
を廃液として処理することが避けられない。
そこで、このような廃液を処理する方法として、廃液中
に繊維束等から成る芯の下端を浸し、この芯を介して毛
細管現象を利用して廃液中の揮発性液体を芯の上端まで
移動させ、芯の上方に設けた触媒によって燃焼(酸化)
させる方法が提案されている。前記廃液は炭化水素を主
成分とするので、この方法によれば、廃液の大部分を二
酸化炭素と水に変えることができ、また燃焼時に炎が出
ないため、安全性や装置設計の面からも非常に好ましい
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前記の芯を用いる方法によると、前記のような
トナー等の不揮発性物質を含む廃液では、不揮発性物質
がタール状になって芯の表面に付着して揮発性液体の上
昇を妨げるため、短時間で燃焼が不十分になったり全く
燃焼しなくなったりすることが判明している。従って、
この方法では廃液を連続して燃焼させることは困難であ
る。
また前記のような現像液は、安全性確保のため、一般に
沸点が常温(15°C)よりかなり高いく150〜20
0”C程度)液体を使用しているので、室温程度の温度
では非常に揮発し難い。従って、廃液中の揮発性液体を
揮発させて蒸気の状態で燃焼させようとすると、廃液を
加熱して温度を上げることが必要となる。
しかし、燃焼中ずっと加熱し続けるとすれば、装置のラ
ンニングコストが非常に大きくなるだけでなく、生じた
熱の放散を考慮して装置自体が異常に高い温度にならな
いように対策を講じなければならないため、装置の製造
コストが上昇する不都合がある。
さらに、前記廃液の触媒による燃焼を容器内で行う場合
、周囲温度の変化によって容器内の廃液の揮発の度合い
が変わるため、廃液の蒸気の燃焼は周囲温度の影響を大
きく受ける。周囲温度が低いと、容器内の廃液の揮発量
が少なくなるため燃焼が持続し難く、逆に高すぎると揮
発量が過大になり、今度は酸素不足になって未燃焼ガス
が発生しやすくなるのである。従って、周囲温度の影響
を受は難くすることが要求される。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、前述した各種現像液等
のように、不揮発性物質を含みかつ常温では揮発し難い
揮発性の廃液を、連続して処理することができると共に
、処理中に周囲温度の影響を受は難く安定した処理が可
能である廃液処理装置を提供することである。
この発明の他の目的は、廃液の処理中に継続して廃液を
加熱する必要がないと共に、電子写真装置等の装置本体
内に容易に収容できる程度にコンパクトな廃液処理装置
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、この発明では、次のような技
術的手段を講じている。
すなわち、上端を開口した、処理する廃液を収容する廃
液容器(2)と、 前記廃液容器(2)内に設けられた、上下方向に延びか
つ少なくとも上端を開口した複数の室(8)を形成する
案内壁(9)と、 前記廃液容器(2)に一体的に取り付けられた筒体(3
)に被せられてその外面を覆う、赤外線または遠赤外線
の放射率の高い材料から成る放熱カバー (27)と、 前記筒体(3)に取り付けられ、前記廃液容器(2)の
上方に設けられた廃液の蒸気を酸化させる触媒(15)
と、 前記触媒(15)の近傍において前記廃液の蒸気に点火
するための点火手段と、 前記廃液容器(2)内の廃液を加熱して蒸気を発生させ
、かつ前記点火手段によって発生した蒸気に点火した後
は加熱を停止する加熱手段とを備え、前記各室(8)は
、前記廃液容器(2)内に供給された廃液が各室(8)
に徐々に供給されるように、互いに連通していることを
特徴とするものである。
前記放熱カバー(27)は、金属よりも赤外線や遠赤外
線の放射率の高いセラミックで形成するのが好ましい。
また、前記放熱カバー(27)の外側にさらに他の放熱
カバー(32)を設けて、前記放熱カバー(27)を覆
うこともできる。この他の放熱カバー(32)には、放
熱効率を良くするため放熱フィン(33)を設けてもよ
い。
前記触媒(15)は、板状の不燃性物質を担体として構
成するのが好ましい。またこの触媒(15)は、筒体(
3)の内壁に固定した支持板(13)等の支持部材によ
って支持すると共に、触媒(15)と当該支持部材によ
って前記空間(8)が上下の二つの空間に分割されるよ
うに構成することができる。
〔作用〕
以上のように構成すると、廃液容器(2)の内部は、案
内壁(9)により廃液の供給可能として複数の室(8)
に分割されているため、廃液容器(2)に供給された廃
液は各室(8)に分割して収容される。
この案内壁(9)は、大きな表面積を有しており、トナ
ー等の不揮発性物質はこの表面に均一に付着するので、
不揮発性物質に起因して室(8)が塞がれて廃液の蒸気
の上昇が妨げられる恐れはない。
また、空間(4)は、廃液容器(2)、筒体(3)及び
放熱カバー(27)によってほぼ閉鎖されているので、
空間(4)内で発生した熱は外部へ逃げ難く、しかもこ
の熱は、案内壁(9)によって案内されながら廃液容器
(2)内の廃液に効率良く伝達される。
このため、加熱手段による廃液の加熱を停止しても廃液
の加熱が継続され、しかも加熱量も充分なので、廃液容
器(2)の底部に残りやすい高沸点成分も揮発しやすく
なる。
空間(4)内で発生した熱は、放熱カバー(27)の表
面から輻射によって放散されるが、輻射の放熱特性は高
温側物体の温度の4乗に比例するので、廃液の処理によ
る発熱量が増加して空間(4)内の温度が上昇すると、
放熱カバー(27)の放熱効率が上昇し、それ以上の温
度上昇が防止される。発熱量が減少して空間(4)内の
温度が低下すると、それに応じて放熱効率が低下し、そ
れ以上の温度低下が防止される。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照しながら、この発明の詳細な説明
する。
第1図〜第3図は、この発明に係る廃液処理装置の第一
実施例を示している。この実施例の廃液処理袋W(1)
は、全体がほぼ円柱形に形成されており、処理する廃液
を収容する上端を開口した廃液容器(2)の外側に、上
下端を開口した筒体(3)が取り外し可能として嵌挿さ
れている。この筒体(3)は、廃液容器(2)の側面に
密接してこの側面全体を覆っていると共に、廃液容器(
2)の上方に廃液処理用の空間(4)を形成している。
これは、空間(4)内で発生した熱が放射ないし対流に
よって外部へ放散する量を減少させると共に、この熱が
筒体(3)を介して廃液容器(2)内へ伝・導されるの
を容易にするためである。この役割を考慮して、廃液容
器(2)及び筒体(3)は、熱伝導性の良い金属板で造
られている。この実施例では、廃液容器(2)の容積は
およそ150ccに設定されている。
筒体(3)の上部には、蓋(5)が周方向に回動可能に
被せられ、前記空間(4)の上端を塞いでいる。
廃液容器(2)の下方には、廃液容器(2)内に収容し
た廃液を加熱するための加熱装置(6)が設けてあり、
この加熱装置(6)の凹部に廃液容器(2)の下端を嵌
入して設置するようになっている。
廃液容器(2)の内部には、外形が略円柱形で、内部を
ハニカム形状とした案内部材(7)が設けてある。この
案内部材(7)は、第2図及び第3図に最も明瞭に示す
とおり、上下方向に延びる断面正六角形の多数の室(8
)を形成するように、屈曲した案内壁(9)を有してい
る。この案内壁(9)により、廃液容器(2)の内部は
、上下両端部を開口した多数の室(8)に分割されてい
ることになる。従って廃液は、廃液容器(2)内におい
て各室(8)に分割して収容され、廃液の蒸気は、前記
各室(8)を通って別個に案内部材(7)の上端まで移
動する。
この実施例では、案内壁(9)を厚さ0.1〜0゜2m
m程度のアルミニウム合金板から構成してあり、案内部
材(7)は多数のアルミニウム合金板を屈曲して接合す
ることにより造られている。各室(8)の対向する案内
壁(9)間の距離は、およそ4〜5mm程度としである
。この距離は、余りに小さいと廃液中の不揮発性物質が
詰まりやすいので、少なくとも1mm程度以上に設定す
る。しかし、種々の条件を考慮すると、この実施例の程
度にするのが好ましい。
案内部材(7)は、その外側端及び下端面を、廃液容器
(2)の内側面及び内底面に各々接するように嵌挿され
、廃液容器(2)には接合されていない。
従って、廃液容器(2)の内側面と案内壁(9)の外側
端との間及び廃液容器(2)の内底面と案内壁(9)の
下端との間には、非常に小さな隙間が生じており、各室
(8)はこれらの隙間を通じて互いに連通している。廃
液容器(2)に供給された廃液は、これらの隙間を通っ
て徐々に移動して、各室(8)内に入ることができる。
また、案内部材(7)の高さは、その上端が廃液容器(
2)の上端よりも低くなるように設定されている。
前記廃液容器(2)の外側面には、下端付近に廃液を供
給するための供給管(10)が接続しである。
供給管(10)は、前記筒体(3)の下端部に設けた切
欠部(11)を介して筒体(3)の外部まで延びている
この構成により、筒体(3)を廃液容器(2)に嵌挿す
ると、切欠部(11)が供給管(10)に係止するため
、特に係止手段を設けなくても、筒体(3)が廃液容器
(2)に対して相対的に回転移動しないという利点が得
られる。
前記筒体(3)の内部には、略中央付近に触媒部(12
)が設けてある。触媒部(12)は、この実施例では、
外周端を筒体(3)の内面に固着された、中央部に矩形
の窓(13a)を持つ第一の円形支持板(13)と、こ
の第一の支持板(13)の上方に近接して移動可能に設
けられた、矩形の窓(14a)を持つ第二の円形支持板
(14)と、前記両支持板(13) (14)によって
挟持された板状の廃液処理用の触媒(15)とから構成
されている。この触媒(15)は、四本の締付ネ’; 
(16)によって締付・固定されており、その表面は、
前記両支持板(13) (14)の窓(13a) (1
4a)を介して両支持+ff、 (13) (14)の
間より上下に露出している。この触媒(15)は、筒体
(3)の上方より第一の支持板(13)上に載せられ、
その上に前記第二の支持板(14)を載せて締付ネジ(
16)を締め付けることにより固定されている。
前記触媒(15)は、従来より懐炉で用いられている触
媒、例えば白金等の白金族の金属触媒を用いて形成する
ことができる。この実施例では、ガラス繊維あるいはセ
ラミック等よりなる不燃性物質を担体として板状に形成
した、白金触媒を使用している。
触媒(15)と案内部材(7)の上端面との間には、第
1図に見るように少し距離が設けられている。
この距離は、処理する廃液の種類あるいは使用する触媒
(15)の種類、大きさ等に応じて決定する。
前記筒体(3)の上部には、周方向に一定間隔をおいて
複数の空気(酸素)取り入れ用の孔(17)が設けてあ
る。
前記蓋(5)は、有底の円筒形であり、その底部の下面
には、前記触媒(15)の表面において廃液の蒸気に点
火するための点火装置(18)が取り付けである。この
点火装置(18)は、この実施例では電気代ヒータから
構成されており、本体部から下方に延びる一対の腕(1
9)の下端に設けたフィラメント(20)が、前記触媒
(15)の表面に接するように配置されている。点火装
置(18)用の電源に通じるリード線(21)は、蓋(
5)に設けた孔(22)を通って外部に引き出されてい
る。また、底部の中心には、排気用の大きな孔(23)
が設けられている。
前記蓋(5)の側面部には、周方向に一定間隔をおいて
空気(酸素)取り入れ用の複数の孔(24)が設けてあ
る。これらの孔(24)は、前記筒体(3)の孔(17
)と同数あり、蓋(5)を被せたときに互いに重なり合
うように配置されている。従って、蓋(5)を筒体(3
)に対して中心軸の周りに少し回転すると、各孔(24
) (17)の重なり度合いが変わるため、空間(4)
に供給する空気(酸素)の量を調節することが可能であ
る。
なお、(25)は前記加熱装置(6)のフィラメント、
(26)はリード線である。
前記のようにして互いに組み合わせた廃液容器(2)、
筒体(3)及び蓋(5)の外側には、前記空間(4)内
で発生した熱が外部に放散しやすいようにするため、放
熱カバー(27)が被せられている。この放熱カバー(
27)は、この実施例では厚さ数mmのセラミックス板
で形成されており、その形状は、前記M(5)の外面に
密接する大きさの有底の円筒形である。放熱カバー(2
7)は、M(2)の上方より被せられてその外面(底部
及び側面部)に接して保持され、廃液容器(2)の外側
面との間には小さな隙間(28)が生じている。
前記空間(4)内で発生した熱が、前記放熱カバー(2
7)に伝わりやすいように、前記廃液容器(2)、筒体
(3)及びM(5)をいずれも金属板で形成し、さらに
放熱カバー(27)を筒体(3)や蓋(5)に密接させ
るのが好ましい。
前記放熱カバー(27)は、側面部の上端付近に、前記
筒体(3)及び蓋(5)の空気取り入れ用の孔(17)
 (24)と同数の空気取り入れ用の孔(29)を有し
ている。これらの孔(29)は、前記孔(17) (2
4)と重なり合う位置に配置されているため、前記空間
(4)にはこれらの孔(17) (24) (29)を
通って空気(酸素)が供給されることができる。
また、放熱カバー(27)の底部には、中心に排気用の
孔(30)が設けてあり、蓋(5)に設けた排気用孔(
23)とこの孔(30)を通って空間(4)内で発生し
た気体を外部に排出することができる。放熱カバー(2
7)の底部には、さらに前記M(5)のリード線用の孔
(22)と重なり合う位置に孔(31)が設けてあり、
前記点火装置(18)のリード線(21)はこれらの孔
(22) (31)を通って外部に引き出されている。
次に、以上の構成とした廃液処理装置(1)の使用状態
を、電子写真装置の余剰現像液を処理する場合を例にと
って説明する。この現像液は、電気絶縁性が高く沸点が
約150〜200°Cの範囲のイソパラフィン(C,。
H2□〜C+zHzh) lc’18媒とし、その中に
直径0.3μm程度のカーボンブラック及び定着ポリマ
ーの微小粒子からなるトナーを分散ポリマーと共に混合
したものである。これらの不揮発成分は、全液体に対し
ておよそ0゜1重量%含まれているものが代表的なもの
で、種類によっては0.02〜0.5重量%含まれてい
る。
まず、処理する現像液を、供給管(10)を通って廃液
容器(2)に供給する。前述のように、案内部材(7)
は、廃液容器(2)の内部全体を複数の室(8)に分割
しているので、廃液容器(2)の開口部(2a)に達し
た現像液は、当該開口部(2a)に面した室(8)には
直ちに供給されるが、案内壁(9)によって妨げられて
他の室(8)には直ちに供給されない。他の室(8)に
は、案内壁(9)の外端と廃液容器(2)の内側面及び
内底面の間に生じている隙間を通って非常に遅い速度で
供給される。
現像液の供給量は、案内壁(9)の上端を越えない量に
することが必要である。供給量が多すぎて触媒(15)
の下面が現像液に接すると、触媒(15)による現像液
の酸化(燃焼)ができなくなり、また、そこまで多くな
くても、現像液の表面が案内壁(9)の上端を越えると
、案内壁(9)によって現像液を各室(8)に分割した
意味がなくなるからである。
このように構成したことにより、新たに供給された現像
液が廃液容器(2)内の現像液をかき混ぜて、対流によ
り現像液の温度分布を乱す恐れをなくすことができると
いう利点がある。現像液の温度分布が乱れると、現像液
中の揮発成分の揮発状態も乱れて、蒸気の燃焼状態が一
定に保たれないため、これは非常に大きな利点である。
次に、現像液を揮発しやすくするため、加熱装置(6)
に通電して廃液容器(2)内の現像液を加熱する。この
ときの加熱温度は、廃液の種類によって異なるが、一般
に約50’C程度である。加熱によって温度が上昇する
と、現像液の蒸気が多量に発生するようになり、各室(
8)内にある現像液から発生した蒸気は、案内壁(9)
に沿って上昇して触媒部(12)の下方の空間(4a)
に到達する。こうして、空間(4a)内の蒸気密度が高
くなると共に、一部の蒸気は触媒(15)の表面に接触
する。
この状態で、点火装置(18)に通電してフィラメント
(20)を加熱すると、触媒(15)に引火する。触媒
(15)には、多量の酸素が活性化された状態で吸着さ
れているので、加熱により、現像液の蒸気はこの酸素と
結合して酸化・発熱するのである。
酸化(燃焼)に必要な酸素は、空気取り入れ用の孔(1
7) (23) (29)より空間(4)内に供給され
、また、燃焼によって生じた気体(主として二酸化炭素
と水蒸気)は、排気用の孔(23) (30)を通って
空間(4)外に排出される。燃焼によって空間(4a)
内の蒸気が減少すると、空間(4a)内の蒸気圧が減少
するので、廃液の蒸気は自動的に室(8)より供給され
る。
前記触媒(15)は、廃液の蒸気の酸化反応を容易にす
る作用をするのみであり、それ自体は酸化により何ら変
化しないので、交換することなしに長期間使用すること
ができる。
なお、前記のようにして触媒(15)に引火すると、加
熱装置(6)の電源はOFFにされる。
このようにして、すべての現像液が処理されると、廃液
容器(2)中にはトナー等の不揮発性物質が残る。この
不揮発性物質は、ある程度の量がたまったときに筒体(
3)を廃液容器(2)から抜き取り、さらに廃液容器(
2)から案内部材(7)を取り出して廃棄すればよい。
廃液の燃焼中、触媒(15)の温度は約300〜600
9Cに、廃液容器(2)、筒体(3)及びM(5)の表
面の温度は約100〜150°Cとなるが、廃液の燃焼
は非常に遅い速度で(例えば数時間かけて)ゆっくりと
行われるため、燃焼中に周囲温度が変化することがある
。燃焼中に周囲温度が上昇すると、空間(4)内の温度
も上昇して廃液の揮発量が増加するため、廃液の燃焼も
激しくなる。
しかし、この発明の廃液処理装置(1)では、温度の上
昇に伴い、放熱カバー(27)の放熱量も増加するので
、空間(4)内の温度はあまり上昇せず、周囲温度の上
昇による影響はほとんど生じない。
逆に、周囲温度が低下したり廃液の燃焼が弱くなったり
すると、廃液の揮発量が減少して一層燃焼が弱くなる傾
向があるが、この場合も温度の低下に応じて放熱カバー
(27)の放熱量が減少するので、周囲温度の影響をほ
とんど受けない。
これは、物体からの放射エネルギー量は、高温側物体の
温度の4乗に比例しくステファン−ボルツマンの法則)
、小さい温度の上下動に対して大きな放射エネルギー量
の増減が生じることを利用したものである。
この放熱カバー(27)の材料として、一般に良く知ら
れている遷移元素酸化物Fe2O:lやMnO2を主体
にしてCooやCuOを補助剤として添加したセラミッ
クスを用いると、赤外放射率がほぼ1.0に近く、赤外
線や遠赤外線を多く放射するので、効果的である。セラ
ミックスとしては、前記したものの他にジルコニア、チ
タニウム、アルミナ等を主体にしたものでもよい。また
、必ずしもセラミックスである必要はなく、例えば、黒
色塗料が塗布されたもの等の赤外放射率の高い材料であ
れば適用可能である。
なお、前記実施例では、案内部材(7)の案内壁(9)
をハニカム形状に形成して各室(8)をすべて独立させ
ているが、各室(8)は必ずしもすべて独立している必
要はな(、例えば図示した案内部材(8)のいくつかの
隣接する室(8)を、案内壁(9)に孔をあける等によ
って互いに連通させてもよい。
また、各室(8)は、上端が開口していれば、下端は必
ずしも開口している必要はないが、各室(8)への廃液
の移動が速やかに行われるように、下端が開口している
のが好ましい。
さらに、案内壁(9)の断面形状は、六角形に限られな
いことは勿論であり、例えば第4図に示すように、多数
の円形パイプを結合・一体化して構成することにより、
断面円形の室(8)として簡単に実施することもできる
。この場合、室(8)の目詰まりを防止するため、円形
パイプの直径は1mm以上にするのが好ましい。
前述した案内部材(7)の役割を考えれば、廃液の蒸気
の発生状態が、新たに廃液容器(2)内に供給された廃
液によって乱されないように、また、廃液の蒸気の酸化
により空間(4)で発生した熱がムダな(廃液容器(2
)内の廃液に伝達されるように、案内壁(9)によって
廃液容器(2)内部が多数の室(8)に分割されていれ
ば充分である。熱伝導を一層良くするため、案内部材(
7)は熱伝導性のよい金属薄板によって構成するのが好
ましい。
第5図は、この発明の第二実施例を示している。
この第二実施例では、放熱カバー(27)の外側にさら
にもう一つの放熱カバー(32)が設けてある。この放
熱カバー(32)は有底の円筒形で、熱伝導の良い金属
板から形成され、前記放熱カバー(27)だけでなく加
熱装置(6)も覆っている。放熱カバー(32)の内面
には、熱吸収を良くするため黒体ペイントが塗布されて
おり、底部外面には複数の放熱フィン(33)が突出形
成されている。
放熱カバー(32)の側面部には、上部に複数の空気取
り入れ用の孔(34)が間隔をおいて設けてあり、下部
には供給管(lO)と点火装置のリード線(21)を通
す孔(35)と、加熱装W(6)のリード線(26)を
通す孔(36)とが設けてある。放熱カバー(32)の
底部には、中央部に排気用の孔(37)が形成されてい
る。
両放熱カバー(27) (32)間には、空間(38)
が形成されている。
この第二実施例では、内側の放熱カバー(27)より放
射される熱が、空間(38)を介して放熱カバー(27
)よりも表面積の大きい外側の放熱カバー(32)に伝
達されて、その表面から放射により熱を放散するので、
放熱効果が前記第一実施例よりも向上するという効果が
得られる。第二実施例では放熱フィン(33)を設けて
いるので、その効果はより一層大である。
なお、前述した両実施例では、筒体(3)の上端に蓋(
5)を取りつけて、その上に放熱カバー(27)を被せ
ているが、放熱カバー(27)に蓋(5)の役目を持た
せて、放熱カバー(27)自体によって筒体(3)の上
端を塞ぐように構成してもよい。こうすると、部品点数
が減少するという利点がある。
〔発明の効果〕
以上に述べたところから明らかなように、この発明は次
のような優れた効果を有するものである。
■触媒(15)の上方に放熱カバー(27)、M(5)
等を配し、しかも廃液容器(2)内に上下方向に延びる
案内壁(9)を設けているので、触媒(15)における
廃液の蒸気の酸化によって生じた熱が効率良く廃液容器
(2)内の廃液に伝達され、蒸気の発生が容易に行われ
る。また、廃液中の不揮発成分は、廃液中に浸された大
きな表面積を有する案内壁(9)に均一に付着する。従
って、前述した各種現像液等のように不揮発性成分を含
む常温では揮発し難い廃液であっても、目詰まりを起こ
さずに連続して処理することができる。
■廃液容器(2)及び筒体(3)を、セラミック等の赤
外線や遠赤外線の放射率の高い材料から成る放熱カバー
(27)で覆っているので、周囲温度の上下動に応じて
放熱カバー(27)の放熱効率が増減し、廃液容器(2
)内の温度をほぼ一定に保つことができる。このため、
周囲温度の影響をほとんど受けずに廃液の処理を行うこ
とができる。
■前述のように、触媒(15)で発生した熱が極めて効
率良く廃液に伝達されるため、処理の開始時に点火装置
(18)で廃液の蒸気に点火すれば、それ以後は酸化に
より発生する熱によって廃液を自動的に加熱することが
できる。このため、廃液の処理中に継続して廃液の加熱
をする必要がないと共に、従来燃焼しても残りやすかっ
た廃液中の高沸点成分をも燃焼することが可能である。
■この発明の廃液処理装置は、主として廃液容器(2)
、筒体(3)、加熱装置(6)及び放熱カバー(27)
によって構成され、非常に簡単な構成なので、コンパク
トに製造して電子写真装置等の装置本体内に容易に収容
することができる。
■廃液容器(2)内に上下方向に延びる案内壁(9)を
設けて、廃液を複数の室(8)に分割して収容し、しか
も各室(8)は、廃液が徐々に供給されるように互いに
連通されているため、廃液の処理中に開口部(2a)よ
り新たに廃液が供給されても、新たな廃液が直ちに各室
(8)に供給されることがない。このため、廃液の処理
中に新たに廃液が供給されても、廃液容器(2)内の廃
液の温度がほとんど変動せず、廃液の処理に悪影響は生
じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る廃液処理装置の一実施例を示
す半断面正面説明図、第2図は、同実施例の構成を加熱
装置と放熱カバーを除いて示す分解斜視図、第3図は、
同実施例に用いた案内部材の一部拡大斜視図、第4図は
、案内部材の他の実施例を一部を省略して示す平面説明
図である。 第5図は、この発明に係る廃液処理装置の他の実施例を
示す半断面正面説明図である。 (1)・・・廃液処理装置 (2a)・・・開口部 (4) (4a)・・・空間 (6)・・・加熱装置 (8)・・・室 (10)・・・供給管 (13)・・・第一の支持板 (13a) (14a)・・・窓 (16)・・・締付ネジ (17) (24) (29) (34)・・・空気取
り入れ用孔(18)・・・点火装置    (23) 
(30) (37)・・・排気用孔(27)・・・放熱
カバー   (32)・・・外側の放熱カバー(33)
・・・放熱フィン   (38)・・・空間(2)・・
・廃液容器 (3)・・・筒体 (5)・・・蓋 (7)・・・案内部材 (9)・・・案内壁 (12)・・・触媒部 (14)・・・第二の支持板 (15)・・・触媒 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、不揮発性物質を含みかつ常温で揮発し難い揮発性の
    廃液を処理する装置であって、 上端を開口した、処理する廃液を収容する 廃液容器と、 前記廃液容器内に設けられた、上下方向に 延びかつ少なくとも上端を開口した複数の室を形成する
    案内壁と、 前記廃液容器に一体的に取り付けられた筒 体に被せられてその外面を覆う、赤外線または遠赤外線
    の放射率の高い材料から成る放熱カバーと、 前記筒体に取り付けられ、前記廃液容器の 上方に設けられた、廃液の蒸気を酸化させる触媒と、 前記触媒の近傍において廃液の蒸気に点火 するための点火手段と、 前記廃液容器内の廃液を加熱して蒸気を発 生させ、かつ前記点火手段によって発生した蒸気に点火
    した後は加熱を停止する加熱手段とを備え、 前記各室は、前記廃液容器内に供給された 廃液が各室に徐々に供給されるように、互いに連通して
    いることを特徴とする廃液処理装置。 2、前記放熱カバーが、セラミックで形成されている請
    求項1に記載の廃液処理装置。 3、前記放熱カバーの外側に、さらに他の放熱カバーが
    設けてある請求項1または2に記載の廃液処理装置。 4、前記他の放熱カバーが、放熱フィンを有している請
    求項3に記載の廃液処理装置。 5、前記触媒が、板状の不燃性物質を担体として構成さ
    れている請求項1ないし4のいずれかに記載の廃液処理
    装置。 6、前記触媒が、前記筒体の内壁に固定した支持部材に
    よって支持され、前記触媒及び支持部材によって前記空
    間が上下の二つの空間に分割されている請求項5に記載
    の廃液処理装置。
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