JPH0387509A - 廃液処理装置 - Google Patents

廃液処理装置

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Publication number
JPH0387509A
JPH0387509A JP8212589A JP8212589A JPH0387509A JP H0387509 A JPH0387509 A JP H0387509A JP 8212589 A JP8212589 A JP 8212589A JP 8212589 A JP8212589 A JP 8212589A JP H0387509 A JPH0387509 A JP H0387509A
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JP
Japan
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waste liquid
catalyst
liquid container
vapor
hole
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Pending
Application number
JP8212589A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Sekido
関戸 正康
Akira Yoda
章 依田
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HAKUKIN WARMERS CO Ltd
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
HAKUKIN WARMERS CO Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by HAKUKIN WARMERS CO Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical HAKUKIN WARMERS CO Ltd
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Publication of JPH0387509A publication Critical patent/JPH0387509A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、触媒を用いた廃液処理装置に関するもので
ある。
ここで廃液とは、常温で揮発し難い揮発性液体であって
、不揮発性物質を含むものをいう。例えば、トナー等の
不揮発性物質を含みかつイソパラフィン等の常温で揮発
し難い揮発性液体を溶媒とする、電子写真用の余剰現像
液が挙げられるが、他には、湿式複写機の現像液、マイ
クロフィルム現像液、自動車用洗浄液、クリーニング用
洗浄液、電子写真製版用の現像液、マグネトグラフィー
用現像液等、同様の成分を持つ種々の液体の使用後に生
じる廃液も含まれる。
(従来の技術〕 従来より、画像を記録する方法としては、−船釣なハロ
ゲン化銀を用いる方法の他に、マグネトグラフィーによ
る方法や電子写真による方法が知られている。
マグネトグラフィーによる方法は、まず磁性体記録層を
塗布したドラム上に磁気潜像を形成し、次いで、この磁
気潜像に炭化水素を主成分とする現像液を塗布すること
により、現像液中に分散された粉末の磁性体を含む樹脂
トナーで現像して顕像化させ、画像を記録した後に転写
紙面へ転写して複写物を得るものである。
また、電子写真による方法は、まず電子写真フィルムを
帯電させると共に画像光を照射して露光させ、電子写真
フィルムに静電荷潜像を形成し、次に、この電子写真フ
ィルムに帯電したトナー粒子を含む炭化水素を主成分と
する現像液を塗布して前記静電荷潜像を顕像化し、さら
に電子写真フィルムを乾燥させてから前記画像を定着さ
せるものである。
このように、前記のいずれの方法も現像時にトナー粒子
を含む現像液を用いており、ドラムまたは電子写真フィ
ルムに塗布した際に余剰現像液が生じる。従って、この
余剰現像液を何らかの方法で処理することが必要である
そこで、このような廃液を処理する方法として、廃液中
に繊維束等から戒る芯の下端を浸し、この芯を介して毛
細管現象を利用して廃液中の揮発性成分を芯の上端まで
移動させ、芯の上方に設けた触媒によって燃焼(酸化)
させる方法が提案された。しかし、この方法では、トナ
ー等の不揮発性物質を含む廃液では、不揮発性物質がタ
ール状になって芯の表面に付着して揮発性成分の上昇を
妨げるため、短時間で燃焼が不十分になったり全く燃焼
しなくなったりする難点があり、連続して廃液を燃焼さ
せることは困難であった。
そこで、このような難点を解消すべく、本発明者は第1
0図及び第11図に示すような装置を案出し、特許出願
した(特願昭63−279146号)。この装置は、次
のような構成を有するものである。
第10図及び第11図において、〈1)は廃液処理装置
で、処理する廃液を収容する廃液容器(2)の外側に、
上下端を開口した筒体(3)を一体的に取り付け、廃液
容器(2)の上方に廃液処理用の空間(4)を形成して
いる。筒体(3)の上部には、蓋(5)が周方向に回動
可能に被せられ、前記空間(4)の上端を塞いでいる。
廃液容器(2)、筒体(3)及び蓋(5)は、空間(4
)内で発生した熱がこれらを通じて廃液容器(2)内の
廃液に効率良く伝達するように、熱伝導性の良い金属板
で造られ、かつ互いに密接されている。
廃液容器(2〉の下方には、廃液容器(2)内に収容し
た廃液を加熱するための加熱装置(6)が設けである。
前記のような現像液は、安全性確保のため、一般に沸点
が常温(15°C)よりかなり高い(150〜200’
C程度)液体を使用しており、室温程度の温度では非常
に揮発し難いため、廃液中の揮発性液体を揮発させて蒸
気の状態で燃焼させようとすると、廃液を加熱して温度
を上げることが必要となるからである。
廃液容器(2)の内部には、外形が略円柱形で、内部を
ハニカム形状とした案内部材(7)が設けである。この
案内部材(7)は、上下方向に延びる断面正六角形の多
数の室(8)を形成するように、屈曲した案内壁(9)
を有している。この案内壁(9)により、廃液容器(2
)の内部は、上下両端部を開口した多数の室(8)に分
割されている。案内部材(7)は、厚さ0.1〜0.2
mm程度の金属薄板を多数屈曲・接合したものである。
この案内部材(7)は、その外側端及び下端面を、廃液
容器(2)の内側面及び内底面に各々接するように嵌挿
され、廃液容器(2)には接合されていない。従って、
廃液容器(2)の内側面と案内壁(9)の外側端との間
及び廃液容器(2)の内底面と案内壁(9)の下端との
間には、非常に小さな隙間が生しており、各室(8)は
これらの隙間を通じて互いに連通している。廃液容器(
2)に供給された廃液は、これらの隙間を通って徐々に
移動して、各室(8)内に入ることができる。また、案
内部材(7)の高さは、その上端が廃液容器(2)の上
端よりも低くなるように設定されている。
前記廃液容器(2)の外側面には、下端付近に廃液を供
給するための供給管(10)が接続しである。
供給管(10)は、前記筒体(3)の下端部に設けた切
欠部(11)を介して筒体(3)の外部まで延びている
前記筒体(3)の内部には、略中央付近に触媒部(12
)が設けである。触媒部(12)は、外周端を筒体(3
)の内面に固着された、中央部に矩形の窓(13a)を
持つ第一の円形支持Fi(13)と、この第一の支持板
(13)の上方に近接して移動可能に設けられた、矩形
の窓(14a)を持つ第二の円形支持板(14)と、前
記前支持板(13) (14)によって挟持された板状
の廃液処理用の触媒(15)とから構成されている。
この触媒(15)は、四本の締付ネジ(16)によって
締付・固定されており、その表面は、前記前支持板(1
3) (14)の窓(13a) (14a)を介して前
支持板(13) (14)の間より上下に露出している
。触媒(15)には、ガラス繊維あるいはセラミック等
よりなる不燃性物質を担体として板状に形成した、白金
触媒を使用している。
前記筒体(3)の上部には、周方向に一定間隔をおいて
複数の空気(酸素)取り入れ用の孔(17)が設けであ
る。
前記蓋(5)には、その底部の下面に、前記触媒り15
)に点火するための電気代ヒータから戒る点火装置(1
8)が取り付けである。この点火装置(18)は、本体
部から下方に延びる一対の腕(19)の下端に設けたフ
ィラメント(20)が、前記触媒(15)の表面に接す
るように配置されている。点火装置(18)用の電源に
通じるリード線(21)は、M(5)に設けた孔(22
)を通って外部に引き出されている。また、底部の中心
には、排気用の大きな孔(23)が設けられている。
前記M(5)の側面部には、周方向に一定間隔をおいて
空気(酸素)取り入れ用の複数の孔(24)が設けであ
る。これらの孔(24)は、前記筒体(3)の孔(17
)と同数あり、蓋(5)を被せたときに互いに重なり合
うように配置されている。
なお、(25)は前記加熱装W(6)のフィラメント、
(26)はリード線である。
この廃液処理装置(1)を使用する場合は、まず、処理
する廃液を供給管(10)から廃液容器(2)に供給す
る。廃液は、案内部材(7)の案内壁(9)により形成
された複数の室(8)に分割して収容される。
次に、加熱装置(6)に通電して廃液を加熱すると、廃
液の温度が上昇して多量の蒸気が発生するようになる。
この蒸気は、案内壁(9)に沿って上昇するので、触媒
部(12)の下方の空間(4a)内の蒸気密度が高くな
ると共に、一部の蒸気は触媒(15)の表面に接触する
そこで、点火装置(18)に通電すると、触媒(15)
に引火する。触媒(15)には、多量の酸素が活性化さ
れた状態で吸着されているので、加熱により、廃液の蒸
気はこの酸素と結合して酸化・発熱するのである。
こうして、触媒(15)において生じた熱は、一方では
輻射ないし対流により、他方では筒体(3)及び廃液容
器(2)を介して伝導により、廃液容器(2)内の廃液
に伝達され、廃液を加熱するので、燃焼が開始した後は
、廃液は自動的に加熱されることになる。このため、触
媒(15)に引火すると、加熱装置り6)はOFFにす
る。
以上のように、前記廃液処理装置(1)は、前述した現
像液等の廃液を連続して処理することができると共に、
触媒に引火後は廃液の加熱が不要となる等の利点を有す
るものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし前記の廃液処理装置(1)は、加熱装置(6)ま
たは廃液蒸気の燃焼熱によって廃液容器(2)内の廃液
を加熱することにより、自然揮発によって廃液蒸気を発
生させているので、触媒(15)への廃液蒸気の供給量
が廃液温度にほぼ比例して変化する特性を持つ。このた
め、周囲温度が常温よりかなり高かったり、触媒(15
)での発熱量が過大であったりして廃液容器(2)内の
廃液の温度が上昇しすぎると、触媒(15)への廃液蒸
気の供給量が多すぎて触媒(15)での燃焼が不十分に
なり、悪臭を放つ未燃焼ガスが多量に発生する難点があ
る。
前記廃液処理装置(1)は、燃焼をほとんど閉鎖された
空間(4)内で行い、燃焼に要する酸素を空気取り入れ
用の孔(17) (24)を介して供給する構成である
ため、このような事態が発生しやすいものと考えられる
また、廃液蒸気の供給量が多くなって触媒(15)が最
大限度付近で燃焼をすると、触媒(15)の発熱量が非
常に多くなるため、廃液処理装置(1)内での発熱量が
過大となって装置(1)自体が過熱状態となる恐れがあ
る。
さらに、通常、廃液処理装置(1)は現像装置等の他の
機器に内蔵されるので、発熱量が過大になるとこれらの
機器にも悪影響を及ぼす。
この発明は、以上のような従来装置の難点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、廃液温
度が高くなっても、触媒にその処理可能な量を越えて廃
液蒸気が供給されず、常に廃液蒸気が完全燃焼をして悪
臭を発生する恐れがない、前記種類の廃液処理装置を提
供することである。
この発明の他の目的は、廃液温度が高くなっても触媒で
の燃焼が徐々に行われ、装置内での発熱量が過大になら
ない、前記種類の廃液処理装置を提供することである。
(課題を解決するための手段〕 前記目的を達成するため、この発明では、次のような技
術的手段を講じている。
すなわち、上端を開口した、処理する廃液を収容する廃
液容器(52)と、 前記廃液容器(52)内に設けられた、上下方向に延び
かつ少なくとも上端を開口した複数の室(54)を形成
する案内壁(55)であって、前記各室(54)は、前
記廃液容器(52)内に供給された廃液が各室(54)
に徐々に供給されるように互いに連通しているものと、 前記廃液容器(52)内で前記案内壁(55)の上方に
形成された空間(56)と、 前記廃液容器(52)の上端を塞ぐ、孔(58)を有す
るM (57)と、 少なくとも一部を前記蓋(57)の孔(58)から前記
空間(56)に露出して前記蓋(57)に設けられた、
廃液の蒸気を酸化させる触媒(59)と、前記触媒(5
9)の下方に設けられた、少なくとも前記触媒(59)
のほぼ真下に透孔を有する廃液蒸気制限部材(68)と
、 前記触媒(59)に点火するための点火手段と、前記廃
液容器(52)内の廃液を加熱し、前記点火手段によっ
て前記触媒(59)に点火した後は加熱を停止する加熱
手段とを備えていることを特徴とするものである。
前記廃液蒸気制限部材(68)は任意の形状、材質で形
成できるが、板状部材から構成して前記案内壁(55)
の上端に載せるようにするのが好ましい。
また、前記触媒(59)のほぼ真下に設けた透孔(69
)の他に、透孔(71)や切欠(70)を設けてもよい
また、前記廃液容器(52)の外側面を断熱材(76)
で覆うのが好ましい。この場合、断熱材(76)を廃液
容器(52)の外側面だけに設けてもよいが、外側面と
底面外部の双方に設けるのがよい。
〔作用〕
以上のように構成すると、触媒(59)の下方に廃液蒸
気制限部材(6B)が設けであるので、廃液蒸気は触媒
(59)のほぼ真下に設けられた透孔(69)、さらに
は他の透孔(71)や切欠く70)を通ってのみ触媒(
59)に到達することができる。こうして、周囲温度や
廃液の温度が高くて廃液蒸気の発生量が多くても、触媒
(59)に到達する量は一定値以下に制限される。
従って、材質、透孔(69)の形状や大きさ、さらに他
の透孔(71)あるいは切欠(70)の有無等、構成の
異なる種々の廃液蒸気制限部材(68)を適宜交換して
使用することによって、触媒(59)への廃液蒸気の供
給量と燃焼時間の双方を調節することが可能となる。
他方、廃液蒸気制限部材(68)は、触媒(59)で発
生した熱を遮断する作用もするので、輻射による廃液容
器(52)内の廃液への熱の伝達が制限される。
このため、廃液の温度が過度に上昇する恐れがなくなる
〔実施例〕
以下、添付図面を参照しながら、この発明の詳細な説明
する。
第1図〜第5図はこの発明の第一実施例を示したもので
、廃液処理装置(51)は、処理する廃液を収容する廃
液容器(52)として、上端を開口した底浅の(偏平な
)円筒形容器を用いている。この廃液容器(52)は、
例えば直径80mm、高さ35mmの円筒形とすること
ができる。
廃液容器(52)の内部には、外形が略円柱形で、内部
をハニカム形状とした案内部材(53)が設けである。
この案内部材(53)は、第3図及び第4図に見るよう
に、上下方向に延びる断面正六角形の多数の室(54)
を形成するように、屈曲した案内壁(55)を有してい
る。この案内壁(55)により、廃液容器(52)の内
部は、上下両端部を開口した多数の室(54)に分割さ
れているため、廃液容器(52)内に供給された廃液は
、各室(54)内に分割して収容され、廃液の蒸気は、
前記各室(54)を通って別個に案内部材(53〉の上
端まで移動することになる。
案内壁(55)の高さは、廃液容器(2)の上端よりも
少し低くなるように設定してあり、従って案内部材(5
3)の上方には空間(56)が形成されている。
各室〈54〉から発生した廃液の蒸気は、いったんこの
空間(56)内に集まってから後述の触媒(59)に接
触するようになっている。
案内部材(53)は、その外側端及び下端を廃液容器(
52)の内側面及び内底面に各々接するように嵌挿され
ており、案内壁(55)の外側端及び底端は廃液容器(
52)には接合・固定されていない、従って、廃液容器
(52)の内側面と案内壁(55)の外側端との間及び
廃液容器(52)の内底面と案内壁(55)の下端との
間には、非常に小さな隙間が生じており、各室(54)
はこれらの隙間を通じて互いに連通している。開口部(
52a)より廃液容器(52)に供給された廃液は、こ
れらの隙間を通って徐々に移動して各室(54)内に入
ることができる。
案内壁(55)は、この実施例では、厚さ0.1〜0゜
2mm程度のアルミニウム合金板から構成してあり、案
内部材(53)は、多数のアルミニウム合金板を屈曲・
接合して造られている。
廃液容器(52)の上端には、I! (57)が取り外
し可能に取り付けてあり、廃液容器(52)の上端開口
部を塞いでいる。蓋(57)は平坦な板状であり、その
周囲に廃液容器(52)との嵌を用の鍔が、中央部に矩
形の孔(58)が設けである。
M (57)の上面中央部には、矩形孔(58)よりも
少し大きめに形成した矩形板状の触媒(59)が、矩形
孔(58)に重なり合うように設けてあり、触媒(59
)の下面は矩形孔(58)から空間(56)に露出して
いる。
この触媒(59)は、同じく矩形の枠状とした押さえ部
材(60)によって蓋(57)の上面に押圧・保持され
ており、触媒(59)の上面は、押さえ部材(60)に
設けた前記蓋(57)の矩形孔(58)とほぼ同じ矩形
の窓(6I)から外部に露出している。押さえ部材(6
0)は、四本のネジ(62)によって蓋(57)に固定
されているので、押さえ部材(60)を取り外せば、触
媒(59)の交換を容易に行うことができる。
前記II (57)の矩形孔(58)と押さえ部材(6
0)の窓(61)は、前述した廃液容器(52)の場合
では、例えば−辺35mmの正方形とすることができる
前記押さえ部材(60)は、平坦ではなく、窓(61)
の周縁の内側部分(60a)が外側部分(60b)より
上方に屈曲して階段状になっており、外側部分(60b
)を蓋(57)に接触させると内側部分(60a)と蓋
(57)の間に隙間が形成される。触媒(59)は外周
部がこの隙間に収容され、内側部分(60a)によって
軽く押圧されて保持されている。このため、触媒(59
)を強く押圧し過ぎる恐れがなく、しかも外側部分(6
0b)が蓋(57)に密接するので触媒(59)の周囲
からガス等が漏れないという利点がある。
前記触媒(59)は、従来より懐炉で用いられている触
媒、例えば白金、バナジウム、ロジウム等の白金族の金
属触媒を用いて形成することができる。
この実施例では、ガラス繊維あるいはセラミック等より
なる不燃性物質を担体として板状に形成した、白金触媒
を使用している。
蓋(57)の上面には、さらに、前記触媒(59)に点
火するための点火装置(63)が設けである。この点火
装置f (63)は、この実施例では電気ヒータとされ
ており、固定部材(64)により二本の腕(65)を押
圧・保持することによって、押さえ部材(60)の内側
部分(60a)上面に固定しである。二本の腕(65)
の先端部は少し下方に曲げられて、先端に点火用のフィ
ラメント(66)が取り付けである。また、二本の腕(
65)の基端には、リード線(67)が接続しである。
このため、押さえ部材(60)の着脱と共に点火装W 
(63)も着脱することができる。
廃液容器(52)内部の空間(56)には、廃液蒸気制
限用の部材(68)が設けである。この実施例では、こ
の部材(68)は厚さ0.5mrn程度の薄い金属板に
より形成してあり、前記案内部材(53)の上端に複数
の室(54)の開口全体を塞ぐように載せられている。
この部材(68〉の形状は第5図に示す通りであり、円
形板の中心に透孔(69ンが形成され、その周囲には放
射状に四つの切欠(70)が等間隔に設けである。透孔
(69〉は、蓋(57)に設けた触媒(59)の真下に
位置している。
従って、案内部材(53)の上端は第3図に示すような
形になり、案内部材(53)の室(54)は、中心の透
孔(6つ)と周囲の切欠(70)に対応する位置にある
室(54)のみが空間(56)に露出し、他の室(54
)は廃液蒸気制限部材(64)によって塞がれている。
このため、廃液蒸気は、透孔(69)と切欠(7o)に
対応する位置にある室(54)のみから空間(5G)内
に上昇することができ、それ以外の室(54)からは上
昇することができない。こうして、廃液蒸気の上昇すな
わち触媒(59)への廃液蒸気の供給を制限することが
できる。
中心の透孔(69)は、触媒(59)の直下に来るよう
に位置を設定しであるので、触媒(59)の直下にある
室(54〉から生じた廃液蒸気は容易に触媒(59)に
到達することができる。周囲の切欠(70)は必ずしも
設けなくてもよく、第9図に示すように中心に透孔(6
9)のみを設けてもよいが、この場合は透孔(69)を
少し大きめにするのがよい。
透孔(69)や切欠(70)の形状、位置、数等は、処
理する廃液の種類等に応じて任意に決定できる。
例えば、第7図や第8図に示すような形状にすることが
できる。第7図は、中心位置の透孔(69)の他に、そ
の周囲に複数の小さな円形透孔(71)を設けたもので
あり、第8図は、周囲に複数の略矩形の透孔(71)を
設けたものである。
また、廃液蒸気制限部材(64)は板状に限られるもの
ではなく、案内部材(53)のいくつかの室(54)を
、その上端あるいは内部において適当な部材で塞いでも
実施可能である。
廃液蒸気制限部材(64)は、他方では、触媒(59)
によって生した熱が輻射によって下方に伝達するのを阻
止する作用をする。このため、廃液容器(52)内の廃
液に伝わる熱の量を制限することができ、従って廃液の
温度が過度に上昇するのを防ぐことも可能となる。
また、廃液蒸気制限部材(64)は、廃液の処理によっ
て加熱されたままで廃液容器(52)の内部に置かれる
ことから、燃焼中に廃液容器(52)が何らかの原因で
外気によって冷却されたときに、廃液容器(52)内部
の廃液が冷却されるのを防ぐ作用もする。これは、廃液
の処理中に新たに廃液が供給された場合でも同様である
。この作用を強めるためには、セラミック等の比熱の大
きい材料で廃液蒸気制限部材(64)を形成するのがよ
い。
前記廃液容器(52)の下方には、装置(1)の運転開
始時に廃液容器(52)内の廃液を加熱するための加熱
装置(72)が設けてあり、この加熱装置(72)の上
面凹部に廃液容器(52)の下端を嵌入して設置するよ
うになっている。加熱装置(72)は、この実施例では
電気ヒータとされており、リード線(73)を介してフ
ィラメント(74)に通電して加熱するようになってい
る。
さらに、前記廃液容器(52)の側面には、下端付近に
廃液を供給するための供給管(75)が接続されている
。供給管(75)を通って来た廃液は、廃液容器(52
)の開口部(52a)より内部に流入する。
次に、以上の構成とした廃液処理装置(51)の使用状
態を、電子写真装置の余剰現像液を処理する場合を例に
とって説明する。この現像液は、電気絶縁性が高く沸点
が約150〜200°Cの範囲のイソパラフィン(C,
。Hzz=C1zHzb)を溶媒とし、その中に直径0
.3μm程度のカーボンブラック及び定着ポリマーの微
小粒子からなるトナーを分散ポリマーと共に混合したも
のである。これらの不揮発成分は、全液体に対しておよ
そ0゜1重量%含まれているものが代表的なもので、種
類によっては0.02〜0.5重量%含まれている。
まず、処理する現像液を供給管(75)より廃液容器(
52)に供給する。前述のように、案内部材(53)は
、廃液容器(52)の内部全体を複数の室(54)に分
割しているので、廃液容器(52)の開口部(52a)
に達した現像液は、当該開口部(52a)に面した室(
54)には直ちに供給されるが、案内壁(55)によっ
て妨げられて他の室(54)にはすぐには供給されない
他の室(54)には、案内壁(55)の外端と廃液容器
(52)の内側面及び内底面の間に生じている隙間を通
って非常に遅い速度で供給される。
現像液の供給量は、案内壁(55〉の上端を越えない量
にすることが必要である。供給量が多すぎて触媒(59
)の下面が現像液に接すると、触媒(59)による現像
液の酸化(燃焼)ができなくなり、また、そこまで多く
なくても、現像液の表面が案内壁(55)の上端を越え
ると、案内壁(55)によって現像液を各室(54)に
分割した意味がなくなるからである。
廃液の燃焼中に新たに現像液を供給した場合、廃液容器
(52)内の現像液がかき混ぜられ、対流により現像液
の温度分布が乱れる恐れが大である。
現像液の温度分布が乱れると、現像液中の揮発成分の揮
発状態も乱れて、触媒(59)での蒸気の燃焼状態が一
定に保たれないことになるが、案内壁(55〉を設けた
ことにより、この恐れをなくすることができるという利
点がある。
次に、現像液を揮発しやすくするため、加熱装置(72
)に通電して廃液容器(52)内の現像液を加熱する。
このどきの加熱温度は、廃液の種類によって異なるが、
一般に約50°C程度である。加熱によって温度が上昇
すると、現像液の蒸気が多量に発生するようになり、各
室(54)内にある現像液から発生した蒸気は案内壁(
55)に沿って上昇し、廃液蒸気制限部材(68)の透
孔(69)と切欠(70)を通って触媒(59)の下方
の空間(56)に到達する。こうして、空間(56)内
の蒸気密度が高くなると共に、一部の蒸気は触媒(59
)の表面に接触する。
この状態で、点火装置(63)に通電してフィラメント
(66)を加熱すると、触媒(59)に引火する。触媒
(59)には、多量の酸素が活性化された状態で吸着さ
れているので、加熱により、現像液の蒸気はこの酸素と
結合して酸化・発熱するのである。
触媒(59)は、上面が押さえ部材(60)の窓(61
)より外部に露出しているので、酸化(燃焼)に必要な
酸素は、周囲の空気から容易かつ充分に供給されること
ができ、また、燃焼によって生じた気体(主として二酸
化炭素と水蒸気)は、ただちに外部に放散されることが
できる。一方、酸化によって発生した熱も、外部に輻射
熱として放散されやすくなっている。輻射による放熱の
量は、高温側物体の温度でほぼ決まるので、対流や伝導
によって熱が放散される場合に比べて外気温の影響を受
は難い。
廃液容器(52)には、上下方向に延びる案内壁(55
)が設けであるので、触媒(59)で発生した熱は効率
良く廃液容器(52)内の廃液に伝達されることができ
、以後は、廃液はこの熱によって自動的に加熱される。
従って、この時点で加熱装置(68)の電源はOFFに
される。
また、廃液容器(52)に収容された廃液の液面(案内
壁(55)の上端)と触媒(59)との距離が、かなり
小さく設定されているので、熱の伝達は大部分輻射によ
って行われ、廃液の加熱状態が周囲温度の影響を受は難
くなっている。
案内部材(53〉の上端には、廃液蒸気制限部材(68
)が設けであるため、触媒(59)で発生した熱の輻射
による廃液への伝達は制限される。すなわち、廃液蒸気
制限部材(68〉の透孔(69)及び切欠(70)以外
の部分では、輻射熱はほぼ完全に遮断されて廃液にはほ
とんど伝達されず、透孔(69)及び切欠(70)を通
じて伝達されるのみである。従って、廃液の加熱が過度
に行われず、廃液蒸気の発生量も過大とならない。
透孔(69)の大きさ、切欠(70)の大きさ、位置及
び数等は、処理する廃液の種類、装置(1)の使用状態
等に応じて適宜設定すればよい。
このようにして、すべての現像液が処理されると、廃液
容器(52)中にはトナー等の不揮発性物質が残る。こ
の不揮発性物質は、ある程度の量がたまったときにII
 (57)を取り外して廃棄すればよい。
なお、前記実施例では、案内部材(53)の案内壁(5
5)をハニカム形状に形成して各室(54〉をすべて独
立させているが、各室(54)は必ずしもすべて独立し
ている必要はなく、例えば図示した案内部材(53)の
いくつかの隣接する室(54)を、案内壁(55)に孔
をあける等によって互いに連通させてもよい。
また、各室(54)は、上端が開口していれば、下端は
必ずしも開口している必要はないが、各室(54)への
廃液の移動が速やかに行われるように、下端が開口して
いるのが好ましい。
さらに、室(54)の断面形状は、六角形に限られない
ことは勿論であり、例えば多数の円形バイブを結合・一
体化して構成することにより、断面円形の室として簡単
に実施することもできる。この場合、室の目詰まりを防
止するため、円形パイプの直径は1mm以上にするのが
好ましい。
前述した案内部材(53〉の役割を考えれば、廃液の蒸
気の発生状態が、新たに廃液容器(52)内に供給され
た廃液によって乱されないように、また、廃液の蒸気の
酸化により空間(56)で発生した熱がムダなく廃液容
器(52)内の廃液に伝達されるように、案内壁(55
)によって廃液容器(52)内部が多数の室(54)に
分割されていれば充分である。熱伝導を一層良くするた
め、案内部材(53)は熱伝導性のよい金属薄板によっ
て構成するのが好ましい。
第6図に示したのは、この発明の第二実施例である。こ
の第二実施例は、前記第一実施例とほぼ同じ構成を有し
ており、廃液容器(52)の外周に断熱材(76)を設
けた点が異なるのみである。
第二実施例では、廃液容器(52)の外周が断熱材(7
6〉で覆われているので、廃液蒸気の発生状態が周囲温
度の影響を受は難く、しかも廃液処理装置(51)の内
部で発生した熱が外部に伝わり難いので、触媒(59)
での燃焼状態が安定すると共に、廃液処理装置(51)
を内蔵した機器に悪影響を及ぼさないという利点がある
。この利点は、廃液容器(52)の底面も断熱材(76
〉で覆うと一層増加するが、この場合は、底面の断熱材
(76)を介して加熱装置(72)により廃液を加熱す
ることになる。
なお、第10図及び第11図に示した廃液処理装置(1
)においても、この発明は適用可能である。
第1図ないし第5図に示す廃液処理装置(51)を用い
て、廃液蒸気制限部材(68)の作用効果を確認する実
験を行ったところ、廃液蒸気制限部材(68)を設けた
場合には、設けない場合に比べて、廃液蒸気を燃焼した
際に発生するガス濃度が20〜30%減少し、廃液容器
(52)内の全廃液の燃焼時間が約10時間長くなった
という結果を得た。
この結果から、廃液蒸気制限部材(68)の作用効果が
顕著であることが確認された。
〔発明の効果〕
以上に述べたところから明らかなように、この発明は次
のような優れた効果を有するものである。
■廃液蒸気制限部材(68)によって、廃液蒸気の触媒
(59)への供給量が一定値以下に制限されるため、廃
液蒸気の発生量が増加しても触媒(59)への供給量が
過剰になることがなく、従って廃液容器(52)内に収
容された廃液の温度が高くなっても、廃液蒸気は常に完
全燃焼をすることができ、不完全燃焼に起因する悪臭を
発生する恐れがない。
■廃液蒸気制限部材(68)によって、触媒(59)で
発生する熱の廃液への伝達量が制限されるため、触媒(
59)での燃焼によって廃液容器(52)内の廃液の温
度が過度に上昇することがない。従って、廃液温度があ
る程度高くなったときに、それに伴う廃液蒸気の増加に
よって発熱量が増加し、さらに廃液蒸気が増加するとい
った悪循環が生じず、触媒(59)への蒸気の供給は常
に一定量以下で行われるため、触媒(59)の燃焼は徐
々に行われ、発熱量が過大になる恐れがない。
■廃液蒸気制限部材(68)の形状や材質を変更するこ
とにより、廃液の供給(揮発)量と燃焼時間の双方を調
節することができる。
■廃液容器(52)の外面を断熱材(76)で覆うと、
触媒(59)での燃焼が周囲温度の影響を受は難く、安
定して廃液蒸気の燃焼が行われ、しかも廃液処理装置(
51)内部で発生した熱が外部に伝わり難いので、当該
装置(51)を内蔵する機器に悪影響を及ぼすことがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、この発明に係る廃液処理装置の第一
実施例を示したもので、第1図は廃液処理装置の正面断
面説明図、第2図は蓋を取り付けた廃液容器を加熱装置
を除いて示す全体斜視図、第3図は蓋を取り外した廃液
容器の内部状態を、廃液蒸気制限部材の一部を切欠して
示す、廃液容器の平面図、第4図は案内部材の一部拡大
斜視図、第5図は廃液蒸気制限部材の平面図である。 第6図は、この発明に係る廃液処理装置の第二実施例を
示す第2図と同様の図である。 第7図〜第9図は、廃液蒸気制限部材の他の実施例を示
す平面図である。 (51)・・・廃液処理装置  (52)・・・廃液容
器(52a)・・・開口部    (53)・・・案内
部材(54)・・・室       (55)・・・案
内壁(56)・・・空間      (57)・・・蓋
(58)・・・蓋の孔     (59)・・・触媒(
60)・・・押さえ部材 (60a)・・・押さえ部材の内側部分(60b)・・
・押さえ部材の外側部分(61)・・・押さえ部材の窓 (63)・・・点火装W     (68)・・・廃液
蒸気制限部材(69) (71)・・・透孔    (
70)・・・切欠(72)−・・加熱装置    (7
5)・・・供給管(76)・・・断熱材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、不揮発性物質を含みかつ常温で揮発し難い揮発性の
    廃液を処理する装置であって、 上端を開口した、処理する廃液を収容する廃液容器と、 前記廃液容器内に設けられた、上下方向に延びかつ少な
    くとも上端を開口した複数の室を形成する案内壁であっ
    て、前記各室は、前記廃液容器内に供給された廃液が各
    室に徐々に供給されるように互いに連通しているものと
    、 前記廃液容器内で前記案内壁の上方に形成された空間と
    、 前記廃液容器の上端を塞ぐ、孔を有する蓋と、 少なくとも一部を前記蓋の孔から前記空間に露出して前
    記蓋に設けられた、廃液の蒸気を酸化させる触媒と、 前記触媒の下方に設けられた、少なくとも前記触媒のほ
    ぼ真下に透孔を有する廃液蒸気制限部材と、 前記触媒に点火するための点火手段と、 前記廃液容器内の廃液を加熱し、前記点火手段によって
    前記触媒に点火した後は加熱を停止する加熱手段と を備えていることを特徴とする廃液処理装置。 2、前記廃液蒸気制限部材が、前記案内壁の上端に載せ
    られた板状部材である請求項1に記載の廃液処理装置。 3、前記廃液蒸気制限部材が、前記透孔の他に、孔ない
    し切欠を有している請求項1または2に記載の廃液処理
    装置。 4、前記廃液容器の外側面が断熱材で覆われている請求
    項1に記載の廃液処理装置。 5、さらに廃液容器の底面も断熱材で覆われている請求
    項4に記載の廃液処理装置。
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