JPH02141699A - 放射性廃棄物固化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子力施設から発生する固体、または、スラリ
状廃棄物の固化処理装置に係り、特に、廃棄物や固化材
を混合部に精度よく定常的に供給するのに好適な固化体
作製装置に関する。

〔従来の技術〕

原子力発電所から発生する固体またはスラリ状の放射性
廃棄物は、固化材と混合して固化体として処理される。

比較的放射能レベルの高い放射性廃棄物を、セメント等
の無機系固化材で固化しようとする動きがある。この場
合、従来の固化体よりも放射能浸出率の少ない固化体の
性能が要求される。このため、空隙の少ない緻密な固化
体を作製する必要がある。従来のセメント固化体は、水
／セメント比を０．５−０．６で作製していたが。

最近、セメントに各種の添加剤を加えて、水／セメント
比を０．１５〜０．２５にして緻密なセメント固化体を
作製しようという試みがなされている。

従来のセメント固化体作製法は、水／セメント比が０．
５−０．６であるためセメント混線時粘度が低く、１１
００−３０Ｏｒｐの低回転数で混練していた。これに対
して、最近のセメント固化体作製法は、水／セメント比
を下げて緻密な固化体を作製しようとするため、短時間
で約１１００Ｏｒｐの高速回転で撹拌する必要がある。

このような高速撹拌に伴い、混線状態のセメントの一部
が飛散して、セメントや廃棄物の供給管壁に付着して、
セメントや廃棄物が精度よく一定量、混線機の中に供給
されないことが起こることも予想される。

従来装置におけるセメントや廃棄物の供給管での閉塞の
防止には、バイブレータが使用されていた。振動モータ
による方法で、−船釣に化学工業の粉体供給装置に使用
されてるものと同じ方法が、用いられている。（日本化
学合綴「化学便覧・応用編・改訂２版、　ＰＬ６８５） 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術では、セメントの混線時におけるセメント
の飛散等には考慮されておらず、セメントや廃棄物の供
給管壁にセメントが付着して、供給管を閉塞させてしま
う可能性がある。

また、管閉塞が起こらない場合でも、セメントや廃棄物
を混練槽の中に定量的に供給できないという問題も生じ
る。

本発明の目的は、セメントや廃棄物の供給管壁を混線時
にもセメントを付着させない装置を提供することにある
。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、セメントや廃棄物の供給管の内部にリング
状の物質を収め、供給管壁に沿って上下に駆動すること
により達成される。

〔作用〕

セメントや廃棄物の供給管の内部にリング状物質を収め
、セメント混練時、または、混練終了直後に、リング状
物質を管壁に沿って上下に駆動させることにより、管壁
に付着したセメント混練物は固着する前に、管壁から除
去可能になる。従って、供給管が閉塞することもなく、
常に、設定量のセメントや廃棄物を混練槽内に精度よく
供給することが可能になる。

〔実施例〕

〈実施例１〉 第１図は、本発明の一実施例を示すブロック図である。

セメント混練機１の中に、セメント、水混合剤、廃棄物
である使用済イオン交換樹脂を、供給管２を通して供給
する。次いで、モータ３を回転させることにより、撹拌
Ｘ４を回転させ、セメントを混練する。水／セメント比
は０．２であるため、硬化速度との関係で、回転数１１
００Ｏｒｐで約２分間混練する。混練終了後、外部の駆
動装置５により、供給管２の内部に設定されたリング状
物質６を上・下に数回駆動することにより、供給管２の
内壁部に付着したセメントスラリを除去することができ
る。

第２図によって、本発明における付着セメントの除去機
構を、更に、詳細に説明する。外部リング７は、一部分
が強力な電磁石になっている。供給管の内部に収めたリ
ング状物質６の一部分にも磁性をもった材料を使用する
。そして、外部リング７を外で上下に駆動することによ
り、供給管内部のリング状物質６が上下に駆動できるよ
うにした。セメント混練終了後、供給管の内壁に付着し
たセメント混線物８は、外部リング７を上下に駆動する
ことにより、それに伴って内部のリング状物質６が上下
に駆動され、内壁より剥離される。

本実施例によれば、セメント固化体の作製装置で、セメ
ントや廃棄物の供給管の閉塞を防ぎ、セメントや廃棄物
の混練槽内への供給を精度よく行うことができる。

〈実施例２〉 供給管内の表面、及び、リング状物質の表面を疎水性物
質で、摩擦係数が小さく物質の付着しにくい物質、例え
ば、線素樹脂であるポリテトラフルオルエチレンで、予
め、コーティングしておく。

混線時に飛散するセメント物質が、管内表面に付着した
場合でも、付着力が弱いために、簡単に剥離することが
可能である。本実施例によれば、リング状物質を駆動さ
せるための力が比較的小さくてもよい。

〈実施例３〉 供給管の一部分にアクリルを用い、リング状物質の先端
の一部分を硬度の高い窒化珪素９を第３図のように炭素
６８１０の表面に付着させる。リング状物質を供給管に
沿って、上下に駆動機構により駆動させ、管壁に固着し
たセメント混練物を観察しながら、剥離することができ
る。本実施例によれば、管壁に固着した付着物を削除す
ることができる。

〈実施例４〉 第１図において、セメント供給管には圧縮空気を流せる
機構を併せて付属させると、セメント混練槽の洗浄時に
、洗浄水が飛散した場合、リング状物質を上下させると
共に、圧縮空気を供給管内に流すと、供給管内の表面が
乾燥した状態で付着物もほとんどないので、セメントの
供給を容易にすることができる。本実施例によれば、セ
メン１〜供給管内の表面が濡れた場合でも、セメントの
供給を容易に行なえる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、放射性廃棄物の固化装置において、固
化材、及び、廃棄物を定常的に精度よく供給することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図の実施
例の部分の断面図、第３図は、他の実施例の部品断面図
である。 １・・・セメント混練機、２・・・供給管、５・・・駆
動装置、６・・・リング状物質、９・・・窒化珪素、１
０・・コーティング鋼。 第１因 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、放射性廃棄物を固化材と混合して固化体を造形する
   装置において、 前記放射性廃棄物の供給装置と混合装置とを結ぶ第一の
   配管部、及び、前記固化材の供給装置と前記混合装置と
   を結ぶ第二の配管部の内部に、管外から自由に前記第一
   の配管および前記第二の配管に沿つて上下駆動が可能な
   機構をもつリング状物質を備えたことを特徴とする放射
   性廃棄物固化装置。 ２、特許請求項第１項において、 前記リング状物質を磁性体を用いて上下駆動をさせるこ
   とを特徴とする放射性廃棄物固化装置。 ３、特許請求項第１項において、 前記第一の配管部および前記第二の配管部の内表面及び
   前記リング状物質の表面を疎水性物質でコーティングす
   ることを特徴とする放射性廃棄物固化装置。