JPH0214046Y2 - - Google Patents

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JPH0214046Y2
JPH0214046Y2 JP1983128466U JP12846683U JPH0214046Y2 JP H0214046 Y2 JPH0214046 Y2 JP H0214046Y2 JP 1983128466 U JP1983128466 U JP 1983128466U JP 12846683 U JP12846683 U JP 12846683U JP H0214046 Y2 JPH0214046 Y2 JP H0214046Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、静電複写機、特にシエル型と称され
る静電複写機に関する。
当業者には周知の如く、下部支持枠体と開位置
と閉位置との間を旋回自在に上記下部支持枠体に
装着された上部支持枠体とを具備する、シエル型
と称される静電複写機が提案され実用に供されて
いる。かようなシエル型静電複写機においては、
一般に、上部支持枠体を旋回させて開位置にせし
めると、複写画像が形成される複写紙の搬送経路
の少なくとも大部分が開放され、それ故に、上記
搬送経路において複写紙が詰まつた場合に詰まつ
た複写紙を容易に取り出すことができる等の利点
を有する。
しかしながら、従来のこの種の静電複写機で
は、下部支持枠体に旋回自在に装着された上部支
持枠体に回転ドラムが装着されているが、その装
着及び離脱を十分に容易に且つ迅速に行うことが
困難であり、またその着脱作業時に回転ドラムの
周表面に配設されている感光体を損傷する(例え
ば、着脱作業時に作業者の手が上記感光体の表面
に触れたり、上記感光体の表面が静電複写機の一
部に当接することによつて起こる)恐れがあつ
た。
そこで、本出願人は回転ドラムの着脱を十分に
容易に且つ迅速に行うことができる改良されたシ
エル型静電複写機を提案した。かかるシエル型静
電複写機は、本出願人が昭和58年2月21日付で特
許出願をした特願昭58−26283号(名称;シエル
型静電複写機)の明細書及び図面に開示されてい
る。この改良された静電複写機では、上部支持枠
体を開位置に位置付けて回転ドラムが装着された
ユニツトを下部支持枠体に設けられたユニツト仮
載置手段上に載置し、次いて上部支持枠体を閉位
置に位置付けた後上記ユニツトを前後方向後方へ
移動させ、しかる後拘束手段により上部支持枠体
に対する上記ユニツトの移動を拘束することによ
つて、回転ドラムを含む上記ユニツトが上記支持
枠体に着脱自在に装着される。
しかし、上記シエル型静電複写機においては、
特願昭58−26283号の明細書及び図面(特に第1
図)から理解される如く、上部支持枠体を開位置
に位置付けても複写紙供給装置から回転ドラムに
至る複写紙搬送経路を開放することができず、そ
れ故に、この搬送経路中に複写紙が詰まつた場合
に詰まつた複写紙を容易に取り出すことができな
いという改善すべき点がある。
更にまた、複写紙供給装置から複写紙が送出さ
れる際に複写紙に皺が生成された場合、かかる皺
が矯正されることなく複写紙が回転ドラムに導か
れるという解決すべき問題がある。
本考案は上記事実に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、上述した型の静電複写機におい
て上部支持枠体を開位置に位置付けることによつ
て複写紙供給装置から回転ドラムに至る複写紙搬
送経路の大部分をも開放することができ、更にま
た複写紙供給装置から送出される際に複写紙に皺
が生成されたとしても複写紙が回転ドラムに到達
するまでに複写紙の皺が効果的に除去される、改
良されたシエル型静電複写機を提供することであ
る。
即ち、本考案によれば、下部支持枠体と、開位
置と閉位置との間を旋回自在に該下部支持枠体に
装着された上部支持枠体と、該上部支持枠体に着
脱自在に装着されたユニツト枠及び該ユニツト枠
に回転自在に装着された回転ドラムを含むユニツ
トと、複写紙供給装置と、該複写紙供給装置から
送出される複写紙を該回転ドラムに導くための複
写紙搬送機構とを具備し、該複写紙搬送機構は相
互に協働する少なくとも1個の下側搬送ローラ及
び少なくとも1個の上側搬送ローラ並びに相互に
協働する少なくとも1個の下側案内手段及び上側
案内手段を含み、該下側搬送ローラ及び該下側案
内手段は該下部支持枠体に装着されており、該上
側搬送ローラ及び該上側案内手段は該ユニツト枠
に装着されており、該上側案内手段は幅方向に間
隔を置いて配設された複数個の案内リブから構成
されており、該案内リブの各々は複写紙搬送方向
下流に向かつて幅方向外側に傾斜して延びる、こ
とを特徴とするシエル型静電複写機が提供され
る。
以下、本考案に従つて構成されたシエル型静電
複写機の好適具体例を示す添付図面を参照して、
更に詳細に説明する。
まず、本考案に従つて構成されたシエル型静電
複写機の概略断面図である第1図、及びその複写
紙搬送機構を示す第2図を参照して、静電複写機
の全体の構成を概説する。
図示の静電複写機は、全体を番号2で示す略直
方体形状のハウジングを有する。このハウジング
2の上面には、複写すべき原稿が載置される透明
板4が配設されている。また、ハウジング2の上
面上には、透明板4及びその上に載置される原稿
を覆うための開閉動自在な原稿押え6が装着され
ている(第1図において、原稿押え6は透明板4
を覆つた閉位置で図示されている)。
ハウジング2内は、水平板8及び10によつて
上部空間と下部空間とに区画されている。そし
て、下部空間の略中央部には、周表面に感光体を
有する回転ドラム12が回転自在に装着されてい
る。矢印14で示す方向に回転せしめられる回転
ドラム12の周囲には、その回転方向に見て順次
に、充電域16、露光域18、現像域20、転写
域22、剥離域24及びクリーニング域26が配
置されている。充電域16には充電用コロナ放電
器28が配設され、現像域20には適宜の現像装
置30が配設され、転写域22には転写用コロナ
放電器32が配設され、剥離域24には剥離用コ
ロナ放電器34が配設され、そしてクリーニング
域26にはクリーニング装置36が配設されてい
る。
ハウジング2の下部空間の下部には、第1図及
び第2図に示す如く、全体を番号38で示す複写
紙搬送手段が配設されており、この複写紙搬送手
段38は複写紙を回転ドラム12に導くための複
写紙搬送機構38aと上記複写紙をハウジング2
外へ排出するための複写紙搬送機構38bとから
構成されている。この複写紙搬送手段38の上流
側、従つて複写紙搬送機構38aの上流端(第1
図及び第2図において右端)には、カセツト形式
の複写紙供給装置40とその上方に位置するシー
ト部材手動送給装置42とが設けられている。複
写紙供給装置40は、送給ローラ44が設けられ
ている複写紙カセツト受部46と、ハウジング2
の右壁に形成された開口48を通して上記複写紙
カセツト受部46に装填される複写紙カセツト5
0との組合せから構成されており、送給ローラ4
4の作用によつて複写紙カセツト50内に収容さ
れているシート状複写紙層52から1枚毎複写紙
を送給する。手動送給装置42は、ハウジング2
の右壁に形成されている開口54を通つて外方へ
突出している水平案内板56、この案内板56の
上方に位置する案内板58、及びこれらの案内板
56及び58のシート部材の搬送方向下流側(第
1図において左側)に位置する送給ローラ対60
及び62を具備している。シート状複写紙の如き
適宜のシート部材を水平案内板56上に位置付
け、これを送給ローラ対60及び62のニツプ位
置まで前進せしめると、送給ローラ対60及び6
2がシート部材をニツプし、これを送給する。複
写紙供給装置40から案内手段64及び68と案
内手段66との間を通して送給された複写紙、或
いは手動送給装置42から案内手段64及び66
と案内手段68との間を通して送給された複写紙
の如きシート部材は、搬送ローラ対70及び72
の作用によつて案内手段74及び76間を通して
転写域22及び剥離域24に送給される(従つ
て、回転ドラム12に導かれる)。
次いで、このシート部材(複写紙)は適宜の搬
送ベルト機構78の作用によつて搬送されて、内
部に加熱ヒータ(図示せず)が配設されている加
熱ローラ80と加熱ローラ80に圧接されている
加圧ローラ82から構成されている定着装置84
に送られる。しかる後に、かかるシート部材は、
排出ローラ対86及び88の作用によつてハウジ
ング2の左壁に形成されている開口90を通して
受皿92に排出される。かくの通りであるので、
図示の具体例においては、上記複写紙搬送機構3
8aは案内手段64,66及び68、搬送ローラ
対70及び72並びに案内手段74及び76から
構成され、複写紙搬出機構38bは搬送ベルト機
構78、加熱ローラ80及び加圧ローラ82、並
びに排出ローラ対86及び88によつて構成され
ている。
一方、ハウジング2内の水平板8及び10より
も上方の上部空間には、透明板4上に載置された
原稿を走査露光して露光域18にて回転ドラム1
2上の感光体上に原稿像を投射するための、全体
を番号94で示す光学装置が設けられている。こ
の光学装置94は、透明板4上に載置された原稿
を照射するための原稿照射ランプ96と共に、原
稿からの反射光を感光体上に投射するための第1
の反射鏡98、第2の反射鏡100、第3の反射
鏡102、レンズ組立体104及び第4の反射鏡
106を有する。走査露光の際には、原稿照射ラ
ンプ96及び第1の反射鏡98は、実線で示す走
査露光開始位置から実質上水平に所要位置まで所
要速度Vで移動せしめられ、第2の反射鏡100
及び第3の反射鏡102は、実線で示す走査露光
開始位置から所要位置まで上記所要速度の半分の
速度V/2で移動せしめられる。この際に、原稿照
射ランプ96によつて照射される原稿からの反射
光は、第1の反射鏡98、第2の反射鏡100及
び第3の反射鏡102に順次に反射されてレンズ
組立体104に至り、次いで第4の反射鏡106
に反射されて、水平板8に形成されている開口1
08を通つて露光域18にて感光体上に至る。走
査露光が終了すると、原稿照射ランプ96、第1
の反射鏡98、第2の反射鏡100及び第3の反
射鏡102は、実線で示す走査露光開始位置に戻
される。
上述した通りの複写紙においては、回転ドラム
12が矢印14で示す方向に回転せしめられる間
に、充電域16にて、充電用コロナ放電器28が
感光体を特定極性に実質上均一に充電し、次いで
露光域18にて、光学装置94が原稿像を投射
し、かくして感光体上に原稿に対応した静電潜像
が形成される。しかる後に、現像域20にて、現
像装置30が感光体上の静電潜像にトナーを施し
て静電潜像をトナー像に現像する。次いで、転写
域22にて、複写紙供給装置40又はシート部材
手動送給装置42から送給されてきた複写紙の如
きシート部材が感光体に接触せしめられ、転写用
コロナ放電器32の作用によつて感光体上のトナ
ー像がシート部材(複写紙)上に転写される。し
かる後に、剥離域24にて、剥離用コロナ放電器
34の作用によつて感光体からシート部材が剥離
される。トナー像が転写されたシート部材は、次
いで定着装置84に搬送され、定着装置84にお
いてトナー像が加熱定着された後に受皿92に排
出される。一方、感光体は更に回転を続け、クリ
ーニング域26にて、クリーニング装置36の作
用によつて転写の後に感光体上に残留したトナー
及び静電荷が除去及び消失せしめられる。
第1図に図示する通りの静電複写機は、第3図
に示す如く、下部支持枠体110と上部支持枠体
112(第3図に二点鎖線で示す)とから構成さ
れた所謂シエル型構造体を備えている。第3図を
参照して説明すると、図示の具体例においては、
下部支持枠体110の下面には支持脚114(第
1図参照)が設けられており、かかる支持脚11
4を支持テーブル(図示せず)等の上面に位置せ
しめることによつて下部支持枠体110は所要位
置に載置される。上記下部支持枠体110は、幅
方向即ち前後方向(第1図において紙面に垂直な
方向、第3図において右下方から左上方に向かう
方向)に間隔を置いて配設された垂直前基板11
6及び垂直後基板118を有している。かかる垂
直前基板116及び垂直後基板118の右端部間
には前後方向(第1図において紙面に垂直な方
向、第3図において右下方から左上方に向かう方
向)に延びる旋回支持軸120が装着されてお
り、旋回支持軸120の前端は垂直前基板116
の前面を越えて幾分前方に突出し、その後端は垂
直後基板118の後面を越えて幾分後方に突出し
ている。
上部支持枠体112も前後方向(第1図におい
て紙面に垂直な方向、第3図において右下方から
左上方に向かう方向)に間隔を置いて配設された
垂直前基板122及び垂直後基板124を有して
いる。この上部支持枠体112の垂直前基板12
2と垂直後基板124との前後方向の間隔は上記
下部支持枠体110の垂直前基板116と垂直後
基板118との前後方向の間隔より若干大きく、
上部支持枠体112の垂直前基板122及び垂直
後基板124は、夫々、下部支持枠体110の垂
直前基板116及び垂直後基板118よりも若干
だけ前方及び後方に位置する。上部支持枠体11
2の垂直前基板122及び垂直後基板124の右
端部には下方に突出した支持突部122a及び1
24aが形成されており、かかる支持突部122
a及び124aには孔が形成されている。上部支
持枠体112の垂直前基板122に形成された上
記孔は下部支持枠体110に装着された旋回支持
軸120の前方に突出している端部に受け入れら
れ、上部支持枠体112の垂直後再板124に形
成された上記孔は下部支持枠体110に装着され
た旋回支持軸120の後方に突出している端部に
受け入れられ、かくして上部支持枠体112は旋
回支持軸120の中心軸線(かかる中心軸線は、
前後方向に延びる上部支持枠体112の旋回中心
軸線を構成する)を中心として旋回自在に下部支
持枠体110に装着される。
上記下部支持枠体110とこの下部支持枠体1
10に旋回自在に装着された上部支持枠体112
との間には、図示していないが、下部支持枠体1
10に対して上部支持枠体112を上記旋回支持
軸120を中心として第1図及び第3図において
時計方向(第3図においては詳しくは右下方から
左上方に向かつて見て時計方向)に弾性的に偏倚
せしめるばね手段が介在されている。このばね手
段は一対の圧縮コイルばね(図示せず)から構成
されており、片方の圧縮コイルばねの一端が下部
支持枠体110の垂直前基板116の前面に装着
され、その他端が上部支持枠体112の垂直前基
板122の前面に装着されており、更に、他方の
圧縮コイルばねの一端が下部支持枠体110の垂
直後基板118の後面に装着され、その他端が上
部支持枠体112の垂直後基板124の後面に装
着されている。上述したばね手段(図示せず)
は、上部支持枠体112を旋回支持軸120を中
心として第3図において時計方向に偏倚するが、
ばね手段の弾性偏倚作用によつて上部支持枠体1
12が第3図において時計方向に旋回せしめられ
る際に、容易に理解される如く、上部支持枠体1
12の旋回に応じてばね手段の弾性偏倚力が漸次
小さくなる。そして、上部支持枠体112が第1
図に二点鎖線で示すと共に第3図に示す開位置
(第2図に二点鎖線で示している)まで旋回せし
められると、上記旋回支持軸120を中心として
上部支持枠体112を第3図において時計方向に
旋回せしめんとするばね手段の弾性偏倚力と、上
部支持枠体112及びこれに装着された種々の構
成要素自身の重量に起因して上記旋回支持軸12
0を中心として上部支持枠体112を第3図にお
いて反時計方向(詳しくは、第3図において右下
方から左上方に向かつて見て反時計方向)に旋回
せしめんとするモーメントとが平衡し、かくして
上部支持枠体112は第3図に示す開位置に保持
される。
下部支持枠体110及び上部支持枠体112に
は、更に、上記ばね手段の弾性偏倚作用に抗して
上部支持枠体112を閉位置(上部支持枠体11
2がかかる閉位置に位置付けられると、下部支持
枠体110に装着された種々の構成要素と上部支
持枠体112に装着された種々の構成要素とが第
1図に図示する通りの位置に位置付けられ、かく
して複写を遂行することが可能となる)にロツク
するためのロツク機構が設けられている。図示の
具体例におけるロツク機構は、第3図に図示する
如く、係止軸126とかかる係止軸126に係合
するフツク(図示せず)とを有している。係止軸
126は下部支持枠体110の垂直前基板116
の左端部と垂直後基板118の左端部との間に装
着され、フツク(図示せず)は上部支持枠体11
2の垂直側基板128に植設された支持ピンに旋
回自在に装着されている。上部支持枠体112を
第1図に二点鎖線で示すと共に第3図に示す開位
置(二点鎖線で示している)から旋回支持軸12
0を中心として反時計方向に上記ばね手段(図示
せず)の弾性偏倚作用に抗して上記閉位置まで旋
回せしめると、フツク(図示せず)が係止軸12
6に係止され、かくして上部支持枠体112はば
ね手段の弾性偏倚作用に抗して上記閉位置に確実
にロツクされる。他方、係止軸126とフツク
(図示せず)との係合状態を解除せしめると、ば
ね手段の弾性偏倚作用によつて上部支持枠体11
2は上述した如く旋回支持軸120を中心として
上記閉位置から上記開位置まで旋回せしめられ
る。
第1図乃至第3図を参照して更に説明すると、
図示の静電複写機においては、第1図及び第2図
において二点鎖線130よりも下方に位置する構
成要素(複写紙供給装置40、転写用コロナ放電
器32、剥離用コロナ放電器34、搬送ベルト機
構78、定着装置84等)は下部支持枠体110
に装着され、第1図及び第2図において二点鎖線
130よりも上方に位置する構成要素(回転ドラ
ム12、充電用コロナ放電器28、現像装置3
0、クリーニング装置36、光学装置94等)は
上部支持枠体112に装着される。それ故に、第
1図及び第2図を参照することによつて理解され
る如く、上部支持枠体112を第1図に二点鎖線
で示すと共に第3図に示す(二点鎖線で示してい
る)開位置に位置せしめると、複写紙搬送手段3
8によつて規定される複写紙搬送経路の大部分、
即ち複写紙を回転ドラム12に導くための複写紙
搬送機構38aによつて規定される搬送経路の大
部分及び複写紙をハウジング2外に搬出するため
の複写紙搬出機構38bによつて規定される搬送
経路の大部分が開放される。尚、複写紙搬送機構
38aについては、後に更に詳細に説明する。
上述した通りの静電複写機においては、修理、
点検、清掃、交換等のための装着及び離脱を容易
且つ迅速に遂行し得るように、回転ドラム12と
現像装置30とがユニツトとして構成され、そし
て、このユニツトが上記上部支持枠体112に着
脱自在に装着される。
次に、第1図及び第2図と共に第4図を参照し
て上記ユニツトについて説明すると、全体を番号
132で示すユニツトは、前後方向(第1図及び
第2図において紙面に垂直な方向、第4図におい
て左下方から右上方に向かう方向)に間隔を置い
て配設された前壁134及び後壁136を有する
ユニツト枠138を含んでおり、かかるユニツト
枠138に上記回転ドラム12と上記現像装置3
0が装着される。
まず、第2図と共に第4図を参照して、それ自
体は公知の形態でよい現像装置30の構成を概説
すると、図示の現像装置30は、現像機構140
とトナー補給機構142とから構成されている。
現像機構140は、キヤリアとトナーとから成る
現像剤を収容する現像容器144と、撹拌板14
6及びこの撹拌板146の両面に配設された複数
個の略半円形状の撹拌羽根148を有する撹拌手
段150及び151と、円筒状スリーブ152及
びこの円筒状スリーブ152内に配設されたロー
ル状静止永久磁石154を有する磁気ブラシ手段
156とを具備している。撹拌手段150及び1
51は、所定方向に回転せしめられて、現像容器
144内に収容されている現像剤を撹拌し、かく
してトナーを摩擦帯電せしめる。磁気ブラシ手段
156のスリーブ152は、第2図において時計
方向に回転せしめられる。かかるスリーブ152
は、その中に配設されている永久磁石154の磁
気吸引力によつて、現像剤をその表面に保持し、
かかる現像剤を回転ドラム12上の感光体に施
し、かくして感光体上に形成されている静電潜像
に応じて感光体上にトナーを選択的に付着せしめ
る。トナー補給機構142は、トナーを収容する
トナー容器158と、このトナー容器158の一
端部上方に装着される中空円筒状トナーカートリ
ツジ160と、トナー容器158内に配設された
トナー搬送手段162及びトナー補給手段163
とを具備している。トナーカートリツジ160
は、第2図に図示する如く、その周側壁の所定角
度位置に開封し得る排出開口164を有する。か
ようなトナーカートリツジ160は、その排出開
口164を開封した後に、その排出開口164を
上方に位置せしめた状態で、トナー容器158の
前面に形成された円形開口を通してトナー容器1
58内に挿入され、しかる後にその排出開口16
4が下方に位置する第2図に図示する状態に回転
せしめられる。かくして、トナーカートリツジ1
60内に収容されているトナーが排出開口164
を通して下方に排出されてトナー容器158に供
給される。トナーカートリツジ160の排出開口
164の下方に位置する適宜の形態でよいトナー
搬送手段162は、トナー容器158の後面に装
着されたトナー補給用専用モータ(図示していな
い)によつて駆動され、トナーカートリツジ16
0の排出開口164から排出されたトナーを第2
図において左方へ搬送する。トナー容器158の
左端下部に配設された適宜の形態でよいトナー補
給手段163は、上記トナー補給用専用モータ
(図示していない)によつて回転駆動され、上記
トナー搬送手段162によつて搬送されたトナー
を、トナー容器158の左端に形成された開口1
66を通して上記現像機構140の現像容器14
4に補給する。トナー容器158の左端壁には、
そこから左方に延び上記現像機構140の上方を
覆うカバー168が固定されている。
主として第4図を参照して、上述した通りの現
像装置30のユニツト枠138への装着方式を説
明すると、次の通りである。現像容器144は、
補助ステー169が固定されたユニツト枠138
の前壁134及び後壁136を通して止めねじ1
70を螺着することによつて、図示の通りにユニ
ツト枠138の前壁134及び後壁136間に固
定される。現像機構140の撹拌手段150及び
151はその前端部及び後端部に装着された円形
外周面を有する軸支部材172を有しており、か
かる軸支部材172をユニツト枠138の前壁1
34及び後壁136に形成されている孔174及
び176に夫々装着することによつて、ユニツト
枠138の前壁134及び後壁136間に回転自
在に装着される。同様に、磁気ブラシ手段156
も、その前端部及び後端部に装着された円形外周
面を有する軸支部材178を有し、かかる軸支部
材178をユニツト枠138の前壁134及び後
壁136に形成されている孔180に装着するこ
とによつて、ユニツト枠138の前壁134及び
後壁136間に回転自在に装着される。
上記撹拌手段150及び151の後端(後端部
に装着された軸支部材172よりも後方)及び上
記磁気ブラシ手段156の後端(後端部に装着さ
れた軸支部材178よりも後方)には、更に、歯
車(図示せず)が固定される。これらの歯車は適
宜に歯車を介して相互に係合せしめられ、そして
それらのうちの1個の歯車は、ユニツト132が
後述する如くして上記上部支持枠体112に所要
の通りに装着されて上部支持枠体112が上記閉
位置に位置付けられると、静電複写機の主駆動源
を構成する電動モータの如き駆動源に、適宜の伝
動系列を介して駆動連結される。一体的に組立て
られたトナー補給機構142は、トナー容器15
8の前面及び後面に存在する突出部に形成されて
いる孔182(第4図において、その前面の突出
部に形成されている孔のみを示す)を通して、上
記現像容器144の右縁に存在する突出部に形成
されているねじ孔184に止めねじ(図示せず)
を螺着することによつて、上記現像容器144に
固定される。
次いで、回転ドラム12の構成を説明すると、
図示の回転ドラム12は円筒状のドラム本体を具
備し、かかるドラム本体の実質上全幅に渡つてそ
の全周に感光体が配設されている。このドラム本
体の両端にはボス部186が形成された側部プレ
ート188(第4図において片方の側部プレート
188aのみを示す)が固定され、この側部プレ
ート188のボス部186に軸受部材190が装
着されている。上記回転ドラム12には更に、そ
の後端部の全周面にギア部192が形成されてい
る。
主として第4図を参照して、上述した通りの回
転ドラム12のユニツト枠138への装着方式を
説明すると、次の通りである。ユニツト枠138
の前壁134の後面と後壁136の前面には上方
に開放された半円形状の受部194が形成されて
おり、上述した回転ドラム12は、その両端に装
着された軸受部材190を上記受部194に上方
から挿入することによつて、ユニツト枠138の
前壁134及び後壁136間に回転自在に装着さ
れる。他方、上記ユニツト枠138が装着される
上部支持枠体112の垂直前基板122の後面及
び垂直後基板124の前面には、図示していない
が下端に半円形の切欠きを有する拘束片が固定さ
れている。かかる拘束片の切欠きは、ユニツト1
32を後述する如くして上部支持枠体112に所
要の通りに装着すると、受部194の直ぐ内側に
おいて、回転ドラム12の両端に装着された軸受
部材190の上半面に当接し、かくして軸受部材
190(従つて、回転ドラム12)が受部194
から上方へ移動するのを確実に阻止する。ユニツ
ト132が所要の通りに上部支持枠体112に装
着されると、回転ドラム12の後端部に形成され
たギア部192は、図示していない連結機構を介
して、静電複写機の主駆動源を構成する電動モー
タの如き駆動源(図示せず)に駆動連結される。
回転ドラム12及び現像装置30が装着された
ユニツト枠138には、更に、手動送給装置42
の一部を構成する案内板58及び送給ローラ62
並びに案内手段68、搬送ローラ72及び案内手
段76が設けられている。この案内板58及び送
給ローラ62は、ユニツト枠138に代えて、上
部支持枠体112に装着することもできる。第2
図及び第4図を参照して、ユニツト枠138の前
壁134及び後壁136の各々の右端部と各々の
中央下端部には、長孔196及び198が形成さ
れている。送給ローラ62は両端部に軸部62a
(第4図において片方のみを示す)を有しており、
この軸部62aをユニツト枠138の前壁134
及び後壁136に形成された長孔196に夫々装
着することによつて、ユニツト枠138の前壁1
34及び後壁136間に長孔196に沿つて移動
自在に且つ回転自在に装着される。また、搬送ロ
ーラ72は両端部に軸部72aを有しており、こ
の軸部72aをユニツト枠138の前壁134及
び後壁136に形成された長孔198に装着する
ことによつて、ユニツト枠138の前壁134及
び後壁136間に長孔198に沿つて移動自在に
且つ回転自在に装着される。送給ローラ62及び
搬送ローラ72の各々は、夫々、片方の軸部62
a及び72aの各々の上部を夫々跨つて両端部が
ユニツト枠138の前壁134に装着されるばね
部材(図示せず)と他方の軸部62a及び72a
の各々の上部を夫々跨つて両端部がユニツト枠1
38の後壁136に装着されるばね部材(図示せ
ず)の作用によつて、下方に向かつて弾性的に偏
倚せしめられる。このユニツト枠138の前壁1
34及び136間には、更に、送給ローラ62の
装着位置よりも複写紙搬送方向上流側に案内板5
8、送給ローラ62の装着位置と搬送ローラ72
の装着位置との間に案内手段68、搬送ローラ7
2の装着位置よりも複写紙搬送方向下流側に案内
手段76が設けられている。更に詳しく説明する
と、ユニツト枠138の前壁134及び後壁13
6の右端には突出右端が形成されており、かかる
突出右端の下面にその左端が固定されることによ
つて、案内板58は複写紙搬送方向上流側に突出
して固定されている(第2図参照、第4図におい
ては、この案内板58を省略している)。図示の
具体例の案内手段68は第4図から容易に理解さ
れる如く幅方向(第2図において紙面に垂直な方
向、第4図において左下方から右上方へ向かう方
向)に間隔を置いて配設された複数個の案内リブ
200から構成されている。これらの案内リブ2
00は現像装置30の現像容器144と一体に形
成されている。第4図及び第5図から理解される
如く、幅方向(第5図において左右方向)に間隔
を置いて配設された複数個の案内リブ200の
各々は、複写紙搬送方向下流(第5図において上
方)に向かつて幅方向外側に傾斜して延びてい
る。即ち、幅方向中央を境にして幅方向前方(第
5図において左方)に位置する案内リブ200は
複写紙の搬送方向下流に向かつて幅方向前方に傾
斜して設けられ、他方幅方向後方(第5図におい
て右方)に位置する案内リブ200は複写紙の搬
送方向下流に向かつて幅方向後方に傾斜して設け
られている。また、案内手段76も、第4図及び
第5図から理解される如く、幅方向(第2図にお
いて紙面に垂直な方向、第5図において左右方
向)に間隔を置いて配設された複数個の案内リブ
202から構成されている。これらの案内リブ2
02も現像容器144と一体に形成されている。
複数個の案内リブ202の各々も、複写紙搬送方
向下流(第5図において上方)に向かつて幅方向
外側に傾斜して延びている。即ち幅方向中央を境
にして幅方向前方(第5図において左方)に位置
する案内リブ202は複写紙の搬送方向下流に向
かつて幅方向前方に傾斜して設けられ、他方幅方
向後方(第5図において右方)に位置する案内リ
ブ202は複写紙の搬送方向下流に向かつて幅方
向後方に傾斜して設けられている。案内手段68
及び76がかくの通りに構成されている故に、複
写紙が案内手段68及び76に当接して案内され
る(更に詳しくは案内リブ200及び202の下
端縁に当接して案内される)際には、複写紙の左
右両部が両側に拡げられるように案内され、複写
紙供給装置から複写紙が送出される際に複写紙に
皺が生成されたとしても、かかる複写紙が回転ド
ラム12に到達するまでに複写紙の皺が効果的に
除去される。
具体例では上述した如く、ユニツト枠138に
設けられた案内手段68及び76を現像装置30
の現像容器144と一体に形成された複数個の案
内リブ200及び202より構成しているが、現
像容器144と別体に構成することもでき、この
場合には、例えば、案内リブを支持部材に設け
て、この支持部材をユニツト枠138の前壁13
4と後壁136との間に装着するようにすればよ
い。
他方、上記送給ローラ62と協働する送給ロー
ラ60及び搬送ローラ72と協働する搬送ローラ
70は、第2図から理解される如く、下部支持枠
体110に装着されている。送給ローラ60及び
搬送ローラ70は、夫々、下部支持枠体110の
垂直前基板116及び垂直後基板118(第3
図)間に旋回自在に装着され、静電複写機の主駆
動源を構成する駆動源(図示せず)に適宜のクラ
ツチ手段及び伝動系列を介して駆動連結されてい
る。この下部支持枠体110の垂直前基板116
と垂直後基板118との間には、更に、案内板5
8に対向して送給ローラ60の装着位置よりも複
写紙搬送方向上流側に手動送給装置42の一部を
構成する案内板56、案内手段68の右部(複写
紙の搬送方向に見て上流部)に対向して送給ロー
ラ60の装着位置と搬送ローラ70の装着位置と
の間に案内手段64、案内手段64及び案内手段
68の左部(複写紙の搬送方向に見て下流部)に
対向して複写紙供給装置40の部位と搬送ローラ
70の装着位置との間に案内手段66、及び案内
手段76に対向して搬送ローラ70の装着位置よ
りも複写紙搬送方向の下流側に案内手段74が、
夫々、固定されている。図示の具体例では案内手
段64,66及び74は、夫々、プレート状の案
内板から構成されている。
上記静電複写機においては、第2図から理解さ
れる如く、カセツト形式の複写紙供給装置40に
関連して案内手段64及び68と案内手段66、
搬送ローラ対70及び72、並びに案内手段74
及び76によつて複写紙供給装置40から送出さ
れた複写紙を回転ドラム12に導くための第1の
複写紙搬送機構が構成され、この第1の複写紙搬
送機構は、上側に配設された案内手段68、搬送
ローラ72、並びに案内手段76(いずれも第1
の複写紙搬送機構の上側要素を構成する)と、下
側に配設された案内手段64及び66、搬送ロー
ラ70、及び案内手段74(いずれも第1の複写
紙搬送機構の下側要素を構成する)との間に複写
紙を搬送する複写紙搬送経路を規定している。ま
た、シート部材手動送給装置42に関連して案内
手段64及び66と案内手段68、搬送ローラ対
70及び72、並びに案内手段74及び76によ
つて手動送給装置42からの複写紙の如きシート
部材を回転ドラム12に導くための第2の複写紙
搬送機構が構成され、この第2の複写紙搬送機構
は、上側に配設された案内手段68、搬送ローラ
72、及び案内手段76(いずれも第2の複写紙
搬送機構の上側要素を構成する)と、下側に配設
された案内手段64及び66、搬送ローラ70、
並びに案内手段74(いずれも第2の複写紙搬送
機構の下側要素を構成する)との間にシート部材
(複写紙)を搬送する複写紙搬送経路を規定して
いる。
上述した通りのユニツト132は、ユニツト枠
138を後述する如くして上部支持枠体112に
装着した後に更に上部支持枠体112を上記閉位
置に位置付けると、第1図に示すと共に第2図に
実線で示す位置に位置付けられて、送給ローラ対
60及び62並びに搬送ローラ対70及び72は
圧接状態(ニツプ状態)に保持され、かかる状態
から上部支持枠体112を上記開位置に位置付け
ると、ユニツト132は第2図に二点鎖線で示す
位置に位置付けられて、後に詳述する如く、第1
の複写紙搬送機構によつて規定された複写紙搬送
経路及び第2の複写紙搬送機構によつて規定され
た複写紙搬送経路の大部分又は全部が開放され
る。
次に、第2図乃至第4図を参照して、上記ユニ
ツト132の上部支持枠体112への装着様式に
ついて説明する。第3図に図示する如く、上部支
持枠体112の垂直前基板122の前面には横方
向(第2図において左右方向、第3図において左
下方から右上方へ向かう方向)に間隔を置いて、
前後方向前方へ突出している2個の係止ピン20
4(係止突起を構成する)が植設され、また上部
支持枠体112の垂直後基板124には横方向に
間隔を置いて2個の係止開口206が形成されて
いる。一方、第4図に図示する如く、ユニツト枠
138の前壁134には、横方向(第4図におい
て左上方から右下方に向かう方向)に間隔を置い
て、上記上部支持枠体112の垂直前基板122
に植設された係止ピン204に係合可能な2個の
係止開口208が形成されている(更に詳しく
は、一方の係止開口208はユニツト枠138の
前壁134の上端に形成されている突出部134
aに形成されており、他方の係止開口208は前
壁134の左端に形成されている突出端部134
bに形成されている)。また、ユニツト枠138
の後壁136の後面には、横方向に間隔を置い
て、前後方向後方へ突出している上記上部支持枠
体112の垂直後基板124に形成された係止開
口206に係合可能な2個の係止ピン210(係
止突起を構成する)が植設されている(更に詳し
くは、一方の係止ピン210はユニツト枠138
の後壁136の上端に形成されている突出部13
6aの後面に植設され、他方の係止ピン210は
後壁136の左端部136bの後面に植設されて
いる)。図示の具体例では、上述した如く上部支
持枠体112の垂直前基板122に植設された係
止ピン204に対応してユニツト枠138の前壁
134に係止開口208を形成しているが、所望
ならば、上記垂直前基板122に上記係止開口を
形成し、上記係止開口に対応してユニツト枠13
8の前壁134に係止ピンを植設することも可能
である。更にまた、図示の具体例では、上述した
如く上部支持枠体112の垂直後基板124に形
成された係止開口206に対応してユニツト枠1
38の後壁136に係止ピン210を植設してい
るが、所望ならば、上記垂直後基板124に係止
ピンを植設し、上記係止ピンに対応して上記ユニ
ツト枠138の後壁136に係止開口を形成する
ことも可能である。
上述した下部支持枠体110には、第3図に図
示する如く、上記ユニツト枠138を一時的に支
持するためのユニツト仮載置手段が設けられてい
る。第3図を参照して説明すると、具体例におけ
るユニツト仮載置手段は4個の支持ピン212か
ら構成されており、前後方向後方へ突出している
2個の支持ピン212が横方向(第2図において
左右方向、第3図において左下方から右上方へ向
かう方向)に間隔を置いて下部支持枠体110の
垂直前基板116の後面に植設され、前後方向前
方へ突出している2個の支持ピン212が横方向
に間隔を置いて下部支持枠体110の垂直後基板
118の前面に植設されている。かかるユニツト
仮載置手段においては、下部支持枠体110の垂
直前基板116に植設された支持ピン212上に
ユニツト枠138の前壁134が載置され(更に
詳しくは、片方の支持ピン212には前壁134
の右端部の下端縁に形成されている切欠き部21
4aが載置され、他方の支持ピン212には前壁
134の左端部の下端縁に形成されている切欠き
部214bが載置される)、また下部支持枠体1
10の垂直後基板118に植設された支持ピン2
12上にユニツト枠138の後壁136が載置さ
れる(更に詳しくは、片方の支持ピン212には
後壁136の右端部の下端縁に形成されている切
欠き部216aが載置され、他方の支持ピン21
2には後壁136の左端部の下端縁に形成されて
いる切欠き部216bが載置される)。この静電
複写機においては、更に、ユニツト132がユニ
ツト仮載置手段(第3図)に載置される際には、
ユニツト枠138の前壁134の前面の一部が下
部支持枠体110の垂直前基板116の後面に案
内され、またユニツト枠138の後壁136に植
設された片方の係止ピン212(具体例では、後
壁136の上端に形成されている突出部136a
の後面に植設されている係止ピン210)の端面
が上部支持枠体112の垂直後基板124の前面
に案内されるように構成されている。従つて、ユ
ニツト132を上記ユニツト仮載置手段に載置す
ると、ユニツト枠138の前壁134の前面が下
部支持枠体110の垂直前基板116の後面に当
接してユニツト枠138の前後方向前方への移動
が阻止され、またユニツト枠138の後壁136
に植設された片方の係止ピン210の端面が上部
支持枠体112の垂直後基板124の前面に当接
してユニツト枠138の前後方向後方への移動が
阻止される。更にまた、かかるユニツト仮載置手
段に載置されると、第3図及び第4図から容易に
理解される如く、ユニツト枠138の前壁134
に形成された切欠き部214a及び214bの水
平縁部が下部支持枠体110の垂直前基板116
に植設された支持ピン212の上端に当接すると
共にユニツト枠138の後壁136に形成された
切欠き部216a及び216bの水平縁部が下部
支持枠体110の垂直後基板118に植設された
支持ピン212の上端に当接して、ユニツト枠1
38の上下方向下方への移動が阻止され、上記前
壁134に形成された切欠き部214aの左垂直
縁部が上記垂直前基板116に植設された片方の
支持ピン212の左端に当接すると共に上記後壁
136に形成された切欠き部216aの左垂直縁
部が上記垂直後基板124に植設された片方の支
持ピン212の左端に当接して、ユニツト枠13
8の横方向右方への移動が阻止され、また上記前
壁134に形成された切欠き部214bの右垂直
縁部が上記垂直前基板116に植設された他方の
支持ピン212の右端に当接すると共に上記後壁
136に形成された切欠き部216bの右垂直縁
部が上記垂直後基板118に植設された他方の支
持ピン212の右端に当接して、ユニツト枠13
8の横方向左方への移動が阻止される。かくし
て、ユニツト132が上方からユニツト仮載置手
段上に載置すると、上述した如くしてユニツト1
32は、ユニツト仮載置手段上の仮載置位置に確
実に位置付けられる。
そして、かかる状態(ユニツト枠138がユニ
ツト仮載置手段上の仮載置位置に位置付けられて
いる)において、更に上述した如くして上部支持
枠体112を上記閉位置に位置付けると、上記ユ
ニツト枠138の前壁134に形成された係止開
口208と上記上部支持枠体112の垂直前基板
122に植設された係止ピン204とが前後方向
に整合せしめられると共に、上記ユニツト枠13
8の後壁136に植設された係止ピン210と上
記上部支持枠体112の垂直後基板124に形成
された係止開口206とが前後方向に整合せしめ
られ、かくして、ユニツト枠138の前後方向後
方への移動が可能となる。上部支持枠体112を
上記閉位置に位置付けた後、更にユニツト132
を前後方向後方へ移動せしめると、ユニツト枠1
38の前壁134に形成された係止開口208に
上部支持枠体112の垂直前基板122に植設さ
れた係止ピン204が挿入せしめられると共に、
上部支持枠体112の垂直後基板124に形成さ
れた係止開口206にユニツト枠138の後壁1
36に植設された係止ピン210が挿入せしめら
れる(従つて、かくすることにより、ユニツト枠
138が上部支持枠体112に装着される)。
ユニツト132を前後方向後方へ移動せしめる
とユニツト枠138の後壁136の一部が上部支
持枠体112の垂直後基板124の前面に当接せ
しめられると共にユニツト枠138の前壁134
の一部が上部支持枠体112の垂直前基板122
の前面に当接せしめられて、ユニツト枠138の
前後方向後方への移動が阻止される。かくして、
ユニツト132は、上記仮載置位置から前後方向
後方へ移動せしめられると、所要装着作用位置に
確実に位置付けられ、かかる状態いおいては上述
した記載から容易に理解される如く、前後方向前
方への移動のみが可能となる。
上記静電複写機には、更に、所要装着作用位置
にあるユニツト132の前後方向への移動を拘束
するための拘束手段(図示せず)が設けられてい
る。従つて、上述した如くして所要装着作用位置
に位置付けられたユニツト132の移動を拘束手
段により拘束することによつて、ユニツト132
は上述した如くして所要の通りに上部支持枠体1
12に装着される。ユニツト132が上部支持枠
体112に所要通りに装着されると、このユニツ
ト132は上部支持枠体112と一体に旋回支持
軸120を中心として旋回せしめられる。
ユニツト132を上部支持枠体112に装着し
た後この上部支持枠体112を上述した如くして
第1図に二点鎖線で示すと共に第3図に示す開位
置に位置付けると、ユニツト132は第2図に二
点鎖線で示す位置に位置付けられる。ユニツト1
32がかかる位置に位置付けられると、第2図か
ら理解される如く、案内板56及び58間、送給
ローラ60及び62間、案内手段64及び66と
案内手段68との間、搬送ローラ70及び72
間、並びに案内手段74及び76間が開放され
る。即ち、複写紙供給装置40からの複写紙を回
転ドラム12に導くための第1の複写紙搬送機構
に関しては案内手段66及び68の間、搬送ロー
ラ70及び72の間、並びに案内手段74及び7
6の間が開放され、第1の複写紙搬送機構によつ
て規定された複写紙搬送経路の大部分が開放され
る。また、手動供給装置42からの複写紙の如き
シート部材を回転ドラム12に導くための第2の
複写紙搬送機構に関しては案内手段64及び66
と案内手段68との間、搬送ローラ対70及び7
2間、並びに案内手段74及び76間が開放さ
れ、第2の複写紙搬送機構によつて規定された複
写紙搬送機構の全部が開放される。かくして、上
部支持枠体112を上記開位置に位置付けると、
複写紙搬送経路の大部分又は全部が開放され、特
に搬送ローラ対70及び72のニツプ状態が解除
されるため、かかる複写紙搬送経路に複写紙が詰
まつた場合にも複写紙を容易に取り出すことが可
能となる。
他方、ユニツト132を上部支持枠体112に
装着した後上部支持枠体112を上述した如くし
て第1図に実線で示す閉位置に位置付けると、ユ
ニツト132は第2図に実線で示す位置に位置付
けられる。ユニツト132がかく位置付けられる
と、第2図から理解される如く、送給ローラ対6
0及び62並びに搬送ローラ対70及び72は圧
接状態に保持される。
以上、本考案に従つて構成された静電複写機の
好適具体例について説明したけれども、本考案は
かかる具体例に限定されるものではなく、本考案
の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従つて構成された静電複写
機の全体的構成を示す簡略断面図。第2図は、第
1図の静電複写機における複写紙搬送機構及びそ
の近傍を示す断面図。第3図は、第1図の静電複
写機におけるシエル型支持構造体を示す簡略斜視
図。第4図は、第1図の静電複写機におけるユニ
ツトを示す分解斜視図。第5図は、第4図のユニ
ツトに設けられた案内手段及びその近傍を示す底
面図。 2……ハウジング、12……回転ドラム、30
……現像装置、38……複写紙搬送手段、38a
……複写紙搬送機構、110……下部支持枠体、
112……上部支持枠体、120……旋回支持
軸、122……垂直前基板、124……垂直後基
板、132……ユニツト、134……前壁、13
6……後壁、138……ユニツト枠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下部支持枠体と、開位置と閉位置との間を旋回
    自在に該下部支持枠体に装着された上部支持枠体
    と、該上部支持枠体に着脱自在に装着されたユニ
    ツト枠及び該ユニツト枠に回転自在に装着された
    回転ドラムを含むユニツトと、複写紙供給装置
    と、該複写紙供給装置から送出される複写紙を該
    回転ドラムに導くための複写紙搬送機構とを具備
    し、該複写紙搬送機構は相互に協働する少なくと
    も1個の下側搬送ローラ及び少なくとも1個の上
    側搬送ローラ並びに相互に協働する少なくとも1
    個の下側案内手段及び上側案内手段を含み、該下
    側搬送ローラ及び該下側案内手段は該下部支持枠
    体に装着されており、該上側搬送ローラ及び該上
    側案内手段は該ユニツト枠に装着されており、該
    上側案内手段は幅方向に間隔を置いて配設された
    複数個の案内リブから構成されており、該案内リ
    ブの各々は複写紙搬送方向下流に向かつて幅方向
    外側に傾斜して延びている、ことを特徴とするシ
    エル型静電複写機。
JP12846683U 1983-08-22 1983-08-22 シエル型静電複写機 Granted JPS6036646U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56114976A (en) * 1980-02-15 1981-09-09 Canon Inc Picture forming device
JPS5813526B2 (ja) * 1974-03-27 1983-03-14 藤沢薬品工業株式会社 ドウブツヨウサツキンソセイブツ

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