JPH02138B2 - - Google Patents

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JPH02138B2
JPH02138B2 JP13443686A JP13443686A JPH02138B2 JP H02138 B2 JPH02138 B2 JP H02138B2 JP 13443686 A JP13443686 A JP 13443686A JP 13443686 A JP13443686 A JP 13443686A JP H02138 B2 JPH02138 B2 JP H02138B2
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cylinder
forced return
die
compression
oil
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JP13443686A
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Tadayoshi Kasahara
Akira Tanabe
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KANDENKO KK
NIPPON BAANDEI KK
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KANDENKO KK
NIPPON BAANDEI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電線の接続スリーブを圧縮するための
油圧工具に関するものである。
[従来の技術] 電線のスリーブ接続作業を行なう際に油圧工具
のダイスでスリーブを圧縮するとスリーブにダイ
スが食込むことがあり、この食込んだダイスをス
リーブから引離すには相当の力が必要となる。そ
こでたとえば油圧シリンダにスプリングを設けて
圧縮スリーブに食込んだダイスを引離すように構
成することがその一つの対策として考えられる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながらスプリングを用いて圧縮スリーブ
に食込んだダイスを引離すように構成したので
は、ダイスがスリーブに強く食込んでいない場合
には引離すことができても、スリーブに強く食込
んでいる場合にはスプリングの力では引離すこと
が困難であり、接続作業を迅速化することができ
ないという問題点がある。
この点に鑑み本発明はダイスがスリーブに強く
食込んでいても容易に引離すことができるように
して接続作業の迅速化を可能にした電線接続用油
圧工具を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 前記の問題点を解決するために本発明は、シリ
ンダボデイAの端部におけるシリンダヘツドA2
の油路に切換開閉弁を設け、このシリンダヘツド
A2の内側からシリンダ部A1内に突出する固定
円柱部Bに強制戻し油路B4を設け、この固定円
柱部Bに強制戻し可動シリンダEを嵌挿して強制
戻し油圧室E4を形成し、この強制戻し可動シリ
ンダEを附勢する自動戻しスプリングFを設け、
前記シリンダ部A1に嵌挿した圧縮用中空ラムD
の中空円筒部D1内に強制戻し遊動ピストンGを
嵌挿し、前記圧縮用中空ラムDのラム盤D2に可
動ダイスD4を取付けるとともに、シリンダボデ
イAに設けたクランプダイヘツドCに固定ダイス
C1を取付けて電線接続スリーブ圧縮装置を構成
したものである。
[作用] 接続スリーブの圧縮は、前記のシリンダボデイ
Aのシリンダ部A1内に油圧ポンプから油圧をか
け圧縮用中空ラムDを押圧して可動ダイスD4で
接続スリーブを圧縮する。また、ダイスの引戻し
は、ダイスが接続スリーブに強く食込んでいない
場合には、自動戻しスプリングFにより圧縮用中
空ラムDと可動ダイスD4を戻し、ダイスが接続
スリーブに強く食込んでいる場合には、固定円柱
部Bの強制戻し油路B4から強制戻し油圧室E4
に油圧をかけ、強制戻し遊動ピストンGにより中
空円筒部D1内の油量スペースを保持し、強制戻
し可動シリンダEを押し戻すことにより圧縮用中
空ラムDと可動ダイスD4を引戻すのである。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面により説明する。第
1図は本発明装置の断面を、第2図は第1図の
−線方向に見た端面を、第3図、第4図は第1
図の−線および−線の断面を、第5図は
第1図のシリンダ内の各部材をそれぞれ示す。
<本発明装置の概要> 本発明の装置は、シリンダボデイAと、その内
部中央に一体に形成した固定円柱部Bおよび端部
に一体に結合して固定ダイスC1を取付けたクラ
ンプダイヘツドCと、シリンダボデイA内に嵌挿
し外端に可動ダイスD4を取付けた圧縮用中空ラ
ムDと、圧縮後のダイスがスリーブに食込んだ場
合にダイスを強制的に引戻すために固定円柱部B
の外周に嵌挿した強制戻し可動シリンダEと、圧
縮後の通常の場合のダイスを自動的に戻すための
自動戻しスプリングFと、ダイスを強制的に引戻
すときに戻し油量の収容スペースを形成する強制
戻し遊動ピストンGを備えたものである。
<装置の各部の詳細> :シリンダボデイA: シリンダボデイAは、シリンダ部A1の右端部
にシリンダヘツドA2を設け、このシリンダヘツ
ドA2の内側面の中心部には固定円柱部Bを取付
けてシリンダ部A1内の中央部に長く突出させ
る。また、シリンダ部A1の左方の開口端部側に
は、この開口端部に間隔をおいて対向する固定ダ
イスC1を取付けたクランプダイヘツドCをネジ
等でシリンダ部A1に一体に結合する。なおC2
は固定ダイスC1を着脱自在に取付けるためにク
ランプダイヘツドCに設けた突縁、C3は固定ダ
イスC1の接続スリーブ圧縮用凹部である。
前記のシリンダヘツドA2には、その外側中央
に油入口A3を有するホース接続部A4を設け、
この油入口A3に直交連通する油路A5を設けて
シリンダ部A1内に開口A6させ、この油路A5
には、シリンダ部A1の内部から開口A6を経て
油入口A3に向う方向の油路は開くがこれとは逆
の油入口A3からシリンダ部A1の内部に向う方
向の油路は閉じるようにした逆止弁A7を設け
る。また前記油入口A3に直交連通する油路A8
を設けてシリンダ部A1内に開口A9させるとと
もに、この油路A8を開閉する切換開閉弁A10
を設ける。なお前記の逆止弁A7は省略してもよ
く、また切換開閉弁A10はねじ等で取付けて手
動等で回して前後に進退するように構成してもよ
い。
:固定円柱部B: 固定円柱部Bは、シリンダヘツドA2の内側中
心部からその中間部分までを小径部B1に形成す
るとともに、中間部分から先端部分までを大径部
B2に形成し、小径部B1と大径部B2の境界に
段部B3を形成する。この小径部B1の中心部に
は前記油入口A3に連通させて強制戻し用の油路
B4を貫通して設け、小径部B1の先端部の段部
B3の付近においてこの強制戻し油路B4の先端
を小径部B1の外側面に開口B5させ、また大径
部B2の先端には鍔部B6を設ける。
:圧縮用中空ラムD: 前記シリンダボデイAのシリンダ部A1の内側
にはその内周面を滑動する圧縮用中空ラムDを嵌
挿する。この圧縮用中空ラムDは、前記のシリン
ダ部A1の内周面に沿つて嵌挿されて滑動する中
空円筒部D1の端部にラム盤D2を一体に設けた
もので、ラム盤D2は中空円筒部D1側の内面を
受圧面D3としその反対側に可動ダイスD4を取
付ける。D6は凹部、D7は可動ダイスD4を着
脱自在に取付けるための取付用突縁、D8は可動
ダイスD4の接続スリーブ圧縮用凹部である。
また中空円筒部D1はその内部を油室にし、そ
の筒壁の開口端縁の内側には掛止環D5を設け
る。
:強制戻し可動シリンダE: 前記の固定円柱部Bの外周にはこれに沿つて滑
動する強制戻し可動シリンダEを嵌挿する。この
強制戻し可動シリンダEは、一端が開口した中空
円筒部E1の他端の底部を受圧部E2とし、この
受圧部E2の外周に掛止鍔E3を設け、中空円筒
部E1を前記固定円柱部Bの大径部B2に嵌合す
るとともに、受圧部E2の中央孔に前記固定円柱
部Bの小径部B1を貫通させて、この小径部B1
の外周面と中空円筒部E1の内周面との間の間隙
に、強制戻し可動シリンダEを駆動する圧油のた
めの強制戻し油圧室E4を形成したものである。
:自動戻しスプリングF: 前記の固定円柱部Bの大径部B2の先端の鍔部
B6と強制戻し可動シリンダEの受圧部E2の外
周の掛止鍔E3との間には、自動戻しスプリング
Fを装着する。この自動戻しスプリングFは前記
の強制戻し可動シリンダEをシリンダヘツドA2
側に向けて附勢する。
:強制戻し遊動ピストンG: 前記の圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1内に
は、ラム盤D2の受圧面D3と固定円柱部Bの大
径部B2の先端との間に強制戻し遊動ピストンG
を嵌入して設置し、この強制戻し遊動ピストンG
と受圧面D3との間にバネG1を介在設置する。
なおG2は凸部で先端はラム盤D2の凹部D6に
嵌入できる径にし、G3はバネ受け溝である。
<各部の動作> 前記のように構成した本発明の装置は第6図乃
至第9図に示したような順序で電線接続スリーブ
を圧縮する動作を行なう。同図において、Pは油
圧ポンプ、単線で略示したHは接続ホースを示
し、Wは電線の接続部、Sは接続スリーブを示
す。
:油圧をかける前の状態:(第6図参照) 電線接続スリーブの圧縮動作を行なう前のまだ
油圧をかけないときの状態は第6図示のように、
強制戻し可動シリンダEは自動戻しスプリングF
によりシリンダヘツドA2側に附勢されており、
この強制戻し可動シリンダEは右端の受圧部E2
に設けた掛止鍔E3が、圧縮用中空ラムDの中空
円筒部D1の筒部の開口端縁の内側の掛止環D5
に当接して右方に押すので、圧縮用中空ラムDも
シリンダヘツドA2側に押された位置にあり、可
動ダイスD4は固定ダイスC1から離れている。
:接続スリーブを圧縮する動作:(第7図参照) 前記の状態において、電線接続部W、接続スリ
ーブSを固定ダイスC1に置き、第7図示のよう
に、切換開閉弁A10を後退させ油路A8を開い
てシリンダ部A1内に連通させておき、油圧ポン
プPで約700Kg/cm2程度の油圧をかければ、その
圧油は油入口A3、油路A8を経て開口A9から
シリンダ部A1内に流入し油圧をかける。このと
き逆止弁A7にはシリンダ部A1側から油圧がか
かるが油入口A3からも油路A5を通して同じ油
圧がかかるので、逆止弁A7は弁バネA7′の押
圧力により保持される。
このようにシリンダヘツドA2の内部に圧油が
流入すると強制戻し可動シリンダEの受圧部E2
がこの流入した圧油により左方に押され、このた
め圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1の開口端内
側に設けた掛止環D5と、これに対向する強制戻
し可動シリンダEの掛止鍔E3との間が開いて間
隙が形成されるので、この間隙から圧油は中空円
筒部D1内に矢印方向に流入し、強制戻し可動シ
リンダEの受圧部E2の外側面と中空円筒部D1
の筒壁の端縁面に油圧をかける。なおこのとき油
入口A3からの圧油は固定円柱部Bの小径部B1
の強制戻し油路B4にも入り、この開口B5から
小径部B1と強制戻し可動シリンダEとの間の強
制戻し油圧室E4の内部にも入るので、可動シリ
ンダEの受圧部E2はこの強制戻し油圧室E4内
からも油圧を受けるが、この受圧部E2の受圧面
積は、強制戻し油圧室E4内の受圧面積よりも、
受圧部E2の外側面における受圧面積のほうが大
なので、この大なるほうの受圧面積が受圧する面
積差分の差圧で可動シリンダEが押されて矢印方
向に左方に移動することになる。
前記のように圧油が圧縮用中空ラムDの中空円
筒部D1内に流入するとこの中空円筒部D1内に
油圧がかかり、強制戻し遊動ピストンGが矢印方
向の油圧を受けて左方に押圧され、ラム盤D2の
受圧面D3も矢印方向に左方に押圧されるので、
このラム盤D2に取付けられた可動ダイスD4は
固定ダイスC1に置かれた接続スリーブSを圧縮
して電線接続部Wを圧縮接続するのである。
このときには、強制戻し可動シリンダEの掛止
鍔E3は、圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1の
筒壁の開口端縁の内側の掛止環D5に当接して中
空円筒部D1の左方移動とともに一緒に左方に押
されるので、この強制戻し可動シリンダEも矢印
方向に左方に移動する。このためシリンダボデイ
Aに固定されていて動かない固定円柱部Bの大径
部B2の先端の鍔部B6と、強制戻し可動シリン
ダEの掛止鍔E3との間に挟まれている自動戻し
スプリングFは、掛止鍔E3の左方移動により圧
縮されたままの状態を保持する。
:ダイス戻し動作:(1) (スリーブに食込んでいない場合… …自動戻しスプリングFによる戻し動作) (引き続き第7図参照) 前記のようにして圧縮接続を終了したならば、
つぎに、油圧ポンプPの油圧を解除して圧縮用中
空ラムDの中空円筒部D1内の油圧をゼロにす
る。これにより圧縮用中空ラムDを矢印方向に左
方に押圧していた油圧がゼロになり、この圧縮用
中空ラムDの中空円筒部D1の開口端の掛止環D
5が強制戻し可動シリンダEの掛止鍔E3を左方
に押す力が開放されるので、この掛止鍔E3は自
動戻しスプリングFの弾力により右方に押し戻さ
れる。この掛止鍔E3の右方移動はこれに当接し
ている前記の中空円筒部D1の掛止環D5を右方
に押しながら移動するので圧縮用中空ラムDも右
方向に移動し、接続スリーブSを圧縮していた可
動ダイスD4を右方に引き戻すのである。
そしてこのように圧縮用中空ラムDが右方向に
移動するときにはシリンダボデイAのシリンダ部
A1内の油は油路A8を通つて油圧ポンプPに押
し戻される。また、圧縮用中空ラムDの中空円筒
部D1内にあつて油圧によりラム盤D2に押しつ
けられていた強制戻し遊動ピストンGも油圧がゼ
ロになるのでバネG1によつて第6図示の位置に
復帰することになる。
このように接続スリーブSを圧縮していた可動
ダイスD4が接続スリーブに食込んでいない場合
には、圧縮接続終了後に油圧ポンプPの油圧を解
除すると可動ダイスD4は自動戻しスプリングF
の弾力によつて自動的に引き戻されるのである。
:ダイス戻し動作:(2) (スリーブに食込んでいる場合… …切換開閉弁A10、強制戻し油圧室E4、強制
戻し遊動ピストンGによる戻し動作) (第8図、第9図参照) ダイスが接続スリーブに強く食込んでいて自動
戻しスプリングFの弾力では引き離すことができ
ない場合には、前記のように油圧ポンプPの油圧
を解除し圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1内の
油圧をゼロにしても、可動ダイスD4は接続スリ
ーブSを圧縮し続けている状態のままでスリーブ
から離れない。このときは第8図示のように、強
制戻し遊動ピストンGは中空円筒部D1内の油圧
がゼロなのでバネG1によつてラム盤D2から離
れた位置(第6図示と同じ位置)に戻つており、
また強制戻し可動シリンダEの掛止鍔E3は、自
動戻しスプリングFの弾力によつて右方に押され
て中空円筒部D1の掛止環D5に当接している。
そしてシリンダ部A1内と圧縮用中空ラムDの中
空円筒部D1内には油圧ゼロの油が入つている。
この状態において第8図示のように、シリンダ
ヘツドA2に設けた切換開閉弁A10を前進させ
て油路A8を閉じる。このときは油路A5も逆止
弁A7で閉じられているので、シリンダヘツドA
2の油入口A3から油圧をかけてもシリンダ部A
1内と圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1内には
油が流入せず油圧はかからないことになる。
このように切換開閉弁A10を閉じておき、油
圧ポンプPを駆動すると圧油は第9図示のよう
に、油入口A3から固定円柱部Bの小径部B1の
強制戻し油路B4を通り開口B5から出て小径部
B1の外周面と強制戻し可動シリンダEの内周面
との間の間隙の強制戻し油圧室E4内に入り、こ
の強制戻し油圧室E4内を強制戻し油圧で加圧す
る。この強制戻し油圧は接続スリーブを圧縮する
油圧よりも小さい油圧で充分であるが同圧でもよ
い。
前記のように強制戻し油圧室E4内が強制戻し
油圧で加圧されると、第9図示のように強制戻し
可動シリンダEの受圧部E2は矢印方向の油圧を
受けて右方に押され、このため圧縮用中空ラムD
の中空円筒部D1の掛止環D5もこの受圧部E2
により右方に押されて圧縮用中空ラムDが矢印方
向に右方に移動させられる。
このように圧縮用中空ラムDがシリンダ部A1
内を矢印方向に右方に移動するときには、このシ
リンダ部A1内のシリンダヘツドA2の内面とこ
れに対面している強制戻し可動シリンダEの受圧
部E2の右側面との間の区域に入つている油は、
この受圧部E2の右方移動とともに押されて逆止
弁A7を押し開き油圧ポンプPに戻る。
このときには、圧縮用中空ラムDの中空円筒部
D1の右端開口は、その開口端の掛止環D5と強
制戻し可動シリンダEの受圧部E2の掛止鍔E3
とが当接していることにより閉塞されており、ま
た圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1内の強制戻
し遊動ピストンGは油圧バネG1に押されてラム
盤D2から離れた第8図示の位置にある。この状
態においては圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1
の内周面と強制戻し可動シリンダEの外周面とに
囲まれ、かつ前記の当接している掛止環D5およ
び掛止鍔E3と強制戻し遊動ピストンGとの間に
囲まれた区域(第8図示のD0の区域=以下これ
を“閉じ込め油室”と称する)は閉じられてお
り、この閉じ込め油室D0内にある油圧ゼロの油
は出口がなく閉じ込められている。
このような状態のときに圧縮用中空ラムDの中
空円筒部D1が右方に移動すると、この閉じ込め
油室D0内にある固定円柱部Bの大径部B2は動
かないので、中空円筒部D1の右方移動とともに
閉じ込め油室D0内に入り込む大径部B2の体積
分が増加していくことになり、この増加していく
体積分に相当する容積分だけ閉じ込め油室D0の
油収容可能容積が減少していくことになる。
このように中空円筒部D1の右方移動とともに
閉じ込め油室D0の容積が減少していくのに対
し、閉じ込め油室D0内に入つている油の量は変
らないので、この閉じ込め油室D0の容積減少に
見合う分の油量を収容するスペースが必要となる
が、これは強制戻し遊動ピストンGにより形成さ
れる。
すなわち、前記のように油量が不変の油を閉じ
込めている閉じ込め油室D0の容積が減少してい
くと、その不変油量の油により強制戻し遊動ピス
トンGが押されて第9図示の2線矢印のように左
方に移動し、バネG1を押し縮めてラム盤D2に
押しつけられる位置に移動する。この移動距離は
第8図示のラム盤D2と強制戻し遊動ピストンG
との間隔dであり、この距離d分だけ強制戻し遊
動ピストンGが左方に移動して閉じ込め油室D0
の容積を増加させることになる。
したがつて前記のように圧縮用中空ラムDの中
空円筒部D1が右方に移動して閉じ込め油室D0
の容積が減少しようとしても、その分だけ強制戻
し遊動ピストンGが左方に移動して容積の減少を
相殺するので、閉じ込め油室D0内の前記の不変
の油量を収容する容積には変化が生じないことに
なり、圧縮用中空ラムDの右方移動が可能とな
る。
このように強制戻し油圧室E4内に強制戻し用
油圧をかけて圧縮用中空ラムDを右方に移動さ
せ、可動ダイスD4が接続スリーブSに強く食込
んでいても強制的に引離し戻すことができるので
ある。
[発明の効果] 本発明は前述のように、固定円柱部Bに強制戻
し油路B4を設けるとともに、この固定円柱部B
と強制戻し可動シリンダEとの間に強制戻し油圧
室E4を設けたので、ダイスが接続スリーブに強
く食込んでいる場合は、この強制戻し油圧室E4
に油圧をかけることによりきわめて容易にダイス
を引離すことができ、したがつて接続作業が迅速
化し作業能率が格段に向上する。
また、圧縮用中空ラムDの中空円筒部D1内に
強制戻し遊動ピストンGを設置し、強制戻し油圧
をかけたときに中空円筒部D1内に油量スペース
を形成するように構成したので、油圧装置の外部
に油量排出のための余分のスペースや特別の手段
を設ける必要がなく、装置が小型、軽量となる。
また、ダイスが接続スリーブに食込んでいない
場合には、固定円柱部Bとこれに嵌挿した強制戻
し可動シリンダEとの間に設けた自動戻しスプリ
ングFの弾力によつてダイスを取付けた圧縮用中
空ラムDを引戻すように構成したので、油圧工具
の取り扱い作業が円滑、容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の装置の断面図、第
2図は第1図の−線方向に見た端面図、第3
図および第4図は第1図の−線および−
線の断面図、第5図は第1図示のシリンダ内の各
部材の斜視図、第6図乃至第9図は本発明の装置
の動作説明図である。 A:シリンダボデイ。A1:シリンダ部。A
2:シリンダヘツド。A3:油入口。A4:ホー
ス接続部。A5,A8:油路。A6,A9:開
口。A7:逆止弁。A10:切換開閉弁。B:固
定円柱部。B1:小径部。B2:大径部。B3:
段部。B4:強制戻し油路。B5:開口。B6:
鍔部。C:クランプダイヘツド。C1:固定ダイ
ス。C2:突縁。C3:圧縮用凹部。D:圧縮用
中空ラムD。D1:中空円筒部。D2:ラム盤。
D3:受圧面。D4:可動ダイス。D5:掛止
環。D6:凹部。D7:突縁。D8:圧縮用凹
部。E:強制戻し可動シリンダ。E1:中空円筒
部。E2:受圧部。E3:掛止鍔。E4:強制戻
し油圧室。F:自動戻しスプリング。G:強制戻
し遊動ピストン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 油入口からシリンダ部A1内に通ずるシリン
    ダヘツドA2の油路に切換開閉弁A10を設けた
    シリンダボデイAと、前記シリンダヘツドA2の
    内側中央からシリンダ部A1内に突出しかつ強制
    戻し油路B4を設けた固定円柱部Bと、前記シリ
    ンダ部A1の開口端側に対向させて固定ダイスC
    1を取付けたクランプダイヘツドCと、前記シリ
    ンダ部A1に嵌挿した中空円筒部D1の一端のラ
    ム盤D2に可動ダイスD4を取付けた圧縮用中空
    ラムDと、前記固定円柱部Bに嵌挿されて強制戻
    し油圧室E4を形成する強制戻し可動シリンダE
    と、前記強制戻し可動シリンダEを附勢する自動
    戻しスプリングFと、前記圧縮用中空ラムDの中
    空円筒部D1内に嵌挿した強制戻し遊動ピストン
    Gとを具備することを特徴とする電線接続スリー
    ブ圧縮装置。
JP13443686A 1986-06-10 1986-06-10 電線接続スリ−ブ圧縮装置 Granted JPS6393439A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13443686A JPS6393439A (ja) 1986-06-10 1986-06-10 電線接続スリ−ブ圧縮装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13443686A JPS6393439A (ja) 1986-06-10 1986-06-10 電線接続スリ−ブ圧縮装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6393439A JPS6393439A (ja) 1988-04-23
JPH02138B2 true JPH02138B2 (ja) 1990-01-05

Family

ID=15128323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13443686A Granted JPS6393439A (ja) 1986-06-10 1986-06-10 電線接続スリ−ブ圧縮装置

Country Status (1)

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