JPH02138145A - ヘミアセタール化合物の製造方法 - Google Patents

ヘミアセタール化合物の製造方法

Info

Publication number
JPH02138145A
JPH02138145A JP29432988A JP29432988A JPH02138145A JP H02138145 A JPH02138145 A JP H02138145A JP 29432988 A JP29432988 A JP 29432988A JP 29432988 A JP29432988 A JP 29432988A JP H02138145 A JPH02138145 A JP H02138145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
tfa
hemiacetal
selectivity
hemiacetal compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29432988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0635412B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Tasaka
田坂 吉弘
Toru Nakasora
中空 徹
Katsuyoshi Murata
村田 勝義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP29432988A priority Critical patent/JPH0635412B2/ja
Publication of JPH02138145A publication Critical patent/JPH02138145A/ja
Publication of JPH0635412B2 publication Critical patent/JPH0635412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医薬、農薬の中間原料として有用なトリフル
オロアセトアルデヒドを安定的に保存するためにヘミア
セタール化合物に変換する方法または化合物自体として
も医薬、農薬の中間体として有用なヘミアセクールイヒ
金物の製造方法に関するものである。
[従来技術とその解決しようとする課題]トリフルオロ
アセトアルデヒド(以下、TFAと略す、)は、分解1
重合反応を起こし易い不安定な物質である0通常は取扱
が容易なTFA−2820として運搬、貯蔵されるが、
長期間の保存中しばしば不溶物を生成する。
一般に、反応性の高いカルボニル基を有する化合物は、
安定化のためgem−ジオール化、ヘミアセクール化(
カルボニル基の保tS>することが行われているa g
e膳−ジオールとして表わすことのできるTFA・11
20のへミアセクール化は下式のように可逆的に進行す
る。
(R=C)Is 、 C>Hs 、 CaH□)従来の
方法としては、gem−ジオール化合物であるTFA−
H,Oを等モルの水に溶解して得られるTFA−2■2
0のエチルへミアセタール化が挙げられる。
↑FA−2)+20のエチルへミアセタール化は、エタ
ノ−ルを1倍当量以上添加することにより、平衡反応的
に約67モル%まで進行する。一方、エタノールと水が
共沸組成CユHりOH/ Hユ0(モル比) −89,
5/10.5を持つことを利用して、エタノール大過剰
で蒸留を行えば水の除去ができ、TFAからのエチルへ
ミアセクール化合物(以下、TFA−EtOHと略す、
)を容易に生成することができる。このTFA−EtO
)1はエタノールと沸点103℃で共沸し、共沸組成T
FA−EtOH/EtOH(モル比)=82/12のも
のが留分として得られることが知られている。[Che
mische Berichte 106゜2967 
(1973) ] しかし、この方法ではエタノールを大過剰必要とするだ
けでなく、処理後のエタノールの脱水設備に多大のコス
トがかかる。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、かかる問題点を解決すべ(鋭意検討した
結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、トリフルオロアセトアルデヒドの
水和物とメタノール、エタノール、プロパノールのうち
少な(とも1種類のアルコールを反応させる過程で、塩
化カルシウムを添加することを特徴とするヘミアセター
ル化合物の製造方法、およびさらにこの反応により生じ
る有機物層をゼオライトと接触させることを特徴とする
ヘミアセタール化合物の製造方法である。
前述の反応に、塩化カルシウムを添加することにより平
衡反応を右方向にずらすのみならず、二層分離が可能と
なり、上層の有機物層に99モル%以上の回収収率で原
料を回収でき、回収有機層中のへミアセタール化合物の
選択率は95モル%以上になる。さらに残りの約5(ル
%のTFA−1−120をヘミアセクール化するため、
該有機物層をゼオライトと接触させることにより有機物
層中のへミアセタール化合物の選択率を99モル%以上
まで上げることができ、全体としての収率も99モル%
以上となる。
ここで、アルコールはTFAの水和物に対し、1.0〜
2.5倍当量、好ましくは1.0〜1.5倍当量加える
1.0倍当量より少ないと当然目的生成物の収率が低く
、2.5倍当量より多いと効果は全く変わらないが経済
的に不利となる。
塩化カルシウムの添加量は、水和物中の水すなわちge
−ジオール化合物中の水に対し、H20/CaCl2の
モル比で2〜20、好ましくは3〜8が良い、20より
多いと二層分離が難しく、2より少ないと粘度が高くな
り同様に層分離が難しい、塩化カルシウムは、無水物に
限らす二水物、大水物等を使用しても良い。
反応温度は、室温より還流温度までの範囲、好ましくは
50°C〜還流温度の範囲である0反応温度が室温より
低い場合、粘度が高くなりすぎて層分離ができず、還流
温度より高いと蒸気圧が高くなりすぎ、設備等の面から
考えても工業的に不利である。
ゼオライトは、有機物層に対し、重量で0.2倍当量以
上が好ましい、0.2倍等量より少ないと脱水効果が低
下するため好ましくない0本発明で使用するゼオライト
は、特に限定されず脱水効果のあるものなら何でも使用
することができる。
得られた化合物は安定であり、長期的な保存。
運搬などが容易に行え、必要によっては硫酸等との接触
により脱アルコールを行って元のアルデヒドとして使用
することもでき、またそのまま中間体等として使用する
こともできる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 攪拌機付の 100鳳l三つロフラスコに、トリフルオ
ロアセトアルデヒド水和物(TFA−2,5)+20)
を50g、エタノールをTFAの1.2倍当量に当たる
19.3g加え、無水塩化カルシウムをTFA水和物中
の水に対しH20/CaC1x のモル比が6.0にな
る量、すなわち16.2g添加して攪拌を行い、ジムロ
ートコンデンサーにて冷却させながら、油浴上で1時間
還流を行った。還流温度は95°Cであった。
攪拌を止め、内液温度が50°C以下に冷却された所で
分液ロートに移し、二層分離した各層を分取した結果、
上層の有機物は58.0g、下層は27.5gであった
上層の有機物は、トリフルオロ酢酸を基準として9F−
NMRで求めたところ、エチルへミアセタール(TFA
−EtOH)47.9g、  gem−ジオール(TF
A−H2O)1.8gでその他はエタノールであった。
ここでのTFA−EtOHの選択率は95.5モル%で
、原料の回収率は99.5%であり、TFA−EtO)
Iの収率はTFA基準で95.0%であった。
該有機物を、10抛につロフラスコに入れ、モレキュラ
シープ3A(和光純薬製)10gを入れてマグネチック
スターラーで4時間攪拌した結果、TFA−EtOHの
選択率は99.4モル%まで上昇し、収率は99%であ
った。
実施例2 実施例1においてアルコールをメタノールに代えて同様
の反応を行った。メタノールは13.5g添加し、還流
温度は96゛Cであった。
二層分離後の上層の有機物はメチルへミアセタール(T
FA−)4eO旧43.6g 、 gem−ジオール(
TFA−820)1.1gで、TFA−MeOFIの選
択率は97.3モル%であった。
一方、原料の回収率は99.3%であり、TFA−Me
O)1の収率はTFA基準で96.6%であった。
さらに、モレキュラシープ3Aで処理した結果、TFA
−MeOtlの選択率は9967モル%まで上昇した。
比較例1 実施例1において無水塩化カルシウムを添加せずに同様
に行ったところ、均一層中のTFA−Et叶は33.8
 g 、 TFA−820は13.4gで、TFA−E
tOHの選択率は67.0モル%であった。
比較例2 実施例2において無水塩化カルシウムを添加せずに同様
に行ったところ、均一層中のTFA−MeO旧よ33.
2g、 TFA−H2Oは10.111gで、TFA−
MeOtlの選択率は73.5モル%であった。
[発明の効果] 本発明の製造方法によれば、塩化カルシウムを反応過程
で添加することによって、二層分離された有機層中に高
収率、高選択率でヘミアセクール化合物を得ることがで
き、該有機物層をゼオライトと接触させることでヘミア
セタール化合物の選択率をさらに向上させることができ
るものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トリフルオロアセトアルデヒドの水和物とメタノ
    ール、エタノール、プロパノールのうち少なくとも1種
    類のアルコールを反応させる過程で、塩化カルシウムを
    添加することを特徴とするヘミアセタール化合物の製造
    方法。
  2. (2)請求項(1)の反応により生じる有機物層をさら
    にゼオライトと接触させることを特徴とするヘミアセタ
    ール化合物の製造方法。
JP29432988A 1988-11-21 1988-11-21 ヘミアセタール化合物の製造方法 Expired - Lifetime JPH0635412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29432988A JPH0635412B2 (ja) 1988-11-21 1988-11-21 ヘミアセタール化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29432988A JPH0635412B2 (ja) 1988-11-21 1988-11-21 ヘミアセタール化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02138145A true JPH02138145A (ja) 1990-05-28
JPH0635412B2 JPH0635412B2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=17806291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29432988A Expired - Lifetime JPH0635412B2 (ja) 1988-11-21 1988-11-21 ヘミアセタール化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0635412B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119351A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Tosoh F-Tech Inc トリフルオロアセトアルデヒドヘミアセタールの回収方法
WO2013118552A1 (ja) * 2012-02-09 2013-08-15 ポリプラスチックス株式会社 ホルムアルデヒドガス製造方法、及びホルムアルデヒドガス製造装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119351A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Tosoh F-Tech Inc トリフルオロアセトアルデヒドヘミアセタールの回収方法
WO2013118552A1 (ja) * 2012-02-09 2013-08-15 ポリプラスチックス株式会社 ホルムアルデヒドガス製造方法、及びホルムアルデヒドガス製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0635412B2 (ja) 1994-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0291038A (ja) 含窒素塩基の蟻酸塩の製造方法
WO2011021491A1 (ja) ヘキサフルオロアセトン一水和物の製造方法
JPS60172945A (ja) フタル酸エステル類の製造方法
JP3495541B2 (ja) アルキルクロリドの製法
JPH02138145A (ja) ヘミアセタール化合物の製造方法
JPH03106848A (ja) α―フルオロアクリロイル誘導体の製造方法
JP3480825B2 (ja) 1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロアセチルアセトンの精製方法
JPH0332548B2 (ja)
JPH03184933A (ja) ヘミアセタール化合物の製造方法
CN108191704A (zh) 一种合成乙酰肼的方法
US4049733A (en) Synthesis of diphenylmethane using phosphoric-sulfuric acid catalyst
JP2001322955A (ja) 2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法
US2799707A (en) Preparation of alpha-diketones
KR100754554B1 (ko) 2-알킬-2-아다만틸에스테르의 제조 방법
JP2594826B2 (ja) p−またはm−ヒドロキシフェネチルアルコールの製造法
JP2697198B2 (ja) 2―ヒドロキシ―3,3,3―トリフルオロプロピオニトリルの製造方法
JPS6377868A (ja) α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法
JP4786088B2 (ja) グルタルアルデヒドモノアセタールの製造方法
JP2004224693A (ja) BrSF5の合成方法
JPH03123752A (ja) 4,4′―ジヒドロキシベンゾフェノンの製造法
JPS61171467A (ja) N−(α−アルコキシエチル)ピロリドンの製造方法
JPS5835977B2 (ja) ピバリン酸クロライドと芳香族カルボン酸クロライドの製造法
JPS5967244A (ja) アクリル酸エチルの製造法
JPS6136813B2 (ja)
JP4281258B2 (ja) 2−ブチルオクタン二酸の製造法