JPH02138143A - 粉末状4‐フルオロフェノールの製造方法 - Google Patents
粉末状4‐フルオロフェノールの製造方法Info
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- JPH02138143A JPH02138143A JP29432788A JP29432788A JPH02138143A JP H02138143 A JPH02138143 A JP H02138143A JP 29432788 A JP29432788 A JP 29432788A JP 29432788 A JP29432788 A JP 29432788A JP H02138143 A JPH02138143 A JP H02138143A
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Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、医薬、農薬、液晶等の中間原料として広く利
用され、有用な物質である4−フルオロフェノールを作
業性のよい粉末状態で提供する方法に関する。
用され、有用な物質である4−フルオロフェノールを作
業性のよい粉末状態で提供する方法に関する。
[従来技術とその解決しようとする課題]4−フルオロ
フェノールは汎用の中間原料として、種々の反応に用い
られており、融点48℃の固体である。しかし、従来こ
の化合物は塊状で得られるため流動性がなく、保存等に
おいて作業性が悪く、使用時には再度溶解しなければな
らないという問題点があった。
フェノールは汎用の中間原料として、種々の反応に用い
られており、融点48℃の固体である。しかし、従来こ
の化合物は塊状で得られるため流動性がなく、保存等に
おいて作業性が悪く、使用時には再度溶解しなければな
らないという問題点があった。
そこで、粉末状に変えるため、水または通常使用される
有機溶媒を用いて再結晶を実施していた。しかしながら
従来法では、例えば4−フルオロフェノールの貧溶媒で
あるn−ヘキサンを再結晶溶媒とした場合、多量の溶媒
を使用する必要があるうえ、得られる4−フルオロフェ
ノールの結晶はべとつきがあり、さらには 再結晶収率
が低いという問題点があった。
有機溶媒を用いて再結晶を実施していた。しかしながら
従来法では、例えば4−フルオロフェノールの貧溶媒で
あるn−ヘキサンを再結晶溶媒とした場合、多量の溶媒
を使用する必要があるうえ、得られる4−フルオロフェ
ノールの結晶はべとつきがあり、さらには 再結晶収率
が低いという問題点があった。
一方、4−フルオロフェノールの良溶媒であるメタノー
ルを再結晶溶媒とした場合、再結晶収率が低く、かつ結
晶がべとつくという問題があった。
ルを再結晶溶媒とした場合、再結晶収率が低く、かつ結
晶がべとつくという問題があった。
[課題を解決するための手段]
本発明者らは、かかる有用な4−フルオロフェノールを
作業性の良い粉末状態で得る方法を検討した結果、G、
C,F ingerらが[J、Aa+、Chen、S
oc。
作業性の良い粉末状態で得る方法を検討した結果、G、
C,F ingerらが[J、Aa+、Chen、S
oc。
81.94(1959)1で指摘している4−フルオロ
フェノルの不安定形結晶(融点28.5°C)がべとつ
きの原因ではないかと考え、溶媒による再結晶で結晶の
状態を変化させることにより作業性の良い粉末を得る方
法につき、種々の溶媒で検討を行ったところ、含フッ素
溶媒中で再結晶することにより、べとつきのない粉末状
の4−フルオロフェノールが得られることを見いだし、
本発明に到達したものである。
フェノルの不安定形結晶(融点28.5°C)がべとつ
きの原因ではないかと考え、溶媒による再結晶で結晶の
状態を変化させることにより作業性の良い粉末を得る方
法につき、種々の溶媒で検討を行ったところ、含フッ素
溶媒中で再結晶することにより、べとつきのない粉末状
の4−フルオロフェノールが得られることを見いだし、
本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、4−フルオロフェノールを含フッ素
溶媒中に溶解し、晶出させることを特徴とする粉末状4
−フルオロフェノールの製造方法である。
溶媒中に溶解し、晶出させることを特徴とする粉末状4
−フルオロフェノールの製造方法である。
本発明によれば、溶融状態の4−フルオロフェノールと
含フッ素溶媒を混合した後、または4−フルオロフェノ
ールを含フッ素溶媒に溶解した後、冷却するという単純
な方法でべとつきのない粉末状の4−フルオロフェノー
ルが高収率で得られることの他、含フッ素溶媒の使用量
が極めて少ないという利点があり、さらには再結晶によ
り純度も向上させることができる。
含フッ素溶媒を混合した後、または4−フルオロフェノ
ールを含フッ素溶媒に溶解した後、冷却するという単純
な方法でべとつきのない粉末状の4−フルオロフェノー
ルが高収率で得られることの他、含フッ素溶媒の使用量
が極めて少ないという利点があり、さらには再結晶によ
り純度も向上させることができる。
また、粉末状で得られた4−フルオロフェノールから溶
媒を除去する際には、含フッ素溶媒が一般に低沸点であ
り、揮発性が高いため、例えば簡単なr過、風乾または
減圧除去を実施することにより容易に溶媒を除去し得る
点も利点である。
媒を除去する際には、含フッ素溶媒が一般に低沸点であ
り、揮発性が高いため、例えば簡単なr過、風乾または
減圧除去を実施することにより容易に溶媒を除去し得る
点も利点である。
本発明で使用する含フッ素溶媒としては、4フルオロフ
エノールを再結晶させる温度において固化しないものが
使用でき、1,1.2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン、1.2−ジクロロ1.1−ジフルオロ
エタン、1.2−ジクロロ−1−フルオロエタン、1.
1−ジクロロ−2,2,2−)リフルオロエタン等の含
フッ素エタン化合物、その他の含フッ素溶媒が挙げられ
る。
エノールを再結晶させる温度において固化しないものが
使用でき、1,1.2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン、1.2−ジクロロ1.1−ジフルオロ
エタン、1.2−ジクロロ−1−フルオロエタン、1.
1−ジクロロ−2,2,2−)リフルオロエタン等の含
フッ素エタン化合物、その他の含フッ素溶媒が挙げられ
る。
これらの含フッ素溶媒は、各温度における溶解度差が著
しく、熱時においては4−フルオロフェノールの良溶媒
であるが、冷時においては貧溶媒になるため、少ない使
用量で効果的に再結晶を行うことができる。
しく、熱時においては4−フルオロフェノールの良溶媒
であるが、冷時においては貧溶媒になるため、少ない使
用量で効果的に再結晶を行うことができる。
本発明の方法としては、上記のように■溶融状態の4−
フルオロフェノールと含フッ素溶媒を混合した後に冷却
、晶出する方法と、■塊状のトフルオロフェノールを含
フッ素溶媒に溶解した後に冷却、晶出する方法との二つ
の方法が考えられる。
フルオロフェノールと含フッ素溶媒を混合した後に冷却
、晶出する方法と、■塊状のトフルオロフェノールを含
フッ素溶媒に溶解した後に冷却、晶出する方法との二つ
の方法が考えられる。
■の場合は、4−フルオロフェノールを48℃以上の溶
融状態とした後、溶媒中に添加、混合することにより晶
出できるものである。この場合、4−フルオロフェノヒ
ル自体が高温であるため溶解速度が非常に早く溶媒中に
投入された直後に溶解し、溶媒の温度が余り高くない場
合は、その後溶液が飽和状懲または過飽和状態になれば
晶出が始まる。従って、この場合は冷却が必ずしも必要
でない。
融状態とした後、溶媒中に添加、混合することにより晶
出できるものである。この場合、4−フルオロフェノヒ
ル自体が高温であるため溶解速度が非常に早く溶媒中に
投入された直後に溶解し、溶媒の温度が余り高くない場
合は、その後溶液が飽和状懲または過飽和状態になれば
晶出が始まる。従って、この場合は冷却が必ずしも必要
でない。
この場合の溶媒の使用量は4−フルオロフェノールに対
し50〜200重量%で十分であり、それ以上の添加量
でも差し支えないが、当然使用量も多くなりまた溶解量
も多くなるので経済的に不利となる。 一方、■の場合
は溶融状態とせず、融点以下、普通は室温の4−フルオ
ロフェノール塊状体を、溶媒中に投入、加熱、撹拌して
溶解させ、その後冷却することにより晶出させる方法で
ある。この場合、溶媒の使用量は4−フルオロフェノー
ルに対し、100〜200重量%が好ましい、上記いず
れの方法においても、溶解温度は室温以上溶媒の沸点以
下、晶出温度は溶媒の凝固点以上であればよい。
し50〜200重量%で十分であり、それ以上の添加量
でも差し支えないが、当然使用量も多くなりまた溶解量
も多くなるので経済的に不利となる。 一方、■の場合
は溶融状態とせず、融点以下、普通は室温の4−フルオ
ロフェノール塊状体を、溶媒中に投入、加熱、撹拌して
溶解させ、その後冷却することにより晶出させる方法で
ある。この場合、溶媒の使用量は4−フルオロフェノー
ルに対し、100〜200重量%が好ましい、上記いず
れの方法においても、溶解温度は室温以上溶媒の沸点以
下、晶出温度は溶媒の凝固点以上であればよい。
また、本発明の方法において、回収率は90%以上と高
い値となり、使用した溶媒は再び使用することができる
ので、経済的にも非常に有利である。その外、回収率を
上げるために溶媒を蒸発させることもできるが、その際
本発明の溶媒は沸点が余り高くないので、簡単に蒸発さ
せることができる。精製を目的として溶媒の蒸留を行う
場合においても、上記理由がら簡単に蒸留が実施でき、
精製された溶媒を再使用することができる。
い値となり、使用した溶媒は再び使用することができる
ので、経済的にも非常に有利である。その外、回収率を
上げるために溶媒を蒸発させることもできるが、その際
本発明の溶媒は沸点が余り高くないので、簡単に蒸発さ
せることができる。精製を目的として溶媒の蒸留を行う
場合においても、上記理由がら簡単に蒸留が実施でき、
精製された溶媒を再使用することができる。
得られた4−フルオロフェノールの結晶は、再結晶前の
べとついた塊状物とは全く異なり、さらさらとした非常
に流動性の良い粉末となり、ビン、缶等で保存する場合
に簡単に充填でき、また取り出す際にも簡単にとりだせ
、作業性が非常に優れた粉末となる。これは、本発明の
溶媒を使用して再結晶を行うことにより、いわゆる不安
定形の結晶が無くなったためであると考えられる。
べとついた塊状物とは全く異なり、さらさらとした非常
に流動性の良い粉末となり、ビン、缶等で保存する場合
に簡単に充填でき、また取り出す際にも簡単にとりだせ
、作業性が非常に優れた粉末となる。これは、本発明の
溶媒を使用して再結晶を行うことにより、いわゆる不安
定形の結晶が無くなったためであると考えられる。
さらに本発明の方法により、原料から来る不純物、例え
ば4−ブロモ−フルオロベンゼン、フェノール等の不純
物や4−フルオロフェノールの異性体等の含有量を大幅
に減少させることができるため、より高純度の粉末を提
供できるという大きな利点がある。
ば4−ブロモ−フルオロベンゼン、フェノール等の不純
物や4−フルオロフェノールの異性体等の含有量を大幅
に減少させることができるため、より高純度の粉末を提
供できるという大きな利点がある。
[実施例]
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明は係る実施例に限定されるものではない。
明は係る実施例に限定されるものではない。
実施例1
50℃で溶融した4−フルオロフェノール100gを2
0℃の1.1.2−)リクロロー1.2.2− トリフ
ルオロエタン150gと混合し、水冷した。析出した固
体をP別し、べとつきのない粉末状の4−フルオロフェ
ノール95gを得た。
0℃の1.1.2−)リクロロー1.2.2− トリフ
ルオロエタン150gと混合し、水冷した。析出した固
体をP別し、べとつきのない粉末状の4−フルオロフェ
ノール95gを得た。
実施例2
塊状で純度99.2%の4−フルオロフェノール100
gを1.1.2−)リクロロー1.2.2− トリフル
オロエタン200gに45°Cで溶解した後、水冷した
。析出した固体を一過し、べとつきのない粉末状の4フ
ルオロフ工ノール94gを得た。得られた粉末の純度は
99.9%に向上した。
gを1.1.2−)リクロロー1.2.2− トリフル
オロエタン200gに45°Cで溶解した後、水冷した
。析出した固体を一過し、べとつきのない粉末状の4フ
ルオロフ工ノール94gを得た。得られた粉末の純度は
99.9%に向上した。
実施例3
50℃で溶融した4−フルオロフェノール100gを2
0°Cの1.1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロ
エタン150gと混合し、氷冷した。析出した固体を濾
過し、べとつきのない粉末状の4−フルオロフェノール
94gを得た。
0°Cの1.1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロ
エタン150gと混合し、氷冷した。析出した固体を濾
過し、べとつきのない粉末状の4−フルオロフェノール
94gを得た。
比較例
塊状で純度99.2%の4−フルオロフェノール100
gをローヘキサン1000gに55°Cで溶解した後、
水冷した。析出した固体を一過したところ、べとつきの
ある4−フルオロフェノールの粗大な針状結晶72gを
得た。得られた粉末の純度は99.6%であった。
gをローヘキサン1000gに55°Cで溶解した後、
水冷した。析出した固体を一過したところ、べとつきの
ある4−フルオロフェノールの粗大な針状結晶72gを
得た。得られた粉末の純度は99.6%であった。
[発明の効果]
本発明の方法によれば、普通塊状で流動性がなく、充填
、取り出し等の作業性に欠ける4−フルオロフェノール
が、流動性が優れ、作業性のよい粉末になるとともに、
この際使用する本発明の含フッ素溶媒は使用量が少なく
てよく、また使用した溶媒を再利用できるため、工業的
にも有利な方法である。
、取り出し等の作業性に欠ける4−フルオロフェノール
が、流動性が優れ、作業性のよい粉末になるとともに、
この際使用する本発明の含フッ素溶媒は使用量が少なく
てよく、また使用した溶媒を再利用できるため、工業的
にも有利な方法である。
また、得られた4−フルオロフェノールは純度の優れた
ものとなるため、医薬、農薬、液晶等の中間体として、
極めて有用である。
ものとなるため、医薬、農薬、液晶等の中間体として、
極めて有用である。
Claims (1)
- 4−フルオロフェノールを含フッ素溶媒中に溶解し、晶
出させることを特徴とする粉末状4−フルオロフェノー
ルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29432788A JPH02138143A (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | 粉末状4‐フルオロフェノールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29432788A JPH02138143A (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | 粉末状4‐フルオロフェノールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02138143A true JPH02138143A (ja) | 1990-05-28 |
Family
ID=17806266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29432788A Pending JPH02138143A (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | 粉末状4‐フルオロフェノールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02138143A (ja) |
-
1988
- 1988-11-21 JP JP29432788A patent/JPH02138143A/ja active Pending
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