JPH02138135A - アルキルアダマンタンの製造方法 - Google Patents

アルキルアダマンタンの製造方法

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JPH02138135A
JPH02138135A JP63292456A JP29245688A JPH02138135A JP H02138135 A JPH02138135 A JP H02138135A JP 63292456 A JP63292456 A JP 63292456A JP 29245688 A JP29245688 A JP 29245688A JP H02138135 A JPH02138135 A JP H02138135A
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、三環式のナフテン系炭化水素を異性化してア
ルキルアダマンタンを製造する方法の改良に関する。
[従来の技術] アダマンタンはユニークな化学構造をもつ安定な化合物
であるため最近注目を集め、その合成法、用途等に関す
る数多くの研究がなされている。
特に、その誘導体からパーキンソン氏病治療薬をはじめ
とする医薬品、耐熱性高分子材料、プラスチック製光学
用材料、合成潤滑油等の用途が開発されるに至り、アダ
マンタン誘導体の工業的に有利な製造方法の開発が大い
に期待されている。
アダマンタンは、水にも油にも難溶であり、高い融点を
有する昇華性物質であるのに対し、アルキルアダマンタ
ン類は、通常液体で有機溶媒に易溶で、昇華性を有して
いない。
このため、アダマンクン誘導体の合成原料としては、取
扱い易いアルキルアダマンタン類が有用である。
従来、アルキルアダマンタン類の製造方法としては、ジ
シクロペンタジェンとオレフィンとのディールス・アル
ダ−反応によりテトラシクロドデセン類及びその誘導体
を合成し、これを水素化することによって得られるテト
ラシクロドデカン類を水素と反応させる方法および、目
的とするアルキルアダマンタンと同数の炭素原子を有す
る三環式のナフテン系炭化水素を異性化する方法が広く
採用されていた。
そのうち前者についてはけ例えば特定のゼオライト触媒
の存在下で行なう方法がある(特公昭55−23258
公報)。しかしこの方法は、使用する原料物質のテトラ
シクロ[6・2・1・1s、a  ・027]ドデカン
類を合成するのに、数段の工程を必要とするので、必然
的に高価となるばかりでな(、アルキルアダマンタン類
の収率は最高でも1.3−ジメチルアダマンタン54.
5%、l−エチルアダマンタン12.5%であって、経
済的に有利な方法ではない。
また三環式のナフテン系炭化水素の異性化による方法と
して、例えば1.3−ジメチルアダマンタンを製造する
には、アセナフテンを完全に水素添加したパーヒドロア
セナフテンと臭化アルミニウムー臭化水素−分枝状パラ
フイン系炭化水素からなる泥状の鏡体触媒とを、35℃
で6〜8時間接触させる方法(英国特許筒1,068,
518号[1967]、米国特許筒3,128,316
号[1964])あるいは臭化アルミニウムーt−ブチ
ルブロマイドの鏡体触媒を用い、50〜60℃で1時間
接触させる方法(テトラヘドロンレターズ[Tetra
hedron I、etterlNo、15−7頁、1
968)等が知られている。
しかしながら、これら異性化反応によるいずれの方法も
、収率は60〜70%の成績を示すものの、副反応生成
物が多(発生し、また、触媒が反応中に重質分と錯体を
形成するため、触媒の再生が困難である等の欠点を有し
ている。
さらに、炭素数12以上の三環式飽和炭化水素と、触媒
として希土類金属及びアルカリ土類金属からなる群から
選ばれた1種または2種以上の金属イオンでイオン交換
されたゼオライトを用いて異性化を行ない、アルキルア
ダマンタン類を製造する方法(特公昭52−2909号
公報)も提案されている。しかし、この方法は、収率が
極めて低く、例えば、パーヒドロアセナフテンを用いた
場合、1.3−ジメチルアダマンタン及びl−エチルア
ダマンタンの収率は、それぞれ24.9%、35.0%
にすぎない。
また、Johnston等は、白金−アルミナ触媒をパ
ーヒドロアセナフテンの異性化反応として用い、触媒を
充填した169℃の管中に塩化水素と原料蒸気を通過さ
せ、収率86%で1.3−ジメチルアダマンクンを得た
と報告している(Journal  of  the 
 Ameri−can Chemical  5oci
ety]第93巻、第2798民、1971年)。しか
しながら、この方法によれば、触媒7.5重量部に対し
て1重量部のパーヒドロアセナフテンを通過させており
、触媒の使用量が多くなるばかりでなく、触媒を活性化
するためにH,、H(l及び5ocx、での連続処理が
必要であり、がっ、触媒失活時の再生には500℃で酸
素を流通させねばならず、薬剤費及び設備費が高(っ(
という欠点がある。
また最近無水塩化アルミニウム/1 2−ジクロロエタ
ン系鏡体触媒を用いてパーヒドロアセナフテンの異性化
により、1.3−ジメチルアダマンクンを製造する方法
が開示されている(特開昭63−159330号公報)
しかしながらこの方法においても収率は最高82%であ
って充分高いとは言えず、また錯体触媒の調製に使用さ
れる1、2−ジクロロエタンが水に溶解すること、およ
び水と共沸するため、反応混合物の水による分解生成物
からの1.2−ジクロロエタンの回収操作に問題がある
[発明が解決しようとする課題] 以上の如く三環式のナフテン系炭化水素を異性化してア
ルキルアダマンタンを製造する従来の方法においては、
副生物が多(生成し、目的物の収率が十分高いとは言え
なかった。また触媒は反応中に重合物と結合して失活し
、それを再生して循環使用することは困難であった。本
発明は、従来の方法における上記問題点を解決して、副
反応生成物及び重質物の生成を抑え、三環式のナフテン
系炭化水素を異性化してアルキルアダマンタンを高収率
で製造できる方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段] 本発明者等は、三環式のナフテン系炭化水素を異性化し
、高収率でアルキルアダマンタン類を合成する方法につ
いて、鋭意試験研究を重ねた結果、触媒として無水塩化
アルミニウムを、0−ジクロロベンゼンまたはモノクロ
ロベンゼンに溶解した複合触媒、あるいは無水塩化アル
ミニウムを0−ジクロロベンゼンまたはモノクロロベン
ゼンに溶解せしめた後塩化水素を吹込んで活性化した複
合触媒を使用すれば、副反応が抑制されてアルキルアダ
マンタン類が高収率で得られることを見い出し、本発明
に到達した。
すなわち、本発明は、 ■炭素数が12以上の三環式ナフテン系炭化水素を異性
化してアルキルアダマンタンを製造する方法において、
触媒として塩化アルミニウムをO−ジクロロベンゼンま
たはモノクロロベンゼンに溶解した複合触媒を使用し、
70℃〜110℃の温度範囲で異性化せしめることを特
徴とするアルキルアダマンタンの製造方法、および ■炭素数が12以上の三環式ナフテン系炭化水素を異性
化してアルキルアダマンタンを製造する方法において、
主触媒として塩化アルミニウム、助触媒として塩化水素
ならびに溶媒として0−ジクロロベンゼンまたはモノク
ロロベンゼンの3成分よりなる複合触媒を使用し、70
’C〜110”Cの温度で異性化せしめることを特徴と
するアルキルアダマンタンの製造方法。
である。
本発明方法において異性化反応に供する原料は、炭素数
12以上の三環式ナフテン系炭化水素であり、このよう
な炭化水素としては、パーヒドロアセナフテン、パーヒ
ドロフルオレン、1.2−シクロペンタノパーヒドロナ
フタレン、パーヒドロフェナントレン、パーヒドロアン
トラセン等を挙げることができろ。
これら三環式ナフテン系炭化水素は、相当する三環式芳
香族炭化水素、例えばアセナフテンをニッケル系触媒の
存在下、水素添加する公知の方法によって容易に得るこ
とができる。
本発明方法で用いる複合触媒は、主触媒である無水塩化
アルミニウムと溶媒である0−ジクロロベンゼンまたは
モノクロロベンゼンとを混合し、加熱溶解することによ
って得られる。溶媒としてはO−ジクロロベンゼンまた
はモノクロロベンゼンを用いることができるが、異性化
反応が高収率で得られる点および反応後の溶媒の回収が
容易である点において、0−ジクロロベンゼンの方がよ
り好ましい。
無水塩化アルミニウムと0−ジクロロベンゼンまたはモ
ノクロロベンゼンとを混合し70℃〜110℃に保持し
て0.5〜1時間撹拌すれば、塩化アルミニウムは流動
性を帯びてきて、ついには溶媒に溶解する。
この溶媒に溶解した複合触媒はそのままで使用すること
もできるが、さらに助触媒として乾燥塩化水素を吹込み
、3成分よりなる複合触媒とすれば、−層触媒活性が向
上し、所望の反応が高収率で得られる。
使用する無水塩化アルミニウムの量は、原料である三環
式ナフテン系炭化水素1モルに対して、0.3ないし1
5モル、好ましくは0.5ないし1.0モルの範囲が適
当である。
塩化アルミニウム量が原料である三環式ナフテン系炭化
水素1モルに対して、0.3モル以下では、異性化反応
がスムースに進行せず、アルキルアダマンタンを高収率
で合成することができない。逆に1.5モル以上となる
と、反応速度が非常に大きくなり、異性化が進行しすぎ
て、生成したアルキルアダマンタンが分解し、収率の低
下を招来するばかりでな(、主触媒である塩化アルミニ
ウムを溶解させるための溶媒量が増加し、経済的に得策
ではない。
溶媒として用いる0−ジクロロベンゼンまたはモノクロ
ロベンゼン量は、70℃〜110℃で無水塩化アルミニ
ウムを溶解させるのに充分な量が必要で、この量は、塩
化アルミニウム1モルに対して1モルないし10モル、
好ましくは2モルないし5モルの範囲が適している。
塩化水素ガスを添加し3成分系触媒とする場合、塩化水
素ガスの量は、上記塩化アルミニウム1モルに対して、
0.5モル以上、好ましくは1〜2モルで、これを15
分間〜1時間程度で吹込めば、塩化アルミニウムの活性
化を十分に行なうことができる。塩化水素ガスの吹込み
は、無水塩化アルミニウムが溶媒の0−ジクロロベンゼ
ンまたはモノクロロベンゼンに溶解し始めた時に開始し
てもよいが、全量溶解した後吹込む方が塩化アルミニウ
ムの活性化をより短時間で行なうことができろ。
原料の三環式ナフテン系炭化水素は、前記複合触媒の溶
解した0−ジクロロベンゼンまたはモノクロロベンゼン
中へ溶媒を用いずにそのまま添加するか、あるいは複合
触媒の生成に用いたと同じ溶媒のO−ジクロロベンゼン
またはモノクロロベンゼンで希釈して添加しても良く、
また無水塩化アルミニウムと0−ジクロロベンゼンまた
はモノクロロベンゼンと共に最初から添加して混合撹拌
することもできる。
異性化反応温度は70℃〜110℃、好ましくは80℃
〜90℃が適当であり、三環式ナフテン系炭化水素を添
加した後、上記の温度に保持することによって異性化が
円滑に進行する。
反応温度が70℃以下では、反応速度が小さすぎて反応
を完結させるのに長時間を要し、非効率的となる。
逆に110℃以上となると、反応速度が大きくなりすぎ
て反応の制御が困難となる。
反応時間は、反応温度により若干具なるが、例えば、8
0℃〜90℃の適正温度範囲では、2時間で十分である
が、好ましくは3時間から5時間が適当である。
反応終了後、反応生成物に水を加え、塩化アルミニウム
を水に溶解させた後、油水分離し、ついで蒸留により油
層から溶媒を留去してアルキルアダマンタンを得ること
ができる。本発明で用いられるO−ジクロロベンゼンま
たはモノクロロベンゼンはいずれも水に不溶であり、ま
たO−ジクロロベンゼンは水と共沸しないので、油水分
離および蒸留によって容易に回収することができる。
[作用] 本発明においては、触媒として無水塩化アルミニウムを
0−ジクロロベンゼンまたはモノクロロベンゼンに溶解
した複合触媒、あるいはさらに塩化水素ガスを吹込んで
塩化アルミニウムを活性化せしめた複合触媒は均一な溶
液状態の触媒でありこの触媒を用いることにより異性化
反応が円滑に進行し、副反応が抑制され、アルキルアダ
マンタンを高収率で得ることができる。
また溶媒として用いたO−ジクロロベンゼンまたはモノ
クロロベンゼンは水に不溶であり、また0−ジクロロベ
ンゼンは水と共沸しないので、反応終了後に触媒を分解
し、油水分離および蒸留を行なうことによって効率よく
溶媒を回収することができる。
[実施例] 次に実施例によりこの発明の詳細な説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
叉施桝1 還流冷却管と撹拌装置を取り付けた300rr+f2の
三ツロフラスコに無水塩化アルミニウム50g(0,3
7モル)と0−ジクロロベンゼン147gを仕込み、8
0℃で30分間撹拌混合して塩化アルミニウムを溶解せ
しめた。
引き続き80℃で撹拌しながら、パーヒドロアセナフテ
ン(純度97.5%)84.1gを徐々に滴下した。滴
下終了後、80℃にて撹拌しながら3時間異性化反応せ
しめた。
そして反応混合物を室温まで冷却した後、約500mβ
の水中に加え、塩化アルミニウムを水に溶解させた後、
油水分離して油層を分離した。
分離した油層を減圧下に蒸留して0−ジクロロベンゼン
を留去し、アルキルアダマンタン生成物83.5gを得
た。このアルキルアダマンタン生成物は、1.3−ジメ
チルアダマンタン濃度87.2%で、1.3−ジメチル
アダマンタンの収率は88.8%であった。
去施桝l 実施例1で使用したと同じ三ツロフラスコに無水塩化ア
ルミニウム40gと0−ジクロロベンゼン118gを混
入し、攪拌しながら80℃で塩化水素ガスを、1分間に
200ccの速度で30分間吹込み、塩化アルミニウム
を溶解せしめた。
引き続き80℃で撹拌しながらパーヒドロアセナフテン
(純度97.5%)67.3gと0−ジクロロベンゼン
29.ogの混合物を徐々に滴下した。滴下終了後、8
0℃で攪拌しながら3時間異性化反応せしめた。そして
反応混合物を室温まで冷却した後、約400m1の水中
に加え、塩化アルミニウムを水に溶解させた後、油水分
離して油層を分離した。分離した油層を減圧下に蒸留し
て0−ジクロロベンゼンを留去し、アルキルアダマンタ
ン生成物66.1gを得た。
このアルキルアダマンタン生成物は、1,3−ジメチル
アダマンタン濃度90.5%で1,3−ジメチルアダマ
ンタンの収率は91.2%であった。
叉施ヨl 実施例1で使用したと同じ三ツロフラスコに無水塩化ア
ルミニウム50gと0−ジクロロベンゼン147gを仕
込み、90℃で30分間撹拌混合して、塩化アルミニウ
ムを溶解せしめた。
引き続き、90℃で攪拌しながらパーヒドロフルオレン
(純度98.0%)90.8gを徐々に滴下した。滴下
終了後90℃にて攪拌しながら4時間異性化させた。そ
して反応混合物を室温まで冷却した後、約500m1の
水中に加え、塩化アルミニウムを溶解させた後、油水分
離して油層を分離した。
分離した油を減圧下に蒸留して、0−ジクロロベンゼン
を留去し、アルキルアダマンタン生成物89.5gを得
た。このアルキルアダマンタン生成物は1,3.5−1
−ジメチルアダマンタン濃度75.2%であり、1,3
.5−トリメチルアダマンタンの収率は75.6%であ
った。
衷施医ま 実施例1で使用したと同じ三ツロフラスコに無水塩化ア
ルミニウム40gと0−ジクロロベンゼン147gを混
入し、撹拌しながら、90℃で塩化水素ガスを1分間に
200ccの速度で30分間吹込み、塩化アルミニウム
を溶解せしめた。
引き続き90℃で攪拌しながらパーヒドロフルオレン(
純度98.0%)72.6gを徐々に滴下した。滴下終
了後90℃にて攪拌しながら、3時間異性化反応を行な
った。
そして反応混合物を室温まで冷却した後、約400m1
の水中に加久、塩化アルミニウムを溶解させた後、油水
分離して油層を分離した。分離した油層を減圧下に蒸留
して、0−ジクロロベンゼンを留去し、アルキルアダマ
ンタン生成物71.5gを得た。このアルキルアダマン
タン生成物は、l、3.5−)ジメチルアダマンタン濃
度80.2%でL 3,5−トリメチルアダマンタンの
収率は80.6%であった。
ル較拠土 実施例1で使用したと同じ三ツロフラスコに無水塩化ア
ルミニウム68gとジメチルヘキサン200gを混入し
、撹拌しながら55℃で塩化水素ガスを1分間500c
cの速度で1時間吹込み、室温まで冷却した後塩化アル
ミニウム、塩化水素及びジメチルヘキサン錯体触媒層と
、未反応のジメチルヘキサンを分離した。
そしてこの錯体触媒層40m1にパーヒドロアセナフテ
ン49.2gとメチルシクロヘキサン20gの混合物を
、徐々に滴下した。
滴下終了後、撹拌しなから0℃で3時間保持した後、さ
らに35℃で5時間異性化反応を行なった。
この反応混合物を300m1の水に投入して15分間攪
拌し、塩化アルミニウム錯体触媒を失活させ、油層と水
層を分離した。
油層からジメチルヘキサン、メチルシクロヘキサンを減
圧下、蒸留により留去し、アルキルアダマンタン生成物
48.5gを得た。このアルキルアダマンタン生成物中
の1.3−ジメチルアダマンタン濃度は71.3%、収
率は70.3%であった。
比較泗l 実施例1で使用したと同じ三ツロフラスコに無水塩化ア
ルミニウム20gとイソオクタン200m1を混入し、
撹拌しながら80℃で1時間保持したが、塩化アルミニ
ウムは溶解しなかった。
次にパーヒドロアセナフテン50.5gを徐々に滴下し
た。滴下終了後、撹拌しながら80℃で6時間異性化反
応せしめた。
この反応混合物を室温まで冷却した後、イソオクタン層
を分離した。
分離したイソオクタン層を水洗浄した後、イソオクタン
を減圧下、蒸留により留去し、釜残油を得た。
この釜残油をガスクロマトグラフィーにより分析したと
ころ、1.3−ジメチルアダマンタンの生成は認められ
なかった。
比較例1および比較例2から明らかなように、塩化アル
ミニウムー分技状パラフィン系炭化水素からなる複合触
媒では1.3−ジメチルアダマンタンが全く生成せず、
また塩化水素を添加した3成分系触媒としても収率は高
(ない。
大流ヨ二 実施例1で使用したと同じ三ツロフラスコに無水塩化ア
ルミニウム50gとモノクロロベンゼン112gを仕込
み、80℃で30分間撹拌混合して塩化アルミニウムを
溶解せしめた。引き続き、80℃で撹拌しながら、パー
ヒドロアセナフテン84.1gを徐々に滴下した。7I
ii下終了後80℃にて撹拌しながら4時間異性化させ
た。
次に反応混合物を室温まで冷却した先約500m1の水
中に加え塩化アルミニウムを溶解させた後、油水分離し
て油層を分離した。
分離した油層を減圧下に蒸留して、クロロベンゼンを留
去してアルキルアダマンタン生成物83.4gを得た。
このアルキルアダマンタン生成物は1.3−レジメチル
アダマンタン1度が75.8%であり、1.3−メチル
アダマンタンの収率は77.1%であった。
[発明の効果] 本発明方法によれば、三環式のナフテン系炭化水素の異
性化によるアルキルアダマンタン類の製造において、塩
化アルミニウム触媒を0−ジクロロベンゼンまたはモノ
クロロベンゼンに溶解した複合触媒を使用することによ
って、副反応生成物および重質分の生成が少なく、アル
キルアダマンタン類が高収率で合成できる。
さらに、塩化アルミニウムを0−ジクロロベンゼンまた
はモノクロロベンゼンに溶解して塩化水素ガスを吹込み
、活性化させて使用することによって、より高収率でア
ルキルアダマンタンを合成できる。
本発明により得られる1、3−ジメチルアダマンクンは
、有機合成中間体、合成潤滑油、潤滑油添加剤、医薬品
原料あるいは高分子原料等として有用な物質であり、広
範囲な用途に利用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭素数が12以上の三環式ナフテン系炭化水素を異
    性化してアルキルアダマンタンを製造する方法において
    、触媒として、塩化アルミニウムをO−ジクロロベンゼ
    ンまたはモノクロロベンゼンに溶解した複合触媒を使用
    し、70℃〜110℃の温度で異性化せしめることを特
    徴とするアルキルアダマンタンの製造方法。 2、炭素数が12以上の三環式ナフテン系炭化水素を異
    性化してアルキルアダマンタンを製造する方法において
    、主触媒として塩化アルミニウム、助触媒として塩化水
    素ならびに溶媒としてO−ジクロロベンゼンまたはモノ
    クロロベンゼンの3成分よりなる複合触媒を使用し、7
    0℃〜110℃の温度で異性化せしめることを特徴とす
    るアルキルアダマンタンの製造方法。 3、複合触媒が塩化アルミニウムとO−ジクロロベンゼ
    ンまたはモノクロロベンゼンを混合したのち、塩化水素
    ガスを吹込み、塩化アルミニウムを活性化せしめたもの
    であることを特徴とする請求項2に記載のアルキルアダ
    マンタンの製造方法。
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