JPH0213725Y2 - - Google Patents

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JPH0213725Y2
JPH0213725Y2 JP1983146868U JP14686883U JPH0213725Y2 JP H0213725 Y2 JPH0213725 Y2 JP H0213725Y2 JP 1983146868 U JP1983146868 U JP 1983146868U JP 14686883 U JP14686883 U JP 14686883U JP H0213725 Y2 JPH0213725 Y2 JP H0213725Y2
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JP
Japan
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piston
cylinder
connecting rod
engine
spring member
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JP1983146868U
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JPS6055742U (ja
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エンジン、特にピストンスラツプに
基づく騒音の発生を低減し得るようにしたエンジ
ンに関するものである。
一般に良く知られているように、ピストンとシ
リンダとの間には不可避的な摺動間隙があるた
め、ピストンが上下死点を越えコネクテイングロ
ツドの傾きが逆になるときに、ピストンがシリン
ダ中心面の一側のシリンダ内周面から他側のシリ
ンダ内周面に当接する。特に圧縮行程の終端付近
では、ガス圧力が高くなるので、上記ピストンの
移動が衝撃的に行なわれ、打音即ちピストンスラ
ツプ音を発生する。このようなピストンスラツプ
音の発生を防止するために、ピストンピンの中心
線の位置をピストン中心線に対してシリンダのス
ラスト側に僅かに偏心させることにより、ピスト
ンの移動時期及び衝突位置が変化し上記打音の発
生が緩和されることが知られている。しかしなが
ら、ピストンピンの偏心に基因してピストンの重
心がピストンピンに対してオフセツトするため
に、慣性力によるスラツプが高速回転時において
激しくなる問題があり、また過大なピストンピン
の偏心は、ピストン摺動面の潤滑を妨げ焼付の原
因となる不都合がある。
本考案は、上記に鑑み創案されたもので、ピス
トンのスカート部の内周部とコネクテイングロツ
ドとの間にばね部材を設け、同ばね部材によつて
上記ピストンのスカート部を同スカート部と協働
するシリンダのスラスト側内壁面に当接させるピ
ストンピン周りの回転モーメントが生起されるよ
うに構成したことを特徴とするエンジンを要旨と
するものである。
以下本考案の実施例を添付図面について具体的
に説明する。10は本考案を実施したデイゼルエ
ンジンを総括的に示し、12はシリンダヘツド、
14はクランクケース、16はシリンダライナ、
18は同シリンダライナ内に摺動自在に嵌装され
たピストン、20はコネクテイングロツド、22
は上記ピストン18とコネクテイングロツド20
の小端部とを枢着するピストンピン、24は上記
コネクテイングロツド20の大端部に枢着された
クランク軸であつて、軸線0の周りを矢印A方向
に回転する。26はその一端をピストン18のス
カート部内周に設けた突起28に係止され、他端
をコネクテイングロツド20の上方部分に係止さ
れた引張りばねである。
上記装置において、クランク軸24が矢印A方
向に回転するとき、シリンダライナ16の軸線を
含み図の紙面に直角な平面の左側のシリンダライ
ナ内周面が所謂スラスト側Tとなり、右側が所謂
反スラスト側T′となる。そして上記引張りばね
26によつて、ピストン18は、そのピストンピ
ン22の周りに図中矢印Mで示す回転モーメント
を常時受けており、このためピストンスカート部
18′がシリンダライナ16のスラスト側に常時
弾性的に圧接されている。従つて、運転中、ピス
トン18が圧縮行程上死点を越えた直後、反スラ
スト側T′からスラスト側Tにスラツプする際に、
ばね26の回転モーメントによつてピストン18
のスカート部18′が既にスラスト側Tのシリン
ダライナ16に当接しているので、スラツプの衝
撃力が大巾に緩和され、エンジン騒音を効果的に
低減することができるのである。そして、上記装
置は通常のエンジンに簡単なばね26を追加して
取付けるだけであつて、ピストンピンオフセツト
の必要がなく、勿論前述したピストンピンオフセ
ツトに伴なう不具合を解消することができ、更に
構造の複雑化や重量増加を伴なわず、加工も至つ
て容易で安価に実施することができる利点があ
る。
なお、上記実施例においては、ピストン18の
スカート部18′とコネクテイングロツド20と
の間に引張りばね26を張装したが、図の丁度反
対側の位置に圧縮ばねを設けても全く同様の効果
を奏することが明らかであり、更にコイルスプリ
ングではなく、同様の回転モーメントを生起する
板ばねのようなものを使用することも勿論であ
る。
叙上のように、本考案に係るエンジンは、ピス
トンのスカート部の内周部とコネクテイングロツ
ドとの間にばね部材を設け、同ばね部材によつて
上記ピストンのスカート部を同スカート部と協働
するシリンダのスラスト側内壁面に当接させるピ
ストンピン周りの回転モーメントが生起されるよ
うに構成したことを特徴とし、簡素かつ安価な構
成によつてピストンスラツプに基づくエンジン騒
音を効果的に低減することができるので極めて有
益である。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の一実施例においてクランク
ケースから以下の部分を断面で示した側面図であ
る。 10……エンジン、18……ピストン、14…
…クランクケース、20……コネクテイングロツ
ド、16……シリンダライナ、26……引張りば
ね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンのスカート部の内周部とコネクテイン
    グロツドとの間にばね部材を設け、同ばね部材に
    よつて上記ピストンのスカート部を同スカート部
    と協働するシリンダのスラスト側内壁面に当接さ
    せるピストンピン周りの回転モーメントが生起さ
    れるように構成したことを特徴とするエンジン。
JP14686883U 1983-09-22 1983-09-22 エンジン Granted JPS6055742U (ja)

Priority Applications (1)

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JP14686883U JPS6055742U (ja) 1983-09-22 1983-09-22 エンジン

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14686883U JPS6055742U (ja) 1983-09-22 1983-09-22 エンジン

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Publication Number Publication Date
JPS6055742U JPS6055742U (ja) 1985-04-18
JPH0213725Y2 true JPH0213725Y2 (ja) 1990-04-16

Family

ID=30326774

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JP14686883U Granted JPS6055742U (ja) 1983-09-22 1983-09-22 エンジン

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989007705A1 (en) * 1988-02-22 1989-08-24 Sang Yeon Cho Output increasing structure for piston-crank type engines
WO1990012202A1 (en) * 1989-04-04 1990-10-18 Mitsugu Aoyama Reciprocating engine having two crank mechanisms
KR200170436Y1 (ko) * 1999-09-06 2000-02-15 조상연 왕복기관 용 편심콘넥팅로드

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5637066U (ja) * 1979-08-27 1981-04-09

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JPS5637066U (ja) * 1979-08-27 1981-04-09

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JPS6055742U (ja) 1985-04-18

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