JPH0213399Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、紙葉の自動折込機などに用いるベ
ルトユニツト平行移動装置に関するものである。

従来の技術 紙葉の自動折込機における給紙ベルトユニツト
は、給紙部に間隔をおいて複数並列に配接され、
給紙ベルト上に設けたブランクガイドに積み重ね
たブランクを下側から１枚づつベルトの表面摩擦
により運び出し折込部に供給するものである。

ところで、このブランクを１枚づつ安定した状
態で送り出すには、給紙ベルトの間隔、位置等が
重大な影響を及ぼすので、これらを調節しなけれ
ばならない。

従来の給紙ベルトユニツトは、固定用ねじをゆ
るめ、手で左右に押して所定の位置まで移動さ
せ、再び固定用ねじをしめることによりその位置
を調整している。

考案が解決しようとする課題 しかし、従来の調節方法では固定用ねじの操作
に時間がかかる上、手動による給紙ベルトユニツ
トの移動は多くの労力と時間とを必要とするの
で、装置の移働率が悪い。

この考案は、上記事情に鑑み給紙ベルトユニツ
トの平行移動操作と固定操作とを短時間に、しか
も正確に行うことを目的とする。

課題を解決するための手段 この考案は、互いに平行に配接されたベルト駆
動用ローラと移動用ねじと固定用ねじとを支持す
る主フレーム；前記移動用ねじの軸方向に摺動可
能に設けられたベルト受台；ベルト受台に設けら
れ、かつ、ベルト駆動用ローラにベルトを介して
連結されたプーリ；ベルト受台に可動に設けら
れ、かつ、固定用ねじに係脱可能な固定用スクリ
ユーコロと移動用ねじに係脱可能な移動用スクリ
ユーコロとを備えたスクリユーレバユニツト；を
設けることにより上記目的を達成しようとするも
のである。

作 用 モータを駆動して移動用ねじを回転させ、スク
リユーレバユニツトのスクリユーレバを押すと、
ベルトユニツトの固定用ねじと固定用スクリユー
コロとが離間すると同時に、移動用スクリユーコ
ロが前記移動用ねじと螺合し、ベルトユニツトを
該移動用ねじの軸方向に平行移動させる。ベルト
ユニツトが所望の位置に到達した時に、前記スク
リユーレバの手を離すと移動用スクリユーコロ
は、移動用ねじから解除され、同時に固定用スク
リユーコロが固定用ねじに螺合してベルトユニツ
トを固定させる。

実施例 本考案の実施例を図面により説明するが、同一
図面符合はその名称も機能も同一である。主フレ
ーム１，１間には、ベルト駆動ローラ２とベルト
ユニツト３とを配設する。このベルトユニツト３
は、ベルト駆動ローラ２と平行な回転軸（図示し
ない）に嵌合したプーリ４と、該プーリ４と連結
材５を介して接続する摺動自在なベルト受台６
と、ベルト駆動ローラ２とプーリ４間に張架され
たベルト７とからなり、このベルトユニツト３は
プーリ４の軸方向に間隔をおいて複数並列に配設
されている。

ベルト受台６はコロ２０を備えており、かつ、
スプラインベアリング軸８，９に安定するように
取り付けられ、スライドベアリング（図示せず）
によつて軸方向（平行移動）に移動しやすい状態
に設計されている。

１０は前記ベルト受台６に遊嵌合し、かつ、ベ
ルト駆動用ローラ２と平行な移動用ねじで、例え
ば、角ねじでモータ１１の駆動により回転する
が、切換スイツチ１２により正転又は逆転する。
１３はスクリユーレバユニツトで、スクリユーレ
バ１４をベルト受台６に軸着する支点ピン１６
と、該レバ１４の先端側に設けられ、かつ、移動
用ねじ１０と係脱可能な移動用スクリユーコロ１
５と、ばね受台２１とレバ１４との間に介在せし
めた押ばね１７と、角ねじ等の固定用ねじ１９と
係脱可能な固定用スクリユーコロ１８とから構成
されている。

次に、本実施例の作動につき説明する。スクリ
ユーレバユニツト１３は、押しばね１７の弾力に
よりその先端部側が下がつている。そのため、移
動用スクリユーコロ１５は移動用ねじ１０から離
間し、又、固定用スクリユーコロ１８は固定用ね
じ１９と螺合している。ベルト駆動ローラ２を駆
動させながら、切換スイツチ１２を正転に切換え
て、モータ１１を駆動させベルト受台６と遊嵌合
する移動用ねじ１０を正転させる。この状態にお
いて押ばね１７に抗してスクリユーレバ１４を押
し下げると、スクリユーレバ１４の固定用スクリ
ユーコロ１８は固定用ねじ１９から解除され、同
時にスクリユーレバ１４に設けた移動用スクリユ
ーコロ１５がベルト受台６と遊嵌合する移動用ね
じ１０と噛み合う。そのため、該レバ１４を押し
下げたままにしていると、移動用スクリユーコロ
１５は、該移動用ねじ１０と螺合しながら矢印
A3方向に移動し、ベルトユニツト３を同方向に
平行移動させる。

ベルトユニツト３が所定の位置に到達した時、
スクリユーレバ１４を離すと、押しばね１７の弾
力によりその先端部側が下がり、移動用スクリユ
ーコロ１５は移動用ねじ１０から解除されて平行
移動が停止し、同時に固定用スクリユーコロ１８
が固定用ねじ１９と噛み合うのべ、ベルトユツト
３は固定される。

なお、ベルトユニツト３を矢印A3と逆方向に
平行移動させるには、切換スイツチ１２を逆転に
切換え、モータ１１を逆転させて移動用ねじ１０
を逆転せしめ、前記と同様にスクリユーレバユニ
ツト１３を操作すればよい。

考案の効果 この考案に係るベルトユニツト平行移動装置
は、以上のように構成したので、スククリユーレ
バユニツトの操作により移動用スクリユーコロと
移動用ねじとを螺合し、固定用スクリユーコロと
固定用ねじを離間せしめると、ベルトユニツトが
移動用ねじの軸方向に平行移動する。又、スクリ
ユーレバユニツトを操作して移動用スクリユーコ
ロと移動用ねじを離間せしめ、固定用スクリユー
コロと固定用ねじとを螺合せしめると、ベルトユ
ニツトはロツクされる。

従つて、スクリユーレバユニツトの操作だけ
で、ベルトユニツトの平行移動又は固定が短時間
にしかも正確にできるので、本装置を用いた自動
折込機などでは、機械の稼働率の向上を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視図、第２図
は第１図の要部を示す拡大正面図である。 １……主フレーム、２……ベルト駆動用ロー
ラ、３……ベルトユニツト、４……プーリ、６…
…ベルト受台、１０……移動用ねじ、１３……ス
クリユーレバユニツト、１５……移動用スクリユ
ーコロ、１８……固定用スクリユーコロ、１９…
…固定用ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに平行に配設されたベルト駆動用ローラと
   移動用ねじと固定用ねじとを支持する主フレー
   ム；前記移動用ねじの軸方向に摺動可能に設けら
   れたベルト受台；ベルト受台に設けられ、かつ、
   ベルト駆動用ローラにベルトを介して連結された
   プーリ；ベルト受台に可動に設けられ、かつ、固
   定用ねじに係脱可能な固定用スクリユーコロと移
   動用ねじに係脱可能な移動用スクリユーコロとを
   備えたスクリユーレバユニツト；とからなるベル
   トユニツト平行移動装置。