JPH0213204Y2 - - Google Patents

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JPH0213204Y2
JPH0213204Y2 JP12548386U JP12548386U JPH0213204Y2 JP H0213204 Y2 JPH0213204 Y2 JP H0213204Y2 JP 12548386 U JP12548386 U JP 12548386U JP 12548386 U JP12548386 U JP 12548386U JP H0213204 Y2 JPH0213204 Y2 JP H0213204Y2
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air
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車輛用空気調和装置のデミスト制御装
置に関する。
(従来技術) 車輛用空気調和装置における従来のデミスト制
御装置は、湿度センサによる検出湿度が所定値を
超えたとき結露と判定して、例えば特開昭61−
36044号公報に示されている如く、デミスト吹出
口を空気吹出口として選択し、冷却機を駆動する
かまたは外気導入状態とし、かつ送風量を増加す
るデミスト状態にしている。また、さらに実開昭
56−60611号公報に示されている如く、温度制御
のための各種ドアの開度如何にかかわらず、結露
と判定されたときはデフロスト吹出口を開放する
ようにしている。すなわち、車室への空気吹込み
のためのモードダンパがどの位置にあろうとも、
デフロスト吹出口を開とし、他の吹出口を閉とす
るものである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した如き従来のデミスト制御装置において
は車窓ガラスの曇りを晴らすことに対しては効果
が大きいが、デミストの期間中、車室内の快適性
の面からは不快な制御となる問題点があつた。
本考案は上記の問題点を解消して、デミスト効
果は大きく、かつ車室内の快適性をも重視した、
車輛用空気調和装置のデミスト制御装置を提供す
ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の問題点を解決するために第1図
に示す如く構成した。
車窓内面の湿度を検出する湿度センサ61を設
け、湿度センサ61の出力により結露状態である
と判別する判別手段1にて結露状態と判別された
ときデミスト状態にする車輛用空気調和装置のデ
ミスト制御装置において、結露状態であると判別
中、デフロスト吹出口41を開状態に制御すると
共に、他の空気吹出口3を結露状態と判別される
直前の開閉状態に維持する制御手段4を備えた。
(作用) 本考案は上記の如く構成したため、結露センサ
61により結露状態であると判別手段1により判
別されたときは、制御手段4によりデフロスト吹
出口41は開状態に制御されると共に、他の吹気
吹出口は結露状態であると判別される直前の状態
に維持される。
この結果、結露と判別されたときはデフロスト
吹出口からの空気吹き出しにより十分なデミスト
効果が期待でき、かつ他の空気吹出口の開閉状態
は結露と判別される直前のままの状態に維持され
る。したがつてデミスト制御状態中においても車
室内の温度制御状態に大きな変化がなく、車室内
の快適さは保たれる。
(考案の実施例) 以下、本考案を実施例により説明する。
第2図は本考案の一実施例の構成を示すブロツ
ク図である。
21は空気調和装置本体であり、22は空気調
和装置本体を制御する制御装置である。
空気調和装置本体21はダクト23の上流側か
ら下流側に向つて、吸い込み空気を内気循環、一
部外気導入または全部外気導入にするかを制御す
るインテークダンパ24、インテークダンパ24
を介して吸い込んだ空気を車室30へ送風する送
風機25、後記する冷却機36が動作中送風空気
と熱交換するエバポレータ26、エバポレータ2
6を通過した空気中後記するヒータ28に分流す
る空気量を制御するミツクスダンパ27、車載内
燃機関29の冷却水が循環されて加熱器とし作用
し通過空気を加熱するヒータコア28、車室30
への空気吹出口を選択するモード切替ダンパ31
,312を備えている。
コンプレツサ32、コンデンサ33、レシーバ
タンク34、膨張弁35はエバポレータ26と共
に冷却機36を構成している。さらにまた車載内
燃機関29の出力軸の回転はプーリ37に伝達さ
れている。プーリ37の回転はマグネツトクラツ
チ38を介してコンプレツサ32に伝達され、こ
の伝達によりコンプレツサ32が駆動される。
車室30への空気吹出口は乗員の顔部方向へ空
気を吹き出すベント吹出口39、乗員の足元から
空気を吹き出すヒート吹出口40およびフロント
ガラス内面に沿つて空気を吹き出すデフロスト吹
出口41を備えており、モード切替ダンパ311
312によつて空気吹出口の1つまたは2つが選
択開放される。
インテークダンパ24はモータアクチユエータ
45により、ミツクスダンパ27はモータアクチ
ユエータ46により、モード切替ダンパ311
よび312はモータアクチユエータ47によりそ
れぞれ駆動される。なお、第2図において48〜
52はそれぞれモータアクチユエータ45、送風
機25、マグネツトクラツチ38、モータアクチ
ユエータ46,47を各別に駆動する駆動回路で
ある。
一方、車室内気温度を検出する内気温度センサ
53、日射量を検出する日射量検出センサ54、
エバポレータ出口空気温度すなわちA点の温度を
検出するエバポレータ出口空気温度センサ55、
外気温度を検出する外気温度センサ56、車室内
温度を設定する設定器57、ミツクスダンパ開度
を検出するポテンシヨメータ58が設けてある。
さらにまた、車窓の近傍に車窓内面の湿度を検出
するための湿度センサ61が設けてある。各温度
センサの出力、設定器57の出力、ポテンシヨメ
ータ58の出力および湿度センサ61の出力は図
示しないマルチプレクサを介してA/D変換器
(以下ADCと記す)59に供給してデイジタルデ
ータに変換し、ADC59にて変換されたデイジ
タルデータはマイクロコンピユータ60に供給し
てある。
マイクロコンピユータ60は基本的にCPU、
プログラムを記憶させたROM、データを記憶す
るRAM、入力ポートおよび出力ポートを備えて
いる。ROMに記憶されているプログラムにした
がつてADC59から出力されるデイジタルデー
タは入力ポートを介して読み込まれ、CPUで処
理、演算されたデータは出力ポートを介して駆動
回路48〜52に出力され、インテークダンパ2
4の開度、送風機25の駆動、停止および送風
量、マグネツトクラツチ38を介して制御される
コンプレツサ32の稼働、ミツクスダンパの開度
の制御がなされて、車室内温度を設定温度になす
べく制御される。また吹出空気温度に対応した空
気吹出口を選択して開放する吹出モード制御がな
される。
マイクロコンピユータ60のROMに記憶され
ているプログラムにしたがつて本考案の作用を第
3図および第5図のフローチヤートにより説明す
る。
プログラムの実行が開始されるとRAMをクリ
アする等の初期設定がなされ(ステツプa)、入
力ポートを介してADC59からの出力デイジタ
ルデータが読み込まれ、RAMの所定エリアに一
旦記憶される(ステツプb)。車室内温度制御信
号(以下、総合データと記す)T=TR+K1TE
K2TAK3TS−K4TD+K5が演算のうえ記憶さえる
(ステツプc)。ここでTRは車室内気温度、TE
エバポレータ出口空気温度、TAは外気温度、TS
は日射量をそれぞれ示し、センサ53〜56によ
り検出されている。TDは設定器57にて設定さ
れた設定温度であり、K1〜K5は定数である。し
たがつて総合データTは設定車室温度と検出車室
内気温度との偏差に関連し、さらにエバポレータ
出口空気温度TE、日射量TS、外気温度TAにより
補正した値に対応しており、車室内気温度を設定
車室温度に制御するための熱負荷に関連した値と
も言うことができる。
ステツプcに続いて吹出温度データTF=TE
K6θ+βが演算のうえ記憶される(ステツプd)。
ここでθはミツクスダンパ27の開度を示してお
り、エバポレータ26を通過した全空気がヒータ
コア28を通過するようにしたときの開度をθ=
100%(フルヒート)としている。さらにK6およ
びβは定数である。したがつて吹出温度データ
TFは車室30へ吹き出される吹出温度に対応し
ている。
ステツプdに続いて、送風量制御がなされる
(ステツプe)。送風量制御は総合データTに対応
して第4図aに示すパターンにしたがつた電圧を
送風機25の駆動モータに印加することによりな
される。ステツプeに続いて総合データTに対応
して第4図bに示すパターンにしたがつたミツク
スダンパ開度を演算し、演算ミツクスダンパ開度
に制御をするミツクスダンパ開度制御がなされ
(ステツプf)、続いて総合データTに対応して第
4図cに示すパターンにしたがうコンプレツサ駆
動温度が演算され、この演算されたコンプレツサ
駆動温度をエバポレータ出口空気温度TEが超え
たか否かによりコンプレツサ32の駆動を制御す
るコンプレツサ駆動制御がなされる(ステツプ
g)。次いで、送風量、コンプレツサ32の駆動
モードに関連してインテークダンパ24の開度を
制御するインテークダンパ開度制御がなされる
(ステツプh)。さらにデータTFにしたがつてヒ
ート吹出口40、ベント吹出口39、またはヒー
トおよびベント吹出口39および40を開放する
モード制御がなされ(ステツプi)、続いてデミ
スト制御がなされ(ステツプj)、ステツプbが
再び実行される。
ステツプjのデミスト制御に入ると、湿度セン
サ61の出力から車窓ガラスの内面が結露してい
るか否かがチエツクされ(ステツプj1)、結露し
ていないと判別されたときはデミスト制御が実質
的にバイパスされてステツプbが実行される。ス
テツプj1において湿度センサ61による検出湿度
が所定値以上のとき結露状態と判定される。ステ
ツプj1において結露していると判別されたとき
は、外気温度TAが所定温度以上か否かがチエツ
クされる(ステツプj2)。ステツプj2において外気
温度TAが所定温度以上と判別されたときは、送
風機25はステツプcの場合より多い第4図aの
破線に示す送風量とする送風量制御がなされ(ス
テツプj3)、冷却機36が駆動される(ステツプ
j4)。続いてモード切替ダンパ311および312
てベント吹出口39およびビート吹出口40の開
閉状態はそのままデフロスト吹出口41が開状態
に制御され(ステツプj5)、次にステツプj1が実行
される。したがつてステツプj3〜j5が実行される
ときは吸入空気は冷却機36により冷却され、デ
フロスト吹出口41は開状態になされて、車室3
0へは、ヒート吹出口40が開かれていたときは
さらにデフロスト吹出口41が開かれ、デフロス
ト/ヒート、またベント吹出口39が開かれてい
たときはさらにデフロスト吹出口41が開かれ、
デフロスト/クールの状態で空気が吹き込まれる
ことになる。この結果、車窓ガラスの曇りを晴ら
すデミスト効果は増大すると共に、車室30内の
温度調節も乱されることはなく快適性が維持され
る。
ステツプj2において外気温度TAが所定温度未満
と判別されたときは、送風機25はステツプcの
場合より多い第4図aの破線に示す送風量とする
送風量制御がなされ(ステツプj6)、コンプレツ
サ32の駆動は停止される(ステツプj7)。続い
てモード切替ダンパ311および312にてベント
吹出口39およびヒート吹出口40の開閉状態は
そのままデフロスト吹出口41が開状態に制御さ
れ(ステツプj8)、インテークダンパ24の開度
は外気導入状態に制御され(ステツプj9)、続い
てステツプj1が実行される。ステツプj6〜j9が実
行される場合もデフロスト吹出口41は開状態に
なされて、車室30へは、ヒート吹出口40が開
かれているときはデフロスト/ヒートの状態で、
ベント吹出口39が開かれているときはデフロス
ト/クールの状態で空気が吹き込まれることにな
る。この結果、車窓ガラスの曇りを晴らすデミス
ト効果は増大すると共に、車室30内の温度調節
も乱されることはなく快適性が維持される。この
場合は、外気温度TAが低い場合であり、インテ
ークダンパ24を外気導入することにより冷却機
36を停止状態にしている。
(考案の効果) 以上説明した如く本考案によれば、湿度センサ
の出力により結露状態であると判別して車輛用空
気調和装置をデミスト状態に制御する場合に、結
露状態であると判別したときデフロスト吹出口を
開状態に制御すると共に、結露状態と判別される
直前の他の空気吹出口の状態をそのままの状態に
維持するようにしたため、十分なデミスト効果が
得られると共に、デミスト制御中においてもヒー
ト吹出口、ベント吹出口の開閉の状態はその直前
の状態に維持されるため、車室内の温度制御状態
に大きな変化はなく、車室内の快適さは保たれ、
乗員に不快感を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の機能ブロツク図。第2図は本
考案の一実施例の構成を示すブロツク図。第3図
および第5図は本考案の一実施例の作用の説明に
供するフローチヤート。第4図は本考案の一実施
例の作用の説明に供する線図。 1……判別手段、3……他の空気吹出口、4…
…制御手段、41……デフロスト吹出口、61…
…湿度センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車窓内面の湿度を検出する湿度センサを設け、
    湿度センサの出力により結露状態であると判別す
    る判別手段にて結露状態と判別されたときデミス
    ト状態にする車輛用空気調和装置のデミスト制御
    装置において、結露状態であると判別中、デフロ
    スト吹出口を開状態に制御すると共に、他の空気
    吹出口を結露状態と判別される直前の開閉状態に
    維持する制御手段を備えたことを特徴とする車輛
    用空気調和装置のデミスト制御装置。
JP12548386U 1986-08-19 1986-08-19 Expired JPH0213204Y2 (ja)

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JPS6332017U JPS6332017U (ja) 1988-03-01
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