JPH02128044A - 軽量コンクリートパネルへのアンカー部材取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は建物の外壁を構成する軽量コンクリートパネル
（以下ｒＡＬＣパネル」という）に、外装材や音板等の
固定用のアンカー部材を取り付けるためのアンカー部材
取付方法に関する。

（従来の技術） 従来より、建物の外壁をＡＬＣパネルで構成する工法が
多く採用されているが、この種の建物では例えば外壁面
の美化・再生や模様替え等のために、その外壁を覆うよ
うに下地胴縁を介して外装材を取り付けたり、或いは看
板や照明器具等を建築後に取り付けたりすることがある
。

このような外装材等をＡＬＣパネルに取り付ける場合、
従来は、そのためのアンカー部材としてＡ　Ｌ、　Ｃハ
ネルを貫通させてアンカーボルトを取り付け、このアン
カーボルトに外装材等を固定するか、又は、これに下地
胴縁を取付けた後、それに外装材等を固定する方法が一
般に採用されていた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述の方法を採用すると、アンカーボル
トをＡＬＣパネルに固定するためには、建物の内側にお
ける作業が必要であり、時には内装の解体・再施工が必
要になるため、工事が相当に大掛かりとなってしまい、
工期・費用共にかさむという問題がある。

そこで、本発明の目的は、簡易な工事で施工することが
でき、しかも十分な取付強度を確保することができるＡ
ＬＣパネルへのアンカー部材取付方法を提供するにある
。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明にかかるＡＬＣパネルへのアンカー部材取付方法
は、アンカー部材が取り付けられる一のＡＬＣパネルに
隣接する他のＡＬＣパネルにおける厚さ方向のエツジ部
の一部を除去し、この後、アンカー部材を前記一のＡＬ
Ｃパネルのエツジ部に宛かった状態で打込み部材を前記
一のＡＬＣパネルに打ち込むことによりアンカー部材を
固定し、次いで、前記除去部に補修材を充填して前記ア
ンカー部材の一部をＡＬＣパネル内に埋め込むようにす
るところに特徴を有する。

（作用） アンカー部材は、ＡＬＣパネル内に打ち込まれた打込み
部材によりＡＬＣパネルに固定され、更に除去部に充填
された補修材によって一部がＡＬＣパネル内に埋め込ま
れたようにされるから、十分な固着強度を得ることがで
きる。しかも、アンカーボルトを貫通させる方法とは異
なり、建物の外部からだけでも作業を行うことができる
から、建物の内装に何らの制約を受けない。

（実施例） 以下本発明の一実施例につき図面を参照して説明する。

第１図及び第２図には、多数のＡＬＣパネル１を周知の
縦壁挿入前構法により固定して建物の外壁を構成した例
を示しである。具体的には、図示しない鉄骨梁にアング
ルが水平方向に延びるように固定され、ここにＡＬＣパ
ネル１間の縦目地に対応位置してタテカベプレートが間
欠的に溶接されている。このタテカベプレートに形成さ
れた透孔にはＡＬＣパネル１間の縦目地内にモルタル２
によって埋め込んで挿通させた目地鉄筋３が貫通させら
れ、これにてＡＬＣパネル１が鉄骨梁に固定されている
。

さて、上述のように固定されたＡＬＣパネル１によって
構成される建物の外壁にあって、外壁面の模様替えのた
めの外装材や右板、照明器具等の重量物を取り付ける必
要が生ずることがある。この場合、例えば外装材の取付
のための工事は次の通りに行う。

まず１．左右に並ぶ２枚のＡＬＣパネル１のうち縦目地
の例えば右側に位置するもののエツジ部の一部を、第２
図に示すように三角柱状に除去して除去部４を形成する
。更に、左側に位置するＡＬＣパネル１のうち上記除去
部４に対応する面を所定寸法りだけ削り落とす（第１図
参照）。

この後、アンカー部材５を左側のＡＬＣパネル１に宛い
、打込み部材に相当する２本のカットネイル６をアンカ
ー部材５の透孔５ａを通して左側のＡＬＣパネル１に斜
めに打ち込み、これによりアンカー部材５を左側のＡＬ
Ｃパネル１に固定する。この場合、右側のＡＬＣパネル
１のエツジ部には除去部４が予め形成されているから、
カットネイル６の打ち込み作業は右側のＡＬＣパネル１
が邪魔になることなく、円滑に行うことができる。

ここでアンカー部材５は鋼板の曲げ加工により形成され
たもので、第３図に全体的構成を示すように、ＡＬＣパ
ネル１内に埋め込まれる主板部５ｂと、その前縁部から
略９０＠屈曲して連なり左側のＡＬＣパネル１の前面に
宛われる補助片部５ｃと、この補助片部５Ｃとは逆方向
に屈曲された上下一対の取付片部５ｄとからなる。尚、
ＡＬＣパネル１の厚さ寸法が１２０　ｍ＋＊であるとき
には、カットネイル６の長さ寸法は約７５ｍｍとするこ
とが好ましい。

この後、第１図に示すように除去部４に補修材７を充填
し、アンカー部材５の主板部５ｂをＡＬＣパネル１内に
埋め込むようにする。これにより、アンカー部材５はカ
ットネイル６によって左側のＡＬＣパネル１に固定され
ると共に、そのカットネイル６の頭部及び主板部５ｂが
補修材７の固着力によってＡＬＣパネル１に固定される
ことになる。

次いで、上記アンカー部材５の取付片部５ｄに外装材８
を取り付ける。本実施例において外装材８としては、第
１図に示すように鋼板製の表装板９の周縁部に曲げ加工
によって囲壁部９ａを形成すると共に、その表装板９の
内部にロックウール等の断熱材１０を充填して構成され
たものを使用している。そして、この外装材８の囲壁部
９ａには、所定位置に断面り字形をなす複数の取付片１
１がボルト１２により予め固定されており、この取付片
１１をセルフタッピングネジ１３にてアンカー部材５の
取付片部５ｄに固定することにより、外装材８がアンカ
ー部材５に固定される。この後、各外装材８間の縦横の
目地内にバックアツプ材１４及びシーリング材１５を順
に埋め込み、これにて作業が完了する。尚、第３図は目
地内にバックアツプ材１４及びシーリング材１５を埋め
込む前の状態を正面から示すものである。

このような本実施例によれば、アンカー部材５はカット
ネイル６により固定されると共に、除去部４に充填され
た補修材７によりＡＬＣパネル１内に埋め込まれたよう
になる。・この結果、アンカー部材５の固着強度は、十
分に高くなり外装材８を確実にＡＬＣパネル１に固定す
ることができる。

しかも、このように十分な取付強度を確保できるもので
ありながら、ＡＬＣパネルを貫通させたアンカーボルト
を介して外装材を取り付ける従来方法とは異なり、建物
の内装の解体・再施工は必要がないから、建物の外壁側
からのみの作業で工事を終えることができ、工期の短縮
化・工事費の大幅な削減が可能になる。

尚、上記実施例では、アンカー部材５にＡＬＣパネル１
の外装材８を取り付ける場合について示したが、本発明
はこれに限られず、例えば者板、照明器具或いは手摺等
の他の重量物を取り付ける場合にも適用することができ
る。また、除去部は必ずしも前記実施例のように三角柱
状に削り取るに限らず、例えば打込み部材を挿通させる
に足る径の孔をドリル等によって形成し、その孔を通し
て打込み部材を打込んだ後に補修材を充填するよにして
もよい。その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で
種々変形して実施することができる。

［発明の効果〕 本発明は以上述べたように、アンカー部材をカットネイ
ル等の打込み部材で固定すると共に、補修材でアンカー
部材の一部を埋め込むようにしたから、十分な固着強度
を確保しながら、簡易な工事で施工することができて工
期の短縮化及び工事費の節減を図ることができるという
優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は要部の横断面
図、第２図は一部破断して示す斜視図、第３図はアンカ
ー部材の斜視図、第４図は外装材を取り付けた状態を示
す部分正面図である。 図面中、１はＡＬＣパネル（軽量コンクリートパネル） はアンカ 部材、 ６はカットネイル （打込み部材） である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、建物の外壁を構成する軽量コンクリートパネルにア
   ンカー部材を取り付ける方法であって、前記アンカー部
   材が取り付けられる一の軽量コンクリートパネルに隣接
   する他の軽量コンクリートパネルにおける厚さ方向のエ
   ッジ部の一部を除去し、この後、前記アンカー部材を前
   記一の軽量コンクリートパネルのエッジ部に宛がった状
   態で打込み部材を前記一の軽量コンクリートパネルに打
   ち込むことにより前記アンカー部材を固定し、次いで、
   前記除去部に補修材を充填して前記アンカー部材の一部
   を軽量コンクリートパネル内に埋め込むようにすること
   を特徴とする軽量コンクリートパネルへのアンカー部材
   取付方法。