JPH02128034A

JPH02128034A - 梁ユニット及び鉄骨柱・梁一体化ユニット

Info

Publication number: JPH02128034A
Application number: JP63280521A
Authority: JP
Inventors: Tadaaki Nagahama; 長浜　忠明; Chikako Katsuno; 勝野　千賀子
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1988-11-08
Filing date: 1988-11-08
Publication date: 1990-05-16
Anticipated expiration: 2010-06-05
Also published as: JPH0751816B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ＳＲＣ造の梁の改良及びこの梁に鉄骨柱を予
め接合してユニット化した、梁ユニット及び鉄骨柱・梁
一体化ユニットに関するものである。

（従来の技術）従来ＳＲＣ造の施工は、柱、梁、床スラブの全ての鉄骨
、鉄筋を現場にて組立て、次いで型枠を取付はコンクリ
ートを打設するか、あるいは工場等で製造されたＰＣ梁
やＰＣ床等を現場にて組込む等により行われていた。

このうちＰＣ梁は、第１０図に示すように、上面にスタ
ーラップ２の上端部を突出した半ＰＣ梁１が主流となっ
ている（例えば、特公昭５３−２１２０４号公報等参照
）。

この半ＰＣ梁１は、Ｈ形梁鉄骨３の両端部、下端筋４の
両端部及びスターラップ２の上端部を露出させるように
コンクリートを打設して製造される。

梁鉄骨３の両端部は図示しない鉄骨柱との接合プレート
として用いられ、下端筋４の両端部は接続（アンカー）
筋として他の半ＰＣ梁の接続（アンカー）筋との接合に
用いられ、スターラップ２の上端部は第１１図に示すよ
うに床スラブ９との取合部として用いられる。

すなわち第１１図において、スターラップ２の上端部に
梁上端筋６と床スラブ筋７ａが挿入され、更に他の床ス
ラブ筋７ｂ等を適当に配筋し、その後図示しない型枠を
取付けてコンクリートを現場打ちして床スラブ９が施工
される。

（発明が解決しようとする課題）上記のように従来の半ＰＣ粱１の場合、構造上極めて重
要な梁の上部において、工場等で予め打設したコンクリ
ートと現場にて打設したコンクリートとの打継ぎが生じ
るという問題があった。そして、この打継ぎの品質を確
保するために、高品質・高コストのコンクリートの使用
や、ボイド発生を防止するための細心のコンクリート打
設作業、高強度・高コストの鉄筋の多数の使用等を余儀
なくされていた。

しかも現場における梁上端筋６の挿入や結束。

鉄骨柱との接合等、煩雑な作業を残しており、工期の長
期化の一因ともなっていた。

また従来の半ＰＣ梁１の場合床スラブ９はＰＣ梁の上面
からしか施工できず、梁の下部が天井面に突出してしま
う。このため、建造物の外壁１階段室、コンピュータル
ーム等のように外観や設備等の観点からして天井面から
の梁の突出が障害となる場所には、従来の半ＰＣ梁１の
使用ができず、専ら現場にて梁鉄骨の組立て、梁・床ス
ラブの各種配筋、型枠の取付け、コンクリート打設等に
より、梁下部に床スラブを配設するいわゆる逆梁方式の
施工を行う必要があった。

本発明は梁上部の打継ぎがなく、また鉄骨柱との接合等
現場での煩雑な作業を要せず、しかも逆梁方式にも適用
することのできる梁ユニット及び鉄骨柱・梁一体化ユニ
ットを提案することを目的とする。

（課題を解決するための手段）第１の発明は上記目的を達成するために、梁ユニットが
、長手方向端部に梁鉄骨及び梁鉄筋の接続端部が突出さ
れると共に幅方向側部に床スラブ取合部が突設されて、
全体がプレキャスト化されたコンクリート梁からなるこ
とを特徴とする。

また第２の発明は、長手方向端部に梁鉄骨及び梁鉄筋の
接続端部が突出されると共に幅方向側部に床スラブ取合
部が突設されて、全体がプレキャスト化されたコンクリ
ート梁と、該コンクリート梁の梁鉄骨の接続端部に一体
的に接合された鉄骨柱とからなることを特徴とする。

（作　用）第１の発明では、コンクリート梁の長手方向端部に突出
された梁鉄筋の接続端部が、同様な構成でなる他の梁ユ
ニツ・トの梁鉄筋との接合に寄与すると共に、梁鉄骨の
接続端部が、鉄骨柱との接合に寄与する。そしてこれら
梁ユニットをそれらの接続端部で互いに接合すると共に
、これら梁ユニット間に鉄骨柱を接合することにより、
現場での構築作業が実施されることになる。この後、床
スラブ取合部が、床スラブ配筋との接合、結束に使用さ
れる。この床スラブ取合部をコンクリート梁の上部に突
設すれば、梁の上方に床スラブが施工される通常の梁方
式となり、下部に突設すれば下方に床スラブが施工され
る、所謂逆梁方式となる第２の発明では、上述の梁ユニ
ットの梁鉄骨の接続端部に鉄骨柱が予め接合された構成
となっており、現場での構築作業に際しては、複数の鉄
骨柱・梁一体化ユニットの梁鉄筋相互を接合すると共に
鉄骨柱同士を接合し、その後第１の発明と同様にして床
スラブを施工することになる。

（実　施　例）第１図は梁ユニットの一実施例を示す斜視図である。

第１の発明は基本的には、梁ユニット１ｏが長手方向端
部に梁鉄骨３及び梁鉄筋４．６の接続端部が突出される
と共に幅方向側部に床スラブ取合部１１，１２が突設さ
れて、全体がプレキャスト化されたコンクリート梁５で
構成される。

同図において、１０が梁ユニットであり、Ｈ形梁鉄骨３
の両端部３ａと、上端筋６．下端筋４の両端部６ｇ、４
ａを残して、コンクリートが打込まれ、本実施例ではこ
の梁５の一側面下部に例えば第２９図、第３図に示す態
様で床スラブ取合部１１．１２が突設されている。

先ず、床スラブ取合部１１は、第２図に示すように、Ｌ
形金物をＨ形梁鉄骨３の上下両フランジ間に嵌め込み、
Ｌ形金物の水平部先端が梁５の側面下部から突出するよ
うに構成されている。なお、梁５から突出されたＬ形金
物の水平部先端にはボルト穴１１ａが穿設されている。

また、図示は省略するが、Ｌ形金物とＨ形梁鉄骨３とは
、ボルト・ナツトや溶接等により固定してもよい。

次に、床スラブ取合部１２は、第３図に示すように、Ｌ
形鉄筋１２ａと直線状の鉄筋１２ｂを、Ｌ形鉄筋１２ａ
の先端が梁５の側面中央部からやや下部に、直線状の鉄
筋１２ｂの先端が梁５の側面下部に、各々突出するよう
に構成されている。

なおこの場合も図示は省略するが、Ｌ形鉄筋１２ａ、直
線状の鉄筋１２ｂとＨ形梁鉄骨３とは、ボルト・ナツト
や溶接等により固定してもよい。

以上の第１図〜第３図の梁ユニット１０は、第２図、第
３図に示すように、梁５の下部に床スラブ９を施工する
所謂逆梁方式のものであるが、床スラブ取合部１１，１
２を第４図、第５図のように梁５の側面上部に突設させ
て、梁５の上方に床スラブ９を施工する通常の梁方式と
することもできる。

なお、第１図〜第５図において、床スラブ取合部１１．
１２は梁５の両側面に設けることもできる。

第６図及び第７図は梁ユニット１０の施工を示す斜視図
である。

図示例では、第１図に示す梁ユニット１０の梁鉄骨端部
３ａが鉄骨柱２０に接合されている。

そして梁５の長手方向端部に突出された梁鉄筋４．６の
端部４ａ、６ａが、同様な構成でなる他の梁ユニット１
０の梁鉄筋４，６と接合されると共に、梁鉄骨３の端部
３ａが鉄骨柱２０と接合される。そしてこれら梁ユニッ
ト１０をそれらの端部４ａ、６ａで互いに接合すると共
に、これら梁ユニット１０を鉄骨柱２０に接合すること
により、現場での構築作業が実施されることになる。そ
してその後床施工に際して、床スラブ取合部１１゜１２
が床スラブ９の配筋と接合、結束される。このとき床ス
ラブ取合部１１，１２を梁５の上部に突設しておけば、
梁５の上方に床スラブ９が施工される通常の梁方式とな
り、下部に突設しておけば下方に床スラブ９が施工され
る、所謂逆梁方式となる。また第７図に示すように鉄骨
柱２０への配筋２１とコンクリートの打設が行なわれる
。

第８図は第２の発明に係る鉄骨柱・梁一体化ユニットの
実施例を示す斜視図である。

第２の発明は基本的には、長手方向端部に梁鉄骨３及び
梁鉄筋４，６の接続端部３ａ、４ａ、６ａが突出される
と共に幅方向側部に床スラブ取合部１１，１２が突設さ
れて、全体がプレキャスト化されたコンクリート梁５と
、コンクリート梁５の梁鉄骨３の接続端部３ａに一体的
に接合された鉄骨柱２０とから構成される。

図示例では第１図に示す梁ユニット１０を４個使用し、
１本の鉄骨柱２０の上下部の両側部に、梁ユニット１０
の梁鉄骨端部３ａを介して接合−体化したユニットとし
て構成されている。

第９図では、第１図に示す梁ユニット１０を３個使用し
、各梁ユニット１０間に鉄骨柱２０が梁鉄骨端部３ａを
介して接合一体化されたユニットとして構成されている
。

なお、第９図では両端の梁ユニット１０として中央の梁
ユニット１０より短いものが使用されているが、３個の
梁ユニット１０が全て同一長さのものであっても良いこ
とは言うまでもない。

この実施例では、上述の梁ユニット１０の梁鉄骨３の端
部３ａに鉄骨柱２０が予め接合された構成となっており
、現場での構築作業に際しては、複数の鉄骨柱・梁一体
化ユニットの鉄骨柱２０同士を接合すると共に梁鉄筋４
，６相互を接合し、その後上記実施例と同様にして床ス
ラブ９を施工することになる。

以上の実施例において、梁鉄骨端部３ａと鉄骨柱２０と
の接合一体化は、溶接、ボルト・ナツト等、通常の接合
一体化手法をそのまま採用できる。

（発明の効果）以上詳述した本発明においては、次のような効果を奏す
ることができる。

（１）梁の上部においては打継ぎがなく、梁の構造耐力
が向上する。このため、梁の品質を確保する上で従来不
可欠であった高品質・高コストのコンクリートの使用や
、無ボイドでのコンクリート打設作業、あるいは高強度
・高コストの鉄筋の多数使用等は、必要とされず、材料
費や工事費を大幅に低減できる。

（２）従来の半ＰＣ梁において必要であった現場でのコ
ンクリート打設の際の型枠は不要となり、この点でもコ
スト低減を図ることができる。

（３）現場における作業は単純化し、かつ減少し、工期
を大幅に短縮できる。

（４）逆梁方式のものもプレキャスト化でき、建造物の
外壁１階段室、コンピュータルーム等の施工を容易に行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の発明の好適な一実施例を示す斜視図、第
２図及び第３図は第１図の要部拡大断面図、第４図及び
第５図は床スラブ取合部の他の例を示す要部拡大断面図
、第６図は鉄骨柱との接合を示す斜視図、第７図は鉄骨
柱部分に配筋した現場における施工態様を示す図、第８
図は第２の発明の好適実施例を示す斜視図、第９図は他
の一実施例を示す斜視図、第１０図は従来の半ＰＣ梁を
示す斜視図、第１１図は第１０図に示す半ＰＣ梁への床
スラブ施工態様を示す図である。３・・・・・・梁鉄骨４．６・・・梁鉄筋（梁上端筋、梁下端筋）５・・・・
・・コンクリート梁１０・・・梁ユニット１１．１２・・・床スラブ取合部２０・・・鉄骨柱

Claims

【特許請求の範囲】

（１）長手方向端部に梁鉄骨及び梁鉄筋の接続端部が突
出されると共に幅方向側部に床スラブ取合部が突設され
て、全体がプレキャスト化されたコンクリート梁からな
ることを特徴とする梁ユニット。
（２）長手方向端部に梁鉄骨及び梁鉄筋の接続端部が突
出されると共に幅方向側部に床スラブ取合部が突設され
て、全体がプレキャスト化されたコンクリート梁と、該
コンクリート梁の梁鉄骨の接続端部に一体的に接合され
た鉄骨柱とからなることを特徴とする鉄骨柱・梁一体化
ユニット。