JPH021255Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は、例えば化粧用クリーム等を収納させる
カートリツジ式の容器に係る。

従来の技術 従来、化粧用クリーム等を収納させる合成樹脂
製の容器が知られている。

考案が解決しようとする問題点 化粧用クリーム等を収納させる容器は、その外
観が美麗であることが要求されるが、従来この種
容器は短期間しか使用されない使い棄て容器であ
つたため、印刷等を施すことによつて外観を十分
に整えるようにするには不向きであつた。

本案は、化粧用クリーム等を収納させた補助容
器を主容器内に着脱自在に収容させて、その補助
容器を交換可能となし、主容器を長期間使用でき
るようにすると共に、その補助容器の交換を容易
に行えるよう形成させたものである。

問題点を解決するための手段 本案は、胴部材１、底部材４、内容器８及びキ
ヤツプ１５とからなる。

胴部材１は、上下両端面を開口させた第１周壁
２の下部内面に凹凸いずれかの第１係合条３を周
設させたものである。

底部材４は、上記胴部材第１周壁２の下端面を
底壁５で閉塞させると共に該底壁外周に付設させ
た凸凹いずれかの第２係合条６を上記第１係合条
３と抜出し不能に、かつ第１周壁に対して底壁５
の回動が可能に係合させ、底壁５外周部上面から
短雄ねじ筒７を、該筒と第１周壁３の下部内面と
の間に小間隙を隔てて起立させたものである。

内容器８は、上記胴部材１内に第２底壁９周縁
から起立させた第２周壁１０を、胴部材内面に付
設させた第１回り止め条１１と第２周壁外面に付
設させた第２回り止め条１２とを係合させて、着
脱自在に嵌合させると共に、第２底壁９外周縁か
ら垂設させた雌ねじ筒１３内に上記短雄ねじ筒７
を螺合させ、上記第１周縁２上端よりも上方に突
出させた第２周壁１０上部を口頸部１４に形成さ
せたものである。

キヤツプ１５は、上記口頸部１４に嵌合させて
ある。

上記胴部材１とキヤツプ１５は、印刷等を施す
ことによつて適宜美麗に形成させるものとする。

作 用 キヤツプ１５を取除き、底部材４を正方向へ回
すと、内容器８は胴部材１に対して回動不能であ
るため内容器が上昇し、短雄ねじ筒７と雌ねじ筒
１３との螺合が外れ、胴部材１から内容器を取外
すことができる。胴部材１内へ内容器８を嵌合さ
せ、底部材４を逆方向へ回すと、短雄ねじ筒７と
雌ねじ筒１３とが螺合しながら内容器８が下降
し、内容器８を胴部材に取付けることができ、口
頸部１４にキヤツプ１５を嵌合させる。

実施例 底部材の底壁５下面前後両部分には凹部を形成
させ、その両凹部間の底壁中央部をつまみ部１６
としている。図示例では、胴部材の第１係合条３
を凸条となして、凹状に形成した第２係合条６に
係合させているが、第１係合条３を凹条となし、
第２係合条６を凸条に形成させてもよい。尚、１
７はキヤツプ頂壁の下面に取付けたパツキング、
１８は内容器内に収納させた化粧用クリームであ
る。

考案の効果 底部材４を正方向へ回すことによつて底部材の
雄ねじ筒７と内容器の雌ねじ筒１３との螺合を外
して内容器を取外すことができ、又、内容器８を
胴部材１内へ嵌合させて底部材４を逆方向へ回す
ことによつて雄ねじ筒７と雌ねじ筒１３とが螺合
し、胴部材内に内容器を取付けできるよう形成さ
せたから、収納物を使い尽くしても、内容器を交
換することによつて、胴部材１、底部材４、キヤ
ツプ１５とからなる容器主要部を長期間継続して
使用することができる。又、底部材４を正逆方向
へ回動させると、内容器を取外し或いは取付けで
きるから、その内容器の交換を容易に行うことが
できる。又、胴部材１内に内容器８を回動不能に
嵌合させ、かつ、底部材の短雄ねじ筒７と内容器
の雌ねじ筒１３とを螺合させたから、底部材４を
回動させることで、内容器８を上昇させ、短雄ね
じ筒７と雌ねじ筒１３との螺合を外さない限り、
つまり、底部材４の回動操作を入為的に行なわな
い限り、短雄ねじ筒７と雌ねじ筒１３との螺合が
外れないから、かつまた、両筒の螺合状態が維持
されている限り、内容器８が胴部材１内から抜け
出すことはないから、使用時に、内容器８がみだ
りに脱落する虞は全くない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の、一部を切欠いた分解斜視
図、第２図はその容器の断面図である。 １……胴部材、４……底部材、８……内容器、
１５……キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下両端面を開口させた第１周壁２の下部内面
   に凹凸いずれかの第１係合条３を周設させた胴部
   材１と、該胴部材第１周壁の下端面を底壁５で閉
   塞させると共に該底壁外周に付設させた凹凸いず
   れかの第２係合条６を上記第１係合条と抜出し不
   能に、かつ第１周壁に対して底壁５の回動が可能
   に係合させ、底壁外周部上面から短雄ねじ筒７
   を、該筒と第１周壁の下部内面との間に小間隙を
   隔てて起立させた底部材４と、上記胴部材内に第
   ２底壁９周縁から起立させた第２周壁１０を、胴
   部材内面に付設させた第１回り止め条１１と第２
   周壁外面に付設させた第２回り止め条１２とを係
   合させて、着脱自在に嵌合させると共に、第２底
   壁９外周縁から垂設させた雌ねじ筒１３内に上記
   雄ねじ筒７を螺合させ、上記第１周縁上端よりも
   上方に突出させた第２周壁上部を口頸部１４に形
   成させた内容器８と、上記口頸部に嵌合させたキ
   ヤツプ１５とからなることを特徴とするカートリ
   ツジ式容器。