JPH02123703A - 無機高分子結合型磁石 - Google Patents
無機高分子結合型磁石Info
- Publication number
- JPH02123703A JPH02123703A JP63278312A JP27831288A JPH02123703A JP H02123703 A JPH02123703 A JP H02123703A JP 63278312 A JP63278312 A JP 63278312A JP 27831288 A JP27831288 A JP 27831288A JP H02123703 A JPH02123703 A JP H02123703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- inorganic
- inorganic polymer
- magnetic powder
- polymer resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229920000592 inorganic polymer Polymers 0.000 title claims abstract description 38
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 15
- 239000006247 magnetic powder Substances 0.000 claims abstract description 27
- 239000002952 polymeric resin Substances 0.000 claims abstract description 21
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims abstract description 15
- 229920001296 polysiloxane Polymers 0.000 claims abstract description 9
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims abstract description 8
- 238000002156 mixing Methods 0.000 claims abstract description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 8
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 7
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 4
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims 2
- 239000000843 powder Substances 0.000 abstract description 8
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 abstract description 6
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 5
- 229920000620 organic polymer Polymers 0.000 abstract description 4
- 229910052796 boron Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N Boron Chemical compound [B] ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 229910001289 Manganese-zinc ferrite Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910052779 Neodymium Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- JIYIUPFAJUGHNL-UHFFFAOYSA-N [O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[Mn++].[Mn++].[Mn++].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Zn++].[Zn++] Chemical compound [O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[O--].[Mn++].[Mn++].[Mn++].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Fe+3].[Zn++].[Zn++] JIYIUPFAJUGHNL-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- QEFYFXOXNSNQGX-UHFFFAOYSA-N neodymium atom Chemical compound [Nd] QEFYFXOXNSNQGX-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- AJCDFVKYMIUXCR-UHFFFAOYSA-N oxobarium;oxo(oxoferriooxy)iron Chemical compound [Ba]=O.O=[Fe]O[Fe]=O.O=[Fe]O[Fe]=O.O=[Fe]O[Fe]=O.O=[Fe]O[Fe]=O.O=[Fe]O[Fe]=O.O=[Fe]O[Fe]=O AJCDFVKYMIUXCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 229910000889 permalloy Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 9
- 239000004734 Polyphenylene sulfide Substances 0.000 description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 4
- 229920000069 polyphenylene sulfide Polymers 0.000 description 4
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 3
- 239000012300 argon atmosphere Substances 0.000 description 3
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 3
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 3
- JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N Laurolactam Chemical compound O=C1CCCCCCCCCCCN1 JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 229920000299 Nylon 12 Polymers 0.000 description 2
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000000748 compression moulding Methods 0.000 description 2
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 2
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 150000002910 rare earth metals Chemical class 0.000 description 2
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920002292 Nylon 6 Polymers 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920005601 base polymer Polymers 0.000 description 1
- 229910017052 cobalt Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010941 cobalt Substances 0.000 description 1
- GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N cobalt atom Chemical compound [Co] GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- -1 polybutylene ethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 229910000938 samarium–cobalt magnet Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 1
- 229910052712 strontium Inorganic materials 0.000 description 1
- CIOAGBVUUVVLOB-UHFFFAOYSA-N strontium atom Chemical compound [Sr] CIOAGBVUUVVLOB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は結合剤に磁性粉末を分散させた高分子結合型磁
石の耐熱性の向上に関する。
石の耐熱性の向上に関する。
「従来の技術と発明が解決しようとする課題]結合型磁
石は次に挙げるような焼結磁石では得られない特徴を白
“するため、近年需要が著しく増加している。
石は次に挙げるような焼結磁石では得られない特徴を白
“するため、近年需要が著しく増加している。
]、複雑薄肉形状のものが容易に得られる。
2、ラジアル異り性の磁石が容易に得られる。
3、焼結磁石に比較して脆弱さが少ない。
4、量産性に優れる。
反面、結合型磁石は磁性粉末を結合する非磁性の結合剤
を加えであるため、その分だけ磁性特性が低下するのは
不可避であり、 このことが焼結磁石と比較した場合の結合型磁石の短所
となっている。そして結合型磁石と焼結磁石を比較した
時の結合型磁石の欠点として見逃してはならないもう一
つのものとして耐熱性が挙げられる。これは磁性粉末を
結合する結合剤として何機高分子を使用していることに
起因するもので、結合型磁石の用途を規制する要因とな
っている。
を加えであるため、その分だけ磁性特性が低下するのは
不可避であり、 このことが焼結磁石と比較した場合の結合型磁石の短所
となっている。そして結合型磁石と焼結磁石を比較した
時の結合型磁石の欠点として見逃してはならないもう一
つのものとして耐熱性が挙げられる。これは磁性粉末を
結合する結合剤として何機高分子を使用していることに
起因するもので、結合型磁石の用途を規制する要因とな
っている。
一方で磁石が組み込まれる電気機器の高機能rヒ、高集
積化への要求は益々増大しているため磁石の高性能化へ
の要求も高(ならざるを得ない。
積化への要求は益々増大しているため磁石の高性能化へ
の要求も高(ならざるを得ない。
このような観点から結合型磁石を見ると磁気特性を向上
するため、市場は従来のフェライト系からSm−Coを
主とした希土類系へと動きつつある。それに伴うように
耐熱性の向上も図られ、従来結合剤として多用されてい
るナイロン6、ナイロン12よりも高融点を持つポリブ
チレンチレフタレ−1−(PBT)やポリフェニレンサ
ルファイド(P P S)をベースポリマーとしたもの
も市販され始めているが、これらはたとえば熱変形温度
のような短時間での評価法のみを基準としたものであり
、長期的な耐熱寿命となると電気機器に組み込まれる池
のプラスチック部品のようには注意が払われないのが現
状である。
するため、市場は従来のフェライト系からSm−Coを
主とした希土類系へと動きつつある。それに伴うように
耐熱性の向上も図られ、従来結合剤として多用されてい
るナイロン6、ナイロン12よりも高融点を持つポリブ
チレンチレフタレ−1−(PBT)やポリフェニレンサ
ルファイド(P P S)をベースポリマーとしたもの
も市販され始めているが、これらはたとえば熱変形温度
のような短時間での評価法のみを基準としたものであり
、長期的な耐熱寿命となると電気機器に組み込まれる池
のプラスチック部品のようには注意が払われないのが現
状である。
このことは結合型磁石が広く使用され始めてから日が浅
いことと、従来の焼結磁石かキュリー温度以下の温度で
の耐熱性はほとんど問題にならなかったことから、機器
を設計する側が高分子複合型磁石についても同様に考え
ていることによると思われる。
いことと、従来の焼結磁石かキュリー温度以下の温度で
の耐熱性はほとんど問題にならなかったことから、機器
を設計する側が高分子複合型磁石についても同様に考え
ていることによると思われる。
有機高分子の長期的な信頼性を考えるについては長期的
な耐熱性を確実に評価する必要があり、たとえばUL(
規格)では加熱劣化促進試験のデータをもとに各製品毎
に使用温度を規格化している。それによると磁性粉末を
含まないナイロンそのものでは概ね100℃以下、ナイ
ロンより熱変形温度が高いPBT PPSでもそれぞ
れ概ね120℃、200℃である。
な耐熱性を確実に評価する必要があり、たとえばUL(
規格)では加熱劣化促進試験のデータをもとに各製品毎
に使用温度を規格化している。それによると磁性粉末を
含まないナイロンそのものでは概ね100℃以下、ナイ
ロンより熱変形温度が高いPBT PPSでもそれぞ
れ概ね120℃、200℃である。
また圧縮成形高分子複合型磁石に多用されているエポキ
シ樹脂では樹脂そのものか熱硬化型であるため、短期的
な耐熱性は高いものの200℃」以上の温度では徐々に
分解が始まり、その使用温度は150℃以下と考えられ
る。従って長期的な信頼性という視点では、現在上山さ
れている高分子複合型磁石の中ではPPSをベースポリ
マーとするものが最も優れていると言えるが、これ以上
の耐熱性の要求には現状では対応できない状態である。
シ樹脂では樹脂そのものか熱硬化型であるため、短期的
な耐熱性は高いものの200℃」以上の温度では徐々に
分解が始まり、その使用温度は150℃以下と考えられ
る。従って長期的な信頼性という視点では、現在上山さ
れている高分子複合型磁石の中ではPPSをベースポリ
マーとするものが最も優れていると言えるが、これ以上
の耐熱性の要求には現状では対応できない状態である。
そこで、本発明の技術的課題は、耐熱性の優れた無機高
分子結合型磁石及びその製造方法を提供することにある
。
分子結合型磁石及びその製造方法を提供することにある
。
[問題点を解決するための手段]
前述のように結合型磁石の耐熱性は使用される結合剤の
耐熱性に左右され、従来のように結合剤として有機高分
子を使用する限り、耐熱性には限界がある。
耐熱性に左右され、従来のように結合剤として有機高分
子を使用する限り、耐熱性には限界がある。
本発明者らはかかる問題点に鑑み、結合型磁石の耐熱性
のある結合剤について検討した結果、本発明をなすに至
ったしのである。
のある結合剤について検討した結果、本発明をなすに至
ったしのである。
本発明によれば、磁性粉末と無機高分子樹脂とよりなる
ことを特徴とする無機高分子結合型磁石か得られる。
ことを特徴とする無機高分子結合型磁石か得られる。
本発明の無機高分子結合型磁石においては、上記無機高
分子樹脂は、下記の(1)式で表わされるシリコーンラ
ダーポリマーであることが好ましい。
分子樹脂は、下記の(1)式で表わされるシリコーンラ
ダーポリマーであることが好ましい。
(ただし、nは正の数)
本発明の無機高分子結合型磁石においては、上記磁性粉
末と上記無機高分子樹脂との重量比が80〜99 :
20〜1であることが好ましい。
末と上記無機高分子樹脂との重量比が80〜99 :
20〜1であることが好ましい。
本発明によれば、磁性粉末と、高分子樹脂とを混合し、
圧縮成形し、硬化させる高分子結合型磁石の製造方法に
おいて、上記高分子樹脂は無機高分子樹脂であることを
特徴とする無機高分子結合型磁石の製造方法が得られる
。
圧縮成形し、硬化させる高分子結合型磁石の製造方法に
おいて、上記高分子樹脂は無機高分子樹脂であることを
特徴とする無機高分子結合型磁石の製造方法が得られる
。
本発明の無機高分子結合型磁石の製造方法において、上
記無機高分子樹脂は、下記の(1)式で表わされるシリ
コーンラダーポリマーであることが好ましい。
記無機高分子樹脂は、下記の(1)式で表わされるシリ
コーンラダーポリマーであることが好ましい。
(ただし、nは正の数)
本発明の無機高分子複合磁石の製造方法においては、上
記磁性粉末と、上記高分子樹脂との混合比が重量で80
〜99 : 20〜1であることが好ましい。
記磁性粉末と、上記高分子樹脂との混合比が重量で80
〜99 : 20〜1であることが好ましい。
即ち、結合剤として耐熱性の高い無機高分子を使用する
ことにより、耐熱性の高い結合型磁石が得られることを
見出したものである。
ことにより、耐熱性の高い結合型磁石が得られることを
見出したものである。
無機高分子は有機高分子に比べ耐熱性が高く、−船釣に
300℃以上の連続使用の耐熱性がある。
300℃以上の連続使用の耐熱性がある。
たとえばアルミナ系では1650℃シリカ系では140
0℃シリコーンラダーポリマーでは300℃である。し
かし、磁性粉末のキュリー温度から、1000℃以上の
耐熱性は必らずしも必要なく、成形体の脆性等を考慮す
ると本発明のためにはシリコーンラダーポリマーが望ま
しい。
0℃シリコーンラダーポリマーでは300℃である。し
かし、磁性粉末のキュリー温度から、1000℃以上の
耐熱性は必らずしも必要なく、成形体の脆性等を考慮す
ると本発明のためにはシリコーンラダーポリマーが望ま
しい。
また本発明に使用される磁性粉末は粉末として得られる
磁性材料であれば基本的に特に制限なく使用可能で、た
とえば硬質磁性材料としてバリウムフェライト、ストロ
ンチウムフェライト、希土類コバルト、ネオジ、鉄、ホ
ウ素等が挙げられ、軟質磁性材料として、マンガン亜鉛
フェライト、パーマロイ等が挙げられる。磁性粉末の粒
度は特に規制されるものではないが、混合、成形などの
作業性、製品の外観などを考慮すると粒径200μm以
下とした方が望ましい。
磁性材料であれば基本的に特に制限なく使用可能で、た
とえば硬質磁性材料としてバリウムフェライト、ストロ
ンチウムフェライト、希土類コバルト、ネオジ、鉄、ホ
ウ素等が挙げられ、軟質磁性材料として、マンガン亜鉛
フェライト、パーマロイ等が挙げられる。磁性粉末の粒
度は特に規制されるものではないが、混合、成形などの
作業性、製品の外観などを考慮すると粒径200μm以
下とした方が望ましい。
磁性粉末と無機高分子の混合比率は製品に要求される磁
気特性、機械的強度によって異なるが、無機高分子が多
過ぎると磁気特性の低下を招き、少な過ぎると機械的強
度が低下するばかりか、満足な成形体が得られないこと
があり、その望ましい混合比率は重量比で磁性粉末/無
機高分子−80〜99/20〜1である。
気特性、機械的強度によって異なるが、無機高分子が多
過ぎると磁気特性の低下を招き、少な過ぎると機械的強
度が低下するばかりか、満足な成形体が得られないこと
があり、その望ましい混合比率は重量比で磁性粉末/無
機高分子−80〜99/20〜1である。
次に本発明の無機高分子結合型磁石の製造方法について
説明する。本発明の製造方法は原料として前述の無機高
分子と磁性粉末の混合物を使用する他は焼結磁石を製造
する工程とほぼ同様で、硬化温度が通常の焼結よりも低
いだけである。無機高分子と磁性粉末の混合にはヘンシ
ェルミキサーリボンブレンダー等が使用できる。圧縮成
形は通常の焼結用圧粉体を製造する装置が使用でき、異
方性磁石を得る場合、圧縮成形を磁場中で行うことも焼
結磁石と同様であるが、次工程で磁性粉末の焼結を行う
わけではないのでラジアル異方性のものを得ることも容
易である。圧縮成形体の硬化は炉中で加熱あるいは赤外
線照射で行う。
説明する。本発明の製造方法は原料として前述の無機高
分子と磁性粉末の混合物を使用する他は焼結磁石を製造
する工程とほぼ同様で、硬化温度が通常の焼結よりも低
いだけである。無機高分子と磁性粉末の混合にはヘンシ
ェルミキサーリボンブレンダー等が使用できる。圧縮成
形は通常の焼結用圧粉体を製造する装置が使用でき、異
方性磁石を得る場合、圧縮成形を磁場中で行うことも焼
結磁石と同様であるが、次工程で磁性粉末の焼結を行う
わけではないのでラジアル異方性のものを得ることも容
易である。圧縮成形体の硬化は炉中で加熱あるいは赤外
線照射で行う。
以下に実施例を挙げ、詳しく説明する。
〈実施例−1〉
2−17系Sm−Coのインゴットをアルゴン雰囲気で
1,180℃で3時間溶体化、急冷し、800℃で4時
間時効、炉冷した。このインゴットをショークラッシャ
ー・ディスクミルで粗粉砕、ボールミルで微粉砕し、平
均粒径17μmの粉末を得た。この磁性粉末とシリコー
ンラダーポリマ(nが100〜200)を重量比で95
15となるよう秤量してリボンブレンダーで均一になる
まで撹拌し、成形用原料粉末を得た。この原料粉末をφ
15mm及び70m++aX15mmなる圧縮成形用金
型に所要量充填し、4000kg/c−の圧力で成形し
、φ15mnX10mt*及び70mmX 15mmX
10 mmなる形状の成形体を得た。φ15mmX1
0mmの成形体の成形は磁性粉末を配向させるため18
KOeの磁場中で行った。次にこの成形体を炉に装入し
、10 ’−’Torr以下になるまで真空引きし、1
00℃/hrの速度で200℃まで昇温し、1時間硬化
後約5℃/1Ilinの速度で冷却した。得られたφ1
5mnX10mmの成形体で磁気特性を、7 (Jll
lIIX 15n++*X 10mmの成形体で曲げ強
度をそれぞれ測定した。その結果を第1表に示す。また
7 0mmX 15mIIX 10wmの成形体には加
熱劣化促進試験を施し、曲げ強度の変化をJlll定し
た。その結果を第1図に示す。
1,180℃で3時間溶体化、急冷し、800℃で4時
間時効、炉冷した。このインゴットをショークラッシャ
ー・ディスクミルで粗粉砕、ボールミルで微粉砕し、平
均粒径17μmの粉末を得た。この磁性粉末とシリコー
ンラダーポリマ(nが100〜200)を重量比で95
15となるよう秤量してリボンブレンダーで均一になる
まで撹拌し、成形用原料粉末を得た。この原料粉末をφ
15mm及び70m++aX15mmなる圧縮成形用金
型に所要量充填し、4000kg/c−の圧力で成形し
、φ15mnX10mt*及び70mmX 15mmX
10 mmなる形状の成形体を得た。φ15mmX1
0mmの成形体の成形は磁性粉末を配向させるため18
KOeの磁場中で行った。次にこの成形体を炉に装入し
、10 ’−’Torr以下になるまで真空引きし、1
00℃/hrの速度で200℃まで昇温し、1時間硬化
後約5℃/1Ilinの速度で冷却した。得られたφ1
5mnX10mmの成形体で磁気特性を、7 (Jll
lIIX 15n++*X 10mmの成形体で曲げ強
度をそれぞれ測定した。その結果を第1表に示す。また
7 0mmX 15mIIX 10wmの成形体には加
熱劣化促進試験を施し、曲げ強度の変化をJlll定し
た。その結果を第1図に示す。
く比較例−1〉
実施例−1と同様に調整した2−17系SmCoの粉末
とエポキシ樹脂を重量比で9515となるように秤量し
、実施例−1と同様の方法で混合、成形し、次にこの成
形体を炉に装入し、10−’Torr以下になるまで真
空引きし、100℃/ h rの速度で140℃まで昇
温し、1時間保持後、約5℃/minの速度で冷却1.
た。これら成形体について実施例−1と同様の試験を行
った。その結果を第1表、第1図に示す。
とエポキシ樹脂を重量比で9515となるように秤量し
、実施例−1と同様の方法で混合、成形し、次にこの成
形体を炉に装入し、10−’Torr以下になるまで真
空引きし、100℃/ h rの速度で140℃まで昇
温し、1時間保持後、約5℃/minの速度で冷却1.
た。これら成形体について実施例−1と同様の試験を行
った。その結果を第1表、第1図に示す。
(実施例−2〉
純度95%以上のNd、電解鉄、フェロボロンを所定量
秤量し、アルゴン雰囲気中、高周波加熱により溶解して
鋳込み、31.1wt%Nd−67、9vt96F e
−1,Ovt%Bなる組成の合金インゴットを得た。
秤量し、アルゴン雰囲気中、高周波加熱により溶解して
鋳込み、31.1wt%Nd−67、9vt96F e
−1,Ovt%Bなる組成の合金インゴットを得た。
次に、このインゴットをアルゴン雰囲気中で高周波加熱
により再溶解した後、周速度35M/scCで回転する
銅製のロール表面に噴射し、厚さ30μmの合金薄帯を
得、32メツシユ以下となるまで粉砕し、磁性粉末を得
た。この粉末を実施例−1と同様の方法で結合型磁石と
し、実施例−1と同様の試験を行い、第1表、第1図に
その結果を示した。
により再溶解した後、周速度35M/scCで回転する
銅製のロール表面に噴射し、厚さ30μmの合金薄帯を
得、32メツシユ以下となるまで粉砕し、磁性粉末を得
た。この粉末を実施例−1と同様の方法で結合型磁石と
し、実施例−1と同様の試験を行い、第1表、第1図に
その結果を示した。
く比較例−2〉
実施例−2と同様に調整したNd−Fe−8合金粉末を
比較例−1と同様の方法で結合型磁石とし、実施例1と
同様の試験を行い、第1表、第1図にその結果を示した
。
比較例−1と同様の方法で結合型磁石とし、実施例1と
同様の試験を行い、第1表、第1図にその結果を示した
。
以下余白
第1図に各熱劣化試験温度と結合型磁石成形体の曲げ強
度が初期値の50%となるまでの時間(半減期)の関係
を示した。この図から明らかなように本発明によれば従
来の結合型磁石の主流であるナイロン12をバインダー
として使用したものよりはるかに耐熱性の優れた結合型
磁石が得られる。
度が初期値の50%となるまでの時間(半減期)の関係
を示した。この図から明らかなように本発明によれば従
来の結合型磁石の主流であるナイロン12をバインダー
として使用したものよりはるかに耐熱性の優れた結合型
磁石が得られる。
[発明の効果]
以上詳しく説明したように、本発明の無機高分子結合型
磁石においては、結合型磁石の耐熱性向上に寄与すると
ころは非常ζ;大であり、工業上極めて有益である。
磁石においては、結合型磁石の耐熱性向上に寄与すると
ころは非常ζ;大であり、工業上極めて有益である。
第1図は本発明の実施例に係る無機高分子結合型磁石成
形体の曲げ強度半減期と、温度との関係を示す図で、比
較例も併せて示した。
形体の曲げ強度半減期と、温度との関係を示す図で、比
較例も併せて示した。
Claims (6)
- (1)磁性粉末と無機高分子樹脂とよりなることを特徴
とする無機高分子結合型磁石。 - (2)上記無機高分子樹脂は、下記の(I)式で表わさ
れるシリコーンラダーポリマーであることを特徴とする
無機高分子複合型磁石。 (I) ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、nは正の数) - (3)第1乃至第2の請求項記載の無機高分子結合型磁
石において、 上記磁性粉末と上記無機高分子樹脂との重量比が80〜
99:20〜1であることを特徴とする無機高分子複合
型磁石。 - (4)磁性粉末と、高分子樹脂とを混合し、圧縮成形し
、硬化させる結合型磁石の製造方法において、 上記高分子樹脂は無機高分子樹脂であることを特徴とす
る無機高分子複合型磁石の製造方法。 - (5)第4の請求項記載の無機高分子結合型磁石の製造
方法において、 上記無機高分子樹脂は、下記の(I)式で表わされるシ
リコーンラダーポリマーであることを特徴とする無機高
分子複合型磁石の製造方法。 (I) ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、nは正の数) - (6)第4乃至第5の請求項記載の無機高分子結合型磁
石の製造方法において、 上記磁性粉末と上記高分子樹脂との混合比が重量で80
〜99:20〜1であることを特徴とする無機高分子結
合型磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63278312A JPH02123703A (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 無機高分子結合型磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63278312A JPH02123703A (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 無機高分子結合型磁石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02123703A true JPH02123703A (ja) | 1990-05-11 |
Family
ID=17595585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63278312A Pending JPH02123703A (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 無機高分子結合型磁石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02123703A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05320512A (ja) * | 1989-12-27 | 1993-12-03 | Rhone Poulenc Chim | ポリシルセスキオキサンを基にした磁化性微小球体、それらの製造法及び生物学におけるそれらの応用 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54148297A (en) * | 1978-05-15 | 1979-11-20 | Mitsubishi Steel Mfg | Heattproof composite magnet and method of making same |
JPS5675544A (en) * | 1979-11-20 | 1981-06-22 | Seiko Epson Corp | Rare earth metal intermetallic compound magnet |
-
1988
- 1988-11-02 JP JP63278312A patent/JPH02123703A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54148297A (en) * | 1978-05-15 | 1979-11-20 | Mitsubishi Steel Mfg | Heattproof composite magnet and method of making same |
JPS5675544A (en) * | 1979-11-20 | 1981-06-22 | Seiko Epson Corp | Rare earth metal intermetallic compound magnet |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05320512A (ja) * | 1989-12-27 | 1993-12-03 | Rhone Poulenc Chim | ポリシルセスキオキサンを基にした磁化性微小球体、それらの製造法及び生物学におけるそれらの応用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005520351A (ja) | 噴霧された永久磁石粉末を用いて製造されたボンド磁石 | |
KR102454806B1 (ko) | 이방성 본드 자석 및 그 제조 방법 | |
JPH02123703A (ja) | 無機高分子結合型磁石 | |
JPS60223102A (ja) | 磁石粉末の製造方法 | |
CN114068118B (zh) | 一种复合永磁材料及其制备方法和用途 | |
KR102487771B1 (ko) | 이방성 본드 자석 및 그 제조 방법 | |
KR940003340B1 (ko) | 희토류계 플라스틱 자석용 열가소성 복합자성분말의 제조방법 | |
JPH0380508A (ja) | 希土類磁石の製造方法 | |
JPH01251702A (ja) | プラスチック磁石及びその製造方法 | |
JP2001196217A (ja) | 圧粉磁心の製造方法 | |
JP2000173810A (ja) | 磁気異方性ボンド磁石およびその製法 | |
TW202414448A (zh) | 高緻密度黏結稀土永磁體及其製備方法 | |
JP2002175909A (ja) | 熱的安定性に優れたボンド磁石およびその製造方法 | |
KR20240038557A (ko) | 고밀도 본드희토류영구자석 및 그 제조 방법 | |
JP2000297306A (ja) | 磁性粉末の製造方法 | |
JP2005344142A (ja) | ラジアル異方性リング磁石の製造方法 | |
KR940003341B1 (ko) | 희토류계 플라스틱 자석용 열경화성 복합자성분말의 제조방법 | |
JPS62261102A (ja) | スタ−タモ−タ用ボンド磁石 | |
CN116936213A (zh) | 一种含Sm-Fe-Ti/Nd-Fe-B的复合粘结磁体及其制备方法 | |
JPH03217003A (ja) | ボンド型永久磁石の製造方法 | |
JPH02220412A (ja) | ボンド磁石用希土類合金粉末及びボンド磁石 | |
JP2000114019A (ja) | 希土類ボンド磁石及びその製造方法 | |
JPH0394402A (ja) | ボンド磁石の製造方法 | |
JPH05291013A (ja) | 永久磁石材料の製造方法 | |
JPH0220002A (ja) | 希土類プラスチック磁石の製造方法 |