JPH05291013A - 永久磁石材料の製造方法 - Google Patents
永久磁石材料の製造方法Info
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- JPH05291013A JPH05291013A JP4085157A JP8515792A JPH05291013A JP H05291013 A JPH05291013 A JP H05291013A JP 4085157 A JP4085157 A JP 4085157A JP 8515792 A JP8515792 A JP 8515792A JP H05291013 A JPH05291013 A JP H05291013A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
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- H01F1/053—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
- H01F1/055—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 メカニカルアロイング法に、ガスアトマイズ
法で作製した原料を用いることにより、酸化物等の非磁
性相の生成を抑制し、磁気特性を向上させる。 【構成】 メカニカルアロイング法に、機械粉砕で作製
した原料を用いると、原料酸化により酸化物等の非磁性
相が生成して磁気特性が低下する。しかし、ガスアトマ
イズ法で作製した原料粉末を用いると、原料粉末の酸素
量を低減し酸化物等の非磁性相の生成を抑制する。その
結果、磁気特性が向上する。
法で作製した原料を用いることにより、酸化物等の非磁
性相の生成を抑制し、磁気特性を向上させる。 【構成】 メカニカルアロイング法に、機械粉砕で作製
した原料を用いると、原料酸化により酸化物等の非磁性
相が生成して磁気特性が低下する。しかし、ガスアトマ
イズ法で作製した原料粉末を用いると、原料粉末の酸素
量を低減し酸化物等の非磁性相の生成を抑制する。その
結果、磁気特性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微粒化しても保磁力の
低下しない希土類−鉄−遷移金属系組成を有する均質な
磁性粉体の製造方法に関する。
低下しない希土類−鉄−遷移金属系組成を有する均質な
磁性粉体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】希土類−遷移金属系の永久磁石材料の大
規模生産に対しては次の2つの方法が採用されている。
その中の1つである特開昭59−46008号公報に記
載されているものでは、最初に所望の組成を有する合金
を溶解し、これを微細粉末とする。この粉末を磁場中に
て配向させ、圧縮成形した後、焼結により緻密化する。
特開昭60−100402号公報に記載されている第2
の方法では、出発成分の溶融体を急冷して中間製品と
し、加熱圧縮によって緻密化した後温間で据込みを行
い、結晶粒を磁化容易方向に配向させる。これらの公知
方法によって作られた永久磁石材料は特にミクロ構造に
関して互いに異なっている。上記の日本特許出願公開公
報により公知な方法を比較すると第1の方法による磁石
材料の場合多数の異種相を含む比較的粗大な結晶組織が
作られるのに対して、第2の方法によって急冷された試
料は極めて微細な結晶組織となり、磁区反転の際移動す
る磁壁のピンニング作用を示す。これら2つの方法の外
に永久磁石材料を作る方法として特開昭62−2407
42および特開平2−257603に記載されているメ
カニカルアロイング後、熱処理により結晶化させる方法
がある。この方法では、各出発原料を機械的に粉砕し、
粉末とする。そして、これらの原料粉末を混合し、メカ
ニカルアロイングした後、熱処理する方法が用いられて
おり、これにより急冷材料類似の極めて微細なミクロ構
造を持つ。必要に応じて公知の方法により磁場による配
向によって異方性の磁石が製作可能な原料粉末を調整す
ることができる。
規模生産に対しては次の2つの方法が採用されている。
その中の1つである特開昭59−46008号公報に記
載されているものでは、最初に所望の組成を有する合金
を溶解し、これを微細粉末とする。この粉末を磁場中に
て配向させ、圧縮成形した後、焼結により緻密化する。
特開昭60−100402号公報に記載されている第2
の方法では、出発成分の溶融体を急冷して中間製品と
し、加熱圧縮によって緻密化した後温間で据込みを行
い、結晶粒を磁化容易方向に配向させる。これらの公知
方法によって作られた永久磁石材料は特にミクロ構造に
関して互いに異なっている。上記の日本特許出願公開公
報により公知な方法を比較すると第1の方法による磁石
材料の場合多数の異種相を含む比較的粗大な結晶組織が
作られるのに対して、第2の方法によって急冷された試
料は極めて微細な結晶組織となり、磁区反転の際移動す
る磁壁のピンニング作用を示す。これら2つの方法の外
に永久磁石材料を作る方法として特開昭62−2407
42および特開平2−257603に記載されているメ
カニカルアロイング後、熱処理により結晶化させる方法
がある。この方法では、各出発原料を機械的に粉砕し、
粉末とする。そして、これらの原料粉末を混合し、メカ
ニカルアロイングした後、熱処理する方法が用いられて
おり、これにより急冷材料類似の極めて微細なミクロ構
造を持つ。必要に応じて公知の方法により磁場による配
向によって異方性の磁石が製作可能な原料粉末を調整す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の母合金
を機械粉砕により出発原料を作製し、メカニカルアロイ
ングする方法では、機械粉砕中に出発原料が酸化するた
め、最終的な磁性材料粉中に酸化物などの非磁性相の異
相が生成し、磁気特性を低下させる。また、機械粉砕さ
れた出発原料は活性であり、扱いにくいという問題点も
ある。さらに、機械粉砕粉は、不定形形状を呈している
ために、他の出発原料との混合も不均一になりやすく、
α−Feなどの生成も多くなると同時に、メカニカルア
ロイングに要する時間が長くなるという問題点もある。
を機械粉砕により出発原料を作製し、メカニカルアロイ
ングする方法では、機械粉砕中に出発原料が酸化するた
め、最終的な磁性材料粉中に酸化物などの非磁性相の異
相が生成し、磁気特性を低下させる。また、機械粉砕さ
れた出発原料は活性であり、扱いにくいという問題点も
ある。さらに、機械粉砕粉は、不定形形状を呈している
ために、他の出発原料との混合も不均一になりやすく、
α−Feなどの生成も多くなると同時に、メカニカルア
ロイングに要する時間が長くなるという問題点もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本永久磁石の製造方法は、ガスアトマイズ法で作製し
た原料粉末から、メカニカルアロイング法を用いて、一
般式RαFe100-α-βMβで表される磁性材料を形成
させることを特徴とするものである。 ただし、RはY
を含む希土類磁石元素のうち少なくとも一種、MはA
l,Si,Ti,V,Cr,Mn,Cu,Mo,Wのう
ち少なくとも一種で、α、βはそれぞれの原子百分率で 5 ≦ α ≦ 20 5 ≦ β ≦ 20 である。本発明において磁性材料の成分であるFeの
0.01〜50原子%をCoで置換してもよい。また、
本発明は前記の永久磁石材用原料粉末を有機物バインダ
−あるいは金属バインダ−と混合し作製したボンド磁石
でもある。
の本永久磁石の製造方法は、ガスアトマイズ法で作製し
た原料粉末から、メカニカルアロイング法を用いて、一
般式RαFe100-α-βMβで表される磁性材料を形成
させることを特徴とするものである。 ただし、RはY
を含む希土類磁石元素のうち少なくとも一種、MはA
l,Si,Ti,V,Cr,Mn,Cu,Mo,Wのう
ち少なくとも一種で、α、βはそれぞれの原子百分率で 5 ≦ α ≦ 20 5 ≦ β ≦ 20 である。本発明において磁性材料の成分であるFeの
0.01〜50原子%をCoで置換してもよい。また、
本発明は前記の永久磁石材用原料粉末を有機物バインダ
−あるいは金属バインダ−と混合し作製したボンド磁石
でもある。
【0005】
【作用】メカニカルアロイング後、熱処理により結晶化
させる方法は、粉末冶金法および超急冷法と同様に磁性
材料のiHcを向上する方法として知られている。本発
明はメカニカルアロイングに、ガスアトマイズ法で作製
した原料粉を用いることにより、酸化物などの非磁性相
の異相生成を抑えると同時に、原料同志の混合を促進
し、均一な磁性材料を作製する方法を見いだしたもので
ある。以下、本発明の製造方法およびそれらの限定理由
を説明する。本発明における磁性材料磁粉およびボンド
磁石の作製方法を図1に示す。
させる方法は、粉末冶金法および超急冷法と同様に磁性
材料のiHcを向上する方法として知られている。本発
明はメカニカルアロイングに、ガスアトマイズ法で作製
した原料粉を用いることにより、酸化物などの非磁性相
の異相生成を抑えると同時に、原料同志の混合を促進
し、均一な磁性材料を作製する方法を見いだしたもので
ある。以下、本発明の製造方法およびそれらの限定理由
を説明する。本発明における磁性材料磁粉およびボンド
磁石の作製方法を図1に示す。
【0006】ガスアトマイズ法による粉末の作製 ガスアトマイズには、希土類金属あるいは鉄などの遷移
金属をそのまま用いてもよいが、希土類−鉄合金を高周
波溶解炉、ア−ク溶解炉によりあらかじめ溶解したもの
も用いることができる。このガスアトマイズ法により、
1〜100μmの球状粉末を作製する。この時、原料の
酸化を防止するために、アルゴンあるいは窒素雰囲気中
でガスアトマイズを行う。
金属をそのまま用いてもよいが、希土類−鉄合金を高周
波溶解炉、ア−ク溶解炉によりあらかじめ溶解したもの
も用いることができる。このガスアトマイズ法により、
1〜100μmの球状粉末を作製する。この時、原料の
酸化を防止するために、アルゴンあるいは窒素雰囲気中
でガスアトマイズを行う。
【0007】メカニカルアロイング ガスアトマイズ法により作製された原料粉を目的組成に
なるように混合し、これらの粉末をメカニカルアロイン
グ用のポットに投入する。投入後、原料の酸化を防止す
るために、ポット内をアルゴン、窒素雰囲気あるいは真
空になるようポット内の雰囲気を調整する。このポット
をメカニカルアロイング装置に設置し、メカニカルアロ
イングを行う。
なるように混合し、これらの粉末をメカニカルアロイン
グ用のポットに投入する。投入後、原料の酸化を防止す
るために、ポット内をアルゴン、窒素雰囲気あるいは真
空になるようポット内の雰囲気を調整する。このポット
をメカニカルアロイング装置に設置し、メカニカルアロ
イングを行う。
【0008】熱処理 メカニカルアロイングにより得られた粉末を200〜8
50℃で、アルゴン、窒素雰囲気または真空中にて熱処
理を行い、磁性相を析出させる。
50℃で、アルゴン、窒素雰囲気または真空中にて熱処
理を行い、磁性相を析出させる。
【0009】ボンド磁石の作製 上記方法で作製した磁性粉と体積比で5〜40%の金属
バインダ−あるいは有機物バインダ−を混練し、公知の
成形方法で成形する。例えば、圧縮成形法、射出成形
法、押出し法、圧延法等の手段を用いることができる。
成形後、硬化し等方性ボンド磁石とする。
バインダ−あるいは有機物バインダ−を混練し、公知の
成形方法で成形する。例えば、圧縮成形法、射出成形
法、押出し法、圧延法等の手段を用いることができる。
成形後、硬化し等方性ボンド磁石とする。
【0010】次いで、限定理由について示す。本発明に
おける組成範囲であるが、希土類量αが5at%以下で
は、α−Feが生成すると同時に、ThMn12構造を有
する磁性相の量が減少し、磁気特性を低下させる。希土
類量αが20at.%以上においても、ThMn12構造
をした磁性相の量が減少し、磁気特性が低下する。元素
M量βが5at.%以下では、ThMn12構造の磁性相
の量が減少するとともに、キュリ−温度が室温付近であ
るR2Fe17相が生成し、永久磁石の磁性粉としては不
適切となる。元素M量が20at.%以上では、ThM
n12構造をした磁性相の他に非磁性相が多量に生成し、
磁気特性を低下させる。本発明における熱処理温度であ
るが、200℃以下では、アモルファス相から磁性相の
析出がおこらず、磁気特性が低い。850℃以上では、
α−Feが生成し、α−Feが逆磁区の芽となり保磁力
の低下が大きくなる。
おける組成範囲であるが、希土類量αが5at%以下で
は、α−Feが生成すると同時に、ThMn12構造を有
する磁性相の量が減少し、磁気特性を低下させる。希土
類量αが20at.%以上においても、ThMn12構造
をした磁性相の量が減少し、磁気特性が低下する。元素
M量βが5at.%以下では、ThMn12構造の磁性相
の量が減少するとともに、キュリ−温度が室温付近であ
るR2Fe17相が生成し、永久磁石の磁性粉としては不
適切となる。元素M量が20at.%以上では、ThM
n12構造をした磁性相の他に非磁性相が多量に生成し、
磁気特性を低下させる。本発明における熱処理温度であ
るが、200℃以下では、アモルファス相から磁性相の
析出がおこらず、磁気特性が低い。850℃以上では、
α−Feが生成し、α−Feが逆磁区の芽となり保磁力
の低下が大きくなる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を実施例によって、具体的に
説明する。
説明する。
【0012】(実施例1)Smメタル、鉄、チタンをそ
れぞれガスアトマイズ法によって、平均粒径が20μm
の球状粉末を作製した。これらの粉末をSm12Fe73T
i15となるように合計50g 秤量し、これをメカニカ
ルアロイング用ポットに入れ、ポット内をアルゴンある
いは窒素雰囲気とした。その後、30時間、メカニカル
アロイングにより、Sm12Fe73Ti15の合金を作製し
た。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、700
℃、30分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行った。こ
の磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少量の硬
化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形した
後、硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気特性を測定し
た。磁気特性は自記磁束計で4πI−Hカ−ブを描き、
それより求めた。磁気特性を表1に示す。
れぞれガスアトマイズ法によって、平均粒径が20μm
の球状粉末を作製した。これらの粉末をSm12Fe73T
i15となるように合計50g 秤量し、これをメカニカ
ルアロイング用ポットに入れ、ポット内をアルゴンある
いは窒素雰囲気とした。その後、30時間、メカニカル
アロイングにより、Sm12Fe73Ti15の合金を作製し
た。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、700
℃、30分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行った。こ
の磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少量の硬
化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形した
後、硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気特性を測定し
た。磁気特性は自記磁束計で4πI−Hカ−ブを描き、
それより求めた。磁気特性を表1に示す。
【0013】(比較例1)Smメタル、鉄、チタンをデ
ィスクミルにより100μm以下に粉砕をした。これら
の粉末をSm12Fe73Ti15となるように合計50g
秤量し、これをメカニカルアロイング用ポットに入れ、
ポット内をアルゴン雰囲気にした。その後、30時間、
メカニカルアロイングし、Sm12Fe73Ti15の合金を
作製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、
700℃、30分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行っ
た。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少
量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形
した後、加熱により硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気
特性を測定した。磁気特性は磁気磁束計で4πI−Hカ
−ブを描き、それより求めた。この磁気特性を表1に示
す。
ィスクミルにより100μm以下に粉砕をした。これら
の粉末をSm12Fe73Ti15となるように合計50g
秤量し、これをメカニカルアロイング用ポットに入れ、
ポット内をアルゴン雰囲気にした。その後、30時間、
メカニカルアロイングし、Sm12Fe73Ti15の合金を
作製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、
700℃、30分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行っ
た。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少
量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形
した後、加熱により硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気
特性を測定した。磁気特性は磁気磁束計で4πI−Hカ
−ブを描き、それより求めた。この磁気特性を表1に示
す。
【0014】
【表1】
【0015】(実施例2)Sm−Fe合金、Fe−V合
金をそれぞれガスアトマイズ法によって、平均粒径が1
5μmの球状粉末を作製した。これらの粉末をSm15F
e70V15となるように合計50g 秤量し、これをメカ
ニカルアロイング用ポットに入れ、ポット内をアルゴン
あるいは窒素雰囲気とした。その後、30時間、メカニ
カルアロイングにより、Sm15Fe70V15の合金を作製
した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、80
0℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行った。
この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少量の
硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形した
後、硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気特性を測定し
た。磁気特性は自記磁束計で4πI−Hカ−ブを描き、
それより求めた。磁気特性を表2に示す。
金をそれぞれガスアトマイズ法によって、平均粒径が1
5μmの球状粉末を作製した。これらの粉末をSm15F
e70V15となるように合計50g 秤量し、これをメカ
ニカルアロイング用ポットに入れ、ポット内をアルゴン
あるいは窒素雰囲気とした。その後、30時間、メカニ
カルアロイングにより、Sm15Fe70V15の合金を作製
した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、80
0℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行った。
この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少量の
硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形した
後、硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気特性を測定し
た。磁気特性は自記磁束計で4πI−Hカ−ブを描き、
それより求めた。磁気特性を表2に示す。
【0016】(比較例2)Sm−Fe合金、Fe−V合
金をディスクミルにより100μm以下に粉砕をした。
これらの粉末をSm15Fe70V15となるように合計50
g 秤量し、これをメカニカルアロイング用ポットに入
れ、ポット内をアルゴン雰囲気にした。その後、30時
間、メカニカルアロイングし、Sm15Fe70V15の合金
を作製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気
中、800℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を
行った。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合
し、少量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧
縮成形した後、加熱により硬化させ、等方性ボンド磁石
の磁気特性を測定した。磁気特性は磁気磁束計で4πI
−Hカ−ブを描き、それより求めた。この磁気特性を表
2に示す。
金をディスクミルにより100μm以下に粉砕をした。
これらの粉末をSm15Fe70V15となるように合計50
g 秤量し、これをメカニカルアロイング用ポットに入
れ、ポット内をアルゴン雰囲気にした。その後、30時
間、メカニカルアロイングし、Sm15Fe70V15の合金
を作製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気
中、800℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を
行った。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合
し、少量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧
縮成形した後、加熱により硬化させ、等方性ボンド磁石
の磁気特性を測定した。磁気特性は磁気磁束計で4πI
−Hカ−ブを描き、それより求めた。この磁気特性を表
2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】(実施例3)Smメタル、Fe−Mo合金
をそれぞれガスアトマイズ法によって、平均粒径が30
μmの球状粉末を作製した。これらの粉末をSm12Fe
78Mo10となるように合計50g 秤量し、これをメカ
ニカルアロイング用ポットに入れ、ポット内をアルゴン
あるいは窒素雰囲気とした。その後、30時間、メカニ
カルアロイングにより、Sm12Fe78Mo10の合金を作
製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、7
80℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行っ
た。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少
量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形
した後、硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気特性を測定
した。磁気特性は自記磁束計で4πI−Hカ−ブを描
き、それより求めた。磁気特性を表3に示す。
をそれぞれガスアトマイズ法によって、平均粒径が30
μmの球状粉末を作製した。これらの粉末をSm12Fe
78Mo10となるように合計50g 秤量し、これをメカ
ニカルアロイング用ポットに入れ、ポット内をアルゴン
あるいは窒素雰囲気とした。その後、30時間、メカニ
カルアロイングにより、Sm12Fe78Mo10の合金を作
製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気中、7
80℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を行っ
た。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合し、少
量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧縮成形
した後、硬化させ、等方性ボンド磁石の磁気特性を測定
した。磁気特性は自記磁束計で4πI−Hカ−ブを描
き、それより求めた。磁気特性を表3に示す。
【0019】(比較例3)Smメタル、Fe−Mo合金
をディスクミルにより100μm以下に粉砕をした。こ
れらの粉末をSm12Fe78Mo10となるように合計50
g 秤量し、これをメカニカルアロイング用ポットに入
れ、ポット内をアルゴン雰囲気にした。その後、30時
間、メカニカルアロイングし、Sm12Fe78Mo10の合
金を作製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気
中、780℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を
行った。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合
し、少量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧
縮成形した後、加熱により硬化させ、等方性ボンド磁石
の磁気特性を測定した。磁気特性は磁気磁束計で4πI
−Hカ−ブを描き、それより求めた。この磁気特性を表
3に示す。
をディスクミルにより100μm以下に粉砕をした。こ
れらの粉末をSm12Fe78Mo10となるように合計50
g 秤量し、これをメカニカルアロイング用ポットに入
れ、ポット内をアルゴン雰囲気にした。その後、30時
間、メカニカルアロイングし、Sm12Fe78Mo10の合
金を作製した。この粉末をアルゴンあるいは窒素雰囲気
中、780℃、20分間、熱処理し、磁性相の結晶化を
行った。この磁性粉体9gとエポキシ樹脂1gを混合
し、少量の硬化材とアルコ−ルを添加した。次いで、圧
縮成形した後、加熱により硬化させ、等方性ボンド磁石
の磁気特性を測定した。磁気特性は磁気磁束計で4πI
−Hカ−ブを描き、それより求めた。この磁気特性を表
3に示す。
【0020】
【表3】 表1,2,3により、機械粉砕法で作製した出発原料よ
りも、ガスアトマイズ法で作製した出発原料をメカニカ
ルアロイングに用いた方が、磁気特性の高い磁性材料が
得られる。
りも、ガスアトマイズ法で作製した出発原料をメカニカ
ルアロイングに用いた方が、磁気特性の高い磁性材料が
得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガスアトマイズ法によって作製した出発原料をメカニカ
ルアロイングに用いることにより、酸化物などの異相の
生成を抑制し、しかも、均一な磁性材料を作製すること
ができ、磁気特性も向上する。
ガスアトマイズ法によって作製した出発原料をメカニカ
ルアロイングに用いることにより、酸化物などの異相の
生成を抑制し、しかも、均一な磁性材料を作製すること
ができ、磁気特性も向上する。
【図1】本発明に従った製造方法を示す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ガスアトマイズ法で作製した原料粉末か
らメカニカルアロイング法を用いて、一般式RαFe
100-α-βMβで表される磁性材料を形成させることを
特徴とする永久磁石材料の製造方法。(ただし、RはY
を含む希土類磁石元素のうち少なくとも一種、MはA
l,Si,Ti,V,Cr,Mn,Cu,Mo,Wのう
ち少なくとも一種で、α、βはそれぞれの原子百分率で 5 ≦ α ≦ 20 5 ≦ β ≦ 20) - 【請求項2】 磁性材料の成分であるFeの0.01〜
50原子%をCoで置換したことを特徴とする上記請求
項1記載の永久磁石の製造方法。 - 【請求項3】 上記請求項1、2記載の永久磁石材料を
有機物バインダ−あるいは金属バインダ−と混合し作製
したボンド磁石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085157A JPH05291013A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 永久磁石材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085157A JPH05291013A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 永久磁石材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05291013A true JPH05291013A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=13850837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4085157A Pending JPH05291013A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 永久磁石材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05291013A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100521306B1 (ko) * | 2003-05-26 | 2005-10-14 | 주식회사 태평양금속 | 기계적 합금화 공정을 이용한 나노크기의 Sr계 페라이트 분말의 제조방법 |
CN117038244A (zh) * | 2023-09-12 | 2023-11-10 | 国网智能电网研究院有限公司 | 一种磁粉、绝缘包覆磁粉、软磁粉芯及其制备方法 |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP4085157A patent/JPH05291013A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100521306B1 (ko) * | 2003-05-26 | 2005-10-14 | 주식회사 태평양금속 | 기계적 합금화 공정을 이용한 나노크기의 Sr계 페라이트 분말의 제조방법 |
CN117038244A (zh) * | 2023-09-12 | 2023-11-10 | 国网智能电网研究院有限公司 | 一种磁粉、绝缘包覆磁粉、软磁粉芯及其制备方法 |
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