JPH02122022A - 非時効・深絞り用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

非時効・深絞り用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JPH02122022A
JPH02122022A JP27548388A JP27548388A JPH02122022A JP H02122022 A JPH02122022 A JP H02122022A JP 27548388 A JP27548388 A JP 27548388A JP 27548388 A JP27548388 A JP 27548388A JP H02122022 A JPH02122022 A JP H02122022A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は製鋼でのIF鋼(Interstitial 
FreeSteel) (製鋼で炭素を掻く低いレベル
である数十ppmまで低下させさらに炭素と親和力の強
いTiやNbを添加して鋼中の固溶炭素および窒素を完
全になくした鋼)によらずに、非時効性と加工性を兼ね
備えたJIS・G3302絞り用第2種ないし第3種溶
融亜鉛めっき鋼板及び121帯(合金化)、記号rSG
CD2 J 、  rsGcD3 Jを製造する方法に
係わる。
(従来の技術) 合金化溶融亜鉛めっきラインは通常、無酸化加熱炉−還
元炉一急冷帯一調整冷却帯一亜鉛ポット再加熱−合金化
炉−急冷からなり還元熱処理中に溶解した鋼中の炭素は
固溶したまま残存し極めて大きな時効性を呈する。また
表面の還元処理が再結晶焼鈍を兼ねているが極めて短時
間のため十分な加工性を鋼板に付与させることは難しい
。そのため絞り用のような加工性が必要とされるもので
は素材はもっばらl I”鋼によっていた。例えば特公
昭55−49138号公報記載の発明がある。しかし、
IF鋼は製鋼での真空脱ガス処理に長時間を要し経済的
に問題がある。また、製鋼設備に大きな制約が必要とな
る。IF鋼によらず通常のlキルト鋼で絞り用を製造す
るには例えば特公昭5129095号公報に見られるよ
うに事前に箱焼鈍にて上背再結晶焼鈍を施し加工性を付
与させてから合金化溶融亜鉛めっきラインを通す。さら
に溶融亜鉛めっき後固熔炭素の析出処理のため再び箱焼
鈍を利用し300〜400℃から徐冷する必要がある。
このように製鋼にI′L荷をかけないようにするには多
くの工程を必要とする。
以上のように低炭素へ!キルト鋼を使い、インラインで
該鋼板を製造することは極めて困難な課題であった。+
A質未達成の内容は大きく別けて二つある。一つは加工
性、具体的に1値(ランクフォード値とも呼ばれ、[板
幅対数ひずみ1/[板厚対数ひずみ]で定義され、深絞
り性を表し結晶集合It;[1織に依存する)や伸び値
(延性、n値やばて表される)を付与させられないこと
である。二つ目は炭素時効問題である。炭素は室温付近
での固溶限が極めて小さく十分時間をかけて冷却すれば
事実上残存せず時効の問題はない。しかし通常合金化溶
融亜鉛めっきラインでは合金化処理後急冷を施すので多
量の固溶炭素が残留し大きな時効性を呈する。
熔融亜鉛めっきのインラインで該鋼を製造するという試
みもなされている。特開昭6O−25122G号公報記
載の発明がそれで、固溶窒素のないA!キルド綱を用い
急冷−再加熱後め−、きしその後2〜10分の固溶炭素
析出処理を行なうというものである。
しかしながらこの技術にもまだ欠点を有する。それは熱
延高温巻取に伴う問題と、耐時効性の到達レベルである
。前者は固溶窒素をなくするために高温巻取効果を施す
かまたはB添加を行なうが、高温巻取では熱延コイルの
端部ではこの効果がおよばずその結果コイル端部は材質
が伴わない。したがってこの部分は切り捨てる必要があ
り数%〜10%の歩留低下となっていた。さらに熱延コ
イルが高温でさらされるためスケールの生成量が増し酸
洗性が大幅に低下するという欠点もあった。
またB惰力Uは材質のうら特に1値を劣化させるうえコ
ストアップにもつながる。一方、時効性に関しては炭素
時効の問題のない、また鋼板の用途的にも競合する箱焼
鈍冷延鋼板と同等の非時効性とするには時効指数で2k
gf/−以内とする必要があることが判明した。これは
残留固溶炭素量で’2ppm以内という値であり、上記
技術での到達レベル、時効指数で3kgf/mj、固溶
炭素で5 ppmを、さらに50%以上改善する必要が
ある。さらにまた、この技術では亜鉛の合金化には触れ
ておらずそれに伴う熱履歴の変化で固ン容炭素量が太き
(変わることが予想される。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は従来技術のこのような欠点を克服し低炭素へ!
キルド鋼を用い、熱延高温巻取を施さずに、また重複し
た工程を使わずに熔融亜鉛めっきラインのみで(ただし
ラインの改造は必要であるが) 、5GCD2ないし5
GC03級合金化熔融亜鉛めっき鋼板を製造する方法を
提供するものである。具体的な特性値としては、亜鉛め
っきの目イ]量が60g/nf(JISの記号でFO1
3の場合)で、加工性として7値=1.65 (≧1.
4)、降伏点強度YP=18kgf/mシ(≦20 k
gf/++j)、伸びば一44%(≧42%)(ただし
ばは板厚依存性があるので、この値は0.8 n++n
相当である)、また耐時効性は時効指数で2kgf/i
以内という各値を満たず合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造法である。
(課題を解決するための手段) 本発明の骨子はC: 0.0.08〜0.025%、M
n : 0.05〜0.15%、P 50.012%、
S : 0.004〜0.015%、酸可溶Le:0.
05〜0.15%、N≦0.0020%を含み、残部F
eおよび不可避的不純物からなる鋼をAr3変態点以上
で熱間圧延を行ない、620〜670 ℃で巻取り、冷
延し続いて連続式合金化溶融亜鉛めっきラインを通板す
るにあたり、無酸化加熱炉で均熱後還元炉で770℃以
上の温度域まで加熱し、その後650〜730℃まで3
〜20℃/sで冷却し、この温度域よりtooo℃八以
下の冷へ速度(v)で急冷し、続いて温度T。(℃)で
30s以内保定してセメンタイトの核生成を行なわせ、
その際、n11記温度T0(℃)を200℃以上で一7
0x (fog(v/1000)l ”+340で計算
される値(C)以下とし、引き続き420℃ないし47
0℃の間まで再加熱して溶融亜鉛ボットに浸漬し溶融亜
鉛めっきを施し、さらに550〜600℃の温度T、(
℃)に加熱し10s以内の合金化処理を行ない、次いで
250〜290℃の間の温度r、(’c)まで時間tO
A(!りとして180〜3008間冷却するにあたり、
温度T(℃)〜時間t (s)関係を、を、 で表したときに指数nが3〜15となるような冷却曲線
内で冷却することを特徴とする非時効・深絞り用合金化
熔融亜鉛めっき鋼板の製造方法にある。
溶融亜鉛めっきライン通仮によって十分な粒成長性を付
与させるには、冷延に先立つ熱延板の炭化物を十分凝集
・tU大化し大部分の結晶粒界には炭化物が存在しない
状態にしておく必要がある。
それとともに再結晶焼鈍時、最も有害な析出物として窒
化アルミニウム(八7N)があるが、これを無害化する
ためにやはり熱延板の状態で」−分へINを析出・粗大
化しておく必要がある。この2つの作用が熱延高温巻取
の効果と考えられるが、その状況を第1図に示す。
図より冷延・連続焼鈍後の1値が主としてこの二つの要
因で律せられている様子がわかる。この図より熱延板中
での炭化物凝集はランク「3」以上、固溶窒素量は10
ppm以内好ましくは5 ppm以内とする必要がある
ことがわかる。
なお炭化物凝集のランクは数値の大きいほどその程度が
大きい。各ランクに応じた標準的な炭化物の光学顕微鏡
写真をもとにした模式図を第4図に示す。つぎに巻取温
度が670℃以下という条件で、炭化物凝集、固溶窒素
低減という二つの特性値が一定値以上になる条件を求め
るために以下の実験を行なった。
第2図は巻取温度670〜620℃で炭化物凝集におよ
ばず炭素量、Mni、P 攪の影響を調べた結果を示す
。(図中の記号は下記表の意味を有する。) 付表  第2図の記号の意味 」 畳 炭素量が少ないほど炭化物は(疑集するが低Mnh・つ
/もしくは低Pも炭化物のa集化の必要条件であること
がわかる。この図より炭化物の凝集度「3」以上を得る
にはC50,025%、MnS2.15%、P≦0.0
12%とする必要がある。安定して凝集度「3」以上を
得るにはC50,02%、MnS2.12%、かつ/ま
たはP≦0.008%とすることが好ましい。
つぎに熱延板処理の状態を表わすもう−っの要件、熱延
板固溶窒素量に対する条件について述べる。第3図は熱
延板固溶窒素量に対するAj21の影ツを調べた図であ
る。全窒素含有量を20ppm以下と20ppm超とに
層別し、また、巻取温度を640〜655℃のグループ
と730〜750℃のグループに層別して表わした。高
温巻取、低窒素含有星はど熱延板固溶窒素量は減少する
。(i50゛C前後の巻取温度で熱延板固溶窒素量を1
0ppm以下にするには全窒素含有量を20ppm以下
とし、かつAIを0.05%以上とする必要があること
がわかる。
以上C+ Mn、 p l Nの上限およびAIの下限
規定の理由と数値限定理由について述べた。さてAlキ
ルト鋼による合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造にあたっ
てのもう一つの課題、耐時効性に対しては本発明におい
ても炭素の過時効中における時効析出を利用する。その
詳細は還元炉にて再結晶焼鈍後、フェライト結晶粒内に
微細にセメンタイトを核発生させ析出に必要な拡散距離
を短くして合金化処理後の過時効過程で固溶炭素を極力
減少しようとするものである。このため成分および還元
炉での再結晶焼鈍後の急冷・適冷、小規模再加熱、合金
化処理後の過時効析出パターンを特定している。
特に本発明では符焼鈍材並みの完全非時効を目標として
おり、そのため急冷速度に見合った低温保定による核生
成段階、再加熱後特定の傾斜過時効パターン等からなっ
ている。当然のことながらこの処理を既存のラインで行
うには改造が必要である。以下、既述した要件以外の要
件の説明とその数値限定理由について述べる。
Cの下限は時効性の観点から制限される。すなわち過時
効析出にあたっては析出の駆動力を増すためCの過飽和
度を増す必要があるが、C含有量が少ないといくら焼鈍
後急冷を施してもCの過飽和度は増大しない。この意味
でCはo、ooa%以上とする必要がある。過飽和度を
安定して確保するためには0.012%以上含有させる
ことが好ましい。
Mnの下限およびSの上限はFeS生成防止の観点から
制限される。すなわちMn/Sの比が小さいとSは!i
esとなって析出しこれが熱間脆性をもたらす。
そのためMnは0.05%以上、Sは0.015%以下
とする必要がある。一方、Sの下限は適当なFInS確
保のため制限される。すなわちMnSは粒内に析出する
セメンタイトの析出す・イトであり、MnSを適当に分
散させるごとにより、セメンタイトの核発生密度を適度
に高め炭素の拡散距離を短くし拡nしこ要する時間を短
くして非時効化を促進する。このためSは0.004%
以上とする。
八!は上述のように熱延巻取時にAIN析出を促進する
ために0.05%以上とする必要があるがあまり多ずぎ
ると鋼を硬質にし、また7値を劣化させるので0.15
%以内とする必要がある。
つぎに工程に関する要件について述べる。
熱延は^r、変態点以上で終了しなければならない。こ
れより低い温度で熱延を行なうと表層に粗大粒が発生し
たり加工組織が生じこれらは冷延再結晶焼鈍後の集合組
織形成に悪影響を与える。
巻取温度は620〜670℃とする。巻取温度は本発明
にあっては下げることができることに特徴があり、高温
巻取に起因する作業阻害やコストアップが避けられる。
670℃超では低温巻取化の効果がない。しかしながら
620℃未満では上述の炭化物凝集やAZN析出が生じ
難いため620℃以上の温度は確保する必要がある。好
ましくば630〜660℃の範囲である。
熱延後コイル状に巻かれた鋼板はその後酸洗、冷延され
続いて連続式合金化溶融亜鉛めっきラインを通板する。
還元炉での最低温度は770℃とする必要がある。77
0℃未満では十分な粒成長が生じず硬質かつ低f値とな
る。この温度の上限は通常法られる850℃以内であれ
ばよい。
つぎに急冷・低温核生成保定・再加熱・合金化処理・過
時効の各条件は本発明にあっては耐時効性を確保するう
えで(さらには加工性との両立のうえで)極めて重要な
要件となる。急冷によりCの過飽和度を高め、続く低温
保定域で、成分および熱延条件調整により適度に分散さ
せたMnSトにセメンタイト核を発生させる。その後め
っき浴温度まで再加熱し、めっき浴に浸漬しさらに55
0〜600℃の合金化処理温度まで昇温し合金化処理を
行った後過時効帯に入り、適当な傾斜過時効処理により
セメンタイト核を成長させ、固溶炭素を速やかに低減さ
せる。還元炉での熱処理夜会、冷を行うがこの象、冷に
先だって炭化物を一旦溶解させておく必要がある。その
ため還元炉出側温度から650〜730℃の温度域まで
3〜20″Cへの冷却速度で徐冷する必要がある。この
条件をはずすと岱、冷開始時の炭素の溶解量が不足し急
、冷の意味がなくなる。
つぎにこの温度から1000℃八以下の冷へ速度v(’
C/s)で、200℃以上、 1、−70X (log(v/1000) l ”+3
40 ] (’C)以下の温度゛r0(℃)まで急冷し
この温度で30s以内保定する。■が1000℃/s超
となると焼入れのため転位密度が高まり、鋼の延性を損
ねる。また、鋼板形状を保つことも難しい。■が小さく
なるほど、核生成のための保定温度は低くしなければな
らない。
上式で示される上限値を超えると十分な粒内セメンタイ
トの核生成が生じない。また、200℃未満ではマトリ
ックスと整合度の大きい微細なセメンタイトやε炭化物
が生成し、やはり鋼の延性を田ねる。核生成のための保
定時間は30s以内とする。この保定時間は30sの上
限値で飽和傾向にあり、むやみに長くすることは経済性
をIffなう。
核生成終了後めっき浴温度である420〜470℃の温
度まで3℃/s以上の昇温速度で昇温する。3“C/s
未満では昇温に時間がかかりすぎて経済性を1員なう。
なお上限は現在の工業レベルから50℃/S程度と考え
られる。めっき浴浸漬後、合金化炉で合金化処理を行う
。この内容は550〜600゛Cの温度T、(℃)まで
昇温し10s以内保持する。
この条件は合金化の程度に従い適宜採られる。この後、
核生成した炭化物の最短時間成長を行なわせるため特定
の温度〜時間関係を採りながら冷却する。すなわちこれ
が炭素の最適過時効析出に当たる。この条件は炭素の拡
IWの温度依存性とセメンタイ1−〇固溶限の温度依存
性とから高温からげん垂線状に冷却することが良いと考
えられる。
この条件を明かにするために本発明に従った成分および
熱延条件のもとで製造された試料を用い、種々の連続溶
融亜鉛めっきの工程条件のもとで焼鈍した。焼鈍は赤外
線加熱方式で、冷却をガスジェントや気水により行ない
、冷却中の温度をフィードバックして冷却速度を制御で
きる熱処理設備により検討した。試行錯誤を繰返し、種
々検討した結果、つぎの実験式で冷却パターンを表わす
ことが良いことが判明した。
この弐の冷却パターンを一例として、T+=580”c
 、 ’r2 =270℃、tOA= 200sの場合
について、n=0.1〜15に変化させた結果を第5図
に示す。nの影響を明かにするため、’r2+EOAを
種々変化さ−せてnと時効性との関係を調べた。焼鈍条
件は、800℃130s均熱後700℃まで3℃/sで
冷却し、続いて80℃/sの冷却速度で240℃まで冷
却しこの温度で10s保定し、次いで30’C/sでT
、温度(580℃)まで昇温するという内容である。
熱処理後1%の調質圧延を行ない材料の時効指数を測定
した。結果を第6図に示す。nが大きいと時効指数は非
常に大きくなるが一方、nが小さすぎてもAI≦2kg
f/−とはならない。このようにnの影響は大きく、ま
たnには最適な範囲が存在する。もちろんt。Aは長い
方が安定して低AIとなる。この結果より指数nとして
、3〜15でAI=2kgf/mjLu内となるので、
この値を本発明の範囲とする。他の条件の変動等に対し
てより安定してAI≦2kgf/−を得るためにn=3
〜10の条件とすることがより好ましい。
つぎに過時効冷却開始温度T1は550〜600℃とす
る必要がある。これは合金化処理のために必要な温度で
ある。過時効開始温度はこの範囲内であればいずれの値
であっても良い。過時効時間1、えは180〜300s
とする。1808未満では如何に最適冷却パターンを採
ってもAI≦2kgf/mシを安定し−で得ることは難
しい。tOAば長ければ長いほど容易に非時効化しやす
いが、設Otlが長大になるばかりである。現状の経済
性等を考慮すると300s程度が最長と考えられる。過
時効終了温度T2は250〜290℃とする。250℃
未満では炭素の拡散は事実」二生しない程度に遅く、こ
の温度域に保持することは無駄である。また上限は29
0℃とする。
これはAI=2kgf/−に対応する炭素の平衡固溶限
温度が290℃強であり、この温度以上にいくら保持し
てもAI≦2kgf/−とは原理上なりえない。
本発明の鋼は通常転炉にて出鋼され、場合によっては取
鍋精錬され、その後場合によっては真空脱ガスにより成
分調整されスラブとされる。スラブは冷却されて続いて
加熱炉を経て熱延されるが、スラブの温間挿入や、加熱
炉を経ない直送圧延でも差し支えない。加熱する場合加
熱温度は1000〜1300℃が通常である。1070
℃以下の低温に加熱し熱延することが祠料の軟質化とい
う面からは好ましい条件である。熱延仕上終了温度およ
び巻取温度については前記のとおりであるが仕上終了か
ら巻取までのROT (Run−out Table)
での冷却は平均冷却速度で20℃/s未満の徐冷の方が
炭化物凝集の点で好ましい。熱延コイルは冷却された後
酸洗され冷延されるが冷延率は通常と同じ60〜85%
で良い。ただ本発明の鋼は7値の冷延率依存性が高冷延
率側にシフトしておりこの意味からは77%以上の高冷
延率圧下とすることが好ましい。
つぎに本発明を実施例にて説明する。
〔実施例−1〕 第り表に示す化学成分を有する鋼を転炉にて出鋼し7、
連続鋳造にてスラブとした後1030〜1050’cに
加熱し仕上終了温度が860〜880 ’C1板厚4、
0 mmとなるように熱延を行ない、続いて[≧0′F
で平均冷却速度が15℃/sどなる冷却を行ない、その
後640〜660℃でコイルに巻き取った。
酸洗後0.8 mmまで冷延を行ない続いて連続式合金
化溶融亜鉛めっきラインを通板した。溶融亜鉛めっきラ
インは改造を加え、還元炉を出た後ノズルとス1−リン
ブの間隔を縮めた強力ガスジエソ[冷却を設置し、ガス
ジェット冷141後誘導加熱装置で昇温できるようにし
た。合金化炉の後面には過時効炉を設り、炉内適所にガ
スジェット冷却あるいは保定のためのヒーターを設置し
種々の冷却曲線が採れるようにした。連続溶融亜鉛めっ
きでの条件は、還元炉での板温度:820℃1最初の徐
冷]690℃まで5.5℃/sで冷却、急冷;250℃
まで80℃/3で冷却、適冷条件:240℃で2S保定
、百方I]熱速度:30’C/s、百方11熱到達温度
:450℃1合金化条件】580℃,3s、ftl斜過
斜動時効条件z+ (oA+n) :変化(第2表)、
′r2/lI!度からは水冷、とした。その後1%の伸
び率でスギンバス圧延を行なって試験に供した。過時効
条件の組み合せを第2表に示す。亜鉛の日付は両面で6
08/ II?とじた。
引張試験はJISZ2201.5弓試験片を用い同7.
2241記載の方法に従って行ない、降伏点強度(YP
)、引張強度(’I”S)および伸び([f)を求めた
。n値は10〜20%の荷重を読み取りn果梗化則第2
表 過時効条件 が成り立つとして計算し求めた。?値は15%ひずみの
値で、!I算し面内平均を取った。つぎに時効性に関し
てはまず100 ’C160m1n人工促進時効後の降
伏点伸び(YP−Eりを測定した。また時効指数(AI
)および固)容炭素量も求めた。AIは10%予ひずゐ
後100℃,60m1nの時効を行ないこの時効前後で
の降伏点強度の上昇分で示ず。
また固ン容炭素璽は内部摩擦測定により5nackビー
ク高さを求めこれに1.3を乗じて固溶炭素量(単位は
ppm )とした。
試験結果を第3表に示す。この表から明らかなように本
発明にしたがった鋼B、D、GおよびHは熱延が650
 ℃前後の低温巻取にもかかわらず、加工性、時効性と
もに目標通りの良好な特性を示すのに対し、鋼A、C,
Eおよびlでは硬質で低F値となっている。また、鋼E
、  Fおよびlでは時効性が大きい。ただし過時効条
件のはずれた鋼Bの内条件dについては時効性が不良で
ある。
なお、鋼のめっきの状態も合わせて調べたがめつき密着
性、合金化状態いずれもIF鋼に比して良好であった。
〔実施例−2〕 第1表に示す鋼の一部を用いて第4表に示す熱延条件お
よび合金化連続溶融亜鉛めっき条件にて試験した。なお
、第4表以外の条件については実施例−1と同じ条件を
採った。第5表に加工性および時効性の試験結果を示す
。試験方法については実施例−1と同じである。本発明
に従った試験No、i03.107.112.1.15
.116および118の鋼は、試験No、lO]の高温
巻取をした鋼と同様、低YP、高じ、高n値および高7
値を示しつつ、時効性の指標であるYP−EZ、AIお
よび固溶炭素量はいずれも低い値である。これに対し、
成分あるいは工程条件の異なる他の鋼では硬質・低延性
あるいは/また低い耐時効性を呈している。
本発明に従った鋼では熱延コイル端部まで材質はI+i
保されていたが、試験No、 101の高温巻取をした
鋼では端部材質は極度に劣化しており、5GCD Z並
みの材質を確保するにはトンプ部1.5%、ボトム部2
%、5GCD a並みの材質を確保するにはトノ1部4
%、ボトム部5%切り込む必要があった。
また、 めっき密着性および合金化状態はいずれも■ F鋼に比し良好であった。
(発明の効果) 自動屯、家庭電気や建材に対する防錆の要請は近年ます
ます大きくなってきており、絞り用の合金化)容部亜鉛
めっき鋼板が大量に使用されつつある。このような合金
化溶融亜鉛めっき鋼板がIF鋼を使わずに低炭素A7キ
ルド鋼で製造できるようになった意義は極めて大きいと
言える。すなわちIF鋼は、経済性において欠点がある
うえに、スリバー等の製鋼原因表面欠陥の発生率も高く
、さらにめっき密着性にも問題があった。しかし加工性
および時効性という材質面からIF鋼に頬らざるを得な
かった。本発明により八1−に鋼が使えるようになった
わけでIF鋼の上記の欠点が一挙に解決された。
【図面の簡単な説明】
第1図は冷延・連続焼鈍後の7値におよぼす熱延板の炭
化物凝集度および固溶窒素量の影響を示す。第2図は熱
延後低温巻取した材料の熱延板の炭化物凝集度に対する
全炭素含有量の影響を示す回で、MniおよびPiで層
別して示す。第3図は熱延板中の固溶炭素量に対する酸
可溶A/けの影響を示す図で、巻取温度および含有窒素
量で層別して示す。第4図は炭化物凝集度を示す標準図
で、(イ)は凝集度1でセメンタイトの形態が点列状、
(ロ)は凝集度2でセメンタイトの形態が短(細い状態
、(ハ)は凝集度が3でセメンタイトの形態が長く細い
状態、(ニ)は凝集度が4でセメンタイトの形態が長く
太い状態を表わす。第5図は過時効開始から終了までの
冷却曲線の例で指数nが変化している。第6図は指数n
と時効指数AIとの関係を示す図である。 第 図 ?5 然延坂中の固8t#、ICppyyt)第 囚 0.01 θθ3 全炭素含有量 (ppm) 第 図 と02 aσ4    σ06 最可慶Al−1−(%) θθI 0/θ (イ) 凝集度f (ロ) :艮累12 だで /8゜ t)40 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 C:0.008〜0.025%、Mn:0.05〜0.
    15%、P≦0.012%、S:0.004〜0.01
    5%、酸可溶Al:0.05〜0.15%、N≦0.0
    020%を含み、残部Feおよび不可避的不純物からな
    る鋼をAr_3変態点以上で熱間圧延を行ない、620
    〜670℃で巻取り、冷延し続いて連続式合金化溶融亜
    鉛めっきラインを通板するにあたり、無酸化加熱炉で均
    熱後還元炉で770℃以上の温度域まで加熱し、その後
    650〜730℃まで3〜20℃/sで冷却し、この温
    度域より1000℃/s以下の冷却速度(v)で急冷し
    、続いて温度T_0(℃)で30s以内保定してセメン
    タイトの核生成を行なわせ、その際、前記温度T_0(
    ℃)を200℃以上で−70×{log(v/1000
    )}^2+340で計算される値(℃)以下とし、引き
    続き420ないし470℃の間まで再加熱して溶融亜鉛
    ポットに浸漬し溶融亜鉛めっきを施し、さらに550〜
    600℃の温度T_1(℃)に加熱し10s以内の合金
    化処理を行ない、次いで250〜290℃の間の温度T
    _2(℃)まで時間t_O_A(s)として180〜3
    00s間冷却するにあたり、温度T(℃)〜時間t(s
    )関係を、1−exp(−n・t/t_O_A) T=T_1−(T_1−T_2) 1−exp(−n) で表したときに指数nが3〜15となるような冷却曲線
    内で冷却することを特徴とする非時効・深絞り用合金化
    溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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