JPH0212185Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各種物品の陳列用箱体に関するもの
である。

包装された各種商品を店頭等で掛け止め陳列す
るものにおいては、ブリスタパツキングケースに
よるもの、合成樹脂袋の上端にフツクあるいは掛
け止め用の穴を設けたハンガー部材を取付けたも
の等があり、箱体の場合には、箱体にフツクある
いは掛け止め用の穴を設けた突片を接着したり、
箱体の底面を切り起して形成するなどしている。
殊に上記箱体の場合は、フツク又は突片を別個に
製造し、これを箱体に接着する工程の手間を必要
としコスト高となつている。また、箱体の底面を
切り起して掛け止め片を形成したものではビグ抜
き並びに引き起しの手間を必要とすると共に、重
量が大なる物品では切り起した掛け止め片が断裂
する不具合がある。

本考案の目的は、上記従来の不具合を解決した
物品陳列用箱体を提供するものである。

本考案の特徴とする構成は、箱体の少くとも一
辺の側壁に穴を開設し、物品を保持する台板の一
辺に掛け止め穴を有する突片を突設し、この台板
を前記箱体に内設すると共に、突片を前記側壁の
穴を貫通して箱体外部に突出させたものである。

以下本考案の実施例について図面により説明す
る。第１図において、１は方形の箱体である。こ
の箱体１の少くとも一辺の側壁２に穴３を開設す
る。４は物品を保持する台板であり、第２図に示
すように、一辺に掛け止め穴（フツク状でも可）
６を有する突片５を突設し、この突片５の両側に
肩部７が形成されたものである。

前記穴３を開設した箱体１の側壁２の形成に当
つては第３図及び第４図で示すように、底面９に
連続して内側に二つ折りとし、端縁８を底面９上
に対接するよう直角に折り曲げる。また、前記側
壁２と直角に位置する二辺の側壁１０端に舌片１
１を設け、この舌片１１を前記側壁２の二つ折り
した間に差し込んで、四方周囲の側壁を形成す
る。そして、前記台板４を箱体１に底面９と平行
に内設し、突片５を側壁２に開設した穴３に貫通
し箱体１の外部に突出させ第１図に示すような形
態としたものである。

この第１図に示す形態で箱体１の外部に突出し
た台板４の突片５により掛け止め陳列することも
できるが、第５図に示すように、透明なプラスチ
ツクフイルムを施した窓１２を有する外装用のス
リーブ１３を箱体１に嵌挿してもよいし、また箱
体１の開口部に透明なプラスチツクフイルムで直
接被包してもよい。

上記本考案によると、物品を保持した台板４の
一辺に掛け止め穴６を有する突片５を設け、この
突片５を箱体１の側壁２に開設した穴３より箱体
１の外部に突出させるものであるから、台板４を
箱体１に内設することにより掛け止め可能な状態
となり、従来のように、別個成形したフツクや突
片を箱体に接着する手間や、底面を切り起して突
片を形成する面倒な工程が全く不要となる。

また、掛け止めしたときの吊下げ荷重は台板４
自体が全て受けるので箱体１には全然荷重が作用
されず、従つて箱体１を持つて下方に引つぱつて
も側壁２が変形や破損することがなく、常に品質
良好な形態を保持して掛け止め陳列される利点を
有している。

さらに、箱体１の側壁２及び１０の形成におい
ては、箱体１に内設した台板４が押え板として作
用するため、接着剤による接着を不要とし、単に
折り曲げるだけで容易に組立てられ、コストも低
減することができる効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は台板の斜視
図、第３図は第１図−線拡大断面図、第４図
は第３図で示す部位の箱体の展開図、第５図は外
装用のスリーブの斜視図である。 １……箱体、２……側壁、３……穴、４……台
板、５……突片、６……掛け止め穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体の少くとも一辺の側壁に穴を開設し、物品
   を保持する台板の一辺に掛け止め穴を有する突片
   を突設し、この台板を前記箱体に内設すると共
   に、突片を前記側壁の穴を貫通して箱体外部に突
   出させて成る物品陳列用箱体。