JPH02121093A - 無線式火災報知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、火災感知器からの火災信号を端末装置から無
線により中央装置に送信して火災警報表示を行なわせる
無線式火災報知装置に関する。

［従来技術］ 従来、通常の火災報知装置にあっては、受信機から引き
出された電源兼用信号線に火災感知器を接続し、火災感
知器で火災を検知した際には受信機に火災信号を送出す
ることで火災警報表示を行なっており、所謂有線式の装
置構成をもっている。

一方、既設の建物の改修工事等にあっては、建物の特定
のフロア等が工事対象となり、既に設置されている有線
式の火災報知装置における設備機器（感知器回線、感知
器等）も回収工事のため撤去されることとなり、改修部
分が無警戒となってしまう。

そこで、感知器回線の布設を必要としない無線式の火災
報知装置を設置して火災監視を行なうことが考えられて
いる。

即ち、無線式の火災報知装置は、受信機に相当する中央
装置と、火災感知器を信号線接続した端末装置とで構成
され、中央装置は商用Ａ０１００Ｖで作動し、一方、端
末装置は任意の場所に簡単に据置き設置できるようにす
るため電池電源で作動する。

そして、火災感知器が火災を検知して火災信号を出力す
ると端末装置が作動状態となって中央装置に対し予め設
定したチャンネル周波数により火災信号を変調して送信
し、この送信信号を中央装置で受信復調して火災警報表
示を行なう。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来の無線式火災報知装置に
あっては、法的に規定されたチャンネル周波数しか使用
できず、このチャンネル周波数は火災報知装置以外に他
の無線設備機器にも共通に使用されているため、無線式
火災報知装置の近傍に同じチャンネル周波数を使用した
無線設備や無線機器が存在して使用されていた場合には
混信妨害を受け、誤報を生じたり、正常に火災信号を受
信できなくなる問題があった。

本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、他の無線機器による混信妨害を受けることなく確
実に火災検出信号を送受信できる無線式火災報知装置を
提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段コ この目的を達成するため本発明の無線式火災報知装置に
あっては、火災を検知した際に火災信号を出力する火災
感知器と；該火災感知器からの火災信号を信号線を介し
て受信した時に無線受信部に電池からの電源を供給して
受信動作状態とし、該受信動作状態で予め設定された複
数のチャンネル周波数を順次同調受信して未使用チャン
ネルを検知し、最初に検知された未使用のチャンネル周
波数により火災信号及びアドレス信号を変調して無線送
信部より送信させる制御部を備えた端末装置と；該端末
装置に設定された複数のチャンネル周波数と同じチャン
ネル周波数の同調受信を順次繰り返し、使用チャンネル
周波数を検出した際に所定時間、該チャンネル周波数の
同調受信を継続し、該受信継続状態で検出されたアドレ
ス信号が予め設定されているアドレス番号と一致した場
合に火災信号に基づいて火災警報を行なうと制御部を備
えた中央装置と：を設けるようにしたものである。

［作用］ このような構成を備えた本発明の無線式火災報知装置に
あっては、端末装置及び中央装置のそれぞれに法的に使
用が決められた例えば６つのチャンネル周波数を割当て
、火災感知器から端末装置が火災信号を受信した際には
、複数のチャンネル周波数を順次同調受信して他の機器
によりチャンネル周波数が使用されているか否か判別し
、未使用のチャンネル周波数を検索して火災信号及びア
ドレス信号を送信する。

一方、中央装置にあっては、端末装置からの送信チャン
ネル周波数はその時の状況によりランダムであることか
ら、同じ６つのチャンネル周波数の同調受信を順次繰り
返して受信信号が得られるか否か監視しており、受信信
号が得られた際には所定時間、受信チャンネルの同調受
信を継続する。

このとき端末装置からの送信信号の受信であれば、受信
状態の継続によって火災信号及びアドレス信号が検出さ
れ、火災警報を表示できる。

この結果、無線式火災報知装置の設置場所の近傍に複数
の割当てチャンネル周波数のいずれかに一致するチャン
ネル周波数を使用した他の無線機器が存在して混信妨害
を起こしていても、使用状態にあるチャンネル周波数を
回避して未使用チャンネル周波数により火災信号を送信
することができ、無線式火災報知装置の信頼性を大幅に
向上できる。

［実施例］ 第１図は本発明の全体構成を示した説明図である。

第１図において、１は中央装置であり、ＡＣ１００■に
よる電源供給を受けて動作している。２１．２−２．　
　・・・２−ｎは端末装置であり、端末装置２−１〜２
〜ｎのそれぞれには火災感知器３を一体に設けている。

勿論、端末装置２−１〜２−ｎに対し火災感知器３を別
途設置して信号線接続しても良いことは勿論である。ま
た火災感知器３を天井に取付ける場合にあっては、天井
取付用の感知器ベースに端末装置を設【プてもよい。

中央装置１及び端末装置２−１〜２−ｎのそれぞれには
送受信用のアンテナ４，５が設置され、端末装置２−１
から中央装置１に対し火災検出信号及びアドレス信号を
特定のチャンネル周波数で変調して送信し、中央装置１
で端末装置からの送信信号を受信解読して火災警報表示
を行なうようにしている。

第２図は本発明の端末装置２の一実施例を示したブロッ
ク図である。

第２図において、端末装置２にはＣＰＵを用いた制御部
６が設けられ、制御部６は制御処理部７及び無線送受信
部８を介してアンテナ５より中央装置１との間で送受信
制御を行なう。また、端末装置２の電源部９は電池を使
用しており、電源部９から信号処理部７及び無線送受信
部８に対する電源供給は制御部６による電源制御部１０
の制御のもとに行なわれる。

具体的には火災検出信号が得られない状態で制御部６は
電源制御部１０による信号処理部７及び無線送受信部８
に対する電源供給を遮断しており、火災信号が得られる
と電源制御部１０を制御して信号処理部７及び無線送受
信部８に電源供給を行なって送受信動作状態とする。従
って、電源制御部１０による電源供給制御により電源部
９に設りた電池の消耗は最小限に押えられる。

更に制御部６に対しては火災信号受信部１１が設けられ
、火災信号受信部１１に対しては火災感知器３からの火
災検出出力が与えられる。勿論、火災感知器３に対する
電源供給は電源部９より行なわれる。

更に、制御部６に対しては感知器復旧部１２が設けられ
、例えば中央装置１からの確認信号を受げた際に感知器
復旧部１２を制御して火災検出を行なった火災感知器３
に復旧制御を掛ける。火災感知器３への復旧制御として
は、電源部９から火炎感知器３への電源供給を制限する
ようにしてもよい。

更に、制御部６に対しては電源部９の電池の消耗による
ローバッテリーを検出するローバッテリ検出部１３が設
けられる。尚、端末装置２自体で火災警報あるいは異常
警報を行なうための警報部を設けるようにしても良い。

ここで端末装置２に設けた制御部６は火災感知器３から
の火災信号を火災信号受信部１１で受信して火災受信出
力を受けた際に、電源制御部１０を制御して電源部９よ
り信号処理部７及び無線送受信部８に電源を供給し、同
時に無線送受信部８を受信モード、即ち受信動作状態と
し、この受信動作状態で予め設定された複数のチャンネ
ル周波数、例えば６つのチャンネル周波数Ｆ１〜Ｆ６を
順次同調受信して未使用チャンネルを検知し、最初に検
知された未使用のチャンネル周波数により火災信号及び
予め設定されたアドレス信号を変調し、無線送受信部８
を送信動作状態に切換えて送信させる制御機能を有する
。

第３図は第２図の端末装置２が火災感知器３からの火災
信号を受信した際に中央装置１に対し送出する送信コー
ドのフォーマット構成図であり、同期コード、アドレス
、火災あるいはローバッテリー等のデータ、更にチエツ
クコードで構成され、コードピット１．０に対応して検
知された未使用チャンネル周波数を中心とした所定の周
波数偏移によるＦＳＫ変調が行なわれる。

第４図は本発明の中央装置１の一実施例を示したブロッ
ク図である。

第４図において、中央装置１にはＣＰＵを用いた制御部
１４、信号処理部１５及び無線送受信部１６が設けられ
、無線送受信部１６は制御部１４により受信状態と送信
状態に切換えられる。また制御部１４に対しては火災警
報表示及び端末アドレス表示を行なう音響表示部１７が
設けられ、更に火災検出情報を外部に移報するための移
報部１８を設けている。

一方、中央装置１に対する電源は商用ＡＣ１００ｖで行
なわれ、電源部１９で交流電源電圧を所定の直流電源電
圧ＶＣＣに変換して各回路部に電源供給を行なっており
、また停電時に電源バックアップを行なうため予備電池
２０が設けられている。

この中央装置１に設けた制御部１４は、第２図に示した
端末装置２に設定された複数のチャンネル周波数と同じ
チャンネル周波数、例えば６つのチャンネル周波数Ｆ１
〜Ｆ６の同調受信を順次繰り返しており、受信出力が得
られる使用チャンネル周波数を検出した際には、所定時
間受信出力が得られたチャンネル周波数の同調受信を継
続し、この受信継続状態で検出されたアドレス信号が予
め設定されているアドレス番号と一致した場合に火災信
号に基づいて火災警報を行なうと共にアドレス信号に基
づいて端末アドレスを表示させる制御２ 肺機能を有する。

次に、第５図のタイミングチャー１〜を参照して上記の
実施例の動作を説明する。

第５図において、いま時刻ｔ１で火災感知器３が火災を
検出して火災信号を出力したとすると、端末装置２にあ
っては、火災信号受信部１１から得られる火災受信信号
を制御部６が受け、制御部６は電源制御部１０を制御し
て信号処理部７及び無線送受信部８に対し電源部９より
電源供給を行なうと同時に無線送受信部８を受信モード
、即ち受信状態に切換える。

続いて、制御部６は受信状態に切換わった無線送受信部
８に対し予め設定されたチャンネルＣＨ１〜Ｃ）−１６
のチャンネル周波数Ｆ１〜Ｆ６のチャンネル選択走査、
即ちＰＬＬ同調回路によりチャンネル周波数Ｆ１〜Ｆ６
の局部発振周波数を順次切換える同調受信を行ない、各
チャンネル選択を行なう毎にチャンネル周波数、即ちキ
ャリア検出の有無をチエツクする。

第５図の場合、チャンネルＣＨ１〜ＣＨ５のチャンネル
選択の全てにおいてキャリア検出が得られ、このためチ
ャンネルＣＨＩ〜ＣＨ５は使用状態にある。そして最後
に選択したチャンネルＣＨ６については、キャリア検出
が得られないことからチャンネルＣＨ６が未使用チャン
ネルであることを検知し、時刻ｔ２で端末装置２の使用
チャンネルをチャンネル周波数Ｆ６のチャンネルＣＨ６
に固定し、同時に無線送受信部８を送信モード、即ち送
信状態に切換える。

このとき信号処理部７には第３図に示した送信コードが
既に作成されていることから、時刻ｔ２より選択された
チャンネルＣＨ６のチャンネル周波数Ｆ６により第３図
の送信コード、即ち火災信号及びアドレス信号を含む送
信コードを変調し、送信モードに切換ねった無線送受信
部８より中央装置１に対し、繰り返し送信コードの変調
送信を開始する。

一方、中央装置１にあっては、端末装置２に設定された
複数のチャンネルＣＨ１〜ＣＨ６と同じチャンネルの同
調受信を順次繰り返している。このチャンネル周波数の
同調受信、即ちチャンネル選択毎にキャリア検出の有無
が行なわれ、キャリア検出が行なわれても端末装置２以
外からの無意味なキャリア検出であった場合には特別な
受信処理は行なわれず、次のチャンネル選択に進むよう
になる。

第５図において、時刻ｔ２の時点で端末装置２よりチャ
ンネルＣｌ−１６を使用して火災信号及びアドレス信号
の送信が開始されており、時刻ｔ２のタイミングで中央
装置１はチャンネルＣＨ５の選択を行なっており、続い
てチャンネルＣＨ６を選択する。このとき端末装置２は
送信状態にあるためチャンネルＣＨ６の選択でキャリア
検出が得られ、中央装置１は所定時間のあいだ受信チャ
ンネルをチャンネルＣＨ６で継続するようになる。次に
、この所定時間内に第３図に示した送信コードが受信さ
れると、信号処理部１５によるアドレス一致判断により
受信信号が端末装置２からの送信信号であることが時刻
１３〜ｔ４で判別され、これによって中央装置１の受信
チャンネルはチャンネルＣＨ６に固定される。続いて、
時刻ｔ４〜ｔ５のタイミングでチャンネルＣＨ６の同調
受信で得られた受信データを取り込み、時刻１５〜ｔ６
のタイミングで火災信号及びアドレス信号の検出に基づ
いて火災警報及び端末アドレスを示す発報表示を行なう
。

このように中央装置１で端末装置からの送信信号を受信
して火災表示及び端末アドレス表示が終了したならば、
端末装置２に確認信号を同じチャンネルＣｌ−１６を使
用して送信し、この確認信号を端末装置２で受けて火災
検出信号の送信を終了すると共に、火災感知器３を復旧
させる。

勿論、端末装置２の復旧は、中央装置１からの確認信号
によらず、未使用チャンネルを検知して送信を開始して
から一定時間後に送信停止及び感知器復旧を行なうよう
にしても良い。

また、端末装置２でローバッテリー等の異常が検知され
た際にも、火災検出時と同様にして中央装置１に対する
通信制御が行なわれるようになる。

［発明の効果］ 以上説明してきたように本発明によれば、無線式火災報
知装置の設置場所の近傍に端末装置及び中央装置に割当
てている複数のチャンネル周波数のいずれかに一致する
チャンネル周波数を使用した他の無線機器が存在して混
信妨害を起こしていても、火災検出時にあっては、端末
装置は複数の割当てチャンネル周波数の中の混信妨害を
起こす使用チャンネル周波数を回避し、未使用チャンネ
ル周波数を検知して火災信号及びアドレス信号を送信す
るようになり、他の無線機器等による無線電波による妨
害を受けることなく確実に端末装置から中央装置に火災
検出情報を送信することができ、無線式火災報知装置の
信頼性を大幅に向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の全体構成図； 第２図は本発明の端末装置の一実施例を示したブロック
図； 第３図は端末装置の送信コードのフォーマット構成図； 第４図は本発明の中央装置の一実施例を示したブロック
図： 第５図は本発明の動作を示したタイミングチャートであ
る。 １：中央装置 ２．２−１〜２−ｎ：端末装置 ３：火災感知器 ４．５：アンテナ ６．１４：制御部（ＣＰＵ） ７．１５：信号処理部 ８．１６：無線送受信部 ９：電源部（電池） １０、電源制御部 １１：火災信号受信部 １２：感知器復旧部 １３：ローバッテリー検出部 １７：音響表示部 １８：移報部 １９：電源部 ２０：予備電池

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、火災を検知した際に火災信号を出力する火災感知器
   と； 該火災感知器から火災信号を信号線を介して受信した時
   に無線受信部に電池からの電源を供給して受信動作状態
   とし、該受信動作状態で予め設定された複数のチャンネ
   ル周波数を順次同調受信して未使用チャンネルを検知し
   、最初に検知された未使用のチャンネル周波数により火
   災信号及びアドレス信号を変調して無線送信部より送信
   させる制御部を備えた端末装置と； 該端末装置に設定された複数のチャンネル周波数と同じ
   チャンネル周波数の同調受信を順次繰り返し、使用チャ
   ンネル周波数を検出した際には所定時間、該チャンネル
   周波数の同調受信を継続し、該受信継続状態で検出され
   たアドレス信号が予め設定されているアドレス番号と一
   致した場合に火災信号に基づいて火災警報を行なう制御
   部を備えた中央装置と；を設けたことを特徴とする無線
   式火災報知装置。